【オオアブノメ(水草)のまとめ!】特徴やレッドデータについて等7個のポイント!








 

みなさんこんにちは。

今回は、オオアブノメについてまとめていきたいと思います。

 

オオアブノメは水田や棚田・沼などの止水域でよく見られる、抽水性の湿性植物です。

水草と勘違いされがちですが、稲のように根株が水中にあるのみで、完全水性に移行する事もやや難しいですが可能です。

かつては全国各地に見られ「水田の雑草」と農家に忌み嫌われていましたが、近年は急速にその姿を減らしつつあります。

 

今回は、オオアブノメについてのポイント、

①オオアブノメの育て方(環境、土、肥料、水やり)
②オオアブノメの画像(写真)!特徴は?レッドデータに載っているの?
③オオアブノメの開花時期や季節はいつ頃なの?愛知県に生息しているの?
④オオアブノメの値段や販売価格はいくらぐらいなの?
⑤オオアブノメの苗の植え付け(植え方)や植え替えの時期とやり方は?
⑥オオアブノメの花言葉や学名や英語名はなに?
⑦オオアブノメの種類や品種は何があるの?

 

以上7個の点についてお伝えします。

まずはオオアブノメの育て方からお伝えします!

 

目次(クリックで飛べます)

オオアブノメの育て方は?おすすめの除草剤はなに?

 

群生するオオアブノメの写真です。

 

オオアブノメを育てる際は抽水性という特徴を持つので、常に水を溜めて置ける容器が必要不可欠です。

 

鉢植え時は根株付近まで腰水につけ、少し大掛かりな睡蓮鉢やプラ舟等で栽培する際は、水底に根を張るための用土を敷き鉢植え時同様に栽培して下さい。

ふんだんな日光を求める植物なので、日当たりの良い南側に置きつけてあげると良いでしょう。

基本的に全国各地に生息する湿性植物なので、外気温等はこだわらなくて構いません。

 

オオアブノメは薬剤耐性が強いので、除草剤で駆除するのはなかなか一苦労です。

 

そもそも数を減らしつつある一番の要因は『水田の耕地・畑化』『河川や用水路の整地』にあるので、やや強めの除草剤を使用する必要があります。

各メーカーから液体・粒状の除草剤が販売されていますが、その多くが水田に自生するので、イネ科の植物が耐性を持つ薬剤を選ぶのが一般的です。

あまりに強すぎるものを使用すると稲はおろか、人体にまで影響を及ぼすケースもあるので、地道に人の手で除去するのと並行し除草剤を使用することをお勧めします。

 

ここからさらに詳しくお伝えします。

最初は、オオアブノメが好む環境についてお伝えします!

 

オオアブノメの育て方!環境はどうする?

 

オオアブノメは絶滅危惧種ですが、本来は非常に頑健な湿性植物です。

 

一番の要はふんだんな日照量でしょう。

日の当て過ぎで立ち枯れや育成不良になることは滅多にないので、とにかく日当たりの良い場所に置いてあげて下さい。

 

また耐寒性・耐暑性にも優れています。

 

屋内のテラリウム水槽や、屋外のタイドプール・睡蓮鉢…どちらも気温の変化には良い意味で鈍感です。

ただ亜熱帯である沖縄県にのみオオアブノメは自生していないので、若干耐暑性に劣ることは頭に入れておきましょう。

生息地の最南端は鹿児島県なので、そこまで極端に暑さに脆い植物ではありません。

 

次は、オオアブノメに適した用土についてお伝えします!

 

オオアブノメを育てる際の適した用土は何?

 

オオアブノメに最も適した用土は水田に使われる「泥」状のものです。

 

泥がベストですが、管理や入手が困難なのでなるべく極小の粒状の用土が適しています。

大きささえ気をつければ用土には特に拘らない湿性植物なので「アクアリウム用の微細な底砂」「ソイル」「ピートモス」「黒土」などを直接水底に敷いても構いません。

 

次は、オオアブノメに必要な肥料についてお伝えします!

 

オオアブノメの育て方!肥料はどうする?

 

オオアブノメに与える肥料はアクアリウムショップの水草用肥料が最も適しています。

 

腰水等で育てる場合は普通に緩効性化成肥料を用いることができ、液体肥料を希釈する形で水中に混ぜても良いでしょう。

しかし、そこまで富栄養化の水域を求めないので、必要以上の施肥は必要はありません。

 

肥料とは異なりますが盛んに光合成を行うので、完全水性化したオオアブノメに二酸化炭素を添付するとしっかりとした茎・葉を作り上げます。

 

では次は、オオアブノメの水やりポイントについてお伝えします!

 

オオアブノメを育てる際の水の量はどうする?

 

オオアブノメは抽水植物なので、基本的に根株が浸かる程度の水量がベストです。

 

鉢植えにし腰水栽培を行う際は、鉢の1/2ほどが水中に埋没する形を維持します。

完全水性化を目指す場合、徐々に水嵩を増していき慣らしていくのが基本で、一度に全株を水中に投げ入れるのはNGです。

 

以上で基本的なオオアブノメの育て方については終わりです。

次はオオアブノメの写真(画像)をお見せします!

 

オオアブノメの画像(写真)!特徴は?レッドデータに載っているの?

 

上記写真がオオアブノメです。

 

オオアブノメはシソ目オオバコ(ゴマノハグサ)科オオアブノメ属に分類されます。

 

草丈は20cmほどで護岸・用水路整備、除草剤が今より普及していなかった時代には“水田内雑草”として厄介者とされていました。

一年生の湿性植物であり、繁殖方法は種子形態を取り、有茎植物ですが葉脇や茎から根を出すことは殆どありません。

そのため切断し植え付けで増やすことが滅多に行えず、その繁殖は極めて困難な植物となります。

 

かつて護岸整備が不十分だった時代には、河川等がたびたび氾濫しており、オオアブノメはこの氾濫に乗じ数を増やす『撹乱依存性』を持っていました。

 

現代はそうそう河川の氾濫は生じず、京都府では人工的に撹乱を起こしオオアブノメを増やすことに成功しています。

それに加えて除草剤の普及と進化・水田や沼地等の止水域の減少などにより、たちまちその姿を減らしてしまいました。

 

そのため現状オオアブノメは環境省レッドリスト・レッドデータブック入りしており、絶滅危惧種(絶滅危惧II類)に指定されています。

 

次は、オオアブノメの開花時期や季節、愛知県に生息しているのかについてお伝えします!

 

オオアブノメの開花時期や季節はいつ頃なの?愛知県に生息しているの?

 

オオアブノメの開花時期は5〜6月にかけての春ごろです。

葉脇…つまり各葉の根本部分に、長さ数mmの極小・筒状の白色花をそれぞれ一つづつ付けるのが特徴的です。

 

オオアブノメは愛知県にも生息しますが、愛知県独自の条例で国と同じく『絶滅危惧種(絶滅危惧II類)』に指定されており、ほとんど見かけることはできません。

 

それでは次に、オオアブノメの値段や販売価格についてお伝えします!

 

オオアブノメの値段や販売価格はいくらぐらいなの?

 

オオアブノメはレッドデータに記載されていますが、罰則等の法律と紐付けされておらず、普通に購入可能です。

ネットや実店舗・地域など扱う形態により値段が変動しますが、概ね一株1000〜2000円ほどで購入が可能です

 

次は、オオアブノメの苗の植え付け(植え方)や植え替えの時期とやり方についてお伝えします!

 

オオアブノメの苗の植え付け(植え方)や植え替えの時期とやり方は?

 

オオアブノメ自生地での苗です。

 

オオアブノメの植え付けですが、苗の時点で直立し茎も肉質があるので、深めの用土を用意します。

 

突然の突風などにも倒れない頑丈さは、抽水植物という点もありますが、根株の強さに依存する点も大きくなります。

可能な限り用土は深く敷き詰め、根をしっかりと張り地上部の葉や茎なとの樹勢が安定するまで、苗が倒れないような場所で栽培して下さい。

植え方ですが根株を傷つけないのは他の植物とも共通していますが、水中用土に植えつけるのはなかなか苦労するので、ピンセットなどを使うと上手くいきます。

 

次にオオアブノメの植え替えについてです。

 

オオアブノメの繁殖方法は種子が大半(稀ですが茎ふさから根を出すこともあるようです)であり、花期5〜6月を過ぎ種子をつけてから約5〜8ヶ月ほど生育します。

一年草であり短期間で子孫を残す形態を取るので、しっかりと根付いたオオアブノメを無闇に植え替える必要はないでしょう。

もし何らかのアクシデントで新用土に植え付ける場合には、スコップなどで根株回りの古土ごと掘り起こし、そのまま移植しましょう。

 

植え付け・植え替え共に時期を選ばず行える抽水植物になります。

 

次に、オオアブノメの花言葉や学名や英語名についてお伝えします!

 

オオアブノメの花言葉や学名や英語名はなに?

 

オオアブノメの花言葉は『剽軽(ひょうきん)な』というものです。

河川の撹乱などで休眠種子が思わぬ場所から目を出す様から、このような花言葉が名付けられたという説があります。

 

オオアブノメの学名は『Gratiola japonica』です。

 

固有種ではありませんが学名から主生息地が日本に生息地が集中することが分かりますよね。

そのため英名もまた学名基準で『Gratiola japonica』もしくは属名のみの『Gratiola』と表記されるようです。

 

最後に、オオアブノメの種類や品種をお伝えします!

 

オオアブノメの種類や品種は何があるの?

 

オオアブノメは繁殖が困難であり品種は存在せず、同科同属の種類も他に1種が存在するのみで、その希少性が伺えます。

オオアブノメ属のもう一つの植物『カミガモソウ」についてご説明していきましょう。

 

【カミガモソウ】

カミガモソウの写真です。

 

カミガモソウは日本固有種で九州・本州のみに生息しています。

 

比較的近年(1920年)に初めて報告され、国外での発見例は未だありません。

カミガモソウは抽水植物ではなく、地上に生える草木となります。

葉はとても柔らかく卵型の楕円形をしており、その縁にギザギザの鋸歯を持つのが、オオアブノメと正反対ですね。

地上部の茎・葉はびっしりとした短毛に覆われており、特に葉に発生する短毛が異様に多くなります。

茎は茶褐色から赤色の多肉質であり、繁殖形態はオオアブノメと同じく種子主体で白い小花を咲きつけますが、閉鎖花が多く確認が取りづらい面もあります。

 

次にオオバコ科の近似種について見ていきましょう。

 

オオバコ科の草木・植物は実に90属に分かれ全世界に1700種以上の種が存在します。

そのため今回ご紹介するのは、国内に主に見られる種のみに限定させていただきます。

 

⚫️ オオバコ

道端でもよく見かける雑草・オオバコです。

 

オオバコ科オオバコ属の多年草であり、高山から道端にまで自生している、いわゆる「雑草」の部類に入ります。

日本全土はおろか東アジア・東南アジアまで広く生息地を持ち、ご近所を探しても簡単に見つけることができるでしょう。

花茎以外の茎を出すことはなく、4〜10月と約半年もの間に開花時期を迎え、まるで稲穂のようにびっしりと白色・やや紫がかった花を咲かせます。

 

⚫️ トウオオバコ

写真がトウオオバコになります。

 

こちらもオオバコ科オオバコ属の多年草です。

オオバコに相似しますが、下部全体が無毛であり葉は最大30cm・幅は20cmにもなり、葉の基部である葉柄は実に20cmにも及ぶことがあるほどです。

沖縄県以外の全国に分布しますが、特徴的な点はほとんどのトウオオバコが日のよく当たる海辺付近に見られます。

 

⚫️ ヘラオオバコ

上記画像がヘラオオバコとなります。

 

こちらの種は完全な外来種となり、ヨーロッパ・EU諸国の帰化植物で、本来は日本には自生していません。

外国産のオオバコらしく草丈は最大80cmにも及び、その葉は名前の由来となった“ヘラ状”の形をしています。

環境省が指定している『要注意外来生物型2』と目され、日本全国の畑や道端・荒地や河川敷などに自生し非常に生命力が強く、今後在来植物の生息域を圧迫しないか危険視されています。

 

それでは、今回お伝えしたことをまとめていきましょう!

 

オオアブノメのまとめ!

 

いかがでしたでしょうか?今回お伝えした重要なポイントは7個ありました。

覚えているでしょうか?1個ずつ振り返っていきましょう!

 

①オオアブノメの育て方(環境、土、肥料、水やり)

要はふんだんな日照量になります。

日の当て過ぎで立ち枯れや育成不良になることはないので、日当たりの良い場所に置いてあげて下さい。

耐寒性・耐暑性にも優れているので屋内のテラリウム水槽や、屋外のタイドプール・睡蓮鉢…どちらも気温の変化には鈍感です。

適した用土は水田に使われる「泥」状の土です。

泥の入手が困難なので、なるべく極小粒状の用土を用いましょう。

「アクアリウム用の微細な底砂」や「ピートモス」「黒土」などが使用可能です。

与える肥料はアクアリウムショップの水草用肥料が最も適しています。

腰水で育てる場合は緩効性化成肥料を用い、液体肥料を希釈する形で水中に混ぜても良いでしょう。

そこまで富栄養化の水域を求めないので、必要以上の施肥は必要はありません。

水量は抽水植物なので、根株が浸かる程度の水量がベストです。

腰水栽培の際は、鉢の1/2ほどが水中に埋没させます。

完全水性化を目指す場合、徐々に水嵩を増していき慣らしていくのが基本で、一度に全株を水中に投げ入れるのはNGです。

 

②オオアブノメの画像(写真)!特徴は?レッドデータに載っているの?

オオアブノメはシソ目オオバコ(ゴマノハグサ)科オオアブノメ属に分類されます。

草丈は20cmほどで護岸・用水路整備、除草剤が今より普及していなかった時代には“水田内雑草”として厄介者扱いを受けていました

一年生の湿性植物であり、繁殖方法は種子・有茎植物ですが葉脇や茎から根を出すことは滅多にありません。

そのため繁殖は極めて困難です。

昔は河川等の氾濫が多く、オオアブノメはこの氾濫に乗じ数を増やす『撹乱依存性』を持っていました。

現代はそうそう河川の氾濫は起きず、京都府では人工的に撹乱を起こしオオアブノメを増やすことに成功しています。

加えて除草剤の普及と進化・水田や沼地等の止水域の減少などにより、姿を減らしてしまいました。

そのためオオアブノメは環境省レッドリスト・レッドデータブック入りしており、絶滅危惧種(絶滅危惧II類)に指定されています。

 

③オオアブノメの開花時期や季節はいつ頃なの?愛知県に生息しているの?

開花時期は5〜6月にかけての春ごろです。

葉脇…つまり各葉の根本部分に、長さ数mmの極小・筒状の白色花をそれぞれ一つづつ咲きつけます。

愛知県にも生息しますが、県条例で『絶滅危惧種(絶滅危惧II類)』に指定されており、ほとんど見かけることはできません。

 

④オオアブノメの値段や販売価格はいくらぐらいなの?

オオアブノメはレッドデータに記載されていますが、罰則等の法律と紐付けされておらず普通に購入可能です。

値段は概ね一株1000〜2000円ほどになります。

 

⑤オオアブノメの苗の植え付け(植え方)や植え替えの時期とやり方は?

植え付けですが、苗の時点で直立し茎も肉質があるので、深めの用土を用意しましょう。

突然の突風などにも倒れない頑丈さは、根株の強さに依存する点も大きくなります。

特に初期苗は根をしっかりと張り地上部の葉や茎なとの樹勢が安定するまで安定した場所で栽培して下さい。

植え方ですが根株を傷つけないのは他の植物とも共通していますが、水中用土に植えつけるのはなかなか苦労するので、ピンセットなどを使うと上手くいきます。

オオアブノメの繁殖方法は種子が大半(稀ですが茎ふさから根を出すこともあるようです)であり、花期5〜6月を過ぎ種子をつけてから約5〜8ヶ月ほど生育します。

一年草であり短期間で子孫を残す形態を取るので、しっかり根付いたオオアブノメを無闇に植え替える必要はないでしょう。

もし何らかのアクシデントで新用土に植え付ける場合には、スコップなどで根株回りの古土ごと掘り起こし、そのまま移植します。

 

⑥オオアブノメの花言葉や学名や英語名はなに?

花言葉は『剽軽(ひょうきん)な』です。

河川の撹乱などで休眠種子が思わぬ場所から目を出す様から、このような花言葉が名付けられたという説があります。

学名は『Gratiola japonica』といいます。

その種小名から生息地が日本に集中することが分かります。

そのため英名もまた学名基準で『Gratiola japonica』もしくは属名のみの『Gratiola』と表記されるようです。

 

⑦オオアブノメの種類や品種は何があるの?

繁殖が困難なため品種は存在せず、同科同属の種類も他に1種が存在するのみです。

オオアブノメ属のもう一つの抽水植物『カミガモソウ」についてご説明していきましょう。

カミガモソウは日本固有種で九州・本州のみに生息しています。

近年(1920年)に初めて報告され、国外での発見例は未だありません。

カミガモソウは抽水植物ではなく、地上に生える草木です。

葉は柔らかく卵型の楕円形をしており、縁にギザギザの鋸歯を持つのが、オオアブノメと正反対ですね。

地上部の茎・葉はびっしりとした短毛に覆われており、特に葉に発生する短毛が異様に多くなります。

茎は茶褐色から赤色の多肉質であり、繁殖形態はオオアブノメと同じく種子主体で白い小花を咲きつけますが、閉鎖花が多く確認が取りづらい面もあります。

次にオオバコ科の近似種ですが、こちらは全て地上株になります。

『オオバコ』『トウオオバコ』そして帰化種の『ヘラオオバコ』が代表的な種類です。

 

それでは今回はこれで失礼します。

最後までご覧いただきありがとうございました。

 

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