みなさんこんにちは。
今回は、オオムラサキツツジについてまとめていきたいと思います。
オオムラサキツツジは平戸ツツジを元に改良された品種であり、自然界には存在しません。
ツツジの仲間としてはかなり巨大化し、その花はツツジの中で最も大きくなります。
今回は、オオムラサキツツジについてのポイント、
以上10個の点についてお伝えします。
まずはオオムラサキツツジの育て方からお伝えします!
目次(クリックで飛べます)
オオムラサキツツジの育て方は?どれくらいの高さや大きさに成長するの?
オオムラサキツツジは水捌けの良い弱酸性の土壌で育てます。
耐寒性・耐暑性ともに優れており、初心者向けの植木と言えるでしょう。
オオムラサキツツジの樹高は平均して1〜2m程になり、葉は3〜8cm…そして花はツツジの中で最大となり、花径が10cmにも達します。
ここからさらに詳しくお伝えします。
最初は、オオムラサキツツジが好む環境についてお伝えします!
オオムラサキツツジの育て方!環境はどうする?
オオムラサキツツジはツツジの中でも特に頑健種であり、置かれた環境で急速に弱る様な事はありません。
その利便性から公園や道路脇などに植林されやすく、排気ガスなど都市部の郊外にも強い面があります。
日当たりの良い弱酸性の土壌を好みますが、特に拘らずとも問題なく育ちます。
オオムラサキツツジの注意点は根を地表近くに張り巡らすので、乾燥に気をつける事です。
また極端な日陰に植え付けると、花つきが悪くなりアンバランスな形に徒長してしまいます。
次は、オオムラサキツツジに適した用土についてお伝えします!
オオムラサキツツジを育てる際の適した用土は何?
オオムラサキツツジは用土に特にこだわりのない、稀有な植物です。
ただアルカリ性の土壌を嫌うので、人工物の近くなどは鹿沼土を足して土壌改良をする必要があります。
日差しが強い土地は根を保護するため、腐葉土やワラ等で根株を保護して下さい。
オオムラサキツツジを鉢植えする際は、やや用土に気を付けなければいけません。
ツツジ用の培養土が最も適していますが、扱っていない場合は「赤玉土」「ピートモス」「鹿沼土」「バーミキューライト」を4:3:2:1の割合で混ぜた混合用土を用いましょう。
次は、オオムラサキツツジに必要な肥料についてお伝えします!
オオムラサキツツジの育て方!肥料はどうする?
オオムラサキツツジに施す肥料は寒肥と緩行性化成肥料です。
寒肥は2月ごろに「油粕」「骨粉」「緩効性化成肥料」のいずれかを与えましょう。
緩効性化成肥料は開花時期を終えた後、そして秋頃の年2回追肥して下さい。
では次は、オオムラサキツツジの水やりポイントについてお伝えします!
オオムラサキツツジを育てる際の水の量はどうする?
オオムラサキツツジを庭植えする際は、基本的に水やりは自然に任せて構いません。
ただ乾燥を嫌うので、夏場は表土が乾く前に頻繁に水やりを行います。
特に酷暑が連日続く場合などは、朝と晩の1日2回の給水を心がけましょう。
鉢植えの際は乾燥状態に傾きやすいので、用土が乾き切る前に十分な水やりを行います。
以上で基本的なオオムラサキツツジの育て方については終わりです。
次はオオムラサキツツジの写真(画像)をお見せします!
オオムラサキツツジの画像(写真)!葉っぱや匂いや花の特徴は?
上記画像がオオムラサキツツジです。
オオムラサキツツジの葉は光沢がなく、裏表に短毛が生えているのが特徴です。
大きさは最大10cm程になり、先が尖った楕円形をしています。
ツツジの仲間ではオオムラサキツツジの花が最も大きくなり、花径は10cmを超えるものもあるほどです。
花色は薄紅色・薄紫色・ピンク色に近く、花の内部には濃い紫色の斑点が見えます。
この斑点はガイドマーク(蜜標)と呼ばれ、ミツバチや蝶などを密に誘うメッセージ的役割を担います。
その代償としてオオムラサキツツジは花粉を昆虫に運んでもらい、受粉するという訳です。
オオムラサキツツジはその開花時に強めの匂いを発します。
その匂いはバラ科の植物やユリの花に酷似しており、濃厚な甘い香りを漂わせます。
一説ではこれもまた、受粉に必要な昆虫類へのサインとも呼ばれているそうです。
次に、オオムラサキツツジの開花時期や見頃の季節はいつ頃なのかについてお伝えします。
オオムラサキツツジの開花時期や見頃の季節はいつ頃なの?
オオムラサキツツジの開花時期は春真っ只中の4・5月です。
一年でこの時期しか開花しないので、花見としての見頃も同時期となるでしょう。
次に、オオムラサキツツジの値段や販売価格はいくらぐらいなのかについてお伝えします。
オオムラサキツツジの値段や販売価格はいくらぐらいなの?
オオムラサキツツジは頻繁に流通し、容易に手に入れられます。
価格帯は5号ポットの育成苗で約900〜1,000円程となります。
次は、オオムラサキツツジを庭木や生垣として育てる際の苗の植え付け(植え方)や植え替え(移植)の時期とやり方についてお伝えします。
オオムラサキツツジを庭木や生垣として育てる際の苗の植え付け(植え方)や植え替え(移植)の時期とやり方は?
写真はオオムラサキツツジを生垣とした一例です。
オオムラサキツツジを庭木・生垣として植え付けるのに最適な時期は、開花前の休眠期に当たる2・3月です。
植え替え(移植)も同時期に行って下さい。
この時期であれば少々乱雑に扱ってもすぐに立ち直り、茎や葉を切り詰めても後々に響きません。
オオムラサキツツジを植え付け・植え替えする際は、ある程度根づきを良くするため、古い土は半分ほど残しておきましょう。
新しい用土だけだと根が馴染みにくくなるからです。
この時に枝を半分ほど切り詰めておくと、より根株への負担が減り、植え付け・植え替え共にオオムラサキツツジの負担が減ります。
またオオムラサキツツジを始めとしたツツジの仲間は地表付近に根を出し、空気を取り入れ呼吸をしています。
深く植え過ぎると窒息し、根や根株が枯れてしまう事があるので、浅く植えることを心がけて下さい。
次は、オオムラサキツツジの剪定(切り戻し)の時期とやり方についてお伝えします。
オオムラサキツツジの剪定(切り戻し)の時期とやり方は?刈り込みをいれる時期はいつ?
オオムラサキツツジは夏の間、翌年に向けて花芽形成を行います。
そのため剪定(切り戻し)は開花期が終わり、花芽形成が始まる前の5・6月にかけて行いましょう。
秋頃にずれ込むと花芽を落としてしまい、翌年の開花に支障をきたしてしまうからです。
刈り込みについても同様の理由から、同時期に行います。
オオムラサキツツジの剪定(切り戻し)を行う理由は、翌年の開花数を増やす事と、風通しを良くし内部の呼吸の促進・病害虫の予防に繋げるためです。
剪定方法は非常に簡単で、オオムラサキツツジの各枝を約3〜5cmほど軽く刈り込むだけです。
結果として脇芽が増え、夏場の花芽形成…そして翌年の開花数増加に繋がります。
剪定と刈り込みがツツジの仲間はほぼ同義なので、一緒くたと見做しても良いでしょう。
それでは、オオムラサキツツジの増やし方についてお伝えします!
オオムラサキツツジの増やし方!挿し木(挿し芽)のやり方はどうするの?
オオムラサキツツジは挿し木(挿し芽)で容易に増やす事ができます。
まずオオムラサキツツジの新芽が生え始めた6・7月頃に、既に硬化した新しい枝を見つけて10cm程の長さに切り落として下さい。
この枝を挿し穂として仕上げるため、先端の2〜3枚を残し葉を全て取り除き、切り口を1時間ほど水に漬けておきます。
水あげしたら切り口に発根促進剤を塗りつけると、より成功率が上がるでしょう。
こうして出来上がった挿し穂は、小粒の鹿沼土か赤玉土に5cmほどの深さに刺し入れて換気の良い日陰に置き、9月までは朝夕の2回・9月以降は日に一度給水して下さい。
オオムラサキツツジの挿し木は発根したら、一応の成功となります。
翌年春までその状態で栽培し続け、根が張り巡らされる様でしたら、通常の鉢植え・地植えに移行しましょう。
それでは次に、オオムラサキツツジのかかりうる病気や害虫の対策方法をお伝えします!
オオムラサキツツジのかかりうる病気や害虫の対策方法は?
画像は「もち病」に犯されたオオムラサキツツジの葉です。
オオムラサキツツジを始め、ツツジ類は病気に犯されにくい植物です。
ただし、オオムラサキツツジだけではなくツツジ類全般が罹患する病気として『もち病』が挙げられます。
成長期の新芽や蕾・葉や葉柄に糸状菌(カビの一種)が寄生し起こる病気で、初期には寄生部位が肥大化し、いびつな形になります。
最終的には黒化して干からび、枯死したり腐ってしまうので、カビが好む高湿度・日照不足のジメジメとした環境でないか?再確認して下さい。
病変部位は感染を防ぐため速やかに取り除き、ビニール袋などで密閉した後、お住まいの地域ルールに従いゴミとして廃棄しましょう。
オオムラサキツツジにつく主な害虫は、ハダニやベニモンアオリンガの幼虫・ツツジグンバイムシの3種が代表的です。
ハダニはオオムラサキツツジだけでなく他の植物にも多く発生します。
この害虫は主に葉につきますが、乾燥を好むので、発見したら葉の裏表に霧吹きをする事で駆逐できます。
ベニモンアオリンガはオオムラサキツツジの蕾を食べるので、放置すると発生した翌年の開花数が極端に減少します。
ツツジグンバイムシは葉からオオムラサキツツジの汁を吸汁し、株全体を弱らせてしまいます。
これらの害虫はその都度駆除してもキリがありません。
害虫忌避剤や園芸用殺虫剤を用いて駆除してしまいましょう。
それでは次に、オオムラサキツツジの花言葉や学名や英語名はなにかをお伝えします!
オオムラサキツツジの花言葉や学名や英語名はなに?漢字でどう書くの?
オオムラサキツツジの花言葉は『美しい人』です。
学名は『Rhododendron pulchrum』と言い、種小名のpulchrumも美しいという意味を持ちます。
英語圏では『Azalea』と呼ばれています。
オオムラサキツツジの漢字表記は『大紫躑躅』と表記されます。
最後に、オオムラサキツツジの種類や品種は何があるのかをお伝えします!
オオムラサキツツジの種類や品種は何があるの?ヒラドツツジやサツキツツジとの違いはなに?白色なの?
オオムラサキツツジはツツジ科ツツジ属の植物です。
ヒラドツツジもまた同属であり、オオムラサキツツジはヒラドツツジを改良し、作出されたツツジです。
そのため両者は原種と改良品種の間柄と言えるでしょう。
サツキツツジもまた同属種であり、オオムラサキツツジとの違いはその生態で区別します。
サツキツツジの“サツキ”は旧暦の五月が由来で、開花時期が1〜2ヶ月ほど後ろ倒しになります。
開花時期による季節感の違いから「サツキ」「ツツジ」と分けて命名されるに至ります。
その他は形態的な差を細かく見るしか、判別方法はありません。
オオムラサキツツジの枝ぶりが真上に伸びるのに対し、サツキツツジは横ばいに伸長します。
葉の表面はオオムラサキツツジの方が比較的光沢が少なく短毛が少ないのに対し、サツキツツジは光沢味が増し毛深くなります。
この様に本来同属である3種には、さほど明確な差はありません。
因みにオオムラサキツツジは基本的に白色を発色しません。
ただ挿し木などで累代育成を行うと、稀にイレギュラーな花色を持つ事もあるので、白色が発現することも十分考えられます。
オオムラサキツツジの種類については、ヒラドツツジを原種とする『ヒラドツツジ系』という改良品種のグループがあり、同じルーツを持つ品種が代表的です。
本種の『大紫』を始め『曙』『オランダ紅』『寿』『五月雨』『春雪』『琉球絞』『桃山』『雪童子』…etc.という様に、数えきれない和名品種群が改良を重ねられています。
それでは、今回お伝えしたことをまとめていきましょう!
オオムラサキツツジのまとめ!
いかがでしたでしょうか?今回お伝えした重要なポイントは10個ありました。
覚えているでしょうか?1個ずつ振り返っていきましょう!
①オオムラサキツツジの育て方(環境、土、肥料、水やり)
かなり頑健な樹木ですが、日の光が不足すると花のつき・アンバランスな徒長に繋がるので、日光に当たる場所に植え付けましょう。
耐寒性・耐暑性ともに優れますが、極端な寒さの場合ワラや腐葉土などで根を保護して下さい。
庭植えの際は用土を酸性にする必要があります。
鉢植えの場合は専用培養土を用いるか?赤玉土・鹿沼土・ピートモス・バーミキューライトを4:3:2:1に配合した混合用土を使用します。
肥料は寒肥と緩行性化成肥料を施します。
寒肥は2月に油粕・骨粉・緩行性化成肥料のいずれかを施し、開花期終了後と秋頃に緩行性化成肥料を追肥して下さい。
庭植えの場合水やりは不要ですが、夏場の乾燥に弱いので、この時期は頻繁に水やりをしましょう。
鉢植えの際は用土が乾燥する前に、こまめに給水をします。
②オオムラサキツツジの画像(写真)!葉っぱや匂いや花の特徴は?
葉や花径は最大で10cm超になり、特にその花はツツジの仲間では最大となります。
葉は先の尖った楕円形をしており、裏表に短毛が生えています。
花は薄紅色・ピンク色をしており、内部には蜜標と呼ばれるミツバチや蝶を誘引するための目印があります。
蜜を与える代わりに、これらの昆虫類に受粉を手伝ってもらうという訳です。
開花時はかなり強めの匂いを発っし、ユリやバラに近い甘く濃厚な香りを持ちます。
③オオムラサキツツジの開花時期や見頃の季節はいつ頃なの?
オオムラサキツツジの開花時期は春真っ只中の4・5月です。
一年でこの時期しか開花しないので、花見としての見頃も同時期となるでしょう。
④オオムラサキツツジの値段や販売価格はいくらぐらいなの?
5号ポットの育成苗で約900〜1,000円程となります。
⑤オオムラサキツツジを庭木や生垣として育てる際の苗の植え付け(植え方)や植え替え(移植)の時期とやり方は?
庭木・生垣として植え付けるのに適した時期は、開花前の休眠期に当たる2・3月です。
植え替え(移植)も同時期に行います。
この時期は多少乱暴に扱っても滅多な事で枯れたり、弱ったりはしません。
植え付け・植え替え時には根についた古い土は半分ほど残しておくと、新しい用土に馴染みやすくなります。
枝を半分ほど切り詰めると根株の普段が減り、成長期への準備が整います。
植え方のコツは浅く植える事です。
オオムラサキツツジは根でも呼吸をしているので、深く埋め過ぎると窒息し、根が枯れてしまうケースがあるからです。
⑥オオムラサキツツジの剪定(切り戻し)の時期とやり方は?刈り込みをいれる時期はいつ?
開花期が終わった5・6月に剪定・刈り込み共に行います。
やり方は非常に容易で各枝を3〜5cmほど刈り込むだけです。
ツツジの仲間は剪定と刈り込みがほぼ同義で、脇芽を増やし花芽・開花数を増やす事、そして内部の風通りを良くし呼吸の確保・害虫駆除へと繋げることが目的となります
⑦オオムラサキツツジの増やし方!挿し木(挿し芽)のやり方はどうするの?
成長期に当たる6・7月に十分育ち硬化した新芽を10cmほど切り取ります。
1時間ほど切り口を水につけた後、水あげを行い“挿し穂”を作ります。
小粒の鹿沼土・赤玉土いずれかを用意し、5cmほどの深さに突き刺して下さい。
その後は日陰で栽培し、9月までは朝晩・それ以降は日に一度たっぷりと給水し発根を促しましょう。
翌年春までに根を張り巡らせ、地上部も充分育ちが見えたら、通常育成に切り替えて構いません。
⑧オオムラサキツツジのかかりうる病気や害虫の対策方法は?
ツツジ類全般が罹患する「もち病」があります。
カビの仲間「糸状菌」により葉や花が極端に肥大化し、枯れ落ちるか腐ってしまいます。
病変部を摘み取り糸状菌が広がらない様に、ビニール袋で密閉し、ゴミとして廃棄しましょう。
害虫としてはハダニ・ツツジグンバイムシ・ベニモンアオリンガ(幼虫)などが挙げられます。
それぞれ葉汁を吸ったり、蕾を食べてしまうので、見つけ次第市販の害虫忌避剤や園芸用殺虫剤で駆除してしまいましょう。
ハダニは多湿に弱いので、葉の裏表に霧吹きをしても効果的です。
⑨オオムラサキツツジの花言葉や学名や英語名はなに?漢字でどう書くの?
オオムラサキツツジの花言葉は『美しい人』です。
学名は『Rhododendron pulchrum』と言い、種小名のpulchrumも美しいという意味を持ちます。
英語圏では『Azalea』と呼ばれています。
オオムラサキツツジの漢字表記は『大紫躑躅」と表記されます。
⑩オオムラサキツツジの種類や品種は何があるの?ヒラドツツジやサツキツツジとの違いはなに?白色なの?
オオオオムラサキツツジはヒラドツツジを改良し、作出されました。
両者は原種と改良品種の間柄です。
形態差は、オオムラサキツツジの枝が真上に伸びるのに対し、サツキツツジは横ばいに伸長します。
葉表面はオオムラサキツツジが比較的光沢と短毛が少ないのに対し、サツキツツジは光沢味が増し毛深くなります。
累代育成を行うと、稀にイレギュラーな花色を持つ事もあるので、白色発生も十分考えられます。
ヒラドツツジを原種とする『ヒラドツツジ系』という改良品種に属すので、これらが近しい種類と言えます。
品種名『曙』『オランダ紅』『寿』『五月雨』『春雪』『琉球絞』『桃山』『雪童子』…etc.という様に、数多くの品種群が存在します。
それでは今回はこれで失礼します。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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