【銀扇草(ギンセンソウ)のまとめ!】原産地や花言葉等7個のポイント!








 

みなさんこんにちは。

今回は、銀扇草(ギンセンソウ)についてまとめていきたいと思います。

 

銀扇草(ギンセンソウ)は遡ること約120年前の明治34年に、東京美術学校(現東京藝術大学)の合田清教授によりフランスから日本に持ち込まれました。

そのため「ゴウダソウ」という別名も持ちます。

 

分類学上もアブラナ目アブラナ科ゴウダソウ属と属名が個人名になるほどであり、表題の銀扇草(ギンセンソウ)の由来は、その実が仄かに銀色に色づくことから銀色の扇子に例えた別称となります。

導入初期は生花、現在は観葉植物はもちろんのこと切り花・ドライフラワーなどにも多用され、すっかり園芸用植物として国内に定着しています。

 

今回は、銀扇草(ギンセンソウ)についてのポイント、

①銀扇草(ギンセンソウ)の育て方(環境、土、肥料、水やり)
②銀扇草(ギンセンソウ)の画像(写真)!花の特徴は?原産地はどこ?
③銀扇草(ギンセンソウ)の開花時期や季節はいつ頃なの?
④銀扇草(ギンセンソウ)の値段や販売価格はいくらぐらいなの?
⑤銀扇草(ギンセンソウ)の苗の植え付け(植え方)や植え替えの時期とやり方は?
⑥銀扇草(ギンセンソウ)の花言葉や英語名はなに?いつの誕生花なの?
⑦銀扇草(ギンセンソウ)の種類や品種は何があるの?

 

以上7個の点についてお伝えします。

まずは銀扇草(ギンセンソウ)の育て方からお伝えします!

 

目次(クリックで飛べます)

銀扇草(ギンセンソウ)の育て方は?

 

銀扇草(ギンセンソウ)の最も大きな特徴はその耐寒性の強さです。

 

園芸店などに並ぶ銀扇草(ギンセンソウ)は、ほとんどが東方地方・北海道等の寒冷地で育苗・栽培されています。

そのため東北以南での育成には、高温…特に「高温多湿」に気をつける必要があります。

銀扇草(ギンセンソウ)はその成長期にはふんだんな水分を欲する植物ですが、かなり多湿に弱く水捌けの悪い土地・用土で育てると、あっという間に根腐れを起こし枯れてしまうのです。

 

銀扇草(ギンセンソウ)は日照量も多く求めるので、庭植えの際は風通しが良く水捌けの良い土壌…そして梅雨から夏場の酷暑時の対策が必要不可欠となります。

 

観葉植物としては珍しく銀扇草(ギンセンソウ)は「直根性(ちょっこんせい)」と呼ばれる特徴を持ちます。

これは枝分かれせず地面に対し90°に伸張する根のことを指し、お馴染みの植物でいえば「大根」や「牛蒡」等が有名どころですね。

「チューリップ」や「ヒヤシンス」などは球根から根が複数生えますが、その全てが枝分かれしないことから、銀扇草(ギンセンソウ)同様に直根性の植物に入ります。

この様な根の特徴を持つ植物は、一度根が傷ついたり切断されるとほぼ再生されません。

 

そのため銀扇草(ギンセンソウ)は基本的には“植え替えが行えない植物”となります。

 

ここからさらに詳しくお伝えします。

最初は、銀扇草(ギンセンソウ)が好む環境についてお伝えします!

 

銀扇草(ギンセンソウ)の育て方!環境はどうする?

 

銀扇草(ギンセンソウ)は日当たり・風通しが良い場所を最も好みます。

耐寒性が非常に強く冬季の心配は全くありませんが、耐暑性はごく普通であり乾燥を好むので、梅雨から夏場にかけての「高温多湿」の時期に最大限の注意を払いましょう。

 

乾燥を強く好む銀扇草(ギンセンソウ)は、水捌けの良い乾燥した土壌を用意する必要があります。

ただ水分そのものは好むので、コンスタントな水やりは必須です。

 

銀扇草(ギンセンソウ)の高温への耐暑性はごく普通と言ったところでしょう。

問題は「高温多湿」の状態下です。

この季節にいかに対応するかが、銀扇草(ギンセンソウ)育成の鍵となります。

 

銀扇草(ギンセンソウ)の具体的な耐寒性・耐暑性は-6℃から25℃となり、気温が25℃を超えると一切の成長を止めてしまいます。

 

次は、銀扇草(ギンセンソウ)に適した用土についてお伝えします!

 

銀扇草(ギンセンソウ)を育てる際の適した用土は何?

 

銀扇草(ギンセンソウ)の用土は水捌けの良さを最優先します。

また弱酸性よりの用土・土壌を好みますが、ほとんどの植物育成において時間が経つと土壌は酸性になるので、この点は特段気にしなくても構いません。

 

銀扇草(ギンセンソウ)を鉢植えする際は赤玉土と腐葉土を8:2にした混合用土を用います。

 

庭植えの際は庭土が粘土質の様な場所ではすぐ枯れてしまうので、日当たりが良く水やりをしても直ぐ表土が乾く様な箇所に目星をつけて植え付けましょう。

庭土を掘り起こし、腐葉土や赤玉土・川砂等を混ぜ合わせ、土壌改良するのも良いでしょう。

庭の土質が不安な方は、ある程度の石灰を撒けば弱酸性に傾きます。

この際は多量に撒きすぎるとアルカリ性になってしまうので、ひと掴み程度にとどめてください。

 

次は、銀扇草(ギンセンソウ)に必要な肥料についてお伝えします!

 

銀扇草(ギンセンソウ)の育て方!肥料はどうする?

 

銀扇草(ギンセンソウ)は基本的に「種まき」から育て上げます。

 

そのため銀扇草(ギンセンソウ)に肥料を与えるのは、苗を育てている時と開花期(成長期)直後で構いません。

銀扇草(ギンセンソウ)自体が実はあまり肥料を必要としない植物なので、速効性の液体肥料を約1,000倍ほどに希釈して、月一回水やりと一緒に与える程度で十分育ちます。

 

銀扇草(ギンセンソウ)は夏季には暑さで弱るので、肥料は一切与えないでください。

 

では次は、銀扇草(ギンセンソウ)の水やりポイントについてお伝えします!

 

銀扇草(ギンセンソウ)を育てる際の水の量はどうする?

 

銀扇草(ギンセンソウ)は直根性という特徴もあり、そこまで水分を求めません。

 

基本的には25℃を下回る秋・冬・春…そして開花期には、表土が乾燥したらたっぷりの水を与える程度にしてください。

 

乾燥に強いとはいえ夏場の水やりはもちろん必要です。

この場合、他の季節より間隔を空けながら、銀扇草(ギンセンソウ)が弱らないかどうかに配慮してください。

 

以上で基本的な銀扇草(ギンセンソウ)の育て方については終わりです。

次は銀扇草(ギンセンソウ)の写真(画像)をお見せします!

 

銀扇草(ギンセンソウ)の画像(写真)!花の特徴は?原産地はどこ?

 

写真が銀扇草(ギンセンソウ)の花となります。

 

銀扇草(ギンセンソウ)はその茎先に均等に花を咲かせます。

 

その花はアブラナ科の植物らしく、アブラナの花に酷似しており、特有の十字型を取ることで有名です。

花弁は4つあり、花色は紫が主となりますが、時たま白色の花も咲かせます。

かなり小さな花となり花径は約2〜3cm足らずですが、花茎に均等に無数の花をつけるのでかなりの見応えがあると言ってもいいでしょう。

 

銀扇草(ギンセンソウ)の原産地はヨーロッパ南部となり、現地では学名の「Lunaria annu(Lunaは月を意味します)」から『ルナリア』と呼ばれています。

 

次に、銀扇草(ギンセンソウ)の開花時期や季節についてお伝えします!

 

銀扇草(ギンセンソウ)の開花時期や季節はいつ頃なの?

 

写真は充分に結実した銀扇草(ギンセンソウ)の実となります。

 

銀扇草(ギンセンソウ)の開花時期は4・5月の春真っ只中です。

 

その花はドライフラワーとしても多用され、開花時期終盤に“銀扇”草の名の由来となった「さや」が茶色に変色したら、個別に種を収穫した後に切り花にしてみても良いでしょう。

因みに収穫した種は、その後の銀扇草(ギンセンソウ)栽培にも使用可能です。

 

それでは次は、銀扇草(ギンセンソウ)の値段や販売価格についてお伝えします!

 

銀扇草(ギンセンソウ)の値段や販売価格はいくらぐらいなの?

 

 

写真は原産地に生える銀扇草(ギンセンソウ)です。

 

銀扇草(ギンセンソウ)はその個性的な特徴から、販売形態がほぼ種子という変わった植物です。

ごく稀に苗が売られていることもあるので、辛抱強く探してみてください。

 

平均的な値段となりますが、よく園芸店で見かける種子販売コーナーで100〜200円ほどで販売されています。

概ね一粒10円ほどの単価ですので、まとめ買いしたい方はこちらを参考にしてみてください。

もちろん種の数に応じて個別に、店舗ごと・そして通販サイトごとに割引きされていますよ。

 

銀扇草(ギンセンソウ)の苗ですが、苗ポットに入った初期の苗で概ね一株300〜500円の値段となります。

 

次に、銀扇草(ギンセンソウ)の苗の植え付け(植え方)や植え替えの時期とやり方についてお伝えします!

 

銀扇草(ギンセンソウ)の苗の植え付け(植え方)や植え替えの時期とやり方は?

 

基本的に種まきで育てる銀扇草(ギンセンソウ)は、ご自身で十分育苗したのち植え付けを行うか?数少ない苗状態での入手に限られます。

 

直根性の根を持つので、植え替えは鉢植え時にのみ行います。

庭植えの際は根を傷つけるリスクを避けるため、植え替えの必要性はありません。

 

銀扇草(ギンセンソウ)の植え付け・植え替え全般に言えますが、極力その根を傷つけることのない様な慎重な作業が求められます。

この際に大きなダメージを根に負ってしまうと、確実に成育不良…もしくは立ち枯れに繋がるので気をつけてください。

 

銀扇草(ギンセンソウ)の植え付け適期は、秋にかけての9・10月となります。

 

庭植え・もしくは花壇植えの場合はあらかじめ腐葉土等を混ぜ合わせ、よく耕しておくとすんなり根づきます。

鉢植えの際は前述した混合用土に植え付けるだけです。

両者とも根の取り扱いに気をつければ、植え付け自体は特別な方法を要しません。

あまり肥料を必要としないので、元肥も不要です。

 

銀扇草(ギンセンソウ)の植え替えは鉢植え時のみ行いますが、こちらも適期は同じく秋ごろの9・10月に行いましょう。

その後訪れる冬場が最も新しい環境に慣れやすい時期となるからです。

 

鉢植えの植え替え時の目安は、他の植物とは異なり表面に育つ銀扇草(ギンセンソウ)の状況で判断します。

 

その年の秋までに十分育ち切り、鉢が窮屈に見えたら一回り・二回り大きな鉢に植え替えてあげてください。

この際もその根以外は特別な注意点はありません。

 

次は、銀扇草(ギンセンソウ)の花言葉や英語名、いつの誕生花なのかについてお伝えします!

 

銀扇草(ギンセンソウ)の花言葉や英語名はなに?いつの誕生花なの?

 

銀扇草(ギンセンソウ)の花言葉は『幻覚』『はかない美しさ』です。

 

4・5月と短期間に一斉に咲き誇り落花する様子…そして、その根の極端な脆さが由来とされています。

また銀扇の由来ともなった実の部分が、ドライフラワーにすると非常に幻想的になることも、花言葉に深く関わります。

 

銀扇草(ギンセンソウ)の誕生花は1月20日となります。

 

この日は「二十日正月」とも呼び、正月の終わりとして節目の時期とする地域も多く、正月気分の祝い締めの区切り日でもあるのです。

「大寒」という年間通して最も寒い日とされており、これらと銀扇草(ギンセンソウ)の耐寒性にかけ産み出された誕生花とも言われているそうです。

 

最後に、銀扇草(ギンセンソウ)の種類や品種をお伝えします!

 

銀扇草(ギンセンソウ)の種類や品種は何があるの?

 

銀扇草(ギンセンソウ)が属するゴウダソウ属にはもう一種、別の植物が分類されています。

 

名前は『ルナリア・レディバ』と言い、銀扇草(ギンセンソウ)の偏平な実と「さや」とは対照的に、この種は細長く・先細りしている部分が特徴的です。

英語圏ではルナリア属という属名を持ちヨーロッパで主に流通する種ですが、二年草と短命な銀扇草(ギンセンソウ)とは異なる多年草という側面を持ち合わせています。

 

銀扇草(ギンセンソウ)の品種としては、本来の性質を受け継ぐ「一年草の種」と、現在主流の「二年草の種」に分かれる程度です。

 

この「二年草」の品種も狙って作り出したものではなく、国内で累代育成を続けた中で自然発生したものになります。

短期間ですが長い間育ってくれる「二年草」の方が重宝されるのは、当たり前ですよね?

「一年草」も時折出回る様ですが、いわゆる“混じり”が多く、明確な区別をつけての販売はあまり行われていません。

 

それでは、今回お伝えしたことをまとめていきましょう!

 

銀扇草(ギンセンソウ)のまとめ!

 

いかがでしたでしょうか?今回お伝えした重要なポイントは7個ありました。

覚えているでしょうか?1個ずつ振り返っていきましょう!

 

①銀扇草(ギンセンソウ)の育て方(環境、土、肥料、水やり)

耐寒性・耐暑性は-6℃から25℃となり、気温が25℃を超える環境下では一切成育しません。

更に多湿を嫌うので“高温多湿”に長期間晒すのは、立ち枯れ等の危険性をはらむので注意が必要です。

日照量をそれなりに必要とする植物でもあるので、日当たりの良い場所に置いてあげましょう。

用土は鉢植えの場合は赤玉土と腐葉土を8:2の割合で混ぜ、庭植えの際は適宜腐葉土を混ぜ庭土を耕し、その水捌けを良くします。

肥料は夏季を避け、液体肥料を1000倍に希釈し、月一度を目安に施してください。

直根性の根を持つので多量の水分は必要としません。

25℃以下・開花期に表土が乾き切ったら与える程度に留めておきます。

夏場は間隔を置き慎重に水分補給をしてください。

 

②銀扇草(ギンセンソウ)の画像(写真)!花の特徴は?原産地はどこ?

茎先に均等にアブラナの花に酷似した花をつけます。

十字型の4つの花弁で構成され、花色は紫が主となりますが、白色の花も咲かせます。

花径は約2〜3cmと小さく、花茎に均等に無数の花が開花するのが特徴的です。

原産地はヨーロッパ南部となります。

 

③銀扇草(ギンセンソウ)の開花時期や季節はいつ頃なの?

銀扇草(ギンセンソウ)の開花時期は4・5月の春真っ只中です。

 

④銀扇草(ギンセンソウ)の値段や販売価格はいくらぐらいなの?

一粒10円ほどの単価で種としてのまとめ売りが大半を占めます。

稀に苗ポットに入った初期苗が流通し、概ね一株300〜500円の値段となります。

 

⑤銀扇草(ギンセンソウ)の苗の植え付け(植え方)や植え替えの時期とやり方は?

基本的に種まきする銀扇草(ギンセンソウ)は、十分育苗したのち植え付けを行うか?数少ない苗状態での入手時に限られます。

直根性の根を持つので、基本的に植え替えは鉢植え時のみ行います。

植え付け・植え替え時には、その根を傷つけないよう気をつけてください。

植え付け適期は、秋にかけての9・10月です。

庭植え・もしくは花壇植えの場合はあらかじめ腐葉土等を混ぜ合わせ、よく耕しておくとすんなり根づきます。

鉢植えの際は混合用土に植え付けるだけです。

両者とも根の取り扱いに気をつければ、植え付け自体は特別な方法を要しません。

植え替え適期は植え付けと同様、秋の9・10月に行います。

植え替えの目安は、表面に育つ銀扇草(ギンセンソウ)の状況で判断しましょう。

葉・茎が十分育ち切り、鉢が窮屈であれば大きな鉢に植え替えてあげてください。

この際も根の取り扱い以外は特別な注意点はありません。

 

⑥銀扇草(ギンセンソウ)の花言葉や英語名はなに?いつの誕生花なの?

銀扇草(ギンセンソウ)の花言葉は『幻覚』『はかない美しさ』です。

春の短期間に一斉に咲き誇り落花する様子と、根の極端な脆さが由来とされています。

銀扇の由来ともなった実が、ドライフラワー化すると非常に幻想的になることも深く関わります。

誕生花は一月二十日です。

この日は「二十日正月」とも呼び、正月気分の祝い締めの区切り日としても有名です。

「大寒」として最も寒い日とされており、これらと銀扇草(ギンセンソウ)の耐寒性にかけ産み出された誕生花とされています。

 

⑦銀扇草(ギンセンソウ)の種類や品種は何があるの?

ゴウダソウ属にはもう一種、別の植物が分類されています。

『ルナリア・レディバ』と言い、銀扇草(ギンセンソウ)の偏平な実とは対照的に、この種は細長く・先細りした実をつけます。

二年草と短命な銀扇草(ギンセンソウ)とは異なる多年草の植物です。

銀扇草(ギンセンソウ)の品種としては、本来の性質を受け継ぐ「一年草の種」と、現在主流の「二年草の種」に分かれる程度です。

「二年草」は国内で累代育成を続けた中で自然発生しました。

「一年草」も時折出回りますが“混じり”が多く、明確な区別をつけての販売は行われていません。

 

それでは今回はこれで失礼します。

最後までご覧いただきありがとうございました。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)