「つる性植物の女王」とも呼ばれるクレマチス。
その花色や花姿は様々で、寄せ植えなどのアレンジも楽しく、お庭を華やかに演出してくれます。
非常に丈夫な性質なので、環境の問題は大体はクリアできます。
生育が良いので、誘引や剪定などはしっかりと行う必要があります。
このあと詳しくお伝えしますね!
初心者でも育てやすい品種もご紹介しますので、どうぞ最後までご覧ください!
今回はクレマチスについてのポイント、
以上8つの点についてお伝えします。
まずはクレマチスの育て方からお伝えします!
目次(クリックで飛べます)
クレマチスの育て方は?
クレマチスは日本やアジア、そしてヨーロッパに約300もの原種が分布しているおり 、品種によって開花時期や性質が異なります。
まずは基本的な育て方をマスターし、クレマチスについて知識を深めていきましょう。
最初は、クレマチスが好む環境についてお伝えします!
クレマチスの育て方!環境はどうする?
クレマチスは日当たりを好みます。
十分に日が当たらないと花つきが悪くなり、株も丈夫に育ちません。
できれば1日のうちに4〜5時間、日に当たるような場所で管理しましょう。
ただし夏の直射日光には弱いので、鉢植えであれば直射日光が避けられるような場所に移動させましょう。
地植えに関しては、クレマチスは移植を嫌うので、どの場所に植え付けるかをはじめによく考えておく必要があります。
一日中日が当たる南向きよりは、午前中に日が差す東向きに植え付けることをオススメします。
次は、クレマチスに適した用土についてお伝えします!
クレマチスを育てる際の適した用土は何?
クレマチスは、水はけよく、なおかつ保水性もある土が適しています。
鉢植えの場合は、赤玉土:鹿沼土:腐葉土を4:3:3の割合で混ぜた土か「クレマチス専用の培養土」があるので、そちらを使うとよいですよ。
地植えは、植え付ける場所の土に腐葉土や堆肥をしっかりと混ぜ込みましょう。
次は、クレマチスに必要な肥料についてお伝えします!
クレマチスの育て方!肥料はどうする?
クレマチスは肥料食いの植物です。
肥料を与えるだけ大きく育ち、肥料が切れてしまうと生育が悪くなってしまいます。
春から秋の生育期は、十分に肥料を与えてあげる必要があるので、500倍に薄めた即効性のある液体肥料を、2週間に一度程度与えるようにしましょう。
真夏は800〜1000倍に薄めたものを同じ頻度で与えてください。
そして休眠期に入る冬を除き、年間を通して、油粕や骨粉などの有機系肥料を、2~3ヶ月に一度の頻度で株元に施しましょう。
では次は、クレマチスの水やりポイントについてお伝えします!
クレマチスを育てる際の水の量はどうする?
クレマチスは乾燥を嫌います。
鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら鉢の底から水が滲み出るくらい、たっぷり与えましょう。
真夏は特に乾燥に注意してくださいね。
乾いた状態が続くと生育が著しく衰え、回復が難しくなってしまいます。
地植えの場合も水切れに気をつけ、クレマチスがしおれて元気がないようであれば、しっかりと水やりをしてください。
以上で基本的なクレマチスの育て方については終わりです。
さて、クレマチスの鮮やかで美しい花の咲く時期はいつ頃なのでしょうか?
次は、クレマチスの開花時期についてお伝えします!
クレマチスの開花時期はいつ?
クレマチスの開花時期は、品種によって違いがありますが、4月〜10月です。
彩り豊かで変化に富んだ形の花を咲かせ、私たちを飽きさせません。
次はクレマチスの剪定のポイントついてお伝えします!
クレマチスの剪定のポイントは?
クレマチスは、花の咲く場所で「旧枝咲き」「新枝咲き」「新旧両枝咲き」の3種類に分けられます。
それぞれで剪定の仕方に違いがあり、間違った方法で剪定をしてしまうと花が咲かなくなってしまいます。
自分の育てているクレマチスがどのタイプのものか、しっかり把握しておきましょうね。
「旧枝咲き」
前年に伸びた枝から短い枝を出し、そこに花を咲かせます。
主な剪定は春、初夏、冬の3回です。
「春」咲き終わった花を花首のところで剪定します。
「初夏」枝数を増やして翌年たくさんの花を咲かせるため、6月上旬を目安に、8節くらいに伸びた枝を半分くらいの長さに切り詰めます。
「冬」ツルを整えるため、枝咲きに芽がないところを軽く剪定します。枯れているからとばっさり切ってしまうと、翌年花をつけない可能性があります。
「新枝咲き」
今年伸びた枝に花を咲かせます。剪定によっては2〜3回花を咲かせることができます。
主な剪定は初夏と冬です。
「初夏」秋に再び花を咲かせるため、全体の8割ほどの花が咲いたら、株元から2節くらいを残して短く切り戻します。そうすることで、切ったすぐ下の節が芽吹き、ツルが伸びて花が咲きます。
「冬」翌年に備えるため、地面に近い節のところにある芽を残し、その上で思いきって剪定します。
「新旧両枝咲き」
前年に伸びた枝の各節から新芽を5~8節伸ばして花を咲かせ、今年伸びた枝からも花をつけます。
主な剪定は初夏と冬です。
「初夏」ツルを先端近くで切ると開花時期が早まり、短めに切り詰めるとやや遅く開花します。剪定に強弱をつけることで、長く花を楽しむことができます。
「冬」株姿を整える程度に剪定します。短く切り過ぎると翌年咲く花数が減ってしまいます。
ところで、クレマチスはつる性のものがほとんどですが、鉢に植えたい場合はどのようにすればよいのでしょうか?
次は、クレマチスを鉢植えにする方法をお伝えします!
クレマチスを鉢植えする際はどうする?
クレマチスは根をまっすぐに伸ばしていくので、鉢は縦長のものを用意しましょう。
大きさは、根鉢よりもひと回りかふた回り大きいものがいいですよ。
まず鉢の底に鉢底ネットを敷き、そこへ軽石を3cmほど入れます。
鉢全体の1/3の所まで元肥(堆肥や腐葉土など)を混ぜた用土を入れていきます。
中心に苗を置いたら、株元の枝が1〜2節埋まるようにさらに用土を入れていきます。
隙間ができないように少しずつ入れてくださいね。
植え付けが終わったらたっぷりと水をやり、鉢の中にオベリスクや支柱(行燈仕立て)を立て、その支柱に枝を誘引していきます。
伸びる枝全てを誘引せずに、骨格になる枝をテグスなどでとめると、あとは自然と絡まっていきます。
その自然な雰囲気を味わうのもとても楽しいですよ。
さて、鉢植えにしたクレマチスを植え替える際、何か気にかけることはあるのでしょうか?
次は、クレマチスを植え替えするときの注意点をお伝えします!
クレマチスを植え替えるときの注意点は?
クレマチスの植え替えは、休眠期の2〜3月が適しています。
クレマチスは植え替えをせずに放っておくと、根詰まりを起こし株が弱ってしまいます。
鉢の底から根が出てきたら植え替えのタイミングです。
ここで注意しなければならないのが、根の扱い方です。
クレマチスの根はとてもデリケートなので、鉢から取り出すときは根を傷つけないように、根鉢は崩さず丁寧に取り扱ってくださいね。
鉢植えや地植えで大切に育てたクレマチスを、自分で増やすことができたら、さらに楽しみが増えそうですよね?
次は、クレマチスの挿し木についてお伝えします!
クレマチスの挿し木はどうする?
クレマチスを挿し木する適期は4月~7月頃になります。
挿し穂(土に挿すために切り取った枝、茎、葉のこと)には、今年伸びた若い枝がやや硬くなり始めたものを使います。
挿し穂は、必ず鋭利なナイフで切り口が粗くならないように切ってくださいね。
切り口が粗いと、うまく水分や養分を吸えません。
切り取った挿し穂は、1時間以上水に浸けて吸水させます。
吸水が終わったら挿し穂の切り口に発根促進剤を塗り、挿し木用の土に挿し穂の1/3程度を挿します。
挿し木用の土は、必ず新しいものを用意してください。
鹿沼土やピートモス、赤玉土などを配合してもいいですが、挿し木専用の土が売られているので、それを使うと安心ですよ。
土に挿し終わったら少し多めに水をやり半日陰で管理します。
発根するまで水を切らすことがないよう気をつけてくださいね。
一ヶ月ほどで発根しますよ。
ところで、クレマチスにはどのような種類や品種があるのかご存知ですか?
次は、クレマチスの種類や品種についてお伝えします!
クレマチスの種類や品種はなに?
クレマチスは実に多くの品種が存在します。
花の咲く場所で「旧枝咲き」「新枝咲き」「新旧両枝咲き」の3種類に分けられ、そこからまた多くの系統に分類されています。
それぞれの種類別に系統をいくつかご紹介しますね。
「旧枝咲き」
・開花は基本的に年に1回です。
「アーマンディー系」
甘い香りのする白、またはピンクがかった花を咲かせます。常緑性で、よく伸びて茂ります。
「アトラネゲ系」
花は一重か八重咲きです。夏の暑さに弱いので注意が必要です。
「モンタナ系」
たくさんの花をつけ、香りを楽しめる品種もあります。地植えにむいています。
「シルホサ系」
小さな可愛らしい花を咲かせます。冬咲きで、夏に枯れて休眠します。
「新枝咲き」
・剪定の仕方によって、年に2回~3回開花します。
「テキセンシス系」
小輪~中輪のチューリップのような花を、6月~10月にかけてたくさん咲かせます。
「ヴィオルナ系」
つぼ形やベル形の花を咲かせます。暑さにも寒さにも強いので初心者向きです。
「インテグリフォリア系」
ツルになって絡みつかない木立性の系統です。5月~10月にかけて花を楽しむことができ、コンパクトに育ちます。
「新旧両枝咲き」
・剪定の仕方によって、年に2回~3回開花します。
「テッセン系(フロリダ系)」
中国原産のテッセン、もしくはテッセンとの交配によって生まれた系統です。中輪の花を春~初夏、秋に咲かせます。
「タングチカ系」
花の色は黄色が基本の系統で、半鐘形の花を咲かせます。香りを持つ品種もあります。
「ジャックマニー系」
中輪の花をたくさん咲かせます。とても丈夫で育てやすい系統です。
色も形も様々なクレマチス。
その花言葉にはどのようなものがあるのでしょう。
次は、クレマチスの花言葉についてお伝えします!
クレマチスの花言葉はなに?
クレマチスの花言葉は「精神の美」「旅人の喜び」「策略」です。
「精神の美」は、細いツルに大きく鮮やかな花を咲かせることに由来します。
「旅人の喜び」は、ヨーロッパにおいて旅人が快適に一夜を過ごせるよう、宿の玄関にクレマチスを植えてやさしく迎え入れたことにちなみます。
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まとめ
いかがでしたでしょうか?今回お伝えした重要なポイントは8つありました。
覚えているでしょうか?1個づつ振り返っていきましょう!
①クレマチスの育て方(環境、土、肥料、水やり)
クレマチスは日当たりを好みます。
ただし夏の直射日光には弱いので、直射日光が避けられるような場所で管理しましょう。
用土は、赤玉土:鹿沼土:腐葉土を4:3:3の割合で混ぜた土か、クレマチス専用の培養土があるので、そちらを使うとよいですよ。
植え付ける場所の土に腐葉土や堆肥をしっかりと混ぜ込みましょう。
肥料は、春から秋の生育期は500倍に薄めた即効性のある液体肥料を2週間に一度程度与えるようにしましょう。
そして休眠期に入る冬を除き、年間を通して、油粕や骨粉などの有機系肥料を2~3ヶ月に一度の頻度で株元に施しましょう。
クレマチスは乾燥を嫌います。
鉢植えは、土の表面が乾いたら鉢の底から水が滲み出るくらいたっぷり与えましょう。
地植えの場合も水切れに気をつけ、クレマチスがしおれて元気がないようであればしっかりと水やりをしてください。
②クレマチスの剪定ポイントは?
クレマチスは、花の咲く場所で「旧枝咲き」「新枝咲き」「新旧両枝咲き」の3種類に分けられます。
それぞれで、剪定の仕方も変わります。
「旧枝咲き」主な剪定は春、初夏、冬の3回です。
「新枝咲き」主な剪定は初夏と冬です。
「新旧両枝咲き」主な剪定は初夏と冬です。
③クレマチスを鉢植えする方法は?
クレマチスは根をまっすぐに伸ばしていくので、鉢は縦長のものを用意しましょう。
まず鉢の底に鉢底ネットを敷き、そこへ軽石を3cmほど入れます。
鉢全体の1/3の所まで、元肥(堆肥や腐葉土など)を混ぜた用土を入れていきます、
中心に苗を置き、株元の枝が1〜2節埋まるようにさらに用土を入れていきます。
隙間ができないように少しずつ入れてくださいね。
植え付けが終わったらたっぷりと水をやり、鉢の中にオベリスクや支柱(行燈仕立て)を立てたら、その支柱に枝を誘引していきます。
④クレマチスを植え替えるときの注意点とは?
クレマチスの植え替えは、休眠期の2〜3月が適しています。
鉢の底から根が出てきたら植え替えのタイミングです。
ここで注意しなければならないのが、根の扱い方です。
クレマチスの根はとてもデリケートなので、鉢から取り出すときは根を傷つけないよう根鉢は崩さず丁寧に取り扱ってくださいね。
地植えの場合は、植えてから数年経つものは掘り起こす際に根を傷つける可能性が高いので、植え替えは避けましょう。
⑤クレマチスを挿し木する方法は?
クレマチスを挿し木する適期は4月~7月頃になります。
挿し穂(土に挿すために切り取った枝、茎、葉のこと)には、今年伸びた若い枝がやや硬くなり始めたものを使いましょう。
切り取った挿し穂は、1時間以上水に浸けて吸水させます。
吸水が終わったら挿し穂の切り口に発根促進剤を塗り、挿し木用の土に挿し穂の1/3程度を挿します。
土に挿し終わったら少し多めに水をやり半日陰で管理します。
発根するまで水を切らすことがないよう気をつけてくださいね。
⑥クレマチスの開花時期はいつ?
クレマチスの開花時期は、品種によって違いがありますが、4月〜10月です。
⑦クレマチスの種類や品種はなにがあるの?
クレマチスは実に多くの品種が存在します。
花の咲く場所で「旧枝咲き」「新枝咲き」「新旧両枝咲き」の3種類に分けられ、そこからまた多くの系統に分類されています。
⑧クレマチスの花言葉はなに?
クレマチスの花言葉は「精神の美」「旅人の喜び」「策略」です。
種類によって剪定の仕方を変えるなど、ちょっとしたコツが必要なクレマチスですが、ぜひたくさん愛情込めて育ててあげてくださいね。
ツルを伸ばし花を咲かせたときの喜びは格別ですよ!
それでは今回はこれで失礼します。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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