みなさんこんにちは。
今回は、サニーレタスについてまとめていきたいと思います。
サニーレタスは別名リーフレタスとも呼ばれ、数ある食用野菜類の中で、最も初心者向けの栽培種と言われています。
栽培にかかる期間が短いため、病気や害虫がつきにくく、簡単に収穫できるという大きなメリットも持ちます。
育成を楽しんだ後は収穫し、食卓にも並べられる優良種であり、プランターや家庭菜園など多岐に渡り育成できるのも大きなメリットですよね?
今回は、サニーレタスについてのポイント、
以上17個の点についてお伝えします。
まずはサニーレタスの育て方からお伝えします!
目次(クリックで飛べます)
サニーレタスの育て方(栽培方法)は?家庭菜園に向いている?室内でも育てられるの?
サニーレタスは初心者向けの野菜種であり、家庭菜園はおろかプランター栽培にも向いています。
室内でも育てられますが、その場合はかなり小ぶりになり、十分な大きさに育たない可能性があります。
基本は屋外に置き、ふんだんに日の光を当てて育て上げて下さい。
サニーレタスは耐寒性・耐暑性共に優れています。
やや冷涼な環境と適度な日光も栽培の要となるので、十分な収穫を狙う際は注意しましょう。
ここからさらに詳しくお伝えします。
最初は、サニーレタスが好む環境についてお伝えします!
サニーレタスの育て方!環境はどうする?日当たりは良い方がいいの?日陰でも育つ?
サニーレタスは種子でさえ好光性を持ち、その葉もふんだんな日差しを求めます。
肉付きがよく形の良いサニーレタスに仕上げるためには、日当たりの良さは欠かせません。
日陰でも栽培はできますが、理想的な葉数や旨みは確実に薄れ、最悪枯死してしまう可能性も否めません。
またサニーレタスは気温にも生育状況が強く左右されます。
種子の発芽適温は25℃前後であり、苗から収穫までの生育適温は15〜20℃とやや冷涼な環境を好みます。
そのため栽培には、季節を選ぶ野菜種と言っても良いでしょう。
次は、サニーレタスに適した用土についてお伝えします!
サニーレタスを育てる際の適した用土は何?
サニーレタスを育てるには「地植え栽培」と「プランター栽培」の二通りに分かれます、
酸性の土壌を嫌うので、植え付けの2週間ほど前に予め苔土石灰を撒き、土壌を中和させておきます。
プランター栽培は、この限りではありません。
サニーレタスの“地植え栽培”となると大掛かりに聞こえますが、要所を抑え土壌作りをすれば難しくはないでしょう。
庭や家庭菜園で栽培する際にこの方法を取ります。
苗を植え付ける土壌はできるだけ小石等を弾き、堆肥・緩効性化成肥料を混ぜ込んで、耕しておきましょう。
最後に幅30〜50cm・高さ10cmの畝を作り、1週間ほど寝かせ準備を整えておきます。
サニーレタスをプランターで育成する際は市販の“野菜用培養土”が最も適しています。
自作の場合は赤玉土・腐葉土・バーミキューライトを7:2.5:0.5の比率で混ぜ合わせます。
その後1リットルあたり1〜2gの石灰と緩効性化成肥料を追加して下さい。
次は、サニーレタスに必要な肥料についてお伝えします!
サニーレタスの育て方!肥料はどうする?追肥は必要なの?
サニーレタスは地植え栽培・プランター栽培共に緩効性化成肥料を元肥とします。
緩効性化成肥料を使用しない場合は、地植え栽培の場合、堆肥や腐葉土をたっぷり混ぜ込むことで代替可能です。
プランター栽培は緩効性化成肥料を必ず使う様にしましょう。
生育期間が短いため追肥は不要となります。
では次は、サニーレタスの水やりポイントについてお伝えします!
サニーレタスを育てる際の水の量や頻度はどうする?
サニーレタスの水やりは、その成長に応じて2通りに分かれます。
初期苗の状態は少し多めに水やりを行って下さい。
草丈が8〜10cmを超え始めたら、表土が乾いたら水やりをする程度に留めます。
サニーレタスは加湿を嫌うので、水の量は少なめに与える程度で構いません。
以上で基本的なサニーレタスの育て方については終わりです。
次はサニーレタスの写真(画像)をお見せします!
サニーレタスの画像(写真)!花や葉っぱの特徴は?毒性はある?栄養はないの?カロリーはどれくらい?
画像はサニーレタスの花です。
サニーレタスの花は「とう」と呼ばれる花芽をつけた茎に黄色い花を咲かせます。
開花期になると「とう」が直立することから「とう立ち」とも呼ばれ、最も花が咲き誇ります。
従来は球状の“玉レタス”という品種が主流でしたが、サニーレタスの品種名は“葉レタス・リーフレタス”と言います。
その葉は外葉に強い赤みが生じ、中心部分は緑色が強く発現しています。
また、サニーレタスはその苦味から毒性を疑われましたが、実際は人体に作用する毒は一切持ち合わせません。
苦味の元は「ラクチュコピクリン」という成分で、全野菜に含まれる「ポリフェノール」の一種に過ぎません。
サニーレタスは「ビタミンC」「βカロテン」「αトコフェロール」「カリウム」「鉄」など多くの栄養素を持ちます。
緑黄色野菜に位置付けられ、多くの葉野菜は調理過程でビタミンCが加熱分解されてしまいます。
その点サニーレタスは生食ができ、ビタミンCをしっかりと摂取できる数少ない葉野菜となります。
サニーレタスのカロリーは100gあたり16Kcalとなります。
次に、サニーレタスの旬の時期や収穫時期はいつ頃なのかについてお伝えします。
サニーレタスの旬の時期や収穫時期はいつ頃なの?生産地や原産地はどこ?美味しいサニーレタスの選び方は?
画像は地植え(畑)で栽培されているサニーレタスです。
サニーレタスは4〜6月の春先が最も旬な野菜です。
収穫時期は苗を植え付けてから約2ヶ月後となります。
適正気温を保てば、一年中収穫が可能な葉野菜です。
サニーレタスの主生産地は長野県が全国一位で、福岡県・茨城県が二位・三位となります。
この三県で全国総出荷量のおよそ7割をも占めているのです。
サニーレタスは元々、レタスの改良品種であり、原産地は原種であるレタスに由来します。
レタスの原産地は『地中海沿岸から西アジア』とされています。
美味しいサニーレタスの選び方ですが、やはり各葉がピンと立ち水々しいものが、より旨味が増します。
次に、サニーレタスの値段や販売価格はいくらぐらいなのかについてお伝えします。
サニーレタスの値段や販売価格はいくらぐらいなの?種や栽培キットは販売されているの?
画像はサニーレタスの種子です。
サニーレタスの販売価格は種子単体で一袋100円未満です。
レタス類の種子はあまりに極小のため、培地でまとめた『ペレット種子』が主流です。
その場合はやや割高で一袋300〜500円ほどかかります。
栽培キットは水耕栽培から、流行りの台所栽培まで幅広く販売されています。
規模にもよりますが、サラダに添える程度の大きさを育てる簡易な育成キットは約1000〜2000円前後となります。
電動ポンプなどを使う本格的なものだと、約4000~5000円ほどです。
サニーレタス本体の値段ですが、4〜5苗入りの1ポットが概ね1000円前後の販売価格となります。
次に、サニーレタスの苗の植え付け(植え方)の時期や植え替え(移植)の時期とやり方についてお伝えします。
サニーレタスの苗の植え付け(植え方)の時期や植え替え(移植)の時期とやり方は?
画像はサニーレタスの初期苗です。
大前提としてサニーレタスは2〜3ヶ月で収穫可能なので、植え替えの必要はありません。
ただし、植え付けの時期と方法には少しコツが必要となります。
サニーレタスの苗の植え付け適期は、4〜5月と9〜10月にかけてです。
育成適温は15〜20℃なので、残暑が残る9月ごろは特に注意が必要です。
またかなり浅く根を張るので(✳︎この点も株分け不可のネックとなります)他の植物の様に深く植え込んではいけません。
サニーレタスの苗の植え付け方法は、発芽した後、本葉が4〜5枚になったら行って下さい。
コツは株間を20〜30cm間隔にし、根株を慎重に扱うため古土ごと植え付けます。
深く植えすぎると根腐れを起こすので、浅く植える事を心がけて下さい。
無事植え終えたら、初期の水やりをたっぷりと行いましょう。
次に、サニーレタスの鉢植え(プランター)や地植え(花壇)で育てる際のポイントについてお伝えします。
サニーレタスの鉢植え(プランター)や地植え(花壇)で育てる際のポイントは?
サニーレタスを鉢植え(プランター)で育てる際のポイントは、まず大きさに見合うプランターを用意することから始まります。
プランターの大きさは60〜65cm程のサイズを用意して下さい。
また、限られた面積なので自ずと栽培できる株数も限定されます。
1株の目安が直径25cm程の鉢なので、1つのプランターで2〜3株が限度でしょう。
鉢植え(プランター)・地植え(花壇)共に気をつけたいのは、繰り返しになりますが適正温度を保つ事です。
サニーレタスの適温は15〜20℃で、2ヶ月の短期間で収穫できるので、植え付け時から逆算しこの温度内に収まる様にして下さい。
またサニーレタスの用土は、プランターの7分目を目安に充填しましょう。
残りの3割は水やりの際の「ウォータースペース」になるので、十分水分が行き渡る様になります。
次にサニーレタスの地植え(花壇)についてですが、酸性の用土を嫌うので予め植え付け2週間前に、苔土石灰を混ぜ花壇土を中和させておきます。
殆どの花壇土は余程のことがない限り、酸性に傾くことが大半だからです。
1週間前には元肥になる“堆肥”及び“緩効性肥料”を施し、土づくりを終えて下さい。
また根株が非常に浅いため、10cm程度の畝を作り上げておくと、後々の手間が格段に減りますよ。
次に、サニーレタスの水耕栽培のやり方についてお伝えします。
サニーレタスの水耕栽培のやり方は?ペットボトルを利用して栽培できるの?
画像はやや本格的な水耕栽培キットです。
サニーレタスは水耕栽培が可能であり、もちろんペットボトルも有効活用できます。
「ペットボトル水耕栽培キット」すら販売されているほどです。
サニーレタスを水耕栽培する方法はまず『種(ペレット種子でなくても構いません)』『容器』『清潔な水(水道水でOK)』『水耕栽培用液体肥料』の4点を用意して下さい。
容器に関しては前述通りお金を払う必要がない『ペットボトル』で代用可能です。
ペットボトルを使う際は熱帯魚用などのスポンジフィルターに類似したものを用意します。
もちろんペットボトル以外の空き容器でも、工夫次第で水耕栽培は可能となります。
清潔な水が必要なので最低限1日1回は水を交換し、殺菌作用を持つゼオライトを水中に入れるとより効果的です。
サニーレタスの水耕栽培の準備ができたら、水面部分にスポンジを置き、種を蒔くだけです。
好光性を持つので種子はそのままで構いません。
後は日の当たる場所に置くと、1週間ほどで発芽に至ります。
その後発芽したサニーレタスの芽に双葉が見えたら、液肥を施しましょう。
この際アオコを始めとした藻がつきやすいので、容器をアルミホイルなどで光から遮断します。
その後順調に育成する様なら、サニーレタスをやや大きめの容器に移し替えます。
容器は清潔ならなんでも構いません。
表面積がスポンジではカバーできないので、発泡スチロールに穴を開け、その上にスポンジを置き給水しましょう。
2ヶ月ほどで立派なサニーレタスが育ち、収穫できる様になります。
次に、サニーレタスの寄せ植えに合う植物はなにがあるのかについてお伝えします。
サニーレタスの寄せ植えに合う植物はなにがあるの?
サニーレタスは本来、農作物なので寄せ植えは滅多に見られませんが、生育条件に寄せた植物が適しているでしょう。
そうなると結構な割合で野菜類が入りますが、条件に当てはまるものを調べましたので、順を追いご紹介します。
◎ ローズマリー
主に肉類の香り付けに使われる植物です。
いわゆるハーブ種なので、増えすぎに注意が必要ですが、その薄紫色の花は緑一辺倒の中で非常に見栄えがします。
また殺菌効果も持つと言われ、サニーレタスにつく害虫の忌避にも一役買うことでしょう。
◎ パセリ
園芸店・ホームセンター等で初期苗を良く見かける食用植物です。
2年草であり、意外に大きく育つので、サニーレタスの存在感にも負けません。
巨大化させたくない場合は早めに摘み取り、食卓に乗せることもできるので、かなり趣味と実益を兼ねた植物でしょう。
◎ チマサンチュ
同じレタスの仲間であり、サニーレタスは正式にはリーフレタス、普通のレタスはヘッドレタスと呼ばれます。
チマサンチュはリーフレタスに近い「カッティングレタス」と呼ばれ、焼肉屋で肉を包む際に使われます。
当然ながら相性も良く、サニーレタスに近い環境で育て上げる事ができます。
◎ バジル
こちらは外国産の食用植物で、イタリア料理には欠かせないものとなります。
水分量や日の当たり具合・肥料など共通点が多く、有茎植物なので直立する姿はサニーレタスとの寄せ植えに合う事でしょう。
熱帯アジア産のハーブ種なので、どちらかと言うと香り付けに多用されます。
◎ シシトウ
別名「タカノツメ」とも呼ばれ、辛味は一切持ちません。
正式名称はシシトウガラシであり、植物学的にはピーマンと同種です。
身が熟すと真っ赤になり、葉野菜が多い寄せ植えでは、ひときわ際立つアクセントとなるでしょう。
◎ ピーマン
前述の様にシシトウガラシと植物学的に同一である野菜です。
半つる状に茎を伸ばしながら育ち、株元には結実しないので、サニーレタスと上手く住み分けする事ができます。
馴染みの野菜でもあり、育成・収穫も容易な事から、見た目と食用両方の観点から寄せ植えを楽しむ事ができるでしょう。
次は、サニーレタスの間引きのやり方やタイミングはいつなのかについてお伝えします。
サニーレタスの間引きのやり方やタイミングはいつ?
間隔を取り栽培されているサニーレタスです。
サニーレタスはその成長過程において2回間引きを要します。
サニーレタスの種まきをし、発芽が出揃ったタイミングで1回目の間引きを行って下さい。
育ちの悪い株を引き抜くか切り取り、互いの葉が触れない間隔を目安に間引きましょう。
2回目の間引きはある程度成長し、隣接する株が密になった際に行います。
この時も栄養を奪い合い共倒れにならない様に、なるべく根本から間引くのがベストです。
互いの葉が干渉し日照量不足になるので、隣接する株を除去する様にして下さい。
2回目以降の間引きは成長に応じ、何回か行う様にします。
次は、サニーレタスの増やし方についてお伝えします。
サニーレタスの増やし方!株分けや種まき時期と種まきのポイントは?発芽までの日数や温度はどれくらい?
サニーレタスはその栽培に手間がかからず、短期間で収穫できる葉野菜です。
株分けは葉野菜という特性上、ほぼ不可能と言っていいでしょう。
基本的には種まき・苗植えで栽培する品種です
サニーレタスの種は発芽適温が15〜20℃、そして光が発芽を促進します。
そのため種まきの際はごく薄く土を被せる程度にしましょう。
種まきの適期は3〜4月・8〜9月です。
20℃を超える場合、1日水につけ3日間冷蔵庫に置くと発芽しやすくなります。
サニーレタスを始めレタス類の種子は極小であり、そのままだと管理がしにくくなります。
種を培地にまとめた「ペレット種子」が販売されているので、種まき時はこちらの使用をオススメします。
適温下であれば5〜6日ほどで発芽に至ります。
次は、サニーレタスのかかりうる病気や害虫の対策方法についてお伝えします。
サニーレタスのかかりうる病気や害虫の対策方法は?連作障害やヨトウムシに注意?
サニーレタスに代表されるリーフレタス種には、注意すべき病害虫が多く存在します。
まずサニーレタスの代表的な病気は『うどんこ病』『灰色かび病』『べと病』の三大疾病です。
これらは全てカビが原因の病気であり、一度罹ってしまうと、病変部位か株そのものを破棄するしかありません。
それぞれ葉を腐らせたり、黄斑・白斑を発現させ、食用として使い物にならなくなってしまいます。
またサニーレタスに発生し食害を行う害虫は、表題にある『ヨトウムシ』を始め『ハダニ』『アブラムシ』が最も顕著です。
特にヨトウガという蛾の仲間の幼虫『ヨトウムシ』は、葉野菜をボロボロになるまで食害してしまう厄介者です。
対策方法はまず、サニーレタスにこれら病害虫がつかない様にする“予防”が第一です。
病気の場合、多くの原因菌はジメジメとした20℃以上の高温多湿環境で発生します。
サニーレタスの葉は用土から近い場所にあるのでカビによる病気が起きやすく、水捌けの良い土壌を維持できているか?土がくたびれ古土になっていないか?日頃から用土のチェックは欠かせません。
また菌類は直接サニーレタスの葉に伝搬する事はできず、園芸用品や害虫・風雨などの自然現象を介して感染します。
使用した園芸用品の洗浄・消毒を徹底し、枯葉や間引いた葉などはそのままにせず、すぐに廃棄する癖をつけましょう。
サニーレタスは水分は好みますが多湿状態を嫌うので、頻繁な水やりも病原菌の温床を作ってしまいます。
用土表面が乾いたら水やりを与える程度に留め、乾燥気味に育てましょう。
一旦サニーレタスの葉に病気が発症すると、初期症状なら薬剤で抑えられますが、進行すると葉を…最悪株を丸ごと間引き駆除しなければなりません。
サニーレタスが病気に罹患した場合の対策方法は以下の通りです。
- 自然治癒
- 病変部の間引き
- 農薬や殺菌剤の投与
この3つの方法を病気の進行に合わせ、駆使して下さい。
自然治癒はあくまで病気の初期段階に限定されます。
病変部を見つけたら慌てて直ぐ間引かず、病変部位を観察し、進行度を確認します。
葉一面に“黄斑・白斑・腐敗”が広がっていなければ、まずはサニーレタスの抵抗力に賭けましょう。
適切な環境下なら菌類を介した病気は自然治癒するケースがあるからです。
病気の進行が止まる様子がなければ、病変部位・罹患した葉を間引いて下さい。
間引いた部位はビニール袋などで幾重にも密閉し、原因菌を閉じ込めた上で廃棄します。
それでも病気が収まらなければ、最終的手段として、市販の農薬や殺菌剤を塗布するしかありません。
各々の症状に沿った薬が必ず市販されているので、説明書通りに慎重にサニーレタスの葉に吹き付けて下さい。
次にサニーレタスにつく代表的な害虫『ハダニ』『アブラムシ』『ヨトウムシ』についてです。
これらの害虫はどんなに予防策を講じても、発生してしまう事がほとんどです。
そのため発生後の駆除が一番の対策方法となります。
また菌類と違い目視できるので、発生初期から対応が可能です。
サニーレタスにつく『ハダニ』『アブラムシ』はどちらも、葉の裏や茎につき植物の汁を吸汁し、弱らせてしまいます。
早期発見時なら『粘着力の弱いテープ』『歯ブラシ』を使い、手動で駆除してしまいましょう。
それでも沸き続ける様なら、牛乳を霧吹きなどで散布し、窒息死させます。
この方法は牛乳の膜で害虫を閉じ込め窒息死させる上に、蒸発の際の縮む力でハダニ・アブラムシを圧迫死させるのです。
しばらく放って置き、駆除後は牛乳を丹念に拭き取るか、洗い流して下さい。
それでもサニーレタスに対し効果が見られなければ、市販の殺虫剤に頼りましょう。
こちらも説明書によく目を通し、用法・容量は必ず守って使用するのが大原則です。
最後にサニーレタスの葉、そのものを食害する厄介な害虫『ヨトウムシ』について解説します。
ヨトウムシはヨトウガの幼虫で、サニーレタスの葉そのものをボロボロにしてしまう、最も厄介な害虫です。
冬期は土の中で越冬し、春先になると羽化しサニーレタスの葉に卵を産みつけます。
その後、ヨトウムシは1ヶ月ほどで土中に潜り蛹化し、夏頃に再度羽化し卵を産みつけるというサイクルを取ります。
そのため一度発生すると、サニーレタスはおろか他の植物にも年2回、食害を与える事になるのです。
予防としては成虫に卵を産みつけられない事が大前提です。
サニーレタスに園芸用の『寒冷紗(レース状の防御網)』を掛けて、成虫の侵入を遮断しましょう。
若しくは市販品の虫除けスプレーを小まめに葉に吹き付け、産卵できない様に努めて下さい。
もしサニーレタスの葉にヨトウムシが発生した場合は、早期発見が重要です。
卵の状態が最も駆除しやすいので、日頃からサニーレタスの葉の表裏をよく観察し、見つけ次第除去します。
若齢幼虫はハッカ油や酢を希釈したものをスプレーし、後期幼虫は割り箸などで摘み、可哀想ですが殺処分するしかありません。
こちらもまた最終手段は殺虫剤となります。
ワーム類・幼虫類の殺虫剤が市販されているので、そちらを使用して下さい。
また用土内で蛹になっている可能性があるので、サニーレタスの収穫が終わったら用土は適切に破棄する様にしましょう。
因みにサニーレタスの連作障害が起こるケースは、農地栽培のケースのみです。
畑で育成する場合、1〜3年の間隔を空けないと、土が痩せて栄養が乏しくなり生育不良になります。
プランターや花壇で栽培する際は、その都度用土を入れ替えれば連作ができますよ。
次は、サニーレタスが枯れる(枯れた)原因やしおれる原因や根腐れの原因と対策方法についてお伝えします。
サニーレタスの元気がない!枯れる(枯れた)原因やしおれる原因や根腐れの原因と対策方法は?
サニーレタスはその根株の小さがネックとなり、水分や湿度に慎重に配慮する必要があります。
サニーレタス自身は水分を好む野菜ですが、水捌けの良い土壌・乾燥も好むので、水やりを過剰にしてしまうと枯れ落ちたり根株の腐敗に繋がります。
というのも根株が短く、他の植物の様に底部に溜まった水分が吸い上げられないからです。
表土が乾燥したら、軽く湿らせる程度の水やりで問題なく対策可能です。
またサニーレタスはふんだんな日の光を好みます。
そのため日陰や暗所に長期間置きつけると、生育不良を起こしてしまいます。
加えて“高温多湿下”ではあっさり弱るので、ジメジメとした場所に放置するのはNGです。
葉や根株がダメージを受け、溶ける様に朽ち果てるので、日光と乾燥は栽培する上で最も大切となります。
それでもサニーレタスにダメージが続く様なら、用土自体を再度見直しましょう。
元肥があまりに多いと富栄養化が進み、返ってその生育に逆効果となります。
それでは、サニーレタスの冬越しのやり方についてお伝えします!
サニーレタスの冬越しのやり方は?耐寒性はあるの?
サニーレタスは本来、適正気温が15〜20℃なので耐寒性は乏しいと言えます。
ただし、適切な方法を取れば冬越しは可能であり、冬場の収穫も見込めます。
かなり難易度が高いので、個人的にはある程度経験を積んでからのチャレンジをオススメします。
サニーレタスの冬越しのやり方は「温度維持」「水やり」に尽きます。
根株はマルチングを行い、ビニールなどで用土内の気温変化を極力維持しましょう。
農地栽培・プランター・花壇栽培のいずれもアーチをかけ不織布などで覆い、その葉を寒さから守って下さい。
プランター育成の場合は日当たりの良い室内に取り込んでも構いません。
サニーレタスへの冬場における水やりは、必ず日が昇り始める午前中に行います。
この際も与えすぎに注意し、必要最低限サニーレタスが求める水分量にとどめて下さい。
表土が乾燥したら、その都度水やりをするスタイルでも良いでしょう。
正午過ぎや夕方に水やりをすると、残った水分が夜間に凍結し、根株に深刻なダメージを与えてしまいます。
冬季のサニーレタス栽培は本来の適期からかけ離れるため、期待した大きさに育たず、収穫量も少なくなるケースがあります。
その事を考慮した上でのチャレンジを行う様にして下さい。
それでは次に、サニーレタスの下処理のやり方(下ごしらえ)や洗い方をお伝えします!
サニーレタスの下処理のやり方(下ごしらえ)や洗い方は?茹でる時間はどれくらいがおすすめなの?
サニーレタスは綺麗に一枚一枚葉が取れるので、下処理はかなり容易です。
まず株元から丁寧に各葉を剥がした後ボールなどにザルを入れ、緩やかな水流で各葉を綺麗に洗浄します。
洗い方は葉を崩さない様ゆっくりと行い、場合によっては流水にさらすか、つけ置きする程度でも構いません。
サニーレタスは10分ほど漬け置くと、葉が水分を吸収して、よりシャッキリとした食感になります。
その後はキッチンペーパーなどで丁寧に水分を拭き取り、キッチンペーパーを敷いたタッパーに移し、その上にまたキッチンペーパーを被せ冷蔵庫で保存します。
下処理はこの工程で十分ですが、保存する場合は太い茎から痛み始めるので予め切り取り、ジップロックなどで密閉し立てた状態で野菜室で保管して下さい。
サニーレタスは焼き肉を巻いたり、ナムルにしたりと用途が広いので、任意の茹で時間で構いません。
ただサニーレタスに豊富な『カリウム』『ビタミンC』は水溶性があり、茹でてしまうと栄養素が茹で汁に溶けてしまいます。
本来の栄養素を摂取する茹で方は、ビニール袋やラップで密閉し、電子レンジで茹で上げましょう。
調理方法や料理によりけりですが、なるべく沸騰した湯をくぐらせる程度に留めたほうが、本来のサニーレタスを楽しめます。
それでは次に、サニーレタスの美味しい食べ方をお伝えします!
サニーレタスの美味しい食べ方!スープ(味噌汁)やサラダ等の人気のレシピは?
サニーレタスは食材として数多くの用途に使われます。
表題の通り一番は栄養素をダイレクトに摂取できるサラダ食…次いでスープ(味噌汁)などがあります。
サニーレタスはサラダと非常に相性が良く、オリジナルメニューもレシピサイトなどで大人気です。
まずはサラダ食の際の人気レシピをご紹介します。
◎ ツナとサニーレタスの胡麻サラダ
サニーレタスのサラダに多用されるのが、皆さんご存知のシーチキン缶…即ちツナです。
これにごま油を加えると香りも良く、費用や時間もかからない一品となります。
材料はサニーレタス・ツナ・ごま油をベースとしたドレッシングのみです。
かなりヘルシーであり、熱加工も不要なのでお手軽品と言えるでしょう。
◎ サニーレタスのシーザーサラダ
こちらもサニーレタスが主体ですが、ベーコンやハム・ウインナー等のタンパク源、ゆで卵・温泉卵等とも相性が良く非常に栄養価が高いサラダです。
粉チーズやドレッシングなどの調味料で美味しく食べる事ができ、お勧めできる一品でしょう。
食材の量もお好みで調節できるので、収穫の暁にはぜひ、シーザーサラダにして召し上がってみて下さい。
◎ 豆腐とサニーレタスのサラダ
豆腐の水切りにやや手間がかかりますが、こちらもサニーレタスのサラダとしてはかなり有名です。
サニーレタスの上に豆腐を乗せ、胡麻ドレッシングで召し上がって下さい。
サラダは他の野菜との汎用性が高く、ミニトマト・きゅうり・ピーマンなどの緑黄色野菜を加えても、栄養満点の美味しいサラダになりますよ。
次にスープ(味噌汁)ですが、こちらは水溶性の栄養素もそのまま摂取できる優れものです。
基本のスープ(味噌汁)をご紹介しますが、アレンジは無限大です。
サニーレタス以外にもお好みの野菜類などを入れ、オリジナル料理にしても良いでしょう。
◎ サニーレタスのコンソメスープ
コンソメスープの素や塩・胡椒等で味付けをし、召し上がって下さい。
基本はジャガイモ・にんじんの根野菜と、肉類などで作るのですが…ここにサッとくぐらせたサニーレタスを加えると、その美味しさもアップします。
最近は割高になりましたが…玉ねぎを入れても絶品になります。
◎ サニーレタスの中華スープ
かなり時短の中華スープですが、実際に作るとかなり美味しいスープとなります。
用意するものはサニーレタスと海苔…ただそれだけです。
それに白だしとごま油を加えてよく煮込むと、かなりお手軽な中華スープになりますよ。
◎ サニーレタスの味噌汁
いつもの出汁・味噌を使い、各ご家庭の定番になっている味噌汁も、入れる具次第でバリエーションがかなり増えます。
個人的にはキノコ類や豆腐との相性が抜群です。
あまり煮詰めるのではなく、十分煮込んだ味噌汁の予熱に晒すと、シャキシャキ感が残ります。
味噌汁の具には向いてない…という方もいるのですが、調理次第では十分レパートリーに加えられる逸品でしょう。
その他にもサニーレタスの用途は幅広く、相性の良さは群を抜いています。
ご自身で育てたものを収穫する、そして料理を楽しめることは格別ではないでしょうか?
それでは次に、サニーレタスの保存方法をお伝えします!
サニーレタスの保存方法は?日持ちするの?作り置きや冷凍保存にしても大丈夫なの?
サニーレタスに限らず野菜類は凍結すると細胞壁が壊れ、水分と栄養素が抜けてしまうので、基本的に冷凍保存は避けて下さい。
またサニーレタスは葉野菜という特性上、野菜コーナーでは1週間ほど持ちますが、気をつけないとすぐ萎びてしまいます。
そのため、あまり日持ちはしない野菜類に分類されます
サニーレタスの保存期間を伸ばす方法は、ジップロックなどでの真空に近い密閉と、茎部分の除去が要です。
下処理をした後は十分水分を拭かないと、乾燥を好むサニーレタスはすぐに痛むので、この点を気をつけて保存します。
太い茎部分から真っ先に痛み、腐り始めていくので葉の部分を残し茎は切り落としましょう。
ジップロックなどで保存する際は「縦に置く」と長持ちします。
最後に、サニーレタスの種類や品種は何があるのかをお伝えします!
サニーレタスの種類や品種は何があるの?似てる野菜はどれ?レタスやフリルレタスやブリーツレタスとの違いや見分け方(識別方法)はなに?
サニーレタスはレタスの中でも、それぞれの葉が独立し広がりを見せる“リーフレタス”と呼ばれています。
このリーフレタスの仲間は、その殆どがサニーレタスと同一の起源を持ち、相似種・改良品種とも呼べるでしょう。
そんなリーフレタスの代表的な品種について、ご紹介していきます。
◎ フリルレタス
フリルレタスは、その各葉にギザギザの切れ込みが入ります。
それぞれの葉が波打つように独立しており、まるである種のドレスの様な形状に見える事から「フリル」レタスと名付けられました。
サニーレタスよりやや瑞々しく、苦味も殆どないので、サラダやサンドイッチなどに多用されています。
全体的にかなり明るい黄緑色をしており、見た目からも食欲をそそられます。
◎ グリーンリーフ
グリーンリーフもフリルレタス同様カールが激しいのですが、各葉の切れ込みは少なく、やや深い緑色をしています。
苦味があるので余りサラダ等の生食には使われず、専ら炒め物や汁物等に使用される傾向を持ちます。
◎ サンチュ
葉の淵が波打つ様に縮れており、ヒラヒラしているのが特徴的なリーフレタスです。
サンチュ料理で有名で、主に焼肉などを挟んで食べるのに使用されます。
◎ ブーケレタス
日本の企業である「葉っぱや」が開発した、完全水耕栽培のリーフレタスです。
葉の形がブーケ状をしているのが、この名前の由来です。
レタスに比べ栄養価が高いのですが葉がかなり柔らかく、出荷の際は専用のパッケージで輸送しなければなりません。
以上の4種が代表的なリーフレタスです。
次にサニーレタスと「レタス」「フリルレタス」「プリーツレタス」との違いについてです。
結論から言うと、これら4種は植物学上“キク科アゲノノゲシ属”に分類される“レタス種”に含まれ、正確には下位分類に位置付けられますが全くの同一種です。
リーフレタスは更に“レタス種リーフレタス変種”と続き、その形状と栽培方法により、流通上便宜的に呼び分けてられているに過ぎません。
レタスは『玉レタス・結球レタス』と呼ばれ「フリルレタス」「プリーツレタス」については『リーフレタス』として、あくまでレタスの変種・改良品種です。
どちらかと言えば食材としての目線から、呼び分けられる事が多い様ですね。
サニーレタスとレタスの違いや見分け方ですが、それぞれ「玉レタス」「リーフレタス」と言う大きな違いがあります。
玉レタスは結球しており各葉が密接に重なり合っており、リーフレタスは説明した通り各葉が独立し重なり合いません。
フリルレタスについては上記のリーフレタスで記述した通りの違い・見分け方ができ、葉の形状や色合い・用途もサニーレタスとは大きく異なります。
プリーツレタスについては近年流通が見られる様になったリーフレタスですが、水耕栽培により産み出された新品種と推測されています。
種も出回っておらず栽培農家もいない事から、ブーケレタスに近い改良品種であると予測されますが、現時点でその詳細は明確になっていません。
濃い緑色をしておりサニーレタスとは用意に見分けがつきますが、リーフレタスという共通項以外は、未だ謎が多いレタス変種となるのです。
サニーレタスとよく似た野菜には『エンダイブ』が挙げられます。
耳慣れない野菜ですが…国内では“にがチシャ”とも呼ばれ、キク科の野菜ですがレタスとは属が異なります。
また、近年イタリア料理の普及に伴い徐々に浸透しつつある『リーフチコリー』も良く似た野菜です。
『ラディッキオ』という名で販売されることが多く、イタリア料理を作る際には欠かせない野菜です。
葉脈以外は濃い紫色がかかる葉野菜と言えば、伝わりやすいと思います。
それでは、今回お伝えしたことをまとめていきましょう!
サニーレタスのまとめ!
いかがでしたでしょうか?今回お伝えした重要なポイントは17個ありました。
覚えているでしょうか?1個ずつ振り返っていきましょう!
①サニーレタスの育て方(環境、土、肥料、水やり)
食卓に上げるには日差しが良く15〜20℃の冷涼環境で栽培します。
土は酸性を嫌うので、植え付けの2週間前に苔土石灰を用い中和します。
プランター栽培の際は赤玉土・腐葉土・バーミキューライトを7:2.5:0.5の割合で作った混合用土…もしくは野菜用培養土を用います。
それぞれ肥料は緩効性化成肥料や堆肥を元肥として施しましょう。
栽培期間が短いので追肥は不要です。
初期苗はやや水やりを多めにし、8〜10cmに育った時点で乾燥したら水やりをする程度に留めます。
②サニーレタスの画像(写真)!花や葉っぱの特徴は?毒性はある?栄養はないの?カロリーはどれくらい?
「とう」と呼ばれる花芽を持つ茎に黄色い花を貸させます。
特に開花期最盛期には直立に「とう立ち」を行うことで有名です。
葉は赤みがかり、中心に行くにつれて緑みが増す特徴を持ちます。
緑黄色野菜に分類され、ビタミンCをはじめとする数々の栄養素を含みます。
苦味成分が毒性と誤解されますが、実際サニーレタスには毒の成分は皆無です。
100gあたり16kcalと低カロリーなのも魅力の一つでしょう。
③サニーレタスの旬の時期や収穫時期はいつ頃なの?生産地や原産地はどこ?美味しいサニーレタスの選び方は?
サニーレタスの旬は4〜6月ごろです。
適正温度化であれば、初期苗を植えた1〜2ヶ月後に収穫時期を迎えます。
生産地は長野県・福岡県・茨城県の並びで収穫量が多く、この三県で全国消費量のおよそ7割を占めるほどです。
原産地は原種レタスに依存し、地中海沿岸から西アジア一帯とされています。
美味しいサニーレタスを選ぶコツは、各葉がピンと立ち、水々しいものを選ぶと良いでしょう。
④サニーレタスの値段や販売価格はいくらぐらいなの?種や栽培キットは販売されているの?
サニーレタスの種子は一袋100円未満で購入できます。
更に細かい種子をまとめた『ペレット種子』は一袋が300〜500円ほどかかります。
苗の値段は1ポット4〜5株で1000円前後で購入可能です。
栽培キットは規模によりますが、サラダに添える程度の大きさだと、概ね1000〜2000円の間となります。
⑤サニーレタスの苗の植え付け(植え方)の時期や植え替え(移植)の時期とやり方は?
サニーレタスは収穫時期が短く、根株も浅いので基本的に植え替えは必要ありません。
植え付けに関しては4〜5月と9〜10月にかけてが適期です。
適正温度が15〜20℃なので、残暑が残る9月は慎重に行いましょう。
植え付けのやり方のポイントは2点で、浅く植える事と20〜30cm間隔を保つ事です。
これさえ守ればすんなりと植え付けは成功します。
根株が非常に小さいので取り扱いに注意し、新しい用土に馴染ませるため、たっぷりと水やりをして下さい。
⑥サニーレタスの鉢植え(プランター)や地植え(花壇)で育てる際のポイントは?
くどい様ですが鉢植え・地植え共に適正気温が15〜20℃なので、植え付け時から逆算し、この気温を維持できる季節の収穫に結びつけます。
プランターは60〜65cmサイズのものを用意して下さい。
用土は7割ほど入れ、残りは短い根株のためのウォータースペースにします。
プランター育成の場合は最高でも3株程度に留めておきましょう。
花壇で育成する際は酸性の土壌では育ちにくいので、2週間前までには苔土石灰をまき、土壌を中和します。
1週間前が準備の最低ラインであり、この時点で緩効性肥料と堆肥を混ぜ込みましょう。
10cmほどの畝を作り上げると、短い根株のサニーレタスが植えやすくなり、後々の育成も楽になります。
⑦サニーレタスの水耕栽培のやり方は?ペットボトルを利用して栽培できるの?
サニーレタスは水耕栽培キットが販売されているほどで、ペットボトルなどを応用し水耕栽培が可能です。
吸水性の良いスポンジ・容器(ペットボトル)・水耕栽培用の液肥・種の4点があれば、問題なく育てられます。
やり方は簡単で容器水面にスポンジをつけ、そこに5〜6粒種を蒔くだけです。
発芽し双葉をつけたら液肥を加えます。
順調に育つ様なら成長に応じ、大きめの空きケースなどに移動しましょう。
この際、水面の表面積が大きくなるので発泡スチロールに穴をあけたものを噛ませ、その上にスポンジを置きつけて下さい。
順調にいけば2ヶ月後にサニーレタスが収穫できます。
⑧サニーレタスの寄せ植えに合う植物はなにがあるの?
サニーレタスの寄せ植えに合う植物は、そのほとんどが農作種となります。
ほんの一例ですが「ローズマリー」「チマサンチュ」「パセリ」「シシトウ」「ピーマン」「バジル」等が趣味と実益を兼ねた寄せ植えのオススメ種です。
⑨サニーレタスの間引きのやり方やタイミングはいつ?
サニーレタスの間引きは2回に分けて行います。
1回目は発芽が出揃ったタイミングで、隣接する株を適宜引き抜き間引きましょう。
2回目以降はサニーレタスの成長に応じ、葉の干渉や密になったら、何回かに分け行います。
⑩サニーレタスの増やし方!株分けや種まき時期と種まきのポイントは?発芽までの日数や温度はどれくらい?
サニーレタスは葉野菜であり根株が短く貧相なので株分けは行いません。
種まきの適期は4〜5月と9〜10月にかけてです。
発芽までにはバラツキがありますが、概ね1週間以内には目を出し始めるでしょう。
発芽に要する適温は15〜20℃です。
種が好光性を持ち発芽に光を要するので、ごく浅く種まきするのがポイントです。
20℃を超える場合、1日水につけ3日間冷蔵庫に置くと発芽しやすくなります。
⑪サニーレタスのかかりうる病気や害虫の対策方法は?連作障害やヨトウムシに注意?
サニーレタスの病気は『うどんこ病』『灰色かび病』『べと病』が代表的な3台疾病です。
害虫は葉の汁を吸汁する『アブラムシ』『ハダニ』直接葉を食べる厄介な『ヨトウムシ』が主害虫です。
疾病はカビによるものなので、水やりは控えめにし、乾燥気味に育てて予防します。
罹患したら「自然治癒」「病変部の間引き」「農薬や殺菌剤の投与」で対処可能です。
害虫はネットを被せたりする事で予防できますが、なかなか防ぎにくいものです。
アブラムシ・ハダニはテープでの除去、牛乳をスプレーし窒息死させ対応します。
ヨトウムシは卵や若齢幼虫の段階であれば、同様の方法で容易に取り除けます。
終齢幼虫はかなり大きいので、割り箸等で摘みとり殺処分して下さい。
用土内で蛹化し冬越しするので、発生したら全ての用土も破棄しましょう。
連作障害は家庭菜園など農地でしか起こり得ません。
土が痩せ栄養が乏しくなるので1〜3年の休息期が必要です。
プランター・花壇栽培の場合は、用土を全て取り替えれば問題ないでしょう。
⑫サニーレタスの元気がない!枯れる(枯れた)原因やしおれる原因や根腐れの原因と対策方法は?
サニーレタスの栽培は根株の小ささに焦点を当てます。
根株や根を表土付近に張るので、土壌底部の水分は吸収できません。
高温多湿に弱いので、表層の根株に届く様、水やりをサッと行えば問題は大抵解決します。
それでも葉枯れ・根腐れが続く様なら生育環境を見直して下さい。
ふんだんな日光を好むので、日陰や暗所だと生育不良を起こしてしまいます。
加えて“高温多湿下”であっさり弱るので、ジメジメとした場所に放置するのはNGです。
葉や根株が溶ける様に朽ち果てるので、日光と乾燥が最も大切となります。
それでもダメージが続く様なら、用土自体を再度見直します。
元肥があまりに多いと富栄養化が進み、返ってその生育に逆効果となるので、用土改善を行って下さい。
⑬サニーレタスの冬越しのやり方は?耐寒性はあるの?
サニーレタスの適正気温は15〜20℃なので耐寒性は乏しいです。
冬越しの難易度はかなり高いので、個人的にはある程度経験を積んでからのチャレンジをオススメします。
冬越しのポイントは「温度維持」「水やり」に尽きます。
根株はマルチングを行い、ビニールなどで用土内の気温変化を極力維持します。
アーチをかけ不織布などで覆い、その葉を寒さから守ってあげましょう。
プランター育成の場合は日当たりの良い室内に取り込んでも構いません。
冬場における水やりは、日が昇り始める午前中に行います。
正午過ぎだと凍結しサニーレタスがダメになるからです。
そのため与えすぎに注意し、必要最低限サニーレタスが求める水分量に留めて下さい。
冬季のサニーレタス栽培は本来の適期からかけ離れるため、期待した大きさに育たず、収穫量も少なくなるケースがあります。
その事を十分考慮し、栽培を行いましょう。
⑭サニーレタスの下処理のやり方(下ごしらえ)や洗い方は?茹でる時間はどれくらいがおすすめなの?
下処理はまず、株元から各葉を剥がしボールなどにザルを入れ、緩やかな水流で各葉を洗浄します。
葉を崩さない様ゆっくり行い、流水にさらすか、つけ置きする程度でも構いません。
その後はキッチンペーパーなどで水分を拭き、キッチンペーパーを敷いたタッパーに移し、その上にまたキッチンペーパーを被せ冷蔵庫で保存します。
下処理はこの工程で十分です。
保存の際は太い茎から痛み始めるので、予め切り取り、ジップロックなどで密閉し立てた状態で野菜室で保管します。
料理の幅が広いので、茹で時間は各料理に合わせ任意の時間で構いません。
ただ含有栄養素『カリウム』『ビタミンC』は水溶性があり、茹でるとそれらが全て流失してしまいます。
本来の栄養素を摂取する茹で方は、ビニール袋やラップで密閉し、電子レンジで茹で上げましょう。
なるべく沸騰した湯をくぐらせる程度に留めたほうが、本来のサニーレタスを楽しめます。
⑮サニーレタスの美味しい食べ方!スープ(味噌汁)やサラダ等の人気のレシピは?
サニーレタスは食材として数多くの用途に使われます。
良い調理法は、栄養素をダイレクトに摂取できるサラダ食…次いでスープ(味噌汁)です。
サラダ食の人気レシピとして「ツナとサニーレタスの胡麻サラダ」「シーザーサラダ」「豆腐とサニーレタスのサラダ」などが挙げられます。
スープ(味噌汁)類は、水溶性の栄養素も摂取できる優れものです。
基本のスープ(味噌汁)として「サニーレタスのコンソメスープ」「中華スープ」「サニーレタスの特性に沿った味噌汁」などがあります。
サニーレタスの用途は幅広く、相性の良さは群を抜きます。
収穫物を料理し楽しめることが出来る、野菜類特有の楽しみ方ができるのです。
⑯サニーレタスの保存方法は?日持ちするの?作り置きや冷凍保存にしても大丈夫なの?
冷凍保存は細胞壁を破壊するので向いていません。
基本的には1週間ほどは日持ちするでしょう。
作り置きは下処理を終えたサニーレタスの水分を十分拭き取り行います。
保存先は野菜用のチルドルームで構いません。
ジップロックなどで真空に近い状態で保存しましょう。
根株から真っ先に傷むため、予め太い茎は切り落としておきましょう。
⑰サニーレタスの種類や品種は何があるの?似てる野菜はどれ?レタスやフリルレタスやブリーツレタスとの違いや見分け方(識別方法)はなに?
サニーレタスはリーフレタスと呼ばれ多くの改良品種が存在します。
代表的な4種が『フリルレタス』『サンチュ』『グリーンリーフ』『ブーケレタス』です。
似た野菜としては『エンダイブ』『ラディッキオ』等がありますが、まだまだマイナーな部類でしょう。
サニーレタスと各種レタスの見分け方ですが、レタスは葉が密着した結球レタスであり、リーフレタスであるサニーレタスとは容易に区別がつきます。
同じリーフレタスのフリルレタスとは赤みの有無・葉の縁の形状で見分けて下さい。
プリーツレタスは近年流通に乗った新種であり、栽培農家がいない上に種も流通せず、現時点ではかなり謎が多い品種です。
水耕栽培種と言われ、その葉が非常に薄く明るい緑一色なので、赤みがかるサニーレタスとの見分け方は容易です。
それでは今回はこれで失礼します。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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