みなさんこんにちは。
今回は、桜(さくら)についてまとめていきたいと思います。
サクラは「バラ科」「モモ亜科」「スモモ属(サクラ属)」の落葉樹の総称で、日本ではほぼ全土で何らかの種類が生育可能な日本人にとても親しみのある植物です。
日本の多くの地域ではサクラの花が咲く時期は年度の変わり目に近く、新しい生活の始まりと桜が関係しているのも日本で愛される理由の一つかもしれません。
現在は日本以外では、アメリカ・カナダ・中国・ヨーロッパ・西シベリアなどの北半球の温帯な地域に広範囲に分布しています。
サクラの実は世界中で食べられていて、サクランボやチェリーと呼ばれています。
日本では主にサクラは花を観賞用として美しくさせるために変化させてきたのに対して、西欧では実をより大きく沢山収穫できるように品種改良されてきました。
今日本では10類の野生種が元となる100種類以上の自生種とこれらから育成された200種以上の園芸種があり、全部で600種ほどの桜が確認されています。
それくらい日本人にとって桜の花は特別なものなんですね。
日本では国花が決めれておらず天皇や皇室を象徴する花は菊なのですが、サクラの特別さを象徴するようにサクラは多くの公的機関で使われていて、事実上の国花のような扱いを受けています。
また、全米桜祭りで知られるポトマック河畔の桜を代表とするように、友好の印として諸国にサクラを贈ることもあります。
サクラは「Cherry blossom」と呼ばれていましたが、日本文化の普及に伴い桜の花が「sakura」と呼ばれることも多くなってきました。
身近なところでは、1967年以降に作られた百円硬貨の表のデザインもサクラですね。
サクラの名前の由来については諸説ありますが、
- 「富士の頂から花の種をまいて花を咲かせたとされる『コノハナサクヤヒメ(木花之開耶姫)』の『さくや』からつけられた」
- 「春の里にやってくる稲(サ)の紙が憑依する座(クラ)である」
- 「『咲く』に複数の意味を持つ『ら』を加えたもので、もともとは花が密生する植物全体を指したものである」
の3つがよく知られていると思います。
今回は、桜(さくら)についてのポイント、
以上13個の点についてお伝えします。
まずは桜(さくら)の育て方からお伝えします!
目次(クリックで飛べます)
桜(さくら)の育て方は?
サクラは街路樹として植えられることも多い植物なので、育てるのはそこまで難しくはありません。
サクラは種類が豊富なので、育てる地域や環境によって品種を選んであげると長く楽しむことができますよ。
また、20mくらいまで大きく育つ品種などもあるので植える前に確認してくださいね。
ここからさらに詳しくお伝えします。
最初は、桜(さくら)が好む環境についてお伝えします!
桜(さくら)の育て方!環境はどうする?
サクラは日当たりのよい水はけのよい場所を好みますが、西日がキツく当たりすぎる場所は苦手です。
日当たりが悪いとサクラの花の付きが悪くなりますし、日陰の枝は枯れやすく枝の間が広くなっていったりします。
また、日光を求めて枝が伸びていくので形も崩れやすくなってしまいます。
風通しの良い場所だと病害虫の被害にあいにくくなりますが、強風が吹き抜ける場所は避けてあげましょう。
サクラは根を浅く広く伸ばすので、サクラの周りをコンクリートなどで固めたりしないでください。
サクラの根を踏んでしまうと傷ついてしまい弱ってしまうことがあるので、人にあまり踏まれないような場所に植えてあげましょう。
次は、桜(さくら)に適した用土についてお伝えします!
桜(さくら)を育てる際の適した用土は何?
サクラは根を浅く広く伸ばしていく性質があるので、土があまり固くない場所がおすすめです。
また、花を付けるのに栄養分が多く必要となるため肥沃で水はけのよい土を好みます。
次は、桜(さくら)に必要な肥料についてお伝えします!
桜(さくら)の育て方!肥料はどうする?
サクラに綺麗な花を付けてもらおうと思ったら、植え付ける前の元肥と年に2回の追肥をあげましょう。
晩秋から冬にかけての芽花を育てる時期と、花後のお礼肥の2回がおすすめです。
緩効性化成肥料と有機肥料を混ぜたものを根から少し離れた場所に穴を掘り施してあげましょう。
肥料を地表にまくと根が地表に上がってきて根が傷つく確率が高くなりますので、地表に蒔くのではなく穴を掘ってあげる方がいいですよ。
では次は、桜(さくら)の水やりポイントについてお伝えします!
桜(さくら)を育てる際の水の量はどうする?
サクラは水はけのよい土を好みますが、乾燥にはそこまで強くはありません。
地植えのサクラの場合は基本的に水やりは必要ありませんが、夏場などは水切れを起こさないように気を付けてあげましょう。
鉢植えなどでサクラを育てている場合は、土が乾いたらそこから水が流れ出るくらいたっぷりと水やりをしてあげましょう。
以上で基本的な桜(さくら)の育て方については終わりです。
次は桜(さくら)の写真をお見せします!
桜(さくら)の画像(写真)!特徴は?
サクラにはたくさんの品種がありますが、ソメイヨシノが一番日本人におなじみのサクラなのではないでしょうか。
サクラは花の美しさだけではなく、散る姿の儚さも愛される対象となっています。
パッと咲きさっと散る姿を儚い人生と重ね合わせて楽しむ感覚は、日本人にとってなじみ深く心に響くのかもしれませんね。
次に、桜(さくら)の開花時期をお伝えします!
桜(さくら)の開花時期や季節はいつ頃なの?紅葉は楽しめるの?
日本では、気象庁が全国にあるソメイヨシノの標本木により毎年桜の開花予報(桜前線)を発表しています。
テレビのニュースなどで取り上げられる開花予報により、全国のソメイヨシノの開花・満開について知ることができます。
桜前線で取り上げられるソメイヨシノばかりが注目されますが、10月くらいから花を付ける早咲きのジュウガツザクラやシキザクラもありますし、4月下旬から花を付け始めるギョイコウなど遅咲きのサクラなど、種類や地域によってさまざまです。
また、寒い地域でしか見られないサクラや、暖かい地域でしか見られないサクラもありますので、全国各地のサクラを順番に見て回るのも楽しいかもしれませんね。
サクラはほとんどの種類で葉っぱが紅葉します。
春の花の美しさだけでなく、秋の紅葉の美しさも楽しんでくださいね。
次は、桜(さくら)の花言葉をお伝えします!
桜(さくら)の花言葉はなに?
サクラの種類によっては固有の花言葉があるものもありますが、サクラ全体の花言葉は「精神の美」「優美な女性」です。
見事な花と見事な散りざまによって精神の美とつけられたのでしょうか。
優美な女性はサクラの華やかな花の姿からつけられました。
また、西洋のサクラの花言葉は「精神の美」「優美な女性」に加えて「優れた教育」も加えられています。
ワシントンの桜の木の話をもとにつけられたようです。
それでは次に、桜(さくら)の苗の植え付けのポイントをお伝えします!
桜(さくら)の苗の植え付けのポイントは?
サクラの植え付けは、11月~12月上旬、2月下旬~3月中旬の厳寒期を避けた落葉している時期に行うのがおすすめです。
植え付けの2週間前までに有機肥料や緩効性化成肥料を土に混ぜ込んであげ、苗木よりも一回りくらい大きな穴を掘り植え付けてあげましょう。
また、育て始めは幹が細いので根付いてしっかりするまで支柱を立ててあげると安心ですね。
次に、桜(さくら)の鉢植えや地植えで育てる際のポイントをお伝えします!
桜(さくら)の鉢植え(プランター)や地植え(花壇)で育てる際のポイントは?
鉢植えでサクラを育てる際は、事前に有機肥料や緩効性化成肥料を混ぜ込んだ土で大きめの入れ物で育ててあげましょう。
水はけをよくするために、鉢底に石や川砂を引いてあげるのをお忘れなく。
また、サクラは根がよく成長するので、2年~3年に一度必ず植え替えてあげてくださいね。
植え替えに適した時期は、12月~3月頃ですが、根を切らずに用土を足すだけであれば4月頃まで大丈夫です。
また、地面に直接鉢を置くと伸びてきた根が地面まで貫通してしまうことがあるので、台や板などの上にのせておきましょう。
次は、桜(さくら)の植え替えのポイントをお伝えします!
桜(さくら)の植え替えのポイントは?
鉢植えのサクラは1年~3年に一度、12月~2月頃に植え替えしてあげましょう。
サクラの根が鉢底から出ていたり、水が土に染み込まなくなったりしたら植え替えの目安です。
地面に植え替える時も、事前に腐葉土や有機物を混ぜ込んでおいた場所に12月~2月頃に植え付けるのがおすすめです。
サクラは植え替え直後は弱ってます。
枯れてしまう原因になってしまいますので、植え替え直後に肥料をあげるのはやめておいてくださいね。
それでは次に、桜(さくら)の剪定のポイントをお伝えします!
桜(さくら)の剪定のポイントは?
サクラは剪定を嫌いますのでなるべく剪定を行わないようにしてください。
サクラの剪定をする場合、成長期に強い剪定をすると長い期間花が咲かなくなってしまうので12月~3月上旬に行ってくださいね。
サクラの木が小さいうちから樹形を整えるようにし、なるべく太い枝を切らないようにするのがおすすめです。
太い枝を切ったときは、切り口に癒合材を塗って保護してあげてください。
切り口から菌や水が入ると病気になったり腐りやすくなって枯れてしまう可能性が高くなります。
次は、桜(さくら)の増やし方をお伝えします!
桜(さくら)の増やし方!
サクラは実生で増やすことができる品種もありますが、接ぎ木や挿し木で増やすのが一般的です。
次に、桜(さくら)の挿し木のやり方をお伝えします!
桜(さくら)の挿し木(挿し芽)のやり方はどうするの?
一般的に、サクラの挿木を行う場合は2月~3月頃に新芽がついている枝を切り取るか、6月~7月にその年に伸びた枝を10㎝~15㎝の長さに切り取って使います。
切り取った親株の切り口には癒合材を塗ってあげるのを忘れないようにしましょう。
切り取った挿し穂を水に2時間くらい付けた後、切り口に発根剤を塗り6㎝ほど埋めるように挿してください。
挿し木は乾燥にとても弱いので、乾燥させないように葉水などをして管理してあげましょう。
挿し木は乾燥にとても弱いですが、水をやりすぎると腐ったりカビが生えたりするので気を付けてあげてくださいね。
それでは次に、桜(さくら)の種まき時期をお伝えします!
桜(さくら)の種まき時期と種まきのポイントは?
種まきに使用する種は、黒く熟したサクラの実を採取して周りについている果肉をしっかりと洗い落とし、1日ほど陰干しして軽く乾燥させてください。
カビが生えない程度に乾燥させた種は、種まきをする12月頃まで乾燥しないようにビニール袋などにいれて冷蔵庫で保管しましょう。
種まきをする前日になったら冷蔵庫から取り出した種を一晩水につけてあげましょう。
この時、水に浮かぶ種は発芽しない可能性があるので取り除いてくださいね。
準備ができたら鉢や地面に植えてしっかりと水をあげましょう。
次は、桜(さくら)のかかりうる病気や害虫の対策法をお伝えします!
桜(さくら)のかかりうる病気や害虫の対策方法は?枯れる原因はなに?
サクラが多くかかる病気として、「てんぐ巣病」「根頭がんしゅ病」「根瘤線虫病」「うどんこ病」「膏薬病」などがあります。
テングス病は菌が原因で枝が細くなり巣のように絡まる病気です。
見つけ次第病巣の枝を切り落として切り口に殺菌作用のある癒合材をぬり、切り落とした枝は焼却処分にしてください。
根頭がんしゅ病や根瘤線虫病は根や根の付け根に瘤ができる病気です。
根元の土が踏み固められると発症しやすく、病気にかかってもすぐに枯れるわけではありませんがどんどんサクラは弱っていきます。
これらの病気にかかってしまったら、病巣を切り取って切り口に殺菌剤を塗り癒合材で保護するとともに、土壌の改善を行ってください。
うどんこ病や膏薬病は水はけの悪い土地であったり、湿気の多い場所や病害虫がもたらす病気です。
胴の部分に菌が入ったりキノコが生えたりすることにより発症するので、風通しを良くして湿気がたまらないようにし、病害虫を駆除することで病気を抑えることができます。
サクラによく付く害虫として「アメリカシロヒトリ」「オビカレハ」「モンクロシャチホコ 」「ハマキムシ」「コスカシバ」「サクラケンモン」「カイガラムシ」「アブラムシ」「ハダニ」などがあげられます。
害虫がサクラに付いていると樹が弱ったり、花の付きが悪くなったりするので見つけ次第殺虫剤などで駆除してあげましょう。
最後に、桜(さくら)の種類をお伝えします!
桜(さくら)の種類や品種は何があるの?
それでは、サクラの種類をすべて一気にお伝えしますね!
もっと詳しくそのサクラについて知りたいのであればそれぞれのページで見てみてください!
ソメイヨシノ
ソメイヨシノは全国各地で見られる桜で、地域により開花時期は3月下旬~5月初旬と幅広いですが、ソメイヨシノの開花はテレビやニュースの桜前線で知ることができます。
東京都千代田区にある靖国神社では、開花前線に用いられる東京の標本木(ソメイヨシノの開花を調べる木)も見ることができます。
ソメイヨシノは日本で一番植えられているので、全国各地の桜の名所でも見ることができますよ。
カワヅザクラ
カワヅザクラの開花時期は1月~2月で、梅が咲いている時期に満開を迎えます。
寒い時期に咲く花なので花の時期も長く、長いものでは3月くらいまでお花見を楽しめます。
一般的には、カワヅザクラが満開になる前の6分~8分咲きの頃が一番の見ごろだといわれています。
カワヅザクラの名所としては、その名前の由来となった静岡県河津町の「河津桜祭り」でしょう。
しだれ桜
しだれ桜は品種や地域にもよりますが、3月下旬~4月下旬に開花し、一週間ほどで満開になります。
桜で有名な青森県弘前市の弘前城では毎年4月下旬に開花・満開を迎えます。
ヤエザクラ
ヤエザクラは3月下旬~5月上旬の、ソメイヨシノが終わった1~2週間後に開花します。
ヤエザクラは花の時期が長いので、他の品種よりも長くお花見を楽しむことができます。
新宿御苑や京都御苑など見事なヤエザクラを楽しめる場所が沢山ありますよ。
ヤエベニシダレ
ヤエベニシダレはソメイヨシノよりも1週間ほど早い3月下旬~4月中旬に咲き始め、東京では3月下旬に満開になります。
特に平安神宮のヤエベニシダレは大きく立派で、日本庭園とヤエベニシダレの素晴らしいコラボレーションが有名です。
エドヒガン
エドヒガン3月中旬から咲き始め、他の品種よりも1週間~10日ほど早く咲き始めます。
長野県の天然記念物として有名な宇木のエドヒガンは、樹齢850年と言われており長い歴史を感じさせてくれます。
ギョイコウザクラ
ギョイコウザクラは4月中旬~5月上旬に咲き、お花見の最盛期が過ぎたころにゆっくりと楽しむことができます。
なかなか見かけることのないギョイコウザクラですが、新宿御苑で見ることができますよ。
ヒガンザクラ
彼岸桜の特徴は葉より先に花が咲き始めます。
花は薄紅色から白色で花弁は5枚の一重咲きの桜です。
カンヒザクラ
カンヒザクラは早咲きの桜として有名で1月~4月頃に咲きますが、地域によって開花時期がかなり異なります。
沖縄では1月の下旬に見ごろを迎えます。
沖縄や鹿児島でしか自生し営内カンヒザクラですが、北品川にある荏原神社では1月下旬にカンヒザクラが見ごろを迎えます。
ヤマザクラ
ヤマザクラは地域にもよりますが、3月~4月に開花時期を迎えます。
昔からの桜の名所、奈良県の吉野山で「吉野の桜」と呼ばれる桜は多くがヤマザクラなんですよ。
オオシマザクラ
オオシマザクラは3月~4月に開花しますが、他の桜と少し違い葉っぱと同時に花が咲きます。
お花見の名所と呼ばれている場所にはソメイヨシノや他の品種とともにオオシマザクラも植えられています。
東京でお花見スポットとして有名な隅田川などがオオシマザクラを見るのにおすすめです。
ツバキカンザクラ
ツバキカンザクラは早咲きの品種なので、他の桜よりも少し早い2月~3月頃に開花時期を迎えます。
愛媛県松山市の伊予豆比古命(いよずひこのみこと)神社にはツバキカンザクラの原木があります。
ウコンザクラ
ウコンザクラの開花時期は4月中旬~5月上旬で、同じサトザクラの仲間のカンザンやフゲンソウといった代表的な桜より少し遅れて咲き始めます。
ウコンザクラは唯一黄色の花を咲かせる珍しいサクラです。
愛知県岡崎市にある上地八幡宮で綺麗なウコンザクラを見ることができます。
カスミザクラ
カスミザクラは遅咲きの桜なので、4月下旬頃に見ごろを迎えます。
奈良県吉野山ではシロヤマザクラが中心となりますが、カスミザクラも楽しむことができますよ。
オカメザクラ
オカメザクラは早咲きの桜で、2月下旬~3月上旬に見ごろを迎えます。
横浜にある野毛山動物園やズーラシアといった動物園も意外なオカメザクラの名所になっています。
チョウジザクラ
チョウジザクラは3月~5月に開花時期を迎え、花と一緒に葉も展開します。
チョウジザクラは暖かい平野部では育ちにくい本州や九州の一部の山地に自生する野生の桜なので、花の時期に山登りなどをして出会うことがあるかもしれませんね。
コブクザクラ
梅のような小さな花を咲かせるコブクザクラは、フユザクラの一種で10月~3月の寒い時期に開花します。
冬から春にかけて花をつけますが、やはり春につける花が一番美しいとも言われています。
ヨウコウザクラ
ヨウコウザクラの開花時期は3月~4月で、ソメイヨシノより1週間ほど早く咲き始めます。
ヨウコウザクラは1981年に品種登録された比較的新しい桜ですが、新宿御苑などでその美しい姿を見ることができます。
タカネザクラ
日本の桜の中で最も開花時期が遅いタカネザクラは、5月上旬から咲き始めます。
タカネザクラは花を開き始めてしばらくすると赤みのある葉を展開し始めます。
イチヨウ
イチヨウはソメイヨシノの花が終わる頃からつぼみを付け始め、4月中旬~下旬にかけて咲き始めます。
東京都大東区では2003年に江戸開府400年の記念としてイチヨウを植え、それを記念して毎年4月に一葉桜まつりが開催されています。
また、総理大臣が開催している桜を見る会の主役の桜はこのイチヨウなんですよ。
シナミザクラ
シナミザクラの開花時期は4月中旬で、花の時期は短めです。
私たちがサクランボとして食べているのは、このシナミザクラの実なんですよ。
サトザクラ
ソメイヨシノより1週間ほど遅く咲き始めるサトザクラは4月~5月に開花し、開花時期が少し長めなので長く花を楽しむことができます。
サトザクラを楽しむなら、例年3月下旬~4月上旬頃の桜の見ごろの時期に開催される春季皇居乾通り一般公開がおすすめです。
ジュウガツザクラ
ジュウガツザクラは10月~12月頃と3月~4月頃と2回花を咲かせます。
2回咲かせるといっても新しい花を咲かせるのではなく、10月頃の開花時期に全体の3分の1を咲かせ、残りを春に咲かせます。
フユザクラ
フユザクラの開花時期は10月~12月と春と年に2回訪れます。
群馬県藤岡市にある桜山公園には現在約7000本のフユザクラが植えられていて、「三波川の冬桜」としてとても有名です。
それでは最後に、これまでのおさらいをしていきましょう。
桜(さくら)のまとめ!
いかがでしたでしょうか?今回お伝えした重要なポイントは13個ありました。
覚えているでしょうか?1個ずつ振り返っていきましょう!
①桜(さくら)の育て方(環境、土、肥料、水やり)
サクラは日当たりのよい水はけのよい場所を好みますが、西日がキツく当たりすぎる場所は苦手です。
風通しの良い場所だと病害虫の被害にあいにくくなりますが、強風が吹き抜ける場所は避けてあげましょう。
サクラの根を踏んでしまうと傷ついてしまい弱ってしまうことがあるので、人にあまり踏まれないような場所に植えてあげましょう。
また、花を付けるのに栄養分が多く必要となるため肥沃で水はけのよい土を好みます。
サクラには植え付ける前の元肥と年に2回の追肥をあげましょう。
晩秋から冬にかけての芽花を育てる時期と花後のお礼肥の2回、緩効性化成肥料と有機肥料を混ぜたものを根から少し離れた場所に穴を掘り施してあげましょう。
肥料を地表にまくと根が地表に上がってきて根が傷つく確率が高くなりますので、地表に蒔くのではなく穴を掘ってあげる方がいいですよ。
地植えのサクラの場合は基本的に水やりは必要ありませんが、夏場などは水切れを起こさないように気を付けてあげましょう。
鉢植えなどでサクラを育てている場合は、土が乾いたらそこから水が流れ出るくらいたっぷりと水やりをしてあげましょう。
②桜(さくら)の画像(写真)!
サクラは花の美しさだけではなく、散る姿の儚さも愛される対象となっています。
③桜(さくら)の開花時期や季節はいつ頃なの?紅葉は楽しめるの?
桜前線で取り上げられるソメイヨシノばかりが注目されますが、10月くらいから花を付ける早咲きのジュウガツザクラやシキザクラもありますし、4月下旬から花を付け始めるギョイコウなど遅咲きのサクラなど、種類や地域によってさまざまです。
サクラはほとんどの種類で葉っぱが紅葉しますので、春の花の美しさだけでなく秋の紅葉の美しさも楽しんでくださいね。
④桜(さくら)の花言葉はなに?
サクラ全体の花言葉は「精神の美」「優美な女性」です。
また、西洋のサクラの花言葉には「精神の美」「優美な女性」に加えて「優れた教育」も加えられています。
⑤桜(さくら)の苗の植え付けのポイントは?
サクラの植え付けは、11月~12月上旬、2月下旬~3月中旬の厳寒期を避けた落葉している時期に行うのがおすすめです。
植え付けの2週間前までに有機肥料や緩効性化成肥料を土に混ぜ込んであげ、苗木よりも一回りくらい大きな穴を掘り植え付けてあげましょう。
また、育て始めは幹が細いので根付いてしっかりするまで支柱を立ててあげると安心ですね。
⑥桜(さくら)の鉢植え(プランター)や地植え(花壇)で育てる際のポイントは?
鉢植えでサクラを育てる際は、事前に有機肥料や緩効性化成肥料を混ぜ込んだ土で大きめの入れ物で育ててあげましょう。
水はけをよくするために、鉢底に石や川砂を引いてあげるのをお忘れなく。
また、サクラは根がよく成長するので、2年~3年に一度必ず植え替えてあげてくださいね。
また、地面に直接鉢を置くと、伸びてきた根が地面まで貫通してしまうことがあるので、台や板などの上にのせておきましょう。
⑦桜(さくら)の植え替えのポイントは?
鉢植えのサクラは1年~3年に一度、12月~2月頃に植え替えしてあげましょう。
サクラの根が鉢底から出ていたり、水が土に染み込まなくなったりしたら植え替えの目安です。
地面に植え替える時も、事前に腐葉土や有機物を混ぜ込んでおいた場所に12月~2月頃に植え付けるのがおすすめです。
サクラは植え替え直後は弱っているので、植え替え直後に肥料をあげるのはやめておいてくださいね。
枯れてしまう原因になってしまいます。
⑧桜(さくら)の剪定のポイントは?
サクラは剪定を嫌いますのでなるべく剪定を行わないようにしてください。
サクラの剪定をする場合、成長期に強い剪定をすると長い期間花が咲かなくなってしまうので12月~3月上旬に行ってくださいね。
太い枝を切ったときは、切り口に癒合材を塗って保護してあげてください。
切り口から菌や水が入ると病気になったり腐りやすくなって枯れてしまう可能性が高くなります。
⑨桜(さくら)の増やし方!
サクラは実生で増やすことができる品種もありますが、接ぎ木や挿し木で増やすのが一般的です。
⑩桜(さくら)の挿し木(挿し芽)のやり方はどうするの?
一般的に、サクラの挿木を行う場合は2月~3月頃に新芽がついている枝を切り取るか、6月~7月にその年に伸びた枝を10㎝~15㎝の長さに切り取って使います。
切り取った親株の切り口には癒合材を塗ってあげるのを忘れないようにしましょう。
切り取った挿し穂を水に2時間くらい付けた後、切り口に発根剤を塗り6㎝ほど埋めるように挿してください。
挿し木は乾燥にとても弱いので、乾燥させないように葉水などをして管理してあげましょう。
挿し木は乾燥にとても弱いですが、水をやりすぎると腐ったりカビが生えたりするので気を付けてあげてくださいね。
⑪桜(さくら)の種まき時期と種まきのポイントは?
種まきに使用する種は、黒く熟したサクラの実を採取して周りについている果肉をしっかりと洗い落とし、1日ほど陰干しして軽く乾燥させてください。
カビが生えない程度に乾燥させた種は、種まきをする12月頃まで乾燥しないようにビニール袋などにいれて冷蔵庫で保管しましょう。
種まきをする前日になったら冷蔵庫から取り出した種を一晩水につけてあげましょう。
この時、水に浮かぶ種は発芽しない可能性があるので取り除いてくださいね。
⑫桜(さくら)のかかりうる病気や害虫の対策方法は?枯れる原因はなに?
サクラが多くかかる病気として、「てんぐ巣病」「根頭がんしゅ病」「根瘤線虫病」「うどんこ病」「膏薬病」などがあります。
また、サクラによく付く害虫として「アメリカシロヒトリ」「オビカレハ」「モンクロシャチホコ 」「ハマキムシ」「コスカシバ」「サクラケンモン」「カイガラムシ」「アブラムシ」「ハダニ」などがいます。
⑬桜(さくら)の種類や品種は何があるの?
ソメイヨシノやカワヅザクラ等たくさんの有名な桜があります。
それでは今回はこれで失礼します。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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