「クロガネモチ」は、その語呂から「金持ち」に通じる縁起のよい木とされ、庭木として人気があります。
真っ赤になる実が美しいだけでなく、排気ガスにも強いため、街路樹などにも重宝されていますよ。
クロガネモチは暑さと病気に強いのが特徴です。
庭植えにする場合は、何年も経つと木丈がとても大きくなるので、先のことを考えて植える位置を決めましょうね!
今回はクロガネモチについてのポイント、
以上5つの点についてお伝えします。
まずはクロガネモチの育て方からお伝えします!
目次(クリックで飛べます)
クロガネモチの育て方は?
クロガネモチは、5~6月に淡い紫色の花が咲き、秋になると6mmほどの真っ赤な実がなります。
植え付けは、寒さに弱いので春以降におこないます。
庭植え、鉢植えともに植え付けの適期は4月か9月です。
庭植え、鉢植えとも、用土に有機質肥料か緩効性化成肥料を元肥として入れておきましょう。
また、クロガネモチは雄株と雌株があり、実を付けるのは雌株のみです。
実を鑑賞したい場合は雌株を選んでくださいね。
ではここからはさらに詳しく。
最初は、クロガネモチが好む環境についてお伝えします!
クロガネモチの育て方!環境はどうする?
クロガネモチは日当たりのよい場所を好みますが、日陰でも育ちます。
耐寒性は若干弱く、寒さの厳しい場所では実付きが悪くなり、冷たい風に当たって乾燥すると葉が落ちてしまう場合があります。
寒冷地での栽培は、地植えよりも室内などに移動可能な鉢植えがオススメです。
次は、クロガネモチに適した用土についてお伝えします!
クロガネモチを育てる際の適した用土は何?
クロガネモチは、水はけよく栄養の行き渡った土が適しています。
鉢植えの場合は、赤玉土:腐葉土6:4で混ぜたものなどを使い、地植えは、植え付ける場所の土に腐葉土や堆肥を混ぜ込んでおきましょう。
次は、クロガネモチに必要な肥料についてお伝えします!
クロガネモチの育て方!肥料はどうする?
クロガネモチには、リン酸やカリウムを多く含む肥料を与えると実付きがよくなります。
鉢植え、地植えともに、2月中に寒肥として油粕に骨粉を混ぜた固形状の肥料を、8月下旬頃に寒肥と同じ物をお礼肥えとして与えましょう。
では次は、クロガネモチの水やりポイントについてお伝えします!
クロガネモチを育てる際の水の量はどうする?
クロガネモチは、やや湿り気のある状態を好みます。
鉢植えは、土の表面が乾いたら、鉢の底から水が滲み出るくらい、たっぷり与えましょう。
地植えは、植え付けから半年ほどは、鉢植えと同様に土の表面が乾いたら、水やりをします。
半年以降は雨だけで十分ですが、もし日照りが続き乾燥が酷いようであれば、水やりをおこなってください。
以上で基本的なクロガネモチの育て方については終わりです。
次はクロガネモチの剪定についてお伝えします!
クロガネモチの剪定ポイントと剪定時期はいつ?
クロガネモチは、少し寒さに弱い面があるので、冬の剪定は控えて下さい。
クロガネモチの剪定の適期は6月と9月です。
芽吹く力があるので強い剪定にも耐えられますが、枝を透かす程度にすると美しい樹形に整います。
今年伸びた枝で、長く無駄に伸びてしまったもので、枝別れしているところで切り落とします。
枝の途中から剪定すると、実付きが悪くなってしまいますよ。
絡み合っている枝や、内側に向かっている枝などを間引いていきます。
剪定に慣れておらず不安な方は、面倒ではありますが、何度も全景を確認しながらおこなうようにしてくださいね。
さて、クロガネモチを増やす方法は、種まきや接ぎ木がありますが、挿し木でも増やすことができるんですよ。
次は、クロガネモチの挿し木についてお伝えします!
クロガネモチの挿し木はどうする?
クロガネモチを挿し木する時期は、6月頃が適しています。
挿し穂(土に挿すために切り取った枝、茎、葉のこと)には、今年伸びた枝を5〜10cmくらいの長さに切って使いましょう。
挿し穂は、必ず鋭利なナイフで切り口が粗くならないように切ってくださいね。
切り口が粗いと、うまく水分や養分を吸えません。
切り取った挿し穂は、1時間以上水に浸けて吸水させます。
吸水が終わり挿し穂を水からあげたら、切り口に発根促進剤を塗り、挿し木用の土に挿し穂の1/3程度をまっすぐに挿します。
挿し木用の土は、必ず新しいものを用意してください。
鹿沼土やピートモス、赤玉土などを配合してもいいですが、挿し木専用の土が売られているので、それを使うと安心ですよ。
土に挿し終わったら少し多めに水をやり日陰で管理します。
発根するまで水を切らすことがないよう気をつけてくださいね。
クロガネモチを大事に育てていくうえで、害虫や病気のことも気になりますよね。
次は、クロガネモチにつく害虫や病気の種類についてお伝えします!
クロガネモチの害虫や病気の種類はなにがある?
クロガネモチには、「ツノロウムシ」というカイガラムシの仲間がつくことがあります。
成虫は白く厚いロウ質に包まれています。
ツノロウムシの排せつ物が堆積すると、葉や枝にやがて黒いすす状のカビが発生し、「すす病」となります。
すす病にかかった葉は光合成ができなくなり、クロガネモチの生育が衰えてしまいます。
成虫になると薬剤が効きにくいので、見つけたら竹べらなどを使ってそぎ落としましょう。
幼虫の間はロウ質に覆われていないため、見つけ次第薬剤を散布すると効果があります。
ところで、クロガネモチは小さな可愛らしい花を咲かせますが、その花言葉はどのようなものがあるのでしょうか?
次は、クロガネモチの花言葉についてお伝えします!
クロガネモチの花言葉はなに?
クロガネモチの花言葉は、「魅力」「寛容」「執着」「仕掛け」「用心」です。
「仕掛け」という花言葉は、モチノキのように樹皮から鳥黐(とりもち)が取れることに由来しています。
鳥黐とは、鳥や虫を捕まえるために使う粘着性の物質のことです。
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まとめ
いかがでしたでしょうか?今回お伝えした重要なポイントは5つありました。
覚えているでしょうか?1個づつ振り返っていきましょう!
①クロガネモチの育て方(環境、土、肥料、水やり)
クロガネモチは、5~6月に淡い紫色の花が咲き、秋になると真っ赤な6mmほどの実がなります。
植え付けは、庭植え、鉢植えともに適期は4月か9月です。
日当たりのよい場所を好み、水はけよく栄養の行き渡った土が適しています。
肥料は、リン酸やカリウムを多く含むものを与えると実付きがよくなります。
鉢植え、地植えともに、2月中に油粕に骨粉を混ぜた固形状の肥料を寒肥として、8月下旬頃に寒肥と同じ物をお礼肥えとして与えましょう。
鉢植えは、土の表面が乾いたら鉢の底から水が滲み出るくらいたっぷり与えましょう。
地植えは、植え付けから半年ほどは、鉢植えと同様に土の表面が乾いたら水やりをします。
半年以降は雨だけで十分ですが、もし日照りが続き乾燥が酷いようであれば水やりをおこなってくださいね。
②クロガネモチの剪定ポイントと時期
クロガネモチの剪定の適期は6月と9月です。
芽吹く力があるので強い剪定にも耐えられますが、枝を透かす程度にすると美しい樹形に整います。
まず、今年伸びた枝で、長く無駄に伸びてしまったものを、枝別れしているところで切り落とします。
枝の途中から剪定すると実付きが悪くなってしまいますよ。
次に、中の絡み合っている枝や、内側に向かっている枝などを間引いていきます。
全景を確認しながら剪定をおこなうとよいですよ。
③クロガネモチを挿し木する方法
クロガネモチを挿し木する時期は6月頃が適しています。
挿し穂(土に挿すために切り取った枝、茎、葉のこと)には、今年伸びた枝を5〜10cmくらいの長さに切って使いましょう。
切り取った挿し穂は、1時間以上水に浸けて吸水させます。
吸水が終わり挿し穂を水からあげたら、切り口に発根促進剤を塗り、挿し木用の土に挿し穂の1/3程度をまっすぐに挿します。
挿し木用の土は、必ず新しいものを用意してください。
土に挿し終わったら少し多めに水をやり日陰で管理します。
発根するまで水を切らすことがないよう気をつけてくださいね。
④クロガネモチにつく害虫と病気の種類
クロガネモチには、ツノロウムシというカイガラムシの仲間がつくことがあります。
ツノロウムシの排せつ物が堆積すると、葉や枝にやがて黒いすす状のカビが発生し、すす病となります。
すす病にかかった葉は光合成ができなくなり、クロガネモチの生育が衰えてしまいます。
成虫になると薬剤が効きにくいので、見つけたら竹べらなどを使ってそぎ落としましょう。
幼虫の間は見つけ次第薬剤を散布すると効果があります。
⑤クロガネモチの花言葉
クロガネモチの花言葉は、「魅力」「寛容」「執着」「仕掛け」「用心」です。
クロガネモチの真っ赤な実は、きっとあなたのお家を賑やかにしてくれますよ。
それでは今回はこれで失礼します。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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