みなさんこんにちは。
今回は、ハリギリについてまとめていきたいと思います。
ハリギリはウコギ科ハリギリ属であり、学名Kalopanax septemlobusの落葉高木です。
ハリギリは山菜として有名で、春に芽吹く新芽を食べることができます。
また、苗木が販売されているので気軽に栽培して収穫を楽しむことができ、お手入れもほとんど要らないので初心者にもおすすめです。
今回はそんなハリギリの育て方や、食べ方、効能などをご紹介します!
今回は、ハリギリについてのポイント、
以上9つの点についてお伝えします。
まずはハリギリの育て方からお伝えします!
目次(クリックで飛べます)
ハリギリの育て方(栽培)は?
ハリギリは春の山菜として有名で山でしか見ることができないように思われますが、実は簡単に自宅でも育てることができます。
育てる際にあまり手をかけなくても良いので、初心者にもおすすめです。
ハリギリを育てる際のポイントについてご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね!
ここからさらに詳しくお伝えします。
最初は、ハリギリが好む環境についてお伝えします!
ハリギリの育て方!環境はどうする?
ハリギリは半日陰~日向のような、ある程度日光の当たる環境を好みます。
日陰でも育ちますが、生長が遅くなることもあるので、可能であれば日の当たる環境が良いでしょう。
また、ハリギリを複数株育てる場合には苗と苗の間を開けることが必要です。
最低でも50㎝程空けて植えると、葉が生い茂っても重なりません。
ただし、樹高が高くなるほど長い間育てる場合は5mは開けたほうが良いですね。
次は、ハリギリに適した用土についてお伝えします!
ハリギリを育てる際の適した用土は何?
ハリギリは肥沃な土壌を好んでおり、山地で自生するハリギリは腐葉土に育ちます。
鉢植えの場合は、市販の野菜用の土を使うと必要な養分も十分で手軽なのでおすすめですが、赤玉土と腐葉土を混ぜたものでも栽培可能です。
庭植えの場合は、そのままの土壌で構いませんが、水はけが悪い場合は根腐れを起こさないように腐葉土を混ぜるなど土壌改良をすると良いでしょう。
次は、ハリギリに必要な肥料についてお伝えします!
ハリギリの育て方!肥料はどうする?
ハリギリを鉢植えしている場合は冬に油粕など与えます。
庭植えしている場合はあまり肥料は必要ありませんが、育ちが悪かったり遅いなどあれば、化成肥料を与えましょう。
では次は、ハリギリの水やりポイントについてお伝えします!
ハリギリを育てる際の水の量はどうする?
ハリギリは比較的乾燥に強いです。
鉢植えの場合は表土が乾燥してから水を与えます。
庭植えの場合はあまり手をかけず、自然に任せても育ちますが、植え付け直後は定着するまで水を与えましょう。
以上で基本的なハリギリの育て方については終わりです。
次はハリギリの写真をお見せします!
ハリギリの画像(写真)!
ハリギリはカエデのような葉を付けますが、コシアブラやタラノキなどど同じウコギ科です。
ハリギリは若い木に鋭いトゲを持つことから針桐(ハリギリ)と呼ばれていますが、老木になるとトゲはなくなります。
また、若木は新芽を食用としますが、老木は木材そして使われ栓の木(センノキ)とも呼ばれており、若木老木ともに利用されることの多い樹木です。
若いときは家庭で育て新芽を楽しむことができるハリギリですが、生長すると20m~25m、ものによっては30m以上にもなります。
ただし、当たり前ではありますがここまで大きくなるには時間がかかるので、高木に育てるには根気が必要ですね。
次はハリギリの開花時期や季節についてお伝えします!
ハリギリの開花時期や季節はいつ頃なの?
新芽を食べることで有名なハリギリですが、花も咲かせます。
ハリギリの花は7~8月が開花時期です。
ハリギリは枝先に淡い黄色の小さな花をたくさん咲かせます。
また、秋には葉が紅葉するので、新芽だけではなく花や紅葉も楽しんでみて下さいね!
次はハリギリの苗木の植え付けのポイントについてお伝えします!
ハリギリの苗木の植え付けのポイントは?
ハリギリを植え付ける際のポイントは、植え付けの間隔です。
ハリギリを食用として楽しむのであれば、植え付けの間隔を50㎝程空けます。
樹木として大きく育てる場合は、最低でも5mは間隔を空けましょう。
ハリギリは大きくなると20m~25mほどにもなるので、注意が必要です。
次はハリギリの増やし方についてお伝えします!
ハリギリの増やし方!挿し木(挿し芽)のやり方はどうするの?
ハリギリを増やす方法として、挿し木や根挿しがありますが、ハリギリやハリギリと似たタラノキの挿し木での発根率は非常に低いといわれています。
ハリギリを増やす際には、タラノキの主な増やし方の根挿しがおすすめです。
根挿しは、根の一部を切り取り、鉢に根を一部分出したまま挿します。
その後、1か月~2か月ほど乾燥させないように水やりをすると芽が出ることがありますので、ぜひ試してみて下さいね!
次はハリギリの食べ方や効能についてお伝えします!
ハリギリの食べ方は?効能は?
ハリギリは春の山菜として新芽が食されます。
同じウコギ科で新芽を食べるコシアブラやタラノキなどありますが、ハリギリは他の新芽よりも灰汁が強いです。
食べる際にはハカマと呼ばれる芽の元についている花のガクようなものを取り除き、水洗いをします。
水洗いしたもの、塩分濃度2%(水1Lに対し塩20g)の熱湯で2分程度湯がき、冷水にさらして下準備が完了です。
ハリギリは新芽が生長するほど灰汁が強くなります。
天ぷらなど灰汁抜きをしない食べ方をするときは若い新芽がおすすめですので、ぜひ食べてみて下さいね!
次はハリギリが漢方としてしようされているのかについてお伝えします!
ハリギリは漢方として使われるの?
ハリギリやコシアブラ、タラノメなどは栄養価の高い春の山菜としても有名です。
これらはウコギ科の植物であり、同じウコギ科には漢方として使われているものもあります。
例えば、漢方としてよく知られる朝鮮人参(チョウセンニンジン)もおなじウコギ科です。
また、最近注目されているエゾウコギもウコギ科の植物で、ウコギ科には豊富な栄養をもつ植物が多くあります。
特にエゾウコギは、肝機能をサポートしたり、ストレスを抑えたりなど多くの効能があるといわれています。
他にも多くの効能があるので、自分に合ったものを選んでくださいね!
次はハリギリとコシアブラの見分け方についてお伝えします!
ハリギリとコシアブラの見分け方(違い)は?
ハリギリとコシアブラの違いは、若木の幹にトゲがあるかないかです。
ハリギリにはその名前にもある通り、若木に鋭いトゲがあります。
一方、コシアブラの若木にはトゲがなく、つるつるしているのが特徴です。
遠目では見分けがつきませんが、近くで見ると一目瞭然ですので、山に訪れた際に見てみて下さいね!
次はハリギリとたらの芽の違いについてお伝えします!
ハリギリとたらの芽の違いはなに?
ハリギリとたらの芽の違いは葉の付き方です。
ハリギリの葉の付き方はコシアブラと似ており、ハカマの中の葉は1本1本独立しており、途中で枝分かれのようにはなりません。
しかし、たらの芽は葉の途中で枝分かれのように生えています。
見分けるのはかなり容易なのであまり間違えることはないかもしれませんが、ぜひ比べてみて下さいね!
それでは最後に、これまでのおさらいをしていきましょう。
ハリギリのまとめ!
いかがでしたでしょうか?今回お伝えした重要なポイントは9つありました。
覚えているでしょうか?1個ずつ振り返っていきましょう!
①ハリギリの育て方(環境、土、肥料、水やり)
鉢植えの場合は、市販の野菜用の土を使うと必要な養分も十分で手軽なのでおすすめですが、赤玉土と腐葉土を混ぜたものでも栽培可能です。
庭植えの場合は、そのままの土壌で構いませんが、水はけが悪い場合は根腐れを起こさないように腐葉土を混ぜるなど土壌改良をすると良いでしょう。
ハリギリの肥料はを鉢植えしている場合は冬に油粕など与えますが、庭植えの場合は特に必要ありません。
ハリギリは比較的乾燥に強いです。
鉢植えの場合は表土が乾燥してから水を与えますが、庭植えの場合はあまり手をかけず、自然に任せても育ちます。
②ハリギリの画像(写真)!
ハリギリはカエデのような葉を付けますが、コシアブラやタラノキなどど同じウコギ科です。
ハリギリは若い木に鋭いトゲを持つことから針桐(ハリギリ)と呼ばれていますが、老木になるとトゲはなくなります。
また、若木は新芽を食用としますが、老木は木材そして使われ栓の木(センノキ)とも呼ばれており、若木老木ともに利用されることの多い樹木です。
生長するとと20m~25m、ものによっては30m以上にもなります。
③ハリギリの開花時期や季節はいつ頃なの?
ハリギリの花は7~8月が開花時期です。
ハリギリは枝先に淡い黄色の小さな花をたくさん咲かせます。
④ハリギリの苗木の植え付けのポイントは?
ハリギリを植え付ける際のポイントは、植え付けの間隔です。
ハリギリを食用として楽しむのであれば、植え付けの間隔を50㎝程空けます。
樹木として大きく育てる場合は、最低でも5mは間隔を空けましょう。
⑤ハリギリの増やし方!挿し木(挿し芽)のやり方はどうするの?
挿し木は発根率が非常に低く、増やす方法としては根挿しがおすすめです。
根挿しは、根の一部を切り取り、鉢に根を一部分出したまま挿し、1か月~2か月ほど乾燥させないように水やりをすると芽が出ることがあります。
⑥ハリギリの食べ方は?効能は?
食べる際には、ハカマと呼ばれる芽の元についている花のガクようなものを取り除き、水洗いをします。
水洗いしたもの、塩分濃度2%(水1Lに対し塩20g)の熱湯で2分程度湯がき、冷水にさらして下準備が完了です。
ハリギリは新芽が生長するほど灰汁が強くなります。
天ぷらなど灰汁抜きをしない食べ方をするときは若い新芽がおすすめです。
⑦ハリギリは漢方として使われるの?
ハリギリやコシアブラ、タラノメなどは栄養価の高い春の山菜としても有名ですが、同じウコギ科には漢方として使われているものもあります。
例えば、漢方としてよく知られる朝鮮人参(チョウセンニンジン)やエゾウコギもウコギ科の植物で、ウコギ科には豊富な栄養をもつ植物が多くあります。
特にエゾウコギは、肝機能をサポートしたり、ストレスを抑えたりなど多くの効能があるといわれています。
⑧ハリギリとコシアブラの見分け方(違い)は?
ハリギリとコシアブラの違いは、若木の幹にトゲがあるかないかです。
ハリギリには若木に鋭いトゲがありますが、コシアブラの若木にはトゲがなく、つるつるしています。
⑨ハリギリとたらの芽の違いはなに?
ハリギリとたらの芽の違いは葉の付き方です。
ハリギリの葉の付き方はコシアブラと似ており、ハカマの中の葉は1本1本独立しており、途中で枝分かれのようにはなりませんが、たらの芽は葉の途中で枝分かれのように生えています。
それでは今回はこれで失礼します。
最後までご覧いただきありがとうございました。
最近ハリギリのしげった木を、船橋法典周辺の緑地で時々見かけます。
なぜこの辺りに、あるのか疑問を抱いております。(大木もあります)
コシアブラとの違いが幹の刺有り無しの違いを初めて知りました。
野村さん、コメントありがとうございます!
はい、コシアブラとの違いをお伝えできたようでよかったです!
ぜひ、コシアブラとハリギリを天ぷらで食べてみてください!
ご教授ありがとうございます。
ちなみに、ハリギリの緑〜茶色のハカマは美味しいです。捨てるのは勿体無いです。新芽のつぼみが開き出したらボート型のハカマを新芽を傷つけぬよう下に開くようにして取り、集めて掻き揚げにしますと最高です。もちろん葉っぱと組み合わせて揚げてもOKです。