みなさんこんにちは。
今回は、春蘭(シュンラン)についてまとめていきたいと思います。
春蘭(シュンラン)(学名: Cymbidium goeringii)はラン科シュンラン属の日本を代表する野生ランの1種です。
ちなみに、洋ランはシンビジウムの仲間で、素朴で気品のある花を咲かせます。
また、別名東洋ランと呼ばれていて、古くから親しまれています。
これは、春に花を咲かせることが名前の由来です。
春蘭(シュンラン)は、日本に広く分布しており、人里近くの雑木林や傾斜地に自生しています。
地表から細長い葉が立ち上がって生えており、草丈は10~25cmに生長します。
その間から1本の茎を伸ばし、4~6cmほどの花を1輪、まれに2、3輪咲かせます。
花びらは、山菜として天ぷらや酢の物のように食用にすることができ、塩漬けにして蘭茶としても楽しめます。
今回は、春蘭(シュンラン)についてのポイント、
以上13つの点についてお伝えします。
まずは春蘭(シュンラン)の育て方からお伝えします!
目次(クリックで飛べます)
春蘭(シュンラン)の育て方は?
春蘭(シュンラン)は比較的丈夫ですが、きれいな花を咲かせるには少しコツが必要です。
育て方のポイントとしては、
・薄暗い場所で育てる
・水はけの良い土を選ぶ
・水は適度に与える
・4~6月と9~11月に肥料をあげると良い
になります。
それでは、詳しく見ていきましょう。
最初は、春蘭(シュンラン)が好む環境についてお伝えします!
春蘭(シュンラン)の育て方!環境はどうする?
春蘭(シュンラン)は、1年中半日陰になる場所を好みます。
鉢植えの方が季節によって場所を変えられるので育てやすいです。
夏は葉焼けを防ぐために棚下などが向いています。
冬は凍結を防ぐために屋内や無加温のビニールハウスなどに置くのが良いです。
庭植えの場合は、半日陰の木の下を好みます。
落ち葉が凍結を防いでくれるので、落葉樹の下などが最適です。
または、冬は鉢に移して屋内に移動させると霜などの心配が無く安心です。
次は、春蘭(シュンラン)に適した用土についてお伝えします!
春蘭(シュンラン)を育てる際の適した用土は何?
春蘭(シュンラン)は、通気性と水はけの良い土を好みます。
鉢植えの場合、硬質鹿沼土(小~中粒)8:軽石2の配合のものか、ラン専用培養土を利用するのがおすすめです。
また使用する鉢は、春蘭(シュンラン)の根が太く長いことと通気性を好むことから、深めで鉢穴が大きめのものが良いです。深い素焼きの鉢やラン専用の鉢を使用しましょう。
地植えの場合、春蘭(シュンラン)は山野草なので、もともとある土に腐葉土を混ぜ込む程度でも育てることができます。
ちなみに、ラン専用の培養土は、上記のものがおすすめですよ!
次は、春蘭(シュンラン)に必要な肥料についてお伝えします!
春蘭(シュンラン)の育て方!肥料はどうする?
春蘭(シュンラン)は、新芽ができる4~6月と芽が充実する9~11月に肥料を与えます。
肥料は蘭栽培用の液体肥料を与えるのがおすすめですが、一般的な液体肥料でも問題ありません。
2週間に1回、肥料のパッケージに書かれた容量を与えましょう。
では次は、春蘭(シュンラン)の水やりポイントについてお伝えします!
春蘭(シュンラン)を育てる際の水の量はどうする?
春蘭(シュンラン)は、やや乾燥した土壌を好み、湿気は根腐れの原因となります。
鉢植え、地植え共に、土の表面が乾いてから水を与えます。
水やりの頻度としては、春と秋は2~3日に1回、夏は1日1回水をあげます。
真冬は2~3週間に1回か、あげなくてもいいくらいです。
春と秋は朝、夏は蒸れるのを防ぐために夕方から夜にたっぷりと与えます。
ただ、冬は生育が衰えるので、土が白く乾いてから水を与えるようにしましょう。
以上で基本的なシュンランの育て方については終わりです。
次は春蘭(シュンラン)の写真をお見せします!
春蘭(シュンラン)の画像(写真)!
春蘭(シュンラン)の写真はこちらです!
5cmほどの緑の花(まれに朱色など)を咲かせます。
他の種類のランと比べ、控えめな印象の花です。
葉っぱは細長く、幅はおよそ1cm、長さは30cmほどになります。
次に、春蘭(シュンラン)の開花時期や季節についてお伝えします!
春蘭(シュンラン)の開花時期や季節はいつ頃なの?
春蘭(シュンラン)は、その名の通り春に咲く花で、3月下旬~4月に花を咲かせます。
基本的には1つの株に1輪の緑色の花を咲かせますが、まれに2、3輪の花が咲くこともあります。
次に、春蘭(シュンラン)の苗の植え付けのポイントについてお伝えします!
春蘭(シュンラン)の苗の植え付けのポイントは?
春蘭(シュンラン)は、4月下旬〜5月または、9月中旬〜10月上旬に植え付けを行うと春に花が咲きます。
根元の膨らんだバルブが1/2ほど埋まるように植えます。
植え付け前に、傷んだバルブや根を整理し、切り口から病気が侵入しないように注意しましょう。
バルブが1~2cm埋まるくらいに植えつけます。
次に、春蘭(シュンラン)の鉢植えや地植え(花壇)のポイントについてお伝えします!
春蘭(シュンラン)の鉢植えや地植え(花壇)のポイントは?
春蘭(シュンラン)は、地植えか鉢植えいずれの場合も、根元の膨らんだバルブが1/2ほど埋まるように植えると良いです。
鉢植えは、苗よりも一回り大きく、深さのある鉢に土を入れて植え付けていきましょう。
地植えは、少し日が当たる木の下に植え付けるのがおすすめです。
寒さには強いですが、冷たい風や霜に当たると葉が傷むので、冬は鉢に移して屋内に移動させると良いです。
次に、春蘭(シュンラン)の植え替えのポイントについてお伝えします!
春蘭(シュンラン)の植え替えのポイントは?
春蘭(シュンラン)は、根詰まりを防ぐために、鉢植えは2~3年に1回植え替えをします。
時期や手順は、植え付け時と同じです。この時、腐った根や枯れた葉は全て取り除きましょう。
春蘭(シュンラン)はウイルス病にかかりやすいので、根や茎葉を切り落とす時は、清潔な刃物を使ってください。
はさみやナイフは、使うたびに火であぶるかアルコール消毒をしましょう。
次に、春蘭(シュンラン)の増やし方についてお伝えします!
春蘭(シュンラン)の増やし方!
春蘭(シュンラン)は株分けで数を増やすことができます。
大きくなった株を掘り起こし、バルブが1株に3個以上つくようにハサミやナイフで切り分けていきましょう。
この時も刃物は清潔に保つことを意識してください。
そして、それぞれの株を新しい鉢に植え替えます。
次に、春蘭(シュンラン)の種まき時期と種まきのポイントについてお伝えします!
春蘭(シュンラン)の種まき時期と種まきのポイントは?
春蘭(シュンラン)は、基本的に種から育てることは一般的ではありません。
ラン科の植物は無胚乳種子のため、自力で発芽できないからです。
ほとんどの場合は苗から育てます。
次に、春蘭(シュンラン)の株分けのやり方についてお伝えします!
春蘭(シュンラン)の株分けのやり方は?
春蘭(シュンラン)の株分けは、バルブが2~3個ついた状態で、必ず新しい芽をつけて分けます。
バルブの間をナイフやハサミで切断しますが、切り口から病気が侵入しないように清潔を保ちます。
次に、春蘭(シュンラン)ののかかりうる病気や害虫の対策方法と根腐れの原因についてお伝えします!
春蘭(シュンラン)のかかりうる病気や害虫の対策方法は?根腐れの原因は?
春蘭(シュンラン)のかかりやすい病気としては、一番はウイルス病です。
葉に不規則な色むらやモザイク模様が現れます。病気が現れた場所は速やかに切り落とします。
切り口から感染することが多いので、株分けなどで使うはさみやナイフは、使うたびに火であぶるかアルコール消毒をしてください。
害虫の被害で多いものがアブラムシです。
花が咲く頃に発生しやすく、栄養を吸い取って株を弱らせます。
また、排泄物はウイルス病を誘発する恐れがあります。見つけたら薬剤を散布していきましょう。
根腐れは水分が多すぎることによって起こります。水のやり過ぎには気を付け、土も水はけが良いものを選びましょう。
次に、春蘭(シュンラン)の冬越しのやり方についてお伝えします!
春蘭(シュンラン)の冬越しのやり方は?
春蘭(シュンラン)の冬越しの仕方としては、寒くなり過ぎないところに置く、ということです。
春蘭(シュンラン)は寒さには強く、最低0℃くらいまで大丈夫ですが、寒風や霜に当たると葉が傷むので気をつけましょう。地植えも鉢植えも冬は室内で育てると安心です。
水は2~3週間に1回くらいの頻度であげるか、あげなくても大丈夫なくらいです。
次に、春蘭(シュンラン)の花言葉についてお伝えします!
春蘭(シュンラン)の花言葉はなに?
春蘭(シュンラン)の花言葉には、『気品』、『清純』、『控えめな美』、『飾らない心』があります。
『飾らない心』という花言葉は、ランの中では花の色が鮮やかではなく地味で、素朴な印象を与えることが由来になっています。
他の花言葉も、雑木林の中でひっそりと春を待ち、目立たず小さな花を咲かせる姿にちなんでつけられました。
次に、春蘭(シュンラン)の種類や品種についてお伝えします!
春蘭(シュンラン)の種類や品種は何があるの?
春蘭(シュンラン)と同じシュンラン属の品種としては、
・カンラン
・スルガラン
・コラン
・ヘツカラン
・ナギラン
・アキザキナギラン
などがあります。
それでは最後に、これまでのおさらいをしていきましょう。
春蘭(シュンラン)のまとめ!
いかがでしたでしょうか?今回お伝えした重要なポイントは13つありました。
覚えているでしょうか?1個ずつ振り返っていきましょう!
①春蘭(シュンラン)の育て方(環境、土、肥料、水やり)
春蘭(シュンラン)には、薄暗い場所、水はけの良い土を選びます。
4~6月と9~11月に肥料を与え、水の量は適度に。与え過ぎないようにしましょう。
②春蘭(シュンラン)の画像(写真)!
5cmほどの緑の花(まれに朱色など)を咲かせます。葉っぱの幅はおよそ1cm、長さは30cmほどの長さです。
③春蘭(シュンラン)の開花時期や季節はいつ頃なの?
春蘭(シュンラン)は春に咲く花で、3月下旬~4月に花を咲かせます。
④春蘭(シュンラン)の苗の植え付けのポイントは?
根元の膨らんだバルブが1/2ほど埋まるように植えます。植え付け前に、傷んだバルブや根を整理します。
⑤春蘭(シュンラン)の鉢植えや地植え(花壇)のポイントは?
鉢植えは、苗よりも一回り大きく、深さのある鉢に土を入れて植え付けていきましょう。
地植えは、少し日が当たる木の下に植え付けるのがおすすめです。
⑥春蘭(シュンラン)の植え替えのポイントは?
2~3年に1回植え替えをします。この時、腐った根や枯れた葉は全て取り除きましょう。切り落とす時は清潔な刃物を使います。
⑦春蘭(シュンラン)の増やし方!
蘭(シュンラン)は株分けで数を増やします。
バルブが1株に3個以上つくように清潔なハサミやナイフで切り分けていきましょう。
⑧春蘭(シュンラン)の種まき時期と種まきのポイントは?
基本的に種からは育てません。
⑨春蘭(シュンラン)の株分けのやり方は?
バルブが2~3個ついた状態で、必ず新しい芽をつけて分けます。
⑩春蘭(シュンラン)のかかりうる病気や害虫の対策方法は?根腐れの原因は?
ウイルス病にとてもかかりやすく、アブラムシが有名な害虫です。
根腐れの原因はあげる水の量が多かったり、土の水はけが悪いことが原因です。
⑪春蘭(シュンラン)の冬越しのやり方は?
寒くなり過ぎないところに置きます。屋内に置くのが安心です。
⑫春蘭(シュンラン)の花言葉はなに?
春蘭の花言葉には、『気品』、『清純』、『控えめな美』、『飾らない心』があります。
⑬春蘭(シュンラン)の種類や品種は何があるの?
カンラン、スルガラン、コラン、ヘツカラン、ナギラン、アキザキナギランがあります。
それでは今回はこれで失礼します。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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