ユーフォルビアは、草花、低木、多肉植物などさまざまな種類が属する「トウダイグサ属」の英名です。
常緑低木では「ポインセチア」が有名ですね。多肉植物も人気があります。
今回は一年草や宿根草、低木を含む「草花系ユーフォルビア」の育て方をまとめてみました。
種類や品種では、さまざまなタイプをご紹介します。
どうぞ最後までチェックしてみてくださいね!
今回はユーフォルビアについてのポイント、
以上16個の点についてお伝えします。
まずはユーフォルビアの育て方からお伝えします!
目次(クリックで飛べます)
ユーフォルビアの育て方は?
ユーフォルビアの各種に共通しているポイントは3つです。
- 高温多湿に弱いこと
- よく日に当てること
- 樹液に注意すること
品種によって、低木型や、ほふく型など育ち方に違いがあります。
生育型に合わせて、鉢植えにするか地植えにするか決めましょう。
ここから詳しくお伝えします!
最初は、ユーフォルビアが好む環境についてお伝えします!
ユーフォルビアの育て方!環境はどうする?
ユーフォルビアは日当たりのよい場所を好みます。
半日陰の環境でも育ちますが、日によく当てることで、花つきがよくなります。
強い日差しや乾燥に強いので、屋外に出して育てましょう。
冬は品種によって、防寒対策が必要になります。
購入の際に耐寒性があるのかを、チェックしてくださいね。
どの品種でも、〇〇な土を好みます。
適した用土植えることで、より育てやすくなりますよ。
次は、ユーフォルビアに適した用土についてお伝えします!
ユーフォルビアを育てる際の適した用土は何?
水はけがよく、通気性のある土を好みます。
市販の培養土は「山野草用」「サボテン用」を選びましょう。
地中海原産の草花は、性質が多肉植物に似ているので、サボテン用の土で育てることができるんです。
配合する場合は「赤玉土4:鹿沼土4:軽石2」の割合がおすすめです。
これらの用土に元肥を加えて使いましょう。
ユーフォルビアに肥料を施すときは、時期に注意が必要です。
次は、ユーフォルビアに必要な肥料についてお伝えします!
ユーフォルビアの育て方!肥料はどうする?
元肥には、緩効性肥料をつかいます。
追肥は3~5月と10月頃に化成肥料を少量与えましょう。
注意してほしい時期は夏です。
夏には肥料の効果が切れるように施してください。
高温期に肥料を与えると、根が傷み株が弱くなってしまうので、注意してくださいね。
品種によって多少違いはありますが、基本的な水のやり方は同じです。
では次は、ユーフォルビアの水やりポイントについてお伝えします!
ユーフォルビアを育てる際の水の量はどうする?
鉢植えの表土が乾いたら、たっぷり水やりを行います。
受け皿に溜まった水は、必ず捨ててください。
夏の高温時期は、やや乾燥気味に管理することがポイントです。
地植えの場合は、降雨のみで育てます。
乾燥に弱い品種は「水切れ」に注意してください。
とくに生育期には、水を切らさないようにしましょう。
以上で基本的なユーフォルビアの育て方については終わりです。
次はユーフォルビアの画像をお見せします!
ユーフォルビアの画像!
花びらにみえる部分は、苞葉(ほうよう)と呼ばれる「葉」で、花はその中心にあります。
鮮やかな色の苞葉は、鉢植えや花壇を彩ってくれます。
奇抜な見た目の、多肉植物も人気があるんですよ!
ユーフォルビアの低木といえばポインセチアです。
苞葉の色が美しいですね。
ユーフォルビアには、変わった形をしているものが多くあります。
そんなところが魅力的ですよね!
ユーフォルビアは、ホームセンターや園芸店などで購入できます。
苗を購入したら、その品種に合った場所へ植え付けしてみましょう。
次はユーフォルビアの苗の植え方についてお伝えします!
ユーフォルビアの苗の植え方はどうする?
ユーフォルビアの植え付けは、春か秋のあたたかい時期が適期です。
植え付けの1週間前に、庭土に苦土石灰をよく混ぜこんでおきます。
過湿を避けたいので、高畝にしましょう。
根鉢の表面と地面が同じ高さになるように、苗を植え付けます。
深植えにならないように注意してください。
株元をバークチップなどで覆っておきます。
ユーフォルビアは地植えの方が管理がしやすいんです。
鉢植え推奨の品種でなければ、地植えがおすすめですよ。
次はユーフォルビアを地植え(庭)で育てるポイントについてお伝えします!
ユーフォルビアを地植え(庭)で育てるポイントは?
よく日が当たり、水はけのよい場所を選びましょう。
この二つの条件がそろっていれば、ほとんど手入れは必要ありません。
周辺の雑草を抜いたり、枯れた葉は取り除いて、通気性をよくすることが管理のポイントになります。
鉢植えで育てる場合は、定期的な植え替えをして、根づまりを防ぎましょう。
次はユーフォルビアの植え替えの時期についてお伝えします!
ユーフォルビアの植え替えの時期はいつ頃?
ユーフォルビアの植え替えは真夏と真冬を避けた時期に、2~3年に1回を目安に行いましょう。
根鉢をくずさないように、一回り大きな鉢と新しい土に植え替えします。
植え替えするときは、元肥を用土に加えてください。
ユーフォルビアは丈夫な性質で種類も豊富なので、寄せ植えなどのアレンジにもつかわれます。
栽培に慣れてきたら、寄せ植えに挑戦してみてはいかがでしょうか!
次はユーフォルビアの寄せ植えのポイントについてお伝えします。
ユーフォルビアの寄せ植えのポイントは?
ユーフォルビアを寄せ植えにする際は乾燥に強く涼しい気候を好む植物と一緒に、寄せ植えにしましょう。
「ガーベラ」「ゼラニウム」「カンパニュラ」などがおすすめです。
「ヘリクリサム」「セダム」などのグリーンとも相性がいいですよ。
(写真はガーベラ)
寄せ植えをつくるときは、植え付け前にからっぽの鉢に入れて、レイアウトを考えましょう。
配置が決まったら、中心から植えていきます。
蒸れに弱いので、株間を詰めすぎないようにしてください。
やや乾燥気味で管理して、咲き終わった花や、傷んだ葉はこまめに取り除きましょう。
地植えも鉢植えも、花がらをこまめに摘み取ることで、株が消耗するを抑えられます。
剪定や切り戻しも、株を元気にするために必要な作業です。
次はユーフォルビアの剪定(切り戻し)についてお伝えします!
ユーフォルビアの剪定(切り戻し)はどうやるの?
花がすべて咲き終わったら、根元から切り落とします。
地際から出た新しい芽を残して、それ以外を切りましょう。
樹形を整えるような剪定は、1~2年に1回を目安に行います。
頻繁な剪定は必要ありません。
ユーフォルビアは高温に弱いとお伝えしましたね。
では耐寒性はどうでしょうか?
次はユーフォルビアの耐寒性についてお伝えします!
ユーフォルビアに耐寒性はあるの?
ユーフォルビアは耐寒性のある品種が多くあります。
マイナス20℃以上でも耐える品種もあるんですよ!
耐寒性が弱い品種でも、5℃くらいまで耐えることができます。
雪の多い寒冷地では切り戻しを行い、株を掘り上げて鉢植えに移すと安心です。
雪の少ない地域では、株元をマルチングして、根が凍結するのを防ぎましょう。
ユーフォルビアが枯れてしまう原因で、もっとも多いのが「根腐れ」です。
根腐れはどのようにして起こるのでしょうか?
根腐れしたときの対策もチェックしておきましょう。
次はユーフォルビアの根腐れについてお伝えします!
ユーフォルビアが根腐れしてしまう原因は?
根腐れは「多湿」によって起こります。
とくに高温期の水のやり方に注意してください。
夏は乾燥気味にして、水やりは朝や夕方の涼しい時間帯に行いましょう。
「根づまり」も原因のひとつです。
鉢植えにしている場合は、定期的に植え替えをして予防します。
夏の「過肥」にも気をつけなくてはいけません。
暑い時期に多くの肥料を与えると、根が傷んで根腐れの原因になります。
高温時期は肥料を控えましょう。
根腐れを起こすと、葉が黄色く枯れてきます。
株を抜いて傷んで黒くなった根を取り除き、新しい土に植え替えしてください。
植え替えのときに株が大きくなっていたら、「株分け」ができます。
こうした方法で、ご自宅のユーフォルビアを増やすことができるんですよ!
次はユーフォルビアの増やし方についてお伝えします!
ユーフォルビアの増やし方は?
ユーフォルビアは「種まき」「挿し木」「株分け」で増やすことができます。
多年草のユーフォルビアは、3年以上になると株が衰えてきます。
このような方法で増やすことで、元気な株をまた育てることができますよ。
それぞれのやり方を詳しくみてみましょう。
まずはユーフォルビアの種まきのやり方についてお伝えします!
ユーフォルビアの種まきのやり方は?
ユーフォルビアの種まきのやり方ですが、花後にできた種を採取して、すぐにまきましょう。
種は植物用の殺菌剤で、消毒します。
種まき用の土は清潔なものを使用してください。
種まきトレイに土を入れて、湿らせておきます。
重ならないように種をまいたら、かるく覆土しましょう。
土が乾かないように、明るい日陰で管理します。
気温が下がり過ぎないようにすることがポイントです!
本葉が数枚出てきたら、1本ずつ育苗ポットに移して、よく根が張るまで育てましょう。
剪定で落とした茎や枝は、挿し木にできます。
次はユーフォルビアの挿し木のやり方についてお伝えします!
ユーフォルビアの挿し木のやり方は?
剪定や挿し木を行うときは、必ず撥水性のある手袋を着用してください!
ユーフォルビアの樹液に触れないように注意しましょう。
切り口から出た白い樹液をキレイに洗い流します。
湿らせた挿し木用の土に挿していきます。
明るい日陰で、土が乾かないように管理してください。
しっかり根が張るまで育てます。
大きくなった株は、根元が蒸れる原因になります。
株分けをして、株元をすっきりさせましょう。
次はユーフォルビアの株分けのやり方についてお伝えします!
ユーフォルビアの株分けのやり方は?
植え替えと同じ時期に行います。
なるべく根を傷つけないように、自然と別れる位置で株を分けていきます。
切り離す場合は、ナイフを消毒すること、樹液に触れないことに注意してください。
分けた株をそれぞれ新しい土に植え付けします。
樹液に触ってはいけない理由は、ユーフォルビアの毒性にあるんです。
次はユーフォルビアの毒性についてお伝えします!
ユーフォルビアには毒性がある?
ユーフォルビアの茎や葉から出る白い乳液には毒性があります。
皮膚につくとかぶれて、目などに入ると炎症を起こしてしまいます。
触ってしまったら、すぐにハンドソープで手を洗いましょう。
品種によって毒性の強さが違うようなので、取り扱いには十分注意してください!
植え替えや剪定、挿し木などの作業のときは、手袋とアームガードを着用しましょう。
手袋は布製のものではなく、ゴム手袋のように撥水性のあるものを使ってくださいね。
ユーフォルビアは学名、英名ともに「Euphorbia(ユーフォルビア)」といいます。
「エウフォルビア」と呼ばれることも。
ローマ時代のギリシャ医師であった「Euphorbus(エホバルス)」が、ユーフォルビアに下剤の効果があることを発見したのが名前の由来になっています。
では花言葉にはどのようなものが、あるのでしょうか?
次はユーフォルビアの花言葉についてお伝えします!
ユーフォルビアの花言葉はなに?
ユーフォルビアの花言葉は「明るく照らして」「ひかえめ」「地味」です。
和名である「トウダイグサ」を「灯台」に見立てられたことが、「明るく照らして」という花言葉の由来になっています。
一言でユーフォルビアといっても、種類が多くて迷ってしまいますよね。
次ではユーフォルビアの種類や品種についてお伝えします!
ユーフォルビアの種類や品種には何がある?
ユーフォルビア(トウダイグサ属)には、約300以上の属があり、7000以上の種類があります。
原種も2000種以上あるそうですよ!
多くの種類の中から、代表的なものをいくつかご紹介したいと思います。
「トウダイグサ」
本州から沖縄に自生する越年草です。
あたたかい地域に多く、路地や畑などに生えています。
「ノウルシ」
河川敷や湿地に自生する多年草で、黄色い苞葉が特徴です。
葉や茎から出る白い乳液が、ウルシに似ていることからこの名前がつけられました。
「ポインセチア」
赤い苞葉が美しい、常緑低木です。
11~12月が見頃のため「クリスマスフラワー」という別名があります。
「ツベルクラータ」
トゲのある茎が特徴的な多肉植物です。
茎を伸ばして成長する、タコ足タイプの品種です。
「ハナキリン」
マダガスカル原産の多肉植物です。
茎はサボテンのようにトゲがあり、先端には緑色の葉とピンクや赤の苞葉がつきます。
それでは最後に、これまでのおさらいをしていきましょう。
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ユーフォルビアのまとめ!
いかがでしたでしょうか?今回お伝えした重要なポイントは16個ありました。
覚えているでしょうか?1個づつ振り返っていきましょう!
①ユーフォルビアの育て方(環境、土、肥料、水やり)
日当たりのよい場所を好みます。
水はけのよい土で育てましょう。
元肥には、緩効性肥料をつかいます。
追肥は3~5月と10月頃に化成肥料を少量与えましょう。
鉢植えの表土が乾いたら、たっぷり水やりを行います。
夏の高温時期は、やや乾燥気味に管理することがポイントです。
地植えの場合は、降雨のみで育てます。
②ユーフォルビアの画像!
ユーフォルビアを画像でご紹介しました。
ぜひチェックしてみてくださいね!
③ユーフォルビアの苗の植え方はどうする?
植え付けは、春か秋のあたたかい時期が適期です。
過湿を避けたいので、高畝にしましょう。
根鉢の表面と地面が同じ高さになるように、苗を植え付けます。
深植えにならないように注意してください。
④ユーフォルビアを地植え(庭)で育てるポイントは?
よく日が当たり、水はけのよい場所を選びましょう。
周辺の雑草を抜いたり、枯れた葉は取り除いて、通気性をよくすることが管理のポイントになります。
⑤ユーフォルビアの植え替えの時期はいつ頃?
真夏と真冬を避けた時期に、2~3年に1回を目安に行いましょう。
根鉢をくずさないように、一回り大きな鉢と新しい土に植え替えします。
⑥ユーフォルビアの寄せ植えのポイントは?
乾燥に強く涼しい気候を好む植物と一緒に、寄せ植えにしましょう。
蒸れに弱いので、株間を詰めすぎないようにしてください。
やや乾燥気味で管理して、咲き終わった花や、傷んだ葉はこまめに取り除きましょう。
⑦ユーフォルビアの剪定(切り戻し)はどうやるの?
花がすべて咲き終わったら、根元から切り落とします。
地際から出た新しい芽を残して、それ以外を切りましょう。
⑧ユーフォルビアに耐寒性はあるの?
ユーフォルビアは耐寒性のある品種が多くあります。
耐寒性が弱い品種でも、5℃くらいまで耐えることができます。
雪の多い寒冷地では切り戻しを行い、株を掘り上げて鉢植えに移すと安心です。
雪の少ない地域では、株元をマルチングして、根が凍結するのを防ぎましょう。
⑨ユーフォルビアが根腐れしてしまう原因は?
根腐れは「多湿」によって起こります。
夏は乾燥気味にして、水やりは朝や夕方の涼しい時間帯に行いましょう。
「根づまり」も原因のひとつです。
鉢植えにしている場合は、定期的に植え替えをして予防します。
夏の「過肥」にも気をつけなくてはいけません。
高温時期は肥料を控えましょう。
⑩ユーフォルビアの増やし方は?
ユーフォルビアは「種まき」「挿し木」「株分け」で増やすことができます。
⑪ユーフォルビアの種まきのやり方は?
花後にできた種を採取して、すぐにまきましょう。
種は消毒して、土は清潔なものを使用してください。
種まきトレイに土を入れて、湿らせておきます。
重ならないように種をまいたら、かるく覆土しましょう。
土が乾かないように、明るい日陰で管理します。
気温が下がり過ぎないようにすることがポイントです!
本葉が数枚出てきたら、1本ずつ育苗ポットに移して、よく根が張るまで育てましょう。
⑫ユーフォルビアの挿し木のやり方はどうするの?
切り口から出た白い樹液をキレイに洗い流します。
湿らせた挿し木用の土に挿していきます。
明るい日陰で、土が乾かないように管理してください。
⑬ユーフォルビアの株分けのやり方は?
植え替えと同じ時期に行います。
なるべく根を傷つけないように、自然と別れる位置で株を分けていきます。
ナイフで切り離す場合は、ナイフを消毒すること、樹液に触れないことに注意してください。
⑭ユーフォルビアには毒性がある?
ユーフォルビアの茎や葉から出る白い乳液には毒性があります。
皮膚につくとかぶれて、目などに入ると炎症を起こしてしまいます。
触ってしまったら、すぐにハンドソープで手を洗いましょう。
植え替えや剪定、挿し木などの作業のときは、手袋とアームガードを着用してください。
⑮ユーフォルビアの花言葉はなに?
ユーフォルビアの花言葉は「明るく照らして」「ひかえめ」「地味」です。
⑯ユーフォルビアの種類や品種には何がある?
多くの種類の中から、代表的なものをいくつかご紹介したいと思います。
草花には「トウダイグサ」「ノウルシ」など。
低木は「ポインセチア」が有名です。
多肉植物には「ツベルクラータ」「ハナキリン」などがあります。
それでは今回はこれで失礼します。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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