丈夫な性質をもつレンギョウは、管理がむずかしくないので、ガーデニング初心者の方にもおすすめの落葉低木です。
満開時には枝いっぱいに黄色い花を咲かせ、花後は葉色の変化を楽しむこともできます。
大気汚染にも強く、様々な変化を楽しめることから、庭木や生垣として人気があるんですよ。
今回はレンギョウについてのポイント、
以上12つの点についてお伝えします。
まずはレンギョウの育て方からお伝えします!
目次(クリックで飛べます)
レンギョウの育て方は?
レンギョウは、環境が合っていれば、むずかしい手入れは必要ありません。
年月が経つと株が衰えてきますので、剪定などを行い、株を元気な状態に戻してあげましょう。
ここからさらに詳しくお伝えします。
最初は、レンギョウが好む環境についてお伝えします!
レンギョウの育て方!環境はどうする?
レンギョウは、寒さや暑さに強いので、どの地域でも屋外で育てることができます。
一年を通して、よく日の当たる場所で育てましょう。
日照不足になると、花つきが悪くなり、株や枝も弱くなってしまいます。
レンギョウはどのような土でもよく育つところが、管理しやすいポイントのひとつでもあります。
「適した用土」をチェックしておくことで、より丈夫な株に育てることができますよ。
次は、レンギョウに適した用土についてお伝えします!
レンギョウを育てる際の適した用土は何?
水もちと通気性のバランスがよい土が適しています。
鉢植えは、市販の「花木用の培養土」でよく育ちますし、配合する場合は「赤玉土6:腐葉土3:バーミキュライト1」がおすすめの割合です。
庭土には、「腐葉土」や「堆肥」をたっぷり混ぜ込んでから、植え付けしてください。
花つきをよくするために、適した時期に肥料を施してあげましょう。
次は、レンギョウに必要な肥料についてお伝えします!
レンギョウの育て方!肥料はどうする?
植え付けのときに混ぜこんだ「腐葉土」や「堆肥」が元肥になります。
追肥は、5月(花後)と9月に化成肥料を与えます。
レンギョウは多くの肥料を必要としないので、あげ過ぎに注意してくださいね。
レンギョウは水やりの管理も、むずかしくはありませんが、「乾燥」には注意が必要です。
では次は、レンギョウの水やりポイントについてお伝えします!
レンギョウを育てる際の水の量はどうする?
鉢植えの場合は、表土が乾いたら、鉢底から流れるくらいたっぷり水を与えます。
庭植えの場合は、植え付けのときにしっかり水やりを行い、あとは降雨で育てましょう。
ただし強い乾燥を嫌うので、日照りが続くようでしたら、水やりを行ってください。
乾燥しやすい土壌や、真夏に土が乾燥し過ぎるときは、株元を敷きワラなどでマルチングすることをおすすめします。
以上で基本的なレンギョウの育て方については終わりです。
次はレンギョウの写真をお見せします!
レンギョウの画像(写真)!特徴は?
モクセイ科レンギョウ属の植物と、園芸品種を総称して「レンギョウ」と呼びます。
中国、日本、ヨーロッパの原産種があり、これらを交配した園芸品種などもあります。
日本原産の野生種は、絶滅危惧種に指定されている、貴重な品種なんですよ。
4つに裂けた黄色い花びらが特徴的で、果実は「漢方薬」に使われています。
そんなレンギョウの花はいつ頃咲くのでしょうか?
次に、レンギョウの開花時期や季節をお伝えします。
レンギョウの開花時期や季節は時期はいつ頃なの?
レンギョウの開花時期は3~4月頃です。
枝は半つる性となっており、満開時には枝いっぱいに咲いた花の重みで、枝がしなるような形になるのが特徴です。
モクセイ科の植物には、よい芳香がありますが、レンギョウには香りがありません。
レンギョウの苗木の価格は、60㎝苗で900~1,000円ほどです。
枝が太く、しっかりとしていることが、良い苗のポイントになります。
苗を購入したら、次の手順で、鉢や庭へ植え付けしてみましょう。
次は、レンギョウの苗木の植え付けのポイントをお伝えします!
レンギョウの苗木の植え付けのポイントは?
レンギョウの植え付けは、12月~3月上旬が適期です。
鉢植えの場合は、株よりも一回り大きな鉢に底石を入れて、適した用土で植え付けします。
庭植えの場合は、根鉢の2~3倍の深さに植穴を掘って、植え付けしましょう。
植え付け後しっかりと根付くまでは、土が乾燥しないように管理することがポイントですよ!
枝がしならずに直立する品種もあり、鉢植えで育てるのもおすすめです。
次に、レンギョウの鉢植えのポイントと庭での育て方をお伝えします!
レンギョウの鉢植えのポイントは?庭での育て方も!
レンギョウを鉢植えで育てる際の注意点ですが、夏の高温時期に水切れを起こしやすくなります。
表土が乾いたら、たっぷり水やりを行いましょう。
受け皿に溜まった水は、根腐れの原因になるので、毎回捨ててください。
鉢が大きくて持ち上げられない場合は、スポンジなどで吸水するとよいですよ。
庭植えも同じく、強い乾燥に注意が必要です。
植える場所は西日を避けて、水もちのよい土に植え付けしましょう。
こうしたポイントとあわせて、適した時期に「剪定」を行うことで、株を長持ちさせることができます。
次は、レンギョウの剪定(切り戻し)の時期と仕方をお伝えします!
レンギョウの剪定(切り戻し)の時期と仕方は?
レンギョウの剪定は花後すぐの、4~5月頃が適期です。
レンギョウは初夏~夏にかけて、花芽がつくられます。
夏以降は、強い剪定を避けて、徒長した枝を落とす程度にしておきましょう。
4~5年に一回を目安に、古い枝を根元から切り落とします。
こうすることで、衰えた株がまた元気になりますよ。
レンギョウで5mの生け垣を作る場合、約15本の苗木が必要です。
この量の苗木を一気に購入するには、費用がかかりますよね。
そうした場合は、ご自宅で苗木を増やしてみるのはいかがですか?
次に、レンギョウの増やし方をお伝えします!
レンギョウの増やし方!
レンギョウは「挿し木」で増やすことができます。
剪定で落とした枝も、挿し穂に使えますよ。
発根率が低いので、なるべく多くの枝を挿すのがおすすめです。
次は、レンギョウの挿し木(挿し芽)の時期とやり方をお伝えします!
レンギョウの挿し木(挿し芽)の時期とやり方はどうするの?
挿し木に適した時期は、4月(春)または、6~7月(初夏)です。
枝の先端から15㎝くらいの長さにカットして、先端の葉を数枚残し、下葉はすべて取り除いてください。
切り口を水に浸して「水揚げ」をしたら、挿し木用の土に挿していきます。
春に行う場合は前年度の枝を、初夏に行う場合は当年度に伸びた枝を、選びましょう。
土が乾燥しないように水やりを行い、明るい日陰で、発根するまで育てます。
発根後は1本ずつ育苗ポットや鉢植えに移して、日当たりのよい場所で管理し、よく根が張ってきたら定植させます。
次は、レンギョウの株分けのやり方をお伝えします!
レンギョウの株分けのやり方は?
レンギョウを増やす場合、「株分け」は一般的なやり方ではありません。
もし「挿し木」以外で増やすならば、「取り木」という方法があります。
「取り木」は枝を落とさずに、植えたまま枝の途中から根を発根させる方法です。
根を出したい部分の枝、3~4㎝幅に樹皮を一周剥ぎとります。
樹皮を剥いだ部分に、湿らせた水ゴケを巻いてからビニールで覆い、上下を紐でしっかりと結んでおきます。
水ゴケが乾燥しないように、吸水しながら管理してくだい。
根が出てきたら、根の下から枝を切り落して、土に植えましょう。
道を歩いていると、黄色い花が目に留まり「レンギョウかな?」と思ったら、どうやら違うみたい。
レンギョウに似ている花には、次のようなものがあるんです。
次は、レンギョウに似た花をお伝えします!
レンギョウに似た花は何がある?
(写真はオウバイ)
オウバイ(ウンナンオウバイ)
モクセイ科ソケイ属のつる性植物で、開花時期は1~4月頃です。
レンギョウと見分けるポイントは、花びらの数。
レンギョウは花びらが4つに裂けるのに対し、オウバイは6~8つに裂けるのが特徴です。
*オウバイの育て方や花言葉等はこちらをご覧ください!
ウチワノキ
モクセイ科ウチワノキ属の落葉低木です。
花色は白ですが、花の形がレンギョウに似ており「シロレンギョウ」とも呼ばれています。
(写真はサンシュユ)
サンシュユ
ミズキ科ミズキ属の落葉小高木です。
花びらが4枚で、枝いっぱいに咲く鮮やかな黄色い花がレンギョウに似ています。
サンシュユは花びらが反り返り、雄しべが長く出ているのが特徴です。
*サンシュユの育て方や花言葉等はこちらをご覧ください!
(写真はヒュウガミズキ)
ヒュウガミズキ
マンサク科トサミズキ属の落葉低木です。
レンギョウと同じ時期に開花し、薄黄色の花を咲かせます。
*ヒュウガミズキの育て方や花言葉等はこちらをご覧ください!
レンギョウは漢字で「連翹」と書きます。
本来「連翹」は別の植物を指していましたが、中国から伝来したときに、この種と勘違いしてしまったことから、そのまま「レンギョウ」と呼ばれることになったと、いわれているんです。
では英語ではなんと呼ばれているのでしょうか?春にぴったりな花言葉とあわせてご紹介します。
次は、レンギョウの花言葉、英語をお伝えします!
レンギョウの花言葉はなに?英語でなんていうの?
レンギョウの花言葉は「期待」「希望」「集中力」です。
春の訪れを知らせてくれるような、鮮やかな黄色い花色が、花言葉の由来になっています。
そのほかにも「とまどい」「情け深い」「遠い記憶」などもあります。
レンギョウは英名は「Forsythia」または「Golden bells」です。
「Forsythia」は学名でもあり、「Golden bells」は黄金の鐘のような花姿が名前の由来になっています。
次は、レンギョウの種類や品種をお伝えします!
レンギョウの種類や品種は何があるの?
レンギョウには次のような種類があります。
中国・朝鮮原産種
「シナレンギョウ」「チョウセンレンギョウ」
日本原産種
「ヤマトレンギョウ」「ショウドシマレンギョウ」
※これらの野生種は、絶滅危惧種に指定されています。
ヨーロッパ原産種
「セイヨウレンギョウ」
園芸品種(交配種)
「アイノコレンギョウ」「インテルメディア」などがあります。
それでは最後に、これまでのおさらいをしていきましょう。
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レンギョウのまとめ!
いかがでしたでしょうか?今回お伝えした重要なポイントは12つありました。
覚えているでしょうか?1個ずつ振り返っていきましょう!
①レンギョウの育て方(環境、土、肥料、水やり)
一年を通して、よく日の当たる場所で育てましょう。
水もちと通気性のバランスがよい土が適しています。
肥料は、5月(花後)と9月に化成肥料を与えます。
土が乾いたら、たっぷり水やりをします。
強い乾燥に弱いので、水切れに注意してください。
②レンギョウの画像(写真)!特徴は?
レンギョウの画像をご紹介しました。
4つに裂けた黄色い花びらが特徴的で、果実は「漢方薬」に使われています。
③レンギョウの開花時期や季節はいつ頃なの?
開花時期は3~4月頃で、春に鮮やかな黄色い花を咲かせます。
④レンギョウの苗木の植え付けのポイントは?
植え付けは、12月~3月上旬が適期です。
根鉢の2~3倍の深さに植穴を掘って、植え付けしましょう。
植え付け後しっかりと根付くまでは、土が乾燥しないように管理することがポイントですよ!
⑤レンギョウの鉢植えのポイントは?庭での育て方も!
鉢植えは夏の高温時期に、水切れを起こしやすくなるので注意してください。
庭で育てる場合も、強く乾燥しないように管理します。
植える場所は西日を避けて、水もちのよい土に植え付けしましょう。
⑥レンギョウの剪定(切り戻し)の時期と仕方は?
剪定は花後すぐの、4~5月頃が適期です。
レンギョウは初夏~夏にかけて、花芽がつくられます。
夏以降は、強い剪定を避けて、徒長した枝を落とす程度にしておきましょう。
⑦レンギョウの増やし方!
レンギョウは「挿し木」で増やすことができます。
⑧レンギョウの挿し木(挿し芽)の時期とやり方はどうするの?
挿し木に適した時期は、4月(春)または、6~7月(初夏)です。
枝の先端から15㎝くらいの長さにカットして、「水揚げ」をしてから、挿し木用の土に挿していきます。
土が乾燥しないように水やりを行い、明るい日陰で、発根するまで育てます。
発根後は1本ずつ育苗ポットや鉢植えに移して、日当たりのよい場所で管理し、よく根が張ってきたら定植させます。
⑨レンギョウの株分けのやり方は?
レンギョウを増やす場合、「株分け」は一般的なやり方ではありません。
もし「挿し木」以外で増やすならば、「取り木」という方法があります。
⑩レンギョウに似た花は何がある?
似た花には「オウバイ(ウンナンオウバイ)」「ウチワノキ」「サンシュユ」「ヒュウガミズキ」などがあります。
⑪レンギョウの花言葉はなに?英語でなんていうの?
レンギョウの花言葉は「期待」「希望」「集中力」です。
レンギョウは英語で「Forsythia」または「Golden bells」といいます。
⑫レンギョウの種類や品種は何があるの?
レンギョウの種類と品種には「シナレンギョウ」「チョウセンレンギョウ」「ヤマトレンギョウ」「ショウドシマレンギョウ」「セイヨウレンギョウ」「アイノコレンギョウ」「インテルメディア」などがあります。
それでは今回はこれで失礼します。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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