みなさんこんにちは。
今回は、フェンネルについてお伝えしていきたいと思います。
フェンネルはセリ科の多年草で、葉や種、茎や根などをハーブとして利用することができます。
鮮やかなグリーンの葉と黄色い花が美しく、丈夫で育てやすいので、鉢植えやプランターでも育てることができます。
この記事では、フェンネルを上手に育てるポイントをお伝えします!
花言葉や品種などもご紹介するので、どうぞ最後までご覧ください。
今回はフェンネルについてのポイント、
以上19個の点についてお伝えします。
まずはフェンネルの育て方からお伝えします!
目次(クリックで飛べます)
フェンネルの育て方(栽培方法)は?
フェンネルは、極端な寒さと暑さに注意すれば、日光と適切な水やりでよく育ちます。
植え付けする場合は、「根」に注意が必要です。
フェンネルに合った環境と用土に植え付けをして、葉や種を収穫しましょう!
ここからさらに詳しくお伝えします。
最初は、フェンネルが好む環境についてお伝えします!
フェンネルの育て方!環境はどうする?
フェンネルは日当たりがよく風通しのよい環境を好みます。
強い直射日光と猛暑に弱いので、真夏は遮光して明るい日陰の環境にしてあげましょう。
生育に適した温度は10~28℃で、霜に当たると地上部が枯れてしまいます。
しかし春にまた発芽するので、地下根が凍ってしまわないように注意しましょう。
寒冷地では株元に腐葉土などを敷いて、防寒対策をすると安心です。
フェンネルに適した環境が整ったら、次は用土を準備しましょう。
次は、フェンネルに適した用土についてお伝えします!
フェンネルを育てる際の適した用土は何?
フェンネルを育てる際には、水はけがよく肥沃で、乾燥し過ぎない土が適しています。
市販の野菜用培養土またはハーブ用の培養土に、堆肥や緩効性肥料を少量混ぜたものがよいでしょう。
配合する場合は「赤玉土7:腐葉土3」がおすすめです。
フェンネルを植え付けする際は、元肥を施して適した追肥を施しましょう。
次は、フェンネルに必要な肥料についてお伝えします!
フェンネルの育て方!肥料はどうする?
鉢やプランターに植える場合は、元肥として用土に緩効性肥料を加えて混ぜ込みます。
追肥は、よく成長する3~4月と、9~10月の時期に1回ずつ施します。
固形の緩効性肥料を株元から離れたところに置き肥しましょう。液肥を使う場合は、週1回水やりの代わりに施します。
庭植えにする場合は、植え付けの1か月前に有機肥料を深く混ぜ込んでおき、2週間前に苦土石灰を加えてよく耕しておきましょう。追肥は必要ありません。
フェンネルの種は収穫して、料理に使うこともできますし、種をまいて育てることもできます!
次はフェンネルの種まき時期と種まきのポイントについてお伝えします。
フェンネルの種まき時期と種まきのポイントは?
フェンネルは、こぼれ種でもよく増えます。
採取する場合は、秋~冬に茎全体を刈り取って、吊るして乾燥させると種が落ちてきます。
移植を嫌うので、直まきにしましょう。
春(4~6月)と、秋(9~10月)に種まきができ、寒冷地では春のみに行えます。
発芽に適した温度は20℃前後です。
よく育つので間隔は30cm以上とり、用土に指で植穴を開けて、1カ所に4~5粒まきます。
かるく土を被せて、乾燥しないように管理すると5~10日で発芽します。
本葉が2~3枚になったら数本間引いて、本葉5~6枚まで育ったら一番元気な芽を残して1本立ちにしましょう。
フェンネルと相性の悪い「トマト」「豆類」「コリアンダー」「同じセリ科のディル」などの近くには種をまかない(植え付けしない)ようにしてください。
フェンネルは強い乾燥が苦手です。水やりは次のようなポイントに注意しましょう。
次は、フェンネルの水やりポイントについてお伝えします!
フェンネルを育てる際の水の量はどうする?
庭植えの場合は降雨で育てて、雨が降らない日が続くときは、水やりを行ってください。
鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷり水やりをします。
成長期は水を吸うスピードが速いので、水切れに注意が必要です。
冬と苗木の時期は、やや乾燥気味に管理することで、丈夫な株に育ちます。
完全に水を切らしてしまうと枯れてしまうので、土が乾いて数日後に水を与える頻度で行いましょう。
以上で基本的なフェンネルの育て方については終わりです。
次に、フェンネルの画像をお見せします!
フェンネルの画像(写真)!特徴は?
フェンネルはセリ科ウイキョウ属の多年草です。
フェンネルといえば、植物そのものとしてよりも、料理などに用いる食用ハーブとして聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?
フェンネルは、古代ギリシャ・ローマ時代から食用、または薬用として広く利用されてきたハーブなんです。
葉や茎からはスッと甘やかな芳香が香り、細やかで明るい緑色の葉は魚料理などによく用いられます。
若くまだ柔らかな茎も、セロリなどと同じく食用として利用されます。
また、フェンネルから取れるタネはハーブティーに使用されたり、菓子やパンなどに混ぜ込まれて使われます。
タネから蒸留して抽出した精油は、リキュールの風味づけ、石けんや歯磨き粉などにも用いられるんですよ。
植物としての愛で方だけでなく、様々な方向に用途があるんですね!
次はフェンネルの葉や花の効能や収穫時期についてお伝えします!
フェンネルの葉や花の効能や効果はあるの?収穫時期はいつ?
フェンネルの花は6~8月に開花します。
花茎を長く伸ばして、その先に黄色の小花を多数まとめて咲かせます。
秋には7mmほどの大きさで、長楕円形の実をつけます。
若い葉や種には甘い香りと苦みがあり、香辛料として食用や薬用に利用されます。
フェンネルの効能には、「消化促進」「整腸作用」があるので便秘などに効果的です。
「利尿・発汗作用」があるため、むくみが取れてダイエットにも効果があると言われています。
「消臭効果」もあるので、魚料理のニオイ消しやアロマなどにも使われます。
株元の茎が肥大した部分(鱗茎)は「フィノッキオ」と呼ばれ、野菜として料理に使われます。
収穫の時期は、葉は3~11月、種は7~9月です。
葉をサラダなどにして生で食べる場合は、やわらかいうちに収穫します。
次に、フェンネルの食べ方をお伝えします。
サラダに使われるのでしょうか。
フェンネルの食べ方は?スパイスとしてサラダに使われるの?そのまま食べるの?
食用ハーブとしての用途が多彩なフェンネルですが、実際にスパイスとして料理に用いられることが多いのはフェンネルシード。
主にフェンネルの種部分を指します。若いフェンネルであれば、種以外の部位もフェンネルシードとして利用されるんですよ。
フェンネルシードはスパイスとしての用途が主ですので、そのまま食べられることは少ないです。
有名なのは魚料理との組み合わせですね。
もちろん、サラダや肉料理などに合わせても絶妙にマッチするので、材料の臭みを消したいとき、お料理に香りの彩りを添えたい時はおすすめですよ!
次に、フェンネルはハーブティーや紅茶として飲まれるのかについてお伝えします。
フェンネルはハーブティーや紅茶として飲まれるの?
スパイスとしての側面が目立ちがちなフェンネルですが、実はお茶としても親しまれているんです。
スパイスをもとにお茶にするので、香りはハーブティーに近くなります。
普段から飲み慣れている方も多いだろう緑茶や紅茶とはまた違う味や香りになりますね。
料理に使用するものともまた別の味わいを楽しめます。
また、フェンネルシードティーは腹痛に効くといわれています。
生理痛にも効果があるとされているので、お腹具合が優れないときに飲んでみるのはいかがでしょうか。
次は、フェンネルの保存方法をお伝えします。
フェンネルの保存方法は?
一から育てた場合でも、買った場合でも、フェンネルは葉が付いている状態のことが多いですよね。
そのため、まずは枝を株近くから切り落とし、茎と葉を分けて保存するという方法が長持ちします。
茎部分は乾燥しないよう保存袋に、葉の部分も湿らせた新聞紙に包んでから保存袋に入れ、どちらも冷蔵庫の野菜室などにしまっておくというのががおすすめです。
また長期保存する場合には、葉の部分を刻んで柔らかくしたバターに練り込んで冷凍します。
この方法だと香りが弱まることなく、料理にもすぐ使えるので、そのまま保存袋などに入れるよりも便利です。
刻んだ葉とオリーブオイルを絡めてペースト状にしたものを冷凍する方法もあります。
次に、フェンネルの苗の植え付けのポイントをお伝えします。
フェンネルの苗の植え付けのポイントは?
フェンネルの植え付けの適期は3~5月、または9~10月です。
鉢植えの場合のポイントは後ほどお伝えします。
地植えの場合は、植え付ける2週間以上前から日当たりのよい場所などを見繕って土作りを始めてください。
植え付けるときには、株同士の間隔を30~60cm空けるとよいでしょう。
どちらの植え方でも、植える場所には堆肥や腐葉土を十分混ぜておいてくださいね。
また、同じセリ科のディルなどの近くに植えると交雑してしまい、種の風味が変わってしまうため、スパイスなどとしての利用を考えている人は注意してください。
フェンネルは鉢植えや水耕栽培でも育てることができます。ポイントを詳しくみてみましょう。
次はフェンネルを鉢植え(プランター)や水耕栽培で育てるポイントについてお伝えします!
フェンネルを鉢植え(プランター)や水耕栽培で育てるポイントは?
フェンネルを鉢植えやプランターで育てる際に使用する、鉢やプランターのサイズは、大きめで深型のものを用意するとよいでしょう。
鉢が小さいとフェンネルは大きく育つことができず、トウ立ちしやすくなります。
なぜかというと、フェンネルの根はまっすぐ伸びる「直根性」なので、太い根に傷がつくと、うまく育つことができません。
植え付けする際は、苗は小さいうちに土はなるべく落とさず、そっと定植させましょう。
草丈が2mほどに成長するので、倒れないように支柱を立てます。
株元の茎が肥大してきたら、土を被せてあげると、白くて柔らかく美味しいフィノッキオに育ちます。
フェンネルを水耕栽培で育てるならば、まずは水耕栽培用の容器を作りましょう。
2リットルペットボトルの、上部3分の1を切り離し、逆さまにしてフェンネルを入れ、飲み口の部分から根を出します。
太い根が傷つかないように十分注意してください。
株元が隠れるように用土を入れて、ペットボトルの下には、根の先が浸るくらいの水を入れ、フェンネルが入った上部をセットします。
遮光した窓辺やベランダなど、明るい場所で管理して、水は毎日取り換えるのがポイントです。
次に、フェンネルの植え替えのやり方をお伝えします。
フェンネルの植え替えのやり方は?
フェンネルは、直根性ですので、基本的に植え替えを嫌います。
そのため、特に鉢植えの場合は、鉢に根が回っているとき以外は植え替えない方がよいでしょう。
どうしても移植をしたいというときは、株を丁寧に掘り起こし、根についた土を落とさないようにしながら植え付け時と同じ要領で行ってください。
次は、フェンネルの寄せ植えに合う植物はなにがあるのかをお伝えします。
フェンネルの寄せ植えに合う植物はなにがあるの?
寄せ植えの際に注意して欲しいのは、生育条件が合致しているものを選ぶということです。
例えば、ここでご紹介しているフェンネルは寒さに強いハーブですので、同じく耐寒性のあるオレガノやカモミールがおすすめです。
もちろん、ハーブの寄せ植えとなるとお互いの香りなどに影響を及ぼす可能性もあるため、組み合わせは熟慮してくださいね。
また、土に仕切りを設けたり、単植の鉢をいくつか並べる寄せ鉢というやり方もあります。
ある程度育つ区画が分けられるので、多少相性が合わなくても一緒に育てやすくなるんですね。
一番簡単なのは、それぞれのハーブを別々の鉢で育て、それらの鉢ごとまとめるタイプの寄せ鉢です。
場所もこまめに移しやすいので、おすすめできるやり方ですよ。
上記でお伝えしたような葉をどんどん収穫することは、必要な剪定作業にもつながります。
次はフェンネルの剪定方法についてお伝えします!
フェンネルの剪定(切り戻し)方法は?
葉を収穫することで、風通しがよくなり株が蒸れたり、害虫の被害を防ぐことができます。
葉を多く採りたい場合は、花が咲く前に花茎を切り戻すと、わき芽が出て多くの葉を収穫できます。
秋~冬にすべての花が咲き終わったら、株元から切り取って、次の年に備えましょう。
フェンネルは次のような方法で増やすことができます。
次はフェンネルの増やし方についてお伝えします!
フェンネルの増やし方は?株分けのやり方は?
フェンネルは「種まき」と「株分け」で増やすことができます。
おすすめなのは「種まき」です。
根を傷つける心配もなく、種の発芽率も高いためです。
種まきのやり方は「種まきのポイント」をご覧くださいね!
フェンネルは、株もよく成長するので、大きくなった株を分けて増やすことも可能です。
その場合は次のようなポイントに注意しましょう。
フェンネルを株分けする際は、秋~冬に種の収穫後に、まずは切り戻した株の根元から新芽が出ているか確認しましょう。
株が大きく育ち新芽が出ていたら、株分けして新しい土へ植え付けします。
このときも太い根に傷がつかないように、親株と子株を丁寧に分けることがポイントです。
大切に育ててきたフェンネルが、収穫前に枯れてしまったらショックですよね。
それでは次に、フェンネルのかかりうる病気や害虫の対策方法をお伝えします。
フェンネルのかかりうる病気や害虫の対策方法は?
フェンネルにおいて気をつけるべき病気は特にありませんが、害虫は湧きます。
・キアゲハの幼虫
・アカスジカメムシ
・アブラムシ
・アオムシ
キアゲハの幼虫は葉に、アカスジカメムシは花に集まってきます。また、アブラムシやアオムシもつきます。
アオムシは卵のうちに駆除するのが一番よいです。
カメムシ、アブラムシも、見つけ次第すぐに駆除しましょう。
また、風通しのよい環境と状態を維持することで、害虫予防につながります。
枯れてしまう原因は〇〇だったんです!
次はフェンネルが枯れる原因についてお伝えします。
フェンネルが枯れる原因はなに?
フェンネルが枯れる原因で一番多いのが「水切れ」です。
とくに成長期には水切れを起こしやすいので、土と葉の状態をよく観察して水やりを行いましょう。
次に多いのが「日照不足」です。
強すぎる直射日光は避けて、明るく日当たりのよい場所で育てましょう。
剪定や収穫を行い、葉を茂らせ過ぎないことと、株間を詰め過ぎないことがポイントになります。
「根を傷つけてしまう」のも枯れる原因の一つです。
なるべく移植は避けて、植え替えする場合は、太い根を傷つけないように十分に注意しましょう。
冬には地上部が枯れますが、根の凍結に注意し水やりを行うことで、翌年も芽を出すので心配いりません。
それでは次に、フェンネルの冬越しのやり方をお伝えします。
フェンネルの冬越しのやり方は?
フェンネルは、ハーブの中では比較的寒さに強い方です。
冬の時期には地上部が枯死しますが、春にはまた発芽するのであまり心配はいりません。
とはいえ、あまりにも冷たい環境に晒されていると葉などにも悪影響が過ぎます。
寒くなってきたら家の中でも温度調節などをしつつ、屋内で冬越しさせてあげた方がよいかもしれませんね。
次は、フェンネルとディルの違いはなにかをお伝えします。
フェンネルとディルの違いはなに?
フェンネルと非常に似ている植物として、ディルがよく挙げられます。
この2つは同じセリ科なのですが、フェンネルがウイキョウ属なのに対し、ディルはイノンド属なんですね。
また、フェンネルは多年草で育てると1mを超えることもありますが、ディルは花が終わるとおしまいの一年草で、育っても60cmほどです。
植物として育てると違いが見分けやすいですね。
この2つは味にも違いがあります。
フェンネルは少し甘味があり菓子などにも利用されますが、ディルは若干の酸味や、種には辛味を持ちます。
「見た目じゃわからないなあ……」と思ったら、食べてみると意外に分かりやすいかもしれません。
次に、フェンネルの通販での値段や販売価格はいくら位なのかをお伝えします
フェンネルの通販での値段や販売価格はいくら位なの?
フェンネルは、楽天市場で安い苗で300円から購入することが出来ます。
店頭で購入する際には、この値段を基準に考えてきましょう。
また、複数を購入したり、腐葉土等も同時に購入する際には、インターネットで購入し、お家まで届けてもらった方が良さそうですね!
フェンネルには別名「茴香(ウイキョウ)」「小茴香(ショウウイキョウ)」「フヌイユ」などがあります。
では花言葉にはどのようなものがあるのでしょうか?
次はフェンネルの花言葉についてお伝えします!
フェンネルの花言葉はなに?英語でなんていうの?
フェンネルの花言葉は「賞賛」「力量」「背伸びした恋」「愛情に値する」などがあります。
茎を長く伸ばしてその先に花をつけることから、「背伸びした恋」という花言葉がつけられたと言われています。
フェンネルには茎を食べるもの、葉を食べるものなど、さまざまな種類があります。
主なものを一部ご紹介したいと思います!
次はフェンネルの種類についてお伝えします!
フェンネルの種類は何がある?
フェンネルの種類には次のようなものがあります。
「フローレンスフェンネル」
株元の茎が肥大する品種です。株元は土をかけて、白く柔らかく育てて、野菜と同じように食べることができます。
「スイートフェンネル」
フェンネルの中でも万能な品種で、葉や種、根を料理やアロマなどに使うことができます。
「ブロンズフェンネル」
葉の色がブロンズ色になる品種で、鑑賞用として育てられます。
用途に合わせた種類を選んで、育ててみてくださいね!
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フェンネルのまとめ!
いかがでしたでしょうか?今回お伝えした重要なポイントは19個ありました。
覚えているでしょうか?1個ずつ振り返っていきましょう!
①フェンネルの育て方(環境、土、肥料、種まき、水やり)
フェンネルは日当たりがよく風通しのよい環境を好みます。
強い直射日光と猛暑に弱いので、真夏は遮光してあかるい日陰の環境にしてあげましょう。
市販の野菜用培養土またはハーブ用の培養土に、堆肥や緩効性肥料を少量混ぜたものがよいでしょう。
配合する場合は「赤玉土7:腐葉土3」がおすすめです。
元肥として用土に緩効性肥料を加えて混ぜ込みます。
春(4~6月)と、秋(9~10月)に種まきができ、寒冷地では春のみに行えます。
発芽に適した温度は20℃前後です。
よく育つので間隔は30cm以上あけます。用土に指で植穴を開けて、1カ所に4~5粒まきましょう。
成長期は水を吸うスピードが速いので、水切れに注意が必要です。
②フェンネルの画像(写真)!特徴は?
フェンネルはセリ科ウイキョウ属の多年草です。
フェンネルは、古代ギリシャ・ローマ時代から食用、または薬用として広く利用されてきたハーブなんです。
葉や茎からはスッと甘やかな芳香が香り、細やかで明るい緑色の葉は魚料理などによく用いられます。
また、フェンネルから取れるタネはハーブティーに使用されたり、菓子やパンなどに混ぜ込まれて使われます。
タネから蒸留して抽出した精油は、リキュールの風味づけ、石けんや歯磨き粉などにも用いられるんですよ。
③フェンネルの葉や花の効能や効果はあるの?収穫時期はいつ?
秋には7mmほどの大きさで、長楕円形の実をつけます。
若い葉や種には甘い香りと苦みがあり、香辛料として食用や薬用に利用されます。
効能には、「消化促進」や「整腸作用」があるので便秘などに効果的です。
「利尿・発汗作用」があるため、むくみが取れてダイエットにも効果があると言われています。
「消臭効果」もあるので、魚料理のニオイ消しやアロマなどにも使われます。
株元の茎が肥大した部分(鱗茎)は「フィノッキオ」と呼ばれ、野菜として料理に使われます。
収穫の時期は、葉は3~11月、種は7~9月です。
④フェンネルの食べ方は?スパイスとしてサラダに使われるの?そのまま食べるの?
フェンネルシードはスパイスとしての用途が主ですので、そのまま食べられることは少ないです。
有名なのは魚料理との組み合わせですね。
もちろん、サラダや肉料理などに合わせても絶妙にマッチするので、材料の臭みを消したいとき、お料理に香りの彩りを添えたい時はおすすめですよ!
⑤フェンネルはハーブティーや紅茶として飲まれるの?
スパイスとしての側面が目立ちがちなフェンネルですが、実はお茶としても親しまれているんです。
スパイスをもとにお茶にするので、香りはハーブティーに近くなります。
また、フェンネルシードティーは腹痛に効くといわれています。
⑥フェンネルの保存方法は?
枝を株近くから切り落とし、茎と葉を分けて保存するという方法が長持ちします。
茎部分は乾燥しないよう保存袋に、葉の部分も湿らせた新聞紙に包んでから保存袋に入れ、どちらも冷蔵庫の野菜室などにしまっておくというのががおすすめです。
また長期保存する場合には、葉の部分を刻んで柔らかくしたバターに練り込んで冷凍、または刻んだ葉とオリーブオイルを絡めてペースト状にしたものを冷凍するなどの方法もあります。
⑦フェンネルの苗の植え付けのポイントは?
フェンネルの植え付けの適期は3~5月、または9~10月です。
地植えの場合は、植え付ける2週間以上前から日当たりのよい場所などを見繕って土作りを始めてください。
植え付けるときには、株同士の間隔を30~60cm空けるとよいでしょう。
植える場所には堆肥や腐葉土を十分混ぜておいてくださいね。
また、同じセリ科のディルなどの近くに植えると交雑してしまい、種の風味が変わってしまうため、スパイスなどとしての利用を考えている人は注意してください。
⑧フェンネルを鉢植え(プランター)や水耕栽培で育てるポイントは?
鉢とプランターのサイズは、大きめで深型のものを使います。
鉢が小さいと大きく育つことができず、トウ立ちしやすくなります。
フェンネルの根は、まっすぐ伸びる直根性なので、太い根が傷むとうまく育つことができません。
植え付けする際は、苗は小さいうちに土はなるべく落とさず、そっと定植させましょう。
草丈が2mほどに成長するので、倒れないように支柱を立てます。
2リットルの、ペットボトル上部3分の1を切り離し、逆さまにしてフェンネルを入れ、飲み口の部分から根を出します。
太い根が傷つかないように十分注意してください。
株元が隠れるように用土を入れて、ペットボトルの下には、根の先が浸るくらいの水を入れ、フェンネルが入った上部をセットします。
遮光した窓辺やベランダなど、明るい場所で管理して、水は毎日取り換えるのがポイントです。
⑨フェンネルの植え替えのやり方は?
フェンネルは、直根性ですので、基本的に植え替えを嫌います。
どうしても移植をしたいというときは、株を丁寧に掘り起こし、根についた土を落とさないようにしながら植え付け時と同じ要領で行ってください。
⑩フェンネルの寄せ植えに合う植物はなにがあるの?
ここでご紹介しているフェンネルは寒さに強いハーブですので、同じく耐寒性のあるオレガノやカモミールがおすすめです。
また、土に仕切りを設けたり、単植の鉢をいくつか並べる寄せ鉢というやり方もあります。
一番簡単なのは、それぞれのハーブを別々の鉢で育て、それらの鉢ごとまとめるタイプの寄せ鉢です。
場所もこまめに移しやすいので、おすすめできるやり方ですよ。
⑪フェンネルの剪定(切り戻し)方法は?
葉を多く採りたい場合は、花が咲く前に花茎を切り戻すと、わき芽が出て多くの葉を収穫できます。
秋~冬にすべての花が咲き終わったら、株元から切り取って、次の年に備えます。
⑫フェンネルの増やし方は?株分けのやり方は?
フェンネルは「種まき」と「株分け」で増やすことができます。
おすすめなのは「種まき」です。根を傷つける心配もなく、種の発芽率も高いためです。
秋~冬に種の収穫後に、切り戻した株の根元から新芽が出ているか確認しましょう。
株が大きく育ち新芽が出ていたら、株分けして新しい土へ植え付けします。
このときも太い根に傷がつかないように、親株と子株を丁寧に分けることがポイントです。
⑬フェンネルのかかりうる病気や害虫の対策方法は?
フェンネルにおいて気をつけるべき病気は特にありませんが、害虫は湧きます。
・キアゲハの幼虫
・アカスジカメムシ
・アブラムシ
・アオムシ
アオムシは卵のうちに駆除するのが一番よいです。カメムシ、アブラムシも、見つけ次第すぐに駆除しましょう。
また、風通しのよい環境と状態を維持することで、害虫予防につながります。
⑭フェンネルが枯れる原因はなに?
フェンネルが枯れる原因で一番多いのが「水切れ」です。
とくに成長期には水切れを起こしやすいので、土と葉の状態をよく観察して水やりを行いましょう。
次に多いのが「日照不足」です。
強すぎる直射日光は避けて、明るく日当たりのよい場所で育てましょう。
剪定や収穫を行い、葉を茂らせ過ぎないことと、株間を詰め過ぎないことがポイントになります。
「根を傷つけてしまう」のも枯れる原因の一つです。
なるべく移植は避けて、植え替えする場合は、太い根を傷つけないように十分に注意しましょう。
⑮フェンネルの冬越しのやり方は?
冬の時期には地上部が枯死しますが、春にはまた発芽するのであまり心配はいりません。
寒くなってきたら家の中でも温度調節などをしつつ、屋内で冬越しさせてあげた方がよいでしょう。
⑯フェンネルとディルの違いはなに?
この2つは同じセリ科なのですが、フェンネルがウイキョウ属なのに対し、ディルはイノンド属なんですね。
フェンネルは多年草で育てると1mを超えることもありますが、ディルは花が終わるとおしまいの一年草で、育っても60cmほどです。
また、フェンネルは少し甘味があり菓子などにも利用されますが、ディルは若干の酸味や、種には辛味を持ちます。
⑰フェンネルの通販での値段や販売価格はいくら位なの?
フェンネルは、楽天市場で安い苗で300円から購入することが出来ます。
店頭で購入する際には、この値段を基準に考えてきましょう。
⑱フェンネルの花言葉はなに?英語でなんていうの?
フェンネルの花言葉は「賞賛」「力量」「背伸びした恋」「愛情に値する」などがあります。
⑲フェンネルの種類や品種は何がある?
フェンネルの種類には「フローレンスフェンネル」「スイートフェンネル」「ブロンズフェンネル」などがあります。
植物として育てる以外にも、ハーブとしての様々な用途があるフェンネル。
観賞用に、食用に、それぞれの醍醐味を楽しみながら、お家などで育ててみるのはいかがでしょうか?
それでは今回はこれで失礼します。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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