みなさんこんにちは。
今回は、ニラについてまとめていきたいと思います。
ニラは、ヒガンバナ科ネギ属に属する多年草の緑黄色野菜です。
学名は「Allium tuberosum」で、別名は「フタモジ」です。
他にも地方名が多く、新潟県中越地方では「ジャマ」、愛知県、岐阜県の一部では「コジキネブカ」など聞きなれない別名も多いです。
それは、ニラが日本各地で栽培されていて、古代から親しまれていたことを意味するのでしょう。
今回は、ニラについてのポイント、
以上15個の点についてお伝えします。
まずはニラの育て方からお伝えします!
目次(クリックで飛べます)
ニラの育て方は?
ニラは、うまく育てれば数年間は収穫を楽しめる緑黄色野菜です。
株分けをしていけばさらに長く収穫できますが、収穫する際には地上部を3cmほど残して収穫するなど長く収穫させるためのポイントはいくつかあります。
できるだけ長く収穫を楽しむためにも、しっかりとした育て方をすることが大切です。
ここからさらに詳しくお伝えします。
最初は、ニラが好む環境についてお伝えします!
ニラの育て方!環境はどうする?
ニラは、風通しの良い場所で育てましょう。
日当たりの良い場所でも半日陰でも育ちますが、日陰でジメジメとした場所は避けてください。
次は、ニラに適した用土についてお伝えします!
ニラを育てる際の適した用土は何?
ニラは、用土がph6以下だと生育が悪くなります。
そのため、地植えする場合は植え付ける2週間前に苦土石灰を混ぜ、1週間経過したら堆肥と化成肥料を混ぜて耕しましょう。
プランターで育てる場合は、市販の野菜用の培養土で十分です。
次は、ニラに必要な肥料についてお伝えします!
ニラの育て方!肥料はどうする?
ニラは、その年の一番初めの収穫の後と9月に追肥をしましょう。
どちらも収穫に備えての追肥になりますが、使用する肥料は化成肥料で構いません。
収穫するとともに追肥をすると良いですが、株の様子を見て追肥しましょう。
では次は、ニラの水やりポイントについてお伝えします!
ニラを育てる際の水の量はどうする?
ニラを地植えしている場合は、ほぼ降雨のみで育ちます。
乾燥状態が続くようであれば水やりをしましょう。
プランターで育てている場合は、土の表面が乾いたら水やりをしてください。
以上で基本的なニラの育て方については終わりです。
次はニラの写真をお見せします!
ニラの画像(写真)!特徴は?原産地はどこ?
ニラは、中国が原産地と言われています。
ニラの根には小さな玉ねぎのような鱗茎があり、株分けする場合はこの鱗茎を分けて植え付けていきます。
葉は長さ約20cm〜30cmで、平たく線状をしていて濃い緑色です。
夏になると葉の間から高さ30cm~50cmほどの花茎を出して、小さな葱坊主のような散形花序を付け、たくさんの花を咲かせます。
花は、花径6mm~7mmの小さな白色の花で、花びらは3枚ですが苞が3枚あるので6弁花に見えます。
6本の雄しべが飛び出している様子もとてもかわいいです。
花後に直径約5mmの果実を付け、中には6個の黒い種が入っていて熟すと種が散布されます。
ニラには全草に独特な香りがありますが、この香りはニンニクにも含まれているアリシンという物質が原因となっています。
次に、ニラの開花時期をお伝えします!
ニラの開花時期や季節はいつ頃なの?
ニラの開花時期は、7月~8月です。
また、12月~1月には地上部が枯れて休眠しますが、3月には新芽を出してくれます。
新芽を出してから20cm~30cmまで葉が伸びたら収穫できます。
その後20日ほどでまた伸びますが、伸びたら刈らなければ株が弱るので、必要が無くて刈るようにしてください。
また、ニラは蕾が付いているものを収穫すると、高級食材とされる「花ニラ」になります。
花ニラを食したい場合は、花が開かないうちに収穫してください。
花が咲いてしまうと葉の栄養分も花に吸い取られ、株自体も弱り、味が落ちます。
そのため、長く収穫したい場合は蕾が付いたらすぐに収穫するようにしましょう。
花ニラとして食したい場合は、よりおいしく改良された品種もありますが、観賞用のハナニラ(別名アイフェイオン)もあります。
(観賞用のハナニラ)
観賞用のハナニラは、花茎の先に花が1つしか付きませんが、食用の花ニラは花茎の先に小さな葱坊主のような散形花序ができ、開くと小さな花が沢山咲きます。
見た目が似ているため、間違えて栽培して食さないように気を付けてください。
次は、ニラの値段や販売価格はいくらぐらいなのかをお伝えします!
ニラの値段や販売価格はいくらぐらいなの?
ニラの種は、約200円~300円で購入できます。
苗は、30本で900円など束で販売されていることが多いです。
お好みに合わせて購入してみてください。
それでは次に、ニラの苗の植え付け(植え方)や植え替え(移植)の時期とポイントをお伝えします!
ニラの苗の植え付け(植え方)や植え替え(移植)の時期とポイントは?
ニラの苗の植え付けは、5月中旬~6月中旬に行いましょう。
種から育てている場合は、草丈が20cmほどに成長したら植え付けてください。
ニラは、1株づつ植え付けると生育が悪くなるので3株づつ植え付けます。
(品種によっては3株以上一緒に植え付けるものもあります。)
水はけの良さによって畝の高さを調節し、植え付ける間隔は20cm~30cmほど開けてください。
植穴は5cm~10cmほどの深さまで掘り、そこに苗を入れて成長点が埋まらないくらいの浅めに土を被せます。
植穴が少しへこんでる様子になっても構わないので、根がしっかりと張っていくのに応じて、徐々に土を被せるようにしてください。
植え付け後は、たっぷりと水やりをしましょう。
また、ニラをプランターで育てている場合の植え替えは株分けを兼ねて行い、用土も新しいものに変えてください。
多少根が傷付いても良いので、シャベルなどで掘り上げて行いましょう。
ニラは、連作障害を起こしやすいので、1年~2年ごとに用土を変えることが必要になります。
ニラを地植えしている場合も、株分けを兼ねて3~4年ごとに植え付ける場所を変えましょう。
次は、ニラの鉢植え(プランター)や水耕栽培で育てる際のポイントをお伝えします!
ニラの鉢植え(プランター)や水耕栽培で育てる際のポイントは?
プランターでニラを育てる場合は、65cm以上のプランターで育てましょう。
鉢植えの場合は、8号鉢に3株合わせて植え付けましょう。
必ず鉢底ネットを敷いてから鉢底石を入れてから、用土を入れてください。
プランターの場合は、3株づつを5か所に分けて植え付けると良いでしょう。
植え付けたら初夏に1度収穫をして、根を強くするためにそれ以降の収穫は2年目に行いましょう。
3月上旬までには株分けを毎年行い、株分けと同時に土も新しくして植え替えをします。
株分けを終えた2年目以降は、20cmほどに成長したら収穫をすることを繰り返し行いましょう。
ニラを水耕栽培する場合は、ハイポニカ液体肥料を使用して2日に1回は水を変えるようにしましょう。
完全に土を落とした苗を根の部分のみ液体肥料に漬けて、ある程度育ったらハイドロボールに植え付けましょう。
その後、液体肥料を与えながら育てますが、ハイドロボールを使用しない場合は機械や設備が必要になります。
次に、ニラの増やし方をお伝えします!
ニラの増やし方!種まき時期と種まきのポイントは?
ニラの種まきは、3月中旬に行いましょう。
しかし、品種や地域によって多少の違いはありますので種の説明をよく読んでください。
10cm~15cmの間隔で深さ1cmのまき穴を作り、10粒ほどまとめてまき穴にまきましょう。
まいたら土を被せてたっぷりと水やりをしましょう。
土が乾燥すると発芽率が悪くなるので、不織布などをかけて保湿してあげると良いでしょう。
草丈が5cm~6cmになったら間引きながら育ててください。
次は、ニラの株分けの時期と方法をお伝えします!
ニラの株分けの時期と方法は?
ニラの株分けは、2月下旬~3月上旬に行いましょう。
プランターで育てている場合は2年目から行い、地植えの場合は3年目から行うと良いでしょう。
ニラは、植え付けてから2年以上経つと、成長点が分かれて分球し、葉幅が細くなっていきます。
そのため、掘り上げて手で分球をして苗の植え付けの時と同じように植え付けます。
簡単に分球できる上、根が強いので長い根があれば短く切ってしまっても構いません。
植え付ける際は連作障害を起こしやすいので、植え付ける場所を変えるか、新しい用土に植え付けましょう。
それでは次に、ニラのかかりうる病気や害虫の対策方法をお伝えします!
ニラのかかりうる病気や害虫の対策方法は?さび病に注意!?
ニラは、「萎縮病」や「さび病」に注意が必要です。
萎縮病は新しく伸びた葉に多い病気で、葉の先端が外側に巻き、わずかにモザイクが出ます。
このような葉は生育が悪く、黄色のかすり模様のような斑点が出て進行すると株全体が枯れます。
また、さび病は夏場に多く発生し、葉の表面に黄色いさびのような盛り上がった斑点が付き、最悪の場合株全体が枯れます。
これらの病気は、他の株にも蔓延しやすいので見つけ次第株を抜き取ってください。
萎縮病はアブラムシが媒介し、さび病はカビによる伝染病です。
アブラムシの他にも、ニラにはハダニやアザミウマ、ヨトウムシなどの害虫が付きやすいです。
害虫や病気が観られた際には、殺虫剤や殺菌剤を使って駆除してください。
また、さび病には石灰をまくことで菌の広がりを抑えることができます。
収穫の際には清潔なハサミを使い、株が蒸れないように頻繁に収穫を繰り返して風通しの良い環境を作ることも大切です。
次は、ニラが枯れる(枯れた)原因や対策方法をお伝えします!
ニラが枯れる(枯れた)原因と対策方法は?
ニラは、冬場は地上部が枯れて休眠します。
長く収穫を楽しむためには、きちんと休眠させることも必要なので、水やりもせずに株を休めてあげてください。
また、2年~3年も経過した株は葉が細くなり良い葉が出来なくなります。
そのため、そうなる前にきちんと株分けをして株の更新をしましょう。
その際、用土を新しくしたり違う場所に植え付けるなど、連作障害を起こさないようにすることも、枯れずに維持するために必要なことです。
次に、ニラの冬越しのやり方をお伝えします!
ニラの冬越しのやり方は?
ニラの冬越しは、株分けをするだけで他の作業は必要ありません。
1月には地上部が枯れるので枯れた葉は刈り取り、その後は水やりもせずに放置してください。
2月下旬~3月上旬には株分けをして株の成長を待ちましょう。
次は、ニラの臭い消しはどうするのかをお伝えします!
ニラの臭い消しはどうするの?
ニラの臭いの原因は、ニンニクにも含まれるアリシンという物質です。
アリシンは強い抗酸化作用があり、血糖値抑制・血流改善・疲労回復・殺菌などの効果があると言われています。
アリシンの臭いが気になる方は、たんぱく質やカテキンと一緒に摂取すると臭いが消え、栄養効果はそのまま摂取できます。
カテキンは、青汁や緑茶に多く含まれるのでこれらを飲みながらニラを食するのも良いでしょう。
また、牛乳にはたんぱく質が含まれているので牛乳と一緒に摂取するのもおすすめです。
そして、加熱しても臭いが軽減されるのでタンパク質である肉や魚、卵と調理すれば一石二鳥でしょう。
おいしいレバニラやニラ玉をたくさん食べれば、疲労回復にもつながるでしょう。
それでは次に、ニラに似た花との見分け方をお伝えします!
ニラに似た花との見分け方は?スイセンとの違いはなに?
(ミツカドネギ)
ニラは、同じネギ属のミツカドネギに似ています。
ミツカドネギも全草が食用になり、花は1cm~2cmほどの小さな星のような白い花でニラと似ています。
しかし、ミツカドネギは花びらに緑色の線が入り、花茎は三角形をしていることがニラとの違いです。
また、ハタケニラもニラに似ていますがネギ属ではなく、ネギ亜科ステゴビル属に属するニラとは関係性のない雑草です。
(ハタケニラ)
地下茎で増えるので、畑に生えると厄介な雑草です。
ハタケニラは、5月~6月に花を咲かせ花径が1.5cmほどとニラよりも大きく花期も違います。
上述したように、観賞用のハナニラもニラと似ていますが食べられません。
このように、ニラと似ている植物はネギ属のものだけでなく、食用にできないものもあります。
スイセンもその一つです。
(スイセン)
ニラなどネギ属の植物はスイセンとよく似ていて、間違えてスイセンを食してしまう中毒事故も発生しています。
スイセンは、ニラと同じヒガンバナ科ですがスイセン属に属しています。
ニラは、スイセンと比べて葉が細く厚みがありません。
また、葉にニラ独特の香りがありますが、スイセンの葉には香りがありません。
また、スイセンは草丈も高く花も大きくラッパ型をしていて、星型の小さな花を付けるニラとは全く違う花です。
スイセンには、リコリンなどの有毒なアルカノイドが含まれていて誤食すると嘔吐、下痢、発汗などの中毒症状が出ます。
ニラなどのネギ属とスイセンは一緒に庭に植え付けないようにする、葉の香りを確認してから食べるなど、注意が必要です。
次は、ニラの花言葉をお伝えします!
ニラの花言葉はなに?漢字や英語でなんて言うの?
ニラの花言葉は、「星への願い」・「多幸」です。
このような花言葉は、ニラの花が星に似ていて、星のような花が沢山集まって咲く花姿に由来するそうです。
ニラを漢字で書くと「韮」で、英語では「Chinese chive」です。
それでは最後に、ニラの種類や品種をお伝えします!
ニラの種類や品種は何があるの?
ニラは、北海道から沖縄県まで日本各地で栽培されています。
それは、初心者でも育てやすい品種や休眠期が短い品種、耐寒性や耐暑性がある品種、葉が長い品種など様々な品種があるからです。
以下に代表的な品種をご紹介します。
①広巾にら
肉厚で柔らかく、幅の広い葉を持つ品種です。
休眠期も短く、耐寒性や耐暑性もあり初心者向けの育てやすい品種です。
②大葉にら
幅の広い葉で、香りが良くたくさん収穫できる品種です。
③たいりょう
刈り取りが他の品種よりも5日も早い品種ですが、休眠期が長いのが特徴です。
しかし、葉のしまりが良く立性で品質の良いニラです。
④テンダーポール
食用にする花ニラ専用の品種で、普通のニラと栽培方法は同じですがよりおいしい花ニラが作れる品種です。
また、黄ニラは種類や品種が違うわけではなく、ニラに日光を当てずに育てたものです。
栽培方法が違うだけですが、栽培量が少ないので高級食材とされています。
しかし、日光を当てずにニラを育てるだけなので家庭でチャレンジしてみるのも楽しいでしょう。
それでは最後に、これまでのおさらいをしていきましょう。
ニラのまとめ!
いかがでしたでしょうか?今回お伝えした重要なポイントは15個ありました。
覚えているでしょうか?1個ずつ振り返っていきましょう!
①ニラの育て方(環境、土、肥料、水やり)
ニラは、風通しの良い場所で育てましょう。
地植えする場合は植え付ける2週間前に苦土石灰を混ぜ、1週間経過したら堆肥と化成肥料を混ぜてください。
プランセンターの場合は市販の野菜用の培養土で構いません。
追肥は、その年の一番初めの収穫の後と、9月に化成肥料を施してください。
水やりは乾燥状態が続く時のみ行いましょう。
プランターで育てている場合は、土の表面が乾いたら水やりをしてください。
②ニラの画像(写真)!特徴は?原産地はどこ?
ニラは、中国が原産地と言われています。
根に小さな玉ねぎのような鱗茎があり、株分けする場合はこの鱗茎を分けていきます。
葉は長さ約20cm〜30cmで、平たく線状をしていて濃い緑色です。
夏になると葉の間から高さ30cm~50cmほどの花茎を出して、小さな葱坊主のような散形花序を付け、たくさんの花を咲かせます。
花後に直径約5mmの果実を付け、中には6個の黒い種が入っていて熟すと種が散布されます。
ニラには全草に独特な香りがありますが、アリシンという物質が香りの原因となっています。
③ニラの開花時期や季節はいつ頃なの?
ニラの開花時期は、7月~8月です。
また、12月~1月には地上部が枯れて休眠期に入り、3月には新芽を出してくれます。
新芽を出してから20cm~30cmまで葉が伸びたら収穫できます。
④ニラの値段や販売価格はいくらぐらいなの?
ニラの種は、約200円~300円で購入できます。
苗は、30本で900円など束で販売されていることが多いです。
⑤ニラの苗の植え付け(植え方)や植え替え(移植)の時期とポイントは?
ニラの苗の植え付けは、5月中旬~6月中旬に行いましょう。
種から育てている場合は、草丈が20cmほどに成長したら植え付けてください。
ニラは、1株づつ植え付けると生育が悪くなるので3株づつ植え付けます。
水はけの良さによって畝の高さを調節し、植え付ける間隔は20cm~30cmほど開けてください。
覆土は浅くして、根がしっかりと張っていくのに応じて徐々に土を被せるようにしてください。
植え付け後は、たっぷりと水やりをしましょう。
また、ニラをプランターで育てている場合の植え替えは株分けを兼ねて行い、用土も新しいものに変えてください。
ニラは、連作障害を起こしやすいので、1年~2年ごとに用土を変えることが必要になります。
ニラを地植えしている場合も、株分けを兼ねて植え付ける場所を3~4年ごとに変えましょう。
⑥ニラの鉢植え(プランター)や水耕栽培で育てる際のポイントは?
プランターでニラを育てる場合は、65cmのプランターで育てましょう。
必ず鉢底ネットを敷いてから鉢底石を入れてから、用土を入れてください。
3株づつを5か所に分けて植え付けると良いでしょう。
植え付けたら初夏に1度収穫をして、根を強くするためにそれ以降の収穫は2年目に行いましょう。
ニラを水耕栽培する場合は、ハイポニカ液体肥料を使用して2日に1回は水を変えるようにしましょう。
完全に土を落とした苗を液体肥料に根の部分を漬けて、ある程度育ったらハイドロボールに植え付けましょう。
⑦ニラの増やし方!種まき時期と種まきのポイントは?
ニラの種まきは、3月中旬に行いましょう。
10cm~15cmの間隔で深さ1cmのまき穴を作り、10粒ほどまとめてまき穴にまきましょう。
まいたら土を被せてたっぷりと水やりをしましょう。
草丈が5cm~6cmになったら間引きながら育ててください。
⑧ニラの株分けの時期と方法は?
ニラの株分けは、2月下旬~3月上旬に行いましょう。
プランターで育てている場合は2年目から行い、地植えの場合は3年目から行うと良いでしょう。
掘り上げて手で分球をして、苗の植え付けの時と同じように植え付けます。
植え付ける際は植え付ける場所を変えるか、新しい用土に植え付けましょう。
⑨ニラのかかりうる病気や害虫の対策方法は?さび病に注意!?
ニラは、「萎縮病」や「さび病」に注意が必要です。
これらの病気は、他の株にも蔓延しやすいので見つけ次第株を抜き取ってください。
萎縮病はアブラムシが媒介し、さび病はカビによる伝染病です。
アブラムシの他にも、ニラにはハダニやアザミウマ、ヨトウムシなどの害虫が付きやすいです。
害虫や病気が観られた際には、殺虫剤や殺菌剤を使って駆除してください。
また、さび病には石灰をまくことで菌の広がりを抑えることができます。
収穫の際には清潔なハサミを使い、株が蒸れないように頻繁に収穫を繰り返して風通しの良い環境を作ることも大切です。
⑩ニラが枯れる(枯れた)原因と対策方法は?
ニラは、冬場には地上部が枯れて休眠期に入ります。
しかし、3月になれば芽を出しますので水やりはせずに放置しておきましょう。
また、2年~3年も経過した株は葉が細くなり良い葉が出来なくなります。
そのため、そうなる前にきちんと株分けをして株の更新をしましょう。
その際、連作障害を起こさないように植え付ける場所を変えることも、枯れずに維持するために必要です。
⑪ニラの冬越しのやり方は?
ニラの冬越しは、株分けをするだけで他の作業は必要ありません。
1月には地上部が枯れるので枯れた葉は刈り取り、その後は水やりもせずに放置してください。
2月下旬~3月上旬には株分けをして株の成長を待ちましょう。
⑫ニラの臭い消しはどうするの?
ニラの臭いの原因は、ニンニクにも含まれるアリシンという物質です。
アリシンは強い抗酸化作用があり、血糖値抑制・疲労回復などの効果があると言われています。
臭いが気になる方は、たんぱく質やカテキンと一緒に摂取すると臭いが消え、栄養効果はそのまま摂取できます。
牛乳や青汁、緑茶などを飲みながらニラを食するのも良いでしょう。
そして、加熱しても臭いが軽減されるのでタンパク質である肉や魚、卵と調理すれば一石二鳥でしょう。
⑬ニラに似た花との見分け方は?スイセンとの違いはなに?
ニラは、同じネギ属のミツカドネギに似ています。
ミツカドネギも全草が食用になり、小さな星のような白い花ですがミツカドネギは花びらに緑色の線が入り、花茎は三角形をしていることがニラとの違いです。
また、ハタケニラもニラに似ていますがネギ属ではなくネギ亜科ステゴビル属に属するニラとは関係性のない雑草です。
このように、ニラと似ている植物はネギ属のものだけでなく、食用にできないものもあります。
スイセンもその一つです。
スイセンは、ニラと同じヒガンバナ科ですがスイセン属に属していて食用にはできません。
ニラは、スイセンと比べて葉が細く厚みがありません。
また、葉にニラ独特の香りがありますが、スイセンの葉には香りがありません。
スイセンには、有毒なアルカノイドが含まれていて誤食すると嘔吐、下痢、発汗などの中毒症状が出ます。
⑭ニラの花言葉はなに?漢字や英語でなんて言うの?
ニラの花言葉は、「星への願い」・「多幸」です。
ニラを漢字で書くと「韮」で、英語では「Chinese chive」です。
⑮ニラの種類や品種は何があるの?
ニラは、北海道から沖縄県まで日本各地で栽培されています。
それは、初心者でも育てやすい品種や休眠期が短い品種、葉が長い品種など様々な品種があるからです。
代表的な品種には、「広巾にら」や「大葉にら」などがあります。
それでは今回はこれで失礼します。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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