キャットミントは、ネペタ・ラセモーサとネペタ・ネペテラが栽培地で交雑して生まれた花で、別名ネペタ・ファーセニーといいます。
花名にミントとついていますが、ハーブとして利用することは少なく主に観賞用に栽培されてます。
小さな三角形の淡い緑色の鋸歯葉が特徴的で、葉の表面には短い毛が生えており、ビロードのような雰囲気があります。
今回はキャットミントについてのポイント、
以上16の点についてお伝えします。
まずはキャットミントの育て方からお伝えします!
目次(クリックで飛べます)
キャットミントの育て方は?
キャットミントは高温多湿に強くないので、水ハケと風通しの良い環境で育てましょう。
また、直射日光にも弱いので、半日陰で涼しいところで育ててください。
水やりに関しては、涼しい時間帯に霧吹きでたっぷり水を与えてあげましょう。
ここからさらに詳しくお伝えします。
最初は、キャットミントが好む環境についてお伝えします!
キャットミントの育て方!環境はどうする?
キャットミントを育てる環境は日当たりと風通し、水ハケの良い場所が適しています。
しかしラベンダーよりも成長が早く、性質が強いので、それほどは場所を選びません。
また、根が張れば乾燥した環境にも強くなり、石垣のすき間でもよく育つほど逞しいです。
次に、キャットミントに適した用土についてお伝えします!
キャットミントを育てる際の適した用土は何?
キャットミントを育成させるには水ハケの良い用土にしてください。
弱酸性を示し、通気性、保水性、保肥性のある赤玉土4割に対して、軽石の鹿沼土を3割、高い通気性や保水性、有益な微生物を富んだ腐葉土を3割配合させて良く混ぜましょう。
ハーブ向けの培養土もキャットミントの用土として使用が可能です。
次に、キャットミントに必要な肥料についてお伝えします!
キャットミントの育て方!肥料はどうする?
キャットミントはやせ地でも育つほど逞しい植物ですので、庭植えの場合は肥料がほとんど必要ありません。
肥料が多いと逆に軟弱に育ってしまったり、蒸れて病気になったりします。
鉢植えの場合は、春頃や秋頃に緩効性化成肥料の置き肥を施して、生育が不十分な場合のみ液体肥料も施してください。
では次に、キャットミントの水やりポイントをお伝えします!
キャットミントを育てる際の水の量はどうする?
キャットミントは庭植えの場合、降雨のみでじゅうぶんですので、水やりはほとんど必要ありません。
鉢植えでの育成では過湿によく注意して、用土が乾燥していたらたっぷりと水分を与えてください。
乾いた環境には比較的に強いキャットミントの注意点としては、水を過剰に与えないようにしてください。
以上で基本的なキャットミントの育て方については終わりです。
次に、キャットミントの写真をお見せします!
キャットミントの画像(写真)!
唇形花のキャットミントはシソ科やゴマノハグサ科の植物に多く見られる花の形であります。
筒状の花は、先が上下に分かれており、唇のように見える花となります。
鉢植えで育てるとこんもりと横に広がってボリュームが大きくなり、群生させた姿がとても美しい品種です。
次に、キャットミントの利用方法についてお伝えします!
キャットミントが猫は好き!?利用方法は??
キャットミントの花名は、同じイヌハッカ属に属するキャットニップの白い花から、ネコが喜ぶ香りすることで付けられました。
実際猫が好むのは、キャットミントではなく同属のネペタ・カタリーナ種でキャットミントは香りでネコをあまり惹きつけられません。
カタリーナ種の葉茎はネペタラクトンという猫が興奮する物質を含んでおり、猫は顔をすりつけて恍惚するので、猫を引き付ける詰め物として使用します。
次に、キャットミントの開花時期や季節についてお伝えします!
キャットミントの開花時期や季節は?
キャットミントの花色は濃青紫から淡い青紫色の他、ピンクや白の品種もあります。
ハーブとしてではなく、観賞用として栽培されているキャットミントは、可愛らしい小花が茎を囲むように咲き、ラベンダーと良く似ています。
長期間に渡り次々と開花していくキャットミントの花期は5月頃~9月頃となります。
キャットミントは耐寒性に強いため、特に冬の対策は必要ありません。
梅雨時期の蒸れには弱いので、枯れ込みを防ぐために、梅雨前に切り戻しを行ってください。
切り戻しは草丈の半分くらいの高さで、バッサリと刈り込んであげましょう。
次に、キャットミントの苗の植え付けのポイントをお伝えします!
キャットミントの苗の植え付けのポイントは?
キャットミントの植え付けは春先からの3月頃~4月頃や秋の9月下旬~11月上旬が適期となります。
しかしポット苗は植え付け時期をそれほど選ばないのでどの時期に行っても構いません。
キャットミントの植え場所は腐葉土などを配合した用土を、根がのびのびと張れるように深く耕してください。
庭植えの場合は、用土に予め苦土石灰を混ぜて土壌を中和してあげましょう。
次に、キャットミントの鉢植えのポイントをお伝えします!
キャットミントの鉢植えのポイントは?
キャットミントを鉢植えで育成する場合は、市販のハーブ用培養土や、草花用培養土もしくは、赤玉土7割と腐葉土3割などの配合させた用土を使用してください。
植え付けをする時は根鉢をくずしてから、根は半分くらいに切り詰めて、芽数が多い場合は予め株分けして植え付けてあげましょう。
植え付け後は根詰まりを起こしやすいので、約1~2年の春か秋時期に植え替えてください。
次に、キャットミントの地植え(花壇)のポイントをお伝えします!
キャットミントの地植え(花壇)のポイントは?
キャットミントを地植えで育成する場合は、数年間植えっぱなしの状態でも可能です。
しかし、大きく育って芽が混雑してきたり、株の老化が原因で生育が上手くいかなくなることがあります。
その場合は、春や秋頃に株分けして植え直してください。
次に、キャットミントの寄せ植えの仕方をお伝えします!
キャットミントの寄せ植えの仕方!
北アメリカ、ヨーロッパ、アジア原産の多年草であるキャットミントは、香りを楽しむハーブの一種です。
根っこが強いので、他の植物と一緒に植えることができません。
しかし、キャットミントの葉は虫よけになるため、隣置いておくのがオススメです。
次に、キャットミントの剪定(切り戻し)のポイントをお伝えします!
キャットミントの剪定(切り戻し)のポイントは?
キャットミントは梅雨時期に入る前、蒸れて枯れないようにするための剪定する必要があります。
選定方法は地上部を10~20cmくらい残して刈り込むか、もしくは、混み合った枝葉を間引いてください。
晩秋の花期を終えてからも、地際近くまで刈り込んであげましょう。
次に、キャットミントの増やし方についてお伝えします!
キャットミントの増やし方は?
キャットミントは、株分けや挿し芽、種まきで増やすことが可能となります。
適期は植え付け時と同時期の早春もしくは秋頃となっておりますが、冷涼地では夏でも可能となり、暖地では冬も行うことが可能です。
種まきで増やした場合は、株に個体差がでてくるため、特性を残したい時は株分けや挿し芽で行ってください。
次に、キャットミントの挿し木(挿し芽)のやり方についてお伝えします!
キャットミントの挿し木(挿し芽)のやり方はどうするの?
キャットミントの挿し木の適期は初夏の5月頃~6月頃と秋先の9月頃ですが、冷涼地では真夏の7月頃も可能で、暖地では冬時期でも行うことができます。
挿し木の方法は、茎の先端から2~3節を切り取って、挿し穂にしてください。
切り取った切り取った挿し穂にある、下部の葉を取っておき水揚げをしたら、挿し木用に挿しましょう。
挿し木を行った後は、明るい日陰で乾燥しないように発根するまで注意して管理を行ってください。
次に、キャットミントの種まき時期と種まきのポイントをお伝えします!
キャットミントの種まき時期と種まきのポイントは?
キャットミントは種まきでの発芽率があまり高くありません。
本種を増やしたい場合は株分けや挿し芽が確実となっておりますが、種まきも不可能ではありません。
種は花後にでき、ガクの中に入っておりますので、採取後は乾燥剤と一緒に密閉容器に入れて、涼しい場所で保管してください。
種まきは4月頃~5月頃が適期となっており、種は播種箱などに蒔いて、種が隠れるくらいの用土をかけてください。
発芽温度は20℃前後で、それまで乾燥しないよう気を付けて、明るい日陰に置いて発芽を待ちましょう。
次に、キャットミントの株分けのやり方についてお伝えします!
キャットミントの株分けのやり方は?
キャットミントは非常に丈夫で栽培がしやすく、開花期間も長いので、花壇やコンテナなど広い範囲で利用が可能です。
株分けの適期は植え替え時と同様の春先の3月頃~4月頃、もしくは秋の9月下旬~11月上旬となります。
その時期に掘り上げた株を切り分けておき、植え付けた時の手順で作業を行ってください。
次に、キャットミントが枯れる原因をお伝えします!
キャットミントが枯れる原因は?
キャットミントは茎葉の混みすぎや多湿の状態にしておくと枯れてしまうことがあります。
育成するときには注意して、花がらがあれば早めに切り取って防除してください。
また、灰色かび病などの病気にかかることがありますが、多湿な環境で発生しやすい病気となります。
多湿環境になる梅雨時期の前に切り戻しを行っておき、花が終わった花茎を切り取って、発生を抑制して下さい。
次に、キャットミントの花言葉についてお伝えします!
キャットミントの花言葉はなに?
美しい花を咲かせるキャットミントは、世界で広く栽培・流通されている植物です。
甘くてさわやかなミントの香りのハーブでもあるキャットミントは、5月31日の誕生花となっており、花言葉は自由気ままなネコの性質を連想する「自由な愛」となります。
最後に、キャットミントの種類や品種をお伝えします!
キャットミントの種類や品種は何があるの?
キャットミントは、世界中の温帯地域に約250種が分布するシソ科イヌハッカ属の植物です。
その中で主にキャットミントと呼ばれている品種はネペタ・ファーセニー種となります。
ジャイアント・キャットミント
草丈が80cm程に大きく育つ高性種のジャイアント・キャットミント。
開花時期が4月~8月となる本種は、キャットミントの交配種とも言われており、とても香りよくて、明るい緑葉が印象的です。
大きく成長すると花茎も増えていきダイナミックになり、ラベンダーブルーの花を咲かせます。
ウォーカーズ・ロウ
ネペタ・ファーセニー種の改良種であるウォーカーズ・ロウは、草丈が50㎝程度に成長する品種です。
開花時期が5月〜9月頃となる本種は、薄青紫色の唇形花をたくさん咲かせて、葉からは甘いミントのような香りがします。
花茎が真っすぐに立ち上がり、花付きが良いウォーカーズ・ロウは茎が地際からよく分枝し、葉は毛羽立った白緑色の楕円形で、丸い鋸歯があります。
それでは最後に、これまでのおさらいをしていきましょう。
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キャットミントのまとめ!
いかがでしたでしょうか?今回お伝えした重要なポイントは16個ありました。
覚えているでしょうか?1個づつ振り返っていきましょう!
①キャットミントの育て方(環境、土、肥料、水やり)
キャットミントを育てる環境は日当たりと風通し、水ハケの良い場所が適していますが、
ラベンダーよりも成長が早く、性質が強いので、それほどは場所を選びません。
また、根が張れば乾燥した環境にも強くなり、石垣のすき間でもよく育つほど逞しいです。
②キャットミントの画像(写真)!
唇形花のキャットミントはシソ科やゴマノハグサ科の植物に多く見られる花の形であります。
筒状の花は、先が上下に分かれており、唇のように見える花となります。
鉢植えで育てるとこんもりと横に広がってボリュームが大きくなり、群生させた姿がとても美しい品種です。
③キャットミントが猫は好き!?利用方法は?
実際猫が好むのは、キャットミントではなく同属のネペタ・カタリーナ種で
キャットミントは香りでネコをあまり惹きつけられません。
カタリーナ種の葉茎はネペタラクトンという猫が興奮する物質を含んでおり、
猫は顔をすりつけて恍惚するので、猫を引き付ける詰め物として使用します。
キャットミントの開花時期や季節はいつ頃なの?
長期間に渡り次々と開花していくキャットミントの花期は5月頃~9月頃となります。
キャットミントは耐寒性に強いため、特に冬の対策は必要ありません。
梅雨時期の蒸れには弱いので、枯れ込みを防ぐために、梅雨前に切り戻しを行ってください。
⑤キャットミントの苗の植え付けのポイントは?
キャットミントの植え場所は腐葉土などを配合した用土を、
根がのびのびと張れるように深く耕してください。
庭植えの場合は、用土に予め苦土石灰を混ぜて土壌を中和してあげましょう。
⑥キャットミントの鉢植えのポイントは?
キャットミントを鉢植えで育成する場合は、市販のハーブ用培養土や、草花用培養土もしくは、赤玉土7割と腐葉土3割などの配合させた用土を使用してください。
植え付けをする時は根鉢をくずしてから、根は半分くらいに切り詰めて、芽数が多い場合は予め株分けして植え付けてあげましょう。
植え付け後は根詰まりを起こしやすいので、約1~2年の春か秋時期に植え替えてください。
⑦キャットミントの地植え(花壇)のポイントは?
キャットミントを地植えで育成する場合は、数年間植えっぱなしの状態でも可能です。
しかし、大きく育って芽が混雑してきたり、株の老化が原因で生育が上手くいかなくなることがあります。
その場合は、春や秋頃に株分けして植え直してください。
⑧キャットミントの寄せ植えの仕方は?
キャットミントは、寄せ植えに向いていません。
⑨キャットミントの剪定(切り戻し)のポイントは?
キャットミントは梅雨時期に入る前、蒸れて枯れないようにするための剪定する必要があります。
選定方法は地上部を10~20cmくらい残して刈り込むか、もしくは、混み合った枝葉を間引いてください。
晩秋の花期を終えてからも、地際近くまで刈り込んであげましょう。
⑩キャットミントの増やし方は?
キャットミントは、株分けや挿し芽、種まきで増やすことが可能となります。
適期は植え付け時と同時期の早春もしくは秋頃となっておりますが、冷涼地では夏でも可能となり、暖地では冬も行うことが可能です。
種まきで増やした場合は、株に個体差がでてくるため、特性を残したい時は株分けや挿し芽で行ってください。
⑪キャットミントの挿し木(挿し芽)のやり方はどうするの?
キャットミントの茎の先端を切り取って、挿し穂にしてください。
切り取った挿し穂にある、下部の葉を取っておき水揚げをしたら、挿し木用に挿しましょう。
挿し木を行った後は、明るい日陰で乾燥しないように発根するまで注意して管理を行ってください。
⑫キャットミントの種まき時期と種まきのポイントは?
キャットミントは種まきでの発芽率があまり高くありません。
本種を増やしたい場合は株分けや挿し芽が確実となっておりますが、種まきも不可能ではございません。
種は花後にでき、ガクの中に入っておりますので、採取後は乾燥剤と一緒に密閉容器に入れて、涼しい場所で保管してください。
⑬キャットミントの株分けのやり方は?
キャットミントは非常に丈夫で栽培がしやすく、開花期間も長いので、花壇やコンテナなど広い範囲で利用が可能です。
株分けの適期は植え替え時と同様の春先の3月頃~4月頃、もしくは秋の9月下旬~11月上旬となります。
その時期に掘り上げた株を切り分けておき、植え付けた時の手順で作業を行ってください。
⑭キャットミントが枯れる原因は?
キャットミントは茎葉の混みすぎや多湿の状態にしておくと枯れてしまうことがあります。
育成するときには注意して、花がらがあれば早めに切り取って防除してください。
⑮キャットミントの花言葉はなに?
甘くてさわやかなミントの香りのハーブでもあるキャットミントは、
5月31日の誕生花となっており、花言葉は自由気ままなネコの性質を連想する「自由な愛」となります。
⑯キャットミントの種類や品種は何があるの?
キャットミントは、世界中の温帯地域に約250種が分布するシソ科イヌハッカ属の植物です。
その中で主にキャットミントと呼ばれている品種はネペタ・ファーセニー種となります。
それでは今回はこれで失礼します。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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