トゲトゲとした丸い花が特徴的なルリタマアザミ。
耐寒性があるので全国どこでも、地植えと鉢植えで育てることができます。
上手に育てるための、大きなポイントはふたつ!
はじめてルリタマアザミを育てる方にも、わかりやすいように栽培方法をまとめてみました。
あわせて花言葉や品種もご紹介しますので、どうぞ最後までチェックしてみてくださいね!
今回はルリタマアザミについてのポイント、
以上9つの点についてお伝えします。
まずはルリタマアザミの育て方からお伝えします!
目次(クリックで飛べます)
ルリタマアザミの育て方は?
ルリタマアザミは冷涼な気候を好み、高温多湿を嫌います。
栽培ポイントは、「温度と湿度の管理」です!
耐寒性があるので、寒冷地でも地植えで育てることができます。
暖地ではある程度の暑さには耐えられます。
夏時期に湿度が上がり過ぎる場合は、対策を取りましょう。
多年草ですが日本の夏の暑さに弱いため、どうしても寿命が短くなります。
2~3年ごとに種まきや株分けで、株を更新してください。
ここからさらに詳しくお伝えします。
最初は、ルリタマアザミが好む環境についてお伝えします!
ルリタマアザミの育て方!環境はどうする?
ルリタマアザミは日当たりと風通しのよい環境が適しています。
生育に適した温度は15~25℃です。
梅雨~真夏の高温で多湿になる時期は、風通しをよくしてやや乾燥気味に管理しましょう。
この時期に直接雨に当てないことも、ポイントになります。
軒下や木陰などに植え付けするか、雨除けなどの対策を行ってあげてくださいね。
用土が合っていることが元気に育つための、もっとも重要なポイントです。
次は、ルリタマアザミに適した用土についてお伝えします!
ルリタマアザミを育てる際の適した用土は何?
水はけのよい弱アルカリ性の土を好みます。
市販の培養土は「草花用」を選びましょう。
これに鹿沼土を2~3割ほど混ぜて使います。
配合する場合は「赤玉土7:腐葉土3」に苦土石灰を加えたものがおすすめです。
庭土には植え付けの1週間前に、苦土石灰をよく混ぜこんでおきましょう。
酸度はpH値が7.5~8.0になるように、調整してください。
粘土質な場合は腐葉土を多めに加えて、水はけをよくします。
ルリタマアザミは多くの肥料を必要としません。
肥料をあげるときは、過肥にならないように注意が必要です。
次は、ルリタマアザミに必要な肥料についてお伝えします!
ルリタマアザミの育て方!肥料はどうする?
植え付けのときに、元肥に緩効性肥料を土に混ぜこみます。
地植えの追肥は、3~4月と10~11月に1回ずつ、緩効性化成肥料を置き肥します。
株元から少し離して施してください。
鉢植えには、3~5月と10~11月のあいだに、緩効性肥料を与えます。
痩せ地でもよく育つ植物なので、肥料に関してあまり神経質にならなくても大丈夫ですよ。
花後に種ができたら、採取して種まきをしてみましょう!
種まきのやり方にあわせて、採取の方法もご紹介します。
次は、ルリタマアザミの種まき時期と種まきのポイントについてお伝えします!
ルリタマアザミの種まき時期と種まきのポイントは?
花が茶色くなって種が熟してから、花茎ごと切り取ります。
お茶パックをかぶせて逆さまに吊るし、日陰でよく乾燥させましょう。
しっかり乾燥すると種が落ちてきます。
お茶パックのまま封筒などの紙袋に入れて、冷暗所で保管してください。
種まきの適期は、4月下旬~5月と9月下旬~10月中旬です。
発芽温度は20℃前後なので、あたたかい時期にまきましょう。
連結ポットに種まき用の土を入れて、2粒ずつまきます。
種まき箱の場合は、5㎝間隔で2粒ずつまいてください。
5㎜くらい覆土して、たっぷり水をあげます。
発芽までは土を乾かさないように管理します。
本葉が4~6枚まで育ったら、鉢や花壇に定植させましょう。
ルリタマアザミの水やりは、むずかしくありませんが「多湿」には十分注意が必要です。
では次は、ルリタマアザミの水やりポイントについてお伝えします!
ルリタマアザミを育てる際の水の量はどうする?
鉢植えの表土が乾いたら、たっぷり水やりを行います。
夏は鉢の中が蒸れやすいので、やや乾燥気味に管理しましょう。
表土が乾いて2日ほどしたら水やりを目安にしてください。
地植えでは植え付け後間もないうちは、表土が乾いたらたっぷり水やりをします。
しっかりと根付けば、あとは降雨のみで育てられますよ。
以上で基本的なルリタマアザミの育て方については終わりです。
次はルリタマアザミの開花時期についてお伝えします!
ルリタマアザミの時期(季節)っていつ頃なの?
ルリタマアザミの開花時期は7~9月で、夏に咲く花です。
花茎を長く伸ばし、その先端にボール状の花を咲かせます。
花色には青、紫、白があり、小さな花が集まって一つの花になっています。
ルリタマアザミの苗は春や秋ごろに出回り、園芸店やホームセンター、ネット通販などでも購入できます。
価格は10.5㎝ポットで、600円前後で販売されています。
ちなみに種子は1袋300円ほど。
購入した苗を次の手順で植え付けしてみましょう!
次はルリタマアザミの苗の植え方についてお伝えします。
ルリタマアザミの苗を植えるポイントは?
ルリタマアザミの苗の植え付けは、用土がもっとも大切です!
適した用土を準備しておきましょう。
時期は4~5月または9~10月が適期です。
鉢植えは6号鉢に1株が目安になります。
ルリタマアザミの根はまっすぐ伸ばすので、深さのある鉢がおすすめですよ。
地植えでは植穴を深めに耕して、土をやわらかくしておきます。
元肥を加えて酸度調整を行っておきましょう。
複数株植えるときは、株間を30㎝以上あけてください。
夏の気温が高い地域、雪が多い地域の方は、鉢植えで育てるのがおすすめです。
次はルリタマアザミを鉢植えで育てるポイントについてお伝えします!
ルリタマアザミを鉢植えで育てるポイントは?
鉢植えで育てる場合は、夏の過湿に注意しましょう。
夏は水やりの回数を控えて、受け皿に溜まった水は必ず捨ててください。
よく日に当てて育てることもポイントになります。
なるべく屋外で育てて、梅雨時期や冬は室内の明るい場所に、取り込んであげるといいですよ。
定期的な植え替えをすることで、根づまりを防げます。
毎年1回を目安に、一回り大きな鉢と新しい土に植え替えしましょう。
このとき根を傷つけないように、注意してくださいね。
植え付けから数年経った株は、二通りの方法で増やすことができるんです。
次はルリタマアザミの増やし方についてお伝えします!
ルリタマアザミの増やし方はどうする?
ルリタマアザミは「種まき」「株分け」で増やすことができます。
ルリタマアザミの開花は、植え付けから2~3年後です。
このころにできた種を採取して、種まきをしましょう。
やり方は「種まきのポイント」をご覧くださいね!
では次はルリタマアザミの株分けのポイントについてお伝えします!
ルリタマアザミの株分けのポイントは?
大きくなった株は、春に株分けすることができます。
3~5月ごろに株を掘り上げて、2~3株に分けましょう。
それぞれを新しい土に植え替えしてください。
ルリタマアザミは3年を過ぎると株が衰えてきます。
定期的に株分けを行い、株を更新していくことがポイントになりますよ。
ルリタマアザミのように、花がボール状にまとまって咲く植物があります。
似ている花の種類や、ちがいをみてみましょう。
次はルリタマアザミに似た花についてお伝えします!
ルリタマアザミに似た花は何があるの?
ルリタマアザミに似ている花には「エリンジウム」があります。
せり科の植物で、別名は「ヒゴタイサイコ」です。
花色は青紫色にシルバーが入ったような色をしています。
花茎が多く枝分かれするのが大きな違いです。
花のすぐ下の葉が大きいのも、見分けるポイントになります。
「ギリアレプタンサ」という花もあります。
ハナシノブ科の一年草です。
ルリタマアザミよりも柔らかな花が印象的ですね。
花びらが大きく、葉が細かく細いのが特徴です。
大きさに違いはありますが、「アリウム・ギガンチウム」も花の形が似ています。
ヒガンバナ科ネギ属の植物です。
まっすぐ伸びた一本の花茎の先端に、紫色の花をボール状に咲かせます。
全草に「ネギの香り」がするのが特徴です。
葉は根元から出るのが、見分けるポイントのひとつになります。
名前にもある「アザミ」とは同じキク科ですが、属がちがいます。
ルリタマアザミはヒゴタイ属、アザミはアザミ属に分類されます。
葉の形がアザミに似た、瑠璃色の花ということから「ルリタマアザミ」と呼ばれるようになりました。
属名の「エキノプス」はギリシャ語で「echinos(ハリネズミ)」「ops(似てる)」が語源になっています。
蕾の状態がハリネズミのようにみえることが、属名の由来になっているんですよ。
では花言葉にはどのようなものがあるのか、みてみましょう!
次はルリタマアザミの花言葉についてお伝えします。
ルリタマアザミの花言葉はなにがある?
ルリタマアザミの花言葉は「鋭敏」「傷つく心」「権威」「独り立ち」「豊かな感情」です。
花から出た「しべ」が鋭いトゲのようにみえることから、「鋭敏」という花言葉がつけられたといわれています。
エキノプス属は、ヨーロッパからアジア、北アフリカにかけて約120種が分布しています。
日本で販売されている品種をいくつかご紹介したいとおもいます。
次はルリタマアザミの種類や品種についてお伝えします!
ルリタマアザミの種類や品種は何があるの?
ルリタマアザミの主な品種をいくつかご紹介します。
「ルリタマアザミ」
欧州原産の「エキノプス・リトロ種」の多年草です。
草丈60~150㎝まで成長します。
「エキノプス・ベッチーズ・ブルー」
ルリタマアザミの園芸品種です。
花色が濃く、蕾のころから色づくのが特徴になります。
草丈は100㎝前後に成長します。
「エキノプス・アークティックグロウ」
ルリタマアザミの白花の園芸品種で、草丈は80㎝ほど。
切り花やドライフラワーとしても人気があります。
「ヒゴタイ」
ヒゴタイ属の多年草で、西日本の山野に自生しています。
園芸品種はつくられていません。
花茎は100~150㎝で、花径5㎝ほどのボール状の花が咲きます。
それでは最後に、これまでのおさらいをしていきましょう。
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ルリタマアザミのまとめ!
いかがでしたでしょうか?今回お伝えした重要なポイントは9つありました。
覚えているでしょうか?1個づつ振り返っていきましょう!
①ルリタマアザミの育て方(環境、土、肥料、種まき、水やり)
日当たりと風通しのよい環境が適しています。
水はけのよい弱アルカリ性の土で育てましょう。
元肥には緩効性肥料を使います。
地植えの追肥は、3~4月と10~11月に1回ずつ、緩効性化成肥料を置き肥します。
鉢植えには、地植えと同じ時期にあわせて、5月にも緩効性肥料を与えてください。
花が茶色くなって種が熟してから、花茎ごと切り取ります。
種まきの適期は、4月下旬~5月と9月下旬~10月中旬です。
連結ポットに種まき用の土を入れて、2粒ずつまきます。
5㎜くらい覆土して、たっぷり水をあげます。
発芽までは土を乾かさないように管理してください。
本葉が4~6枚まで育ったら、鉢や花壇に定植させましょう。
鉢植えの表土が乾いたら、たっぷり水やりを行います。
夏は鉢の中が蒸れやすいので、やや乾燥気味に管理しましょう。
地植えは降雨で育てます。
②ルリタマアザミの時期はいつ?
ルリタマアザミの開花時期は7~9月で、夏に咲く花です。
花茎を長く伸ばし、その先端に花をボール状に咲かせます。
③ルリタマアザミの苗を植えるポイントは?
適した用土を準備しておきましょう。
時期は4~5月または9~10月が適期です。
ルリタマアザミの根はまっすぐ伸ばすので、深さのある鉢がおすすめですよ。
地植えでは、植穴を深めに耕して、土をやわらかくしておくことがポイント。
複数株植えるときは、株間を30㎝以上あけてください。
④ルリタマアザミを鉢植えで育てるポイントは?
夏は水やりの回数を控えて、受け皿に溜まった水は必ず捨ててください。
よく日に当てて育てることもポイントになります。
なるべく屋外で育てて、梅雨時期や冬は室内の明るい場所に、取り込んであげるといいですよ。
毎年1回を目安に、一回り大きな鉢と新しい土に植え替えしましょう。
⑤ルリタマアザミの増やし方は?
ルリタマアザミは「種まき」「株分け」「挿し木」で増やすことができます。
⑥ルリタマアザミの株分けのポイントは?
3~5月ごろに株を掘り上げて、2~3株に分けましょう。
それぞれを新しい土に植え替えしてください。
⑦ルリタマアザミに似た花はなに?
似ている花には「エリンジウム」「ギリアレプタンサ」「アリウム・ギガンチウム」などがあります。
名前にもある「アザミ」は葉の形が似ていて、瑠璃色の花ということから「ルリタマアザミ」と呼ばれるようになりました。
⑧ルリタマアザミの花言葉は?
ルリタマアザミの花言葉は「鋭敏」「傷つく心」「権威」「独り立ち」「豊かな感情」です。
⑨ルリタマアザミの種類や品種は?
ルリタマアザミの主な品種には「ルリタマアザミ」「エキノプス・ベッチーズ・ブルー」「エキノプス・アークティックグロウ」「ヒゴタイ」などがあります。
それでは今回はこれで失礼します。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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