ギンバイカは別名「イワイノ」「ギンコウバイ」「マートル」と呼ばれる植物です。
マートルと呼ばれる場合はハーブとして利用され、葉を肉料理の臭み消しに利用するのが一般的な利用方法です。
ヨーロッパでは、酒に浸けて香りを移したものを「祝い酒」として利用されています。
また、結婚式の飾り花やブーケに利用されたりと、縁起のいい植物とされていることから「イワイノキ(祝いの木)」とも呼ばれています。
今回はそんなギンバイカ栽培についてのポイント、
以上7つの点についてお伝えします。
まずはギンバイカの育て方からお伝えします!
目次(クリックで飛べます)
ギンバイカの育て方は?
ギンバイカの植え付けに適した時期は、3~4月です。
また、ギンバイカの開花時期の5~6月には、梅に似た白い花を咲かせます。
ギンバイカの増やし方ですが、さし木と種まきで増やすことができます。
さし木に適した時期は7月頃、その年伸びた新しい枝を10cmの長さに切って用土に挿します。
種まきは11月頃に熟した果実を採取します。
よく洗って果肉を取り除き、種を収穫しましょう。
タネは乾かさないように冷暗所で保管します。
翌年の春、3月下旬以降にまくと、秋には高さ20~30センチまで育ちます。
次はギンバイカが好む環境についてお伝えします!
ギンバイカの育て方!環境はどうする?
ギンバイカは温暖な気候に適した植物で、耐寒性はあまりありません。
日当たりを好む植物ですので、日陰では成長が悪くなったり、花付きが悪くなります。
冬の冷たい風に当たると枝先が傷んでしまい、花が咲かなくなることがあるので気をつけましょう。
ギンバイカはよく日に当てて、冬の寒い風を避けて育てることが、丈夫な株に育ち花付きをよくするコツです。
次は、ギンバイカに適した用土についてお伝えします!
ギンバイカを育てる際の適した用土は何?
ギンバイカに適した土は、水はけがよく有機質を多く含む土です。
赤玉土(中粒)、日向土(中粒)、完熟腐葉土を同じ割合で混ぜた土を使います。
次は、ギンバイカに必要な肥料についてお伝えします!
ギンバイカの育て方!肥料はどうする?
庭植えは、2月に元肥として有機質肥料を株元の周辺に埋めておきます。
鉢植えの場合は、2月の元肥と、3月に化成肥料を株元に追肥します。
肥料の与えすぎなしならないように、鉢植え3月の追肥はギンバイカの成長を見ながら行いましょう。
では次は、ギンバイカの水やりポイントについてお伝えします!
ギンバイカを育てる際の水の量はどうする?
土が乾いていたら水をしっかりとやります。
庭植えした場合は、雨が降った時の雨水で充分なので水やりは不要です。
植えつけてから2年未満の株は、根の成長が十分ではないため、水やりが必要です。
以上で基本的なギンバイカの育て方については終わりです。
次はギンバイカの鉢植えについてお伝えします!
ギンバイカの鉢植えポイントは?
ギンバイカは一般的には庭植えで育てる植物ですが、鉢植えでも育てることは可能です。
ギンバイカの鉢植えで注意するポイントは水切れです。
特に夏は土が乾燥しやすいので、朝に水やりをして、乾いているようであれば夕方にも水やりをして、水切れさせないようにします。
またギンバイカは移植を嫌う植物ですので、大きく育って植え替えが必要になった場合は、根を傷つけないように慎重に植え替えを行いましょう。
次はギンバイカの庭木についてお伝えします。
ギンバイカを庭木にするにはどうする?
ギンバイカ耐寒性があまりない植物です。
寒さの厳しい地域での庭木は向きませんが、関東より西の地域(関東含む)なら庭木として育てることができます。
植え付け時のポイントはギンバイカは酸性の土を嫌い、中性からアルカリ性の土を好む植物です。
植え付け前に石灰を混ぜておいて、酸性を中和してから植え付けます。
ギンバイカは移植を嫌いますから、一度植えたら移動させないこともポイントです。
ギンバイカは半日陰でも枯れたりはしませんが、出来るだけ日当たりのいい場所に植え付けてあげましょう。
次はギンバイカの生垣についてお伝えします。
ギンバイカを生垣にする方法は?
ギンバイカは丈夫で成長も早く、生垣に適した植物といえます。
ギンバイカを生垣に利用する場合、株と株の間隔を30センチ間隔で植え付けます。
ギンバイカが好みの高さになったら、一番太い幹(主幹)の芯を止めましょう。
主幹を切ると横枝が良く伸びるようになります。
また、横枝は形を整えるようにこまめに剪定します。
こまめな剪定で枝が密集し、立派な生垣になりますよ。
次はギンバイカの剪定についてお伝えします。
ギンバイカの剪定ポイントは?
ギンバイカは、剪定の方法よりも「時期」が重要なポイントですので、是非覚えておいてください。
ギンバイカの剪定の時期は、花が終わった直後です。
ギンバイカは花の後、翌年の花芽がすぐできる植物です。
花芽が出来てしまった後に剪定を行うと、翌年花が咲きません。
翌年の花芽が出来る前に剪定を行い、年に1度の開花を逃さないようにしたいですね。
花後に剪定ができなかった時には、花芽が出来上がる開花前の4月ごろに剪定をしましょう。
この方法でも、全ての花芽を避けての剪定はそうそう上手くもいかないので、花数はどうしても減ってしまいます。
剪定で切り落とした枝や葉は捨てないで、リースを作ったり、肉料理の臭い消しのハーブとして、利用するのもおススメですよ。
次はギンバイカの病気と害虫についてお伝えします。
ギンバイカがかかりうる病気や害虫の種類と対策は?
ギンバイカは病害虫にかかりにくい植物ですが、ごくまれに「さび病」にかかることがあります。
さび病はカビが原因で、病気になると葉の表面に褐色の斑点ができ、その部分が盛り上がってこぶのような状態になります。
さび病は高温多湿の環境で多く発生するため、開花後の剪定をしっかり行って枝葉の風通しをよくしておくことが、病気の予防につながります。
害虫はカイガラムシが付くことがあるので、見つけた場合は棒やブラシなどで幹からはがしたり、薬剤を散布して駆除しましょう。
カイガラムシも風通しの悪い場所で発生しやすい害虫ですので、風通しを良くすることがとても大切ですね。
また駆除や予防のために農薬や殺虫剤を使った場合、薬剤がギンバイカに残りますので、ハーブとして利用される方は注意が必要です。
農薬や、薬剤には食用に向かない有毒な物質が含まれていますので、購入の際によく確かめてから購入しましょう。
使用した薬剤が元から家にあって成分がよくわからない。とい方は食用しない方が安全です。
次はギンバイカの花言葉についてお伝えします。
ギンバイカの花言葉は?香りはどんなかんじ?
ギンバイカの花の香りは甘みのある、少しスパイシーなとてもいい匂いがします。
花を摘んでサラダに混ぜると、とても美味しいですよ!
ギンバイカの花言葉は「愛」「愛のささやき」です。
結婚式などのウエディングにとても向いている花言葉ですね。
ギンバイカのまとめ!
いかがでしたでしょうか?今回お伝えした重要なポイントは7つありました。
覚えているでしょうか?一つ一つ振り返っていきましょう!
①ギンバイカの育て方(環境、土、肥料、水やり)
ギンバイカは耐寒性が弱く、日当たりを好む植物です。よく日に当てて、冬の寒い風を避けて育てます。
ギンバイカ栽培に適した土は水はけがよく有機質を多く含む土です。
ギンバイカの肥料は、庭植えは2月に有機質肥料を株元の周辺に与えます。
鉢植えは、2月の元肥と3月に化成肥料を株元に追肥します。
ギンバイカの水やりは土が乾いていたら水をしっかりと行いましょう。
庭植えした場合でも、植え付け後2年未満の株には水やりが必要です。
それ以降の株は、雨水のみで水やり不要です。
②ギンバイカの鉢植えで育てるポイントは?
ギンバイカは庭植えで育てるのが一般的だが、鉢植えでも育てることはできます。
水切れさせないように注意します。
ギンバイカは移植を嫌います。植え替え時に根を傷めないように慎重に行いましょう。
③ギンバイカの庭木で育てるポイントは?
ギンバイカは寒さの厳しい地域での庭木には向きません。
関東を含む関東より西の地域ならばギンバイカを庭木に出来ます。
酸性の土を嫌うので、植え付け前に石灰を混ぜ中和させます。
移植を嫌うので、一度植え付けたら移動させないことです。
④ギンバイカの生垣を作るには?
ギンバイカの生垣は株と株の間隔を30センチ間隔で植え付けます。
好みの高さになったら主幹の芯を止め、横枝を広げさせます。
横枝はこまめに剪定し枝を密集させます。
⑤ギンバイカの剪定方法とは?
ギンバイカの剪定の時期は花が終わった直後に行いましょう。
ギンバイカは花が終わってすぐに翌年の花芽をつけます。
花が終わってすぐに剪定をしないと、翌年花が咲きません。
花が終わってすぐに剪定できなかった場合は開花直前に剪定を行うが、花芽を避けきれないので花数は減ります。
⑥ギンバイカの病気と害虫は?
ギンバイカは病害虫にかかりにくい植物だが、ごくまれにさび病にかかります。
さび病は風通しが悪いのが原因です。
ギンバイカに発生しやすい害虫はカイガラムシです。
カイガラムシは風通しが悪いと発生しやすいです。
風通しとよくして、さび病、カイガラムシからギンバイカを守りましょう。
駆除や予防で、農薬などの薬剤を使った場合はギンバイカに薬剤が残るので食用には注意が必要です。
⑦ギンバイカの花言葉はなに?
ギンバイカの花の香りは、甘みのある少しスパイシーなとてもいい匂い。
花言葉は「愛」「愛のささやき」です。
それでは今回はこれで失礼します。
最後までご覧いただきありがとうございました。
コメントを残す