みなさんこんにちは。
今回は、サカキカズラについてまとめていきたいと思います。
サカキカズラはキョウチクトウ科サカキカズラ属に属する『常緑つる性木本』です。
あまり聞きなれない言葉ですが、要はつるの様に木々に絡み付きながら成長していく植物ですね。
日本国内では主に暖地…暖かい土地に多く自生しており、国外では台湾・中国からインドと多岐に分布します。
その名の由来はサカキカズラの葉が、榊に似ていることから命名された経緯があります。
今回は、サカキカズラについてのポイント、
以上7個の点についてお伝えします。
まずはサカキカズラの育て方からお伝えします!
目次(クリックで飛べます)
サカキカズラの育て方は?
サカキカズラは千葉県以西の温暖な地域に自生するつる性植物です。
うっそうとした森林地帯、主に照葉樹林・広葉樹林などの木々に絡み付くように伸長しますが、日光などを強く好みます。
そのため北日本で育てる際は暖かい温度を保つ必要性が生じるのです。
その茎は太いもので直径12・13cmにもなるので、それなりの育成スペースを用意しなければなりません。
またサカキカズラ単体で育てる場合には、つる性植物なので必ず太めの支柱が必要になります。
つる性植物としてはかなり大型になるので、支柱もそれなりに大きなものを用意して下さい。
照葉樹林・広葉樹林地帯に分布するので、風通しなどは特に気に留めなくても良いでしょう。
ここからさらに詳しくお伝えします。
最初は、サカキカズラが好む環境についてお伝えします!
サカキカズラの育て方!環境はどうする?
サカキカズラは千葉県以西の本州、四国、九州、沖縄地方に自生します。
南方に行くほど見られる機会が増えるので、より安全に育成するには最低でも10~15℃以上の環境が適しています。
そのため寒い地域では育成がかなり難しい種類でしょう。
基本的にはつる状の形を取り日差しの少ない森林地帯に生えますが、サカキカズラ自体は日の光を好みます。
直射日光を避けた日当たりの良い場所に植え付けて下さい。
もちろん寒い地方では庭植え・地植えは不可能で、どうしても成育させたい場合には“温室”などの工夫が必要でしょう。
次は、サカキカズラに適した用土についてお伝えします!
サカキカズラを育てる際の適した用土は何?
サカキカズラは基本的に温暖な地域の森林地帯に自生します。
そのため保湿性に優れ、栄養価の高い用土が適しています。
かなり大きくなる植物なので基本的に千葉県以西では庭植えをし、腐葉土と庭土を適度に混ぜ合わせた用土を用いましょう。
次は、サカキカズラに必要な肥料についてお伝えします!
サカキカズラの育て方!肥料はどうする?
サカキカズラは特に肥料を必要としません。
腐葉土などの堆肥で充分にまかなうことが可能です。
もし心配な方は、植え付ける際に「緩効性化成肥料」などを施すのも良いかもしれません。
では次は、サカキカズラの水やりポイントについてお伝えします!
サカキカズラを育てる際の水の量はどうする?
サカキカズラの水やりはやや多めの量が良いでしょう。
本来はジメジメとした森林地帯に見られる植物です。
そのため過度な水やりは避け、表土がやや湿るほどの水量が適しています。
用土自体も保湿性が高いので、そこまで水量に気を配る事はないでしょう。
以上で基本的なサカキカズラの育て方については終わりです。
次はサカキカズラの写真(画像)をお見せします!
サカキカズラの画像(写真)!実や綿毛や種や花の特徴は?
画像がつる状に絡みつくサカキカズラです。
サカキカズラの花や、その実・綿毛・種はかなり独特の形をしています。
こちらがサカキカズラの花です。
サカキカズラの花は『集散花序』という変わった形を取ります。
枝先に細長い形の花を密につけ、先端には細長い筒部を兼ね備えます。
色は淡黄色で5つに分かれ、径8~10mmほどの楕円状の形質を取るのです。
そしてこの画像がサカキカズラの実となります。
開花期が終わり花弁が落ち始めると発生し、非常に硬い外殻に包まれています。
実は円柱状・披針形をしており長さは約8~12cm、幅は1.2~1.4cmの大きさを取ります。
写真は実の外殻が割れ、綿毛を露出した状態です。
実の中には種子があり、タンポポの種の様に空を舞い種をまき散らします。
そしてこの画像が完全に露出した種です。
種子の部分はかなり軽く、前述の様に綿毛を使いその生息地を増やす性質があります。
実の内部で種が完全に出来上がると、外殻は180°にぱっくりと割れ、数個の種が風に乗り新たな土地をめがけ浮遊するのです。
次は、サカキカズラの開花時期や季節についてお伝えします!
サカキカズラの開花時期や季節はいつ頃なの?
写真がサカキカズラの花となります。
サカキカズラの開花時期は4月から6月の春頃となります。
例外的に“亜熱帯気候”である、沖縄県以南は2月から3月と、本土と比較し若干早めになるようですね。
次は、サカキカズラの値段や販売価格についてお伝えします!
サカキカズラの値段や販売価格はいくらぐらいなの?
販売されているサカキカズラの写真です。
サカキカズラは国内自生種であり、栽培が非常に難しいためほぼ流通しません。
基本的につる状に伸び、かなり草丈も大きくなります。
また千葉県以東では野外栽培ができない事、そして室内で育てるには困難を極めることが主要因でしょう。
価格自体は2000円前後で写真の様な小さな苗を、稀に店頭で見かけることがあります。
次に、サカキカズラの苗の植え付け(植え方)や植え替えの時期とやり方についてお伝えします!
サカキカズラの苗の植え付け(植え方)や植え替えの時期とやり方は?
サカキカズラの苗は、太めの庭木の側やかなり太めの支柱に寄り添うように植え付けます。
植え替えに関しては一度根付いてしまえば、行う必要はありません。
植え付け方法は特に配慮することはありません。
購入した時点での古土はなるべく落とさず、腐葉土と庭土を混ぜた用土に植え付けて下さい。
つる状植物であり、かなり脆弱なので植え付け直後はトリミング等は行わず、じっくり成長していくのを待ちましょう。
次は、サカキカズラの花言葉や学名、レッドデータに載っているのかについてお伝えします!
サカキカズラの花言葉や学名はなに?レッドデータに載っているの?
サカキカズラの花言葉ですが、かなり生息地も限定され花も目立たないものなので、花言葉は存在しないようです。
学名は『Anodendron affine』であり“Anodendron”は、サカキカズラが属する“キョウチクトウ科”を示します。
レッドデータ上のサカキカズラですが国内では環境省が管轄しています。
最も重いカテゴリーである「絶滅」には至っていません。
ただ関東地方では神奈川県で『絶滅危惧Ⅰ類』千葉県・東京都で『絶滅危惧Ⅱ類』に指定されており、滅多に目にすることができません。
更に南下すると島根県・岡山県で『絶滅危惧Ⅱ類』そして広島県では特別枠の『要注意(AN)保護上重要な種』に指定されているのが現状です。
最後に、サカキカズラの種類や品種をお伝えします!
サカキカズラの種類や品種は何があるの?
自生種であるサカキカズラの画像になります。
サカキカズラはキョウチクトウ科の植物であり、この科にはサカキカズラ以外に7種類の近縁種が存在します。
この項では国内自生種に絞り、順番に説明していきましょう。
● チョウジソウ
画像がチョウジソウです。
チョウジソウはキョウチクトウ科チョウジソウ属の植物です。
草丈40~80cmの多年草であり、花は茎頂に集散状に多数咲き誇ります。
沖縄を除く北海道~九州の広範囲に分布し、国外は朝鮮半島・中国と多岐に及びます。
川原や平野の湿地帯に自生し、ごく一般的に見かける事が可能です。
● バシクルモン
バシクルモンの写真です。
キョウチクトウ科バシクルモン属のこの植物は“チョウジソウ”とほぼ同じ高さに育ちます。
ただ生息地は新潟県日本海側以北~北海道の海岸地帯に限定され、この変わった和名はアイヌ語のpaskur(カラス)mun(草)からきています。
● ホウライカガミ
こちらがホウライカガミになります。
九州から沖縄と言った亜熱帯地方に分布し、その長さは数mにも達します。
サカキカズラと同じつる状植物であり、海岸付近の岩礁や森林地帯に自生しています。
● ミクフラギ
画像がミクフラギです。
この植物はキョウチクトウ科ミフクラギ属に分類され、高さが10mにも達する常緑高木種です。
注意すべきは『有毒植物』であり、特に画像の果実は生息地である「沖縄県南西諸島」ではネズミ捕りに使用されるほどです。
● ヤロード
画像はヤロードの開花期の写真です。
キョウチクトウ科ヤロード属に属し、小笠原諸島の完全固有種となります。
その高さも10m以上になる事もあり、完全な常緑高木種に分類づけられます。
● ティカカズラ(オキナワティカカズラ)
こちらの写真がティカカズラ。
そしてこちらの画像がオキナワティカカズラとなります。
両種ともキョウチクトウ科ティカカズラ属であり、長さ数mになる常緑のつる性木本。茎はかなり長く太く伸び、付着根を出して樹幹や岩を這い上がる習性を持ちます。
ティカカズラは九州から沖縄…そしてオキナワティカカズラは九州南部から沖縄県周辺に分布します。
サカキカズラの品種ですが、今のところは自然派生したものだけであり、品種改良は行われていないようです。
それでは、今回お伝えしたことをまとめていきましょう!
サカキカズラのまとめ!
いかがでしたでしょうか?今回お伝えした重要なポイントは7個ありました。
覚えているでしょうか?1個ずつ振り返っていきましょう!
①サカキカズラの育て方(環境、土、肥料、水やり)
千葉県以西の本州、四国、九州、沖縄地方に自生するので、安全に育成するには最低でも10~15℃以上の環境が適しているでしょう。
そのため寒い地域での育成はかなり難しくなります。
つる状の形を取り日差しの少ない森林地帯に生えますが、サカキカズラ自体は日の光を好むので日当たりの良い場所に植え付けて下さい。
基本的に温暖な地域の森林地帯に自生するので、保湿性に優れ栄養価の高い用土が適しています。
かなり大きくなる植物なので基本的に千葉県以西では庭植えをし、腐葉土と庭土を適度に混ぜ合わせた用土を用いましょう。
肥料は特に施す必要はありません。
用土依存の腐葉土などの堆肥で充分にまかなうことができます。
心配な方は、植え付ける際に「緩効性化成肥料」などを施しても良いかもしれません。
水やりはやや多めに行い、表土がやや湿るほどの水量が適しています。
②サカキカズラの画像(写真)!実や綿毛や種や花の特徴は?
実・綿毛・種はかなり独特の形をしています。
花は『集散花序』という変わった形を取り、枝先に細長い形の花を密につけ、先端には細長い筒部を兼ね備えます。
色は淡黄色で5つに分かれ、径8~10mmほどの楕円状の形質を取るのです。
開花期が終わり花弁が落ち始めると発生し、非常に硬い外殻に包まれています。
円柱状・披針形をしており長さは約8~12cm、幅は1.2~1.4cmの大きさを取ります。
実の中には種子があり、タンポポの種の様に空を舞い種をまき散らします。
種子は軽く、前述の様に綿毛を使いその生息地を増やす性質があります。
実の内部で種が完全に出来上がると、外殻は180°にぱっくりと割れ、数個の種が風に乗り新たな土地をめがけ浮遊するのです。
③サカキカズラの開花時期や季節はいつ頃なの?
開花時期は4月から6月の春期です。
例外的に“亜熱帯気候”である、沖縄県以南は2月から3月と若干早めになります。
④サカキカズラの値段や販売価格はいくらぐらいなの?
栽培が非常に難しいためサカキカズラはほぼ流通しません。
千葉県以東では野外栽培ができない事、室内で育てるには大きすぎ困難を極めることが要因でしょう。
実勢価格自体は2000円前後で、ごく稀ですが店頭で見かけることがあります。
⑤サカキカズラの苗の植え付け(植え方)や植え替えの時期とやり方は?
サカキカズラの苗は、太めの庭木の側やかなり太めの支柱に寄り添うように植え付けます。
一度根付けば、植え替えを行う必要はありません。
植え付け方法は特に配慮しなくても構いません。
購入時の古土はなるべく落とさず、腐葉土と庭土を混ぜた用土に植え付けて下さい。
つる状植物であり、かなり脆弱なので植え付け直後はトリミング等は行わず、じっくり日光に当て成長していくのを待ちましょう。
⑥サカキカズラの花言葉や学名はなに?レッドデータに載っているの?
花言葉ですが生息地も限定され花も地味なので花言葉は存在しません。
学名は『Anodendron affine』であり“Anodendron”は、サカキカズラが属する“キョウチクトウ科”を示します。
レッドデータに記載はありますが、最も重いカテゴリーである「絶滅」には至っていません。
ただし神奈川県で『絶滅危惧Ⅰ類』千葉県・東京都で『絶滅危惧Ⅱ類』に指定されています。
南下すると島根県・岡山県で『絶滅危惧Ⅱ類』広島県では特別枠の『要注意(AN)保護上重要な種』に指定されているのが現状です。
⑦サカキカズラの種類や品種は何があるの?
サカキカズラはキョウチクトウ科の植物であり、この科にはサカキカズラ以外に7種類の近縁種が存在します。
近縁種にはチョウジソウ・バシクルモン・ホウライカガミ・ミクフラギ・ヤロード・ティカカズラ・オキナワティカカズラが代表種となります。
それでは今回はこれで失礼します。
最後までご覧いただきありがとうございました。
サカキカズラの種らしき物が庭に飛んできました。
育ててみようと思っていますが、いつ種まきをしたらいいのでしょうか?