【ヒカゲスミレのまとめ!】育て方やタカオスミレとの違い等7個のポイント!








 

みなさんこんにちは。

今回は、ヒカゲスミレについてまとめていきたいと思います。

 

ヒカゲスミレはスミレ科スミレ属の多年草で、別名「エゾコスミレ」とも呼ばれています。

植物としてはかなりの柔らかさを持ち、地表には一切茎を持たない『無茎草』です。

細く長い地下茎のみを持つのが大きな特徴となる野草です。

 

今回は、ヒカゲスミレについてのポイント、

①ヒカゲスミレの育て方(環境、土、肥料、水やり)
②ヒカゲスミレの画像(写真)!葉っぱや種の特徴は?名前の由来は?
③ヒカゲスミレの開花時期や季節はいつ頃なの?
④ヒカゲスミレの値段や販売価格はいくらぐらいなの?
⑤ヒカゲスミレの苗の植え付け(植え方)や植え替えの時期とやり方は?
⑥ヒカゲスミレの花言葉や学名はなに?
⑦ヒカゲスミレの種類や品種は何があるの?タカオスミレとの違いはなに?

 

以上7個の点についてお伝えします。

まずはヒカゲスミレの育て方からお伝えします!

 

目次(クリックで飛べます)

ヒカゲスミレの育て方は?

 

その名から勘違いされがちですが、ヒカゲスミレは開けた日差しの良い平野にも自生します。

 

育てる際の注意点はその茎とヒカゲスミレ自身の柔らかさでしょう。

また多くの自治体で絶滅危惧種に指定されているので、野生個体を採取する際は盗掘・密猟にならない様、当該場所の条例をよく調べ上げて下さい。

 

国内種ですので地植え・鉢植え共に問題無く栽培できます。

 

ただ、ヒカゲスミレは花茎のみ地表に露出し、本来の茎は地下茎(ランナー)として全て土中に埋まり込んでいます。

そのため鉢植えの際は大きく深めのサイズのものを選んだ方が、スムーズに栽培できます。

 

ヒカゲスミレは他のスミレ属の仲間と同じく、極めて柔らかい植物です。

 

地植えの際は大きめの大木の根元などに植え、豪雨や台風対策として塀近くやブロック塀の隅などに植え付けてあげるとよいでしょう。

園芸用の風・雨対策のネットや一次的なビニール状の囲いなども販売しているので、どうしても心配な方はこの様な園芸用具を使ってみてはどうでしょうか?

 

ここからさらに詳しくお伝えします。

最初は、ヒカゲスミレが好む環境についてお伝えします!

 

ヒカゲスミレの育て方!環境はどうする?

 

ヒカゲスミレはその名前に反して、ふんだんな日光量を好みます。

 

本来は低山地域付近の夏緑樹林などの木陰や、林道等の境目を強く好み、いわゆる「高山植物」とは一線を画します。

森林内の自生種も半木陰になるような日差しのある場所に生えるので、育てる際は適度な日光量を当ててあげましょう。

 

国内種のヒカゲスミレですが、北海道の北部・沖縄県以南には分布していません。

 

北海道は亜寒帯気候、沖縄県以南は亜熱帯性気候になるので、極端な暑さ・寒さ…そして直射日光に当てない様にします。

その他の本州・四国・九州は一般的な“温暖湿潤気候”であり、極端な降雪時や酷暑が続くケースを除き外気温に倣った育て方が可能です。

 

次は、ヒカゲスミレに適した用土についてお伝えします!

 

ヒカゲスミレを育てる際の適した用土は何?

 

ヒカゲスミレの用土のコツは保水力を持ち、ある程度の排水性が効くものとなります。

 

本来生息地では湿った環境を好むので、栽培下でもこれに従い適切な用土を用意しましょう。

過度にジメジメした環境は不適合なので、なかなか用土にうるさい植物です。

混合用土を作る際は「川砂」「山砂」「赤玉土」「腐葉土」をそれぞれ均一に混ぜ合わせてください。

なるべく細かい粒子を除き、大きめで保湿力の高い材料を用いるのがコツです。

 

次は、ヒカゲスミレに必要な肥料についてお伝えします!

 

ヒカゲスミレの育て方!肥料はどうする?

 

ヒカゲスミレは春と秋に限定し肥料を施します。

 

方法は置き肥で十分で、緩効性化成肥料をメーカーごとの規定量に添い与えてみてください。

もしそれでも育ちが悪い場合は、速効性液体肥料を1000〜2000倍(最初は2000倍から)に希釈し、株の様子を見ながら慎重に1週間から10日間間隔で与えます。

注意するのは夏場で、この時期に肥料を施すと富栄養化により枯死する可能性があるので、決して与えてはいけません。

 

では次は、ヒカゲスミレの水やりポイントについてお伝えします!

 

ヒカゲスミレを育てる際の水の量はどうする?

 

ヒカゲスミレは自然界ではうっそうとした半木陰の深林地帯に自生します。

 

常にある程度の水分を用土が保持していなければならないので、水やりについては特に注意が必要です。

常時用土は湿った状態に保ち、春から葉を落とす休眠期までは、表土が乾いたら給水するサイクルを取ります。

休眠期に当たる冬場は若干水分量を落としますが、こちらもまた完全に表土が乾き切らない様に気を配ってください。

 

以上で基本的なヒカゲスミレの育て方については終わりです。

次はヒカゲスミレの写真(画像)をお見せします!

 

ヒカゲスミレの画像(写真)!葉っぱや種の特徴は?名前の由来は?

 

自生するヒカゲスミレの写真です。

 

ヒカゲスミレの葉は「根生」といい、直接根からその葉が発生します。

 

葉の大きさは幅2〜4cm・長さ4〜8cmほどのハート型・卵形をしており、開花時期に差し掛かると葉も比例するように最大値を取ります。

裏表両面に短く柔らかい毛が生えていて、その縁は鋸状をしており、よく目立つ白や黄色の葉脈模様が入ることもしばしばです。

葉色は稀にくすみがかる程度でほぼ黄緑一色であり、ヒカゲスミレを同定する根拠にもよく用います。

 

ヒカゲスミレの種は花期が終わると、元々花が咲いていた部分に作られます。

 

色はほぼ黒褐色をしており、中粒で涙の様な形(片方に膨らみのある楕円形)を持つのが特徴です。

ちょうど花が散り結実した際に実をつけ内部に種を作り出しますが、この時期の葉が異様に大きくなるので、子孫を残す準備中ということが見て取れます。

 

次に、ヒカゲスミレの開花時期や季節についてお伝えします!

 

ヒカゲスミレの開花時期や季節はいつ頃なの?

 

ヒカゲスミレの開花時期は4〜5月にかけての春季です。

この時期には花茎約7〜12cmほどの目立つ白い花・花茎をつけ、その白い花の花弁は概ね2cmほどになります。

 

次は、ヒカゲスミレの値段や販売価格についてお伝えします!

 

ヒカゲスミレの値段や販売価格はいくらぐらいなの?

 

スミレの仲間は総じて値段が安く、意外と簡単に手に入ります。

肝心のヒカゲスミレも同じで、花期真っ只中のお値段が、一株約500〜800円ほどとなります。

 

次は、ヒカゲスミレの苗の植え付け(植え方)や植え替えの時期とやり方についてお伝えします!

 

ヒカゲスミレの苗の植え付け(植え方)や植え替えの時期とやり方は?

 

ヒカゲスミレの植え付け・植え替え適期は開花時期前の2・3月と冬場に差し掛かる9月です。

 

特に鉢植えの場合は、ヒカゲスミレが入っていた元の鉢より一回り大きくし、成長に余裕を持たせる様にします。

意外と根が長く伸びるので傷つけない様に慎重に掘り起こし、鉢植えの場合は深さのあるもの、地植えの場合は二回りほど大きな穴を掘り植え付けましょう。

 

次にヒカゲスミレの苗の植え付け(植え方)についてです。

 

植え付けに関してはかなり気を使いますが、一度用意した土に慣れてくれればある程度の頑丈さを見せてくれます。

植え方はヒカゲスミレの主となる「根」を極力傷つけない様にし、鉢植えの際は「広いんじゃないか?」と疑問に思うほど容量があれば地下茎を伸ばしすくすくと育ちます。

特に苗はデリケートなので古土を神経質に落とす必要もありません。

用意した土地・用土に苗の根株を揺らせ少しだけ古土を取り除いたのち、しっかりと植え付けましょう。

ここで根株をあらわにしてしまうと、根に依存するタイプのヒカゲスミレはなかなか根付きにくくなることがあるので気をつけてください。

 

次は、ヒカゲスミレの花言葉や学名についてお伝えします!

 

ヒカゲスミレの花言葉や学名はなに?

 

スミレ属の仲間は花色・特徴が似通っており、その花言葉もスミレ属全体を表します。

 

ヒカゲスミレ(スミレ)の花言葉は『小さな幸せ・愛・誠実』です。

学名は『Viola yezoensis』と呼ばれています。

 

最後に、ヒカゲスミレの種類や品種、タカオスミレとの違いをお伝えします!

 

ヒカゲスミレの種類や品種は何があるの?タカオスミレとの違いはなに?

 

ヒカゲスミレは積極的に改良品種は作出されていませんが、ヒカゲスミレを基準種とするミヤマスミレ類に多くの近似種が分類されています。

 

表題の“タカオスミレ”そして“ハグロスミレ”もミヤマスミレ属に入り、数少ない品種としてカテゴライズされています。

その他変種には『アソヒカゲスミレ』が存在します。

順を追ってご紹介させてください。

 

⚫️ アソヒカゲスミレ

上記画像が「アソヒカゲスミレ」です。

 

アソヒカゲスミレ最大の特徴は葉の基部が両側になり、まるで“ホコ形”の様な形を取ります。

その名の通り熊本県阿蘇近郊に生息しており、その葉の色は黒褐色から茶褐色、花後には緑色を取ることが大半です。

 

⚫️ ハグロスミレ

ハグロスミレの写真となります。

 

葉表面が黒紫色の褐色がかかり、裏面は他種同様緑色に染まる品種です。

品種と言ってもその殆どが野外個体であり、独特の葉色から容易に他の「ミヤマスミレ類」と判別可能です。

 

⚫️ タカオスミレ

タカオスミレの画像となります。

 

この種もまた葉色が黒褐色・茶褐色を取りますが、その色が葉の裏面にまで透けて見えるのが“ハグロスミレ”との大きな差です。

ヒカゲスミレの変種として発見当初は記載されていましたが、後にヒカゲスミレの“品種”ということが明らかになっています。

東京都の高尾山のものが全てのタカオスミレの基準・タイプ標本に位置付けられています。

 

次にヒカゲスミレとタカオスミレとの違いです。

 

ヒカゲスミレは花弁がほぼ真っ白で独立色を取るのですが、タカオスミレは花弁全体に淡い紫色味がかかる花をつけます。

前述した様にタカオスミレはその葉色がかなりくすんだ色味を帯び、緑色の葉が多いヒカゲスミレとはこの点でも大きな差異があります。

他に顕著な差はなく、ハイブリッドの中間型も持つほどです。

両者ともかなりの近縁種なので、見分けるには花弁の色と、最も顕著な差が出る“葉色”で区別してください。

 

それでは、今回お伝えしたことをまとめていきましょう!

 

ヒカゲスミレのまとめ!

 

いかがでしたでしょうか?今回お伝えした重要なポイントは7個ありました。

覚えているでしょうか?1個ずつ振り返っていきましょう!

 

①ヒカゲスミレの育て方(環境、土、肥料、水やり)

日陰という名に反し、ふんだんな日光量を好みます。

育てる際は適度な日光量を当ててあげましょう。

本州・四国・九州が自生地なので、降雪時や酷暑時を除き外気温に倣った育て方が可能です。

栽培のコツは保水力を持ち、ある程度の排水性が必要です。

混合用土を作る際は「川砂」「山砂」「赤玉土」「腐葉土」をそれぞれ均一に混ぜ合わせてください。

なるべく細かい粒子を除き、大きめで保湿力の高い材料を用いましょう。

ヒカゲスミレは春と秋に限定し肥料を施します。

緩効性化成肥料をメーカーごとの規定量に添い「置き肥」で与えてみてください。

速効性液体肥料を1000〜2000倍(最初は2000倍から)に希釈し、1週間から10日間間隔で施しても良いでしょう。

夏場に肥料を施すのはNGです。

自然界ではうっそうとした半木陰の深林地帯に自生します。

常時水分を用土が保持していなければならないので、水やりについては特に注意が必要です。

春から葉を落とす休眠期までは水を絶やさず、表土が乾いたら給水するサイクルを取ります。

休眠期に当たる冬場は若干水分量を落として下さい。

 

②ヒカゲスミレの画像(写真)!葉っぱや種の特徴は?名前の由来は?

根生植物であり、直接根からその葉と花茎が発生します。

葉の大きさは幅2〜4cm・長さ4〜8cmほどのハート型・卵形であり、開花時には葉も比例するよう大型になります。

裏表両面に短く柔らかい毛が生えていて縁は鋸状をしており、白や黄色の葉脈模様が入ることもしばしばです。

葉色は稀にくすみがかる程度でほぼ黄緑一色です。

花期が終わると元々花が咲いていた部分に種子が形成されます。

ほぼ黒褐色をしており、中粒で涙の様な形(片方に膨らみのある楕円形)を持つのが特徴です。

 

③ヒカゲスミレの開花時期や季節はいつ頃なの?

開花時期は4〜5月にかけての春季です。

 

④ヒカゲスミレの値段や販売価格はいくらぐらいなの?

一株が概ね500〜800円ほどと安価なスミレです。

 

⑤ヒカゲスミレの苗の植え付け(植え方)や植え替えの時期とやり方は?

植え付け・植え替え適期は開花期前の2・3月と冬場に差し掛かる9月です。

鉢植えの場合は元の鉢より一回り大きくし、成長に余裕を持たせましょう。

意外と根が長く伸びるので傷つけない様に慎重に掘り起こし、鉢植えの場合は深さのあるもの、地植えの場合は二回りほど大きく深い穴を掘り植え付けます。

苗の植え付け(植え方)はかなり気を使いますが、一度用意した土に慣れればある程度の頑丈さを見せてくれます。

植え方は「根」を極力傷つけない様にし、鉢植えの際はかなり大きく深さを持つ鉢を用意して下さい。

苗はデリケートなので古土を神経質に落とす必要もありません。

少し揺らし古土を取り除く程度で構いません。

根株をあらわにすると、なかなか根付きにくくなることがあり、なるべく深く植え付けて下さい。

 

⑥ヒカゲスミレの花言葉や学名はなに?

ヒカゲスミレ(スミレ)の花言葉は『小さな幸せ・愛・誠実」です。

学名は『Viola yezoensis』と呼ばれています。

 

⑦ヒカゲスミレの種類や品種は何があるの?タカオスミレとの違いはなに?

積極的に改良品種は作出されていませんが、ヒカゲスミレを基準種とするミヤマスミレ類に多くの近似種が分類されます。

表題の“タカオスミレ”そして“ハグロスミレ”もミヤマスミレ属であり、数少ない品種としてカテゴライズされています。

その他変種に『アソヒカゲスミレ』が存在します。

アソヒカゲスミレ最大の特徴は葉の基部が両側になり、まるで“ホコ形”の様な形を取ります。

熊本県阿蘇近郊に生息しており、葉色は黒褐色から茶褐色、花後には緑色を取ることが大半です。

ハグロスミレは葉表面が独特の黒紫色をしており、裏面は他種同様緑色に染まる品種です。

品種に位置づけられますがほぼ野外個体であり、独特の葉色から容易に他の「ミヤマスミレ類」と判別可能です。

タカオスミレは日陰スミレに非常によく似ます。

この種もまた葉色が黒褐色・茶褐色を取りますが、その色が裏面にまで透けて見える特徴を持ちます。

発見当初はヒカゲスミレの変種とされましたが、後にヒカゲスミレの“品種”に分類づけられました。

東京都の高尾山のものが全てのタカオスミレの基準種・タイプ標本に位置付けられています。

ヒカゲスミレとタカオスミレとの違いに着目すると、ヒカゲスミレは花弁がほぼ真っ白で独立色を取るのですが、タカオスミレは花弁全体に紫色がかる花をつけます。

またタカオスミレはその葉色がかなりくすんだ色味を帯び、緑色が多いヒカゲスミレとはこの点でも大きな差異があります。

他に顕著な差はなく、ハイブリッドの中間型も持つほどです。

両者ともかなりの近縁種なので、見分けるには花弁の色と、最も顕著な差が出る“葉色”で区別してください。

 

それでは今回はこれで失礼します。

最後までご覧いただきありがとうございました。

 

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