食虫植物の代表とも言えるハエトリグサは、奇怪な葉姿が魅力的で多くのファンがいます。
「育ててみたいけど育てるのが難しそう」とあきらめていませんか?
育てやすさは中級者向けですが、はじめて食虫植物を育てる方でも、わかりやすいように栽培方法をお伝えします。
適した環境や虫は与えた方がいいのか、あわせて花言葉や品種などもご紹介しますので、どうぞ最後までご覧ください!
今回はハエトリグサ(ハエトリソウ)についてのポイント、
以上11個の点についてお伝えします。
まずは、ハエトリグサの仕組みについてお伝えします!
目次(クリックで飛べます)
ハエトリグサ(ハエトリソウ)の仕組みはどうなっているの?
ハエトリグサは茎の先端に2枚の葉が開き、その縁にはトゲが並ぶ姿が特徴的です。
葉の内側には「感触毛」が生えており、この毛に虫が2回触ると素早く葉を閉じて捕虫します。
葉を閉じるのには多くのエネルギーを必要とするため、虫と間違えないように1回触れただけでは閉じない仕組みになっているのです。
10日ほどかけて養分を吸収したあと、また葉を開いて次の虫を待ちます。
奇妙な見た目をしていますが、とても賢い植物だということがわかりますね。
では次に、ハエトリグサ(ハエトリソウ)の育て方をお伝えします!
ハエトリグサ(ハエトリソウ)の育て方は?
ハエトリグサは寒さに強く暑さに弱い性質をもちます。
真夏の時期の置き場所や水やりが、上手に育てるポイントになります。
鉢植えにして、季節にあった場所で管理するのがよいでしょう。
ここからさらに詳しくお伝えします。
最初は、ハエトリグサ(ハエトリソウ)が好む環境についてお伝えします!
ハエトリグサ(ハエトリソウ)の育て方!環境はどうする?
真夏の時期は、半日陰もしくは明るい日陰の環境が適しています。
午前中はよく日が当たり、午後から日陰になるような場所が好ましいです。
それ以外の季節は、日当たりがよく風通しのよい場所で育てましょう。
やや涼しい環境で管理すると、元気に育てることができます。
上手に育てるためには適した環境にあわせて、用土もハエトリグサが好むものを用意しましょう。
次は、ハエトリグサ(ハエトリソウ)に適した用土についてお伝えします!
ハエトリグサ(ハエトリソウ)を育てる際の適した用土は何?
肥料分が少ない保水性のある土が適しています。
いちばんおすすめなのが「水苔」です。
配合土を使用する場合は「鹿沼土4:赤玉土4:ピートモス(酸度未調整)2」がよいでしょう。
ハエトリグサに虫を与えるべきだと思っていませんか?
じつは食虫植物に虫を与える必要はないんです。
次は、ハエトリグサ(ハエトリソウ)に必要な肥料について、お伝えします!
ハエトリグサ(ハエトリソウ)の育て方!肥料はどうする?
ハエトリグサに肥料を与える必要はありません。
十分な日光があれば元気に育ちますよ。
「食虫というからには虫をあげないと」と思うかもしれませんが、これも必要ありません。
無理に与えると反対に弱ってしまうため、捕虫は自然にまかせましょう。
花が咲いた後には種をとることができます。
採取できたら、この種をまいて育ててみましょう。
次はハエトリグサ(ハエトリソウ)の種まきのポイントについてお伝えします!
ハエトリグサ(ハエトリソウ)の種まきのポイントは?
種まきに適した時期は、12~4月です。
発芽を揃えるために、採取した種は湿らせてから冷蔵庫で保管します。
水苔にまいて乾燥させないように管理すると、約3週間ほどで発芽します。
種まきから大きく育てるまでには数年の時間を要しますが、興味のある方はぜひ挑戦してみてくださいね。
ハエトリグサは乾燥に弱いので、水やりはしっかりと行いましょう。
では次は、ハエトリグサ(ハエトリソウ)の水やりポイントについてお伝えします!
ハエトリグサ(ハエトリソウ)を育てる際の水の量はどうする?
ハエトリグサは湿地に自生する植物なので、用土を常に湿らせた状態に保ちましょう。
受け皿に水をためて、鉢底から吸い上げる「腰水」での水やりがおすすめです。
夏の時期は水が傷みやすいのと、鉢の中の温度が上がりやすくなります。
夕方に水やりを行い、夜に涼しい状態になるようにすると、根腐れなどを防ぐことができます。
以上で基本的なハエトリグサ(ハエトリソウ)の育て方については終わりです。
次はハエトリグサ(ハエトリソウ)の花についてお伝えします!
ハエトリグサ(ハエトリソウ)はどんな花が咲く?時期は?
奇妙な姿のハエトリグサですが、とても可愛らしい花を咲かせるんですよ。
葉茎の間から花茎を伸ばし、先端に白い小さな花を咲かせます。
ハエトリグサの開花時期は5~7月です。
種ができると栄養を取られて株が弱ってしまうので、採取しない場合は早めに花茎を摘み取りましょう。
市販されているハエトリグサは、ピートモスに植えてあることが多いです。
購入してきたら水苔や配合土に植え付けをして鉢植えで育てましょう。
次はハエトリグサ(ハエトリソウ)を鉢で育てるポイントについてお伝えします!
ハエトリグサ(ハエトリソウ)を鉢で育てるポイントは?
ハエトリグサは高温に弱いので、夏に締め切った部屋に置きっぱなしにしないことが大切です。
長期部屋を空けるときは、ベランダや軒下などの屋外に出してあげるとよいでしょう。
寒さには強いので、冬は暖房の効いていない部屋で管理してあげると、元気に育ちます。
このように季節に応じて置き場所を変えてあげましょう。
鉢植えの中は蒸れやすく根が傷みやすいので、適切な水やりとあわせて、定期的な植え替えが必要になります。
次はハエトリグサ(ハエトリソウ)の植え替えの時期についてお伝えします!
ハエトリグサ(ハエトリソウ)の植え替えの時期はいつ?
ハエトリグサの植え替えに適した時期は、12~2月です。
1年に1回を目安に、傷んでいる根を取り除き、新しい水苔または土に植え替えしましょう。
成長して株が混みあっている場合は、このときに株分けを行えます。
植え替えや株分けをして、根腐れを防ぎましょう。
育てやすさはやや中級者向けのハエトリグサ。
枯れる原因を知っておくことで、初心者の方でも安心して育てることができます。
ぜひチェックしておいてくださいね!
次はハエトリグサ(ハエトリソウ)が枯れる原因と対策についてお伝えします!
ハエトリグサ(ハエトリソウ)が枯れる原因と対策とは?
日光はとても重要ですが、真夏の直射日光は強すぎて「葉焼け」の原因になってしまいます。
葉焼けを起こすとやがて枯れてしまうので、真夏は遮光するか明るい日陰で育てましょう。
食虫植物を育てると、ついやりたくなってしまうのが「触って葉を閉じさせること」です。
しかしむやみに触っていると体力がなくなり、弱って枯れてしまうこともあります。
触りたい気持ちを抑えて、そっと見守ってあげましょう。
水苔で育てる場合は、暑さにより水苔が傷んで「根腐れ」を起こす原因になります。
置き場所や、適した水やりと植え替えを行い、きれいな水苔を維持しましょう。
ハエトリグサは次のような方法で、増やすこともできます。
やり方は簡単なのでぜひ試してみてくださいね。
次はハエトリグサ(ハエトリソウ)の増やし方(繁殖)についてお伝えします!
ハエトリグサ(ハエトリソウ)の増やし方(繁殖)は?
ハエトリグサは「種まき」と「株分け」で増やすことができます。
種まきのやり方は「種まきのポイント」をご覧ください。
種まきで育てるのは時間がかかりますし、管理もなかなか大変です。
「ちょっと自信がないなぁ」という方には株分けがおすすめです!
次はハエトリグサ(ハエトリソウ)の株分けのやり方についてお伝えします!
ハエトリグサ(ハエトリソウ)の株分けのやり方は?
植え替えと同じ時期に行いましょう。
混みあっている株を、やさしく分けてそれぞれを新しい用土に植え替えします。
株分けの方が簡単でよく育つので、ご自宅のハエトリグサが大きく成長したら、ぜひ挑戦してみてくださいね!
次ではハエトリグサ(ハエトリソウ)の値段についてお伝えします!
これからハエトリグサの購入を考えている方の参考になればと思います。
ハエトリグサ(ハエトリソウ)の値段は?通販での購入価格はいくら?
ハエトリグサは3号ポットで500円前後で販売され、株が大きくなるにつれて値段が上がります。
ホームセンターや園芸店などで購入することができます。
取り扱いの種類や大きさなど、品ぞろえ豊富なネット通販での購入もおすすめですよ。
ハエトリグサは英語で「Venus Flytrap」と呼ばれ、「女神のハエの罠」という意味があります。
葉のトゲが女神のまつ毛に見立てられたことが由来になっているんです。
では花言葉にはどのようなものがあるのでしょうか?
次はハエトリグサ(ハエトリソウ)の花言葉についてお伝えします!
ハエトリグサ(ハエトリソウ)の花言葉はなに?
ハエトリグサの花言葉は「嘘」「魔性の愛」です。
甘い蜜で罠に誘い込む捕虫の方法から、このような花言葉がつけられました。
ハエトリソウは園芸品種を含め約100種類もあるのをご存知でしたか?
次はハエトリグサ(ハエトリソウ)の種類や品種についてお伝えします!
ハエトリグサ(ハエトリソウ)の種類や品種は何があるの?
品種をいくつかご紹介したいと思います。
「マスシプラ オールドタイプ」
基本となる品種で、よく見かけるハエトリグサはこの品種です。
古くから栽培されています。
「シャークティース」
サメの歯に似たトゲをもちます。トゲと茎は鮮やかなライトグリーンで、葉の部分が赤い色をしています。
「赤い龍」
全体が赤~赤紫色をしており、龍が口を開けているような姿が特徴です。
「レッドピラニア」
全体が赤みがかっており、トゲがピラニアの歯のように見えることから、この名前がつきました。
「ロングレッドフィンガーズ」
赤く長いトゲがあり、大きくならないのがこの種の特徴です。見た目にインパクトがあります。
葉のつき方や色や形など、さまざまな品種がありますので、お好みのハエトリグサを探してみてくださいね!
- オススメ記事
ハエトリグサのまとめ!
いかがでしたでしょうか?今回お伝えした重要なポイントは11個ありました。
覚えているでしょうか?1個づつ振り返っていきましょう!
①ハエトリグサ(ハエトリソウ)の仕組みは?
ハエトリグサは茎の先端に2枚の葉が開き、その縁にはトゲが並ぶ姿が特徴的です。
葉の内側には「感触毛」が生えており、この毛に虫が2回触ると素早く葉を閉じて捕虫します。
葉を閉じるのには多くのエネルギーを必要とするため、虫と間違えないように1回触れただけでは閉じない仕組みになっているのです。
②ハエトリグサ(ハエトリソウ)の育て方(環境、土、肥料、種まき、水やり)
真夏の時期は、半日陰もしくは明るい日陰の環境が適しています。
それ以外の季節は、日当たりがよく風通しのよい場所で育てましょう。
肥料分が少ない保水性のある土で育てましょう。
ハエトリグサに肥料や虫を与える必要はありません。
種まきに適した時期は、12~4月です。
発芽を揃えるために、採取した種は湿らせてから冷蔵庫で保管します。
用土を常に湿らせた状態に保ちましょう。
受け皿に水をためて、鉢底から吸い上げる「腰水」での水やりがおすすめです。
③ハエトリグサ(ハエトリソウ)はどんな花が咲く?時期は?
葉茎の間から花茎を伸ばし、先端に白い小さな花を咲かせます。
開花時期は5~7月です。
④ハエトリグサ(ハエトリソウ)を鉢で育てるポイントは?
ハエトリグサは高温に弱いので、夏に締め切った部屋に置きっぱなしにしないことが大切です。
寒さには強いので、冬は暖房の効いていない部屋で管理してあげると、元気に育ちます。
⑤ハエトリグサ(ハエトリソウ)の植え替えの時期はいつ?
植え替えに適した時期は、12~2月です。
1年に1回を目安に、傷んでいる根を取り除き、新しい水苔または土に植え替えしましょう。
⑥ハエトリグサ(ハエトリソウ)が枯れる原因と対策とは?
真夏の直射日光は強すぎて「葉焼け」の原因になってしまいます。
真夏は遮光するか明るい日陰で育てましょう。
「触って葉を閉じさせること」で体力がなくなり、弱って枯れてしまうこともあります。
触りたい気持ちを抑えて、そっと見守ってあげましょう。
暑さにより水苔が傷んで「根腐れ」を起こす原因になります。
置き場所や、適した水やりと植え替えを行い、きれいな水苔を維持しましょう。
⑦ハエトリグサ(ハエトリソウ)の増やし方(繁殖)は?
ハエトリグサは「種まき」と「株分け」で増やすことができます。
⑧ハエトリグサ(ハエトリソウ)の株分けのやり方は?
植え替えと同じ時期に行いましょう。
混みあっている株を、やさしく分けてそれぞれを新しい用土に植え替えします。
⑨ハエトリグサ(ハエトリソウ)の値段は?通販での購入価格はいくら?
ハエトリグサは3号ポットで500円前後で販売され、株が大きくなるにつれて値段が上がります。
⑩ハエトリグサ(ハエトリソウ)の花言葉はなに?
ハエトリグサの花言葉は「嘘」「魔性の愛」です。
⑪ハエトリグサ(ハエトリソウ)の種類や品種は何があるの?
ハエトリグサには約100種類の園芸品種があります。
品種には「マスシプラ オールドタイプ」「シャークティース」「赤い龍」「レッドピラニア」「ロングレッドフィンガーズ」などがあります。
それでは今回はこれで失礼します。
最後までご覧いただきありがとうございました。
コメントを残す