季節で葉の色が変化する、斑入り品種のハツユキカズラ。
丈夫で生育もよく、屋外で育てやすい植物として人気です。
きれいな斑を維持するには、いくつか注意ポイントをチェックしておく必要があります!
この記事に注意ポイントや上手な育て方を、わかりやすくまとめてみました。
あわせて花言葉などもご紹介するので、どうぞ最後までご覧ください。
今回はハツユキカズラについてのポイント、
以上17個の点についてお伝えします。
まずはハツユキカズラの育て方からお伝えします!
目次(クリックで飛べます)
ハツユキカズラの育て方は?
ハツユキカズラはテイカカズラの斑入り品種で、斑はピンクから白へと変化するのが特徴です。
この斑をキレイに維持するには、日光の環境や管理方法に「3つのポイント」があります。
耐寒性があるので、強く凍結する地域以外では、屋外で問題なく育てることができますよ。
ここからさらに詳しくお伝えします。
最初は、ハツユキカズラが好む環境についてお伝えします!
ハツユキカズラの育て方!環境はどうする?
ハツユキカズラは、日当たりがよく乾燥し過ぎない場所を好みます。
ハツユキカズラのきれいな葉色を保つための1つ目のポイントは、日光によく当てることです。
しかし気を付けてほしいのは、斑入り品種は強い直射日光に弱いということ。
強い直射日光は、葉焼けの原因になります。
西日が当たらないようにして、夏は直射日光を避けた半日陰の環境で管理しましょう。
乾燥のし過ぎは落葉の原因になるので、室内で管理する場合は、冷暖房の風が直接当たらないように注意してください。
強い乾燥を防ぐには、適した用土を準備することが大切です。
次は、ハツユキカズラに適した用土についてお伝えします!
ハツユキカズラを育てる際の適した用土は何?
ハツユキカズラを育てる際には、水はけと通気性のよい土で育てましょう。
市販の培養土は「草花用」を選びます。
配合する場合は「赤玉土6:腐葉土3:バーミキュライト1」がおすすめの割合ですよ。
水はけのよい用土に植えることで、たくさん水やりをしても、根腐れすることなく育てられます。
斑色を保つための2つ目のポイントは、「肥料のあげ方」にあります。
次は、ハツユキカズラに必要な肥料についてお伝えします!
ハツユキカズラの育て方!肥料はどうする?
ハツユキカズラの斑色を維持するためには、肥料を十分に与えることがポイントです。
適した用土に元肥として緩効性化成肥料を加えて、よく混ぜ込んでから植え付けしましょう。
追肥は1~2カ月に1回を目安として、春と秋に緩効性肥料を置き肥します。
液肥をつかう場合は、週に1回を目安に施しましょう。
鉢植えを購入した場合は、すでに元肥が入っていることが多いので、購入してから2カ月ほどは肥料は必要ありません。
ハツユキカズラは水切れしてしまうと、葉が発色しません。
3つ目のポイントは「水の量」です。
では次は、ハツユキカズラの水やりポイントについてお伝えします!
ハツユキカズラを育てる際の水の量はどうする?
鉢植えの表土が乾いたら、たっぷり水やりを行いましょう。
地植えの場合は、降雨のみで育てますが、猛暑がつづき土が強く乾燥するようであれば水やりを行います。
ハツユキカズラの根は丈夫で、ある程度の多湿には耐えられます。
夏の水やりは朝や夕方などの涼しい時間帯に与えたり、受け皿の水を捨てるなど、多湿にならないように工夫してあげることも大切です。
以上で基本的なハツユキカズラの育て方については終わりです。
次はハツユキカズラの画像(写真)をご紹介します!
ハツユキカズラの画像(写真)!
キョウチクトウ科テイカカズラ属の常緑つる性低木です。
原産地は日本と朝鮮半島で、あたたかい気候の山地や林などに自生しています。
新芽は淡いピンク色から白に変わり、最後は緑一色になります。
秋~冬は紅葉を楽しむこともできますよ。
その名前から冬の植物なのかな?と思いますよね。実際にはどの季節が見頃なのでしょうか?
次はハツユキカズラの季節についてお伝えします!
ハツユキカズラは冬の植物なの??
ハツユキカズラは、冬に限らず一年中、葉や花を楽しむことができます。
春~初夏にはピンク色の斑が現れ、初夏には白い花が咲き、秋~冬は紅葉が見頃です。
ハツユキカズラ(初雪カズラ)という名前は、葉が徐々に白く変化する様子が、まるで初雪が積もったように見えることが由来になっています。
ハツユキカズラの苗は、園芸店や大型のホームセンター、ネット通販などで購入できます。
苗を入手したらさっそく、鉢植えや花壇に植え付けしてみましょう!
次はハツユキカズラの苗の植え方についてお伝えします!
ハツユキカズラの苗の植え方のポイントは?
ハツユキカズラの植え付けに適した時期は、4~7月または9~10月です。
根鉢をやさしくほぐして、古い土を半分ほど落としたら、一回り大きな鉢や水はけのよい花壇に植え付けしましょう。
見た目の可愛らしさと性質の強さ、つるを伸ばして育つことから、さまざまな育て方ができます。
次はハツユキカズラの室内と屋外での利用方法についてお伝えします!
ハツユキカズラは室内で育てられるの?フェンスやグランドカバーとして育てられるの?
ハツユキカズラは耐陰性もあるので、室内でもよく育ちます。
日照不足がつづくと、ピンクや白の斑が消えてしまうので、窓際などよく日の当たる場所で管理してください。
西日と夏の直射日光はレースカーテンなどで遮光して、葉焼けを防ぎましょう。
つるをよく伸ばして育つので、フェンスに絡めたり、グランドカバーとしても人気があります。
コンパクトにまとまりやすい品種で、伸びすぎてしまっても剪定で調整できます。
地植えで心配なのは、夏と冬の管理ではないでしょうか?
この季節はどの植物にとっても、大きなポイントになりますよね。
ハツユキカズラは丈夫な品種で、季節の管理がむずかしくないので、安心して地植えにすることができますよ。
次はハツユキカズラの地植え(花壇)のポイントについてお伝えします!
ハツユキカズラの地植え(花壇)のポイントは?
ハツユキカズラを地植えや花壇で育てる際には、用土の水はけが重要です。
庭土が粘土質の場合は、腐葉土を加えてよく混ぜ込んでおきます。
夏は遮光ネットなどを利用して、半日陰の環境をつくってあげましょう。
冬はマイナス5℃まで耐えることができるので、冬越しの対策はとくに必要ありません。
寒風は葉が傷む原因になるので風よけを行いましょう。
寒すぎて葉が枯れてしまっても、春のあたたかい時期になるとまた新芽を出します。
根が凍結する心配のある地域では、株元にマルチングをしておくと安心です。
鉢植えにして育てる場合は、鉢の中が根でいっぱいになってくるので、定期的な植え替えを行いましょう。
次はハツユキカズラの植え替えのポイントについてお伝えします!
ハツユキカズラの植え替えのポイントは?
ハツユキカズラの植え替えは1~2年に1回を目安にして、4~7月上旬または9月下旬~10月に行います。
一回り大きな鉢と新しい土へ植え替えしましょう。
鉢底から根が出ている場合は、根づまりを起こしているサインなので、その場合は周期を待たずに植え替えしてください。
根づまりは生育不良と根腐れの原因になり、葉色が悪くなるので植え替えは定期的に行いましょう。
一年を通して葉色を楽しめるハツユキカズラは、寄せ植えにも人気があります。
次はハツユキカズラの寄せ植えの仕方についてお伝えします!
ハツユキカズラの寄せ植えの仕方!
ハツユキカズラと一緒に植える植物は、開花時期を気にせずに植えることができます。
生育環境が似ているものを選びましょう。
「ニチニチソウ」「シャスタデージー」などの花や「ヒューケラ」「ベアグラス」などのグリーンもおすすめです。
(写真はニチニチソウ)
ハツユキカズラを鉢植えの縁に植えて、中心から背の高い順に植え付けて行くと全体のバランスがとれますよ。
花がらや傷んだ葉はこまめに摘み取って、風通しをよくすることがポイントになります。
剪定や切り戻しはむずかしくありませんが、花を咲かせたい場合は時期に注意が必要です。
次はハツユキカズラの剪定(切り戻し)のポイントについてお伝えします!
ハツユキカズラの剪定(切り戻し)のポイントは?
ハツユキカズラの剪定は春~秋にかけて行うことができます。
花を咲かせたい場合は、花後の6月以降に行いましょう。
つるが伸びて絡まっていたり、樹形が乱れてきたら、全体を半分~3分の1ほどに切り戻しします。
こまめに剪定を行うことで、ピンクの新芽がたくさん出るようになりますよ。
剪定してもつるはどんどん伸びます。
このつるから、新しい株をつくることができるんです。
やり方は簡単なので、ぜひ挑戦してみてくださいね。
次はハツユキカズラの増やし方についてお伝えします!
ハツユキカズラの増やし方!
ハツユキカズラは「挿し木(挿し芽)」「とり木」で増やすことができます。
どちらも土に挿して(埋めて)おくだけで発根するので、「伸びたつるをただ剪定するのはもったいないな」と思ったら、挿し木・とり木を行ってみてください。
ではそれぞれのやり方を詳しくみてみましょう。
まずはハツユキカズラの挿し木(挿し芽)についてお伝えします!
ハツユキカズラの挿し木(挿し芽)の時期と方法は?
ハツユキカズラの挿し木は6~8月上旬が適期です。
若くて元気なつるを先端から5~10㎝の長さにカットします。
湿らせた挿し木用の土に、つるを挿していきましょう。
土が乾燥しないように管理して、発根したら1本ずつ鉢に移して育てます。
「とり木をしたつもりはないけど根が出た」ということがよくあります。
それはとり木が、次のような仕組みになっているからなんです。
次はハツユキカズラのとり木のやり方についてお伝えします!
ハツユキカズラのとり木のやり方は?
伸びたつるの節の部分をかるく土に埋めておきます。
埋めた部分から発根するので、根が出たらつるを切り離して、新しい土に植え替えしましょう。
伸びたつるが土に触れているだけで、発根することがあります。
そのためとり木をしたつもりがなくても、自然とできてしまってることがあるんです。
そのまま育てても問題ありませんが、広がりすぎたり株がたくさんくっついた状態だと、生育が悪くなってくるので、定期的に切り離してあげるのがよいでしょう。
ハツユキカズラは強健で、病気に強い性質をもっています。しかし次のような害虫には注意が必要です。
次はハツユキカズラのかかりうる病気や害虫についてお伝えします!
ハツユキカズラのかかりうる病気や害虫の対策方法は?
注意すべき害虫に「アブラムシ」「カイガラムシ」がいます。
どちらも大量に発生し、排泄物は病気を引き起こす原因にもなるので、見つけ次第すぐに駆除しましょう。
水はけと風通しのよい環境づくりをすることが防虫にもつながります。
病気の心配はほとんどありません。
「ハツユキカズラを数年育てているけど、花を見たことがない」ということは珍しいことではありません。
花が咲かないのには、次のような原因があるからなんです。
次はハツユキカズラの花が咲かない原因についてお伝えします!
ハツユキカズラの花が咲かない原因は?
ハツユキカズラは5月中旬~6月中旬に、花径3㎝ほどの小さな白い花を咲かせます。
しかし花が咲くのは稀で、よほど環境が合っていないと花はめったに咲きません。
花を咲かせたい場合は、開花前の剪定は避けること、よく日に当てて育てることがポイントになります。
主に葉を鑑賞して「花が咲いたらラッキー」くらいに思っていたほうがいいかもしれません。
ハツユキカズラのように、葉がピンクや白に色づく植物はほかにもあります。
それぞれの特徴と違いをみてみましょう。
次はハツユキカズラに似た植物ついてお伝えします!
ハツユキカズラに似た植物は何がある?
似ている植物には次のようなものがあります。
「ハクロニシキ」
ヤナギ科の落葉低木で、樹高は1~3mにもなります。新芽は淡いうすピンクで、成長するにつれてピンクから白、白から斑入りへと変化していきます。葉はよく似ていますが、低木なので違いはすぐにわかります。
「セイヨウイワナンテン」
ツツジ科の常緑低木で、葉はやや大きく光沢があり、新芽はピンクや白の斑が入った色をしています。矮性種はグランドカバーとして人気があります。
ハツユキカズラは、9月18日の誕生花です。
誕生日プレゼントとしてハツユキカズラを贈るのもいいですよね。
プレゼントにするなら、花言葉も知っておくといいかもしれません。
次はハツユキカズラの花言葉についてお伝えします!
ハツユキカズラの花言葉はなに?
ハツユキカズラの花言葉は「素直に答えたい」「化粧」「素敵になって」です。
季節や成長にあわせて、葉の色が変化していく様子が花言葉の由来になっています。
品種によって斑の色が違うものがあるのでご紹介したいと思います。
次はハツユキカズラの種類や品種についてお伝えします!
ハツユキカズラの種類や品種は何があるの?
ハツユキカズラは、テイカカズラを原種としてつくられた園芸品種で、品種には次のようなものがあります。
「オウゴンテイカカズラ」
新芽が黄色で、うすい黄緑の斑へ変化するのが特徴です。「オウゴンニシキ(黄金錦)」とも呼ばれています。
「ゴシキカズラ」
ハツユキカズラの別名で呼ばれることもありますが、葉の色が赤みがかっている品種を指します。
それでは最後に、これまでのおさらいをしていきましょう。
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ハツユキカズラのまとめ!
いかがでしたでしょうか?今回お伝えした重要なポイントは17個ありました。
覚えているでしょうか?1個づつ振り返っていきましょう!
①ハツユキカズラの育て方(環境、土、肥料、水やり)
日当たりがよく乾燥し過ぎない場所を好みます。
水はけと通気性のよい土で育てましょう。
元肥には緩効性化成肥料をつかい、追肥は1~2カ月に1回を目安として、春と秋に緩効性肥料を置き肥します。
鉢植えの表土が乾いたら、たっぷり水やりを行いましょう。
地植えの場合は、降雨のみで育てますが、猛暑がつづき土が強く乾燥するようであれば水やりを行います。
②ハツユキカズラの画像(写真)!
ハツユキカズラの画像をご紹介しました。
ぜひチェックしてみてくださいね!
③ハツユキカズラは冬の植物なの??
冬に限らず一年中、葉や花を楽しむことができます。
葉が徐々に白く変化する様子が、まるで初雪が積もったように見えることが、名前の由来になっています。
➃ハツユキカズラの苗の植え方のポイントは?
植え付けに適した時期は、4~7月または9~10月です。
根鉢をやさしくほぐして、古い土を半分ほど落としたら、一回り大きな鉢や水はけのよい花壇に植え付けしましょう。
⑤ハツユキカズラは室内で育てられるの?フェンスやグランドカバーとして育てられるの?
ハツユキカズラは耐陰性もあるので、室内でもよく育ちます。
日照不足がつづくと、ピンクや白の斑が消えてしまうので、窓際などよく日の当たる場所で管理してください。
つるをよく伸ばして育つので、フェンスに絡めたり、グランドカバーとしても人気があります。
コンパクトにまとまりやすい品種で、伸びすぎてしまっても剪定で調整できますよ。
⑥ハツユキカズラの地植え(花壇)のポイントは?
用土の水はけが重要です。庭土が粘土質の場合は、腐葉土を加えてよく混ぜ込んでおきます。
夏は遮光ネットなどを利用して、半日陰の環境をつくってあげましょう。
冬はマイナス5℃まで耐えることができるので、冬越しの対策はとくに必要ありません。
⑦ハツユキカズラの植え替えのポイントは?
植え替えは1~2年に1回を目安に行います。4~7月上旬または9月下旬~10月が適期です。
一回り大きな鉢と新しい土へ植え替えしましょう。
⑧ハツユキカズラの寄せ植えの仕方!
「ニチニチソウ」「シャスタデージー」などの花や「ヒューケラ」「ベアグラス」などのグリーンもおすすめです。
ハツユキカズラを鉢植えの縁に植えて、中心から背の高い順に植え付けて行くと全体のバランスがとれますよ。
⑨ハツユキカズラの剪定(切り戻し)のポイントは?
剪定は春~秋にかけて行うことができます。花を咲かせたい場合は、花後の6月以降に行いましょう。
つるが伸びて絡まっていたり、樹形が乱れてきたら、全体を半分~3分の1ほどに切り戻しします。
⑩ハツユキカズラの増やし方!
ハツユキカズラは「挿し木(挿し芽)」「とり木」で増やすことができます。
⑪ハツユキカズラの挿し木(挿し芽)の時期と方法は?
挿し木は6~8月上旬が適期です。若くて元気なつるを先端から5~10㎝の長さにカットします。
湿らた挿し木用の土につるを挿していきましょう。
⑫ハツユキカズラのとり木のやり方は?
伸びたつるの節の部分をかるく土に埋めておきます。
するとそこから発根するので、根が出たらつるを切り離して、新しい土に植え替えしましょう。
⑬ハツユキカズラのかかりうる病気や害虫の対策方法は?
注意すべき害虫に「アブラムシ」「カイガラムシ」がいます。
どちらも大量に発生し、排泄物は病気を引き起こす原因にもなるので、見つけ次第すぐに駆除しましょう。
病気の心配はほとんどありません。
⑭ハツユキカズラの花が咲かない原因は?
よほど環境が合っていないと花はめったに咲きません。
花を咲かせたい場合は、開花前の剪定は避けること、よく日に当てて育てることがポイントになります。
⑮ハツユキカズラに似た植物は何がある?
似ている植物には「ハクロニシキ」「セイヨウイワナンテン」などがあります。
⑯ハツユキカズラの花言葉はなに?
ハツユキカズラの花言葉は「素直に答えたい」「化粧」「素敵になって」です。
⑰ハツユキカズラの種類や品種は何があるの?
テイカカズラを原種としてつくられた園芸品種には「オウゴンテイカカズラ」「ゴシキカズラ」などがあります。
それでは今回はこれで失礼します。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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