カトレアは豪華で気品ある花姿が人気の洋ランです。
「ラン」と聞くと育てるのがむずかしそうと思ってしまいますよね。
でもいくつかのポイントをおさえれば、毎年キレイな花を咲かせることができます!
さまざまな品種があるので、ご自宅の環境に合った品種を選ぶのもポイントのひとつです。
この記事では、上手な育て方に合わせて品種などもご紹介します。
どうぞ最後までご覧ください!
今回はカトレアについてのポイント、
以上14個の点についてお伝えします。
まずはカトレアの育て方からお伝えします!
目次(クリックで飛べます)
カトレアの育て方は?
暑さや寒さに弱いので、気温に合わせて置き場所を変える必要があります。
鉢植えにして、季節に合った場所で管理しましょう。
カトレアを枯らさないために大事なポイントは「温度」と「水分」の管理です。
ここからさらに詳しくお伝えします。
最初は、カトレアが好む環境についてお伝えします!
カトレアの育て方!環境はどうする?
カトレアは、日当たりと風通しのよい場所を好みます。
強い直射日光は葉焼けの原因になるので、夏~初秋は30%ほど遮光してください。
カトレアの栽培適温は15~28℃です。
基本的には屋外で育て、高温期や低温期は室内の窓辺へ移動させましょう。
根の湿度を快適に保つためには、適した用土に植え付けする必要があります。
次は、カトレアに適した用土についてお伝えします!
カトレアを育てる際の適した用土は何?
保水性と水はけのよい植え込み材が適しています。
「水ゴケ」が最もおすすめです。
カトレアは着生植物なので、用土での植え付けには適していません。
カトレアに肥料をあげるときは、葉や花の状態をよく見ながら与えましょう。
次は、カトレアに必要な肥料についてお伝えします!
カトレアの育て方!肥料はどうする?
春~秋のあいだ、月2回を目安に薄めた液体肥料を与えましょう。
あわせて5月頃に固形肥料を少量与えると、充実した株に育てることができます。
暑さで元気がない場合は、夏時期の肥料は控えてください。
カトレアの栽培で大きなポイントになるのが「水分管理」です。
では次は、カトレアの水やりポイントについてお伝えします!
カトレアを育てる際の水の量はどうする?
春~秋は水ゴケの表面が乾いたら、たっぷり水やりを行います。
冬はやや乾燥気味に管理しましょう。
水ゴケの表面が乾いて2~3日してから水やりを行います。
根がずっと湿った状態にあると、根腐れを起こして枯れてしまうので、水のあげ過ぎには注意してください。
以上で基本的なカトレアの育て方については終わりです。
次はカトレアの画像(写真)をご紹介します!
カトレアの画像(写真)!
ラン科カトレア属の着生植物です。
地面を這うように茎を伸ばして節から根を出し、樹皮に張り付いて自生します。
茎元には「バルブ」と呼ばれる器官があり、水分や養分を蓄えることができるようになっています。
葉は肉厚で1~2枚しかつきません。
葉は光合成するためにとても重要なので大切に扱いましょう。
カトレアは品種によって開花時期が異なります。
次は、カトレアの開花時期や季節についてお伝えします!
カトレアの開花時期や花の季節はいつ頃なの?
カトレアの開花時期は次の4つに分けられます。
・春咲き…3~4月
・夏咲き…5~7月
・秋咲き…9~11月
・冬咲き…12~3月
不定期咲きは、バルブが完成するとすぐに開花します。
花色は白やピンクのものが多く、ほかにも赤、黄、緑、紫、複色などがあります。
花は大輪でその豪華な見た目から、「洋ランの女王」とも呼ばれています。
芳香の強さや特徴は品種によってさまざまです。
シナモンのようなスパイシーな香りや、甘く重厚な香りのするものなどがあります。
はじめてカトレアを育てる方は、開花株から育てるのもおすすめです。
花の咲いた状態を見て決めることができますし、健康な株を選びやすいからです。
苗を購入した場合は、次の手順で植え付けしてみてください。
次は、カトレアの苗の植え付けについてお伝えします!
カトレアの苗の植え付けのポイントは?
カトレアを育てる際に選ぶ鉢ですが、鉢植えのサイズはやや小さめで、通気性のよい素焼き鉢がおすすめです。
よく湿らせた水ゴケを根に巻き付けます。
残りの水ゴケと苗を鉢に入れて植え付けしましょう。
苗が倒れそうな場合は、支柱を立ててください。
鉢植えの管理では「2つのポイント」に注目してみましょう。
次は、カトレアの鉢植えのポイントについてお伝えします!
カトレアの鉢植えのポイントは?
鉢植えの管理は、「適した環境」と「水やり」が大きなポイントになります。
レースカーテンなどで遮光した、やわらかい日差しが長い時間当たるようにしましょう。
冬は15℃以上の温度を保つようにするのが理想的です。
カトレアは根腐れしやすいので、水ゴケが常に湿った状態にならないように注意が必要です。
着生植物の根は、鉢の上から出てくる場合もあります。
「すぐに植え替えしなきゃ!」と思いがちですが、カトレアの植え替えは、次のような周期で大丈夫なんです。
次は、カトレアの植え替えについてお伝えします!
カトレアの植え替えのポイントは?
カトレアは、毎年植え替える必要はありません。
2年に1回を目安にして、3~4月頃(夏咲きは2~3月頃)に行いましょう。
バルブの薄皮を取り、傷んでいる根と古い水ゴケをきれいに取り除きます。
新芽が伸びる方のスペースを十分にあけて、新しい水ゴケで植え替えしてください。
植え替え後1~2週間は、日陰に置いて水やりは控えましょう。
地上に出た根は、無理に鉢内へ収めようとすると、反対に根を傷つけてしまうことがあります。
無理に鉢に入れずにそのまま育て、乾燥するようなら葉水で水分を与えてください。
花茎が少ないカトレアは、むずかしい剪定は必要ないんです。
必要な剪定作業はたったひとつ!
しっかりとチェックしておきましょう。
次は、カトレアの剪定についてお伝えします!
カトレアの剪定のポイントは?
剪定などで使うハサミやナイフは除菌してから使いましょう。
花がしおれてきたら、花茎を根元から切り取ります。
バルブ(茎元の膨らんでいる部分)や葉は、切らないように注意してくださいね。
花は早めに摘むことで、株の消耗を防げますし、病害虫の予防にもつながります。
成長した株は次のような方法で増やすことができます。
次は、カトレアの増やし方についてお伝えします!
カトレアの増やし方!
カトレアは「株分け」で増やせます。
株分けしないで、そのまま大株に育てることもできますよ。
もし花に元気がなくなってきたり、育ちが悪いようであれば、株分けを行いリフレッシュしてあげましょう。
では株分けのやり方を詳しくみてみましょう。
次は、カトレアの株分けについてお伝えします!
カトレアの株分けのやり方は?
カトレアの株分けは3~4月頃が適期です。
植え替えに合わせて行いましょう。
1株に2~4本のバルブがつくように分けて、それぞれを新しい水ゴケへ植えます。
株分け後は半日陰で強く風の当たらない場所で管理してください。
水やりはやや乾燥気味にして葉水で乾燥を防ぎましょう。
2週間ほど経ったら、通常の管理を行います。
株分けは多くのエネルギーを消費するため、次のシーズンに花が咲かないこともあります。
適した環境や管理を行うことで、ある程度の病害虫は予防できます。
その病害虫とは、どのようなものがあるのでしょうか?
次は、カトレアがかかりうる病気や害虫についてお伝えします!
カトレアのかかりうる病気や害虫の対策方法は?
カトレアのかかりうる病気には、次のようなものがあります。
「炭そ病」
雨に長く当たると発症しやすく、胞子が葉について不整形な斑点ができます。
病斑は広がると落葉してしまうので、発症部分はすぐに切り取って処分しましょう。
「灰色かび病」
葉や茎、花びらに、水がしみたような病斑が出ます。
病斑が広がるとやがて枯れてしまいます。
発症部分はすぐに切り取って処分して、薬剤散布で殺菌してください。
「黒点病」
高温多湿の環境で発症しやすく、葉や茎に黒い斑点が現れる病気です。
病斑が出た葉はすぐに切り落として処分します。
薬剤散布で病気が広がるのを抑えましょう。
「軟腐病」
根元から根にかけて腐る病気です。発症すると株を抜かなければいけないので、しっかりと予防することが大切です。
傷口から発症しやすいので、剪定道具はしっかりと消毒して、清潔なものを使用しましょう。
アブラムシを駆除することも予防になります。
害虫は次のようなものに注意しましょう。
「アブラムシ」
葉や茎に大量に発生して吸害します。
アブラムシの分泌物は、モザイク病や軟腐病など、ウイルス病の原因になります。
専用の薬剤でしっかりと駆除しましょう。
「カイガラムシ」
葉や茎に寄生して、カトレアを弱らせてしまいます。
成虫は硬い殻に覆われて、薬剤が効かなくなるので、幼虫のうちに駆除しましょう。
成虫は硬いブラシや割り箸などを使って、そぎ落としてください。
「ハダニ」
高温乾燥時期に発生しやすく、葉に白い斑点がついたようになります。
葉ごと取り除いて駆除しましょう。
「スリップス」
体長2㎜ほどでつぼみや花に侵入して食害します。
花がらは早めに取り除くことで防虫できます。
花には学名や和名、英名や別名など、さまざまな名前をもつものが多くありますよね。
ではカトレアの場合はどうでしょうか?
次は、カトレアの英名についてお伝えします!
カトレアは英語でなんというの?
カトレアは英語で「Cattleya(カトレア)」といいます。
学名も和名も「カトレア」と呼ばれています。
この名前は、「カトレア属」の花を最初に収集し栽培に成功した、イギリスの園芸愛好家である「William Cattley(ウィリアム・カトレー)」の名前をとってつけられました。
「洋ランの女王」と呼ばれるカトレアには、その別名にぴったりな花言葉があるんです。
次は、カトレアの花言葉についてお伝えします!
カトレアの花言葉はなに?
カトレアの花言葉には「優美な貴婦人」「成熟した大人の魅力」「魔力」「魅力」などがあります。
優雅で気品ある花姿が、大人の女性を連想させることから、このような花言葉がつけられました。
洗練された大人の女性に贈るときに最適な花ですね!
「カトレアを贈りたい」「鉢植えを購入して育ててみたい」という方の参考になればと思い、価格を調べてみましたのでご紹介したいと思います。
次は、カトレアの値段(価格)についてお伝えします!
カトレアの値段(価格)はいくら?
苗は3号サイズで、1,000~2,500円で販売されています。
開花株は4,000円前後のものが多く、サイズや花色などによって価格が様々です。
カトレアの苗はガーデンセンターや園芸店などで入手できます。
しかし品種は限られていて、販売員が詳しい育て方を知らない場合も多くあります。
「育てやすい品種がほしい」「アドバイスがほしい」といった場合は、ラン専門店や業者で購入するのもおすすめですよ。
カトレアにはとても多くの品種があります。
病害虫に強いものや、花もちのよいものなど、最初の品種選びも育てやすくするポイントのひとつです。
次は、カトレアの種類や品種についてお伝えします!
カトレアの種類や品種は何があるの?
種類や品種には次のようなものがあります。
・ミニカトレア
草丈が20㎝以下の小型品種で、耐寒性があり育てやすいのが特徴です。
不定期咲きに分類されます。
品種には「ミニカトレア クリスマス ローズ」「ミディカトレア タイニー トレジャー」「レリオカトレア バトン トップ ’ピンキー’」などがあります。
・春咲きカトレア
3~4月に開花します。成長期の夏はしっかりと水やりをして、秋~春はやや控えめに与えましょう。
品種には「カトレア カシタス スプリング ’リンデン’」「レリオカトレア アイレン フィニー ’シカゴ’」などがあります。
・夏咲きカトレア
7~8月に開花します。春~夏は水切れに注意してください。
品種には「ヤマダラ エメラルド バレー ’サミット’」「カトレア リトル オリバー ’ミズキ’」などがあります。
・秋咲きカトレア
9~11月に開花します。生育期の春~夏は水切れに注意して、休眠期の冬は乾燥気味に管理しましょう。
品種には「ブラソレリオカトレア ジョージ キング ’セレンディピティー’」などがあります。
・冬咲きカトレア
12~2月に開花します。冬の気温を15℃以上に保つ必要があります。
品種には「カトレア アイリーンズソング ’モントクレアー’」「レリオカトレア プア ポール ’ブルーヘブン’」などがあります。
初心者の方には「夏咲き」と「秋咲き」が、育てやすくておすすめです。
お好みの品種を探してみてくださいね!
それでは最後に、これまでのおさらいをしていきましょう。
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カトレアのまとめ!
いかがでしたでしょうか?今回お伝えした重要なポイントは14個ありました。
覚えているでしょうか?1個ずつ振り返っていきましょう!
①カトレアの育て方(環境、土、肥料、水やり)
日当たりと風通しのよい場所を好みます。
保水性と水はけのよい植え込み材で育てましょう。
春~秋のあいだ、月2回を目安に薄めた液体肥料を与えます。
春~秋は水ゴケの表面が乾いたら、たっぷり水やりを行います。
冬はやや乾燥気味に管理しましょう。
②カトレアの画像(写真)!
カトレアの画像をご紹介しました。
「洋ランの女王」の写真を、ぜひチェックしてみてくださいね!
③カトレアの開花時期や花の季節はいつ頃なの?
開花時期は次の4つに分けられます。
・春咲き…3~4月
・夏咲き…5~7月
・秋咲き…9~11月
・冬咲き…12~3月
④カトレアの苗の植え付けのポイントは?
鉢植えのサイズはやや小さめで、通気性のよい素焼き鉢がおすすめです。
苗が倒れそうな場合は、支柱を立ててください。
⑤カトレアの鉢植えのポイントは?
遮光したやわらかい日差しが長い時間当たるようにしましょう。
カトレアは根腐れしやすいので、水ゴケが常に湿った状態にならないように注意が必要です。
⑥カトレアの植え替えのポイントは?
2年に1回を目安にして、3~4月頃(夏咲きは2~3月頃)に行いましょう。
新芽が伸びる方のスペースを十分にあけて、新しい水ゴケで植え替えしてください。
植え替え後1~2週間は、日陰に置いて水やりは控えましょう。
⑦カトレアの剪定のポイントは?
花がしおれてきたら、花茎を根元から切り取ります。
バルブ(茎元の膨らんでいる部分)や葉は、切らないように注意してくださいね。
⑧カトレアの増やし方!
カトレアは「株分け」で増やせます。
⑨カトレアの株分けのやり方は?
株分けは3~4月頃が適期です。
1株に2~4本のバルブがつくように分けて、それぞれを新しい水ゴケへ植えます。
株分け後は半日陰で強く風の当たらない場所で管理してください。
⑩カトレアのかかりうる病気や害虫の対策方法は?
カトレアのかかりうる病気には「炭そ病」「灰色かび病」「黒点病」「軟腐病」などがあります。
注意すべき害虫には「アブラムシ」「カイガラムシ」「ハダニ」「スリップス」などがいます。
⑪カトレアは英語でなんというの?
カトレアは英語で「Cattleya(カトレア)」といいます。
イギリスの園芸愛好家である「William Cattley(ウィリアム・カトレー)」の名前をとってつけられました。
⑫カトレアの花言葉はなに?
カトレアの花言葉には「優美な貴婦人」「成熟した大人の魅力」「魔力」「魅力」などがあります。
⑬カトレアの値段(価格)はいくら?
苗は3号サイズで、1,000~2,500円で販売されています。
開花株は4,000円前後のものが多く、サイズや花色などによって価格が様々です。
⑭カトレアの種類や品種は何があるの?
ミニカトレア/品種には「ミニカトレア クリスマス ローズ」「ミディカトレア タイニー トレジャー」「レリオカトレア バトン トップ ’ピンキー’」などがあります。
春咲きカトレア/品種には「カトレア カシタス スプリング ’リンデン’」「レリオカトレア アイレン フィニー ’シカゴ’」などがあります。
夏咲きカトレア/品種には「ヤマダラ エメラルド バレー ’サミット’」「カトレア リトル オリバー ’ミズキ’」などがあります。
秋咲きカトレア/品種には「ブラソレリオカトレア ジョージ キング ’セレンディピティー’」などがあります。
冬咲きカトレア/品種には「カトレア アイリーンズソング ’モントクレアー’」「レリオカトレア プア ポール ’ブルーヘブン’」などがあります。
それでは今回はこれで失礼します。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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