【デンドロビウム・ファレノプシスのまとめ!】育て方や花言葉等7個のポイント!








 

みなさんこんにちは。

今回は、デンドロビウム・ファレノプシスについてまとめていきたいと思います。

 

デンドロビウムは主に東南アジアを中心に1,000以上に及ぶ種類が生息する「ラン」の仲間です。

その中の「ファレノプシス属」を改良し、園芸用品種としたものを「デンドロビウム・ファレノプシス」と言います。

 

今回は、デンドロビウム・ファレノプシスについてのポイント、

①デンドロビウム・ファレノプシスの育て方(環境、土、肥料、水やり)
②デンドロビウム・ファレノプシスの画像(写真)!花や色のの特徴は?
③デンドロビウム・ファレノプシスの開花時期や季節はいつ頃なの?
④デンドロビウム・ファレノプシスの値段や販売価格はいくらぐらいなの?
⑤デンドロビウム・ファレノプシスの苗の植え付け(植え方)や植え替えの時期とやり方は?
⑥デンドロビウム・ファレノプシスの花言葉や英語名はなに?
⑦デンドロビウム・ファレノプシスの種類や品種は何があるの?

 

以上7個の点についてお伝えします。

まずはデンドロビウム・ファレノプシスの育て方からお伝えします!

 

目次(クリックで飛べます)

デンドロビウム・ファレノプシスの育て方は?

 

写真は自生する原種のデンドロビウム・ファレノプシスです。

 

デンドロビウム・ファレノプシスはオーストラリアからニュージーランドに自生する原種を改良したものです。

ラン科の多年草であり、南半球原産ということで、寒さにやや弱く耐暑性が強いという特徴があります。

直立した茎にピンクや白・薄紫など様々な色の花々を、初夏から秋口にかけ咲かせ、非常に人気の高い種です。

 

デンドロビウム・ファレノプシスは日当たりが良く暖かい環境を好み、庭植え・鉢植え両方で育てることができます。

適性気温は18℃以上と非常に寒さに脆い面があるので、秋口頃に植え替えをし室内に取り込まなければなりません。

そのため、やや成育難易度が高い品種とも言えるでしょう。

 

また、デンドロビウム・ファレノプシスは冠婚葬祭用の切り花としても広く流通しています。

春季から夏季にかけての開花時期には、水分を多く与える必要があります。

反対に冷え込みが強い時期は休眠期にあたり、心持ち水やりを抑え気味にしなければなりません。

開花時期以外に肥料を与える必要もなく、年間通しての細かな管理・育成に関する知識が重要な植物となります。

 

デンドロビウム・ファレノプシスの成育スピードはさほど早くありません。

本来は「熱帯性植物」さらに「湿地性」という特徴を持つので、じっくりと時間と手間暇をかけて育ててあげましょう。

こう書くとやや難易度が高くニの足を踏みそうですが、裏を返せば生き物の様に、育てた労力に見合った結果を返してくれます。

要所要所のポイントを掴み、十分な知識や労力を持ちその育成に臨めば、その難易度はグッと下がるはずです。

見事な花々を恩返しに無数に咲きつける植物…それが「デンドロビウム・ファレノプシス」なのです。

 

デンドロビウム・ファレノプシスは着生植物としての特性も持ち合わせています。

他の大木や岩肌などに活着する様をこう呼ぶのですが、栄養を奪い取る「寄生」ではなくあくまで「活着」のみの性質です。

古木や流木などの表面上に水苔などを敷きテグスなどで縛りつけ、活着させることが可能ですが相当の育成技術を要します。

マニアがよく使う方法なので、本記事ではこちらの方法はご紹介程度に留めておきたいと思います。

 

ここからさらに詳しくお伝えします。

最初は、デンドロビウム・ファレノプシスが好む環境についてお伝えします!

 

デンドロビウム・ファレノプシスの育て方!環境はどうする?

 

前述の様にデンドロビウム・ファレノプシスは寒さに弱く、暑さに強い熱帯性植物です。

 

そのため18℃を下回る環境だと、みるみる元気がなくなり、10℃以下になると最終的に枯れ落ちてしまいます。

育てる際の一番のポイントは最低でも「10℃以上の環境」を維持することです。

 

その品種は非常に多く、一概に具体的な適正温度というのは示しにくいのですが、葉が黄変したら危険信号と捉えてください。

寒さに耐えきれない場合、葉→茎の順に黄色くなり、葉はパラパラと枯れ落ちてしまいます。

 

少しでも黄斑が見られたら危険な状態です。

花を落とし葉・茎共に「緑色」の時点で早めに屋内や温室等に移動することが、長期育成のコツとなるのです。

 

デンドロビウム・ファレノプシスは非常に光を好む多年草なので、年間を通し日の当たる場所で育ててあげましょう。

5〜9月ごろの開花時が生育期となるので、水やりはたっぷりと欠かさず行います。

逆に冬季は乾燥気味でも構いませんが、水やり自体は継続し、カラカラになる様な状態は避けてください。

 

次は、デンドロビウム・ファレノプシスに適した用土についてお伝えします!

 

デンドロビウム・ファレノプシスを育てる際の適した用土は何?

 

デンドロビウム・ファレノプシスに適した用土は「水苔」「パークチップ」「ココヤシチップ」等の保湿性が高いものとなります。

 

市販の観葉植物・草花用培養土や赤玉土は、デンドロビウム・ファレノプシスが必要とする水分量を保持できないので適しません。

例外的にラン用の専門土は使用可能です。

 

基本は水苔植えとパークを用いたミックスコンポストが下地となります。

あまりにもビショビショな状態は根腐れ等に繋がるので、通気性の良い鉢や環境下に置くのがコツです。

 

鉢植えの場合は「水苔植え」が可能です。

デンドロビウム・ファレノプシスの根に、鉢より一回り大きく水苔を巻き付け、押し込んであげましょう。

水苔は非常に通気性が良いので、5〜9月の開花時期は状況に応じ、1日に2度の水やりでも構いません。

 

次は、デンドロビウム・ファレノプシスに必要な肥料についてお伝えします!

 

デンドロビウム・ファレノプシスの育て方!肥料はどうする?

 

デンドロビウム・ファレノプシスは徐々に浸透していく、化学合成の緩効性肥料が適しています。

 

与える回数は成長期の一月前の4月、1年に1回で構いません。

稀に酷暑が続く際には、茎が細ったり花のつき具合が悪いというケースも生じます。

 

そのような緊急時にのみ速効性の「液体肥料」を用いてください。

 

一般にランの仲間は一度に多量の栄養分を与えると、富栄養化により根が傷んでしまいます。

販売されている液体肥料のメーカーごとに異なるのですが、概ね「洋ラン」に用いる際の希釈量が明記されています。

 

仮に100倍希釈と書いてあるならば、デンドロビウム・ファレノプシスにはその約2〜5倍にさらに希釈して与えます。

 

希釈の溶媒は十中八九水なので、水道水で薄め、投与後のデンドロビウム・ファレノプシスの状態をつぶさに観察してください。

富栄養化による葉枯れや、回復等が見込めない際は、速効性肥料の投与は即中止します。

日照不足や水分不足等、他の要因が考えられるので、他の要因を探りましょう。

 

では次は、デンドロビウム・ファレノプシスの水やりポイントについてお伝えします!

 

デンドロビウム・ファレノプシスを育てる際の水の量はどうする?

 

デンドロビウム・ファレノプシスは非常に多くの水分を好みます。

 

そのため最低一日一回は用土の表面が湿るほどの量を目安に、水やりを行いましょう。

前述のように水苔植えの場合は水捌けが非常に良いので、状態を見ながら一日二回の水やりでも構いません。

 

適切な用土に植え付けていれば、上記の水分量を目安に問題なく成育が可能です。

 

以上で基本的なデンドロビウム・ファレノプシスの育て方については終わりです。

次はデンドロビウム・ファレノプシスの写真(画像)をお見せします!

 

デンドロビウム・ファレノプシスの画像(写真)!花や色のの特徴は?

 

 

上記画像がデンドロビウム・ファレノプシスになります。

 

デンドロビウム系の植物は、改良品種だけでも実に45,000種以上とも言われています。

そのため花の形状や色は各種とも多用になり、固有名ではなく系統名で販売されることがほとんどです。

原種より…またはほぼ原種に相違ないデンドロビウム・ファレノプシス(販売名が同じでも品種が異なるケースが目につきます)の花の色や特徴はほぼ一貫しています。

 

花弁は5枚であり、その中心にはコチョウランによく似たオシベ・メシベ等の器官を有します。

色はピンク味がかかる紫色であり、花弁周辺とその中心に白い縁取りを持ち、特に葉脈の色が際立つのが特徴的です。

後述しますが品種により花の色は様々であり、一度その生育に慣れてしまえば、色取り取りの花を楽しめます。

 

次に、デンドロビウム・ファレノプシスの開花時期をお伝えします!

 

デンドロビウム・ファレノプシスの開花時期や季節はいつ頃なの?

 

デンドロビウム・ファレノプシスはほぼ全てが改良品種ですが、原種の開花期を色濃く受け継いでいます。

 

基本的に熱帯性・湿性植物であり、国内では高温多湿に傾く「春先〜初秋」までがおおよその開花期となります。

もちろんお住まいの地域により、開花時期は広く変動することでしょう。

 

具体的な開花時期は本土を中心に見ると、概ね5〜9月ごろです。

もちろん北海道(亜寒帯)や沖縄(熱帯・亜熱帯性気候)などでは差異が生じ、南に行くほど開花時期・季節…そして開花の長さも大きく変わります。

 

次は、デンドロビウム・ファレノプシスの値段や販売価格をお伝えします!

 

デンドロビウム・ファレノプシスの値段や販売価格はいくらぐらいなの?

 

デンドロビウム・ファレノプシスの販売価格はその品種により左右されますが、一般的には万単位の超がつく高級種というものは少なくなります。

各種ホームセンターや園芸店・街角の花屋さんで広く見かけることができ、基本的に他の植物よりやや高価な部類に入るでしょう。

 

デンドロビウム・ファレノプシスの状態(種子・苗・若木・成木・切り花や生花等)で差はつきます。

 

最も多く取り扱われるのは「切り花」等の贈答品であり、1束が概ね2,000〜4,000円が相場になります。

育成に最も使う苗木は2,000円前後から3,000円台となり、苗木株の大きさに比例するようです。

 

若木や成木は結婚祝いや母の日の贈り物等で頻繁に見かけることができます。

贈答用のラッピングなど付加価値がつくので、やや割高な4,000円〜6,000円にも登ります。

フラワーアレンジなどの専門的な付加価値がつくと、悠に10,000円台を超えるケースもありました。

 

それでは次に、デンドロビウム・ファレノプシスの苗の植え付け(植え方)や植え替えの時期とやり方をお伝えします!

 

デンドロビウム・ファレノプシスの苗の植え付け(植え方)や植え替えの時期とやり方は?

 

 

上記の社員は鉢植えされたデンドロビウム・ファレノプシスです。

 

デンドロビウム・ファレノプシスは、初心者がいきなり庭植えをすることは避けてください。

よほどの熟練者でも滅多に庭植えはせず、基本的には「鉢植え」がスタンダードな植物です。

まずは鉢植えで十分その育て方を熟知し、セカンドステップとしての庭植えを試みることを強くお勧めします。

 

鉢植えについてはすでに述べた通り、パーク系の混合土・水苔植えを主体にし、十分な日当たり・化学合成の遅効性肥料・最低限10℃以上の気温・そして水やりを欠かさなければ、何ら問題はありません。

 

植え替えは新たに化合性・緩効性肥料を足す、開花前の4月ごろに行います。

 

この頃は徐々に気温が上がり、開花に使うエネルギーや新たな土壌をデンドロビウム・ファレノプシスが求める時期となります。

冬季にはほぼ休眠状態に入るので、この時点での適切な植え替えが、育てる上でのキーポイントです。

 

水苔植えの場合は複雑に根が絡み合い取り除くのが困難ですが、水苔自体の劣化・腐敗が起こる可能性があるので、丁寧にピンセットなどで取り除きます。

 

パーク主体の用土も同様です。

根は軽く水洗いし新たに水苔を巻きつけるか、新調したパーク用土に植え付けましょう。

この際に新たな化合性・緩効性肥料を適宜加えます。

用土の劣化・腐敗は免れないので、目安としては1〜2年に一度ほど必ず植え替え作業を行う必要が生じます。

 

デンドロビウム・ファレノプシスの庭植えは苗がある程度育ったらチャレンジしてみましょう。

 

鉢植え飼育の場合、成長につれ鉢のサイズも徐々に大きくなっていき、2〜3年経つとかなりの大きさになります。

その際に日当たりが良く保湿力のある土地に、鉢から根張りをしたデンドロビウム・ファレノプシスを土ごと取り出し、ひとまわり大きな穴を開け植え付けます。

屋外における時期は5〜9月の約四ヶ月足らずですので、9月初旬には鉢への植え替えの準備をし、スムーズに室内に取り込めるようにしましょう。

 

次は、デンドロビウム・ファレノプシスの花言葉をお伝えします!

 

デンドロビウム・ファレノプシスの花言葉や英語名はなに?

 

デンドロビウム・ファレノプシスの花言葉は花の色により異なります。

 

デンドロビウム・ファレノプシス全般の花言葉は「我が儘な美人」「天性の華」「お似合いの2人」の3つです。

高らかに咲き誇る様・堂々とした咲き方から前者2つが付けられたと言われ、着生植物の特性も持ち合わせることから「お似合いの2人」という言葉が生まれたと言われています。

 

英語名は「Denphal」「Cooktown Orchid」と呼ばれています。

 

それでは最後に次に、デンドロビウム・ファレノプシスの種類や品種をお伝えします!

 

デンドロビウム・ファレノプシスの種類や品種は何があるの?

 

 

デンドロビウム・ファレノプシスの改良品種の一種です。

 

デンドロビウム・ファレノプシスの観葉品種は実に45,000種以上に昇ります。

その全てはご紹介しきれないので、代表的な種類や小売店でよく目につく系統群を4つほどピックアップし、ご紹介しようと思います。

 

◎ デンドロビウム・ビキバム

デンドロビウム・ファレノプシスの野生原種となります。

紫色が強い花を咲かせ、現地では着生植物・岩生植物(岩石に活着する形態)として知られています。

オーストラリアの自然環境・動植物保護法である「EPBC法」では、意外にも「VU:危急種」に分類され、成育環境の変動により絶滅の可能性も示唆しれています。

 

◎ パンダ系品種

デンドロビウム・ファレノプシスの代表的な品種です。

かなりの丸みを帯びた花弁を持ち、花の中心部から先端にかけて徐々に色が濃くなるグラデーションを持つのが特徴です。

赤みが入る紫色の花が種であり、花の大きさも中輪〜大輪と大型になります。

 

◎ ソニア系品種

他の品種群と比較すると、やや長めの茎と花弁を持ちます。

花の色は赤紫色が大半であり、その花弁先端は鋭利な形になります。

 

◎ ビギバム系(ミニデンファレ系)品種

花弁の厚みは他の品種と比べると極めて薄い上に、花や茎・株も非常に小柄な種類です。

この系統品種の特徴は様々な花の色を持つことであり、原種に近い紫色はもちろんのこと、ピンクや白・黄色など各色の花を咲かせます。

小型品種ということもあり、かなり人気の高いデンドロビウム・ファレノプシスの改良系統となります。

 

それでは、今回お伝えしたことをまとめていきましょう!

 

デンドロビウム・ファレノプシスのまとめ!

 

いかがでしたでしょうか?今回お伝えした重要なポイントは7ありました。

覚えているでしょうか?1個ずつ振り返っていきましょう!

 

①デンドロビウム・ファレノプシスの育て方(環境、土、肥料、水やり)

18℃以上での生育が望ましく、下限は10℃となります。

用土は保湿性のある「水苔」「パーク用土」等を用いましょう。

肥料は緩効性肥料を主にし、成長期である開花期にのみ、規定料の2〜5倍ほどに希釈した液体性の速効性肥料も使用可能です。

夏季は毎日1回水やりを行い、水苔植えの場合は2回を限度に表面土の渇き具合を目安にします。

冬季は頻繁な水やりは不要ですが、乾燥に弱いのでカラカラの状態は避けましょう。

 

②デンドロビウム・ファレノプシスの画像(写真)!花や色のの特徴は?

デンドロビウム・ファレノプシスの基本種は、ピンク味がかかった紫色の花を咲かせます。

花弁のふちはやや白く、葉脈に添って濃い色味が発現します。

 

③デンドロビウム・ファレノプシスの開花時期や季節はいつ頃なの?

高温多湿になる春から初秋にかけての、5〜9月ごろが開花時期となります。

 

④デンドロビウム・ファレノプシスの値段や販売価格はいくらぐらいなの?

その販売形態により値段が変動します。

贈答品や切り花はやや価格が高くなり、2,000〜6,000円ほどです。

それにフラワーアレンジメント等の付加価値がつくと、10,000円を超えるケースもあります。

一般的に観賞用の苗は2,000〜3,000円台で販売されています。

 

⑤デンドロビウム・ファレノプシスの苗の植え付け(植え方)や植え替えの時期とやり方は?

植え付けには「鉢植え」「庭植え」「活着」の3通りがありますが、活着育成は専門家・マニアの領域なのであまりお勧めできません。

鉢植えの際は1年に1度を目安に植え替えを行います。

水苔やパーク用土の劣化や腐敗、根詰まり等が起こるので、一回り大きい鉢を用意し植え替えてください。

庭植えは、ある程度年数を経た株で行います。

日当たりが良く、保湿性が高い土壌を選択し、生育状況を伺いながら慎重に経過観察してください。

冬季には葉や茎に黄斑が出て枯れてしまうので、開花時期が終わった時点で鉢に植え替え、屋内に取り込まなければなりません。

 

⑥デンドロビウム・ファレノプシスの花言葉や英語名はなに?

その凛とした開花の様子や、活着植物という特性から花言葉がつけられました。

花言葉は「我が儘な美人」「天性の華」「お似合いの2人」の3つとなります。

 

⑦デンドロビウム・ファレノプシスの種類や品種は何があるの?

種類は改良品種は45,000以上、野生種も1,000以上に昇ります。

そのため「系統群」により分けられることが多く「パンダ系」「ビギバム系」「ソニア系」の3つの系統群及び、原種デンドロビウム・ファレノプシスを合わせた4系統群が代表的な系統的品種となります。

 

それでは今回はこれで失礼します。

最後までご覧いただきありがとうございました。

 

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