みなさんこんにちは。
今回は、ダスティミラー・シルバーレースについてまとめていきたいと思います。
日本人に古くから親しまれている「菊」…ダスティミラー・シルバーレースはそんなキク科の仲間の植物です。
白妙菊と混同されがちですが、その名の通り葉にはシルバー調の短毛が生え、鮮やかな葉色を楽しませてくれます。
今回は、ダスティミラー・シルバーレースについてのポイント、
以上7個の点についてお伝えします。
まずはダスティミラー・シルバーレースの育て方からお伝えします!
目次(クリックで飛べます)
ダスティミラー・シルバーレースの育て方は?
ダスティミラー・シルバーレースは北アフリカのカナリア諸島、グラン・カナリア島原産のキク科の植物です。
原種の環境とは裏腹に、日本の冬場に耐え得る耐寒性を持ち、更には耐暑性も生息地に合わせ非常に強くなります。
その反面「多湿」環境に脆い一面があり、梅雨や酷暑時の過度の水やりが元で、立ち枯れを起こすこともあります。
庭植えの初期の際はなるべく、屋根の下や簡易的な雨避け等がある環境がベストです。
ダスティミラー・シルバーレースは日当たりの良い場所を好むので、鉢植え・庭植え共に太陽光が当たり続ける場を選ぶ必要があります。
多湿環境にめっぽう弱いのですが、反対に乾燥状態には非常に強く一度根付けば庭植えの際は水やりも必要がないほどです。
酷暑が続くとへたる事もありますが、一度根付いて安定すると暑さへの耐性が増し、ガーデニングの良いアクセントとなります。
キク科の植物らしく花弁が白、中心が黄色という非常に綺麗な花を咲かせますが、この「開花」が実はネックとなります。
ダスティミラー・シルバーレースの開花は非常に多くのエネルギーを必要とし、一度開花させてしまうと確実に枯れてしまうのです。
そのため開花前に蕾を取り除く必要が生じ、花を楽しむのではなく銀色の短毛が生えた葉そのものを楽しむ植物になるのです。
肥料は緩効性の化成肥料をメインに春・秋と年2回置き肥をしますが、他の植物と群生させる場合は、相手の植物の肥料に頼る形で十分です。
このように逞しさと繊細さ、その両方を兼ね備える奇妙な植物が「ダスティミラー・シルバーレース」となります。
ここからさらに詳しくお伝えします。
最初は、ダスティミラー・シルバーレースが好む環境についてお伝えします!
ダスティミラー・シルバーレースの育て方!環境はどうする?
ダスティミラー・シルバーレースは耐寒性・耐暑性の両方を持ち合わせますが、多湿に非常にもろい面があります。
そのためジメジメとした環境下では長く育てることができません。
そして日の光を非常に求めるので、日陰等に置くと成育不良を起こしてしまいます。
ダスティミラー・シルバーレースを育てる際、気温や水分はあまり気にしなくて良いでしょう。
コツは多湿を避け乾燥下に置き、日照時間の長い南側で成育することです。
次は、ダスティミラー・シルバーレースに適した用土についてお伝えします!
ダスティミラー・シルバーレースを育てる際の適した用土は何?
ダスティミラー・シルバーレースは乾燥を非常に好み、多湿を嫌います。
そのため育成に使う用土は水捌けの良さを重視しましょう。
庭植えの場合は基本的にその土地の用土で構いません。
あまりに水捌けが悪い際は、ある程度耕して腐葉土・緩行性化成肥料を元肥として用いてください。
鉢植えの用土は「市販の草花用培養土」を用いて問題ありません。
その他にも赤玉土:腐葉土を6〜7:4〜3ほどに混ぜた混合土も使用可能です。
こちらも緩行性化成肥料を元肥として用いましょう。
このようにダスティミラー・シルバーレースは水捌けの良い用土であれば、土壌にはあまり拘らない植物なのです。
次は、ダスティミラー・シルバーレースに必要な肥料についてお伝えします!
ダスティミラー・シルバーレースの育て方!肥料はどうする?
ダスティミラー・シルバーレースは初期肥料(元肥)として「緩行性化成肥料」を用います。
かなり痩せた土地にも根付く上に、本種は挿木で容易に増やすこともできます。
基本的に春と秋に足し肥をしますが、かなり控えめで十分であり、他の植物の肥料に任せても問題ありません。
では次は、ダスティミラー・シルバーレースの水やりポイントについてお伝えします!
ダスティミラー・シルバーレースを育てる際の水の量はどうする?
ダスティミラー・シルバーレースはかなりの乾燥状態を好みます。
そのため庭植えの場合は自然の降雨や、他の植物への水やりついで…という形で全く問題がないほどです。
逆に水の与えすぎが、その生育を妨げるほどなので、寧ろこちらの方に気をつける必要があります。
鉢植えの際も同様で、水やりは気づいた時にあげる程度で構いません。
鉢受けに溜まった水はそのままにせず、すぐに捨てる必要があります。
以上で基本的なダスティミラー・シルバーレースの育て方については終わりです。
次はダスティミラー・シルバーレースの写真(画像)をお見せします!
ダスティミラー・シルバーレースの画像(写真)!特徴は?
上記画像がダスティミラー・シルバーレースです。
ダスティミラー・シルバーレースはその枝分かれした葉全体に、短い毛が密集しています。
そこに光が乱反射することで、見る角度により銀色を中心に様々な葉の色合いを見せてくれるのです。
「シルバーレース」の名前の所以というわけです。
ダスティミラー・シルバーレースは非常に日の光を好むのですが、木陰や裏庭等の陰性の強い場所でも生育自体は可能です。
ですがそのような環境下では茎や葉は痩せ細り、所々黄色に色抜けした形になってしまいます。
充分な日光の元で育てて初めて、本来の持ち味を出す植物というわけです。
更にダスティミラー・シルバーレースは本来、極めて乾燥した地域に自生しています。
渇きに非常に強く、定期的な水やりの必要すらありません。
極めつけの特徴は、その開花のメカニズムに尽きます。
充分に成長したダスティミラー・シルバーレースは初夏に、伸長した茎の頭頂部に無数の蕾をつけます。
これを「頭状花」と言い、蕾が花開くと中央が黄色く花弁が白い花が表れます。
実はこれは一つの花ではなく、白い「舌状花(花弁のような部位)」と黄色い「筒状花(花の中心部位)」が合わさった「集合花」なのです。
しかも一度開花を経験してしまうと、株が非常に弱りその後の生育が極めて困難になってしまいます。
そのため長く育てたい場合は、必ず蕾を根元から全て取り除く必要があるのです。
ダスティミラー・シルバーレースの開花を楽しむか?特徴的な葉を楽しむか?それは人それぞれです。
ただ本種は基本的には多年草であり、開花させてしまうと、その後は確実に枯れ果てるのを待つのみということだけは覚えておきましょう。
ちなみにダスティミラー・シルバーレースの野生種は非常に数が減っており、IUCNレッドリストでは「絶滅危惧I類」に指定されています。
そのような事情も踏まえ、上手い育成を心がけるようにしましょう。
その美しい葉を楽しむため、販売店などでは「リーフプランツ」に分類されています。
次に、ダスティミラー・シルバーレースの開花時期をお伝えします!
ダスティミラー・シルバーレースの開花時期や季節はいつ頃なの?
画像はダスティミラー・シルバーレースの蕾と花です。
既に述べましたが、ダスティミラー・シルバーレースの開花時期は初夏に始まります。
暦で言えば6〜7月ごろといったところです。
仮に開花を見てみたいという方は株分けできるまで育て上げ、試してみてはいかがでしょうか?
成長速度は極めて早く、生命力も強い類の植物です。
まずは焦らず、その見事な葉を楽しむことから始めてみましょう。
次は、ダスティミラー・シルバーレースの値段や販売価格をお伝えします!
ダスティミラー・シルバーレースの値段や販売価格はいくらぐらいなの?
画像の様にダスティミラー・シルバーレースは、苗の状態で販売されています。
ダスティミラー・シルバーレースはしばしば白妙菊(シロタエギク)と混同されがちです。
そのため間違えて購入するケースが多いので、購入先で充分に確認してください。
因みに両者の差は開花時が最も顕著で、シロタエギクは全て黄色い花を咲かせます。
ただ困ったことにシロタエギク、ダスティミラー・シルバーレースは開花させると途端に弱るという共通点があります。
葉がやや太く肉厚なのがシロタエギク、細く繊細な印象を持つのがダスティミラー・シルバーレースとなります。
ダスティミラー・シルバーレースは極めて安価であり、価格は株の大きさに比例しますが苗の状態で概ね200〜500円ほどです。
それでは次に、ダスティミラー・シルバーレースの苗の植え付け(植え方)や植え替えの時期をお伝えします!
ダスティミラー・シルバーレースの苗の植え付け(植え方)や植え替えの時期とやり方は?
上記の写真は、地植え直後のダスティミラー・シルバーレースです。
ダスティミラー・シルバーレースの植え付け時期は、真夏と真冬を除いた全季節で可能です。
ガーデニングなど庭植えの際は、水捌けが良く1日中日の光が当たる場所が適しています。
そのような土壌の土地でなければ、周辺の土を念入りに耕し、腐葉土や草花用の培養土を入念に混ぜ合わせてください。
鉢植えの際は赤玉土と腐葉土の混合土を、赤玉土:腐葉土=6〜7:4〜3の比率に揃えます。
庭植え・鉢植え両方とも、ごく僅かですが(鉢植えの場合は1割未満を目安に)川砂を入れると良いでしょう。
ダスティミラー・シルバーレースの苗は容器の縁を軽く叩き、根を張った土ごと植え付けます。
この際に緩行性の化成肥料を足しておくと、後ほどの手間が省略できます。
その後は状態を良く見ながら、たっぷりと給水してください。
1週間ほど経っても葉が萎れず緑色を保ち、表面上の繊毛もピンと立ち上がる様子が見られれば、植え付けは問題なく完了です。
次にダスティミラー・シルバーレースの植え替えですが、適季は初春の4月・秋季の9〜10月ごろです。
この際に、鉢植えや花壇などで根詰まりを起こしているようならば、1〜2サイズ大きい鉢・プランターに移行しましょう。
用土は植え付けの際と全く同じで構いません。
鉢植えしたダスティミラー・シルバーレースは、庭植えと異なり充分に根を張れず生育が妨げられるケースがあります。
そのため冬場は屋内に取り込んでおきましょう。
庭植えをしたダスティミラー・シルバーレースは基本的に、植え替えをする必要は一切ありません。
次に、ダスティミラー・シルバーレースの花言葉をお伝えします!
ダスティミラー・シルバーレースの花言葉はなに?
ダスティミラー・シルバーレースの花言葉は「あなたを支える」「穏やか」です。
ガーデニングや花壇でも、他の花を際立たせるために用いられることが多い本種は、影の立役者の意を込めて「あなたを支える」との花言葉がつけられました。
「穏やか」という花言葉は葉表面の短毛により、柔らかく白い葉という印象が由来となっています。
それでは最後に次に、ダスティミラー・シルバーレースの種類や品種をお伝えします!
ダスティミラー・シルバーレースの種類や品種は何があるの?
ダスティミラー・シルバーレースの種類や品種についてですが、本種はほぼ原種のままであり改良品種が存在しないことで有名です。
元々草花などの植物は、その花に重きを置いて園芸用に改良されてきた歴史があります。
例外的にその「葉」に着目され広まったダスティミラー・シルバーレースは、必然的に園芸用には改良されませんでした。
一度花をつけてしまうと予後が悪く、品種の作出が極めて困難という事も一因なのでしょう。
それでは、今回お伝えしたことをまとめていきましょう!
ダスティミラー・シルバーレースのまとめ!
いかがでしたでしょうか?今回お伝えした重要なポイントは7個ありました。
覚えているでしょうか?1個ずつ振り返っていきましょう!
①ダスティミラー・シルバーレースの育て方(環境、土、肥料、水やり)
一日中光が絶えない南側の日当たりの良い場所と強い光量を求めます。
高温・低温共に耐性を持ちますが、多湿…特に高温多湿の状態下が弱点なので、水捌けの良い用土を用います。
初期肥料として「緩行性化成肥料」を用い、春と秋に足し肥を行います。
水やりは表土が乾燥したら行う程度に留めます。
②ダスティミラー・シルバーレースの画像(写真)!特徴は?
枝分かれした葉全体に短い毛が密集しており、光の乱反射で薄白色がかかります。
一旦花を咲かせてしまうと枯れてしまうという特徴があります。
白い花弁・中央の黄色みがかった部位がそれぞれ独立した花である「集合花」を咲かせます。
③ダスティミラー・シルバーレースの開花時期や季節はいつ頃なの?
初夏の6~7月にかけてが開花時期となります。
④ダスティミラー・シルバーレースの値段や販売価格はいくらぐらいなの?
株の大きさに比例しますが、苗の状態で概ね200〜500円ほどです。
⑤ダスティミラー・シルバーレースの苗の植え付け(植え方)や植え替えの時期とやり方は?
植え付けは真夏と真冬を除いた全季節、植え替えは初春の4月・秋季の9〜10月ごろに行います。
庭植えの植え付け時は痩せた土地なら念入りに耕し、腐葉土・草花用の培養土を混ぜ合わせて行います。
鉢植えの際は赤玉土:腐葉土=6〜7:4〜3の比率の混合土に植え付けます。
植え替えは鉢植えで根詰まりが見られた際に同じ混合土で行います。
庭植えの植え替えは基本的に必要ありません。
⑥ダスティミラー・シルバーレースの花言葉はなに?
ダスティミラー・シルバーレースの花言葉は「あなたを支える」「穏やか」です。
⑦ダスティミラー・シルバーレースの種類や品種は何があるの?
一度開花すると枯れてしまう特性上、品種は作りにくく種類も単一種となります。
それでは今回はこれで失礼します。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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