みなさんこんにちは。
今回は、スカシユリについてまとめていきたいと思います。
スカシユリは、ユリ科ユリ属に属する球根性の多年草です。
また、スカシユリは、エゾスカシユリとヒメユリを含めて、スカシユリ亜属と分類されることもあります。
学名は「Lilium maculatum」で、漢字で書くと「透百合」です。
スカシユリの原産地は日本で、様々な園芸品種の交配親にも利用されることが多い植物です。
今回は、スカシユリについてのポイント、
以上11個の点についてお伝えします。
まずはスカシユリの育て方からお伝えします!
目次(クリックで飛べます)
スカシユリの育て方(栽培)は?
スカシユリは、日本の中部地方より北の海岸や砂地、崖などに自生している植物です。
そのため、スカシユリには、「浜百合(ハマユリ)」・「イワユリ」などの別名もあります。
自生地のような日当たりの良い場所を好みまが、耐暑性は弱い方です。
地面が高温になると傷んでしまうことがありますので風通しの良い場所を選ぶことも大切です。
ここからさらに詳しくお伝えします。
最初は、スカシユリが好む環境についてお伝えします!
スカシユリの育て方(栽培)!環境はどうする?
スカシユリは、日当たりが良く風通しの良い場所で育てましょう。
日当たりが悪い場所で育てると、茎が弱く育ってしまいます。
茎が弱いと折れてしまうので、心配であれば支柱を立ててあげてください。
次は、スカシユリに適した用土についてお伝えします!
スカシユリを育てる際の適した用土は何?
スカシユリは、水はけの良い用土を好みます。
市販の草花用の培養土か、ユリ専用培養土でも十分に育ちます。
自分で土を配合する場合は、赤玉土(小粒)6:腐葉土3:川砂2の割合で混ぜた土を使用しましょう。
また、地植えの場合は植え付ける2週間前に地面を30cmほどの深さまで耕し、苦土石灰をまいて中和させてください。
そして、植え付ける1週間ほど前に腐葉土や堆肥などを2割~3割混ぜ込んでおきましょう。
次は、スカシユリに必要な肥料についてお伝えします!
スカシユリの育て方(栽培)!肥料はどうする?
スカシユリは、肥料を与えると花が付きやすくなります。
植え付ける前の元肥はもちろん必要ですが、芽が出てきたら追肥をしましょう。
有機肥料と緩効性化成肥料を混ぜた土を、芽を覆うように10cmほど被せてください。
その後は、2月~8月までの間に10日~15日に1回程度液肥を与えるか、2ヶ月に1回緩効性化成肥料を株元に与えましょう。
しかし、過肥になると突然枯れるとこもありますので様子を見ながら与えてください。
では次は、スカシユリの水やりポイントについてお伝えします!
スカシユリを育てる際の水の量はどうする?
スカシユリを地植えしている場合は、ほぼ降雨のみで育ちます。
しかし、乾燥が続くと場合と、植え付けから1ヶ月間は水やりをしましょう。
鉢植えで育てる場合は、土が乾いたらたっぷりと水を与えてください。
スカシユリは、球根が乾燥すると突然枯れることもありますので、様子を見ながら水やりをしてください。
以上で基本的なスカシユリの育て方については終わりです。
次はスカシユリの写真をお見せします!
スカシユリの画像(写真)!特徴は?色や香りはどんな感じ?
スカシユリの草丈は、20cm~60cmほどに成長します。
茎の先端に直径10cm程度の橙色の花を咲かせ、花びらの先端が反り返り、赤褐色の斑点が付くのが特徴です。
また、花びらと花びらの間に隙間があるので、「スカシユリ」と名付けられました。
しかし、隙間が無いスカシユリも良くあり、近縁種のエゾスカシユリのほうが隙間が目立ちます。
スカシユリは他のユリと違い、上向きに花を咲かせ、香りが無いのも特徴の1つです。
葉は披針形で、密生して互生して付き、厚みと光沢があります。
次に、スカシユリの開花時期をお伝えします!
スカシユリの開花時期や季節はいつ頃なの?
スカシユリの開花時期は、6月~8月です。
しかし、自生地ではその環境によって開花時期が前後します。
また、冬場は地上部が枯れて休眠しますが、春に芽を出して初夏に花を咲かせます。
次は、スカシユリの苗や球根の植え方のポイントをお伝えします!
スカシユリの苗や球根の植え方のポイントは?
スカシユリの植え付けは、10月~11月に行いましょう。
地温が10℃~15℃が初根に適しているので、寒くなる前に行ってください。
また、スカシユリは、球根が2つ埋まるくらい深い場所へ植え付けましょう。
球根と球根の間隔は、球根3つ分ほどあけてください。
球根の大きさは品種によって変わります。
植え付けたらたっぷりと水やりをしましょう。
そして、冬場は地面が凍結すると枯れることがありますので、寒冷地の場合は球根の上に腐葉土や藁でマルチングを行って越冬させてください。
春になると芽が出てきてある程度寒さに当たることで花が付きますが、霜が降りると芽が傷んでしまいます。
鉢植えの場合は霜が降りない場所へ移動をし、地植えの場合は霜よけをして育てましょう。
それでは次に、スカシユリの鉢植えで育てる際のポイントをお伝えします!
スカシユリの鉢植えで育てる際のポイントは?
スカシユリを鉢植えで育てる場合は、6号~7号鉢に3球を目安に植え付けましょう。
鉢底には必ず鉢底網を敷き、軽石を2cmほど入れてから用土を入れてください。
球根と球根の間が球根1つ分ほど開くように植え付ましょう。
植え付ける深さも、球根1つ分深い場所へ植え付ければ良いです。
植え付けたら、たっぷりと水やりをしてください。
しかし、品種によって球根の大きさがかなり異なりますので、大きな品種の場合は余裕を持って植え付けてください。
また、スカシユリを鉢植えで育てると、夏場の暑さで球根が傷むこともあります。
そのため、二重鉢で育てるか、半日陰に移動するなど対策をしましょう。
次は、スカシユリの植え替えや球根の掘り上げのポイントをお伝えします!
スカシユリの植え替えや球根の堀り上げのポイントは?
スカシユリの植え替えは、10月に行いましょう。
スカシユリは連作を嫌いますので、地植えの場合も2年~3年に1回は違う場所へ植え替えてください。
鉢植えの場合は、毎年植え替えをして新しい用土で育てましょう。
しかし、10月でも葉がまだ緑色をしている場合は少し待ってからにしましょう。
ただし、11月に入ったら葉がまだ緑色でも球根を掘り上げてください。
また、地植えの場合は掘り上げる前に新しい植え付け場所に苦土石灰をまいておくなど準備が必要です。
スカシユリの球根を掘り上げる際は、球根を傷つけないように掘り上げてください。
地際で茎を切り、株回りを30cm四方、深さ30cmくらいスコップを指し込み土ごと全体を起こすように掘り上げます。
掘り上げたら球根を優しく水洗いし、傷んでいる下根は切り落としましょう。
球根の上から出ている上根は全て切り落としてください。
できれば球根腐敗病を防ぐために薬剤で消毒し、軽く陰干しをしましょう。
そして、球根が乾燥しないうちにに植え付けましょう。
次に、スカシユリの増やし方をお伝えします!
スカシユリの増やし方!
スカシユリは、分球で増やしましょう。
植え替える時に球根が分球していたら、手で割るだけで増やせます。
その際、小さな球であれば1年置いてから植え付け、大きなものはすぐに植え付けてください。
一度にたくさん分球できることもありますので、増やすのは難しくはないでしょう。
次は、スカシユリの販売場所や値段をお伝えします!
スカシユリの販売場所や値段は?いくらくらいなの?
スカシユリは、ホームセンターや園芸店、インターネット通販で購入できます。
値段は、2球で約120円~約900円と様々です。
品種によっても値段が違いますので、お好みに合わせて購入してください。
次に、スカシユリの切り花や生け花のポイントをお伝えします!
スカシユリ楽しみ方!切り花や生け花のポイントは?花束にもおすすめ!
スカシユリは、上向きに花を咲かせるので切り花や生け花にすると見栄えがよいです。
生け花では、スカシユリを中央に生けてコリヤナギをバランス良く生けるだけでも素敵です。
また、八重咲品種のような派手なスカシユリは、あえて短く切って小ぶりにアレンジメントをしてみるのもおすすめです。
(スカシユリの花束)
次は、スカシユリの花言葉をお伝えします!
スカシユリの花言葉はなに?英語で何というの?
スカシユリの花言葉は、「飾らぬ美」・「注目を浴びる」です。
このような花言葉は、上を向けて大きな花びらを広げ、花びらも透けて見える花姿から名付けられたのでしょう。
英語で言うと「Thunberg Lily」又は、「Elegant Lily」です。
それでは最後に、スカシユリの種類や品種をお伝えします!
スカシユリの種類や品種は何があるの?シュガーラブやタイニーダイヤモンド、ミステリードリームなど
スカシユリ亜属には、原種のスカシユリの他にも、エゾスカシユリやヒメユリなどが属しています。
また、スカシユリは多くの園芸品種の交配親になっているのでシュガーラブなどの園芸品種も多くあります。
代表的なものを以下にご紹介します。
①エゾスカシユリ
スカシユリと違い、茎の下部に乳頭突起が少なく、花柄やつぼみに白色の綿毛が付いています。
スカシユリよりも、隙間がはっきりとしていて北海道に自生しています。
②ヒメユリ
草丈は、30cm~80cmで山地の草原などに自生しています。
日本では、本州東北南部以南に分布していますが群生は見られません。
③スカシユリ・シュガーラブ
淡いピンク色とクリームがかった白色の、二色咲き品種です。
花径は約10cm~15cmで、花付きが良く育てやすいです。
④スカシユリ・タイニーダイヤモンド
タイニーシリーズの品種で、草丈が30cm~35cmの矮性品種です。
花径は約12cmで鉢植えでも育てやすいです。
⑤スカシユリ・ミステリードリーム
八重咲きの品種で、花色は緑色をしていますがたまに弁先が濃赤に染まる珍しい品種です。
それでは最後に、これまでのおさらいをしていきましょう。
スカシユリのまとめ!
いかがでしたでしょうか?今回お伝えした重要なポイントは11個ありました。
覚えているでしょうか?1個ずつ振り返っていきましょう!
①スカシユリの育て方(環境、土、肥料、水やり)
スカシユリは、日当たりと風通しの良い環境で育てましょう。
用土は、あらかじめ中和させた用土を使用し、腐葉土などの元肥を入れた水はけの良い用土を使用してください。
追肥は、2ヶ月に1回緩効性肥料を与え、水やりは土が乾燥したら行いましょう。
しかし、追肥や水やりは株の様子を見ながら行ってください。
②スカシユリの画像(写真)!特徴は?色や香りはどんな感じ?
スカシユリの草丈は、20cm~60cmほどに成長します。
茎の先端に直径10cm程度の橙色の花を咲かせ、花びらの先端が反り返り、赤褐色の斑点が付くのが特徴です。
また、花びらと花びらの間に隙間があるので、「スカシユリ」と名付けられました。
スカシユリは他のユリと違い、上向きに花を咲かせ、香りが無いのも特徴の1つです。
葉は披針形で、密生して互生して付き、厚みと光沢があります。
③スカシユリの開花時期や季節はいつ頃なの?
スカシユリの開花時期は、6月~8月です。
冬場は、地上部が枯れて休眠しますが春に芽を出して初夏に花を咲かせます。
④スカシユリの苗や球根の植え方のポイントは?
スカシユリの植え付けは、10月~11月に行いましょう。
球根が2つ埋まるくらい深い場所へ植え付け、球根3つ分ほど間隔を開けて植え付けてください。
球根の大きさは品種によって変わります。
植え付けたらたっぷりと水やりをしましょう。
そして、寒冷地の場合は球根の上に腐葉土や藁でマルチングを行って越冬させてください。
春になると芽が出てきますが、霜が降りると芽が傷んでしまいます。
鉢植えの場合は霜が降りない場所へ移動をし、地植えの場合は霜よけをして育てましょう。
⑤スカシユリの鉢植えで育てる際のポイントは?
スカシユリを鉢植えで育てる場合は、6号~7号鉢に3球を目安に植え付けましょう。
鉢底には必ず鉢底網を敷き、軽石を2cmほど入れてから用土を入れてください。
植え付けは、球根1つ分が開くように株間を開けて植え付ましょう。
植え付ける深さも、球根1つ分深い場所へ植え付ければ良いです。
植え付けたら、たっぷりと水やりをしてください。
しかし、大きな球根を持つ品種の場合は余裕を持って植え付けてください。
⑥スカシユリの植え替えや球根の堀り上げのポイントは?
スカシユリの植え替えは、10月に行いましょう。
スカシユリは連作を嫌いますので、地植えの場合も2年~3年に1回は違う場所へ植え替えてください。
鉢植えの場合は、毎年植え替えをして新しい用土で育てましょう。
しかし、10月でも葉がまだ緑色をしている場合は少し待ってからにしましょう。
ただし、11月に入ったら葉がまだ緑色でも球根を掘り上げてください。
球根を掘り上げる際は、球根を傷つけないようにしましょう。
地際で茎を切り、土ごと全体を起こすように掘り上げます。
掘り上げたら球根を優しく水洗いし、傷んでいる下根は切り落としましょう。
球根の上から出ている上根は全て切り落としてください。
そして、球根が乾燥しないうちにに植え付けましょう。
⑦スカシユリの増やし方!
スカシユリは、分球で増やしましょう。
植え替える時に球根が分球していたら、手で割るだけで増やせます。
その際、小さな球であれば1年置いてから植え付け、大きなものはすぐに植えてしまいましょう。
⑧スカシユリの販売場所や値段は?いくらくらいなの?
スカシユリは、ホームセンターや園芸店、インターネット通販で購入できます。
値段は、2球で約120円~約900円と様々です。
⑨スカシユリ楽しみ方!切り花や生け花のポイントは?花束にもおすすめ!
スカシユリは、上向きに花を咲かせるので切り花や生け花にすると見栄えがよいです。
生け花では、スカシユリを中央に生けてコリヤナギをバランス良く生けるだけでも素敵です。
また、八重咲品種のような派手なスカシユリは小ぶりにアレンジメントをしてみるのもおすすめです。
⑩スカシユリの花言葉はなに?英語で何というの?
スカシユリの花言葉は、「飾らぬ美」・「注目を浴びる」です。
英語で言うと「Thunberg Lily」又は、「Elegant Lily」です。
⑪スカシユリの種類や品種は何があるの?シュガーラブやタイニーダイヤモンド、ミステリードリームなど
スカシユリ亜属には、原種のスカシユリの他にも、エゾスカシユリやヒメユリなどが属しています。
また、スカシユリは多くの園芸品種の交配親になっていて、ミステリードリームなどの品種があります。
それでは今回はこれで失礼します。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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