クリサンセマムには、白花の「パルドサム種」黄花の「ムルチコーレ種」があります。
流通が多いのはパルドサムで、そのなかでも人気の品種である「ノースポール」についての記事もあるので、そちらもぜひチェックしてみてくださいね。
今回はムルチコーレの育て方のポイントを、わかりやすくまとめてみました。
あわせて花言葉などもご紹介するので、どうぞ最後までご覧ください。
今回はクリサンセマムについてのポイント、
以上15個の点についてお伝えします。
まずはクリサンセマムの育て方からお伝えします!
目次(クリックで飛べます)
クリサンセマムの育て方(栽培方法)は?
クリサンセマムは、環境があっていれば丈夫で育てやすい品種です。
パルドサムに比べてやや寒さに弱いので、北海道や東北地域では鉢植えにして、冬は室内で管理するのがよいでしょう。
関東より西の地域では霜よけ対策を行えば、屋外で越冬することが可能です。
ここからさらに詳しくお伝えします。
最初は、クリサンセマムが好む環境についてお伝えします!
クリサンセマムの育て方!環境はどうする?
クリサンセマムを育てる環境は、日当たりと風通しのよい場所が適しています。
日照不足だと徒長しやすくなり、細くて弱い茎になり、花付きも悪くなります。
屋外や室内のよく日の当たる場所で育てましょう。
また、乾燥に強く多湿に弱いので、風通しのよい場所で蒸れないように管理することがポイントになります。
どのような土でもよく育ちますが、クリサンセマムが好む土に植えてあげることで、より管理がしやすくなります。
次は、クリサンセマムに適した用土についてお伝えします!
クリサンセマムを育てる際の適した用土は何?
基本的には、水はけのよい土で育てましょう。
市販の培養土を使用する場合には「草花用」を使います。
配合する場合は「赤玉土6:腐葉土3:川砂1」がおすすめです。
庭土には植え付けの2週間前に、1㎡あたり50~100gの苦土石灰を加えてよく混ぜ込んでおきます。
1週間前になったら腐葉土を加えて、水はけのよい土壌をつくっておきましょう。
丈夫な性質をもつクリサンセマムは多くの肥料を必要としません。
元肥をしっかりと施して、追肥は控えめにしましょう。
次は、クリサンセマムに必要な肥料についてお伝えします!
クリサンセマムの育て方!肥料はどうする?
元肥には緩効性肥料を用土に加えて、よく混ぜ込みます。
追肥は開花期に液肥を控えめに施してください。
過肥は逆効果になります。
花付きがよく葉も元気なときは、追肥は必要ありません。
クリサンセマム・ムルチコーレが苦手な多湿を防ぐためには、適した用土にあわせて、適した水やりが必要です。
では次は、クリサンセマムの水やりポイントについてお伝えします!
クリサンセマムを育てる際の水の量はどうする?
地植えにする場合には降雨で育て、鉢植えの場合は表土が乾いたらたっぷりの水を与えます。
やや乾燥気味に育てるのがよいでしょう。
受け皿に溜まった水は毎回捨ててください。
水をあげ過ぎると根が蒸れて、根腐れを起こしやすくなるので注意してくださいね。
以上で基本的なクリサンセマムの育て方については終わりです。
次はクリサンセマムの画像(写真)をお見せします!
クリサンセマムの画像(写真)!
キク科コレオステフス属の一年草です。
葉は長いヘラ状でやや多肉質で、この葉の形状からやや乾燥に強いとされています。
草丈は10~20㎝、茎がたくさん分岐して、ほふくしながら広がります。
パルドサムは中心花が黄色で白い花びらが周辺につき、南ヨーロッパ原産です。
ムルチコーレはアルジェリア原産で、黄色の頭状花が特徴です。
そんなクリサンセマム・ムルチコーレの花が咲くのは、いつ頃なのでしょうか?
次はクリサンセマムの開花時期や季節についてお伝えします!
クリサンセマムの開花時期や季節はいつ頃なの?
クリサンセマム・ムルチコーレは春~初夏に咲く花で、開花時期は3~6月です。
あたたかい地域では、2月頃から咲くこともあるようです。
花色は黄色で、分岐した花茎の先端に2㎝ほどの小さな花を咲かせます。
花びらにはやや光沢があり、器のような形に咲くのが特徴です。
ムルチコーレの苗の流通は少ないので、「園芸店で見つけられない」という場合は、ネット通販がおすすめです。9㎝ポットで200円前後で販売されていますよ。
苗を購入したらさっそく植え付けしてみましょう!
次はクリサンセマムの苗の植え付けのポイントについてお伝えします!
クリサンセマムの苗の植え付けのポイントは?
クリサンセマムの植え付けは10~11月頃が適期です。
冬にしっかりと根が張っていないと越冬できない場合があるので、霜が降りる前に植え付けしましょう。
寒冷地では2~5月の春頃に植え付けるのがおすすめです。
大きく育った苗は移植を嫌うので、購入したらなるべく早い時期に、根鉢を崩さずに植えることがポイントになります。
苗は葉の色が濃いきれいな緑色で、つぼみのたくさんついたものを選びましょう。
花だんやプランター用の花として人気のあるクリサンセマムは、鉢植えでも育てやすい花です。
次はクリサンセマムの鉢植えのポイントについてお伝えします!
クリサンセマムの鉢植えのポイントは?
6号鉢に1株を目安に植えましょう。
プランターは60㎝で3株が目安になります。
鉢植えで育てる場合は、「多湿」に注意が必要です。
土が乾かないうちに水やりを行うと、鉢の中が蒸れて根腐れしてしまいます。
土の状態をよくみて、水のあげ過ぎには注意しましょう。
室内に置く場合は日照不足にならないように、窓際などのよく日の当たる風通しのよい場所で管理します。
強い乾燥を避けるために、エアコンの風が直接当たる場所は避けましょう。
暖地では地植えで越冬できます。
霜の心配がある場合は、霜よけを行っておくと安心ですよ。
次はクリサンセマムの地植え(花壇)のポイントについてお伝えします!
クリサンセマムの地植え(花壇)のポイントは?
ほふくして広がるクリサンセマムは、株張りが40㎝ほどになります。
株間を30㎝以上とって植え付けしましょう。
冬は寒冷紗や霜よけネットを使って霜対策をしておくと、寒害を防ぐことができます。
一般的な草花は鉢植えにした場合は根づまりを防ぐために、定期的な植え替えが必要になります。
ではクリサンセマムは植え替えが必要なのでしょうか?
次はクリサンセマムの植え替えについてお伝えします!
クリサンセマムの植え替えのポイントは?
クリサンセマム・ムルチコーレは、秋に植えて夏に枯れる一年草なので、定期的な植え替えは必要ありません。
また移植を嫌うので、一度植えた苗は掘り起こさないようにしてください。
アレンジに使う場合も、根を傷つけないように注意して植えてみましょう。
次はクリサンセマムの寄せ植えの仕方についてお伝えします!
クリサンセマムの寄せ植えの仕方!
寄せ植えをつくる場合は、株間を十分にとって植えることがポイントです。
なるべく苗が小さなうちに植えたほうがよいですが、大きな苗を使う場合は、根鉢を崩さずに植えてください。
一緒に植える花は、同じクリサンセマムのパルドサムの品種が多く使われます。
「ノースポール」「スノーランド」などと混ぜて植えると、白色と黄色のコントラストがキレイでおすすめですよ。
クリサンセマムは次のようなタイミングで剪定や切り戻しを行うことで、花付きがよくなり病害虫の予防にもつながります。
次はクリサンセマムの剪定(切り戻し)のポイントについてお伝えします!
クリサンセマムの剪定(切り戻し)のポイントは?
日照不足で徒長してしまった株は、全体の3分の1ほどを残して切り戻しを行いましょう。
よく日に当てて育てることで、しっかりとした新しい茎が伸びてきます。
咲き終わった花は、花茎を根元から切り落としてください。
花がらは早めに切ることで、開花中にたくさんの花を咲かせることができます。
こまめに花がら摘みを行うことで、株の風通しがよくなり、病害虫の予防にもなりますよ。
夏には枯れてしまうクリサンセマムは、次の方法で株を増やすことができます。
株を更新して次のシーズンも、美しい黄花を楽しみましょう。
次はクリサンセマムの増やし方についてお伝えします!
クリサンセマムの増やし方!
クリサンセマム・ムルチコーレは「種まき」で増やすことができます。
種まきは発芽率が悪く、とくに市販の種では1袋まいても20本ほどしか、発芽しないと言われています。
花後にできた種を採取して保管し、秋になったら種まきをしてみましょう。
次はクリサンセマムの種まき時期と種まきのポイントについてお伝えします!
クリサンセマムの種まき時期と種まきのポイントは?
発芽率を上げるために種はたくさん、まくことがポイントです。
適期は9月下旬~10月で、発芽温度は15~20℃必要です。
寒冷地では春になってからまきましょう。春にまいた場合の開花は初夏~秋になります。
箱まきにするかポットまき、もしくは直まきで行いましょう。
清潔な用土に種が重ならないように、ばらまきしてかるく覆土します。
発芽までは土が乾かないように管理しましょう。
芽が出たらやや乾燥気味にして、風通しのよい明るい日陰で管理します。
本葉が2~3枚になったら、培養土に植え付けしてください。
丈夫で病気にも強いクリサンセマムですが、次のような病害虫には注意が必要です。
次はクリサンセマムのかかりうる病気や害虫の対策方法についてお伝えします!
クリサンセマムのかかりうる病気や害虫の対策方法は?
クリサンセマムがかかりうる病気に「灰色かび病」があります。
真夏を除いた早春~晩秋に発生しやすく、病斑が広がると腐って枯れてしまいます。
発症部分はすぐに取り除いて、花がらや傷んだ葉をこまめに取って、風通しをよくすることが予防になります。
害虫は「アブラムシ」に注意が必要です。
アブラムシの分泌物は、病気を誘発するので、見つけ次第すぐに駆除してください。
日当たりのよい場所で風通しをよくすることが、防虫につながります。
春と秋に最も発生しやすいので、専用の防虫剤を散布しておくのもよいでしょう。
属名の「コレオステフ(coleostephus)」は、ギリシャ語で「サヤ(koleos)」と「冠(stephanos)」の合成語です。
種を飛ばすときに役立つ「冠毛」が、属名の由来になっています。
では花言葉にはどのような由来があるのでしょうか?
次はクリサンセマムの花言葉についてお伝えします!
クリサンセマムの花言葉はなに?
クリサンセマム・ムルチコーレの花言葉は「誠実なあなたでいて」です。
春らしい明るく陽気な花色が、花言葉の由来になっています。
「クリサンセマム(Chrysanthemum)」は、キク属全体を指す名称です。
では英語ではどのように呼ばれているのでしょうか?
次はクリサンセマムの英名についてお伝えします!
クリサンセマムは英語でなんていうの?
クリサンセマム・ムルチコーレは英語で「Yellow daisy(イエローデージー)」「Corn marigold(コーンマリーゴールド)」「Multicaule(ムルチコーレ)」と呼ばれます。
「ムルチコーレ」とは「たくさん分岐する」という意味があり、名前の通りに花茎がよく分岐して育ちます。
クリサンセマムには世界に200種以上があり、その中のコレオステフス属は「ミコニス」「ムルチコーレ」の2種で構成されます。
品種をいくつかご紹介したいと思います。
次はクリサンセマムの種類や品種についてお伝えします!
クリサンセマムの種類や品種は何があるの?
品種には次のようなものがあります。
「ムーンライト」
中心花が黄色で、花びらが淡い薄黄色をしています。花付きがよく花もちもよいので、人気の品種です。
「イエロー」
一般的な黄花の品種です。やや光沢のある花びらは、日が当たるとキラキラと黄金のようにもみえるのが特徴です。
それでは最後に、これまでのおさらいをしていきましょう。
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クリサンセマムのまとめ!
いかがでしたでしょうか?今回お伝えした重要なポイントは15個ありました。
覚えているでしょうか?1個づつ振り返っていきましょう!
①クリサンセマムの育て方(環境、土、肥料、水やり)
日当たりと風通しのよい場所が適しています。
水はけのよい土で育てましょう。
元肥には緩効性肥料を用土に加えて、よく混ぜ込みます。
追肥は開花期に液肥を控えめに施してください。
地植えは降雨で育て、鉢植えは表土が乾いたらたっぷりの水を与えます。
やや乾燥気味に育てるのがよいでしょう。
②クリサンセマムの画像(写真)!
クリサンセマムの画像をご紹介しました。
ムルチコーレとパルドサムの花を写真でご紹介しているので、ぜひチェックしてみてくださいね!
③クリサンセマムの開花時期や季節はいつ頃なの?
クリサンセマム・ムルチコーレは春~初夏に咲く花で、開花時期は3~6月です。
➃クリサンセマムの苗の植え付けのポイントは?
植え付けは10~11月頃に行います。霜が降りる前に植え付けしましょう。
冬にしっかりと根が張っていないと、越冬できない場合があります。
寒冷地では2~5月の春頃に植え付けるのがよいでしょう。
購入した苗は早い時期に、根鉢を崩さずに植えることがポイントです。
⑤クリサンセマムの鉢植えのポイントは?
6号鉢に1株を目安に植えましょう。プランターは60㎝で3株が目安になります。
鉢植えで育てる場合は、「多湿」に注意が必要です。
土の状態をよくみて、水のあげ過ぎには注意しましょう。
⑥クリサンセマムの地植え(花壇)のポイントは?
株間を30㎝以上とって植え付けしましょう。
冬は寒冷紗や霜よけネットを使って霜対策をしておくと、寒害を防ぐことができます。
⑦クリサンセマムの植え替えのポイントは?
クリサンセマム・ムルチコーレは、秋に植えて夏に枯れる一年草なので、定期的な植え替えは必要ありません。
⑧クリサンセマムの寄せ植えの仕方!
寄せ植えをつくる場合は、株間を十分にとって植えることがポイントです。
一緒に植える花は、同じクリサンセマムのパルドサムの品種が多く使われます。
「ノースポール」「スノーランド」などと混ぜて植えると、白色と黄色のコントラストがキレイでおすすめですよ。
⑨クリサンセマムの剪定(切り戻し)のポイントは?
日照不足で徒長してしまった株は、全体の3分の1ほどを残して切り戻しを行いましょう。
よく日に当てて育てることで、しっかりとした新しい茎が伸びてきます。
咲き終わった花は、花茎を根元から切り落とします。
⑩クリサンセマムの増やし方!
クリサンセマム・ムルチコーレは「種まき」で増やすことができます。
⑪クリサンセマムの種まき時期と種まきのポイントは?
発芽率を上げるために種はたくさん、まくことがポイントです。
適期は9月下旬~10月で、発芽温度は15~20℃必要です。
清潔な用土に種が重ならないように、ばらまきしてかるく覆土します。
発芽までは土が乾かないように管理しましょう。
芽が出たらやや乾燥気味にして、風通しのよい明るい日陰で管理します。
本葉が2~3枚になったら、培養土に植え付けしてください。
⑫クリサンセマムのかかりうる病気や害虫の対策方法は?
かかりうる病気に「灰色かび病」があります。
発症部分はすぐに取り除いて、花がらや傷んだ葉をこまめに取って、風通しをよくすることが予防になります。
害虫は「アブラムシ」に注意が必要です。
見つけ次第すぐに駆除してください。
日当たりのよい場所で風通しをよくすることが、防虫につながります。
⑬クリサンセマムの花言葉はなに?
クリサンセマム・ムルチコーレの花言葉は「誠実なあなたでいて」です。
⑭クリサンセマムは英語でなんていうの?
クリサンセマム・ムルチコーレは英語で「Yellow daisy(イエローデージー)」「Corn marigold(コーンマリーゴールド)」「Multicaule(ムルチコーレ)」と呼ばれます。
⑮クリサンセマムの種類や品種は何があるの?
コレオステフス属は「ミコニス」「ムルチコーレ」の2種で構成されます。
品種には「ムーンライト」「イエロー」などがあります。
それでは今回はこれで失礼します。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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