みなさんこんにちは。
今回は、オランダセキチクについてまとめていきたいと思います。
オランダセキチクと聞くと耳慣れしない言葉でしょうが、実はこの名は母の日の贈り物で有名な「カーネーション」の別称あるいは原種を指します。
鎖国政策をしていた江戸時代、交易相手国は非常に限られていました。
その限られた交易相手国であるオランダから、江戸時代後期に国内に持ち込まれたため「オランダ」セキチクという名がついた訳です。
今回は、オランダセキチクについてのポイント、
以上7個の点についてお伝えします。
まずはオランダセキチクの育て方からお伝えします!
目次(クリックで飛べます)
オランダセキチクの育て方は?
オランダセキチクは乾燥と日当たりを強く好みます。
そのため水捌けが良く、風通しの良い南側に植え付けるのが、最も適しています。
また極端な高温・低温をオランダセキチクは非常に苦手とします。
高温下では多湿状態になると根腐れを起こしやすくなり、病害虫がつきやすく、低温下は栽培適温から大きく外れます。
真冬と真夏は室内で、それ以外の季節は屋外で育成した方が元気に育ちますよ。
ここからさらに詳しくお伝えします。
最初は、オランダセキチクが好む環境についてお伝えします!
オランダセキチクの育て方!環境はどうする?
オランダセキチクは庭植え・鉢植え問わず、様々な方法で植え付けられます。
基本的に丈夫な植物ですが、特に苦手とするのが“高温多湿”状態です。
オランダセキチクを育てる際は、出来るだけ風通しが良く、夏場は乾燥気味に育てましょう。
また低温も苦手とするので、この季節は屋内育成に切り替えます。
オランダセキチクは日の光を強く好み、日照不足だと後々の蕾のつきや、開花に大きく響きます。
直射日光の高温下を避け、日差しの入る半木陰などで植え付けや日光浴を行って下さい。
その際は乾燥も好むのでジメジメとした場所や、過度な水やりは避けましょう。
次は、オランダセキチクに適した用土についてお伝えします!
オランダセキチクを育てる際の適した用土は何?
オランダセキチクに適した用土は、水捌けが良く通気性・排水性に優れたものです。
市販品の草花用培養土が適していますが、特に乾燥を好むオランダセキチクには、自作の混合用土を用いましょう。
混合用土は赤玉土(小粒)・腐葉土を7:3に混ぜ合わせますが、少量の苔土石灰と水捌けを良くするため川砂・鹿沼土を少量混ぜ込んでおきます。
次は、オランダセキチクに必要な肥料についてお伝えします!
オランダセキチクの育て方!肥料はどうする?
オランダセキチクは夏の酷暑を除き、コンスタントに施肥します。
鉢植えの場合は緩効性化成肥料を月に一度ほど置き肥し、三度ほど速効性液体肥料を施しましょう。
庭植えの際も同様で構いませんが、若干頻度は少なめにして下さい。
では次は、オランダセキチクの水やりポイントについてお伝えします!
オランダセキチクを育てる際の水の量はどうする?
オランダセキチクは乾燥を好みますが、水分自体はたっぷりと与える必要があります。
目安として用土が乾いた時点で、鉢底から水が流れるほどたっぷりと与えます。
庭植えの際も、蕾の発生・成長期には多くの水分を求めるので、水切れにはくれぐれも気をつけて下さい。
秋から冬にかけては少なめにして構いません。
以上で基本的なオランダセキチクの育て方については終わりです。
次はオランダセキチクの写真(画像)をお見せします!
オランダセキチクの画像(写真)!花の特徴は?
画像がオランダセキチクです。
オランダセキチクと呼ばれるとピンと来ませんが、カーネーションの別称ですと、その花は連想しやすいのではないでしょうか?
母の日に日頃の感謝として送られることの多いオランダセキチク(カーネーション)、この花は赤やピンクと思いがちですが、実に様々な花色をつけます。
本来ナデシコ科ナデシコ属に分類されるオランダセキチク(カーネーション)は、原種の花は真っ赤な真紅色です。
ただ園芸種として数多くの改良を重ねられ、カーネーションの名前自体が、それら改良品種を一括りにする言葉として用いられています。
そのためオランダセキチクの花も、ピンク・白・黄色・紫など様々な色を持つに至るわけです。
この点については歴史が余りにも古く、オランダセキチク自体が原種ではない…という説もあるほどで、話しを一層ややこしくしています。
簡単に言えばオランダセキチク(カーネーション)の定義自体が曖昧で、改良品種を含む全ての種の総称として使われているということです。
次に、オランダセキチクの開花時期や季節はいつ頃なのかについてお伝えします。
オランダセキチクの開花時期や季節はいつ頃なの?
写真は贈答用のオランダセキチクの寄せ植えです。
オランダセキチクの開花時期は5月から7月にかけてです。
春半ばから始まり、初夏にその開花期を終えてしまいます。
次は、オランダセキチクの値段や販売価格はいくらぐらいなのかについてお伝えします。
オランダセキチクの値段や販売価格はいくらぐらいなの?
オランダセキチクは画像の様な苗状態でも販売されています。
オランダセキチクは種・苗・切り花…そして成木の状態等、様々な形態で販売されています。
種の状態が一番安くなり、実店舗の種子コーナなどで手に入れることができ、概ね一袋100〜150円ほどです。
苗の販売は滅多に目にしませんが、ECサイトなどを参考にすると、4〜5株ほどの初期苗が約500〜800円の間で売られています。
切り花が最も盛んに販売されており、最盛期の母の日には本数にもよりますが、原種に近い赤色の花5本で1,000〜2,000円ほどかかります。
鉢植え状態の成木が最も高価であり、その花色にかなり左右されますが、赤色の花が5号鉢に10株ほどで3,000円前後となる様です。
それでは、オランダセキチクの苗の植え付け(植え方)や植え替えの時期とやり方についてお伝えします!
オランダセキチクの苗の植え付け(植え方)や植え替えの時期とやり方は?
オランダセキチクは年2回、春と秋に植え付けを行います。
5〜6月と9〜10月に苗を植え付けますが、注意点として植え付け直後に、オランダセキチクが苦手とする夏期・冬期が控えています。
そのため、植え付けは可能な限り『鉢植え』から始めるか?暑さ・寒さ対策を施してから地植えにチャレンジして下さい。
オランダセキチクの植え付けポイントは、鉢植えの際は2回りほど大きな鉢・プランターを用意する事です。
成長が早く余裕を持たせた鉢やプランターでないと、直ぐに根が伸び根詰まりを起こしてしまいます。
植え付け方法は特別難しい点はありません。
地植え・鉢植え共に、苗の古土は一切落とさずに、各株を約30cm間隔で新しい用土にそのまま移植するだけです。
その後は古土と新しい用土がすぐに馴染む様に、たっぷりの水やりをしてあげて下さい。
オランダセキチクの植え替えは、植え付け時期と同じタイミングで行います。
植え替えの際は根が伸びるスピードが早いので、古土を取りながら十分根をほぐしてあげます。
特に鉢植えの場合は根詰まりを起こしやすく、鉢底から根が溢れる様でしたら、その都度植え替えてあげる様にしましょう。
その後は清潔な新しい用土や土壌に、植え付け時と同様、30cm間隔で植え直すだけです。
それでは次に、オランダセキチクの花言葉や和名や漢字はなにかをお伝えします!
オランダセキチクの花言葉や和名や漢字はなに?
オランダセキチクの花言葉は『あなたを熱愛する』です。
母の日の日頃の感謝にぴったりの花言葉ですよね?
和名は『オランダセキチク』そのものですが、他に『オランダナデシコ』『ジャコウナデシコ』と言う和名も持ちます。
漢字表記は『和蘭石竹』と書き、和蘭はオランダを、石竹はセキチクそのものを指す漢字です。
最後に、オランダセキチクの種類や品種は何があるのかをお伝えします!
オランダセキチクの種類や品種は何があるの?
画像は改良品種“カーネーション・ロイヤルグリーン”です。
既にお話しした様にオランダセキチク、別名カーネーションには数多くの改良品種が存在します。
生息地では多種との交雑も自然に行われるほどで、17世紀には既にイギリスやオランダなどの欧州諸国で約300種以上もの品種が産み出されています。
現在では約10倍もの3500種が、農林水産省に登録されているのです。
それらの改良品種の代表種をご紹介していきましょう。
◎ カーネーション・ムーンダスト
青色の花をつけ、世界でもかなり希少なオランダセキチクの改良品種です。
意外にも国内のサントリー社とオーストラリアの企業が共同開発し、作出された改良品種です。
この種は原種のオランダセキチクより開花期が長く、長ければ1ヶ月を超えて開花し続ける事さえあります。
◎ カーネーション・ロイヤルグリーン
まるでその花がキャベツの塊の様な真緑色をしており、数ある花の色でもかなり得意な色を持つ改良種です。
切り花としてよく用いられ、特にウェディングやビジネスシーンに好んで用いられています。
◎ カーネーション・スターチェリー
オランダセキチクの改良品種の中でも、特に変わった花の形状をしています。
スターチェリーの名前の通り星形に咲き誇り、花径も約4cmと非常に小さな花となります。
淡い紅色をしており、その可愛らしい花のスタイルから、非常に人気の高い種類となります。
◎ カーネーション・バビロン
淡いピンク色を持ち、その花の形はまるでバラ科の植物の花の様に咲きつきます。
このバビロン種は比較的近年作出された改良品種で、原産地は南米大陸のコロンビアです。
その存在感からバビロン種単体でも十分鑑賞に耐え、母の日などの贈答品にピッタリの改良品種となります。
◎ カーネーション・ホワイトバーバラ
上記画像が“カーネーション・ホワイトバーバラ”です。
純白の小型の花を咲かせる品種です。
白い花をつけるオランダセキチクの改良品種としては最も有名で、花の形もややねじれを見せ、絞った生クリームを連想させます。
ブライダルシーンに多用される神秘的な品種です。
◎ 食用カーネーション
国内には余り流通しませんが、観賞用とは別に“野菜”として改良されたオランダセキチクです。
英名は『エディブルフラワー(食べられる花の意味)』であり、その華やかさで料理を盛り立てるのに使われます。
渋みがなくミネラルやビタミンを豊富に含むとされ、調理する際は萼を取り除き、花びら部分のみを食します。
お酒に漬け込み“カーネーション酒”としたり、ジャムに混ぜ風味づけにも用いられます。
それでは、今回お伝えしたことをまとめていきましょう!
オランダセキチクのまとめ!
いかがでしたでしょうか?今回お伝えした重要なポイントは7個ありました。
覚えているでしょうか?1個ずつ振り返っていきましょう!
①オランダセキチクの育て方(環境、土、肥料、水やり)
乾燥した環境を好むので、風通りの良い水捌けの良い用土・土壌に植え付けます。
また日光を強く好むので、日当たりの良い場所を選び育成しましょう。
耐寒性・耐暑性ともに乏しいので、真夏・真冬時は屋内に取り込む方がベターです。
用土は市販の草花用培養土か、赤玉土(小粒)・腐葉土を7:3の割合で混ぜ込んだ混合用土を用います。
苔土石灰を少量加えたり、川砂・鹿沼土を加えると水捌けがより良くなります。
肥料は月に一度緩効性化成肥料をばら撒いて施し、三度ほど速効性液体性肥料を与えましょう。
庭植えの際は多少頻度を減らし、夏場の酷暑時は与えない様にして下さい。
乾燥した環境を好みますが水分自体は多くを要求するので、鉢植えの際は鉢底から溢れるくらい水やりをします。
庭植えもこれに倣い水が切れないように注意して下さい。
秋か冬にかけては少なめにしましょう。
②オランダセキチクの画像(写真)!花の特徴は?
オランダセキチクの野生種は基本的に真っ赤な真紅色の花をつけます。
ただ本来、野生種の種名だったはずの別称“カーネーション”が、現在は改良品種も含めたオランダセキチク(カーネーション)の総称として使われています。
そのため花の色もピンク・白・黄色・紫色…とバラエティに富みます。
少しややこしい歴史を持つ草花なんです。
③オランダセキチクの開花時期や季節はいつ頃なの?
開花時期は5月から7月にかけてです。
春半ばから始まり、初夏にその開花期を終えてしまいます。
④オランダセキチクの値段や販売価格はいくらぐらいなの?
種・苗・切り花・成木の状態で販売されています。
種は概ね一袋100〜150円ほどです。
苗は4〜5株ほどの初期苗が約500〜800円の間で売られています。
切り花の販売が最も盛んで、原種に近い赤色の花5本で1,000〜2,000円ほどかかります。
鉢植え状態の成木が最も高価で、赤色花が5号鉢に10株ほどで3,000円前後となる様です。
⑤オランダセキチクの苗の植え付け(植え方)や植え替えの時期とやり方は?
5〜6月の春と9〜10月の初秋が植え付け適期です。
植え替えも同じ時期に行いますが、鉢植え時は根詰まりを起こしたら、随時植え替えをしましょう。
植え付けのポイントは鉢植えの際は、2回りほど大きく余裕のある鉢・プランターを用意して下さい。
成長速度が早いので、余裕を持たせた方が株や根への負担が減ります。
苗の植え付け時は古土は落とさずそのまま植え付けます。
株同士は約30cmほど間隔をあけましょう。
植え替えの際は伸びた根を古土を取りながら、十分ほぐしてあげます。
特に鉢植えの場合は根が絡まりやすいので、重点的に行いましょう。
こちらも植え付け時と同じで、株同士は30cmの間隔を取る様にして下さい。
⑥オランダセキチクの花言葉や和名や漢字はなに?
オランダセキチクの花言葉は『あなたを熱愛する』です。
和名は『オランダセキチク』『オランダナデシコ』『ジャコウナデシコ』と多々あり、漢字では『和蘭石竹(オランダセキチク)』と表記します。
⑦オランダセキチクの種類や品種は何があるの?
現在国内では農林水産省に約3500種ものオランダセキチク改良品種が登録されています。
花の色や大きさ・咲付け方に個性があり「ムーンダスト」「ロイヤルグリーン」「スターチェリー」「ホワイトバーバラ」「バビロン」などが代表種です。
変わりどころでは「食用カーネーション」も存在するほどです。
それでは今回はこれで失礼します。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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