みなさんこんにちは。
今回は、ヤマユリについてまとめていきたいと思います。
ヤマユリはユリの中でも最大級の品種で、その大きさと華麗な外見で「ユリの王様」とも呼ばれています。
ヤマユリはユリ科ユリ属の日本特産の球根植物で、山の中に咲いていることから「山百合」・ヤマユリの名前が付けられました。
また、ヤマユリは自生地によって「箱根百合(ハコネユリ)」「吉野百合(ヨシノユリ)」「叡山百合(エイザンユリ)」「鳳来寺百合(ホウライジユリ)」などの名前でも呼ばれています。
学名は「Lilium auratum」といい、オーツラムとは黄金色の意味で、花びらに入る黄色い筋からつけられました。
今回は、ヤマユリについてのポイント、
以上12個の点についてお伝えします。
まずはヤマユリの育て方からお伝えします!
目次(クリックで飛べます)
ヤマユリの育て方(栽培法)は?
山百合は日本原産なことから、地植えでも鉢植えでも育てることが出来ます。
花の色は白地に黄色の筋と赤い斑点があるものが一番多いですが、環境や個体差が大きいので色味や茎の太さなど様々なものがあります。
その中でも、花の中央に太く赤い筋模様があるものを「紅筋」、斑点がほぼ無く白色の花を「白黄」、花の斑点が黄色のものを「白星」と呼んでいます。
山百合の球根はクリーム色で苦みが少ないため、「ユリ根」として食されています。
ここからさらに詳しくお伝えします。
最初は、ヤマユリが好む環境についてお伝えします!
ヤマユリの育て方!環境はどうする?
山百合は落葉樹の下などで自生していることが多いので、それと近い環境にしてあげるとよく育ちます。
排水がよく、湿度を適度に保つことが出来るふかふかと柔らかい土を好みます。
また、午前中だけ日が当たるような環境を好むので、夏場の直射日光が当たる場所は避けてあげて下さいね。
他にも、冬の冷たい風が嫌いなので冬は寒冷紗をかけてあげるか、鉢植えならば室内に移動させてあげるのがおすすめです。
次は、ヤマユリに適した用土についてお伝えします!
ヤマユリを育てる際の適した用土は何?
山百合は水はけがよく、湿度を適度に保つことが出来るふかふかと柔らかい土を好みます。
水はけが悪いと球根が腐ってしまいますが、ヤマユリは極度の乾燥にも弱い植物です。
百合専用土が売っていますのでそれを使うのがおすすめです。
次は、ヤマユリに必要な肥料についてお伝えします!
ヤマユリの育て方!肥料はどうする?
山百合を植え付けるときに、元肥としてリン酸とカリウム主体の緩効性化成肥料を2つまみほど球根の下5㎝くらいの場所に混ぜてあげましょう。
また、追肥として花が咲く4月~5月の間と、梅雨明けの6月の2回緩効性化成肥料を土に混ぜるか、固形肥料を土の上においてあげてくださいね。
花が咲いてから9月までは球根を育てるために、リン酸とカリウムが多めに含まれた液体肥料を薄めて、週1回水やりの代わりにあげましょう。
では次は、ヤマユリの水やりポイントについてお伝えします!
ヤマユリを育てる際の水の量はどうする?
ヤマユリは根が腐りやすいので高湿度を嫌いますが、極度の乾燥にも弱い植物です。
なので、土が乾いたらしっかりと水をあげるようにしてくださいね。
以上で基本的なヤマユリの育て方については終わりです。
次はヤマユリの写真をお見せします!
ヤマユリの花の画像(写真)!特徴は?群生地や名所はどこにあるの?
ヤマユリには6枚の花びらがあるように見えますが、内側の3枚が花びらで、外側の3枚は蕚で外花被と呼びます。
花の大きさは20㎝ほどの大きさで、花の中央に雌しべが1本ありその周りに雄しべが6本あります。
雄しべから花粉が出るので、部屋に飾ったりする場合は雄しべを取り除いてあげると汚れが付きにくくなりますよ。
群生地として有名なのは、茨城県行方市にある「井上山百合の里」は関東随一といわれるヤマユリの自生地です。
7月上旬から下旬にかけて行われる「ふるさと山百合祭り」の間だけ里山が解放され、約2万本のヤマユリが咲き誇る姿を見ることが出来ます。
埼玉県にある国営武蔵丘陵森林公園では約1万株のヤマユリが自生しており、このうち約3000株のヤマユリが毎年花を咲かせるそうです。
他にも、神奈川県二宮町立一色小学校にある「友情の山」は約300本のヤマユリの群生地となっています。
毎年7月下旬の開花時期の週末のみ一般公開をしています。
次に、ヤマユリの開花時期をお伝えします!
ヤマユリの開花時期や季節(見頃)はいつ頃なの?
ヤマユリの開花時期は7月~8月の夏期になります。
20㎝ほどもある大きな花も見ごたえがありますが、ヤマユリの花は甘く濃厚でとても強い香りを放っているので、香りも楽しむことができますよ。
次は、ヤマユリの苗の植え付けのポイントをお伝えします!
ヤマユリの苗の植え付けのポイントは?
ヤマユリの植え付けは2月~3月に行ってあげましょう。
落葉樹の下のように、適度に日当たりが確保できる風通しのいい場所で、水はけのよい場所を選んで植えてあげましょう。
球根の上の方からも根が出るので、球根を植える深さは球根の3倍を目安にしてくださいね。
球根を植え付けたあとはたっぷりと水をかけてあげましょう。
それでは次に、ヤマユリの鉢植えで育てる際のポイントをお伝えします!
ヤマユリの鉢植えで育てる際のポイントは?
ヤマユリは水はけのよい環境を好むので、水はけのよい土と、底に穴が開いていて深さのある植木鉢を用意してあげてくださいね。
土は、赤玉土(小粒)1:軽石小粒1:硬質鹿沼土小粒1を混ぜたものに、3割くらいの腐葉土を混ぜたものがおすすめです。
土作りに悩んだときは、市販のユリ専用土が売っていますのでそれを利用するのもおすすめです。
球根を植える深さは、球根の3倍を目安にしてあげ、植えた後はしっかりと水やりをしてください。
その後は、土が乾いたら水やりをしてあげましょう。
置き場所は、半日蔭の場所にしてあげ、冬場は風の当たらない屋内などに移動させてあげて下さいね。
次は、ヤマユリの植え替えのポイントをお伝えします!
ヤマユリの植え替えのポイントは?
ヤマユリは鉢植えでは毎年または1年おきに、地植えでは3年~4年に一度植え替えてあげましょう。
同じ土に植え替えると連作障害をおこしやすいので、新しい土を用意してあげて下さいね。
植え替えの時の注意点として、球根は乾燥に弱いので掘り出した後はすぐに植えてあげましょう。
鉢植えで育てているヤマユリが1mを超す株まで育っている場合は鉢が倒れやすくなるので地植えに切り替えてあげるのもいいかもしれません。
次に、ヤマユリの増やし方をお伝えします!
ヤマユリの増やし方!種まき時期と種まきのポイントは?
ヤマユリは種まき・分球・木子・鱗片挿しで増やすことが出来ます。
種から育てると花が咲くまで6年~7年かかりますが、種まきが一番効率的にヤマユリを増やすことが出来ます。
枯れたヤマユリの花をそのままにしておくと果実ができ、10月~11月に種を取ることが出来ます。
鉢植えで使用した土を用意して、種同士が重なり合わないようにまいた後うっすらと土をかけてたっぷりと水やりをしてください。
その後、表面に新聞紙を敷き、土が乾かないように定期的に水やりをしてあげましょう。
1年~2年で発芽し、5年くらいかけて花が咲く球根に成長します。
植え替えの時に掘り上げた球根に芽が2つ以上生えていたら分球でヤマユリを増やすことが出来ます。
それぞれに芽が付くように手やナイフで球根を切り分けた後、ベントレー水溶液などで殺菌してからそれぞれを植え付けてあげてくださいね。
木子(きご)は、球根を掘り上げたときに地中の茎についている小さな球根のことです。
木子をそれぞれ球根を植えるときと同じように土に植え付けてあげると、2年~3年で花を咲かせるようになります。
大きく育った球根であれば、花が咲き終わってから1カ月の間と9月に鱗片ざしで増やすことが出来ます。
掘り上げた球根の外側の鱗片を根元から外した後、鱗片の内側が上になる方向で、3分の2が埋まるように斜めにバーミキュライトなどに植えてたっぷりと水をあげて下さい。
半日蔭で管理し、土が乾燥しないように水やりをしてあげましょう。
芽が出て4年~5年ほど育てると花を咲かせるようになります。
それでは次に、ヤマユリのかかりうる病気をお伝えします!
ヤマユリのかかりうる病気はなに?枯れる原因と対策方法は?
ヤマユリはウィルス病と球根腐敗病、アブラムシに注意してあげて下さい。
ウィルス病は感染すると治らないだけでなく、他の株にも感染が広がる恐れがあるので、葉っぱにモザイク状の病変を見つけたら株を抜き取って土ごと処分してください。
球根腐敗病は球根が湿気の高い状態に置かれ続けると球根が腐ってドロドロに溶けてしまう病気です。
土が湿っているときは水やりをしないように気を付けるのと、球根保管時にも発症することがあるので球根を購入する際に斑点やヒドイ傷のある球根は買わないように注意しましょう。
アブラムシは湿気が高く蒸れた場所が好きなので、アブラムシが付かないように風通しのよい場所で育ててあげましょう。
もしアブラムシを見つけたら、見つけ次第殺虫剤などで駆除してくださいね。
次は、ヤマユリの球根は食べることができるのかをお伝えします!
ヤマユリの球根は食べることができるの?食べ方は?
ヤマユリの球根は「ユリ根」として一般にも流通しており食べることが出来ます。
ヤマユリの根っこをよく洗い、土を落としたあと鱗片を1枚ずつはがしていき、最後にしっかりと洗えば下ごしらえは完了です。
茶碗蒸しにいれたり、煮物・卵とじ・ホイル焼き・ガーリック炒めなど様々な料理で楽しむことが出来ます。
次に、ヤマユリの花言葉をお伝えします!
ヤマユリの花言葉はなに?
ヤマユリの花言葉は「荘厳」「甘美」です。
百合の女王と呼ばれるほど大きく美しい姿から荘厳という花言葉が付けられました。
また、ヤマユリの甘く強い香りから甘美という花言葉が付いたそうです。
それでは次に、ヤマユリとテッポウユリの違いをお伝えします!
ヤマユリとテッポウユリの違いはなに?
ヤマユリはヤマユリ亜属の交配親となっている原種で、テッポウユリはテッポウユリ亜属の原種です。
ヤマユリもテッポウユリも漏斗状(ラッパ型)の花を横向きにつけますが、ヤマユリの花は20㎝ほどあるのに対してテッポウユリは10㎝~15㎝と少し小さな花を付けます。
他の特徴としては、ヤマユリは花びらの部分に黄色い筋と赤い斑点がありますが、テッポウユリにはこの二つの特徴はありません。
最後に、ヤマユリの種類をお伝えします!
ヤマユリの種類や品種は何があるの?
ヤマユリ亜属には、ハカタユリ・ササユリ・タモトユリ・オトメユリ・カノコユリなどの品種があります。
ヤマユリの種類としては、花びらに鮮やかな紅色の大きな筋が入るベニスジヤマユリや斑点が白色で花びらの色と同化して目立たないシロホシヤマユリ、赤色の斑点が大きくて濃いクチベニヤマユリなどがあります。
それでは最後に、これまでのおさらいをしていきましょう。
ヤマユリのまとめ!
いかがでしたでしょうか?今回お伝えした重要なポイントは12個ありました。
覚えているでしょうか?1個ずつ振り返っていきましょう!
①ヤマユリの育て方(環境、土、肥料、水やり)
山百合は日本原産なことから、地植えでも鉢植えでも育てることが出来ます。
山百合は落葉樹の下などで自生していることが多いので、それと近い、排水がよく湿度を適度に保つことが出来るふかふかと柔らかい土を好みます。
また、午前中だけ日が当たるような環境を好むので、夏場の直射日光が当たる場所は避けてあげて下さいね。
ヤマユリを育てる土は、百合専用土が売っていますのでそれを使うのがおすすめです。
山百合を植え付けるときに、元肥としてリン酸とカリウム主体の緩効性化成肥料を2つまみほど球根の下5㎝くらいの場所に混ぜてあげましょう。
また、追肥として花が咲く4月~5月の間と、梅雨明けの6月の2回緩効性化成肥料を土に混ぜるか、固形肥料を土の上においてあげてくださいね。
ヤマユリは根が腐りやすいので高湿度を嫌いますが、極度の乾燥にも弱いので、土が乾いたらしっかりと水をあげるようにしてくださいね。
②ヤマユリの花の画像(写真)!特徴は?群生地や名所はどこにあるの?
ヤマユリには6枚の花びらがあるように見えますが、内側の3枚が花びらで、外側の3枚は蕚で外花被と呼びます。
花の大きさは20㎝ほどの大きさで、花の中央に雌しべが1本ありその周りに雄しべが6本あります。
雄しべから花粉が出るので、部屋に飾ったりする場合は雄しべを取り除いてあげると汚れが付きにくくなります。
茨城県行方市にある「井上山百合の里」や、埼玉県にある国営武蔵丘陵森林公園、神奈川県二宮町立一色小学校にある「友情の山」がヤマユリの群生地として有名です。
③ヤマユリの開花時期や季節(見頃)はいつ頃なの?
ヤマユリの開花時期は7月~8月の夏期になります。
④ヤマユリの苗の植え付けのポイントは?
ヤマユリの植え付けは2月~3月に行ってあげましょう。
落葉樹の下のように、適度に日当たりが確保できる風通しのいい場所で、水はけのよい場所を選んで植えてあげましょう。
球根の上の方からも根が出るので、球根を植える深さは球根の3倍を目安にしてくださいね。
球根を植え付けたあとはたっぷりと水をかけてあげましょう。
⑤ヤマユリの鉢植えで育てる際のポイントは?
ヤマユリは水はけのよい環境を好むので、水はけのよい土と、底に穴が開いていて深さのある植木鉢を用意してあげてくださいね。
土は、赤玉土(小粒)1:軽石小粒1:硬質鹿沼土小粒1を混ぜたものに、3割くらいの腐葉土を混ぜたものがおすすめです。
土作りに悩んだときは、市販のユリ専用土が売っていますので、それを利用するのもおすすめです。
球根を植える深さは、球根の3倍を目安にしてあげ、植えた後はしっかりと水やりをしてください。
その後は、土が乾いたら水やりをしてあげましょう。
置き場所は、半日蔭の場所にしてあげ、冬場は風の当たらない屋内などに移動させてあげて下さいね。
⑥ヤマユリの植え替えのポイントは?
ヤマユリは鉢植えでは毎年または1年おきに、地植えでは3年~4年に一度植え替えてあげましょう。
同じ土に植え替えると連絡障害をおこしやすいので、新しい土を用意してあげて下さいね。
植え替えの時の注意点として、球根は乾燥に弱いので掘り出した後はすぐに植えてあげましょう。
⑦ヤマユリの増やし方!種まき時期と種まきのポイントは?
ヤマユリは種まき・分球・木子・鱗片挿しで増やすことが出来ます。
種まきの方法は、鉢植えで使用した土を用意して、種同士が重なり合わないようにまいた後うっすらと土をかけてたっぷりと水やりをしてください。
その後、表面に新聞紙を敷き、土が乾かないように定期的に水やりをしてあげましょう。
1年~2年で発芽し、5年くらいかけて花が咲く球根に成長します。
⑧ヤマユリのかかりうる病気はなに?枯れる原因と対策方法は?
ヤマユリはウィルス病と球根腐敗病、アブラムシに注意してあげて下さい。
ウィルス病は感染すると治らないだけでなく、他の株にも感染が広がる恐れがあるので、葉っぱにモザイク状の病変を見つけたら株を抜き取って土ごと処分してください。
球根腐敗病は球根が湿気の高い状態に置かれ続けると球根が腐ってドロドロに溶けてしまう病気です。
土が湿っているときは水やりをしないように気を付けるのと、球根保管時にも発症することがあるので球根を購入する際に斑点やヒドイ傷のある球根は買わないように注意しましょう。
アブラムシは湿気が高く蒸れた場所が好きなので、アブラムシが付かないように風通しのよい場所で育ててあげましょう。
もしアブラムシを見つけたら、見つけ次第殺虫剤などで駆除してくださいね。
⑨ヤマユリの球根は食べることができるの?食べ方は?
ヤマユリの球根は「ユリ根」として一般にも流通しており食べることが出来ます。
茶碗蒸しにいれたり、煮物・卵とじ・ホイル焼き・ガーリック炒めなど様々な料理で楽しむことが出来ます。
⑩ヤマユリの花言葉はなに?
ヤマユリの花言葉は「荘厳」「甘美」です。
⑪ヤマユリとテッポウユリの違いはなに?
ヤマユリはヤマユリ亜属の交配親となっている原種で、テッポウユリはテッポウユリ亜属の原種です。
ヤマユリもテッポウユリも漏斗状(ラッパ型)の花を横向きにつけますが、ヤマユリの花は20㎝ほどあるのに対してテッポウユリは10㎝~15㎝と少し小さな花を付けます。
他の特徴としては、ヤマユリは花ビラの部分に黄色い筋と赤い斑点がありますが、テッポウユリにはこの二つの特徴はありません
⑫ヤマユリの種類や品種は何があるの?
ヤマユリ亜属には、ハカタユリ・ササユリ・タモトユリ・オトメユリ・カノコユリなどの品種があります。
ヤマユリの種類としては、ベニスジヤマユリや、シロホシヤマユリ、クチベニヤマユリなどがあります。
それでは今回はこれで失礼します。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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