みなさんこんにちは。
今回は、ニッコウキスゲについてまとめていきたいと思います。
ニッコウキスゲは、ユリ科キスゲ属に属する植物です。
(キスゲ属ではなく、ワスレグサ属やヘメロカリス属と言われることもあります。)
ニッコウキスゲを漢字で書くと、「日光黄菅」です。
もともとは、「ゼンテイカ」と呼ばれていて、ニッコウキスゲはゼンテイカの別名です。
しかし、最近では「ニッコウキスゲ」という名前で呼ばれることの方が多くなっています。
ニッコウキスゲは日本だけでなく、朝鮮半島や中国、シベリアにも分布しています。
今回は、ニッコウキスゲについてのポイント、
以上13個の点についてお伝えします。
まずはニッコウキスゲの育て方からお伝えします!
目次(クリックで飛べます)
ニッコウキスゲの育て方は?
ニッコウキスゲは、山地~亜高山帯の草原に自生している植物です。
耐寒性もあり、耐暑性もありますので、比較的育てやすい山草花でしょう。
ここからさらに詳しくお伝えします。
最初は、ニッコウキスゲが好む環境についてお伝えします!
ニッコウキスゲの育て方!環境はどうする?
ニッコウキスゲは、日当たりが良く、風通しの良い場所で育てましょう。
半日陰でも育ちますが、日当たりが良い方が花付きが良くなります。
次は、ニッコウキスゲに適した用土についてお伝えします!
ニッコウキスゲを育てる際の適した用土は何?
ニッコウキスゲは、水はけが良く、適度に保湿性のある用土を好みます。
自分で土を配合する場合は、赤玉土4:軽石砂4:腐葉土やパーク堆肥2の割合が適しています。
また、山草用の培養土でも十分に育ちます。
次は、ニッコウキスゲに必要な肥料についてお伝えします!
ニッコウキスゲの育て方!肥料はどうする?
ニッコウキスゲは、肥沃な土壌を好みます。
元肥として腐葉土や堆肥などの有機質肥料を用土に混ぜ、追肥は春と秋に行いましょう。
鉢植えで育てる場合は月に1回追肥してください。
追肥は、緩効性化成肥料で良いでしょう。
では次は、ニッコウキスゲの水やりポイントについてお伝えします!
ニッコウキスゲを育てる際の水の量はどうする?
ニッコウキスゲは、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをしましょう。
しかし、冬は地上部が枯れて休眠期に入るので、秋以降は徐々に水やりを控えてください。
ただし、冬場の水切れには注意し、乾かないように適度に水やりをしましょう。
以上で基本的なの育て方については終わりです。
次はニッコウキスゲの写真をお見せします!
ニッコウキスゲの画像(写真)!特徴は?
ニッコウキスゲは、草丈が60㎝~80㎝と丈が長いのが特徴です。
葉は無毛で、長さ60~70㎝、幅約2㎝と細長く、花序に約3個~8個の花を密集して付けます。
花は、直径7㎝ほどの橙黄色で、ラッパ状に開き、群生しているとすばらしい見ごたえです。
次に、ニッコウキスゲの開花時期をお伝えします!
ニッコウキスゲの開花時期や見頃はいつ頃なの?
ニッコウキスゲは、6月〜8月が開花時期です。
朝開いて夕方にはしぼんでしまう一日花ですが、多年草なのでうまく育てれば毎年花を楽しめます。
また、冬には地上部が枯れて休眠しますので、枯れてしまったと諦めずに管理してください。
次は、ニッコウキスゲの名所をお伝えします!
ニッコウキスゲの名所はどこにあるの?
ニッコウキスゲはその名の通り、日光の霧降高原、尾瀬ヶ原、霧ヶ峰などが名所です。
(霧ヶ峰のニッコウキスゲ)
しかし、ニッコウキスゲは日光だけてなく、日本の北海道から本州の中部地方にかけて分布しています。
北海道の霧多布や、福島県の雄国沼なども有名な群生地です。
次に、ニッコウキスゲの苗の植え付けのポイントをお伝えします!
ニッコウキスゲの苗の植え付けのポイントは?
ニッコウキスゲは、3月~4月又は10月〜11月に植え付けましょう。
深さ4㎝~5cmくらいに穴を掘り、株と株の間隔は40cmくらいあけて植え付けてください。
株を大きく育てると、花付きが良くなります。
そのため、1株1株にきちんと栄養がいきわたるようにしてあげましょう。
次は、ニッコウキスゲの鉢植えで育てる際のポイントをお伝えします!
ニッコウキスゲの鉢植えで育てる際のポイントは?
ニッコウキスゲを鉢植えで育てる場合は、水はけのよい環境を作ることが大切です。
鉢底に軽石などの鉢底石を必ず入れ、鉢も山野草鉢を使用するなど水はけを良くしましょう。
また、鉢のサイズは5号以上のものを用い、1鉢に1株を植えるようにしてください。
それでは次に、ニッコウキスゲの増やし方をお伝えします!
ニッコウキスゲの増やし方!
ニッコウキスゲは、種まきと株分けで増やすことができます。
種まきは、種をまいてから花が咲くまで5年ほどはかかります。
株分けは、植え替えの際に行うと良いでしょう。
次は、ニッコウキスゲの種まき時期と種まきのポイントをお伝えします!
ニッコウキスゲの種まき時期と種まきのポイントは?
ニッコウキスゲの種まきは、秋に行いましょう。
種を採取したらすぐにまくことがポイントです。
開花後にできる実は、「さく果」と言って、熟すると下部が裂け、種子が散布される果実です。
言い換えると、ニッコウキスゲは、開花後の秋に実が付くと、自然と種がまかれる仕組みになっています。
そのためニッコウキスゲの種まきは、より自然な形に合わせ、ばらまくようにまくのが良いでしょう。
次に、ニッコウキスゲの株分けのやり方をお伝えします!
ニッコウキスゲの株分けのやり方は?
ニッコウキスゲの株分けは、植え替えにも適した3月~4月に行いましょう。
株分けは、清潔なハサミやナイフを使用し、1つの株に3つ~5つほどの芽が付くように分けていきます。
分けたら株の土を落とし、根を捌いたら、根の間にきちんと土が入るように、竹箸などで丁寧に植え付けてください。
植え付けたら、水をたっぷり与えましょう。
次は、ニッコウキスゲに似た花をお伝えします!
ニッコウキスゲに似た花は何がある?
ニッコウキスゲに似ている花は多数あります。
近縁種はもちろん似ていますが、ユリ科に属するニッコウキスゲはユリにももちろん似ています。
ユリは、ユリ科ユリ属に属し、日本には15種類が自生しています。
その中でも、ササユリやテッポウユリは花の形がラッパ型で、山地に自生しているところがニッコウキスゲにそっくりです。
(ササユリ)
(テッポウユリ)
次に、ニッコウキスゲとエゾカンゾウやトビシマカンゾウの違いをお伝えします!
ニッコウキスゲとエゾカンゾウやトビシマカンゾウの違いはなに?
ニッコウキスゲは、もともとは「ゼンテイカ」と呼ばれていました。
しかし、日本各地で別名が付けられるようになり、「ニッコウキスゲ」の名前で呼ぶのは主に日本の本州です。
そして、北海道では「エゾカンゾウ」や「エゾゼンテイカ」と呼ばれています。
呼び方が違うだけで、「ニッコウキスゲ」と「エゾカンゾウ」は同じ植物です。
しかし、「トビシマカンゾウ」は、「ニッコウキスゲ」とは別の植物です。
トビシマカンゾウは、ニッコウキスゲに似ていますが、ニッコウキスゲよりも大きいです。
トビシマカンゾウは、花序に15個~30個の花を付け、ニッコウキスゲの大型変種とされています。
また、トビシマカンゾウは、山形県酒田市の北西にある飛島と、新潟県の佐渡島の海岸近くのみに分布しているのも特徴です。
(トビシマカンゾウ)
次は、ニッコウキスゲの花言葉をお伝えします!
ニッコウキスゲの花言葉はなに?
ニッコウキスゲの花言葉は、「日々あらたに」・「心安らぐ人」です。
このような花言葉は、ニッコウキスゲが一日花であることから名付けられたそうです。
それでは最後に、ニッコウキスゲの種類や品種をお伝えします!
ニッコウキスゲの種類や品種は何があるの?
ニッコウキスゲには、近縁種がたくさんあります。
先ほどご紹介した、トビシマカンゾウも近縁種の一つです。
ニッコウキスゲやトビシマカンゾウは、朝咲いて夕方にはしぼんでしまう昼咲きです。
しかし、夕方に開いて翌日の昼にしぼむ夜咲きタイプの近縁種もあります。
代表的な夜咲きの品種は、ユウスゲです。
(ユウスゲ)
また、ムサシノキスゲという品種は関東の平地でみられる品種で、絶滅危惧種に指定されています。
ムサシノキスゲは、見た目はニッコウキスゲとあまり変わりませんが、見頃に合わせて「キスゲフェスティバル」が開催されるなど、愛されている品種です。
(ムサシノキスゲ)
ヨーロッパやアメリカでは、園芸品種も多数作られており、ヘメロカリスがその代表的な品種です。
(ヘメロカリス)
それでは最後に、これまでのおさらいをしていきましょう。
ニッコウキスゲのまとめ!
いかがでしたでしょうか?今回お伝えした重要なポイントは13個ありました。
覚えているでしょうか?1個ずつ振り返っていきましょう!
①ニッコウキスゲの育て方(環境、土、肥料、水やり)
ニッコウキスゲは、日当たりと風通しの良い環境で育てましょう。
水はけが良く、保湿性も適度にある肥沃な用土で育て、追肥も春と秋に行いましょう。
水やりは土の表面が乾いたらたっぷりとやりましょう。
②ニッコウキスゲの画像(写真)!特徴は?
ニッコウキスゲは、草丈が60㎝~80㎝と丈が長いのが特徴です。
葉は、無毛で長さ60~70㎝、幅約2㎝と細長く、花は1株に約3個~8個を密集して付けます。
花色は橙黄色で、ラッパ状に開きます。
③ニッコウキスゲの開花時期や見頃はいつ頃なの?
ニッコウキスゲは、6月〜8月が開花時期です。
また、朝開いて夕方にはしぼんでしまう一日花です。
④ニッコウキスゲの名所はどこにあるの?
ニッコウキスゲはその名の通り、日光の霧降高原、尾瀬ヶ原、霧ヶ峰などが名所です。
他にも、北海道の霧多布や、福島県の雄国沼などで群生を見ることができます。
⑤ニッコウキスゲの苗の植え付けのポイントは?
ニッコウキスゲは、3月~4月又は10月〜11月に植え付けましょう。
深さ4㎝~5cmくらいに穴を掘り、株と株の間隔は40cmくらいあけて植え付けてください。
⑥ニッコウキスゲの鉢植えで育てる際のポイントは?
ニッコウキスゲを鉢植えで育てる場合は、水はけのよい環境を作ることが大切です。
鉢底に軽石などの鉢底石を必ず入れ、鉢も5号以上の山野草鉢を使用するなど工夫しましょう。
⑦ニッコウキスゲの増やし方!
ニッコウキスゲは、種まきと株分けで増やすことができます。
⑧ニッコウキスゲの種まき時期と種まきのポイントは?
ニッコウキスゲの種まきは、秋に行いましょう。
種を採取したらすぐ、ばらまくようにまいてください。
⑨ニッコウキスゲの株分けのやり方は?
ニッコウキスゲの株分けは、植え替えにも適した3月~4月に行いましょう。
株分けは、清潔なハサミやナイフを使用し、1つの株に3つ~5つほどの芽が付くように分けます。
分けた株を植え付けたら、水をたっぷり与えましょう。
⑩ニッコウキスゲに似た花は何がある?
ニッコウキスゲに似ている花は多数あります。
近縁種はもちろん似ていますが、ユリ科に属するニッコウキスゲはユリにももちろん似ています。
⑪ニッコウキスゲとエゾカンゾウやトビシマカンゾウの違いはなに?
「ニッコウキスゲ」の名前で呼ぶのは主に日本の本州です。
北海道では「エゾカンゾウ」や「エゾゼンテイカ」と呼ばれており、呼び方が違うだで同じ植物です。
しかし、「トビシマカンゾウ」は、「ニッコウキスゲ」とは別の植物です。
トビシマカンゾウは、ニッコウキスゲに似ていますが、ニッコウキスゲの大型変種とされています。
⑫ニッコウキスゲの花言葉はなに?
ニッコウキスゲの花言葉は、「日々あらたに」・「心安らぐ人」です。
⑬ニッコウキスゲの種類や品種は何があるの?
ニッコウキスゲには、近縁種がたくさんあり、ユウスゲやムサシノキスゲがその一例です。
それでは今回はこれで失礼します。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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