花の少ない冬の時期に、美しい花を咲かせてくれるクリスマスローズ。
頻繁な植え替えが必要ないので、管理しやすい宿根性の植物です。
しかしご自宅の環境によっては、季節に合わせた管理の仕方があります。
それに美しい花には「毒」が…!?
初心者の方でもわかりやすいように、クリスマスローズの育て方のポイントをまとめてみました。
あわせて「毒」についてや、花言葉などもご紹介しますので、どうぞ最後までご覧ください。
今回はクリスマスローズについてのポイント、
以上18個の点についてお伝えします。
まずはクリスマスローズの育て方からお伝えします!
目次(クリックで飛べます)
クリスマスローズの育て方は?
クリスマスローズには、冬咲き品種と春咲き品種があります。
どちらの品種も、クリスマスローズとして販売されているんです。
苗や鉢植えを購入するときは、どちらの季節に咲くものか、確認してくださいね。
寒さや日陰に強い花ですが、季節によって日光をたくさん当ててあげることが、元気に育つポイントになります。
初心者の方は、管理がしやすい「鉢植え」で育てるのがおすすです。
ここから詳しくお伝えします!
最初は、クリスマスローズが好む環境についてお伝えします!
クリスマスローズの育て方!環境はどうする?
夏は直射日光が当たらない、半日陰の環境で育てます。
風通しのよい、軒下や木陰などに置いてあげるとよいでしょう。
秋~春はよく日の当たる場所が適しています。
梅雨や秋の長雨には当てないようにしてください。
土選びは、最初の重要なポイントになります。
次は、クリスマスローズに適した用土についてお伝えします!
クリスマスローズを育てる際の適した用土は何?
水はけと水もちがよく、有機質に富んだ土が適しています。
「赤玉土5:腐葉土3:バーミキュライト2」の配合土に元肥を加えたものがおすすめ。
クリスマスローズの専用土もあるので、利用してみてくださいね。
用土が準備できたら、次は肥料のあげ方をみてみましょう。
肥料のあげ過ぎには、注意が必要ですよ!
次は、クリスマスローズに必要な肥料についてお伝えします。
クリスマスローズの育て方!肥料はどうする?
元肥には腐葉土や堆肥などの、有機質肥料を使います。
植え付けのときに用土によく混ぜこんでおきましょう。
追肥は花後と9~10月頃に、緩効性の固形肥料を施します。
鉢植えの場合は、10~2月のあいだ2カ月に1回を目安に、緩効性肥料を与えます。
液肥を使う場合は、10~4月のあいだ月に2~3回を目安に施してください。
水をあげるときのポイントは「時間帯」にあります!
では次は、クリスマスローズの水やりポイントについてお伝えします。
クリスマスローズを育てる際の水の量はどうする?
クリスマスローズの鉢植えは、生育期(10~5月)に表土が乾いたら、たっぷり水やりをします。
休眠期(6~9月)は、やや乾燥気味に管理してください。
休眠期の水やりは、朝日が当たる前か、夕方の涼しい時間帯に行いましょう。
冬は午前中のあたたかい時間帯に水やりを行うことで、根の凍結を予防できます。
地植えの場合は降雨で育てます。
日照りが続くようでしたら、水やりを行ってください。
クリスマスローズは湿り気のある環境を好みます。
「水切れ」や「強い乾燥」に注意してくださいね。
以上で基本的なクリスマスローズの育て方については終わりです。
次はクリスマスローズの季節や開花時期についてお伝えします!
クリスマスローズの季節や開花時期はいつ頃なの?
クリスマスローズの開花時期は、12~4月のあいだです。
冬咲き品種は12~3月頃、春咲き品種は2~4月頃に花を咲かせます。
花色には白やピンクのほかに、薄緑や紫などの単色や、グラデーションのあるものがありますよ。
咲き方も一重咲きから八重咲きなどがあり、花の形も品種によってさまざまです。
クリスマスローズには、さらにこんな特徴がありました!
次はクリスマスローズの特徴についてお伝えします。
クリスマスローズの特徴はなに?
クリスマスローズは「ローズ」という名前がついていますが、バラ科ではなくキンポウゲ科の植物。
豊富な花色があリますが、花びらに見える部分は「ガク」なんです。
「ガク」とは、花びらの付け根にある葉のようなもので、花びらを支える役割があります。
中心にある小さな黄色い部分の根元にあるのが、クリスマスローズの本当の花です。
そんなクリスマスローズを画像でチェックしてみましょう。
次はクリスマスローズの画像(写真)をお見せします!
クリスマスローズの画像(写真)!
色づくガクは、まるで本物の花のよう!
成長に合わせてガク色が変化するんです。(品種によります)
下を向くように花を咲かせます。
クリスマスローズは苗を購入して植え付けするのが一般的です。
苗から育てた場合、開花するまで少し時間がかかります。
すぐに花を楽しみたい方は、開花株を購入して、植え替えしましょう。
次はクリスマスローズの苗の植え方についてお伝えします!
クリスマスローズの苗の植え方は?
苗は葉の数が多すぎるものよりも、少なくても大きいものを選びましょう。
クリスマスローズの植え付けに適した時期は、9~11月頃です。
この時期は休眠期から目覚めて、根や新芽が伸び始める準備をしています。
寒冷地では、あたたかくなった春(3~4月頃)が適期です。
霜や凍結などの寒害を防ぐことができますよ。
深さ20~30㎝の植穴を掘り、掘り上げた庭土に同量の腐葉土と、元肥(堆肥など)をよく混ぜこんでください。
秋に購入した苗は、やさしく根をほぐして古い土を落とします。
冬~春に購入した苗は、根を傷めないように、根鉢を崩さずに植えましょう。
とくに開花株は根を崩さないように植えることがポイントです。
深植えにならないように注意してください。
根鉢の表面と地面が、同じくらいの高さになるようにします。
適した環境をしっかりと把握しておけば、花壇で育てるのも、むずかしくありません。
次はクリスマスローズを地植え(花壇)で育てる時期とポイントについてお伝えします!
クリスマスローズを地植え(花壇)で育てる時期とポイント!
クリスマスローズは1年を通して、地植えで育てることができます。
寒冷地では霜や凍結によって、枯れてしまいますが、根が凍ってしまわなければ大丈夫。
霜よけネットやマルチングで寒害を予防しましょう。
心配であれば冬のあいだは鉢植えに移して、室内で管理するのもよいでしょう。
夏は高温と多湿に注意してください。
地植えで育てるには、季節に合わせて環境を整えてあげることがポイントになります。
クリスマスローズの美しい花姿を維持するためには、剪定などの手入れが必要です。
やり方はむずかしくないので、ポイントをおさえておきましょう。
次はクリスマスローズの剪定や手入れなどについてお伝えします!
クリスマスローズの剪定(切り戻し)の方法は?花がら摘みもやったほうがいいの?
秋に新芽が出てきたら、古い葉を根元から切り落としましょう。
新芽によく日が当たり、花茎も育ちやすくなります。
風通しをよくする効果もありますよ。
咲き終わった花は、早めに摘むことで株の消耗をおさえることができます。
花が落ちても「ガク」が残ることがあるので、花が散ったことに気付かない場合があります。
がくの中の黄色い部分を、よく見てあげてくださいね。
剪定や手入れ作業のときは、必ず手袋やアームガードを装着しましょう!
クリスマスローズには「毒性」があるためです。
後ほど詳しくご説明しますね。
はじめに「頻繁な植え替えは必要ない」とお伝えしましたね。
ではどのくらいの頻度で行えばよいのでしょうか?
次はクリスマスローズの植え替え(移植)の時期とやり方についてお伝えします!
クリスマスローズの植え替え(移植)の時期とやり方は?
クリスマスローズの植え替えは、秋(9月頃~)に3~4年に1回を目安に行いましょう。
鉢植えの場合は、株よりも2回り大きな鉢と新しい土に、植え替えします。
地植えの場合、株が大きくなったものは植え替えに合わせて、株分けを行いましょう。
傷んだ根や葉は取り除き、植え付けと同じ手順で行います。
「植えたクリスマスローズの花がちっとも咲かない」とお困りではありませんか?
原因はアレかもしれません!
次はクリスマスローズの枯れや花が咲かない原因と対策についてお伝えします。
クリスマスローズの花が咲かない原因は?枯れる原因はなに?対策方法はあるの?
クリスマスローズは小さな苗から植えると、花が咲くまでに4~5年かかる場合があります。
小さすぎる苗は鉢植えで育てて、ある程度大きくなったら地植えにすると、花が咲きやすくなりますよ。
夏の強すぎる日光は「葉焼け」の原因になります。
傷んだ葉は根元から切り落とします。
夏は50~70%遮光した場所で管理してください。
冬に霜や凍結により、枯れることがあります。
地上部が枯れても、根が凍ってしまわなければ大丈夫です。
株元をマルチングして、根の凍結を予防しましょう。
植え替えしてすぐに肥料を与えると、根が傷んで葉がしおれてしまいます。
植え替え後は10~14日ほどあけてから、肥料を施してください。
品種によって冬に落葉するものがあります。
「トルカータス」や「アトロルーベンス」など。
このような品種は、冬に葉が茶色く枯れたようになります。
しかし株元から新芽が出てくるので、問題ありません。
葉が黄色くなっている場合は、「根腐れ」を起こしている可能性があります。
一度株を掘り起こして、傷んだ根を取り除き、植え替えをしてください。
植え替え後は、半日陰で風が当たらない場所で、しばらく休ませましょう。
では「根腐れ」はどのようにして起こるのでしょうか?
次はクリスマスローズが根腐れしてしまう原因についてお伝えします!
クリスマスローズが根腐れしてしまう原因は?
根腐れを起こす原因は、「土が合っていない」「水のあげすぎ」「根づまり」「肥料によるもの」が考えられます。
「適した用土」をチェックして、土が合っているか確認しましょう。
湿り気を好むクリスマスローズですが、水のあげ過ぎは蒸れの原因になります。
量とあげる時間帯に注意して、水やりを行ってください。
直径18㎝以上の鉢に植える場合は、鉢底に底石を敷いて、水はけをよくすることも大切なポイントです。
株が育ってくると、土の中で根がいっぱいになり、根づまりを起こしてしまいます。
定期的に植え替えをして、必要であれば株分けも行いましょう。
植え替え後は根がデリケートなので、すぐに肥料を与えると根が傷みます。
しばらくしてから、肥料を再開してください。
上記のような原因のほかにも、病害虫の被害によって枯れてしまうことがあるんです。
次はクリスマスローズがかかりうる病気や害虫についてお伝えします!
クリスマスローズがかかりうる病気や害虫は何がある?
クリスマスローズは次のような病害虫に注意しましょう!
「ブラックデス」
ヘレボルス属がかかる病気で、ウイルスによるものです。
ウイルスは潜伏期間が3~18カ月と長く、ほかの株にも感染してしまう病気なんです。
10~12月に新芽の葉脈に沿って、黒い筋状の病斑が出ます。
病斑は急激に広がり、株全体が真っ黒に腐敗してしまいます。
ハサミやナイフなどの切り口や、害虫による食害などから、ウイルスが入ると考えられます。
害虫の駆除と周辺の雑草をきれいにすること。
ハサミなどの器具は消毒して清潔なものを使うこと。
新しい株は、もともと植えていたところから、少し離して植え付けすること。
専用の殺虫剤を散布することで予防できます。
「灰色カビ病」
葉や茎が腐敗して、灰色のカビに覆われる病気です。
発症した部分は早めに取り除きましょう。
高畝にして水はけをよくして、株元はマルチングで泥水の跳ね返りを防ぐこと。
枯れた葉や花がらは、こまめに摘み取り、風通しをよくすることで予防できます。
「立枯病」
カビが原因で発症する病気です。
地際の茎が腐敗して、茎が倒れます。
とくに幼苗時期にかかりやすいので注意しましょう。
発症部分は根元から切り落とします。
土壌感染によるものが多いので、植え付け前に土を消毒しておくと安心です。
「べと病」
葉に汚れたような、不規則な病斑が出ます。
病状がすすむと病斑は広がり、湿度が高くなると、ベトベトになります。
発症初期は薬剤散布で消毒しましょう。
密植を避けて、風通しをよくすることが予防になります。
「軟腐病」
葉茎の地際に近い部分に病斑が出ます。
急速に病状がすすみ、軟化して腐敗してしまうのが特徴です。
強風による株元の傷や、ヨトウムシなどの食害が原因になります。
これらを予防することで、病気から守ることができます。
「黒斑細菌病」
葉裏に黒く縁どられた褐色の病斑ができます。
ややへこんで、いびつな形をしているのが特徴です。
発病のすすんだものは、株ごと抜いて処分してください。
強風や害虫による傷を予防すること。
水はけと通気性のよい環境にすることで予防できます。
「モザイク病」
ウイルスが原因で起こる病気です。
葉に黄淡色のモザイク状の病斑が出ます。
発症した株は抜き取り、焼却処分しなければいけません。
アブラムシやアザミウマによって発症してしまうんです。
これらの害虫を駆除、防虫して病気を予防しましょう。
害虫は「アブラムシ」「アザミウマ」「ハダニ」「ハモグリバエ」「ハマキムシ」「ナメクジ」などに注意が必要です!
害虫は見つけ次第すぐに駆除してください。
防虫ネットや防虫剤で予防しておくのもよいでしょう。
クリスマスローズの栽培が2年目以降になったら、増やすこともできちゃいます!
次はクリスマスローズの増やし方についてお伝えします。
クリスマスローズの増やし方は?
クリスマスローズは「株分け」「挿し木」「種まき」で増やせます。
株分けは、植え替えの時期に合わせて行いましょう。
大きく育った株を、1株に3芽以上ついた状態で分けます。
あまり細かくすると、生育不良の原因になるので、注意してくださいね。
挿し木と種まきについて、詳しくみてましょう。
まずはクリスマスローズの挿し木(挿し芽)のやり方についてお伝えします!
クリスマスローズの挿し木(挿し芽)のやり方は?
挿し木(挿し芽)は9月下旬~10月の、気温20℃くらいの時期が適期です。
春に出た葉を、茎の付け根から摘み取ります。
このときハサミは使わずに、手で根元から剥ぎとるようにするのがポイントです。
茎の途中からハサミで切ってしまうと、発芽しないので注意してください。
大きな葉は半分ほどにカットしたら、赤玉土に挿していきます。
明るい日陰で、土が乾燥しないように管理しましょう。
ときどき葉水を行い、葉の乾燥も防ぎます。
数カ月管理すると発根して、用土から新芽が出てきます。
新芽が出たらポットに移して、根がしっかり張るまで育てましょう。
挿し木(挿し芽)で増やすのは一般的ではありません。
環境が悪いと失敗する確率が高いためです。
また、花を咲かせるには、種まきで育てた苗よりも時間がかかります。
確実に増やしたいなら、株分けがおすすめですよ。
次はクリスマスローズの種まき時期と種まきのポイントについてお伝えします!
クリスマスローズ(ヘレボルス)の種まき時期と種まきのポイントは?こぼれ種でも増えるの?
植え付けから2年目以降の株から、採取した種を使いましょう。
種を湿らせたキッチンペーパーなどに包み、茶こし袋などに入れておきます。
22~25℃の温度でカビが生えないように注意しながら、2カ月以上寝かせましょう。
9月下旬~10月上旬に、かるく湿らせた「硬質の赤玉土」に種をまきます。
4号鉢に15~20粒を目安にしてください。
種をまいたら、1㎝ほど覆土して、たっぷり水やりを行います。
日光の当たらない、土がゆっくり乾く場所で管理しましょう。
発芽までのあいだに数回、強い霜に当てて発芽を促します。
このため必ず、赤玉土は硬質のものを使いましょう。
寒冷地では土が完全に凍ってしまわないように、注意してくださいね。
3週間に1回、1000倍に薄めた殺菌剤を散布して、種に雑菌がつかないようにします。
2~3カ月後にすべて発芽したら、週に1回希釈した液肥を与えて育てましょう。
種まきから約6カ月ほどまで育てたら、1本ずつ育苗ポットに植えて、根がしっかり張るまで育てます。
地植えでこぼれた種は、ほとんどが雨で流されてしまいます。
しかしまれに、残って発芽することもあるんです。
本葉が伸びてきたら、株周りを大きく掘り返して、1本ずつポットに植え替えしましょう。
このとき根を傷つけないように、十分注意してください!
成長に合わせてポットのサイズを大きくしていき、定植できるまでに育てたら、再び花壇に戻します。
剪定や植え替えなど、どのような作業をするときも、素手でやらないでください!
クリスマスローズには、「毒」があるんです…!
次はクリスマスローズの毒性についてお伝えします!
クリスマスローズは毒性があるの?
クリスマスローズの根には、「ヘレボリン」「アコニチン」という有毒成分が含まれています。
この成分は心臓に影響の出る毒で、死んでしまうほどの猛毒なんです!
大量に食べない限りは、死に至るまでにはならないので、安心してくださいね。
全草に含まれている有毒成分は「ラヌンクリン」です。
葉茎や花の汁、ギザギザの葉に触れると、皮膚や粘膜に炎症が起きます。
万が一食べてしまうと、頭痛、腹痛、嘔吐、めまい、不整脈、心臓麻痺といった症状が出ます。
小さなお子さんや、ペットのいるご家庭では、管理場所に十分注意してください。
クリスマスローズの手入れ作業をする場合は、手袋やアームガードを必ず着用しましょう。
クリスマスローズの苗や鉢植えは、園芸店やホームセンター、ネット通販などで購入できます。
次はクリスマスローズの販売価格についてお伝えします!
クリスマスローズの販売価格ってどれくらいなの?
クリスマスローズの苗は、7.5㎝育苗ポットで1000~1500円で販売されています。
種は10粒入りで800~1000円ほど。
品種によっては2000円以上するものもあるんですよ。
開花株は2000~4000円のものが多くあります。
クリスマスローズってすごく素敵な名前ですよね。
しかし学名には「恐ろしい意味」があるのをご存知ですか?
次はクリスマスローズの名前や花言葉についてお伝えします!
クリスマスローズは英語でなんて言うの?和名や別名は?花言葉も!
英語では、「ニゲル」が原種の冬咲き品種を「Christmas Rose(クリスマスローズ)」と呼びます。
「オリエンタリス」が原種の春咲き品種を「Lenten Rose(レンテンローズ)」と呼び区別しています。
別名でもある、学名の「Helleborus(ヘレボルス)」には、ギリシャ語で「食べると死ぬ」という意味があるんです。
和名は「寒芍薬(カンシャクヤク)」「初雪おこし」と呼ばれ、下向きに咲く花姿が古くから親しまれてきました。
クリスマスローズの花言葉は「いたわり」「追憶」「私を忘れないで」「私の不安を取り除いてください」「慰め」「不安を和らげて」「安心させて」です。
うつむくように咲く花姿から、このような花言葉がつけられたと言われています。
クリスマスローズの原種は20種類を超え、配合品種も多くつくられています。
次はクリスマスローズの種類についてお伝えします!
クリスマスローズの種類は何があるの?
原種の種類と品種を一部ご紹介したいと思います。
「ニゲル」
クリスマスローズと呼ばれる代表的な原種です。
育てやすい性質ですが、株の寿命が短い種類です。
配合品種には「ピンクアイス」「ブライアーローズ」などがあります。
「オリエンタリス」
春に花が咲き、花茎と葉茎が別々に生える、無茎種という種類の原種です。
改良品種には「ガーデンハイブリット」があります。
育てやすく初心者の方におすすめです。
咲き方には、「シングル(一重咲き)」「ダブル(八重咲き)」「セミダブル(アネモネ咲き・半八重咲き)」があります。
ガクの縁に線が入った品種は「ピコティ」と呼ばれ、たいへん人気のある品種です。
お好みの咲き方、花色のものを選んでみてくださいね!
それでは最後に、これまでのおさらいをしていきましょう。
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クリスマスローズのまとめ!
いかがでしたでしょうか?今回お伝えした重要なポイントは18個ありました。
覚えているでしょうか?1個づつ振り返っていきましょう!
①クリスマスローズの育て方(環境、土、肥料、水やり)
夏は直射日光が当たらない半日陰の環境で。
秋~春はよく日の当たる場所が適しています。
水はけと水もちがよく、有機質に富んだ土で育てましょう。
元肥には腐葉土や堆肥などの、有機質肥料を使います。
追肥は花後と9~10月頃に、緩効性の固形肥料を施します。
鉢植えの場合は、10~2月のあいだ2カ月に1回を目安に、緩効性肥料を与えます。
鉢植えは、生育期に表土が乾いたらたっぷり水やりをします。
休眠期は、やや乾燥気味に管理してください。
②クリスマスローズの季節や開花時期はいつ頃なの?
クリスマスローズの開花時期は、12~4月のあいだです。
冬咲き品種は12~3月頃、春咲き品種は2~4月頃に花を咲かせます。
③クリスマスローズの特徴はなに?
クリスマスローズは「ローズ」という名前がついていますが、バラ科ではなくキンポウゲ科の植物なんです。
豊富な花色があリますが、花びらに見える部分は「ガク」です。
クリスマスローズの本当の花は、中心にある小さな黄色い部分の根元にあります。
④クリスマスローズの画像(写真)!
クリスマスローズの画像をご紹介しました。
ぜひもう一度チェックしてみてくださいね!
⑤クリスマスローズの苗の植え方は?
植え付けに適した時期は、9~11月頃です。
深さ20~30㎝の植穴を掘り、掘り上げた庭土に同量の腐葉土と、元肥(堆肥など)をよく混ぜこんでください。
秋に購入した苗は、やさしく根をほぐして古い土を落とします。
冬~春に購入した苗は、根を傷めないように、根鉢を崩さずに植えましょう。
とくに開花株は根を崩さないように植えることがポイントです。
深植えにならないように注意してください。
⑥クリスマスローズを地植え(花壇)で育てる時期とポイント!
クリスマスローズは1年を通して、地植えで育てることができます。
寒冷地では霜や凍結によって、枯れてしまいますが、根が凍ってしまわなければ大丈夫。
霜よけネットやマルチングで寒害を予防しましょう。
地植えで育てるには、季節に合わせて環境を整えてあげることがポイントになります。
⑦クリスマスローズの剪定(切り戻し)の方法は?花がら摘みもやったほうがいいの?
秋に新芽が出てきたら、古い葉を根元から切り落としましょう。
新芽によく日が当たり、花茎も育ちやすくなります。
咲き終わった花は、早めに摘むことで株の消耗をおさえることができます。
剪定や手入れ作業のときは、必ず手袋やアームガードを装着しましょう。
⑧クリスマスローズの植え替え(移植)の時期とやり方は?
植え替えは秋(9月頃~)に、3~4年に1回を目安に行いましょう。
鉢植えの場合は、株よりも2回り大きな鉢と新しい土に、植え替えします。
⑨クリスマスローズの花が咲かない原因は?枯れる原因はなに?対策方法はあるの?
「苗が小さい」場合は鉢植えで育て、ある程度大きくなったら地植えにすると、花が咲きやすくなりますよ。
夏の強すぎる日光は「葉焼け」の原因になります。
夏は50~70%遮光した場所で管理してください。
冬に「霜や凍結」により、枯れることがあります。
株元をマルチングして、根の凍結を予防しましょう。
「植え替え直後の肥料」は、根が傷んで葉がしおれてしまいます。
植え替え後は10~14日ほどあけてから、肥料を施してください。
葉が黄色くなっている場合は、「根腐れ」を起こしている可能性があります。
一度株を掘り起こして、傷んだ根を取り除き、植え替えをしてください。
品種によって冬に落葉するものがあります。
「トルカータス」や「アトロルーベンス」など。
株元から新芽が出てくるので、問題ありません。
⑩クリスマスローズが根腐れしてしまう原因は?
根腐れを起こす原因は、「土が合っていない」「水のあげすぎ」「根づまり」「肥料によるもの」が考えられます。
適した用土と水やりなどで、根腐れを予防しましょう。
⑪クリスマスローズがかかりうる病気や害虫は何がある?
クリスマスローズがかかりうる病気には「ブラックデス」「灰色カビ病」「立枯病」「べと病」「軟腐病」「黒斑細菌病」「モザイク病」などがあります。
注意が必要な害虫には「アブラムシ」「アザミウマ」「ハダニ」「ハモグリバエ」「ハマキムシ」「ナメクジ」などがいます。
⑫クリスマスローズの増やし方は?
クリスマスローズは「株分け」「挿し木」「種まき」で増やすことができます。
株分けは、植え替えの時期に合わせて行いましょう。
⑬クリスマスローズの挿し木(挿し芽)のやり方は?
挿し木(挿し芽)は9月下旬~10月の、気温20℃くらいの時期が適期です。
春に出た葉を、茎の付け根から摘み取ります。
手で根元から剥ぎとるようにするのがポイントです。
茎の途中から、ハサミで切ってしまうと、発芽しないので注意しましょう。
大きな葉は半分ほどにカットしたら、赤玉土に挿していきます。
明るい日陰で、土が乾燥しないように管理しましょう。
⑭クリスマスローズ(ヘレボルス)の種まき時期と種まきのポイントは?こぼれ種でも増えるの?
9月下旬~10月上旬に、硬質の赤玉土をかるく湿らせたところに、種をまきます。
種をまいたら、1㎝ほど覆土して、たっぷり水やりを行います。
日光の当たらない、土がゆっくり乾く場所で管理しましょう。
発芽までのあいだに数回、強い霜に当てて発芽を促します。
種まきから約6カ月ほどまで育てたら、1本ずつ育苗ポットに植えて、根がしっかり張るまで育てます。
地植えでこぼれた種は、まれに残って発芽することもあるんです。
本葉が伸びてきたら、株周りを大きく掘り返して、1本ずつポットに植え替えしましょう。
このとき根を傷つけないように、十分注意してくださいね!
⑮クリスマスローズは毒性があるの?
クリスマスローズの根には、「ヘレボリン」「アコニチン」という有毒成分が含まれています。
この成分は心臓に影響の出る毒で、大量に食べると死んでしまうほどの猛毒!
全草に含まれている有毒成分は「ラヌンクリン」です。
葉茎や花の汁、ギザギザの葉に触れると、皮膚や粘膜に炎症が起きます。
食べてしまうと、頭痛、腹痛、嘔吐、めまい、不整脈、心臓麻痺といった症状が出ます。
⑯クリスマスローズの販売価格ってどれくらいなの?
クリスマスローズの苗は、7.5㎝育苗ポットで1000~1500円で販売されています。
⑰クリスマスローズは英語でなんて言うの?和名や別名は?花言葉も!
英語では、「ニゲル」が原種の冬咲き品種を「Christmas Rose(クリスマスローズ)」と呼びます。
「オリエンタリス」が原種の春咲き品種を「Lenten Rose(レンテンローズ)」と呼び区別しています。
別名でもある、学名の「Helleborus(ヘレボルス)」には、ギリシャ語で「食べると死ぬ」という意味があるんです。
和名は「寒芍薬(カンシャクヤク)」や「初雪おこし」と呼ばれます。
クリスマスローズの花言葉は「いたわり」「追憶」「私を忘れないで」「私の不安を取り除いてください」「慰め」「不安を和らげて」「安心させて」です。
⑱クリスマスローズの種類は何があるの?
原種の種類には「ニゲル」「オリエンタリス」などがあります。
咲き方には、「シングル(一重咲き)」「ダブル(八重咲き)」「セミダブル(アネモネ咲き・半八重咲き)」があります。
ガクの縁に線が入った品種は「ピコティ」と呼ばれ、たいへん人気のある品種です。
それでは今回はこれで失礼します。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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