みなさんこんにちは。
今回は、シャガについてまとめていきたいと思います。
シャガは、アヤメ科アヤメ属に属する常緑多年草の植物です。
中国が原産で、漢字で書くと「射干」又は「著莪」です。
学名は「Iris japonica」で、「Iris」にはギリシャ語で「虹」という意味があります。
今回は、シャガについてのポイント、
以上13個の点についてお伝えします。
まずはシャガの育て方からお伝えします!
目次(クリックで飛べます)
シャガの育て方(栽培)は?
シャガは、湿り気のある場所で群生している多年草の植物です。
種は付けずに根茎を伸ばして生息地を広げていくので、放っておくと増えすぎることもある丈夫な植物です。
そのため、育てるのは簡単ですが、植え付ける場所には注意しましょう。
ここからさらに詳しくお伝えします。
最初は、シャガが好む環境についてお伝えします!
シャガの育て方!環境はどうする?
シャガは、直射日光の当たらない明るい場所で育てましょう。
乾燥している環境は好まないので、建物の北側などじめじめとしている場所でも育ちます。
耐陰性にはすぐれていますが、暗すぎる場所だと花付きが悪くなりますので避けましょう。
また、凍結すると枯れてしまうので、寒い地域で育てる場合は鉢植えにすることをおすすめします。
次は、シャガに適した用土についてお伝えします!
シャガを育てる際の適した用土は何?
シャガは、土壌を特に選びません。
市販の花と野菜の培養土で十分です。
用土を自作する場合は、赤玉土小粒6腐葉土4の割合で混ぜた土に、緩効性化成肥料を加えた土を使用しましょう。
シャガを地植えする場合は、庭土に腐葉土を2割~3割足して植えると、適度に保水性のある用土になるので十分に育つでしょう。
次は、シャガに必要な肥料についてお伝えします!
シャガの育て方(栽培)!肥料はどうする?
シャガは、肥料はあまり必要としない植物です。
やせた土地に育てる場合は、春と秋に緩効性肥料を与えるだけで十分です。
では次は、シャガの水やりポイントについてお伝えします!
シャガを育てる際の水の量はどうする?
シャガは、湿り気のある環境を好みます。
植え付けてから根付くまでは土が乾燥しないように水やりをしましょう。
根付いてからは、とても丈夫に育ちます。
そのため、地植えの場合は、根付いてからは降雨のみで十分ですが、乾燥が強い場合は水やりをしてください。
鉢植えにする場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをしましょう。
以上で基本的なシャガの育て方については終わりです。
次はシャガの写真をお見せします!
シャガの画像(写真)!花の特徴は?毒性はあるの?
シャガは、常緑多年草のため、年間を通して緑色の葉を楽しむことができます。
葉を株元に集まるように付け、やや厚く光沢があり、細長い葉をしています。
草丈は、30㎝~50㎝ほどで、花茎の先に白色や薄い青色の花を多く付けます。
シャガの花径は、4~5㎝程で、外花被片3枚と内花被片3枚を付けます。
外花被片(外側にある花びら)には、とさか状の突起と青い斑点を付け、内花被片(内側の花びら)は先端が2つに浅く裂けているのが特徴です。
シャガの花は、朝に開いて夕方にはしぼむ一日花ですが、次々と花を咲かせるので見ごたえがあります。
また、シャガの根にはイリシンという成分が含まれており、誤食すると下痢や嘔吐をする可能性がありますので注意しましょう。
続いて、シャガの開花時期についてお伝えします!
シャガの開花時期や季節はいつ頃なの?
シャガは、4月~5月が開花時期です。
常緑多年草なので、年中葉は緑色を維持し、毎年花を楽しむことができます。
では次に、シャガの群生地についてお話します!
シャガの群生地(生息地)はどこにあるの?
シャガは、染色体の数が一組多い三倍体です。
そのため種で増えることはない植物なので、人為的に植え付けないと繁殖しません。
シャガは、人の手が入らないような山奥には自生しておらず、現在、杉林などで見られる自生の群生は、かつて人が暮らしていた可能性が高い場所だと思って良いでしょう。
シャガは、暑さにも強いので西日本にも有名な群生地があります。
京都府綾部市にある、「シャガ・ミツマタの群生地」はとても有名な群生地です。
また関東では、埼玉県比企郡ときがわ町にある慈光寺周辺や、茨城県フラワーパークで群生を見ることができます。
次は、シャガの苗や球根の植え付けのポイントをお伝えします!
シャガの苗や球根の植え付けのポイントは?
シャガの植え付けは、5月~6月又は9月〜10月に行いましょう。
鉢植えでも庭植えでも深く植えずに、浅く植えるのがポイントです。
シャガの根は横に広がっていくので、必ず浅く植え付けましょう。
庭植えする場合は、シャガが増えすぎてしまうこともありますので、植え付ける場所には十分注意しましょう。
続いて、シャガの鉢植えや庭植えで育てる際のポイントをお伝えします!
シャガの鉢植えや庭植えで育てる際のポイントは?
シャガを鉢植えで育てる場合は、5号鉢に1株を目安に植え付けましょう。
庭植えする場合は、株同士の間隔を30㎝ほどあけて植え付けてください。
植え付けたら水をたっぷりと与えましょう。
では次にシャガの植え替えのポイントをお伝えします!
シャガの植え替えのポイントは?
シャガの植え替えは、5月~6月又は9月〜10月に行いましょう。
鉢植えで育てている場合は、根詰まりを起こしやすいので毎年植え替えてください。
鉢植えの植え替えは、株に付いている古い土を3分の1ほど落とし、古い根を切り落としてから植え替えましょう。
一回り大きな鉢に植え替えるか、株分けをしても良いでしょう。
シャガを地植えしている場合も、3年に1回ほどは掘り出して株分けをしましょう。
そうすることで、生育が良くなるそうです。
それでは次に、シャガの種まきの時期とポイントについてお話しします!
シャガの増やし方!種まき時期と種まきのポイントは?
シャガは、種を付けない植物なので、増やすには株分けで増やします。
しかし、中国には種を付ける品種があり、なかでも「ヒメシャガ」は日本でも人気のある品種です。
ヒメシャガの種まきは、6月~7月に実が熟したら種を採取し、すぐにまきます。
用土は、植え付けと同じ用土を使用するか、バーミキュライトにまきましょう。
種まき後は、乾燥しないように水やりをしましょう。
次に、シャガが増えすぎる際の対策方法についてお伝えします!
シャガが増えすぎる!対策方法は?
シャガは、根を横に広げて増えていく性質を持っています。
そのため、増えすぎて困ることもあります。
対策としては、はじめから鉢植えで育てるか、抜いて駆除するか、株分けをしましょう。
では続いてシャガとアヤメやミツマタとの違いについてお話しします!
シャガに似た花は何がある?アヤメやミツマタとの違いは?
シャガは、アヤメ科アヤメ属に属する植物なのでアヤメに似ています。
アヤメは5月上旬から中旬に開花するのに対し、シャガは4月~5月と開花時期が早いです。
シャガは、白色や薄い青色の花を付けるのに対し、アヤメは濃い青色や紫色の花を付けます。
(アヤメ)
また、ミツマタはシャガとは全く違うジンチョウゲ科ミツマタ属に属する植物です。
ミツマタは中国原産の花木で、3月~4月中旬に開花し、花色も黄色や赤色など品種によって異なります。
(ミツマタ)
関東より西の地域に多く生息しているので、京都府綾部市にある「シャガ・ミツマタの群生地」では開花時期は違いますが、同じ場所で見ることができます。
次に、シャガの販売場所や販売価格についてお伝えします!
シャガの販売場所は?通販で買える?値段や販売価格は?
シャガは、約400円~約4000円と、大きさや品種によって値段も様々です。
通販でも購入できますし、園芸店でも販売しているようです。
それでは次にシャガの花言葉や英語で何と言うのかをお伝えします!
シャガの花言葉はなに?英語で何と言うの?
シャガの花言葉は、「反抗」・「友人が多い」です。
「反抗」という花言葉は、葉の形が鋭い剣のような形であることに加え、日陰に咲く花姿から付けられたそうです。
「友人が多い」という花言葉は、種を作らず、根茎が伸びて花を多く付ける性質が由来のようです。
また、シャガを英語にすると、「Fringed iris」又は「Crested iris」です。
「Fringed iris」は、フリンジが付いたアイリスを意味し、「Crested iris」は、とさかのあるアイリスを意味しています。
それでは最後に、シャガの種類や品種についてお伝えします!
シャガの種類や品種は何があるの?
日本に生息するシャガは、種を作らないため1つの品種しか存在しません。
しかし、原産地の中国には種ができる品種があり、その品種が変異することにより、優れたものが品種となって選別されています。
代表的なものが以下の3品種です。
①スジシャガ
「斑入りシャガ」とも呼ばれ、江戸時代から園芸植物として親しまれています。
名前の通り、葉に白いスジが入るのが特徴です。
②ヒメシャガ
シャガの近縁種で、シャガに似ていますが小型の品種で準絶滅危惧種にされています。
外花被片の中央が白色で、紫色の脈と黄色の斑紋があるのがシャガと違います。
日本全国の山地に自生しており、シャガとは違い冬に地上部が枯れます。
③中国青花シャガ
中国で発見された品種で、青色か、薄い青色の花を咲かせます。
それでは最後に、これまでのおさらいをしていきましょう。
シャガのまとめ!
いかがでしたでしょうか?今回お伝えした重要なポイントは13個ありました。
覚えているでしょうか?1個ずつ振り返っていきましょう!
①シャガの育て方(環境、土、肥料、水やり)
シャガは、直射日光の当たらない明るい場所で育てましょう。
用土は特に選ばず、肥料もあまり必要ないので、市販の花と野菜の培養土で十分です。
水やりは、土の表面が乾いたらたっぷり与えましょう。
②シャガの画像(写真)!花の特徴は?毒性はあるの?
シャガは、花茎の先に白色や薄い青色の花を多く付ける一日花です。
花径は4~5㎝程で、外花被片3枚と内花被片3枚を付けます。
外花被片にとさか状の突起と青い斑点を付け、内花被片は先端が2つに浅く裂けているのが特徴です。
また、シャガの根にはイリシンという成分が含まれており、誤食すると下痢や嘔吐をする可能性があります。
③シャガの開花時期や季節はいつ頃なの?
シャガは、4月~5月が開花時期です。
④シャガの群生地(生息地)はどこにあるの?
京都府綾部市にある、「シャガ・ミツマタの群生地」はとても有名な群生地です。
また関東でも、埼玉県比企郡ときがわ町にある慈光寺周辺などで群生を見ることができます。
⑤シャガの苗や球根の植え付けのポイントは?
シャガの植え付けは、5月~6月又は9月〜10月に行いましょう。
鉢植えでも庭植えでも、深く植えずに、浅い植え方にするのがポイントです。
⑥シャガの鉢植えや庭植えで育てる際のポイントは?
シャガを鉢植えで育てる場合は、5号鉢に1株を目安に植え付けましょう。
庭植えする場合は、株同士の間隔を30㎝ほどあけて植え付けてください。
植え付けたら、たっぷりと水やりをしましょう。
⑦シャガの植え替えのポイントは?
シャガの植え替えは、5月~6月又は9月〜10月に行いましょう。
鉢植えで育てている場合は、根詰まりを起こしやすいので毎年植え替えてください。
鉢植えの植え替えは、株に付いている古い土を3分の1ほど落とし、古い根を切り落としてから植え替えましょう。
⑧シャガの増やし方!種まき時期と種まきのポイントは?
シャガは、種を付けない植物なので、増やすには株分けで増やします。
しかし、中国には種を付ける品種があり、なかでも「ヒメシャガ」は日本でも人気のある品種です。
ヒメシャガの種まきは、6月~7月に実が熟したら種を採取し、すぐにまきます。
種まき後は、乾燥しないように水やりをしましょう。
⑨シャガが増えすぎる!対策方法は?
シャガは、根を横に広げて増えていく性質を持っています。
対策としては、はじめから鉢植えで育てるか、抜いて駆除するか、株分けをしましょう。
⑩シャガに似た花は何がある?アヤメやミツマタとの違いは?
シャガは、アヤメ科アヤメ属に属する植物なのでアヤメに似ています。
アヤメは5月上旬から中旬に開花し、濃い青色や紫色の花を付けます。
また、ミツマタはシャガとは全く違う、ジンチョウゲ科ミツマタ属に属する植物です。
ミツマタは中国原産の花木で、3月~4月中旬に開花し、花色も黄色や赤色など品種によって異なります。
⑪シャガの販売場所は?通販で買える?価格(値段)は?
シャガは、約400円~約4000円と、大きさや品種によって値段も様々です。
通販でも購入できますし、園芸店でも販売しているようです。
⑫シャガの花言葉はなに?英語で何と言うの?
シャガの花言葉は、「反抗」・「友人が多い」です。
シャガを英語にすると、「Fringed iris」又は「Crested iris」です。
⑬シャガの種類や品種は何があるの?
日本に生息するシャガは、1つの品種しか存在しません。
しかし、原産地の中国には「スジシャガ」、「ヒメシャガ」などの品種があります。
それでは今回はこれで失礼します。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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