みなさんこんにちは。
今回は、センダン(オウチ)についてまとめていきたいと思います。
センダンは、センダン科センダン属に属する落葉高木です。
漢字で書くと「栴檀」で、オウチの他にも「アフチ」、「アミノキ」、「オオチ」とも呼ばれています。
センダンは、日本の熱帯・亜熱帯地域の他、中国、台湾、朝鮮半島南部、ヒマラヤに自生しています。
また、とても大きくなる樹木なので公園や公共施設、寺院などで栽培されることが多い樹木です。
今回は、センダン(オウチ)についてのポイント、
以上11個の点についてお伝えします。
まずはセンダン(オウチ)の育て方からお伝えします!
目次(クリックで飛べます)
センダン(オウチ)の育て方は?
センダンは、伊豆諸島や四国、九州以南に生息していて比較的暖かい地方での栽培の向いています。
そのため、寒い地方での植え付けは避けて関東よりも西の地方で栽培しましょう。
また、成長が早く潮風にも耐えられるので沿岸でも育てることができます。
ここからさらに詳しくお伝えします。
最初は、センダン(オウチ)が好む環境についてお伝えします!
センダン(オウチ)の育て方!環境はどうする?
センダンは、日当たりの良い場所で育てましょう。
また、樹高が最大で30mにもなりますので広いスペースが必要です。
次は、センダン(オウチ)に適した用土についてお伝えします!
センダン(オウチ)を育てる際の適した用土は何?
センダンは、土質は選びません。
しかし、やや保水性があり適度に肥沃な土壌のほうが生育が良いです。
用土に腐葉土や堆肥などを混ぜてから植え付けましょう。
次は、センダン(オウチ)に必要な肥料についてお伝えします!
センダン(オウチ)の育て方!肥料はどうする?
センダンは、1月~3月と実が出来てから9月までの間に追肥をしましょう。
その間は、1ヶ月に1回は緩行性の化成肥料を株元に施してください。
多肥にする必要はありませんが、追肥をすることで花付きや実付きが良くなります。
では次は、センダン(オウチ)の水やりポイントについてお伝えします!
センダン(オウチ)を育てる際の水の量はどうする?
センダンは、ほぼ降雨のみで育ちます。
植え付けてから根付くまでの間のみ、土の表面が乾いたら水やりをしましょう。
以上で基本的なセンダン(オウチ)の育て方については終わりです。
次はセンダン(オウチ)の写真をお見せします!
センダン(オウチ)の画像(写真)!特徴は?葉や花はどんな感じ?
センダンは、樹高約15m~30mにもなる高木です。
枝が水平に広がる性質があり成長がとても早く、成長するとともに幹が縦に裂けていきます。
この、幹や枝は家具や下駄など建築材として使用されています。
センダンの葉は互生し、先が尖る卵状楕円形で葉の縁にはギザギザがあります。
最近では、センダンの葉のエキスが犬や猫の健康補助食品として販売されているそうです。
センダンの花は5枚の花びらを持ち、裏が白色で表が淡い紫色、10本の雄しべは濃い紫色していて色のコントラストがとても美しいです。
多数の花を円錐状に付け、花びらの長さは1cmほどの小花です。
バニラのような香りが特徴で、香水の原料に使われることもあり、開花時には強い香りを放ちます。
しかし、センダンの花はとても上の方に付くので簡単に観察できるところにないのが残念です。
花後には緑色の楕円形の実を鈴なりに付け、熟すにつれてクリーム色に変化していきます。
その姿が多くの数珠を付けているように見えることから「千珠」と呼ばれるようになり、徐々に「センダン」と呼ばれるように変化していったそうです。
しかし、センダンの実にはサポニンという有毒物質が含まれているので多く摂取してしまうと食中毒を起こしますので注意してください。
次に、センダン(オウチ)の開花時期をお伝えします!
センダン(オウチ)の開花時期や季節はいつ頃なの?
センダンの開花時期は、5月~6月です。
9月~10月頃には熟した実を観ることができ、遠目からでも実は目立ちます。
冬には落葉し、休眠期に入りますが実が枝に残っていることも多くヒヨドリなどの野鳥が集まる光景が観られます。
次は、センダン(オウチ)の苗の植え付けのポイントをお伝えします!
センダン(オウチ)の苗の植え付けのポイントは?
センダンの植え付けは、4月に行いましょう。
寒さを苦手とするので、寒い時期は避けてください。
植え付けは、30cmほどの深さに植穴を掘り植え付けてください。
植え付けたらたっぷりと水やりをしましょう。
それでは次に、センダン(オウチ)の鉢植えや庭で育てる際のポイントをお伝えします!
センダン(オウチ)の鉢植えや庭で育てる際のポイントは?
センダンは、鉢植えには適しません。
どうしても鉢植えにしたい場合は幹を切断しながら育て、冬場は室内に移動してください。
センダンを地植えする場合は、急な斜面に植え付けると成長が鈍るので避けてください。
また、冬は株元をワラなどでマルチングし保温してあげると良いでしょう。
次は、センダン(オウチ)の剪定(切り戻し)のポイントをお伝えします!
センダン(オウチ)の剪定(切り戻し)のポイントは?
センダンの剪定は、あまり必要ありません。
センダンは、樹形が乱れることは少ないので自然な樹形のままで十分です。
剪定しなくてはならない場合は、落葉してからの12月~2月頃が適しています。
しかし、強めな剪定は行わずに大きくなった株のみ、株の内部まで日が当たるように不要な枝を落とす程度にしましょう。
次に、センダン(オウチ)の増やし方をお伝えします!
センダン(オウチ)の増やし方!挿し木のやり方はどうするの?
センダンの挿し木は、2月~4月に行いましょう。
新しく伸びた元気な枝を20cmほどの長さになるように、斜めに切り落とします。
切り落としたら1時間ほど水に挿して吸水させてください。
吸水させたら湿らせた挿し木用の用土に挿して、日陰で管理しましょう。
成功すれば1ヶ月ほどで初根します。
挿し木の成功率は70%で、挿し木でも簡単に増やすことができます。
挿し木を初めて行う方でも育てやすいでしょう。
次は、センダン(オウチ)の実の漢方としての効果・効能をお伝えします!
センダン(オウチ)の実の漢方としての効果・効能は?
センダンの実は、生薬名を「苦楝子(くれんし)」と呼びます。
熟したセンダンの実を採取して果肉の部分をそのまま用いるか、天日干しにして乾燥させてから使用します。
苦楝子は、整腸剤や鎮痛剤として使用されています。
また、民間薬としては、しもやけやヒビ、あかぎれ、生の果実の果肉をすりつぶして塗られていたそうです。
それでは次に、センダン(オウチ)の種まき時期と種まきのポイントをお伝えします!
センダン(オウチ)の種まき時期と種まきのポイントは?
センダンは、熟した実を採取したらすぐに種まきをしましょう。
すぐに出来ない場合は冷暗所で保存し、春にはまきましょう。
しかし、乾燥させると発芽率が下がるのですぐにまく方が適しています。
発芽後1年ほどで50cmほどの高さになりますので、成長は早いですが花が咲くまで5年~6年かかります。
センダンは発芽率が70%で、比較的種まきからでも増えやすく、種をそのまま用土にまけば発芽してくれるので、簡単に増やすことができます。
次は、センダン(オウチ)の花言葉をお伝えします!
センダン(オウチ)の花言葉はなに?
センダンの花言葉は、「意見の相違」です。
このような花言葉は、「ビャクダン(白檀)」と間違えられることが多いことから名付けられたのでしょうか。
それでは最後に、センダン(オウチ)の種類や品種をお伝えします!
センダン(オウチ)の種類や品種は何があるの?ニームや白檀、キササゲとの違いはなに?
センダンには、稀性種の「一才センダン」という品種があります。
樹高が5m~15mにしかならず、樹高が低い時から花を付けてくれるので、庭木や鉢植えには一才センダンの方が適しています。
また、ニームは「インドセンダン」の英名で、センダン科に属するセンダンの仲間です。
ニームはインドが原産の常緑樹でセンダンと違い落葉せず、主に虫よけとして栽培されます。
ニームとセンダンの違いは、ニームは葉の光沢が弱くセンダンは光沢が強い他、ニームは白い花を付けます。
(ニームの花)
また、センダンは丸く硬い実を付けますが、ニームは楕円形の実を付け、熟すと黄色くなり簡単に種が取れだせるほど果肉が柔らかいです。
(ニームの実)
白檀は、ビャクダン科に属する常緑樹なのでセンダンとは全く違う樹木です。
白檀はセンダンと違い落葉せず、黄色や赤紫色の花を付け、実は赤く熟すと黒色になります。
(白檀の花)
白檀は香木として利用されていますが、センダンの葉や幹は弱い香りしかしません。
しかし、白檀の香りは生息地によって違いがあり、それはセンダンと違い最初は独立して育ちますが徐々に他の植物に寄生して育つという生育の特性があるからでしょう。
そして、キササゲはノウゼンカズラ科キササゲ属に属する落葉高樹なのでセンダンとは全く違う樹木です。
長さ30cmにもなるマメのような実を付けるのが特徴で、センダンの実とは全く違います。
(キササゲの実)
また、葉が長さ約30cm、幅約20cmの広卵形をし、花はクリーム色で内側に紫色の斑点が付くのも違いの1つです。
(キササゲの花と葉)
それでは最後に、これまでのおさらいをしていきましょう。
センダン(オウチ)のまとめ!
いかがでしたでしょうか?今回お伝えした重要なポイントは11個ありました。
覚えているでしょうか?1個ずつ振り返っていきましょう!
①センダン(オウチ)の育て方(環境、土、肥料、水やり)
センダンは、日当たりの良い場所で育てましょう。
土質は選びませんが、1月~3月と実が出来てから9月までの間に追肥をすると花付きや実付きが良くなります。
また、センダンはほぼ降雨のみで育ちます。
②センダン(オウチ)の画像(写真)!特徴は?葉や花はどんな感じ?
センダンは、樹高約15m~30mにもなる高木です。
枝が水平に広がる性質があり成長がとても早く、成長するとともに幹が縦に裂けていきます。
葉は互生し、先が尖る卵状楕円形で葉の縁にはギザギザがあります。
センダンの花は5枚の花びらを持ち、裏が白色で表が淡い紫色、10本の雄しべは濃い紫色しています。
多数の花を円錐状に付け、花びらの長さは1cmほどの香りのある小花です。
花後には緑色の楕円形の実を鈴なりに付け、熟すにつれてクリーム色に変化していきます。
③センダン(オウチ)の開花時期や季節はいつ頃なの?
センダンの開花時期は、5月~6月です。
9月~10月頃には熟した実を観ることができます。
冬には落葉し、休眠期に入りますが実が枝に残っていることも多いです。
④センダン(オウチ)の苗の植え付けのポイントは?
センダンの植え付けは、4月に行いましょう。
植え付けは、30cmほどの深さに植穴を掘り植え付けてください。
植え付けたらたっぷりと水やりをしましょう。
⑤センダン(オウチ)の鉢植えや庭で育てる際のポイントは?
センダンは、鉢植えには適しません。
どうしても鉢植えにしたい場合は幹を切断しながら育て、冬場は室内に移動してください。
センダンを地植えする場合は、急な斜面に植え付けると成長が鈍るので避けてください。
また、冬は株元をワラなどでマルチングし、保温してあげると良いでしょう。
⑥センダン(オウチ)の剪定(切り戻し)のポイントは?
センダンの剪定は、あまり必要ありません。
センダンは、樹形が乱れることは少ないので自然な樹形のままで十分です。
剪定しなくてはならない時は、落葉してからの12月~2月頃が適しています。
しかし、強めな剪定は行わずに不要な枝を落とす程度にしましょう。
⑦センダン(オウチ)の増やし方!挿し木のやり方はどうするの?
センダンの挿し木は、2月~4月に行いましょう。
新しく伸びた元気な枝を20cmほどの長さになるように、斜めに切り落とします。
切り落としたら1時間ほど水に挿して吸水させてください。
吸水させたら湿らせた挿し木用の用土に挿して、日陰で管理しましょう。
⑧センダン(オウチ)の実の漢方としての効果・効能は?
センダンの実は、生薬名を「苦楝子(くれんし)」と呼びます。
苦楝子は、整腸剤や鎮痛剤として使用されています。
⑨センダン(オウチ)の種まき時期と種まきのポイントは?
センダンは、熟した実を採取したらすぐに種まきをしましょう。
すぐに出来ない場合は冷暗所で保存し、春にはまきましょう。
比較的発芽率が良く、実をそのまま用土にまけば発芽してくれます。
⑩センダン(オウチ)の花言葉はなに?
センダンの花言葉は、「意見の相違」です。
⑪センダン(オウチ)の種類や品種は何があるの?ニームや白檀、キササゲとの違いはなに?
センダンには、稀性種の「一才センダン」という品種があります。
樹高が5m~15mにしかならず、庭木や鉢植えには一才センダンの方が適しています。
また、ニームは「インドセンダン」の英名で、センダン科に属するセンダンの仲間です。
ニームはインドが原産の常緑樹でセンダンと違い落葉せず、葉の光沢が弱くセンダンは光沢が強いです。
白檀は、ビャクダン科に属する常緑樹なのでセンダンとは全く違う樹木です。
白檀はセンダンと違い落葉せず、赤紫色の花を付け実は赤く、熟すと黒色になります。
そして、キササゲはノウゼンカズラ科キササゲ属に属する落葉高樹なのでセンダンとは全く違う樹木です。
長さ30cmにもなるマメのような実を付けるのが特徴です。
また、花はクリーム色で内側に紫色の斑点が付くのも違いの1つです。
それでは今回はこれで失礼します。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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