周辺の植物を元気にしてくれる、コンパニオンプランツとして人気のローマンカモミール。
丈夫で育てやすく、病害虫にも強いので、ガーデニング初心者の方にもおすすめです。
ハーブとして利用され、含まれる効能にはさまざまな効果が期待できます。
この記事では育て方にあわせて使い方や花言葉もご紹介するので、どうぞ最後までチェックしてみてくださいね。
今回はローマンカモミールについてのポイント、
以上18個の点についてお伝えします。
まずはローマンカモミールの育て方からお伝えします!
目次(クリックで飛べます)
ローマンカモミールの育て方は?
ローマンカモミールは横に広がって育ちます。
踏まれても傷まずによく育ち耐寒性もあるため、グランドカバーにおすすめです。
屋外で育てるのに適していますが、夏の高温多湿には注意してください。
ここからさらに詳しくお伝えします。
最初は、ローマンカモミールが好む環境についてお伝えします!
ローマンカモミールの育て方!環境はどうする?
ローマンカモミールは日当たりと風通しのよい場所が適しています。
夏は午前中によく日が当たり、午後には日陰になるような、半日陰の環境で管理しましょう。
寒さに強いので、暖地では対策なしで冬越しできます。
土が強く凍結する地域では、株元をマルチングしておくと安心ですよ。
環境と同じくらい大切なのが用土です。
適した用土は「夏越し」のための、重要なポイントになるのでチェックしておきましょう。
次は、ローマンカモミールに適した用土についてお伝えします!
ローマンカモミールを育てる際の適した用土は何?
水はけのよい、やや砂質な用土を好みます。
市販の培養土を使う場合は「ハーブ用」「花と野菜用」に川砂を1割ほど加えます。
配合する場合は「赤玉土(小粒)5:腐葉土4:川砂1」がおすすめです。
庭土にも腐葉土や川砂を加えて、水はけのよい土壌をつくっておきましょう。
ローマンカモミールは痩せ地でも育つので、多くの肥料を必要としません。
次は、ローマンカモミールに必要な肥料についてお伝えします!
ローマンカモミールの育て方!肥料はどうする?
元肥に緩効性化成肥料を使います。
植え付けのときに用土にしっかり混ぜ込んでください。
追肥は収穫や切り戻しの後に、薄めた液肥を水やりの代わりに与える程度で構いません。
多湿が苦手なので、水やりは時間帯や量に気をつけてくださいね。
では次は、ローマンカモミールの水やりポイントについてお伝えします!
ローマンカモミールを育てる際の水の量はどうする?
鉢植えの表土が乾いてから、たっぷり水やりを行いましょう。
夏は早朝や夕方の涼しい時間帯に水やりをすると、鉢内の蒸れを予防できます。
受け皿に溜まった水は必ず捨ててください。
鉢底の通気性をよくすることで、多湿になるのを防げます。
地植えの場合は高温で強く乾燥しているときは、早朝に葉水を行いましょう。
霧吹きで葉全体と葉裏にも水をかけてあげると、「ハダニ」の防虫にもなりますよ。
以上で基本的なローマンカモミールの育て方については終わりです。
次はローマンカモミールの画像(写真)をお見せします!
ローマンカモミールの画像(写真)!
キク科カマエメルム属の常緑多年草です。
「カモミール」というハーブ草は有名ですよね。
カモミールとして流通しているのは「ジャーマンカモミール」と「ローマンカモミール」の2種類です。
花だけでなく、葉や茎にもさわやかな香りがあるのが、ローマンカモミールの特徴です。
このような可愛らしい花が見られるのは、いつ頃なのでしょうか?
収穫時期もあわせてご紹介します。
次はローマンカモミールの開花時期や収穫についてお伝えします!
ローマンカモミールの開花時期や季節はいつ頃なの?収穫はいつできる?
ローマンカモミールは初夏に咲く花で、開花時期は5~7月上旬です。
枝分かれの少ない花茎の先端に、花径2㎝ほどの小さな花を咲かせます。
中心花は黄色で、花びらは白色の一重咲きです。
収穫は開花にあわせた時期に、天気のよい午前中に行いましょう。
咲いたばかりの花を摘み取ります。収穫した花(乾燥)の使用期限は約1年です。
ローマンカモミールは苗から育てるのが一般的です。苗を購入したら、鉢植えや花壇に植え付けしてみましょう。
次はローマンカモミールの苗の植え付けについてお伝えします!
ローマンカモミールの苗の植え付けのポイントは?
ローマンカモミールの植え付けは、春か秋のあたたかい時期に行います。
複数株植える場合は、株間を30㎝ほどあけてください。
鉢植えは6号鉢に1株、プランターは65㎝サイズに2~3株が目安になります。
根鉢は崩さずに、土がついたまま植え付けすることがポイントです。
気温の高い地域では、鉢植えにして夏は涼しい場所で管理することをおすすめします。
次はローマンカモミールの鉢植えのポイントについてお伝えします!
ローマンカモミールの鉢植えのポイントは?
鉢底(プランターの底)には底石を敷いて水はけをよくしましょう。
地面に直接置かずに、通気性のある棚にあげておくと、蒸れの予防になります。
成長がすすむと鉢の中が根でいっぱいになるので、定期的に植え替えを行ってください。
室内で管理するよりも、屋外でよく日に当てて育てることがポイントになります。
強健で踏みつけにも強いローマンカモミールは地植えに向いています。
地植えや花壇で育てる場合は、次のポイントに注意してください。
次はローマンカモミールの地植え(花壇)のポイントについてお伝えします!
ローマンカモミールの地植え(花壇)のポイントは?
必ず水はけのよい用土に植え付けします。
植え付けからしっかり根付くまでは水やりを行い、その後は降雨のみで育て、強く乾燥するときは水やりをしましょう。
グランドカバーとしても人気がありますが、あまり広げすぎると管理が大変になります。
範囲は小さめにして育てるのがおすすめです。
ローマンカモミールはコンパニオンプランツとしても人気です。
ほかの植物と植えることで、病害虫を防いだり、成長を促進する効果があります。
次はローマンカモミールの寄え植えの仕方についてお伝えします!
ローマンカモミールの寄せ植えの仕方!
アブラナ科の食物と植えると、成長促進や害虫被害の減少につながります。
「クレソン」「ルッコラ」などと寄せ植えにするのがおすすめ。
(写真はクレソンの花)
鉢植えやプランターに底石を入れて、培養土を半分ほど入れます。
株間を詰めすぎずに並べて、残りの培養土を入れていきます。
寄せ植えのほかにも「きゅうり」「ブロッコリー」などの畑やプランターに一緒に植えるのもおすすめです。
草丈(花茎以外)はあまり高くなりませんが、剪定や切り戻しは大切な作業です。
生育がよくなるだけでなく、苦手な蒸れの予防にもなりますよ。
次はローマンカモミールの剪定(切り戻し)のポイントについてお伝えします!
ローマンカモミールの剪定(切り戻し)のポイントは?
収穫を兼ねて花や葉を剪定して、風通しのよい状態を保ちましょう。
梅雨に入る前もしくは暑い時期になる前に、全体の草丈を10㎝ほどに切り戻します。
茎や葉にも香りがあるので、ポプリなどにして香りを楽しんでみてくださいね。
栽培に慣れてきたら、次は株を増やしてみませんか?
増やし方にはさまざまな方法があるので、ご紹介したいと思います。
次はローマンカモミールの増やし方についてお伝えします!
ローマンカモミールの増やし方!
ローマンカモミールは「挿し木(挿し芽)」「種まき」「株分け」で増やすことができます。
株分けが一番簡単で失敗が少ないです。
次に挿し木が簡単でたくさん増せるのが特徴、種まきは育てるのにやや時間がかかります。
ではそれぞれのやり方を詳しくみてみましょう。
まずはローマンカモミールの挿し木(挿し芽)のやり方についてお伝えします!
ローマンカモミールの挿し木(挿し芽)のやり方はどうするの?
ローマンカモミールの挿し木(挿し芽)は、3~4月上旬または10月が適期です。
花のついていない茎を15~20㎝の長さにカットしたら、先端に葉を数枚残してあとはすべて取り除いてください。
切り口を1時間ほど水に浸してから、挿し木用の土に挿していきます。
土が乾燥しないように管理して、発根したら1本ずつを鉢植えと培養土に植え替えして育てます。
原種は種まきで増やすこともできます。
園芸品種は種ができないので、種を採りたい場合は品種をよく確認してくださいね。
次はローマンカモミールの種まき時期と種まきのポイントについてお伝えします!
ローマンカモミールの種まき時期と種まきのポイントは?
春と秋のあたたかい時期が種まきの適期です。
育苗箱に種まき用の土を入れて、筋まきかバラまきにします。
かるく覆土して土が乾燥しないように管理しましょう。
種はとても小さく飛ばされやすいので、雨や風の当たらない場所で管理してください。
一番失敗が少ないのが株分けです。やり方も簡単なので、ぜひ挑戦してみてくださいね。
次はローマンカモミールの株分けのやり方についてお伝えします!
ローマンカモミールの株分けのやり方は?
株分けは4~5年に1回を目安に行います。
適期としては3~4月上旬または、9月中旬~10月です。
親株から茎が伸びて、土に触れた部分から発根します。
つながっている茎を切って、株を分けましょう。
定期的に行うことで株の消耗を抑え、衰えた親株を元気にすることができます。
ローマンカモミールの栽培で、最大のポイントは次の「夏越し」です。
苦手な夏を上手に乗り切り、長く育てていきましょう。
次はローマンカモミールの夏越しについてお伝えします!
ローマンカモミールの夏越しはどうするの?
暖地では夏の暑さに耐えられず、枯れてしまうことがよくあります。
心配な場合は鉢植えで管理するのがおすすめです。
それ以外の地域では、夏になる前に切り戻して、多湿になるのを防ぎましょう。
直射日光は寒冷紗や遮光ネットなどを利用して、午後の日差しを遮光してください。
ローマンカモミールは「植物の医者」と呼ばれるほど、まわりの植物の生育を助ける働きがあります。
では自身はどのような病気や害虫に注意が必要なのでしょうか?
次はローマンカモミールのかかりうる病気や害虫の対策方法についてお伝えします!
ローマンカモミールのかかりうる病気や害虫の対策方法は?
ローマンカモミールを育てる際には病気の心配はほとんどありません。
害虫もつきにくいのですが、「アブラムシ」が寄ってきやすいので注意が必要です。
見つけ次第すぐに駆除しましょう。
よく日に当たる場所で、風通しをよくしておくことが防虫につながります。
「アオムシ」なども葉を食害するので、すぐに駆除してくださいね。
収穫した花や葉、茎にはさまざまな利用方法があります。
次はローマンカモミールの使い方についてお伝えします!
ローマンカモミールの使い方は?
花を収穫したら花びらを取り、中心花の黄色い部分をきれいに水洗いします。
風通しのよい日陰に1週間ほど置き、よく乾燥させてからシリカゲルを入れた密閉容器に保存します。
葉や茎も同じように乾燥させて使いましょう。
用途は次のようになります。
花/ハーブティー、入浴剤、ポプリなど
葉茎/入浴剤、ポプリなど
市販されている精油は、アロマテラピーなどに使われます。
ローマンカモミールティーには心や身体によい効能が多くあります。
しかし副作用やアレルギーにも注意しなくてはいけません。
次はローマンカモミールの効能についてお伝えします!
ローマンカモミールティーの効能ってどんななの?
ローマンカモミールティーは、味にやや苦みがあるのが特徴です。
緊張をほぐして、不安を落ち着かせる効果があります。
神経をリラックスさせてくれるので、不眠症などにも効果的と言われています。
身体への効能は、頭痛、神経痛など痛みの緩和です。
食欲不振や胃のむかつき、便秘や下痢などの改善にもよいとされています。
キク科アレルギーのある方、妊娠中の方は、摂取や使用を控えてください。
アレルギーのある方は、ほかの種類のカモミールティーも摂取を避けたほうがよいでしょう。
カモミールには子宮収縮作用があり、月経痛の緩和になりますが、妊娠中の方は早産や流産を引き起こす可能性があります。
念のため摂取や使用は控えた方がよいでしょう。
「カモミール」という名前は、ギリシャ語の「khamai(大地の)」「melo(リンゴ)」の合成語です。
リンゴのようなさわやかな香りがすることが、名前の由来になっています。
では花言葉にはどのような意味が込められているのでしょうか?
次はローマンカモミールの花言葉についてお伝えします!
ローマンカモミールの花言葉はなに?
ローマンカモミールの花言葉は「苦難に耐える」「逆境で生まれる力」「清楚」「あなたを癒す」です。
これらはカモミールの花言葉です。
踏まれてもよく育ち、寒い冬にも耐えられることが、「苦難に耐える」「逆境で生まれる力」の由来になっています。
リラックス効果があることや、白く清らかな花の見た目が、「清楚」「あなたを癒す」の由来になっています。
ローマンカモミールの品種にあわせて、ジャーマンカモミールの特徴もご紹介したいと思います。
次はローマンカモミールの種類や品種についてお伝えします!
ローマンカモミールの種類や品種は何があるの?
「ダブルフラワーカモミール」
八重咲き品種で、初夏にクリーム色の花を咲かせます。
ジャーマンカモミールよりも、鎮静効果が高く不眠症などに効果的と言われています。
「ノンフラワーカモミール」
花が非常に少なく、ほとんど咲かないのが特徴。
草丈が低く香りがあるので、グランドカバーとして人気の品種です。
「ジャーマンカモミール」
コシカギク属の一年草で、中心花が膨らみ花径がやや小さいのが見分けるポイントです。
リンゴのような甘くさわやかな香りは花だけにあって、葉や茎は香りがありません。
一般的なカモミールティーには、この品種が使われています。
それでは最後に、これまでのおさらいをしていきましょう。
- オススメ記事
ローマンカモミールのまとめ!
いかがでしたでしょうか?今回お伝えした重要なポイントは18個ありました。
覚えているでしょうか?1個づつ振り返っていきましょう!
①ローマンカモミールの育て方(環境、土、肥料、水やり)
日当たりと風通しのよい場所が適しています。
水はけのよい、やや砂質な用土を好みます。
元肥に緩効性化成肥料を使い、追肥は収穫や切り戻しの後に、薄めた液肥を水やりの代わりに与える程度で構いません。
鉢植えの表土が乾いてから、たっぷり水やりを行いましょう。
地植えの場合は高温で強く乾燥しているときは、早朝に水やりと葉水を行ってください。
②ローマンカモミールの画像(写真)!
ローマンカモミールの画像をご紹介しました。
ぜひチェックしてみてくださいね!
③ローマンカモミールの開花時期や季節はいつ頃なの?収穫はいつできる?
ローマンカモミールは初夏に咲く花で、開花時期は5~7月上旬です。
収穫は開花にあわせた時期に、天気のよい午前中に行いましょう。
➃ローマンカモミールの苗の植え付けのポイントは?
植え付けは、春か秋のあたたかい時期に行います。
根鉢は崩さずに、土がついたまま植え付けすることがポイントです。
⑤ローマンカモミールの鉢植えのポイントは?
地面に直接置かずに、通気性のある棚にあげておくと、蒸れの予防になります。
根づまりを予防するため、定期的に植え替えを行ってください。
屋外でよく日に当てて育てることがポイントになります。
⑥ローマンカモミールの地植え(花壇)のポイントは?
必ず水はけのよい用土に植えることがポイントです。
植え付けからしっかり根付くまでは水やりを行い、その後は降雨のみで育てましょう。
強く乾燥するときは水やりをします。
⑦ローマンカモミールの寄せ植えの仕方!
ローマンカモミールはアブラナ科の食物と植えると、成長促進や害虫被害の減少につながります。
「クレソン」「ルッコラ」などと寄せ植えにするのがおすすめです。
鉢植えやプランターに底石を入れて、培養土を半分ほど入れます。
株間を詰めすぎずに並べて、残りの培養土を入れていきましょう。
⑧ローマンカモミールの剪定(切り戻し)のポイントは?
収穫を兼ねて花や葉を剪定して、風通しのよい状態を保ちましょう。
梅雨に入る前もしくは暑い時期になる前に、全体の草丈を10㎝ほどに切り戻します。
⑨ローマンカモミールの増やし方!
ローマンカモミールは「挿し木(挿し芽)」「種まき」「株分け」で増やすことができます。
⑩ローマンカモミールの挿し木(挿し芽)のやり方はどうするの?
挿し木(挿し芽)は、3~4月上旬または10月が適期です。
茎を15~20㎝の長さにカットして、先端の葉を数枚残してすべて取り除いてください。
挿し木用の土に挿して、土が乾燥しないように管理します。
⑪ローマンカモミールの種まき時期と種まきのポイントは?
春と秋のあたたかい時期が種まきの適期です。
育苗箱に種まき用の土を入れて、筋まきかバラまきにします。
かるく覆土して土が乾燥しないように管理しましょう。
⑫ローマンカモミールの株分けのやり方は?
株分けは4~5年に1回を目安に行います。
適期は3~4月上旬または、9月中旬~10月です。
親株から茎が伸びて、土に触れた部分から発根します。
つながっている茎を切って、株を分けましょう。
⑬ローマンカモミールの夏越しはどうするの?
暖地では鉢植えにして、夏は涼しい場所で管理するのがおすすめです。
それ以外の地域では、夏になる前に切り戻して、多湿になるのを防ぎましょう。
直射日光は寒冷紗や遮光ネットなどを利用して、午後の日差しを遮光してください。
⑭ローマンカモミールのかかりうる病気や害虫の対策方法は?
病気の心配はほとんどありません。
害虫もつきにくいのですが、「アブラムシ」が寄ってきやすいので注意が必要です。
見つけ次第すぐに駆除しましょう。
⑮ローマンカモミールの使い方は?
用途は次のようになります。
花/ハーブティー、入浴剤、ポプリなど
葉茎/入浴剤、ポプリなど
⑯ローマンカモミールティーの効能ってどんななの?
緊張をほぐして不安を落ち着かせる効果があります。
神経をリラックスさせ、不眠症などにも効果的と言われています。
身体への効能は、頭痛、神経痛など痛みの緩和です。
食欲不振や胃のむかつき、便秘や下痢などの改善にもよいとされています。
⑰ローマンカモミールの花言葉はなに?
ローマンカモミールの花言葉は「苦難に耐える」「逆境で生まれる力」「清楚」「あなたを癒す」です。
⑱ローマンカモミールの種類や品種は何があるの?
品種には「ダブルフラワーカモミール」「ノンフラワーカモミール」などがあります。
それでは今回はこれで失礼します。
最後までご覧いただきありがとうございました。
コメントを残す