【ルリソウのまとめ!】育て方や花言葉等7個のポイント!








 

みなさんこんにちは。

今回は、ルリソウについてまとめていきたいと思います。

 

ルリソウは“ムラサキ目ムラサキ科ルリソウ属の「山野草」であり、日本の固有種です。

上位分類で「シソ類」に属し、食卓に上がることでお馴染みの“シソ”の近縁種にもなります。

 

開花時期における鮮やかな花は瑠璃色をしており、これが和名の由来ともされています。

山岳地帯にひっそりと咲くことが多いので、なかなか発見が難しい野草として有名です。

 

今回は、ルリソウについてのポイント、

①ルリソウの育て方(環境、土、肥料、水やり)
②ルリソウの画像(写真)!花や種や果実や色の特徴は?
③ルリソウの開花時期や季節はいつ頃なの?分布や生息地は?原産地はどこ?北海道に生息しているの?
④ルリソウの値段や販売価格はいくらぐらいなの?
⑤ルリソウの苗の植え付け(植え方)や植え替えの時期とやり方は?
⑥ルリソウの花言葉や英語名や名前の由来や別名はなに?
⑦ルリソウの種類や品種は何があるの?ルリソウに似た花は何があるの?ヤマルリソウやエチゴルリソウやワスレナグサとの違いはなに?

 

以上7個の点についてお伝えします。

まずはルリソウの育て方からお伝えします!

 

目次(クリックで飛べます)

ルリソウの育て方は?

 

写真の様な場所に自生します。

 

ルリソウ栽培のコツは日光です。

 

あまり強い日差しは好まない野草で、春にかけて間接的によく日が当たり、夏場は必ず日陰に移動・移植しましょう。

また、本来は雑木林などに自生し、腐葉土などの堆積で栄養が多く…そして風通りの良い場所を好みます。

このような環境は湿度が高めなので、ルリソウを育てる際は自生環境に限りなく近づけてあげるのがコツとなります。

 

またルリソウは外気温に対しても非常に敏感です。

 

日本固有種であるルリソウですが、そのほとんどが本州以北に自生します。

しかも山岳地帯・鬱蒼とした雑木林の麓を自生地に選ぶので、育てる際は気温を低めに保つ必要があるでしょう。

そのため夏場の野外育成はほぼ枯れ落ちてしまいます。

 

その反面ルリソウは耐寒性が抜きん出て強い植物です。

 

晩秋から冬場にかけて、枯れ落ちて落葉し「枯死」してしまったかの様な状態になります。

ところがこの時点でルリソウは北海道の寒さにも耐える『休眠株』の形を取るので、くれぐれも早合点し廃棄しない様にして下さい。

 

ここからさらに詳しくお伝えします。

最初は、ルリソウが好む環境についてお伝えします!

 

ルリソウの育て方!環境はどうする?

 

ルリソウを育てる環境は“控えめな日光・光”、そして“外気温”が最重要となります。

 

前述した通り本州以北の地域では地植えも可能でしょうが、それ以外の地域ですと暑い季節(特に夏)を乗り切ることはできません。

素直に鉢植えに移植して、スムーズに室内に取り込める形が望ましいでしょう。

その反面、耐寒性はかなりの高さを持ち、国内の冬季はほぼ屋外で栽培可能です。

 

次に気温と並ぶ重要事項が“光”です。

 

山草の名の通り、うっすらとした木漏れ日が差すような森林地帯がルリソウ本来の自生地となります。

強い光・日光下には絶対に晒さないで下さい。

ルリソウはかなりの耐陰性も併せ持つので、室内光…あるいは少し日差しが入る程度の北側でも問題なく育ちます。

 

次は、ルリソウに適した用土についてお伝えします!

 

ルリソウを育てる際の適した用土は何?

 

ルリソウは基本的に用土に拘りのない山草です。

 

一般的な栽培用土としては市販の『山野草用培養土』で充分でしょう。

自作の混合用土を使いたい方は「腐葉土:鹿沼土(小粒と中粒):赤玉土(小粒)」をそれぞれ均等に混ぜ合わせて下さい。

 

次は、ルリソウに必要な肥料についてお伝えします!

 

ルリソウの育て方!肥料はどうする?

 

ルリソウに肥料を施す際は「春先」と「秋口」に限定し、それ以外は与えない様にします。

 

春先はちょうど冬場の休眠株が目を覚ます時期になります。

その際の手助けとして表土に撒くタイプの『緩効性化成肥料』を規定より少量から施して下さい。

ルリソウ株の状態(富栄養化で萎びたり部分枯れしていないか?)を注意深く見極めるのがポイントとです。

 

秋口には休眠状態に入る際のエネルギー補助の観点から、土中・表土いずれか1タイプの『緩効性化成肥料』を施します。

この際も春先同様、与え過ぎにはくれぐれも注意して下さい。

 

では次は、ルリソウの水やりポイントについてお伝えします!

 

ルリソウを育てる際の水の量はどうする?

 

ルリソウは鉢植えと地植えで水やりの際の水量に差があります。

 

まず、地植えのルリソウですが…移植や植え付け時には根付くまでたっぷりの水やりを行いましょう。

ただ一度根を張ってしまうと、そこまでの水量は必要とはしません。

表土が乾いたら適宜与える程度に留めます。

 

鉢植え時の場合も表土に乾きが見られたら随時水やりを行いますが、鉢底からこぼれるほど多めの潅水をする必要があります。

 

以上で基本的なルリソウの育て方については終わりです。

次はルリソウの写真(画像)をお見せします!

 

ルリソウの画像(写真)!花や種や果実や色の特徴は?

 

写真がルリソウです。

 

ルリソウはその名の通り、鮮やかな瑠璃色の花を咲かせます。

 

瑠璃色と言っても伝わりにくい部分があるのですが、安直に表現すれば『青〜紫色』でしょう。

花弁は5枚でありそれぞれが独立していますが、中央に白い小さな花のような器官を持ち、まるで花の中に花があるような特徴があります。

これは花冠の一部が吐出したもので、俗に『付属体』または『副花冠』と呼ばれています。

ルリソウの花径は約1.5〜2cmと小さく、その茎先に2叉に分かれる花序を規則正しくつけるのが特徴です。

 

特徴的な形のルリソウの果実の画像です。

 

反対に花期が終わりルリソウがつける果実は非常に地味の一言です。

 

果実はかなり得意な形を持ち、まるでドーナツ状…中心にくぼみのある輪っかのような形を取ります。

必ず規則正しい形に並ぶ4つの果実をつけ、色合いは茎とほぼ同色の黄緑色となります。

直径3mmほどと極小で、注意深く目を凝らさないとなかなか見つけられないでしょう。

ルリソウを始めとするルリソウ属の仲間は、この様な形の果実をつける事が多いのですが、ルリソウのみ果実に“トゲ”を持つので見極めるのは簡単です。

 

画像がルリソウの種子です。

 

そしてルリソウの種子ですが、やがて冬期を迎え株全体が枯れ始めると、果実も褐色になりやがて地面に落下します。

 

この果実の中に一つの種子が内包されており、春先になると新たに発芽するというわけです。

ルリソウの株全体の大きさは草丈10〜40cmと自生地の環境によりバラツキがあります。

ごく稀に変異体として紅紫色、そして真っ白な花を咲かせることもあり、かなりの希少種で高額取引されることもしばしばです。

このルリソウは『シロバナルリソウ』と呼ばれていますが、学術上の正式分類はされておらず、その学名はありません。

 

次は、ルリソウの開花時期や季節、分布や生息地、原産地や北海道に生息しているのかについてお伝えします!

 

ルリソウの開花時期や季節はいつ頃なの?分布や生息地は?原産地はどこ?北海道に生息しているの?

 

ルリソウの花の拡大画像です。

 

ルリソウの開花時期は4〜6月にかけての春真っ只中です。

 

その分布地は本州以北から北海道全域の寒冷地に限られますが、稀に『中国地方北部』での発見も報告されています。

ただ基本的に南日本を生息地に選ばない山野草と見ていいでしょう。

表題の通り北海道にももちろん自生しており、むしろ道内全域を選択するほど寒い気候(北海道は本州と異なり“亜寒帯気候”です)をルリソウは好みます。

ルリソウの原産地は日本に限られており、完全な『日本固有種』となります。

 

次は、ルリソウの値段や販売価格についてお伝えします!

 

ルリソウの値段や販売価格はいくらぐらいなの?

 

ECサイトで販売されている苗の写真です。

 

気になるルリソウの販売状況ですが、ネット販売・実店舗ともに取り扱っています。

 

気を付けたいのは実店舗の場合、なかなか温暖な地方では販売されないことです。

仮に販売されたとしても、休眠期前の冬期に限られてしまうので、本州以南にお住まいの方は取扱店の下調べ・入荷のタイミングを逃さないようにして下さい。

 

お値段はネット・実店舗ともに1000円以下です。

 

大きさに比例し値段が上がり必ずしも“苗”が用意されているわけではありません。

草丈10cmほどで500〜700円ほど、30cm以上になると1000円前後が相場となります。

 

次に、ルリソウの苗の植え付け(植え方)や植え替えの時期とやり方についてお伝えします!

 

ルリソウの苗の植え付け(植え方)や植え替えの時期とやり方は?

 

ルリソウの苗の植え付け適期は、休眠株が芽を出す前の春先、3月・4月初旬がベストです。

 

休眠明けのルリソウは日の光を多く必要とします、夏場の直射日光に晒されると、たちまち弱りきってしまいます。

この性質を考慮し、地植えの場合は春先によく日がが当たり、夏場には半木陰になるような場所に植え付けて下さい。

鉢植え時はさらに利便性が効くので、本格的に酷暑を迎える7〜8月までは日当たりの良い場所に置き、夏場を迎えたらエアコンの効いた室内に取り込んでしまいましょう。

 

植え方ですが、休眠状態なので冬から春に切り替わるタイミングのみ、日光に当て続けても構いません。

 

ただ、植え付け場所やお住まいの地域によっては地熱が上がりすぎることがあるので、様子を見ながら半木陰に移植・移動をして下さい。

あくまで株は休眠状態であり外気温や日光の照射に合わせ活動する生きた状態です。

芽を出し苗状になるまで購入時のまま置きつける方法もありますが、どうしても移植したい場合は周囲の用土ごと大雑把に移植する形が適します。

既に苗状態の場合も根株がまだ脆弱なので、鉢植え・地植え共にこの移植方法に倣いましょう。

 

ルリソウの植え替えについてですが、基本的に1年に1度、秋から冬にかけての休眠期に行います。

 

既に紹介した水持ちの良い用土ならば通年栽培が可能なはずです。

もしルリソウの樹勢が衰えたり、萎びたり枯れが見られたら、気温と日光量に要因がある可能性が大です。

本州以北は大丈夫…と思われがちですが、近年の温暖化や植え付け場所によっては、極端な高温…そして必要以上の日の光が当たり兼ねません。

 

本来ルリソウが要する光量は雑木林の木漏れ日、そして気温は北海道の亜寒帯・山岳地帯が適しているほどです。

 

どうしても地植えでうまくいかない場合は鉢植えに移植し、鉢植え時の場合は涼しい室内に取り込んでみましょう。

これでうまく栽培できない場合は水量を増やし、用土の入れ替えは一番最後の方法と考えた方がうまく育てることができます。

 

次は、ルリソウの花言葉や英語名や名前の由来や別名についてお伝えします!

 

ルリソウの花言葉や英語名や名前の由来や別名はなに?

 

ルリソウの花言葉は「私は考える」です。

仄暗い森林地位にひっそりと生えるルリソウの生態に、ぴったりの花言葉ですね。

 

英語名は『borage』と呼ばれますが、外国には自生しないので、しばしばムラサキ科のハーブ「ボリジ」と混同されてしまいます。

 

固有種なのでなかなか通じにくいのですが、基本的には学名基準の『Omphalodes krameri』もしくはルリソウ属を表す『Omphalodes』とも略されるようです。

単純に和名のローマ字表記『Rurisou』とも呼ばれています。

 

ルリソウの名前の由来は、その花色由来です。

 

ルリソウは漢字表記で瑠璃色の花を示す『瑠璃草』と書きます。

瑠璃色とは“濃い紫がかった鮮やかな青色”という意味です。

「瑠璃」は元々、仏教の神山である「須弥山(しゅみさん)」で発掘される鉱物・宝石であり、七宝の中の一つです。

瑠璃色はこの須弥山由来の瑠璃を表す色であり、花色はもちろん仏教が根付いた日本の風土により、この名が名付けられたという説が一般的ですね。

 

ルリソウの別名もまた、日本の風情に沿ったものとなります。

 

『蛍草・蛍唐草・蛍蔓』『ホタルカズラ』という別称を持ちますが、これは薄暗い森林にまるで蛍の光のように瑠璃色の花を点々と咲かせる様から名付けられました。

また極めてレアな白色の花を咲かせるルリソウは『白花玻璃草(シロバナハリソウ)』と呼ばれます。

 

最後に、ルリソウの種類や品種、ルリソウに似た花、ヤマルリソウやエチゴルリソウやワスレナグサとの違いをお伝えします!

 

ルリソウの種類や品種は何があるの?ルリソウに似た花は何があるの?ヤマルリソウやエチゴルリソウやワスレナグサとの違いはなに?

 

写真が「シロバナルリソウ」です。

 

ルリソウは野生種であり栽培が局所的にしかできないため、その種類・品種はほぼ存在しません。

 

ただ、先にご紹介した野外白変種である『シロバナルリソウ』が代表的な品種となります。

分類的には未だあやふやで、取り敢えずルリソウの下位分類種に位置付けられていますが、滅多に見られない「稀種」であり高額品種ともなります。

その名の通り本来なら瑠璃色をしている花が、全て真っ白になり、まるで同系統のルリソウには見えません。

 

ルリソウに似た花をつける野草は、やはり同属のムラサキ科ルリソウ属の植物でしょう。

 

国内には野外種が5種類存在しますが、面白いことにこれら全てが日本固有種…つまり日本国内にしか自生しません。

以下にルリソウ以外の4種を順番にご紹介します。

 

⚫️ アキノハイルリソウ

 

アキノハイルリソウの写真です。

 

2009年に新種記載されたばかりのルリソウ属の野草です。

中国地方…特に広島県を中心に自生分布し、従来はハイルリソウの変種『広島ハイルリソウ』と考えられていました。

地を這う茎を伸ばすのが特徴的で、その長さは約50〜70cmにも達します。

まだまだ未確認の部分が多い種であり、広島県の他には鳥取県に限定的に生息すると言われますが、他県にも越県し分布する可能性も示唆されます。

 

⚫️ ハイルリソウ

 

ルリソウ属の仲間で唯一、絶滅の可能性が示唆される種となります。

開花時期を過ぎると茎が地面に倒れ、根株に近い葉腋から新枝が出るのが特徴的です。

本来は愛知県のみに分布すると目されていましたが、絶滅した可能性がかなり高いと言われています。

2012年には環境省レッドリスト『絶滅危惧IA類(CR)』入りしており、迅速な保護・保全活動が強く望まれる種です。

 

残りの2種『ヤマルリソウ』『エチゴルリソウ』は同科ムラサキ科の野草『ワスレナグサ』と同じく、ルリソウと酷似しているので、その違いも併せ記述しましょう。

 

まず『エチゴルリソウ』についてです。

 

写真がエチゴルリソウです。

 

この種は山形・福島・新潟県の3県に自生し、その生息地でルリソウとの違い・種の同定がある程度絞られます。

ルリソウと混同しがちですが、その果実にカギ状突起が一切なく、その点で判別が可能です。

 

次に『ヤマルリソウ』ですが、こちらは分布地に大きな差が生じます。

 

上記画像がヤマルリソウです。

 

ルリソウが本州以北に分布するのに相反するように、ヤマルリソウは福島県付近を境にし、沖縄県以外の本州以南が自生地です。

見事に本州以北・以南で住み分けをしており、ヤマルリソウは四国・九州地方にまで自生しています。

花のつき方もルリソウが茎先端2又の花茎を取るのに対し、ヤマルリソウは分岐せず単一の花茎をつけます。

果実自体も他種同様にカギ状突起は一切なく、その縁は非常に滑らかになります。

 

この様に同じルリソウ属の草花でも自生地と果実の形状で、それぞれの種ははっきりと判別することが可能です。

 

最後に表題の『ワスレナグサ』ですが、本来この種はムラサキ科ワスレナグサ属であり、そもそもの分類に隔たりが生じます。

 

画像がワスレナグサです。

 

またこのワスレナグサは本来EU諸国由来の植物であり、元々日本に自生する種は「エゾムラサキ」一種のみです。

つまりワスレナグサは完全な外来種であり、明治時代に園芸用として輸入されたものが、日本各地に自生したのがルーツとなります。

ワスレナグサとルリソウの最大の差は花期の花を見れば一目瞭然です。

ルリソウの花弁中心部…つまり最初に説明した「付属体」「副花冠」は白色、ワスレナグサは鮮やかな黄色に色づきます。

 

この様に非常に類似した種が多いルリソウですが、分布地や花・茎に着目するとかなり容易に見分けることが可能となります。

 

それでは、今回お伝えしたことをまとめていきましょう!

 

ルリソウのまとめ!

 

いかがでしたでしょうか?今回お伝えした重要なポイントは7個ありました。

覚えているでしょうか?1個ずつ振り返っていきましょう!

 

①ルリソウの育て方(環境、土、肥料、水やり)

ルリソウは“控えめな日光・光”、そして“外気温”という環境が重要です。

本州以北では地植えも可能ですが、それ以外の地域だと夏場を乗り切れません。

鉢植えに移植して室内に取り込んでしまいましょう。

かなり高い耐寒性があり、冬季は屋外で栽培可能です。

気温と並ぶ重要事項が“光”です。

うっすらとした木漏れ日が差すような環境に留め、強い光・日光下には絶対に晒さないで下さい。

かなりの耐陰性も持つので、室内光や少し日差しが入る程度の北側でも問題なく育ちます。

基本的に用土に拘りません。

栽培用土としては市販の『山野草用培養土』で充分です。

混合用土を使う場合「腐葉土:鹿沼土(小粒と中粒):赤玉土(小粒)」をそれぞれ均等に混ぜ合わせて下さい。

肥料を施す際は「春先」と「秋口」に限定し、それ以外は与えません。

春先はちょうど冬場の休眠株が目を覚ます時期になります。

その際の手助けとして表土に撒くタイプの『緩効性化成肥料』を規定より少量から施して下さい。

秋口には休眠状態に入る際のエネルギー補助の観点から、土中・表土いずれか1タイプの『緩効性化成肥料』を施します。

鉢植えと地植えで水やりの際の水量に差があります。

地植えのルリソウですが…移植や植え付け時には根付くまでたっぷりの水やりを行いましょう。

ただ一度根を張ってしまうと、そこまでの水量は必要とはしません。

表土が乾いたら適宜与える程度に留めます。

鉢植え時の場合も表土に乾きが見られたら随時水やりを行いますが、鉢底からこぼれるほど多めの潅水をする必要があります。

 

②ルリソウの画像(写真)!花や種や果実や色の特徴は?

名前の通り、鮮やかな瑠璃色の花を咲かせます。

花弁は5枚でありそれぞれが独立していますが、中央に白い小さな花のような器官を持ち、まるで花の中に花があるような特徴があります。

これは花冠の一部が吐出したもので、俗に『付属体』または『副花冠』と呼ばれています。

ルリソウの花径は約1.5〜2cmと小さく、その茎先に2叉に分かれる花序を規則正しくつけるのが特徴です。

反対に花期が終わりルリソウがつける果実は非常に地味の一言です。

かなり得意な形を持ち、中心にくぼみのある輪っかのような形を取ります。

規則正しい形に並ぶ4つの果実をつけ、色合いは茎とほぼ同色の黄緑色となります。

ルリソウを始めとするルリソウ属の仲間は、この様な形の果実をつける事が多いのですが、ルリソウのみ果実に“トゲ”を持つので見極めるのは簡単です。

種子ですが、冬になり全体が枯れ始めると、果実も褐色になり地面に落下します。

この果実の中に一つの種子が内包されており、春先になると新たに発芽するというわけです。

ルリソウの株全体の大きさは草丈10〜40cmと自生地の環境によりバラツキがあります。

ごく稀に変異体として紅紫色、そして真っ白な花を咲かせることもあり、かなりの希少種で高額取引されることもしばしばです。

このルリソウは『シロバナルリソウ』と呼ばれていますが、学術上の正式分類はされておらず、その学名はありません。

 

③ルリソウの開花時期や季節はいつ頃なの?分布や生息地は?原産地はどこ?北海道に生息しているの?

開花時期は4〜6月にかけての春真っ只中です。

分布地は本州以北から北海道全域の寒冷地に限られ、稀に『中国地方北部』での発見も報告されています。

北海道にも自生しており、道内全域を選択するほど寒い気候(亜寒帯気候)をルリソウは好みます。

ルリソウの原産地は日本に限られており、完全な『日本固有種』です。

 

④ルリソウの値段や販売価格はいくらぐらいなの?

ルリソウの値段はネット・実店舗ともに1000円以下です。

 

⑤ルリソウの苗の植え付け(植え方)や植え替えの時期とやり方は?

植え付け適期は休眠株が芽を出す前の春先、3月・4月初旬にしましょう。

休眠明けのルリソウは日の光を多く必要としますが、夏場の直射日光には要注意です。

地植えの場合は春先によく日がが当たり、夏場には半木陰になるような場所に植え付けて下さい。

鉢植え時はさらに利便性が効くので、本格的に酷暑を迎える7〜8月までは日当たりの良い場所に置き、夏場を迎えたらエアコンの効いた室内に取り込んでしまいましょう。

植え方は休眠状態なので冬から春に切り替わるタイミングのみ、日光に当て続けても構いません。

植え付け場所により地熱が上がりすぎるので、様子を見ながら半木陰に移植・移動をして下さい。

あくまで株は休眠状態であり外気温や日光の照射に合わせ活動しています。

芽を出し苗状になるまで購入時のまま置きつける方法もありますが、どうしても移植したい場合は周囲の用土ごと大雑把に移植する形が適します。

苗の場合も根株がまだ脆弱なので、鉢植え・地植え共にこの移植方法に倣いましょう。

植え替えは基本的に1年に1度、秋から冬にかけての休眠期に行います。

既に紹介した水持ちの良い用土ならば通年栽培が可能です。

地植えでうまくいかない場合は鉢植えに移植し、鉢植え時の場合は涼しい室内に取り込みましょう。

ここまでしてうまく栽培できない場合は水量を増やし、用土の入れ替えは一番最後の方法と考えて下さい。

 

⑥ルリソウの花言葉や英語名や名前の由来や別名はなに?

花言葉は「私は考える」です。

英語名は『borage』と呼ばれますが、外国には自生せず、ムラサキ科のハーブ「ボリジ」と混同されがちです。

基本的には学名基準の『Omphalodes krameri』もしくはルリソウ属を表す『Omphalodes』とも呼ばれています。

和名のローマ字表記『Rurisou』の呼称もあります。

名前の由来は花色からきています。

ルリソウは漢字表記で瑠璃色の花を示す『瑠璃草』と書きます。

瑠璃色は“濃い紫がかった鮮やかな青色”という意味です。

ルリソウの別名は『蛍草・蛍唐草・蛍蔓』『ホタルカズラ』という別称を持ち、暗い森林に蛍の光のように瑠璃色の花を点々と咲かせる様から名付けられました。

レアな白色の花を咲かせるルリソウは『白花玻璃草(シロバナハリソウ)』と呼ばれています。

 

⑦ルリソウの種類や品種は何があるの?ルリソウに似た花は何があるの?ヤマルリソウやエチゴルリソウやワスレナグサとの違いはなに?

野生種であり栽培が局所的にしかできないため、その種類・品種は存在しません。

野外白変種である『シロバナルリソウ』が代表的な品種となります。

ルリソウに似た花をつける野草は、同属のムラサキ科ルリソウ属の植物です。

国内には野外種が5種類存在しますが、全てが日本固有種となります。

アキノハイルリソウは2009年に新種記載されたばかりのルリソウ属の野草です。

広島県を中心に自生分布し、従来はハイルリソウの変種『広島ハイルリソウ』と考えられていました。

地を這う茎を伸ばし、長さは約50〜70cmにも達します。

未確認の部分が多い種であり、広島県の他には鳥取県に限定的に生息しますが、他県にも越県し分布する可能性も示唆されます。

ハイルリソウはルリソウ属の仲間で唯一、絶滅の可能性が危惧されています。

開花時期を過ぎると茎が地面に倒れ、根株に近い葉腋から新枝が出るのが特徴的です。

2012年には環境省レッドリスト『絶滅危惧IA類(CR)』入りしており、迅速な保護・保全活動が強く望まれる種です。

残りの2種『ヤマルリソウ』『エチゴルリソウ』は同科ムラサキ科の野草『ワスレナグサ』と同じく、ルリソウと酷似しているので、その違いも併せ説明します。

まず『エチゴルリソウ』についてです。

この種は山形・福島・新潟県の3県に自生し、生息地でルリソウとの違いがある程度絞られます。

ルリソウと混同しがちですが、その果実にカギ状突起が一切なく、その点で判別が可能です。

次に『ヤマルリソウ』ですが、こちらは分布地に大きな差が生じます。

ルリソウが本州以北に分布するのに相反し、ヤマルリソウは福島県付近を境にし沖縄県以外の本州以南に自生します。

花のつき方もルリソウが茎先端2又の花茎を取るのに対し、ヤマルリソウは分岐せず単一の花茎をつけます。

果実自体も他種同様にカギ状突起は一切なく、その縁は非常に滑らかになります。

最後に『ワスレナグサ』ですが、この種はムラサキ科ワスレナグサ属であり、そもそもの分類に隔たりが生じます。

このワスレナグサは本来EU諸国由来の植物であり、元々日本に自生する種は「エゾムラサキ」一種のみです。

完全な外来種であり、明治時代に園芸用として輸入されたものが、日本各地に自生したのがルーツとなります。

最大の差は花期の花を見れば一目瞭然です。

ルリソウの花弁中心部…つまり最初に説明した「付属体」「副花冠」は白色、ワスレナグサは鮮やかな黄色に色づきます。

この様に非常に類似した種が多いルリソウですが、分布地や花・茎に着目するとかなり容易に見分けることが可能となります。

 

それでは今回はこれで失礼します。

最後までご覧いただきありがとうございました。

 

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