アスターは和名を「蝦夷菊(エゾギク)」と呼び、「宿根アスター」とは別の植物なんです。
今回は一般的に「アスター」と呼ばれる、エゾギクの育て方をご紹介します!
難易度は初心者~中級者向き。
成長速度にあわせた、水やりや肥料などの生育環境について、わかりやすく解説します。
どうぞ最後まで、ご覧くださいね。
今回はアスターについてのポイント、
以上13個の点についてお伝えします。
まずはアスターの育て方からお伝えします!
目次(クリックで飛べます)
アスターの育て方は?
アスターは鉢植えや花壇に植えて、1年草として育てます。
バランスのよい形に育てるには、「日照」が大きなポイントです。
植え付けする前には、必ず土壌改良を行いましょう。
ここからさらに詳しくお伝えします。
最初は、アスターが好む環境についてお伝えします!
アスターの育て方!環境はどうする?
アスターは日当たりのよい場所で育てます。
日照不足だと茎が異常に伸びてしまい、花つきも悪くなります。
鉢植えで育てる場合も、なるべく屋外でよく日に当てて育てましょう。
アスターを植え付けする前に、土壌をチェックすることが、とても大切なポイントです!
次は、アスターに適した用土についてお伝えします。
アスターを育てる際の適した用土は何?
アスターは水はけのよい、中性の土を好みます。
鉢植えの場合は、市販の草花用の培養土でよく育ちます。
自分で配合する場合は「赤玉土6:腐葉土4」がおすすめです。
庭植えにする場合は、連作障害を避けるため、アスター(キク科の植物)を植えたことがない場所を選びましょう。
植え付けの2週間前に、植穴を大きめに耕します。
苦土石灰と腐葉土を加えて、よく混ぜ込みます。
pH試験紙や土壌酸度計があるなら、pHを7.0に調整してください。
花の蕾がたくさんつくように、肥料を与えてサポートしてあげましょう。
次は、アスターに必要な肥料についてお伝えします!
アスターの育て方!肥料はどうする?
元肥に有機質肥料をしっかりと施します。
追肥は、蕾がつくまでのあいだ、月1回を目安に固形肥料を置き肥してください。
液肥の場合は、週1回が目安になります。
1年草として育てるアスターを翌年も楽しむなら、種を採取して種まきをしてみましょう!
次は、アスターの種まき時期と種まきのポイントについてお伝えします。
アスターの種まき時期と種まきのポイントは?
アスターの種まきに適した時期は、3~4月です。
花後に種ができるので、それを採取します。
密閉容器に乾燥剤と種を入れて、冷蔵庫で保管しましょう。
春になったら直まきします。
本葉が出てきたら間引きを行ってください。
種まきトレイにまく場合は、本葉が3~4枚まで育てて、鉢や花壇に植え付けします。
アスターの水やりには、いくつかポイントがあるんです。
ぜひチェックしておきましょう!
では次は、アスターの水やりポイントについてお伝えします。
アスターを育てる際の水の量はどうする?
蕾が付くまでは、表土が乾いたらたっぷり水やりを行います。
たくさん蕾ができてきたら、やや乾燥気味で育てましょう。
庭植えでは降雨のみで育てます。
日照りが続くときは、水やりを行ってください。
以上で基本的なアスターの育て方については終わりです。
次はアスターの開花時期(季節)についてお伝えします!
アスターの開花時期(季節)はいつ?
アスターの開花時期は7~8月、初夏に咲く花です。
赤、ピンク、黄、白、青、紫などの花色があります。
咲き方にも、八重咲きやポンポン咲きなど、さまざまな形があるんです。
仏花として使われてきたアスターですが、品種改良がすすみ、現在では園芸用として人気があります。
次はアスターの花の画像をご紹介したいと思います!
アスターの花の画像は?
花の中心が白や黄色になっているのが、基本の花色。
可愛らしいカラーが人気です!
ポンポン咲きの品種もあります。
小さな花は3~4㎝、大きなものは10~15㎝になります。
アスターの苗を購入したら、さっそく鉢植えや花壇に植え付けしてみましょう!
次はアスターの植え方のポイントについてお伝えします。
アスターの植え方のポイントは?
植え付けはあたたかくなった、4月以降に行います。
庭植えでは高畝にして、株間を15~20㎝あけましょう。
プランターや鉢植えに植える場合は、株間を10㎝以上あけます。
深植えにならないように植えることがポイントです。
株の周りに支柱を立てておくと、風で株が倒れるのを防ぐことができます。
大きくなる前に、支柱を立てておきましょう。
種まきをしたら発芽するまで待ち遠しいですよね。
アスターはどのくらいの期間で発芽するのでしょうか?
次はアスターの発芽日数についてお伝えします!
アスターの発芽するまでの日数は?
種まきをしてから、芽が出るまでの日数は約10日です。
発芽温度は15℃前後。
水を切らさないように管理して、温度を保つことが上手に発芽させるポイントになります。
アスターはたくさんの日光を浴びることで、丈夫な株に育ちます。
お庭があるご家庭では、ぜひ花壇などに植えてみてください。
次はアスターを花壇で育てるポイントについてお伝えします!
アスターを花壇で育てるポイントは?
アスターを花壇で育てる場合は、必ず土壌改良を行いましょう。
よく日が当たり、水はけのよい場所に植え付けします。
強い風の当たらない場所を選ぶことも大切です。
雨が降って泥水がはね返ると、病気の原因になってしまいます。
株元はマルチングをして、はね返りを予防しましょう。
切り花としても人気のあるアスターは、寄せ植えなどのアレンジで楽しむこともできます。
ポイントをチェックして、ぜひ寄せ植えに挑戦してみてくださいね!
次はアスターを寄せ植えで育てるポイントについてお伝えします。
アスターを寄せ植えで育てるポイントは?
アスターと寄せ植えにする植物は、生育環境の似ているものを選びましょう。
「インカビレア」「シモツケ」などがおすすめです。
アスターにはとても多くの品種があるので、品種違いで寄せ植えにするのもいいですね。
寄せ植えを長く楽しむためのポイントはこちらです。
・花がらはこまめに摘む
・乾燥気味に管理する
「蒸れ」に注意することで、長く楽しむことができますよ!
アスターの草丈は大きいもので90㎝にもなります。
大きすぎて困っている場合は、切り戻しをして高さを調整しましょう。
次はアスターの切り戻しの仕方についてお伝えします!
アスターの切り戻しの仕方は?
アスターは、切り戻しをいつでも行うことができます。
好みの高さの位置で切って、高さを整えてください。
短く切り過ぎると花が咲くのが遅くなったり、花芽が減る場合もあります。
短くし過ぎないように注意しましょう。
アスターには注意が必要な害虫がいるのをご存知ですか?
枯れた葉や咲き終わった花を、そのままにしておくと、病気の原因にもなります。
病害虫の種類や対処方法をチェックしておきましょう。
次はアスターのかかりうる病気や害虫の対処法についてお伝えします!
アスターのかかりうる病気や害虫の対処法は?
アスターがかかりうる病気には次のようなものがあります。
「うどんこ病」
葉や茎に白い粉のようなカビが生える病気です。
乾燥のし過ぎに注意をして、風通しをよくすることで予防できます。
「立枯病」
土壌感染によって起こる病気です。
植え付けする場所は、連作を避けましょう。
「灰色カビ病」
低温多湿で発生しやすい病気です。
高畝にして水はけをよくすることで、予防することができます。
「斑点病」
葉に病斑が出て、やがて落葉してしまいます。
通気性と水はけをよくして、適した肥料を与えることが予防になります。
発症した部分はすぐに除去して、薬剤散布で消毒しましょう。
注意しなければいけないのが害虫です。
「エゾギクトリバ」
蕾の表面に黒い粉がついていて、形がいびつになっているときは、この害虫の被害を受けている可能性があります。
体の細い蛾で4~10月に発生し、蕾や茎の中に入って食害します。
見つけ次第すぐに駆除して、被害を受けた蕾や茎も、焼却処分しましょう。
連作を避けることが、防虫にもつながります。
よく育ったアスターの種や茎を使って、増やすこともできます。
ご自宅のアスターから増やした苗を使って、翌年も花を楽しんでみてはいかがですか!
次はアスターの増やし方についてお伝えします。
アスターの増やし方は?
アスターは「種まき」と「挿し木」で増やすことができます。
種まきのやり方は「種まきのポイント」をご覧くださいね。
挿し木よりも、種まきが一般的な増やし方です。
しかし剪定で落とした茎などを使って、挿し木にも挑戦してみましょう。
次はアスターを挿し木で増やすポイントについてお伝えします!
アスターを挿し木で増やすポイントは?
アスターの挿し木は5~6月頃に行います。
剪定した茎や、若くて元気な茎を使いましょう。
先端から5~8㎝にカットして、下部分の葉を取り除きます。
切り口を1時間ほど水に浸してから、挿し木用の土に挿していきます。
乾燥しないように管理して、しっかりと根が張ったら定植させましょう。
「アスター(Aster)」は、ギリシャ語とラテン語で「星」という意味があります。
「星に願いをかける」ということを連想させる、花言葉があるんです。
次はアスターの花言葉についてお伝えします!
アスターの花言葉は?
アスターの花言葉は「信じる恋」「思い出」「追憶」「変化」「同感」です。
アスターの花は「願いを込めて」恋占いに使われていました。
恋人を信じているけど、ほんとうに好きでいてくれるのか、占ってしまう乙女心を表したのが「信じる恋」といった花言葉の由来になっています。
アスター(エゾギク)にはたくさんの品種があります。
咲き方や花色もさまざまで、お好みの花姿のものを選ぶのも、楽しみのひとつになりますね。
次はアスターの種類や品種についてお伝えします!
アスターの種類や品種は何があるの?
「サカタのタネ」から、人気のあるアスターの品種を一部ご紹介します。
「松本シリーズ」
茎が丈夫で、立ち枯れ病に強い品種です。
花色は、イエロー、スカーレット、パステルミックスなどがあります。
「あずみシリーズ」
ポンポン咲きの品種で、まとまって咲く花姿が特徴です。
花色は、ブルー、ローズ、ホワイトなどがあります。
「ステラシリーズ」
高く伸びた花茎に、小ぶりの花がたくさんつく品種です。
切り花や花壇に向いています。
花色は、トップローズ、ミックス。ホワイトなどがあります。
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アスターのまとめ!
いかがでしたでしょうか?今回お伝えした重要なポイントは13個ありました。
覚えているでしょうか?1個づつ振り返っていきましょう!
①アスターの育て方(環境、土、肥料、種まき、水やり)
日当たりのよい場所で育てます。
水はけのよい、中性の土を使いましょう。
元肥に有機質肥料をしっかりと施します。
追肥は、蕾がつくまでのあいだ、月1回を目安に固形肥料を置き肥してください。
種まきに適した時期は、3~4月です。
花後の種を採取して、密閉容器に乾燥剤と種を入れ、冷蔵庫で保管しましょう。
春になったら直まきします。
蕾が付くまでは、表土が乾いたらたっぷり水やりを行います。
たくさん蕾ができてきたら、やや乾燥気味で育てましょう。
②アスターの開花時期(季節)はいつ?
アスターの開花時期は、7~8月です。
赤、ピンク、黄、白、青、紫などの花色があります。
③アスターの花の画像は?
アスターの花の画像をご紹介しました。
ぜひもう一度チェックしてみてくださいね!
④アスターの植え方のポイントは?
植え付けはあたたかくなった、4月以降に行います。
庭植えでは高畝にして、株間を15~20㎝あけましょう。
深植えにならないように注意してください。
⑤アスターの発芽するまでの日数は?
種まきをしてから、芽が出るまでの日数は約10日です。
発芽温度は15℃前後を保ちましょう。
⑥アスターを花壇で育てるポイントは?
花壇で育てる場合は、必ず土壌改良を行いましょう。
よく日が当たり、水はけのよい場所に植え付けします。
⑦アスターを寄せ植えで育てるポイントは?
寄せ植えを長く楽しむためのポイントはこちらです。
・花がらはこまめに摘む
・乾燥気味に管理する
「蒸れ」に注意することで、長く楽しむことができますよ!
⑧アスターの切り戻しの仕方は?
切り戻しはいつでも行うことができます。
好みの高さの位置で切って、高さを整えてください。
短くし過ぎないように注意しましょう。
⑨アスターのかかりうる病気や害虫の対処法は?
アスターがかかりうる病気には「うどんこ病」「立枯病」「灰色カビ病」
「斑点病」などがあります。
発症した部分はすぐに除去して、薬剤散布で消毒しましょう。
注意しなければいけないのが「エゾギクトリバ」という害虫です。
見つけ次第すぐに駆除して、被害を受けた蕾や茎も、焼却処分しましょう。
連作を避けることが、防虫にもつながります。
⑩アスターの増やし方は?
アスターは「種まき」と「挿し木」で増やすことができます。
⑪アスターを挿し木で増やすポイントは?
挿し木は5~6月頃に行います。
剪定した茎や、若くて元気な茎を使いましょう。
先端から5~8㎝にカットして、下部分の葉を取り除きます。
切り口を1時間ほど水に浸してから、挿し木用の土に挿していきます。
⑫アスターの花言葉は?
アスターの花言葉は「信じる恋」「思い出」「追憶」「変化」「同感」です。
⑬アスターの種類や品種は何があるの?
「サカタのタネ」から、人気のあるアスターの品種を一部ご紹介します。
「松本シリーズ」「あずみシリーズ」「ステラシリーズ」などがあります。
ぜひチェックしてみてくださいね!
それでは今回はこれで失礼します。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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