【ボケのまとめ!】剪定のポイントや花言葉等16個のポイント!








 

日本の気候によく合い、庭木として育てやすいボケ。

「木瓜(モケまたはモッケ)」という名前が時代が流れるにつれて変化し、「ボケ」と呼ばれるようになりました。

 

風情ある花は平安時代から親しまれ、果実は調理して食べることもできます。

 

この記事では「庭木」「鉢植え」「盆栽」それぞれの育て方のポイントを、わかりやすくまとめてみました。

あわせて注意してほしい病気や、勇ましい花言葉などもご紹介するので、どうぞ最後までご覧くださいね!

 

今回はボケについてのポイント、

①ボケの育て方(環境、土、肥料、水やり)
②ボケの画像(写真)!
③ボケの開花時期や季節はいつ頃なの?
④ボケの実ができる時期と実の特徴は?
⑤ボケの苗木の植え付けのポイントは?
⑥ボケの盆栽での管理ポイントは?
⑦ボケの鉢植えのポイントは?
⑧ボケの地植え(庭木)のポイントは?
⑨ボケの植え替えのポイントは?
⑩ボケの剪定のポイントは?
⑪ボケの増やし方!
⑫ボケの挿し木のやり方はどうするの?
⑬ボケの種まき時期と種まきのポイントは?
⑭ボケのかかりうる病気や害虫の対策方法は?
⑮ボケの花言葉はなに?
⑯ボケの種類や品種は何があるの?

 

以上16個の点についてお伝えします。

まずはボケの育て方からお伝えします!

 

目次(クリックで飛べます)

ボケの育て方は?

 

ボケの風情のある花姿は、盆栽仕立てがとても人気です。

耐寒性と耐暑性があるので、庭木や生垣にも適しています。

 

豪雪地帯では鉢植えにして、冬は室内での管理がおすすめです。

丈夫で育てやすい花木ですが、排気ガスの多い道路沿いや、海の近くではうまく育たない場合があります。

 

ここからさらに詳しくお伝えします。

最初は、ボケが好む環境についてお伝えします!

 

ボケの育て方!環境はどうする?

 

ボケは一年を通して、屋外の日当たりと風通しのよい場所で育てましょう。

 

強い乾燥は苦手です。乾燥させ過ぎないように注意してください。

夏時期は土が乾燥しやすいので、半日陰の環境がより適しています。

 

 

冬は寒さに当てないと花つきが悪くなります。

暖房の効いた部屋は避けて、霜や凍結が防げる程度の室温で管理しましょう。

 

植え付けする用土も、乾燥し過ぎないものを選ぶとよく育ちます。

次は、ボケに適した用土についてお伝えします!

 

ボケを育てる際の適した用土は何?

 

水はけと水もちのよい土で育てましょう。

 

市販の「果樹・花木用」の培養土でよく育ちます。

配合する場合は「赤玉土6:腐葉土3:バーミキュライト1」がおすすめです。

 

庭土は深めに耕し、腐葉土や堆肥を加えてよく混ぜ込みます。

 

肥料を与える場合は、地植えと鉢植えで施す時期がちがうので、しっかりチェックしておきましょう。

次は、ボケに必要な肥料についてお伝えします!

 

ボケの育て方!肥料はどうする?

 

地植えには1月頃に有機肥料を施します。

鉢植えには花後の4月頃と6月と9月に、1回ずつ固形の緩効性化成肥料を与えましょう。

 

 

ボケを育てるうえで最も重要なのが「水分管理」です。

では次は、ボケの水やりポイントについてお伝えします!

 

ボケを育てる際の水の量はどうする?

 

地植えは植え付けから2カ月ほどは、土が乾燥する前に水をあげます。

根がしっかりと張ったあとは、基本は降雨で育てて、真夏や冬に土が強く乾燥するような場合のみ水やりを行います。

 

鉢植えは表土が乾きはじめたら、鉢底から出るくらいたっぷりと水を与えましょう。

とくに夏時期は水切れしやすいので、よく土を観察する必要があります。

 

乾燥に弱く水切れを起こすと枯れてしまうので注意してくださいね。

 

以上で基本的なボケの育て方については終わりです。

次はボケの画像をご紹介します!

 

ボケの画像(写真)!

 

 

バラ科ボケ属の落葉潅木です。

 

 

ボケ属は日本原産の「クサボケ」、中国原産の「マボケ」「ボケ」の3種から構成されます。

 

 

花の形は「梅」に似ており、葉よりも花が先に開くのが特徴です。

 

 

樹高は2~3mに成長し、枝にはトゲがあります。

 

 

そんなボケの花が咲くのはいつ頃なのでしょうか?

次は、ボケの開花時期や季節についてお伝えします!

 

ボケの開花時期や季節はいつ頃なの?

 

ボケの開花時期は2月~5月上旬です。

早咲き品種を「寒ボケ」遅咲き品種を「春ボケ」といいます。

 

 

花色は淡紅色、赤色、白色、樺色、混色など。短枝の側面に数輪の花を咲かせます。

 

ボケの果実は枝に直接くっつくように実り、食べることもできるんですよ。

次は、ボケの実ができる時期についてお伝えします!

 

ボケの実ができる時期と実の特徴は?

 

ボケは漢字で「木瓜」と書きます。

花後にカリンに似た実をつけることが由来になっているんです。

 

 

9~10月頃に実に香りが出てきたら収穫しましょう。

 

ボケの果肉は硬く、渋みもあるので生食には向いていません。

ジャムや果実酒、ジュースやはちみつ漬けなどにすると、おいしく食べることができますよ。

 

香りには甘みがありますが、味は酸味があってさっぱりとしています。

ぜひ味わってみてくださいね!

 

ボケの苗木は花木を多く扱う園芸店や、ネット通販などで購入することができます。

価格は3号ポットで1,500~2,000円くらいで販売されています。

 

苗木を購入したら、さっそく鉢植えや庭へ植え付けしてみましょう。

次はボケの苗木の植え付けについてお伝えします!

 

ボケの苗木の植え付けのポイントは?

 

ボケの植え付けに適した時期は、9月下旬~11月下旬です。

 

地植えにする場合は、1週間前までに土壌改良を終わらせておきましょう。

根鉢の2倍の大きさに植穴を掘って水をたっぷり注ぎ、苗木を植え付けします。

 

根と根のあいだに隙間ができないように、棒などでつつきながら土をいれます。

このとき根を傷つけないように注意してくださいね。

 

 

鉢植えにする場合は、根鉢よりも1~2周り大きな鉢に植え付けします。

底石を入れて適した用土に植え付けしましょう。

 

ボケは盆栽仕立てがとても人気で、平鉢で販売されているものが多くあります。

管理は少しむずかしくなりますが、次のポイントに注意して育ててみましょう。

 

次は、ボケの盆栽の管理ポイントについてお伝えします!

 

ボケの盆栽での管理ポイントは?

 

室内の日当たりと風通しのよい場所で管理します。

夏は直射日光と西日を避けて、遮光した日光で育てましょう。

 

極端な多湿と乾燥に注意することがポイントになります。

 

 

つぼみができた後はやや乾燥気味に育てると、落花を防ぐことができます。

枝を成形する針金は枝に食い込んでくるので、休眠期の5月頃にかけ直しましょう。

 

盆栽仕立てを維持するのがむずかしい場合は、鉢植えに植え替えて育てることもできます。

次は、ボケの鉢植えのポイントについてお伝えします!

 

ボケの鉢植えのポイントは?

 

鉢植えの場合は、強く乾燥すると枯れや蕾が落ちる原因になるので、水切れしないように管理することがポイントです。

 

 

成長すると鉢の中が根でいっぱいになり、根づまりを起こしやすくなります。

根づまりすると、株が成長できなくなってしまうので、定期的に植え替えを行って予防しましょう。

 

一番管理がしやすいのは地植えです。

次は、ボケの地植え(庭木)のポイントについてお伝えします!

 

ボケの地植え(庭木)のポイントは?

 

ボケの枝にはトゲがあります。

庭木や生垣にする場合は、植える場所に注意してください。

 

 

地植えではよく枝が伸びるので、定期的に剪定をして樹形を整えましょう。

剪定のやり方は、後ほど詳しくお伝えしますね!

 

盆栽や鉢植えで育てる場合は、定期的な植え替えが必要です。

次は、ボケの植え替えについてお伝えします!

 

ボケの植え替えのポイントは?

 

ボケの植え替えは9~11月頃が適期です。

株が小さいうちは毎年行い、成木は2~3年に1回を目安に行いましょう。

 

かるく根をほぐして古い土を落としたら、根を1/3ほど切り詰めます。

一回り大きな鉢と新しい土に植え替えします。

 

 

植え替え後は2週間ほど、半日陰で休ませてください。

 

剪定は樹形を整えるだけでなく、花芽を増やしたり株の消耗を抑えるための、大事な作業です。

どの育て方でも、時期がきたら剪定を行いましょう。

 

次はボケの剪定についてお伝えします!

 

ボケの剪定のポイントは?

 

4月下旬~5月下旬と12月が剪定の適期です。

花後に花がらと一緒に伸びすぎた枝を切って樹形を整えます。

 

 

冬は花芽(丸い芽)がついている部分を残して、それよりも先を切り落とします。

葉芽(尖った芽)は2~3芽を残して、短く切り詰めましょう。

 

地際からは、ひこばえ(細くて若い枝)が出てきます。

ひこばえがあると株が消耗するので、根元から切り取ってください。

 

剪定で落とした枝を使って、株を増やすことができます。

次は、ボケの増やし方についてお伝えします!

 

ボケの増やし方!

 

 

ボケは「挿し木」「種まき」で増やすことができます。

 

花が咲くようになるまでは数年かかりますが、ぜひ挑戦してみてくださいね!

それぞれのやり方を詳しくみてみましょう。

 

まずは、ボケの挿し木についてお伝えします!

 

ボケの挿し木のやり方はどうするの?

 

ボケの挿し木は9月上旬~10月下旬が適期です。

 

今年伸びた枝を、先端から10㎝ほどの長さにカットしましょう。

切り口を2時間ほど水に浸してから、斜めに切ってください。

 

湿らせた挿し木専用土に挿していきます。

明るい日陰で、土が乾燥しないように管理し、発根するまで育てましょう。

 

野生種は種まきで増やすことができます。

次は、ボケの種まきについてお伝えします!

 

ボケの種まき時期と種まきのポイントは?

 

収穫した実から種を採ります。

果肉をきれいに取り除いたら、種まき用土にすぐにまきましょう。

 

屋外の明るい日陰で、用土を乾燥させないように管理してください。

 

ボケには注意してほしい病気があります。

次は、ボケのかかりうる病気や害虫についてお伝えします!

 

ボケのかかりうる病気や害虫の対策方法は?

 

ボケがかかりやすい病気には、次のようなものがあります。

 

「赤星病」

寄生菌が原因で発症する病気です。

葉の表面には茶黄色の病斑があわられ、葉裏には毛状のトゲトゲとした菌がつきます。

病気がすすむと、落葉や果実が奇形となってしまいます。

「ビャクシン類(ヒノキ科)」を仲介して寄生するので、周辺(1~2㎞以内)にこの種を植えないことが予防策です。

 

「根頭がん腫病」

バラ科がかかりやすい病気で、根や地際、接ぎ木部分などに、コブのような腫瘍ができます。

コブが大きくなったり増えたりすることで、栄養の通り道がふさがれてしまい、枝が枯れてしまうんです。

凍結や植え替えのときの根の傷から感染するので、根を傷つけないことが病気の予防につながります。

 

 

注意すべき害虫には「アブラムシ」「カイガラムシ」がいます。

害虫は葉を吸汁害するだけでなく、ウイルス病を引き起こす原因にもなります。

見つけ次第すぐにテープや固めのブラシ、割りばしなどを使って、しっかりと駆除しましょう。

 

ボケは英語で「Japanese quince(ジャパニーズ クインス)」と呼ばれています。

「quince」は、バラ科の果樹であるマルメロのことで、「日本のマルメロ」という意味があるんです。

 

では花言葉にはどのような意味が込められているのでしょうか?

次は、ボケの花言葉についてお伝えします!

 

ボケの花言葉はなに?

 

ボケの花言葉は「先駆者」「指導者」「妖精の輝き」「魅惑的な恋」「平凡」などです。

 

春を知らせるように花を咲かせることから、「先駆者」といった花言葉がつけられました。

 

 

ボケは江戸時代から品種改良がすすめられ、とても多くの品種があります。

国内品種にあわせて、海外品種も次々と開発されているんです。

 

次は、ボケの種類や品種についてお伝えします!

 

ボケの種類や品種は何があるの?

 

花の大きさは、巨大輪(56㎜以上)、大輪(41~55㎜)、中輪(26~40㎜)、小輪(25㎜以下)に分けられます。

 

花の形は「一重咲き」「八重咲き」のほかにも「糸咲き」「獅子咲き」の変わり咲きなどもあり、じつに多様です。

 

 

花色には、絞りの入る「咲き分け品種」、開花中に色が変化する「色変化品種」、花びらに縁どりが入る「覆輪品種」、そして「単色」があります。

 

品種をいくつかご紹介します。

 

「安田錦(咲き分け・一重・中輪)」

「七変化(色変化・八重・大輪)」

「フラミンゴ(覆輪・八重・大輪)」

「長寿梅(単色・一重・小輪)」

「越の誉(単色・二重・中輪)」

「金獅子(変化・獅子・中輪)」

「モナリザ(変化・千重・大輪)」

「ルブラ(外国品種・一重・中輪)」

 

これらはほんの一部でまだまだたくさんの品種があります。

お好みの形の花を探してみてくださいね!

 

それでは最後に、これまでのおさらいをしていきましょう。

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ボケのまとめ!

 

いかがでしたでしょうか?今回お伝えした重要なポイントは16個ありました。

覚えているでしょうか?1個ずつ振り返っていきましょう!

 

①ボケの育て方(環境、土、肥料、水やり)

一年を通して、屋外の日当たりと風通しのよい場所で育てましょう。

水はけと水もちのよい土が適しています。

肥料は地植えには1月頃に有機肥料を施します。

鉢植えには花後の4月頃と6月と9月に、1回ずつ固形の緩効性化成肥料を与えましょう。

表土が乾きはじめたら、鉢底から出るくらいたっぷりと水を与えましょう。

地植えは降雨で育てます。

 

②ボケの画像(写真)!

ボケの画像をご紹介しました。

風情ある花姿をぜひチェックしてみてくださいね!

 

③ボケの開花時期や季節はいつ頃なの?

ボケの開花時期は2月~5月上旬です。

早咲き品種を「寒ボケ」遅咲き品種を「春ボケ」といいます。

 

➃ボケの実ができる時期と実の特徴は?

花後にカリンに似た実ができます。

9~10月頃に実に香りが出てきたら収穫しましょう。

ジャムや果実酒、ジュースやはちみつ漬けなどにすると、おいしく食べることができますよ。

香りには甘みがありますが、味は酸味があってさっぱりとしています。

 

⑤ボケの苗木の植え付けのポイントは?

植え付けに適した時期は、9月下旬~11月下旬です。

根鉢の2倍の大きさに植穴を掘って水をたっぷり注ぎ、苗木を植え付けします。

根と根のあいだに隙間ができないように土をいれます。

根を傷つけないように注意してください。

鉢植えにする場合は、根鉢よりも1~2周り大きな鉢に植え付けします。

 

⑥ボケの盆栽での管理ポイントは?

室内の日当たりと風通しのよい場所で管理します。

極端な多湿と乾燥に注意することがポイントです。

つぼみができた後はやや乾燥気味に育てると、落花を防ぐことができます。

 

⑦ボケの鉢植えのポイントは?

鉢植えの場合は、強く乾燥すると枯れや蕾が落ちる原因になるので、水切れしないように管理することがポイントです。

定期的な植え替えで、根づまりを予防しましょう。

 

⑧ボケの地植え(庭木)のポイントは?

ボケの枝にはトゲがあります。

庭木や生垣にする場合は、植える場所に注意してください。

 

⑨ボケの植え替えのポイントは?

植え替えは9~11月頃が適期です。

株が小さいうちは毎年行い、成木は2~3年に1回を目安に行いましょう。

かるく根をほぐして古い土を落としたら、根を1/3ほど切り詰めます。

一回り大きな鉢と新しい土に植え替えします。

 

⑩ボケの剪定のポイントは?

4月下旬~5月下旬と12月が剪定の適期です。

花後に花がらと一緒に伸びすぎた枝を切って樹形を整えます。

冬は花芽(丸い芽)がついている部分を残して、それよりも先を切り落とします。

葉芽(尖った芽)は2~3芽を残して、短く切り詰めましょう。

地際から出た、ひこばえは根元から切り取ってください。

 

⑪ボケの増やし方!

ボケは「挿し木」「種まき」で増やすことができます。

 

⑫ボケの挿し木のやり方はどうするの?

挿し木は9月上旬~10月下旬が適期です。

今年伸びた枝を、先端から10㎝ほどの長さにカットしましょう。

切り口を2時間ほど水に浸してから、湿らせた挿し木専用土に挿していきます。

 

⑬ボケの種まき時期と種まきのポイントは?

収穫した実から種を採ります。

果肉をきれいに取り除いたら、種まき用土にすぐにまきましょう。

 

⑭ボケのかかりうる病気や害虫の対策方法は?

ボケがかかりうる病気には「赤星病」「根頭がん腫病」などがあります。

バラ科がかかりやすい病気なので、感染を防いで病気を予防しましょう。

注意すべき害虫には「アブラムシ」「カイガラムシ」がいます。

害虫は見つけ次第すぐに駆除してください。

 

⑮ボケの花言葉はなに?

ボケの花言葉は「先駆者」「指導者」「妖精の輝き」「魅惑的な恋」「平凡」などです。

 

⑯ボケの種類や品種は何があるの?

ボケの品種には「安田錦」「七変化」「フラミンゴ」「長寿梅」「越の誉」「金獅子」「モナリザ」「ルブラ」などがあります。

 

それでは今回はこれで失礼します。

最後までご覧いただきありがとうございました。

 

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