葉や花にボリュームがあり、華やかな鉢植えとして人気の高いシクラメン。
「開花鉢を買ってはみたものの、すぐに枯れてしまった」という方も多いのではないでしょうか?
育てるのがむずかしいと感じるかもしれませんが、ポイントをいくつかおさえておけば、毎年花を楽しむことができるんですよ。
この記事ではシクラメンを枯らさずに上手に育てるポイントを、わかりやすくまとめてみました。
あわせて花言葉や品種などもご紹介するので、どうぞ最後までチェックしてみてくださいね!
今回はシクラメンについてのポイント、
以上18個の点についてお伝えします。
まずはシクラメンの育て方からお伝えします!
目次(クリックで飛べます)
シクラメンの育て方(栽培方法)は?
栽培に適した温度は5~15℃です。
暑さと寒さに弱いので、鉢植えにして室内で管理しましょう。
毎年きれいな花を咲かせるには、「夏越し」が大きなポイントになります。
ここからさらに詳しくお伝えします。
最初は、シクラメンが好む環境についてお伝えします!
シクラメンの育て方!環境はどうする?
シクラメンは室内のよく日の当たる場所で育てましょう。
レースカーテン越しのやわらかい日差しが当たる窓辺などが適しています。
秋から春はあたたかい日に屋外へ出して、数時間日光浴をさせて、かるく寒さにも当ててあげると丈夫な株に育ちます。
冬の室内管理での注意点は、昼と夜の温度差を少なくすることです。
暖房の効きすぎた部屋や、暖房器具の近くは、温度が高く乾燥もしやすいので避けてください。
夜間に5℃を下回る場合は、段ボールをかぶせて防寒対策をしてあげましょう。
シクラメンを植え付ける際には、元肥が入った市販の培養土が便利ですよ。
次は、シクラメンに適した用土についてお伝えします!
シクラメンを育てる際の適した用土は何?
水はけがよく、ほどよい保水性のある土が適しています。
配合する場合は「赤玉土5:腐葉土3:ピートモス2」の割合がよいでしょう。
市販の培養土には「シクラメンの専用土」があるので、ぜひ使ってみてくださいね。
夏に休眠させるか、させないかで、肥料の与え方が変わります。
ご自宅の栽培環境に合ったやり方で、肥料を施しましょう。
次は、シクラメンに必要な肥料についてお伝えします!
シクラメンの育て方!肥料はどうする?
開花中に月2回を目安に、シクラメンの専用液肥を与えます。
夏は非休眠株には2週間に1回、薄めた液肥を施し、休眠株には肥料は与えません。
非休眠と休眠のさせ方は、「夏越しのポイント」でご紹介しますね!
その前に水のあげ方をみてみましょう。
シクラメンの水やりには、通常のあげ方と底面吸収の2通りのやり方があります。
では次は、シクラメンの水やりポイントについてお伝えします!
シクラメンを育てる際の水の量はどうする?
表土が乾きはじめたら、たっぷり水やりを行います。
ここでの注意ポイントは、花や葉、茎や球根に直接水をかけないこと。
口の細いジョーロなどを使い、土にしみ込ませるようにあげましょう。
底面給水鉢を使えば、水を補給するだけなので、水分管理がしやすくておすすめです。
水やりでのポイントは、過湿に注意することです。
しかし生育期には土を乾かし過ぎないことも大事なポイントになります。
葉や花と土の状態をよく観察して、水をあげましょう。
以上で基本的なシクラメンの育て方については終わりです。
次はシクラメンの画像(写真)をお見せします!
シクラメンの画像(写真)!
サクラソウ科シクラメン属の球根植物です。
株元には葉がこんもりと茂り、伸びた花茎の先端には、かがり火のような赤い花びらが咲きます。
このことから別名「カガリビバナ」とも呼ばれているんですよ。
品種改良も盛んに行われており、花色や咲き方、葉に斑の入るものなど、さまざまな品種があります。
そんなシクラメンの花はいつ頃咲くのでしょうか?
次はシクラメンの開花時期や季節についてお伝えします!
シクラメンの開花時期や季節はいつ頃なの?
シクラメンは秋から春に咲く花で、開花時期は10月中旬~5月頃です。
花びらの縁にフリルが入ったり、八重咲きになるもの、香りのある品種などがあります。
花色は赤、ピンク、白、珍しいものでは黄、紫、混色などもあるんですよ。
シクラメンは花の咲いた株を購入して、育てるのが一般的です。
一枚の葉に一本の花茎の先端がつくので、葉がたくさんある株は花が多く咲くと言えます。
葉色がよくしっかりとした手触りのものを選びましょう。
花茎は伸びすぎたり短すぎない、バランスのとれた形をしたものがよい株です。
苗は葉がたくさんついたものを購入して、鉢植えや花壇に植え付けしてみましょう。
次はシクラメンの苗の植え付けのポイントについてお伝えします!
シクラメンの苗の植え付けのポイントは?
シクラメンの植え付けは9月中旬~10月中旬が適期です。
鉢には必ず底石を敷いて適した用土を入れます。
根鉢はくずさずに、球根が3分の1ほどが地上部に出るくらいの「浅植え」にすることがポイントです。
開花苗を複数株植える場合は、葉と葉がかるく触れる程度(15~20㎝)の株間で植えます。
シクラメンの株はあまり大きくならないので、ほかの花にくらべて株間を詰めて植えることができるんです。
シクラメンは鉢植えで育てるのが一般的です。
鉢植えの管理では次のようなポイントに注意しましょう。
次はシクラメンの鉢植えのポイントについてお伝えします!
シクラメンの鉢植えのポイントは?
シクラメンを鉢植えで育てる場合は、鉢内の蒸れに注意が必要です。
深鉢や大きすぎる鉢は、水分が蒸発しづらく根腐れの原因になります。
深さは15~20㎝ほどの鉢やプランターが適しています。
受け皿に溜まった水も根腐れの原因になるので、必ず捨てましょう。
水分管理がむずかしい場合は「底面給水鉢」を使うのがおすすめですよ。
地植えで育てたい場合は、「ガーデンシクラメン」という小型の品種を選びましょう。
暑さや寒さに強く、地植えでも育てやすい品種なんですよ。
次はシクラメンの地植え(花壇)のポイントについてお伝えします!
シクラメンの地植え(花壇)のポイントは?
ガーデンシクラメンの植え付けは10月頃が適期です。
植え付けの2週間前には、庭土を深さ20㎝ほど掘り起こします。
腐葉土を加えてよく耕し、土をやわらかくしておきましょう。
元肥として緩効性化成肥料を加えてよく混ぜ込んでから植え付けします。
やや高畝にすると水はけがよくなりますよ。
一年を通して風通しのよい場所が適しています。
冬はよく日が当たり、夏は明るい日陰になる場所で育てましょう。
夏は多湿に注意して涼しい環境をつくることがポイントになります。
地植えで育てているシクラメンは、夏越しの前に植え替えすることで、夏越しがしやすくなります。
次はシクラメンの植え替えのポイントについてお伝えします!
シクラメンの植え替えのポイントは?
通常の植え替えは、秋(10~11月下旬)に行うのがおすすめです。
寒くなる前にしっかりと根付かせておくことが大事なので、時期は遅れないように注意しましょう。
植え方は「苗の植え付け」の手順で行います。
夏越し前は4月中旬~5月中旬が適期です。
地植えや寄せ植えにしていた株を、花が終わったら一株ずつ鉢に植え替えします。
掘り上げるときに根を傷めないように気をつけて根鉢を崩さずに、新しい土へ植え替えしましょう。
地植えしている場所が、適した環境(冷涼で風通しがよい所)にある場合は、植え替えは必要ありません。
2年目以降の株は、夏越し後(8月下旬~9月中旬)に新しい土にも植え替えすると、花付きがよくなります。
シクラメンは株間を詰めて植えることができるので寄せ植えに適しています。
とくに「ガーデンシクラメン」は小型で育てやすいので寄せ植えにおすすめです。
次はシクラメンの寄せ植えの仕方についてお伝えします!
シクラメンの寄せ植えの仕方!
寄せ植えで使う鉢は、深さ20㎝くらいの鉢を使いましょう。
大きすぎる鉢は根腐れしやすくなるので、寄せ植えにしたシクラメンが枯れやすくなってしまいます。
一緒に植える花は「ノースポール」「パンジー」「ビオラ」などがおすすめ。
「アイビー」「ブライダルベール」などのグリーンを加えるのもいいですね。
鉢底には必ず底石を入れて、水はけのよい土で植え付けします。
花がらや傷んだ下葉はこまめに取り除いて、風通しのよい状態を保つことが、寄せ植えを長持ちさせるポイントですよ。
花がら摘みなどの作業は病害虫の予防にもなるので、寄せ植えだけでなく通常に育てている場合もこまめに行いましょう。
次はシクラメンの剪定(切り戻し)のポイントについてお伝えします!
シクラメンの剪定(切り戻し)のポイントは?
咲き終わった花や黄変した葉は、根元からかるくねじって手で摘み取ります。
ハサミなどで切ると、切り口から雑菌が入りやすくなるので使用は避けてください。
花がらや枯れ葉を摘み取った後は、雑菌予防のため数日水やりを控えます。
剪定作業とあわせて葉の入れ替え作業も行いましょう。
重なった上下の葉を入れ替えてあげて、葉の全体に日光が当たるようにします。
花が終わったら全部きれいに取り除いてから夏越しさせましょう。
次はシクラメンの夏越しのポイントについてお伝えします!
シクラメンの夏越しのポイントは?
シクラメンの夏越しは、休眠させる方法と休眠させない方法の2通りがあります。
休眠のさせ方は、花が咲き終わった5月頃から、徐々に水やりの量を減らしていきます。
6月以降は水やりを止めて、涼しい日陰で夏越しさせましょう。
8月下旬くらいから徐々に水やりを開始して、9月頃に球根を触ってみて、しっかりと硬さがあれば夏越しできています。新しい土に植え替えして開花に備えましょう。
やわらかい場合は腐ってしまっているので、破棄してください。
休眠させない方法は、花後に一回り大きな鉢に植え替えします。
雨の当たらない涼しい場所で、明るい日陰で管理しましょう。
やや乾燥気味に管理して、肥料も与えてください。
8月下旬になったら、一回り大きな鉢と新しい土に植え替えします。
休眠株は球根が腐りにくく開花がやや遅れるという特徴があります。
非休眠株は球根が腐りやすいですが、うまく管理できれば大きな株に育てることができますよ。
「うまく夏越しさせられるか自信がない」という方は、株を増やしてみるのもひとつの方法です。
次はシクラメンの増やし方についてお伝えします!
シクラメンの増やし方!
シクラメンは「種まき」で増やすことができます。
発芽率は低いですが、花後に種を採取出来たら、種まきに挑戦してみましょう。
やり方詳しくご紹介したいと思います。
次はシクラメンの種まき時期と種まきのポイントについてお伝えします!
シクラメンの種まき時期と種まきのポイントは?
花後に実ができるので黄色く熟したら種を採取して、よく乾燥させてから紙封筒など通気性のある袋に入れて保管します。
9~10月頃に清潔な種まき用の土にまいたら、ごくうすく覆土して日陰で管理しましょう。
過湿には注意して、土が乾燥しないように霧吹きで水やりをします。
発芽に必要な温度は15~18℃です。
暑すぎたり寒すぎると、発芽しないので時期がポイントになりますよ。
発芽するまでは新聞紙をかぶせて光を遮断し、発芽したら徐々に明るい日陰へと移動させて育てます。
本葉が4~5枚まで育ったら、1本ずつ育苗ポットに移してよく根が張るまで育てましょう。
種まき以外の方法で株を増やすことはできるのでしょうか?
次はシクラメンの挿し木や株分けについてお伝えします!
シクラメンは挿し木(挿し芽)や株分けはできるの?
シクラメンは種まきでのみ、増やすことができると言われています。
特殊な条件で株分けが行われる場合もあるようですが、一般的ではありません。
なぜならシクラメンの株はあまり大きくならず分球しないからです。
新芽を水差しで発芽させる方法もあるようですが、その後大きく育てられるかは定かではありません。
発芽率は低いですが、種まきで増やすのが確実でしょう。
夏越しが上手にできなかったり、環境があわないことで、枯れてしまう場合があります。
しかしこのような原因のほかにも、「病害虫」の被害によって、枯れてしまうこともあるんです。
では病害虫にはどのようなものがあるのでしょうか?
次はシクラメンのかかりうる病気や害虫の対策方法についてお伝えします!
シクラメンのかかりうる病気や害虫の対策方法は?
シクラメンがかかりうる病気に「葉腐細菌病」があります。
気温25℃前後の高温期に発生しやすい病気です。
葉茎や花茎が腐って垂れ下がるようになり、かびは発生せずに葉に斑点が出て黄化します。
苗の状態で発症した場合は、苗を処分しなくてはいけません。
成長した株は、発症部分は根元から取り除いてください。
多湿を避けて風通しをよくすることが、病気の予防につながります。薬剤を予防散布しておくのもよいでしょう。
注意すべき害虫は「シクラメンホコリダニ」「スリップス」です。
シクラメンホコリダニは、シクラメンにつくハダニです。
ホコリダニのついた葉はすぐに取り除いて、被害範囲が広い場合は株を抜いて処分します。
株の湿った部分につきやすいので、多湿を避けて傷んだ葉茎や花がらはこまめに取り除くことが防虫になります。
スリップス(アザミウマ)が葉や花を食害すると、かすり状に色が抜けたようになります。
そこからウイルス病などが発生する場合もあるので、見つけ次第すぐに駆除しましょう。
「開花時期なのに花が咲かない」ということも多くあります。
その原因には次のようなことが考えられるので、チェックしておきましょう。
次はシクラメンの花が咲かない原因についてお伝えします!
シクラメンの花が咲かない原因は?
シクラメンの花が咲かない原因には次のようなものがあります。
「日照不足」
蕾のまま終わってしまうような場合は、日光が足りていないのかもしれません。
夏の休眠期以外は、よく日の当たる明るい場所で育てましょう。
葉の位置を変えて全体に光が届くようにしてあげること、花を咲かせるポイントになります。
「急な温度変化」
シクラメンは急な環境や温度の変化で、花を咲かせなくなったり、枯れてしまうこともあります。
なるべく昼と夜の温度差が少なくなるようにしましょう。
暗いところから出す場合は、急に日光に当てずに徐々に光に慣らします。
「休眠株は開花が遅れる」
夏に休眠させた株は、通常の開花時期よりも1~2カ月遅れて花が咲きます。
適した環境に置いて様子をみましょう。
「球根が深植えになっている」
球根が全部土に埋まった状態だと、腐りやすくなり花が咲きません。
球根は半分~3分の1が地上部に出るように、植え付けしましょう。
「球根が古くなってきた」
植え付けから何年も経った株は衰えて、花付きが悪くなってきます。
種まきで新しい株を育てましょう。
シクラメンは11月頃から開花鉢が、園芸店やホームセンターなどに並びます。
値段を調べてみましたので、購入の際の参考にしてみてください。
次はシクラメンの値段についてお伝えします!
シクラメンの値段ってどれくらいなの?
開花鉢は5号鉢で3,000円前後で販売されています。
希少品種は10,000円近くするものもあります。
小さいサイズのガーデンシクラメンは、9㎝ポットで600円ほどです。
シクラメンの原産地であるヨーロッパ地方では、シクラメンの根を豚が好んで食べることから「Sow bread(ブタのパン)」という呼び名があります。
このことがもう一つの和名である「ブタノマンジュウ」の由来になっているんです。
では花言葉にはどのような由来があるのか、みてみましょう。
次はシクラメンの花言葉についてお伝えします!
シクラメンの花言葉はなに?
シクラメンの花言葉は「遠慮」「気後れ」「内気」「はにかみ」です。
花がうつむくように下向きに咲く様子から、内向的な意味の花言葉がつけられたと言われています。
色別の花言葉もあるのでご紹介したいと思います。
赤…「嫉妬」/白…「清純」/ピンク…「憧れ」/紫(青)…「想いが響きあう」
シクラメンの名前には「死」と「苦」を連想させるため、お見舞いなどの贈り物には向いていないとされています。
シクラメンは品種改良がすすんでおり、毎年新しい品種が発表されています。
多くある園芸品種の中から、人気のものをいくつかご紹介しますね!
次はシクラメンの種類や品種についてお伝えします!
シクラメンの種類や品種は何があるの?
シクラメンの種類は「大輪系」「中輪系」「小輪系」の大きく3つに分けられます。
その中で花の咲き方や形、葉の種類など品種によって花姿はさまざまです。
園芸品種には次のようなものがあります。
「ビクトリア」
大輪系で、花びらに縁取りが入りゆるいフリル状になります。
花びらのつけ根には目のような斑点が入るのが特徴です。
葉にも描いたような模様が入り、全体的に優美な雰囲気が人気の品種です。
「ショパン」
大輪系で、花色がグラデーションがかった品種です。
これらのシリーズには作曲家の名前がつけられており、単色の「ベートーヴェン」や「バッハ」などもあります。
「ネオンピンク」
中輪系で花は一般的なパーシカム咲き、透き通ったピンク色が美しい品種です。
「メティス」
小輪系で室内でも屋外でも栽培できるガーデンシクラメンです。
花色には単色のほかにもバイカラーがあり、花色別に寄せ植えにするのもおすすめです。
それでは最後に、これまでのおさらいをしていきましょう。
- オススメ記事
シクラメンのまとめ!
いかがでしたでしょうか?今回お伝えした重要なポイントは18個ありました。
覚えているでしょうか?1個ずつ振り返っていきましょう!
①シクラメンの育て方(環境、土、肥料、水やり)
室内のよく日の当たる場所で育てましょう。
水はけがよく、ほどよい保水性のある土が適しています。
開花中に月2回を目安に、シクラメンの専用液肥を与えます。
夏は非休眠株には2週間に1回、薄めた液肥を施し、休眠株には肥料は与えません。
表土が乾きはじめたら、たっぷり水やりを行います。
注意ポイントは、花や葉、茎や球根に直接水をかけないことです。
②シクラメンの画像(写真)!
シクラメンの画像をご紹介しました。
豪華で美しい花姿をぜひチェックしてみてくださいね!
③シクラメンの開花時期や季節はいつ頃なの?
シクラメンは秋から春に咲く花で、開花時期は10月中旬~5月頃です。
➃シクラメンの苗の植え付けのポイントは?
植え付けは9月中旬~10月中旬が適期です。
根鉢はくずさずに、球根が3分の1ほど地上部に出るくらいの「浅植え」にすることがポイントです。
⑤シクラメンの鉢植えのポイントは?
鉢植えで育てる場合は、鉢内の蒸れに注意が必要です。
深鉢や大きすぎる鉢は、水分が蒸発しづらく根腐れの原因になります。
深さは15~20㎝ほどの鉢やプランターが適しています。
⑥シクラメンの地植え(花壇)のポイントは?
地植えで育てたい場合は、「ガーデンシクラメン」という品種がおすすめです。
庭土を深さ20㎝ほど掘り起こして腐葉土を加えてよく耕し、土をやわらかくしておきましょう。
一年を通して風通しのよい場所が適しています。
冬はよく日が当たり、夏は明るい日陰になる場所が最適です。
夏は多湿に注意して涼しい環境をつくることがポイントになります。
⑦シクラメンの植え替えのポイントは?
通常の植え替えは、秋(10~11月下旬)に行うのがおすすめです。
寒くなる前にしっかりと根付かせておくことが大事なので、時期は遅れないように注意しましょう。
夏前に植え替えをして夏越しさせ、夏越し後にも植え替えをします。
⑧シクラメンの寄せ植えの仕方!
寄せ植えで使う鉢は、深さ20㎝くらいの鉢を使いましょう。
大きすぎる鉢は根腐れしやすくなるので、寄せ植えにしたシクラメンが枯れやすくなってしまいます。
一緒に植える花は「ノースポール」「パンジー」「ビオラ」などがおすすめです。
⑨シクラメンの剪定(切り戻し)のポイントは?
咲き終わった花や黄変した葉は、根元からかるくねじって手で摘み取ります。
ハサミなどで切ると、切り口から雑菌が入りやすくなるので使用は避けてください。
⑩シクラメンの夏越しのポイントは?
シクラメンの夏越しは、休眠させる方法と休眠させない方法の2通りがあります。
休眠のさせ方は、6月以降は水やりを止めて、涼しい日陰で夏越しさせましょう。
9月頃に球根を触ってみて、しっかりと硬さがあれば夏越しできています。
新しい土に植え替えして開花に備えましょう。
休眠させない方法は、花後に一回り大きな鉢に植え替えします。
雨の当たらない涼しい場所で、明るい日陰で管理しましょう。
やや乾燥気味に管理して、肥料も与えてください。
8月下旬になったら、一回り大きな鉢と新しい土に植え替えします。
⑪シクラメンの増やし方!
シクラメンは「種まき」で増やすことができます。
⑫シクラメンの種まき時期と種まきのポイントは?
9~10月頃に清潔な種まき用の土にまいたら、ごくうすく覆土して日陰で管理しましょう。
過湿には注意して、土が乾燥しないように霧吹きで水やりをします。
発芽に必要な温度は15~18℃です。
暑すぎたり寒すぎると、発芽しないので時期がポイントになります。
⑬シクラメンは挿し木(挿し芽)や株分けはできるの?
シクラメンの株はあまり大きくならず分球しないので、一般的に株分けは行われません。
新芽を水差しで発芽させる方法もあるようですが、その後大きく育てられるかは定かではありません。
発芽率は低いですが、種まきで増やすのが確実でしょう。
⑭シクラメンのかかりうる病気や害虫の対策方法は?
シクラメンがかかりうる病気に「葉腐細菌病」があります。
発症部分は根元から取り除いてください。
多湿を避けて風通しをよくすることが、病気の予防につながります。
注意すべき害虫は「シクラメンホコリダニ」「スリップス」です。
ホコリダニのついた葉はすぐに取り除いて、被害範囲が広い場合は株を抜いて処分します。
株の湿った部分につきやすいので、多湿を避けて傷んだ葉茎や花がらはこまめに取り除くことが防虫になります。
スリップス(アザミウマ)が葉や花を食害すると、そこからウイルス病などが発生する場合もあるので、見つけ次第すぐに駆除しましょう。
⑮シクラメンの花が咲かない原因は?
シクラメンの花が咲かない原因には「日照不足」「急な温度変化」「休眠株は開花が遅れる」「球根が深植えになっている」「球根が古くなってきた」ことが考えられます。
⑯シクラメンの値段ってどれくらいなの?
開花鉢は5号鉢で3,000円前後で販売されています。
小さいサイズのガーデンシクラメンは、9㎝ポットで600円ほどです。
⑰シクラメンの花言葉はなに?
シクラメンの花言葉は「遠慮」「気後れ」「内気」「はにかみ」です。
色別では、赤…「嫉妬」/白…「清純」/ピンク…「憧れ」/紫(青)…「想いが響きあう」などがあります。
⑱シクラメンの種類や品種は何があるの?
シクラメンの種類は「大輪系」「中輪系」「小輪系」の大きく3つに分けられます。
その中で花の咲き方や形、葉の種類など品種によって花姿はさまざまです。
園芸品種には「ビクトリア」「ショパン」「ネオンピンク」「メティス」などがあります。
それでは今回はこれで失礼します。
最後までご覧いただきありがとうございました。
コメントを残す