みなさんこんにちは。
今回は、ダイカンドラについてまとめていきたいと思います。
ダイカンドラは緑の絨毯として芝のように地面を覆い尽くす、クローバーに似た植物です。
グランドカバー(ground cover:土を覆う植物)としてガーデニングのアクセントにもなり、辺り一面緑色を敷き詰めた様は壮観の一言に尽きます。
今回は、ダイカンドラについてのポイント、
以上14個の点についてお伝えします。
まずはダイカンドラの育て方からお伝えします!
目次(クリックで飛べます)
ダイカンドラの育て方は?成長速度は早いの?
国内で流通するダイカンドラは主に2種類で、緑色の葉を持つ「ミクランサ種」とシルバーリーフの「アルゲンテア種」が大半を占めます。
ダイカンドラと単純に表記されている場合は緑葉の「レスペンス種」がほとんどを占め、流通も多いので購入時にしっかり確認してください。
育て方は緑葉の「レスペンス種」の方が入門種であり「セルケア種」はやや玄人向けの面があります。
ダイカンドラを育てる際はまず「種まき」からスタートします。
育て方は非常に簡単で適度な間隔で種を撒くと、みるみる内に発芽し地表を覆い尽くします。
ダイカンドラの繁殖力はかなり旺盛で「グランドカバー」の異名を持つように、庭一面にランナー(横向きの茎)を張り巡らし成長していきます。
芝の代わりに植え付けられることも多く、その成長速度はかなりのものです。
ダイカンドラは一旦発芽ししっかりと根を張ればかなり丈夫な種であり、ごく自然に繁茂してくれます。
また観葉植物として「ハンギング仕立て」(✳︎吊り下げ型の鉢などに植え付けて空間演出する手法)も可能であり、様々なシーンでも活用可能です。
ここからさらに詳しくお伝えします。
最初は、ダイカンドラが好む環境についてお伝えします!
ダイカンドラの育て方!環境はどうする?日陰でも育つ?
ダイカンドラは基本的には日当たりが良い多湿な環境を好みますが、日陰でも十分育ちます。
耐寒性・耐暑性、共に持ち合わせるので一年を通し屋外で育てることができ、多年草ということから長期に渡る成育が可能です。
シルバーリーフのセルケア種は真逆で、乾燥した土地を好む上、日陰ではすぐ枯れてしまうので気をつけてください。
またダイカンドラを庭植えする際は芝生ほど人の踏圧には耐えられないので、人の動線を避けて植えましょう。
次は、ダイカンドラに適した用土についてお伝えします!
ダイカンドラを育てる際の適した用土は何?
ダイカンドラの種類により多少の差はありますが、基本的には水捌けが良く通気性のある用土を使用します。
地植えの際は元々の庭土に適宜「腐葉土」「川砂」を混ぜ合わせるだけで構いません。
鉢植えの場合は「赤玉土」「腐葉土」「パーライト」を「6:3:1」の比率に混ぜ合わせた混合用土を用いてください。
もしくは市販品の草花用培養土でも問題なく育成可能です。
次は、ダイカンドラに必要な肥料についてお伝えします!
ダイカンドラの育て方!肥料はどうする?
ダイカンドラの肥料は植え付け時に「緩効性の化成肥料」を用います。
その後成育状況に応じて、3〜5月・9〜10月のそれぞれの期間に「速効性液体肥料」を状態を見て足していくと良いでしょう。
では次は、ダイカンドラの水やりポイントについてお伝えします!
ダイカンドラを育てる際の水の量はどうする?
ダイカンドラは地植えの際は特に水やりをする必要性がありません。
ただ鉢植えの際は種類ごとに異なります。
緑葉のレスペンス種は多湿を好むので、鉢やプランター内の用土が乾き始めた時点でたくさんの水やりを行いましょう。
シルバーリーフのセルケア種は用土が乾き切った時点を見計らい、水やりを行う形になります。
以上で基本的なダイカンドラの育て方については終わりです。
次はダイカンドラの写真(画像)をお見せします!
ダイカンドラの画像(写真)!花の特徴は?毒性はあるの?
上記画像がダイカンドラの花となります。
ダイカンドラは極めて小さく控えめな花をつけます。
花の直径は約2〜3mmほどで花弁は白色ですが、注意深く観察しないと確実に見逃してしまいます。
ダイカンドラは確かに毒性をもちますが、かなりの微量であり毒性も弱いものです。
飼い犬・猫が口にしても全く問題がないほどなので、子供・大人問わず人間には全く害はないでしょう。
次に、ダイカンドラの開花時期をお伝えします!
ダイカンドラの開花時期や季節はいつ頃なの?
画像はグランドリーフとして十分繁茂したダイカンドラの葉です。
ダイカンドラの開花時期は概ね5〜8月ごろにかけてです。
季節で言うと春季から夏季と気温が高めの時期に開花のスイッチが入るようです。
前述したように2〜3mmの白い花で極めて小さい上に、毎年必ず開花するものではないので、ダイカンドラの花を見たい方は普段から相当観察し続ける必要があります。
次に、ダイカンドラの値段や販売価格をお伝えします!
ダイカンドラの値段や販売価格はいくらぐらいなの?
ダイカンドラは種での購入が種となりますが、ある程度育った形での苗売りもされています。
どちらが優れていると言ったものでもないので、ご自身が育てたい形で購入してみてください。
ただ種の形で販売されることが多く、苗はやや探す労力がかかるかもしれません。
ダイカンドラの苗ですが3号ポット1苗でおおよそ500〜800円といったところです。
稀にECサイトでの販売もされるので、どうしても苗が欲しい方はネット通販等も利用可能です。
ダイカンドラは元々グランドカバーとして大量に育てる類の植物ですので、種のほとんどがグラム売り…もしくは土地面積基準で売りに出されています。
概算ですが、土地面積1平方メートル・種子20g相当が250〜350円ほどかかります。
まとめ買いほど単価は下がりますが、すぐに繁茂するのでさほど大量に買い付ける必要性はありません。
それでは次に、ダイカンドラの苗の植え付け(植え方)や植え替えの時期とやり方をお伝えします!
ダイカンドラの苗の植え付け(植え方)や植え替えの時期とやり方は?
画像はダイカンドラ・シルバーリーフ種の鉢植えノ様子です。
ダイカンドラの苗の植え付け時期は地植え・鉢植え共に、3月後半から5月前半、9月中頃から10月中頃にかけてです。
植え替え時期は3月から4月にかけて株が密集していたり、鉢内で根詰まりが見られたら行いましょう。
気温が20℃前後になる時期が最も適しています。
ダイカンドラの株は一株ごとに約30cm間隔で植え付けましょう。
近過ぎると葉が密集し過ぎて見栄えが悪くなり、手入れの手間もかかります。
逆に遠過ぎると間に雑草が生えてしまい、間引くのが難しくなります。
鉢植えの際は古い用土をある程度振り払い、新しい用土に移すだけで構いません。
この際追肥は忘れずに行いましょう。
追肥は地植えの植え付け時も同様です。
地植えしたダイカンドラの植え替えは株分けを兼ねて行います。
成育不良や枯れ気味の株や成長しすぎた株などはランナー(横茎)を切り、根ごと抜き株分します。
その後は他の土地や鉢植えに移行するか、間引いてしまいましょう。
残ったダイカンドラの植え替えは必要ありません。
次に、ダイカンドラをグランドカバーにして育てる際のポイントをお伝えします!
ダイカンドラをグランドカバーにして育てる際のポイントは?
ダイカンドラは横向きに生育する植物であり、ある程度放っておいても必然的にグランドカバーとなります。
芝のように刈り込む必要もないので比較的楽な種類と言えるでしょう。
注意点は「踏圧」とその「種」です。
ダイカンドラは芝生ほど踏まれることに強くなく、通り道などに植えると葉や茎が折れみすぼらしい姿になります。
最悪枯れてしまうことさえあるので、飛び石などを置き直に踏みつけることは避けた方が良いでしょう。
またダイカンドラは基本的に手を掛けなくても充分育つ植物ですが、ある程度成長すると、どんどん種を撒き散らします。
そのままにして置くと庭一面がダイカンドラに覆われてしまいグランドカバーの体をなさなくなるので、種や発芽直後のダイカンドラは見つけ次第こまめに間引する必要があります。
次は、ダイカンドラの増やし方をお伝えします!
ダイカンドラの増やし方!種まき時期と種まきの間隔等のポイントは?秋蒔きにするの?発芽日数はどれくらい?発芽しない時の原因と対策方法は?
ダイカンドラの発芽適温は約20〜24℃なので4〜6月にかけての春と9〜10月の秋が最も種まき時期に適します。
秋蒔きはもちろん、春蒔きも可能ということですね。
種まき時の間隔は既にお話ししたように、一平方メートルを基準に18〜20g(表記によっては18〜20ml)の種を等間隔でばらまいてください。
その後は1〜2cmほど土を被せ、発芽するまでは乾燥しないように注意します。
その後新芽が生えたら間が詰まりすぎないよう等間隔に間引きするだけです。
基本的に庭植えに用いられる植物の上に育ちも速いので、かなりこの点は大まかに行ってしまいましょう。
ダイカンドラの種の発芽日数は、20〜24℃の適温下で7〜14日、概ね1〜2週間ほどです。
稀に種が発芽しないケースがありますが、これには3通りの原因が考えられます。
1つは覆土の有無です。
土を被せないということはないでしょうが、ダイカンドラの場合は1〜2cm以上覆土してしまうと種の呼吸が妨げられて死んでしまいます。
グランドカバーであるダイカンドラは他の植物に比べ、土への依存度は低めです。
深く埋めすぎないことが発芽させるポイントとなります。
2つ目は土の温度です。
発芽に適した気温でも環境により土中温度が低くなるケースがあります。
この場合はダイカンドラの種は不活性化し、いつまで経っても発芽しません。
あらかじめ怪しい環境でしたら必ず土の温度を測っておきましょう。
3つ目は水のやりすぎです。
種を植えた直後はついつい気になり手を加えたくなると思います。
その際、頻繁に水やりをすると種の呼吸ができなくなり死んでしまいます。
ダイカンドラの場合は軽く湿っている程度で問題なく発芽します。
種まき直後の過度な水やりは絶対に避けましょう。
これらを改善してもダイカンドラの種が発芽しない場合は、種の寿命が尽きている場合も考えられます。
本格的に種まきをする前に少量の種で「試し撒き」をし、発芽するかどうかを見極めるのが最も安全策でしょう。
それでは次に、ダイカンドラの切り戻しや刈り込みの入れ方をお伝えします!
ダイカンドラの切り戻しや刈り込みの入れ方は?
ダイカンドラは元々底生植物であり頻繁に切り戻し・刈り込みを行う必要はありません。
ただ全ての株が均一には育たないので年2〜3回を目安に切り戻し・刈り込みを行いましょう。
方法はかなり簡単で、長く伸びすぎた部分の茎を適宜切り戻し、大きめの葉をつけた株を刈り込むだけです。
ダイカンドラは生命力が強いので、切り戻し・刈り込みは思い切って行ってしまいましょう。
しばらくすると細かい葉が生い茂るようになり、全体的な形も均一になります。
次は、ダイカンドラが増えすぎてしまうことについてお伝えします!
ダイカンドラが増えすぎて後悔するから植えてはいけない?どう対策すればいいの?
ダイカンドラは容易に繁茂するため、ついつい放ったらかしてしまい、気づいたら異様に増えているというケースがあります。
「植えてはいけない?」ではなく「計画的に育てる」必要があります。
それさえ怠らなければ後悔することもありませんよ。
ダイカンドラの増えすぎの対策方法ですが、既に増えてしまった場合は、単純に根元から抜いて間引きます。
地面を覆い尽くすように生い茂る反面、その根はとても浅く簡単に抜くことができるんです。
一本一本抜くのが面倒でしたらシャベル側面をダイカンドラに引っ掛けて、地面に滑らすようにすると手間がかかりません。
クワや鋤簾・三角ホーなどを使用するとより便利ですね。
植え付け時からダイカンドラのスペースが決まっていたら「根止めフェンス」か「防草グッズ」を使いましょう。
両者ともホームセンターやネット通販などで簡単に手に入ります。
根止めフェンスはジャバラ状のものや、ガーデニング映えするようなオシャレな木製フェンスなど多岐に渡ります。
当て木をしハンマーなどで軽く打ちつけると簡単に庭土に埋め込めます。
見栄えを優先するなら背の高い園芸用ブロックで、ダイカンドラの周りを囲ってしまうのも良いでしょう。
防草グッズは本来雑草対策をするガーデニング用品ですが、もちろん他の植物・ダイカンドラにも有効です。
ダイカンドラの周囲約30cm以上に敷き詰めてください。
次に、ダイカンドラのかかりうる病気や害虫の対策方法をお伝えします!
ダイカンドラのかかりうる病気や害虫の対策方法は?
ダイカンドラは病気・害虫の心配はないという書籍やネット記事がほとんどですが、ごく稀に発生源となることがあります。
おそらくダイカンドラの僅かな毒性が害虫を忌避させる役割を持つのですが、適切な管理の怠り・冬場の休眠期に害虫がつくケースがあります。
代表的なものが「毛虫」「ナメクジ」など葉を食害する生き物です。
この場合は一匹一匹割り箸などで駆除するか、数が多ければ最初は薄めた「駆虫薬」を用い、効果が見られなければ徐々に濃度を上げていって下さい。
吸汁する類の害虫である、アブラムシ・カイガラムシがつくことはほぼありません。
ダイカンドラは病気に関して、ほぼ心配することはありません。
寒さに弱いので冬場には枯れてしまい、これを病気と勘違いする方が多いようですが、株と根が残っていれば全く問題ありません。
温暖な季節になれば、またその綺麗な葉の絨毯を茂らせてくれます。
次は、ダイカンドラが枯れる(枯れた)原因と対策方法をお伝えします!
ダイカンドラが枯れる(枯れた)原因と対策方法は?
写真は冬場に一時的に休眠状態に入ったダイカンドラです。
既に話題にしましたがダイカンドラはよほど温暖な地域でない限り、冬場には枯れる(枯れた)ように見えます。
この場合はダイカンドラの性質なので問題はありません。
逆にダイカンドラの植え付け時に充分育たなく枯れる…春先になってもその葉が回復しない…温暖な季節に急に枯れてしまった…そんな時は何かしらの問題が確実にあります。
ダイカンドラが枯れる一番の要因は「水やり不足」です。
乾燥下でも十分成育しますが、緑葉のダイカンドラは本来多湿を好みます。
多年草であり年を跨いで安定して育てるのなら、定期的な水やりは怠らないようにしましょう。
もう一つの要因は日本の酷暑です。
あまり知られていませんが日本の夏は世界的に見てもトップクラスに暑くなることで有名です。
それに直射日光が過剰に当たるので、いくら日差しを好むダイカンドラでもその許容量を超えてしまいます。
簾やゴザ・園芸用の日除け等を使い直射日光や暑さからダイカンドラを守ってあげましょう。
それとは真逆ですがダイカンドラは春先などに日照量不足や木陰部分が多いと、溶けるように黄色くなり枯れてしまいます。
他の植物の成長や思わぬ人工物により、知らず知らずのうちに日の光が遮蔽されていないか再確認してください。
この際はより日差しの良い南側などに再度植え替え・植え付けを行うと、簡単に回復してくれます。
次に、ダイカンドラの冬越しのやり方をお伝えします!
ダイカンドラの冬越しのやり方は?耐寒性はあるの?寒冷地でも育つ?
ダイカンドラは耐寒性を持ち冬場でも安心して屋外で冬越しできます。
冬越しに特別な方法は必要なく、そのまま放ったらかしで構いません。
ただ冬場はダイカンドラの休眠期にあたり、葉や茎は一見枯れたように見えますが、間違えて取り除かないようにしてください。
根や株が土の中に残っているので暖かい季節になれば問題なく復活します。
ダイカンドラの寒冷地での生育ですが…国内で言えば東北地方・北海道などでしょう。
結論から言うと残念ながら北海道では生育不可、東北地方ではかろうじて育てることができる…と言ったところです。
ダイカンドラは確かに耐寒性を持ちますが「強い」耐寒性は皆無です。
そのため基本的には亜寒帯気候である北海道の氷点下には耐えることができません。
東北地方も推奨地域ではありませんが、場所により育成はできると思います。
ただ氷雪が長く続く地域では確実に死滅してしまいます。
ダイカンドラは原則として本州関東圏以南・四国・九州・沖縄県が栽培推奨地域となります。
次は、ダイカンドラの花言葉をお伝えします!
ダイカンドラの花言葉はなに?
ダイカンドラの花言葉は「感謝」です。
しおらしく小さな花をつけ、ハート型の葉で優しく地面を覆い尽くすダイカンドラを見事に表していますよね。
それでは最後に、ダイカンドラの種類や品種をお伝えします!
ダイカンドラの種類や品種は何があるの?クラビアとやドクダミやヒメイワダレソウの違いはなに?
ダイカンドラはアジアやアメリカを中心に10数種類の野生種が分布しています。
その中でも今回ご紹介した「ミクランサ種」の他に「アルゲンテア種」が国内流通種として大半を占めます。
アルゲンテア種はシルバーリーフ状のダイカンドラで、ミクランサ種とは真逆で「乾燥」「木陰」を強く好む品種です。
やや育てるのが難しいのですが、鉢がけ植えなどをすると柔らかなシルバー色の葉が垂れ下がり綺麗な空間を演出してくれます。
ダイカンドラは同じような生態を持つ、クラビア・ドクダミ・ヒメイワダレソウと間違われることが多いようですね。
ですがダイカンドラは地表に茎を伸ばし、土中に伸長する「地下茎」は一切持ちません。
それに反して「ドクダミ」は唯一この4種の中で地下茎を張り巡らし増えるという性質を持ちます。
また「ドクダミ」はその匂いが非常にきつく、古くは薬草にも使われたほどなので苦手な方にはお勧めできません。
クラビアとヒメイワダレソウですが実はこの2種は原種の名前により同種と混同されることがあります。
クラビアは国内に自生する「イワダレソウ」を元に、宇都宮大学の故倉持仁志氏が作出した改良品種です。
ヒメイワダレソウは外来種であり、しかも国内の生態系に被害を及ぼす恐れのある『重点対策外来種』として指定されるやや厄介な植物なのです。
どちらもダイカンドラと同じグランドカバー植物であり育ち方も同じですが、ヒメイワダレソウの増殖力は頭一つ飛び抜けています。
ダイカンドラやクラビアはある程度、他の植物を侵食しますが緩やかな上に容易に除去できます。
ところがヒメイワダレソウは『重点対策外来種』に指定されているように、しっかりと根を張る芝生にさえ食い入り根絶してしまうケースさえあります。
爆発的な増殖力から他のガーデニング植物も侵食してしまうので、庭に植えてはいけない植物の代表格となるのです。
そのヒメイワダレソウと比較し、クラビアは品種改良されたグランドカバーであり、ダイカンドラと並び最も庭植えに適した植物です。
ただこの種は『種苗法』という法律で品種系統が保護されている「登録品種」であり、なかなか手に入れ難い面があります。
しかもフリマサイトなどで購入すると種苗法に違反する可能性さえあります。
きちんとした登録業者から購入する必要があるので、この点でもダイカンドラとはかなりの違いがあります。
それでは、今回お伝えしたことをまとめていきましょう!
ダイカンドラのまとめ!
いかがでしたでしょうか?今回お伝えした重要なポイントは14個ありました。
覚えているでしょうか?1個ずつ振り返っていきましょう!
①ダイカンドラの育て方(環境、土、肥料、水やり)
多湿で日の光が当たる環境を好みます。
土は庭土に腐葉土・川砂を適宜混ぜ合わせ、鉢植えの際は「赤玉土」「腐葉土」「パーライト」を「6:3:1」に混ぜ合わせた混合土を用います。
市販の草花用培養土でも生育可能です。
肥料は植え付け時に「緩効性の化成肥料」を用いましょう。
その後、成育状況に応じ3〜5月・9〜10月に「速効性液体肥料」を与えます。
地植えの際は水やりの必要はありません。
鉢植えの際は多湿を好むので、用土が乾き始めたらたっぷり水やりを行います。
②ダイカンドラの画像(写真)!花の特徴は?毒性はあるの?
2〜3mmの白色の小花を咲かせます。
開花量が乏しく注意深く観察し見つけましょう。
毒性を持ちますが人間に対しての心配はほぼありません。
③ダイカンドラの開花時期や季節はいつ頃なの?
ダイカンドラの開花時期は概ね5〜8月ごろの春・夏となります。
④ダイカンドラの値段や販売価格はいくらぐらいなの?
ダイカンドラの苗は3号ポット1苗でおおよそ500〜800円といったところです。
種については土地面積1平方メートル・種子20g相当が250〜350円ほどかかります。
⑤ダイカンドラの苗の植え付け(植え方)や植え替えの時期とやり方は?
ダイカンドラの苗の植え付け時期は地植え・鉢植え共に、3月後半から5月前半、9月中頃から10月中頃にかけてです。
植え替え時期は3月から4月にかけて株が密集していたり、鉢内で根詰まりが見られたら行います。
繁茂し過ぎるので一株ごとに約30cm間隔で植え付けましょう。
鉢植えの際は古い用土をある程度振り払い、新しい用土に移すだけで構いません。
この際追肥は忘れずに行いましょう。
地植えしたダイカンドラの植え替えは株分けを兼ねて行います。
成育不良や枯れ気味の株や成長しすぎた株などはランナー(横茎)を切り、根ごと抜き株分します。
⑥ダイカンドラをグランドカバーにして育てる際のポイントは?
ダイカンドラは横向きに生育する植物であり、ある程度放っておいても必然的にグランドカバーとなります。
種による異常増殖・踏圧による枯死の2点に気をつければ大きな問題は生じません。
⑦ダイカンドラの増やし方!種まき時期と種まきの間隔等のポイントは?秋蒔きにするの?発芽日数はどれくらい?発芽しない時の原因と対策方法は?
発芽適温が約20〜24℃なので4〜6月にかけての春と9〜10月の秋が種まき時期に適します。
種まき間隔は一平方メートルを基準に18〜20g(表記によっては18〜20ml)の種を等間隔でばらまいてください。
1〜2cmほど土を被せ、発芽するまでは乾燥しないように注意します。
発芽日数は、20〜24℃の適温下で7〜14日、概ね1〜2週間ほどです。
種が発芽しないケースは覆土の有無・土の温度・水のやりすぎの3点が挙げられます。
これらを改善しても発芽しない場合は種の寿命が切れている場合があります。
⑧ダイカンドラの切り戻しや刈り込みの入れ方は?
ダイカンドラは元々底生植物であり頻繁に切り戻し・刈り込みを行う必要はありません。
ただ全ての株が均一には育たないので年2〜3回を目安に切り戻し・刈り込みを行いましょう。
やり方は長く伸びすぎた部分の茎を適宜切り戻し、大きめの葉をつけた株を刈り込むだけです。
⑨ダイカンドラが増えすぎて後悔するから植えてはいけない?どう対策すればいいの?
ダイカンドラは容易に繁茂するため、気づいたら異様に増えているというケースがあります。
「植えてはいけない?」ではなく「計画的な育成」を行うべきです。
対策は既に増えてしまった場合は、単純に根元から抜いて間引きます。
植え付けスペースが決まっていれば「根止めフェンス」「防草グッズ」を使いましょう。
横茎の伸長を抑え必要以上の増殖を食い止めてくれます。
⑩ダイカンドラのかかりうる病気や害虫の対策方法は?
冬場の休眠期に害虫がつくケースがあり、葉を食害する「毛虫」「ナメクジ」が害虫の代表例です。
一匹づつ駆除するか、薄めた駆虫剤等を用いましょう。
ダイカンドラは病気にかかる事はほぼありません。
⑪ダイカンドラが枯れる(枯れた)原因と対策方法は?
「水やりの不足」「酷暑」が枯れた要因となります。
それとは真逆で春先に日照量が十分でないと、黄色くなり溶けるように枯れてしまいます。
簾やゴザ・園芸用の日除け等を使い直射日光を避け、たっぷり水やりをしましょう。
日照量不足が見られたら南側の土地に植え替えを行ってあげてください。
⑫ダイカンドラの冬越しのやり方は?耐寒性はあるの?寒冷地でも育つ?
耐寒性はありますが氷点下や降雪地帯に耐え得るほどではありません。
北海道ではほぼ育てられず、東北地方でもかなり難しいでしょう。
ダイカンドラは基本的には本州関東圏以南・四国・九州・沖縄県が栽培推奨地域となります。
この地域では冬越しに際し、特別な方法は必要ありません。
⑬ダイカンドラの花言葉はなに?
ダイカンドラの花言葉は「感謝」です。
⑭ダイカンドラの種類や品種は何があるの?クラビアとやドクダミやヒメイワダレソウの違いはなに?
ダイカンドラはアジアやアメリカを中心に10数種類の野生種が分布しています。
その中でも「ミクランサ種」と「アルゲンテア種」が園芸用に流通する種類です。
ダイカンドラは同じような生態を持つ、クラビア・ドクダミ・ヒメイワダレソウと間違われることがままあります。
ただダイカンドラは地表に茎を伸ばし、土中に伸長する「地下茎」は一切持ちません。
ドクダミだけが唯一地下茎を持ちます。
クラビアとヒメイワダレソウの2種は原種の名前により混同されがちです。
クラビアは品種改良されたグランドカバーであり『種苗法』で厳重に管理されています。
ヒメイワダレソウは「侵略的外来種」であり、他種とは比べ物にならないほどの増殖力を持ちます。
この様によく似た4種ですが、全く異なる生態を持ち合わせているのです。
それでは今回はこれで失礼します。
最後までご覧いただきありがとうございました。
コメントを残す