一年を通して緑の葉を楽しむことができるツルニチニチソウ。
斑入りの品種は、よりきれいな葉を観賞することができます。
放任でもよく育ち管理しやすい植物ですが、葉を枯らさないためにはいくつかポイントがあります。
この記事では、きれいな葉を保つためのポイントや、花を咲かせるための育て方をご紹介します。
あわせて有名な哲学者に関係する花言葉や、品種などもご紹介するので、どうぞ最後までご覧ください!
今回はツルニチニチソウについてのポイント、
以上17個の点についてお伝えします。
まずはツルニチニチソウの育て方からお伝えします!
目次(クリックで飛べます)
ツルニチニチソウの育て方は?
ツルニチニチソウは、つるがよく伸びて広がるので、フェンスに這わせたり、グランドカバーとしても人気があります。
小型の品種は鉢植えでも育てやすく、ある程度の耐寒性と耐陰性があるので、むずかしい管理をしなくてもよく育ちます。
葉を鑑賞するか花を咲かせるかによって、ポイントに違いがあるのでしっかりチェックしておきましょう!
ここからさらに詳しくお伝えします。
最初は、ツルニチニチソウが好む環境についてお伝えします!
ツルニチニチソウの育て方!環境はどうする?
ツルニチニチソウは、一年を通してよく日の当たる場所で管理します。
斑入り品種は半日陰のほうが、斑模様をきれいに保つことができます。
高温多湿が苦手なので、夏は半日陰の涼しい環境で管理しましょう。
長く葉を鑑賞するために、冬は寒風に当てないことがポイントです。
ツルニチニチソウは土が過湿になるのを嫌います。
適した用土に植え付けして、生育しやすい環境をつくってあげましょう。
次は、ツルニチニチソウに適した用土についてお伝えします!
ツルニチニチソウを育てる際の適した用土は何?
水はけと通気性のよい土が適しています。
市販の培養土は「草花用」を使いましょう。
配合する場合は「赤玉土5:腐葉土4:川砂1」がおすすめです。
庭土には腐葉土や川砂を加えて、水はけのよい土壌をつくっておきます。
市販の培養土は元肥入りのもの選びましょう。
その他の用土には元肥を加えてから植え付けをします。
では元肥にはどのようなものを使えばよいのでしょうか?
次は、ツルニチニチソウに必要な肥料についてお伝えします!
ツルニチニチソウの育て方!肥料はどうする?
元肥として緩効性化成肥料を、用土によく混ぜ込んでから植え付けします。
地植えの追肥は不要です。
鉢植えの追肥は花後に緩効性化成肥料を施します。
過肥は葉が多くなり、花数が減ってしまうので、肥料のあげ過ぎに注意してください。
ツルニチニチソウは乾燥に強いので、頻繁な水やりは必要ありません。
では次は、ツルニチニチソウの水やりポイントについてお伝えします!
ツルニチニチソウを育てる際の水の量はどうする?
地植えは植え付けからよく根付くまでは、土が乾いたら水やりを行います。
鉢植えは表土が乾いたら、たっぷり水やりを行いましょう。
以上で基本的なツルニチニチソウの育て方については終わりです。
次は、ツルニチニチソウの画像をご紹介します!
ツルニチニチソウの画像(写真)!
キョウチクトウ科ツルニチニチソウ属の常緑性多年草です。
斑入り品種には、白系の斑や黄系の斑が入るものがあり、一年を通して葉を楽しむことができます。
花が日々草(ニチニチソウ)に似ていることから、「ツルニチニチソウ」という名前がつけられました。
しかし日々草とは近縁種で、分類される属が異なります。
そんなツルニチニチソウの花は、どの季節に見ることができるのでしょうか?
次は、ツルニチニチソウの開花時期や季節についてお伝えします!
ツルニチニチソウの開花時期や季節はいつ頃なの?
ツルニチニチソウは春~初夏に咲く花で、開花時期は3~5月です。
花色は紫、青、白など。光沢ある花びらは5枚に裂けてひらきます。
斑入り品種は緑葉種にくらべて、やや花数が少ないという特徴があります。
ひかえめな花姿のツルニチニチソウには、じつは「強い毒」があるんです。
次は、ツルニチニチソウの毒性についてお伝えします!
ツルニチニチソウの毒性とは?
ツルニチニチソウには全草に「アルカロイド」という毒性が含まれています。
摂取すると、悪心、嘔吐、腹部胸部痛、神経障害、肝障害、腎障害などの症状が現れます。
大量に摂取すると命に関わる危険性も。
誤って口に入れないように注意してください。
普段の手入れでは毒の心配はありませんが、剪定作業などで樹液に触れたあとは、念のため石鹸でよく手を洗いましょう。
ツルニチニチソウの苗は、3号ポットで250~300円で販売されています。
苗を購入したら、次のようなポイントに注意して植え付けしてみましょう。
次は、ツルニチニチソウの苗の植え付けについてお伝えします!
ツルニチニチソウの苗の植え付けのポイントは?
植え付けは3月下旬~5月上旬が適期です。
暖地では9月下旬~10月下旬にもできます。
複数株植える場合は、株間を30㎝ほどあけましょう。
株元の節が隠れるくらい、深植えにするのがポイントです。
ツルニチニチソウを鉢植えで育てる場合は、プランタースタンドを利用したり、ハンギングバスケットに植えるのもおすすめですよ。
次は、ツルニチニチソウの鉢植えのポイントについてお伝えします!
ツルニチニチソウの鉢植えのポイントは?
ツルニチニチソウを鉢植えで育てる際のポイントですが、鉢内が蒸れないようにすることが大きなポイントです。
鉢底には底石を入れて、水はけをよくしましょう。
受け皿に溜まった水をそのままにしておくと、根腐れの原因になります。
かならず毎回捨てるようにしてください。
雪の多い地域以外では、地植えで育てるのもおすすめです。
次は、ツルニチニチソウの地植え(花壇)のポイントについてお伝えします!
ツルニチニチソウの地植え(花壇)のポイントは?
つるを伸ばしてよく育つので、株間を広めにとることがポイントになります。
冬越し対策はとくに必要ありませんが、強い凍結や積雪で枯れてしまうことがあります。
寒冷地では鉢植えにして、冬は凍結しない場所で管理するのがよいでしょう。
地植えで冬越しさせる場合は、株元を敷きワラなどでマルチングして、簡単な防寒対策を行うと安心です。
株が大きくなってきたり、根づまりを起こすと、生育不良になってしまいます。
定期的に植え替えをして、育ちやすい環境をつくってあげてくださいね。
次は、ツルニチニチソウの植え替えについてお伝えします!
ツルニチニチソウの植え替えのポイントは?
ツルニチニチソウの植え替えに適した時期は、3~5月または9月中旬~10月です。
鉢植えは底穴から根が出てきたり、土の水はけや水もちが悪いときが植え替えのサインです。
一回り大きな鉢と新しい土に植え替えしましょう。
地植えでは、株が大きくなってきたら、株分けも兼ねて植え替えを行います。
控えめな花色のツルニチニチソウは、寄せ植えにも人気があります。
次は、ツルニチニチソウの寄せ植えについてお伝えします!
ツルニチニチソウの寄せ植えの仕方!
高さのある鉢に、生育環境の似た植物と「春の寄せ植え」をつくってみましょう。
一緒に植えるのは「カンパニュラ」「イベリス」「シザンサス」「アイビー」「ヘリクリサム」などがおすすめです。
(写真はシザンサス)
(写真はイベリス)
*イベリスの育て方や花言葉等はこちらをご覧ください!
つるが垂れるようになるツルニチニチソウを鉢縁に植えて、背の高い植物を中心や後方にまとめると、全体のバランスがよくなります。
花がらや枯れた葉はこまめに摘み取り、風通しをよくすることで、長く寄せ植えを楽しむことができますよ。
花がら摘みは通常の栽培でも必要な作業です。あわせて剪定も行いましょう。
次は、ツルニチニチソウの剪定についてお伝えします!
ツルニチニチソウの剪定のポイントは?
剪定は樹形を整えるだけでなく、生育しやすい環境づくりのために欠かせない作業です。
ツルニチニチソウの花は、新しく伸びた茎にしか咲きません。
古い茎は切り取って、新芽が伸びるスペースをつくってあげましょう。
時期は真夏と真冬を避ければ、いつでも行うことができます。
切った茎を利用して、株を増やすこともできます。
やり方は簡単なので、ぜひ挑戦してみてくださいね!
次は、ツルニチニチソウの増やし方についてお伝えします!
ツルニチニチソウの増やし方!
ツルニチニチソウは「挿し木(挿し芽)」「株分け」で増やすことができます。
挿し木は剪定で落とした茎を挿し穂にして株を増やす方法です。
株分けは、地植えで増えた株を切り離して増やします。
それぞれのやり方を詳しくみてみましょう。
まずは、ツルニチニチソウの挿し木(挿し芽)のやり方についてお伝えします!
ツルニチニチソウの挿し木(挿し芽)のやり方はどうするの?
ツルニチニチソウの挿し木はどの時期にも行うことができます。
花芽のついていない茎を、10㎝ほどの長さにカットします。
市販の挿し木専用土もしくは赤玉土(単用)をかるく湿らせて、茎を挿していきましょう。
土が乾燥しないように管理して、根が出てきたら1本ずつ鉢に移して育てます。
次は、ツルニチニチソウの株分けのやり方についてお伝えします!
ツルニチニチソウの株分けのやり方は?
株分けは植え替えの時期にあわせて行います。
伸びたつるの節から根が出て新しく株ができるので切り離したら、それぞれを新しい土に植え替えしましょう。
株が多くなってくると生育が衰えてくるので、定期的にチェックして株分けをしてください。
ツルニチニチソウは病害虫にかかりにくい植物です。
しかし生育状況によって、次のような害虫がつきやすくなるので注意しましょう。
次は、ツルニチニチソウのかかりうる病気や害虫についてお伝えします!
ツルニチニチソウのかかりうる病気や害虫の対策方法は?
茎や葉が混み合ってくると「カイガラムシ」がつきやすくなります。
カイガラムシは幼虫のうちに、殺虫剤で駆除しましょう。
成虫は薬剤が効きづらいので、ブラシや割りばしでそぎ落とします。
剪定を行い風通しをよくして防虫することがポイントです。
カイガラムシの分泌物は「すす病」の原因になります。
害虫がつかないように管理することで、病気を予防できます。
ツルニチニチソウはもともと花つきがよくありません。
しかし次のようなポイントに注意すれば、花をたくさん咲かせることもできるんです。
次は、ツルニチニチソウの花が咲かない原因についてお伝えします!
ツルニチニチソウの花が咲かない原因は?
ツルニチニチソウは「日照不足」だと花が咲きません。
また、ツルニチニチソウは耐陰性があるので、日陰でもよく育ちます。
花を楽しみたい場合は日当たりのよい場所で、葉を楽しみたい場合は半日陰の環境で育てるのがよいでしょう。
「強い剪定」を行うと花芽が減ってしまうことがあります。
剪定するときは、新しい茎を残して古い茎を切り取りましょう。
「多すぎる肥料」は葉を多くして、花芽を減らしていまいます。
肥料は適した時期と量を守って、あげ過ぎに注意してください。
ツルニチニチソウは英語で「Bigleaf periwinkle(ビッグリーフ ペリウィンクル)」といいます。
「periwinkle」はニチニチソウの「薄い青色」を表しています。
では花言葉にはどのような意味があるのでしょうか?
次は、ツルニチニチソウの花言葉についてお伝えします!
ツルニチニチソウの花言葉はなに?
ツルニチニチソウの花言葉は「楽しき思い出」「やさしい追憶」「幼なじみ」「生涯の友情」「明友」です。
「楽しき思い出」は、フランスで活躍した哲学者である、ジャン・ジャック・ルソーの自叙伝に由来しています。
ツルニチニチソウを見た彼は、30年前の若かりし頃の恋の話を楽しい思い出として語ったとつづられています。
ご自宅の環境にあわせて品種を選ぶのも、上手に育てるポイントのひとつです。
次は、ツルニチニチソウの種類や品種についてお伝えします!
ツルニチニチソウの種類や品種は何があるの?
流通している品種には「ツルニチニチソウ」と「ヒメツルニチニチソウ」があります。
ツルニチニチソウは暑さに強く、生育も旺盛です。
斑入り品種には、白い(クリーム)斑の入るもの、黄色い斑の入るものがあります。
ヒメツルニチニチソウは小型の品種で、寒さに強いのが特徴です。
八重咲き品種もあり、日陰でもよく育ちます。
それでは最後に、これまでのおさらいをしていきましょう。
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ツルニチニチソウのまとめ!
いかがでしたでしょうか?今回お伝えした重要なポイントは17個ありました。
覚えているでしょうか?1個ずつ振り返っていきましょう!
①ツルニチニチソウの育て方(環境、土、肥料、水やり)
一年を通してよく日の当たる場所で管理します。
水はけと通気性のよい土で育てましょう。
元肥として緩効性化成肥料を、用土によく混ぜ込んでから植え付けします。
鉢植えの追肥は花後に緩効性化成肥料を施してください。
表土が乾いたら、たっぷり水やりを行いましょう。
②ツルニチニチソウの画像(写真)!
ツルニチニチソウの画像をご紹介しました。
ぜひチェックしてみてくださいね!
③ツルニチニチソウの開花時期や季節はいつ頃なの?
春~初夏に咲く花で、開花時期は3~5月です。
④ツルニチニチソウの毒性とは?
全草に「アルカロイド」という毒性が含まれています。
摂取すると、悪心、嘔吐、腹部胸部痛、神経障害、肝障害、腎障害などの症状が現れます。
大量に摂取すると命に関わる危険性も。
誤って口に入れないように注意してください。
⑤ツルニチニチソウの苗の植え付けのポイントは?
植え付けは3月下旬~5月上旬が適期です。
複数株植える場合は、株間を30㎝ほどあけましょう。
株元の節が隠れるくらい、深植えにするのがポイントです。
⑥ツルニチニチソウの鉢植えのポイントは?
鉢内が蒸れないようにすることが大きなポイントです。
鉢底には底石を入れて、水はけをよくしましょう。
⑦ツルニチニチソウの地植え(花壇)のポイントは?
つるを伸ばしてよく育つので、株間を広めにとることがポイントになります。
冬越し対策はとくに必要ありませんが、寒冷地では鉢植えにして、冬は凍結しない場所で管理するのがよいでしょう。
⑧ツルニチニチソウの植え替えのポイントは?
植え替えに適した時期は、3~5月または9月中旬~10月です。
一回り大きな鉢と新しい土に植え替えしましょう。
地植えでは、株が大きくなってきたら、株分けも兼ねて植え替えを行います。
⑨ツルニチニチソウの寄せ植えの仕方!
高さのある鉢に、生育環境の似た植物と「春の寄せ植え」をつくってみましょう。
一緒に植えるのは「カンパニュラ」「イベリス」「シザンサス」「アイビー」「ヘリクリサム」などがおすすめです。
⑩ツルニチニチソウの剪定のポイントは?
ツルニチニチソウの花は、新しく伸びた茎にしか咲きません。
古い茎は切り取って、新芽が伸びるスペースをつくってあげましょう。
⑪ツルニチニチソウの増やし方!
ツルニチニチソウは「挿し木(挿し芽)」「株分け」で増やすことができます。
⑫ツルニチニチソウの挿し木(挿し芽)のやり方はどうするの?
花芽のついていない茎を、10㎝ほどの長さにカットします。
市販の挿し木専用土もしくは赤玉土(単用)をかるく湿らせて、茎を挿していきましょう。
土が乾燥しないように管理してください。
⑬ツルニチニチソウの株分けのやり方は?
株分けは植え替えの時期にあわせて行います。
伸びたつるの節から根が出て新しく株ができるので切り離したら、それぞれを新しい土に植え替えしましょう。
⑭ツルニチニチソウのかかりうる病気や害虫の対策方法は?
茎や葉が混み合ってくると「カイガラムシ」がつきやすくなります。
剪定を行い風通しをよくして防虫しましょう。
カイガラムシの分泌物は「すす病」の原因になります。
害虫がつかないように管理することで、病気を予防できます。
⑮ツルニチニチソウの花が咲かない原因は?
花が咲かない原因には「日照不足」「強い剪定」「多すぎる肥料」が考えられます。
⑯ツルニチニチソウの花言葉はなに?
ツルニチニチソウの花言葉は「楽しき思い出」「やさしい追憶」「幼なじみ」「生涯の友情」「明友」です。
⑰ツルニチニチソウの種類や品種は何があるの?
流通している品種には「ツルニチニチソウ」と「ヒメツルニチニチソウ」があります。
それでは今回はこれで失礼します。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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