みなさんこんにちは。
今回は、シタキソウについてまとめていきたいと思います。
シタキソウはガガイモ科シタキソウ属に属する、つる状・常緑性の多年草です。
別名「舌切草」とも呼ばれ、白い花を咲かせる開花期には辺り一面に、ほのかに甘みがかった匂いを漂わせます。
海岸近くの丘陵地帯・山などによく見られ、他の木々等に絡み付くように伸長していきます。
根株付近の茎は木状に変化する事もあり『木本性の植物』と呼ばれています。
今回は、シタキソウについてのポイント、
以上7個の点についてお伝えします。
まずはシタキソウの育て方からお伝えします!
目次(クリックで飛べます)
シタキソウの育て方は?
シタキソウは前述の様につる性の特徴を持ち、尚且つ根元付近が樹木化します。
ただし成長速度はさほど早くありません。
そのため千葉県以北の地域でも適切な気温を保てば問題なく栽培できるでしょう。
つる状に絡み付くので頑丈な支柱や、それなりに固定する必要があります。
その際には上手く伸長する方向を調整する手間がかかり、それなりの困難さがつきまとう植物です。
ここからさらに詳しくお伝えします。
最初は、シタキソウが好む環境についてお伝えします!
シタキソウの育て方!環境はどうする?
シタキソウはキョウチクトウ科シタキソウ属のつる性常緑多年性植物です。
国内生息地は千葉県以西から南下し沖縄にまで至るので、その地域に準じた気温で栽培しましょう。
基本的に海岸近くの山間地帯低地に自生するので、風通しが良くそれなりに光を要する植物と見做して下さい。
またシタキリソウは店頭に並んでいる際は大抵、行燈仕立てで販売されています。
単体で鉢植えなどで栽培する際は成長と共にかなり手間がかかり、しっかりとした支柱などに針金などを使用し添わせる様に伸長させます。
先ほどお話した様に屋外で育てる際は原則千葉県以西・以南でしか育成できません。
その際は円形の支柱や園芸用ネットなどを伝うように上手く工夫しましょう。
太めの庭木などに這わせても良いかもしれませんね。
次は、シタキソウに適した用土についてお伝えします!
シタキソウを育てる際の適した用土は何?
シタキソウの用土は山間部に自生するので、落ち葉等の堆積物主体にしましょう。
この場合、最も適しているのは『腐葉土』です。
ただ室内で育てると匂いがきつくなるので、観葉植物・草花用培養土でも代用可能です。
次は、シタキソウに必要な肥料についてお伝えします!
シタキソウの育て方!肥料はどうする?
シタキソウは堆肥化している腐葉土等が肥料に適します。
腐葉土を使用しない場合は1ヶ月に一度ほど『緩効性化成肥料』を施しましょう。
他には1週間に1度『液体性肥料』を施しても良いのですが、肥料の与え過ぎによる根腐れ等には気をつけて、様子を見ながら慎重に施してください。
では次は、シタキソウの水やりポイントについてお伝えします!
シタキソウを育てる際の水の量はどうする?
シタキソウは降雨量の多い南方に自生する植物です。
そのため必要とする水の量は、それなりに多めになります。
ただ与え過ぎには注意し、鉢植えの場合は鉢底から僅かに水が出る程度に収めて下さい。
気を付けたいのは鉢植え・地植え共に表土が乾ききったら与えることを心掛けましょう。
以上で基本的なシタキソウの育て方については終わりです。
次はシタキソウの写真(画像)をお見せします!
シタキソウの画像(写真)!花や種子や実や葉っぱや香りの特徴は?
画像はフェンス沿いに這わせたシタキソウの全体画像です。
シタキソウの花は葉の脇(葉脇)から、まとまって開花する「集散花序」という性質を持ち…平均2~4輪ほどの白い花を付けます。花の基部は筒状を取りそれぞれの花弁が独立し5つに裂け、開花する筒状花という形を取ります。かなり芳香が強く花弁はかなり肉厚で、根元の分岐部で互いに重なりあいます。
筒状基部の長さは約1cmほど。花弁の径は3~5cm。先端がなだらかに丸くなり長さ約7mmになります。特筆すべきは両性具有の花であり、雄しべ・雌しべが互いに合着した蕊柱(ずいちゅう)という形式を取ります。
種子はタンポポの様に多量の綿毛を持ち、その下に楕円状の茶褐色の種がつく特徴を持ちます。形は松ぼっくりの様に扁平状になります。
実…若しくは果実ですが多量の種子を含むためかなり大きく成人男子のこぶしほどです。形は極めて細長いバナナ状の形を取り、緑色から茶色へと変化するにつれ次第にヒビが入り、大量の綿毛を持つ種子を風で運び辺り一面にまき散らすのです。
葉は卵状の楕円形で、その長さは約6~12cm、幅が5~11cmほどになり先が尖っています。
次に、シタキソウの開花時期や季節についてお伝えします!
シタキソウの開花時期や季節はいつ頃なの?
こちらがシタキソウの花の写真です。
シタキソウの開花時期は概ね6月…梅雨の時期に重なります。
もちろん南下するにつれ開花時期も早まり2~3ヶ月の誤差が生じるそうです。
総合すると季節的には春頃に開花するようですね。
それでは次は、シタキソウの値段や販売価格についてお伝えします!
シタキソウの値段や販売価格はいくらぐらいなの?
シタキソウは滅多に販売されていません。
本当に稀なケースですが、その苗が販売されていることがあり、販売価格は約1000円前後のようです。
店頭で見つからない場合はご自身で野生種を採取する方法があります。
山岳植物ですが舗装された道路の様な低地に生えることが多く、注意深く探せば容易に見つけ出す事が可能です。
次は、シタキソウの苗の植え付け(植え方)や植え替えの時期とやり方についてお伝えします!
シタキソウの苗の植え付け(植え方)や植え替えの時期とやり方は?
シタキソウの植え付け(植え方)は特に注意すべきことはありません。
根株についた古土を多めに残し、用意した用土に植え付け初期の水やりをたっぷりと与えましょう。
シタキソウの植え替えは地植えの際は一切行う必要はありません。
鉢植えで栽培する際は2年に1度を目安にし植え替えて下さい。
根が成長し過ぎ鉢底から見え始めたら、一応の植え替え目安となります。
次は、シタキソウの花言葉や学名や別名や英語名についてお伝えします!
シタキソウの花言葉や学名や別名や英語名はなに?
集散花序を持つシタキソウの花の写真です。
キョクチクトウ科シタキソウ属は9種類を含みます。
アフリカ大陸マダガスカルからキューバにまで生息地が及んでおり、国内で見かける“シタキソウ”は国内全体で頻繁に目撃することはできません。
南西諸島限定の珍種“ステファノティス・ルチュエンシス”の2種しか国内種はいません。
そのため“シタキソウ”の花言葉はどうやら存在しないようですね…。
シタキソウの学名は『Stephanotis lutchuensis var. japonica』別称としては『舌切草(シタキリソウ):オキナワシタキヅル』英名は『Stepakisou』と呼ばれています。
最後に、シタキソウの種類や品種、ガガイモとの違い、シタキソウ属の植物は何があるのかをお伝えします!
シタキソウの種類や品種は何があるの?ガガイモとの違いは?シタキソウ属の植物は何があるの?
シタキソウには改良品種はなく先に述べた9種類が、キョクチクトウ科シタキソウ属の仲間です。
一般に流通している種は少なく、今回は手軽にホームセンターや園芸店等で手に入る1種類を紹介しましょう。
● マダガスカルジャスミン
シタキソウ属でアフリカ・マダガスカル原産のつる性植物です。
一般的栽培種としては国内種シタキソウより、国内に広く流通しており、この属の植物で最も手に入りやすくなります。
注意すべきは「葉・花・実・根」にアルカロイドという毒物を含有し「中枢神経刺激作用、心機能障害、痙攣、筋肉麻痺」などを誘導するので、その取扱いにはくれぐれも気をつけるようにしましょう。
一般的に小売店でよく見られるのはこの「マダガスカルジャスミン」1種であり、他の8種はほぼほぼ販売状態や情報も乏しいのが現状となります。
表題のガガイモとの違いですが、真っ先に着目するのがその花です。
ガガイモの花の画像です。
ガガイモの花とシタキソウの花は決定的な違いがあります。
ガガイモの花弁表面には細かな繊毛がびっしりと生えており、やや紫色味がかかります。
シタキソウはつるつるの真っ白の花弁を持ち、ごく一般的な花びら様式を取ります。
またガガイモは山菜として食すことも可能です。
ガガイモは5月から7月にかけ新芽を伸ばし、その新芽が山菜として食されます。
また9月から10月頃の果実も食用となり、ガガ「イモ」の語源になっているとも言われています。
根っこは注意しなければならなく、神経毒を含むので人体には非常に有害です。
反対にシタキソウはマダガスカルジャスミンの様に毒を含むので、決して口にしてはいけません。
更にシタキソウ・ガガイモ共に茎を傷つけると乳白色の液体をだしますが、ガガイモのみ無毒なので傷口などに塗り薬剤代わりに使用できるのです。
シタキソウ属は長年に渡りその分類に議論が行われ、未だに系統的に落ち着かない部分があります。
そのため和名が付くものも少なく、今後安定した供給が待たれるつる性植物です。
2022年時点で分類づけられているものを以下にまとめます。
- Stephanotis acuminata マダガスカル
- Stephanotis grandiflora マダガスカル
- Stephanotis thouarsii マダガスカル
- ステファノティス・ジャポニカ(シタキソウ) 日本国内…千葉県以西
- ステファノティス・ルチュエンシス(オキナワシタキソウ) 日本の南西諸島(琉球列島)
- ステファノティス マレー半島
- Stephanotis suaveolen ボルネオ諸島
- Stephanotis longiflora キューバ
- ステファノティス・ビンシフローラ・グリセブ キューバ
この様に属名は「ステファノティス」になりますが、学名のラテン語・和名が混在しており、分類学上のシタキソウ属は今なお混迷を極めています。
それでは、今回お伝えしたことをまとめていきましょう!
シタキソウのまとめ!
いかがでしたでしょうか?今回お伝えした重要なポイントは7個ありました。
覚えているでしょうか?1個ずつ振り返っていきましょう!
①シタキソウの育て方(環境、土、肥料、水やり)
シタキソウはつる性の特徴を持ち根元付近が樹木化します。
成長速度はさほど早くないので、千葉県以北でも適正気温ならば問題なく栽培できるでしょう。
つる状植物なので頑丈な支柱・強めの固定が必要になります。
国内栽培の際は千葉県以西から南下し沖縄に生えるので、温暖な気温で栽培します。
海岸付近の山間地帯低地に自生するので、風通しが良く光を要する植物です。
円形の支柱や園芸用ネットなどを伝うように上手く工夫しましょう。
太めの庭木などに這わせる方法も取れます。
用土は落ち葉等の堆積物主体にしましょう。
最も適しているのは『腐葉土』です。
室内育成の場合、匂いがきつくなるので、観葉植物・草花用培養土でも代用可能です。
肥料はは堆肥化している腐葉土等が適します。
腐葉土を使用しない場合は1ヶ月に一度ほど『緩効性化成肥料』を施しましょう。
他には1週間に1度『液体性肥料』を施しても良いのですが、肥料の与え過ぎによる根腐れ等には気をつけて、様子を見ながら慎重に施してください。
水分量ですが降雨量の多い南方に自生する植物です。
そのため必要とする水の量は、それなりに多めにして下さい。
与え過ぎには注意し、鉢植えの場合は鉢底から僅かに水が出る程度に収めてます。
鉢植え・地植え共に表土が乾ききったら与えることを心掛けましょう。
②シタキソウの画像(写真)!花や種子や実や葉っぱや香りの特徴は?
シタキソウの花は葉の脇(葉脇)から、まとまって開花する「集散花序」という性質を持ち…平均2~4輪ほどの白い花を付けます。花の基部は筒状を取りそれぞれの花弁が独立し5つに裂け、開花する筒状花という形を取ります。かなり芳香が強く花弁はかなり肉厚で、根元の分岐部で互いに重なりあいます。
筒状基部の長さは約1cmほど。花弁の径は3~5cm。先端がなだらかに丸くなり長さ約7mmになります。特筆すべきは両性具有の花であり、雄しべ・雌しべが互いに合着した蕊柱(ずいちゅう)という形式を取ります。
種子はタンポポの様に多量の綿毛を持ち、その下に楕円状の茶褐色の種がつく特徴を持ちます。形は松ぼっくりの様に扁平状です。
果実ですが多量の種子を含むためかなり大きく成人男子のこぶし大です。形は極めて細長いバナナ状の形を取り、緑色から茶色へと変化するにつれ次第にヒビが入り、大量の綿毛を持つ種子を風で運び辺り一面にまき散らします。
葉は卵状の楕円形で、その長さは約6~12cm、幅が5~11cmほどになり先が尖っています。
③シタキソウの開花時期や季節はいつ頃なの?
開花時期は6月ごろ、春期の梅雨の時期です。
南下するにつれ開花時期も2~3ヶ月ほど早まります
④シタキソウの値段や販売価格はいくらぐらいなの?
稀なケースですが苗が販売されていることがあり、販売価格は約1000円前後のようです。
⑤シタキソウの苗の植え付け(植え方)や植え替えの時期とやり方は?
植え付け(植え方)は極めて容易です。
古土を多めに残し、用土に植え付け初期は多めに水やりを行います。
地植えの際は植え替えは一切行う必要はありません。
鉢植え時は2年に1度を目安にし植え替え直します。
根が成長し鉢底から溢れた時点が植え替えの目安です。
⑥シタキソウの花言葉や学名や別名や英語名はなに?
シタキソウの花言葉は存在しません。
学名は『Stephanotis lutchuensis var. japonica』別称としては『舌切草(シタキリソウ):オキナワシタキヅル』英名は『Stepakisou』と言います。
⑦シタキソウの種類や品種は何があるの?ガガイモとの違いは?シタキソウ属の植物は何があるの?
流通種は非常に少なくシタキソウ属でアフリカ・マダガスカル原産の「マダガスカルジャスミン」が大半です。
シタキソウより流通しており、この属の植物で最も手に入りやすくなります。
注意すべきは「葉・花・実・根」にアルカロイドという毒物を含有し「中枢神経刺激作用、心機能障害、痙攣、筋肉麻痺」などを誘導するので、その取扱いにはくれぐれも気をつけるようにしましょう。
一般的に小売店でよく見られるのはこの「マダガスカルジャスミン」は主で、他の8種はほぼほぼ販売状態や情報が乏しくなります。
ガガイモとの違いですが、真っ先に着目するのがその花です。
ガガイモの花弁表面には細かな繊毛が生えており、紫色味がかかります。
シタキソウはつるつるの真っ白の花弁を持ち、ごく一般的な花びらです。
またガガイモは山菜として食べられます。
ガガイモは5月から7月にかけ新芽を伸ばし、その新芽が山菜になり、9月から10月頃につく果実も食用となり、ガガ「イモ」の語源にもなります。
根は神経毒を含むので食べることはできません。
シタキソウはマダガスカルジャスミンの様に全体に毒を含むので、決して食べる事はできません。
更にシタキソウ・ガガイモ共に茎を傷つけると乳白色の液体をだしますが、ガガイモのみ傷口などに塗り薬剤代わりに使用できます。
シタキソウ属は長年に渡りその分類に議論が行われ、未だに系統的に落ち着きません。
和名が付くものも少なく、今後安定した供給が待たれるつる性植物です。
2022年時点で分類づけられているものは以下の通りです。
- Stephanotis acuminata マダガスカル
- Stephanotis grandiflora マダガスカル
- Stephanotis thouarsii マダガスカル
- ステファノティス・ジャポニカ(シタキソウ) 日本国内…千葉県以西
- ステファノティス・ルチュエンシス(オキナワシタキソウ) 日本の南西諸島(琉球列島)
- ステファノティス マレー半島
- Stephanotis suaveolen ボルネオ諸島
- Stephanotis longiflora キューバ
- ステファノティス・ビンシフローラ・グリセブ キューバ
それでは今回はこれで失礼します。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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