みなさんこんにちは。
今回は、アローカシア・アマゾニカについてまとめていきたいと思います。
アローカシア・アマゾニカは東南アジア原産のサトイモ科の観葉植物として広く親しまれています。
実はこの種は独立種ではなく交雑種、しかも野生で自然交雑したという変わり種です。
そのような交雑種ですが、丈夫なサトイモ科の植物として、観葉植物の入門種として初心者にもお勧めできる品種となります。
今回は、アローカシア・アマゾニカについてのポイント、
以上8個の点についてお伝えします。
まずはアローカシア・アマゾニカの育て方からお伝えします!
目次(クリックで飛べます)
アローカシア・アマゾニカの育て方は?成長速度は早いの?冬越しは可能?
アローカシア・アマゾニカの成長速度は、四季のある日本では他の観葉植物と大差ありません。
遅からず早からず…と言ったところで、特別急激に育ちすぎるということもないでしょう。
元々は熱帯・亜熱帯気候の東南アジアに自生するので、成長期は夏期にピークを迎えます。
気になるのが冬期ですが、耐寒性に劣る種類なので素直に室内に取り込むのがベストです。
『水やり』の項でお話ししますが、日頃から乾燥寄りに育てると、アローカシア・アマゾニカの樹液濃度が増し、より耐寒性が上がります。
ここからさらに詳しくお伝えします。
最初は、アローカシア・アマゾニカが好む環境についてお伝えします!
アローカシア・アマゾニカの育て方!環境はどうする?
アローカシア・アマゾニカは基本的に春から秋にかけて屋外栽培が可能です。
ただ夏の直射日光にはかなり弱い面があり、園芸用遮光シートを用いたり、半木陰に置き付けて下さい。
直射日光に晒され続けると、南国の観葉植物とはいえ確実に葉枯れしてしまうので、この点は要注意です。
滅多にありませんが屋外気温が40℃を超える環境下では、確実に葉枯れ・枯死に繋がるので早急に対処しなければいけません。
反対に冬期のアローカシア・アマゾニカは素直に屋内栽培に切り替えた方が良いでしょう。
温室や簡易ビニールハウスがあれば良いのですが、本種は熱帯産観葉植物としては珍しく「耐陰性」も持ち合わせています。
室内の窓辺や暗めに感じる屋内光でも十分なので、冬期の温度低下によるダメージ軽減に努めて下さい。
アローカシア・アマゾニカは東南アジアの自然下で『アローカシア・ロウィー』と『アローカシア・サンデリカ』の2種が自然交雑した品種です。
交雑種らしく環境変化に強く、その性質はかなり頑健ですので、上記に述べたことを守ればまず順調に栽培可能でしょう。
次は、アローカシア・アマゾニカに適した用土についてお伝えします!
アローカシア・アマゾニカを育てる際の適した用土は何?
アローカシア・アマゾニカを育てる際には必ず水はけの良い用土を用いましょう?
保湿性の高い用土だと根腐れを起こしやすく、本来の生育環境もそう頻繁に降雨はないからです。
最も手っ取り早い『観葉植物の土』などの既製品でもややジメジメしがちなので、観葉植物の土:赤玉土:鹿沼土を2:1:1にした混合用土を作ってください。
次は、アローカシア・アマゾニカに必要な肥料についてお伝えします!
アローカシア・アマゾニカの育て方!肥料はどうする?
基本的には施肥をしなくても問題なく育ちます。
もちろん肥料を施した方が生育が良くなるので、肥料については個々人で判断して下さい。
冬期の施肥はNGです。
この時期はアローカシア・アマゾニカの成長が非常に緩慢になるので、肥料を与えると肥料焼けが起こり逆効果になります。
春から秋にかけて(5~10月頃)の成長期に速効性液体肥料・緩効性化成肥料を10日に一度施すと良い結果が出るでしょう。
緩効性化成肥料は根株から離れた部分に置き肥し、液体肥料は株の様子を見ながら水道水で希釈しながら与えます。
では次は、アローカシア・アマゾニカの水やりポイントについてお伝えします!
アローカシア・アマゾニカを育てる際の水の量はどうする?
アローカシア・アマゾニカは外気温の低下と共に休眠状態に入る性質を持ちます。
そのため水やりの量は外気温・季節に強く依存する植物です。
春から秋にかけての成長期でも過剰な水やりは必要ありません。用土表面が乾いたら適宜与える程度で問題ないでしょう。
逆に冬期は用土表面ではなく、用土全体が完全に乾燥したら水やりをするのが鉄則となります。
15℃を境に成長が鈍るので、この温度を目安に水分量を調整すると分かりやすいです。
また、アローカシア・アマゾニカは高湿度の環境も好みます。
そのため葉の表と裏にスプレーなどで葉水を与えると、より健康な栽培が可能です。
葉水は根株への水やりとは違い、厳密に行わなくても良いでしょう。
水やりなどの際、葉の表面などがカサカサしていたら軽くスプレーする程度に留めておきます。
この葉水はハダニなどの害虫予防にもなりますので、アローカシア・アマゾニカの栽培にはかなり有用です。
以上で基本的なの育て方については終わりです。
次は、アローカシア・アマゾニカの写真(画像)をお見せします!
アローカシア・アマゾニカの画像(写真)!花の特徴は?どれくらいの大きさになるの?
上記写真がアローカシア・アマゾニカです。
写真がアローカシア・アマゾニカの特徴的な花となります。
アローカシア・アマゾニカはかなり個性的な花をつけることで有名です。
サトイモ科に属する他の植物同様、一目見ると大きな花びら一枚に、中央に雄蕊らしきものが鎮座しているように見えます。
実はこの白身がかった緑色を持つ花びらのようなものは『仏炎苞』と呼ばれ、厳密に言うとアローカシア・アマゾニカの花ではありません。
中央部分の雄蕊に見えるものが『肉穂花序』と呼ばれるアローカシア・アマゾニカの花で、花びらと見間違う『仏炎苞』は花序を保護する役割を担っています。
花自体の大きさはかなり小ぶりで、栽培する際も株の根元付近に細々と発生するので、見逃さないように気をつけましょう。
その大きさは仏炎苞など花を構成する器官を合わせて、約5〜10cmといったところです。
それでは次に、アローカシア・アマゾニカの開花時期や季節、新芽はいつ頃出てくるのかについてお伝えします!
アローカシア・アマゾニカの開花時期や季節はいつ頃なの?新芽はいつ頃出てくる?
アローカシア・アマゾニカの開花時期は成長期に当たる6〜8月ごろの、初夏から真夏にかけてです。
新芽を生やす時期ですが、 アローカシア・アマゾニカは開花時期以外は滅多に葉を生やさない植物として有名です。
開花時期が終わり、その花が落ちた時が新芽が生えるタイミングとなります。
花が枯れ落ちると即座に新芽が発生し、おおよそ1ヶ月ほどの速さで驚くほどに成長します。
1ヶ月も経つと元の葉・他の葉よりも大きくなる場合もあるくらいなんです。
概ね5~10月の間がアローカシア・アマゾニカの成長期です。
この時期に差しかかると急速に新芽を出すので、気温や置き場所(15℃以上で直射日光の当たらない場所)・水やりは表土が乾いたら頻繁に行いましょう。
次に、アローカシア・アマゾニカの値段や販売価格についてお伝えします。
アローカシア・アマゾニカの値段や販売価格はいくらぐらいなの?
写真はアローカシア・アマゾニカの初期苗です。
写真の様に条件が良ければここまで巨大化します。
アローカシア・アマゾニカの値段は2枚葉の苗で約1,000円台、6号鉢で十分育ち切った成木になると最高額で5,000円前後になります。
安定して栽培できる3〜4号鉢の流通が多く、販売価格も約2,000円ほどですので、この大きさから育て始めると安心ですね。
次に、アローカシア・アマゾニカの苗の植え付け(植え方)や植え替えの時期とやり方についてお伝えします!
アローカシア・アマゾニカの苗の植え付け(植え方)や植え替えの時期とやり方は?
上記写真は鉢植え時の植え替えの様子です。
アローカシア・アマゾニカの植え付けは一般的には苗の時期に行います。
基本的にアローカシア・アマゾニカの栽培は、成育温度を約15℃以上に保ちましょう。
そのため冬期の越冬は国内では不可能ですので、必ず鉢植えにして栽培してください。
どうしても地植えにしたい方は、外気温が15℃を下回った時点で必ず鉢上げする必要があります。
必然的にアローカシア・アマゾニカの苗の植え付けは鉢に行います。
鉢の大きさは3~3.5号ポットほどで構いません。
アローカシア・アマゾニカの苗の植え付け方法(植え方)ですが、本種は水捌けの良い環境を非常に好みます。
そのためまず、鉢底には水捌けを良くするための軽石などといった鉢底石を必ず敷いてください。
耐陰性と耐暑性には非常に優れているので、15℃以上の環境をクリアできれば栽培はかなり容易です。
具体的な植え付け方法ですが、まず植え付け適期は5月から8月の4ヶ月間にも渡ります。
ただし、耐暑性を持つとはいえ日本の夏は世界的に見ても過酷な暑さなので、40℃近い猛暑日は植え付けは避けた方が無難です。
植え付け用土は既にご紹介した、観葉植物の土:赤玉土:鹿沼土を2:1:1にした混合用土で構いません。
苗状態のアローカシア・アマゾニカは根があまり生えていないことが多いので、植え付け直後はやや多めに水やりをしてください。
直射日光に当て続けると葉焼けし枯死してしまうので、風通しの良い半木陰や室内の通気性の良い所に置き育て上げてみましょう。
次にアローカシア・アマゾニカの植え替えについてご説明します。
写真がアローカシア・アマゾニカの植え替えの様子です。
基本的に鉢の中が根でいっぱい(根づまり)が起こったら植え替えます。
植え替えのスパンは平均して約1~2年であり、鉢底から根が見えるような状態ならすぐに行ってください。
サトイモ科の植物なので、根株の中心がイモ状に盛り上がっています。
この部分は根株で一番重要な部位になるので、くれぐれも傷つけないように注意しましょう。
植え替える鉢は一回り大きなものを使用してください。
傷んだり枯れたりしている根は適宜ハサミなどで切り取り、新しい根の成長を促します。
次は、アローカシア・アマゾニカの殖やし方!どのように増やす事ができるのかについてお伝えします。
アローカシア・アマゾニカの増やし方!どのように増やす事ができるの?
上記画像の根株左付近に子株が発生しています。
アローカシア・アマゾニカの増やし方は「株分け」「葉挿し・挿し木」の2通りの方法が主流です。
「種まき」は難易度が高く通常の栽培で増やすには、ほぼ用いられません。
画像は約50cmほどの親株から取り分けた子株です。
最も簡単に本種を増やす方法が『株分け』です。
アローカシア・アマゾニカは成長期・花期・植え替え期に、表土と根株の境目附近に子株をつけます。
この子株を親株を傷つけないように上手く取り分け、そのまま育てる方法です。
株分け直後の子株は発根していないことが多いので、十分に根を伸ばすまで水につけて絞った水苔で栽培しましょう。
子株に十分な発根が見られたら、親株と同じ用土・環境などに移行し通常通りの栽培を行います。
次に用いられる方法として『茎挿し』が挙げられます。
この茎挿しという方法は株分けと比べると、かなり難易度が上がるのでご注意ください。
やり方自体は簡単で、まず立ち上がっており樹勢の良い茎を2~3節を目安にカットした『差し穂』を作りましょう。
成長を始める6月から8月付近に行うと成功率が上がるので、この時期に行うのがベストです。
葉挿しをする用土は水苔・赤玉土のいずれかにし、水分をやや多めに含ませ、差し穂の1/3ほどを差し込んでください。
その後も水やりは多めにし、半木陰に静かに置きつけてあげます。
上手く行けば約1ヶ月後に発根し、その2~3ヶ月後には新芽が発生することでしょう。
新芽が発生し苗状態になったら、通常のアローカシア・アマゾニカの栽培方法に切り替えられます
※ただこの方法は失敗率の方が多く、日々適切な湿度・温度・水分量がシビアに求められるので、毎日頻繁に手入れできる時間がある方に限られます。
そして最も難易度が高い方法が『芋からの発生』と『根株をカット』する方法です。
少し手順を誤ると全ての株がダメになってしまうので、栽培初心者の方は参考程度にお聴きください。
上記写真の根株内に点々とある丸い塊が芋です。
アローカシア・アマゾニカは別名クワズイモ、国内でもおなじみの里芋の近縁種です。
里芋ほど大きな芋は作りませんが、植え替え時などに点々と小さな芋が確認できます。
時折この芋はポロッと落ちてしまうことがありますが、この芋からも発芽が可能なんです。
芋の正式名称は『根茎』といい、殖やし方はとても簡単で水分が多めの赤玉土に植え込むだけです。
植え込んだ後は発芽するまでは20℃以上の日当たりの良い場所に、発芽してからは光量を若干落としましょう。
この方法はある意味種まきに近いのですが、発芽までの時間がかなりの長期に及ぶこと、そして交雑種であるアローカシア・アマゾニカには少し不向きです。
写真は十分成熟したアローカシア・アマゾニカの根株を上下に切り分けものです。
最後にご紹介する殖やし方は、最も最難関である根株の上下分離です。
文字通りアローカシア・アマゾニカの根株を上下に均一に切り、下部の部分を植え付け発芽を期待する方法となります。
根株へのダメージがかなり大きく予後も難しいので、通常は熟練者の方や専門家が充分成長しきった50~60cmほどの個体に対して行います。
鋭利な刃物で思い切って根株を上下均等にスッパリと切断し、その後下部分の根は5~10分ほど切断面を水にさらします。
根株の切り口にはダメージ軽減・発芽促進のため、炭などを塗ると良いでしょう。
水揚げした下部分の根株は赤玉土に植え付けて新芽が出るまで用土水分は多めを保ってください。
この方法は最も新芽が早く発生し伸長する上に、最初から大きめのアローカシア・アマゾニカの株が作り上げられるという利点があります。
以上アローカシア・アマゾニカの増やし方には主流と専門の増やし方が、それぞれ2通りあります。
専門の増やし方はアローカシア・アマゾニカの栽培にかなり慣れてから行うようにしてください。
次は、アローカシア・アマゾニカの花言葉や英語名についてお伝えします。
アローカシア・アマゾニカの花言葉や英語名はなに?風水との関係性は?
アローカシア・アマゾニカの花言葉は『復縁』『仲直り』です。
その花部が肉穂花序を仏炎苞が優しく包み込むような形をしているのが花言葉の由来とされます。
このため特に女性に根強い人気があるようです。
また芋から栽培すると、新芽が地上に突き出た芋の先に大きく広がる事から『出世芋』という和名を持ちます。
花言葉ではありませんがこの和名から、出世や活躍を期待する応援相手などにプレゼントとしてよく送られるようですね。
英語名ですが、専ら学名の『Alocasia amazonica』と呼ばれることがほとんどです。
俗称として、その大きな葉が象の耳に似ていることから『Elephant’s Ear』とも呼ばれています。
アローカシア・アマゾニカは風水において『陽の気』を持つと言われます。
そのため風水的には恋愛や家族、仕事などの対人関係の運気上昇に用いられるそうです。
置き場所は人が大勢集まるようなリビングや休憩所などが最適でしょう。
最後に、アローカシア・アマゾニカの種類や品種、ポリーやドワーフなどの違いについてお伝えします。
アローカシア・アマゾニカの種類や品種は何があるの?ポリーやドワーフなどの違いはなに?
そもそもアローカシア・アマゾニカ自体が2野生種の交雑種であり、同じ科の植物は世界で約60種以上にも昇ります。
主題にある『ポリー』や『ドワーフ』などは、その大きさで品種分けされています。
野生種としては『アローカシア・ロウィー』と『アローカシア・サンデリアナ』が全く同じ地域に分布しており、その交雑種が『アローカシア・アマゾニカ』という訳です。
かなりメジャーな観葉植物なので多くの種類・品種が幅広く知られています。
今回は流通に乗り、手に入りやすい代表種・品種について個別にご紹介していきましょう。
● アローカシア・ロウィー
写真がアローカシア・アマゾニカの交配親『アローカシア・ロウィー』です。
アローカシア・ロウィーはアローカシア・アマゾニカの片親だけあり、非常にアマゾニカに酷似します。
ただ葉の色は青緑に近く、葉脈のみ白色味を帯びるのがアマゾニカとの違いでしょう。
葉裏や茎に濃い紫色が発現する事もあり、アマゾニカとは別の意味で観賞価値があります。
●アローカシア・サンデリアナ
上の写真があアローカシア・サンデリアナです。
古くから植物愛好家の垂涎の的であり、アマゾニカが出回ったばかりで高額の頃に人気を博しました。
葉の基部がアマゾニカより鋭角に切れ込んでおり、葉脈数も極端に少なくなります。
現在はアマゾニカと全く立場が逆転し、アマゾニカの普及に伴い流通量が減りつつある希少種です。
アローカシアの仲間では例外的に耐寒性が非常に強く、-5℃まで耐えることができます。
●クワズイモ
非常に大きく育ったクワズイモの写真です。
中国南部や台湾、東南アジアなどの熱帯・亜熱帯に自生し、国内でも四国・九州南部から沖縄県や周辺の島々で野生種が確認できます。
東南アジア諸国では葉を傘代わりに使用する地域もあるほどで、50cmオーバーの巨大な葉がトレードマークです。
塊状の芋は持たず根茎を発達させ、そこに栄養分を蓄える習性があります。
●インドクワズイモ
インドクワズイモの画像です。
しばしばクワズイモと同一種され、ホームセンターなどではクワズイモと混同して販売されがちです。
ですが本種は耐寒性が全くなく、15℃を下回ると弱ってしまいます。
高い気温を好むので草丈が約2mを超える大型株もあり、クワズイモより巨大化します。
国内では沖縄県本土、及び琉球諸島にかなりの数が帰化しており、在来種との共存が今後の課題になるほどです。
では表題にあるポリー(アローカシア・ポリー)やドワーフ(アローカシア・ドワーフ)とアローカシア・アマゾニカの違いはどの様なものなのでしょうか?
実はポリー・ドワーフの両種ともアマゾニカの矮性品種(※同じ種類内でも丈の低いもの)であり、単なる流通・商品名にすぎません。
要するにアローカシア・アマゾニカを増やす上で稀に発現する小型の株を品種固定したもの、と考えれば分かりやすいでしょう。
そのためポリー・ドワーフ・アマゾニカの3種は分類学的に言えば、その全てがアローカシア・アマゾニカという訳です。
それではポリーとドワーフについて簡単にご説明しましょう。
●アローカシア・ポリー(アローカシア・アマゾニカ・ポリー)
上記画像がアローカシア・ポリーです。
アローカシア・ポリーは先に述べたアローカシア・アマゾニカの矮性品種(わいせいひんしゅ)です。
アマゾニカより葉柄が短く全体的にコンパクトなので、比較的大き目に育つアマゾニカよりも室内栽培に向いています。
アマゾニカを育てたい…ですがなかなかスペースが取れない、そんな方にドワーフと並び絶大な人気を誇ります。
●アローカシア・ドワーフ
上記画像がアローカシア・ドワーフです。
写真の様にある程度成長しても、片手に収まるほど矮小になります。
小型種ですがアマゾニカと同様の栽培方法で、その育成を楽しむことが可能です。
最大2mにまで育つアマゾニカより一回り二回りほどのサイズで、葉も密集するため見応えがあります。
この様にアローカシア・アマゾニカの種類・品種はかなり数が多く、栽培する方の生活スタイルや住居スペースに合わせて選べる利点があります。
観葉植物として魅力的な上に種々の品種・種類が選べるので、観葉植物として人気が根強いのも納得できますね。
それでは、今回お伝えしたことをまとめていきましょう!
アローカシア・アマゾニカのまとめ!
いかがでしたでしょうか?今回お伝えした重要なポイントは8個ありました。
覚えているでしょうか?1個ずつ振り返っていきましょう!
①アローカシア・アマゾニカの育て方(環境、土、肥料、水やり)
耐寒性がないので気温は15℃程度が目安です。
国内では春から秋にかけて屋外栽培ができますが、直射日光には気をつけましょう。
また気温が高すぎても良くないので、真夏の酷暑日は半木陰や室内栽培が向きます。
熱帯産観葉植物としては珍しく「耐陰性」を持つので、栽培環境はかなり融通が利きます。
『アローカシア・ロウィー』と『アローカシア・サンデリカ』の2種が自然交雑した品種です。
保湿性の低い水はけの良い用土を用いましょう。
一般的な『観葉植物の土』などの既製品でも本種にとって高湿度なので、観葉植物の土:赤玉土:鹿沼土を2:1:1にした混合用土を作ってください。
基本的には施肥をしなくても問題なく育ちます。
施肥料をする際は、春から秋にかけて(5~10月頃)の成長期に速効性液体肥料・緩効性化成肥料を10日に一度施しましょう。
②アローカシア・アマゾニカの画像(写真)!花の特徴は?どれくらいの大きさになるの?
花は仏炎苞に包まれ、その内部に肉穂花序を咲きつけます
大きさは草丈約50cmから最大2mにまで育ちます。
③アローカシア・アマゾニカの開花時期や季節はいつ頃なの?新芽はいつ頃出てくる?
開花時期は6~8月にかけての夏期です。
新芽は8月以降、花が落ちた季節や春から開花期の手前に発生し、冬期は休眠し新芽は出しません。
④アローカシア・アマゾニカの値段や販売価格はいくらぐらいなの?
2枚葉の初期苗が1,000円ほど、育ちきった株が5,000円超、安定して流通する若株が2,000~3,000円ほどです。
⑤アローカシア・アマゾニカの苗の植え付け(植え方)や植え替えの時期とやり方は?
植え付け適期が5~8月頃、植え替えは鉢植えの場合に行い、根づまり等が見られたら随時行います。
15℃を下回る環境での植え付け・植え替えは控えて下さい。
基本的に非常に丈夫な観葉植物なので、植え付け・植え替え共に特筆すべき点はほぼありません。
傷んだり枯死した根は取り除き、軽く古土をはらう程度にし新しい用土に移植しましょう。
⑥アローカシア・アマゾニカの増やし方!どのように増やす事ができるの?
株分け・葉挿し・イモの発芽・根株の切り分けで増やすことができ、後者になるにつれ難易度が上がります。
長期間育てていると根株に子株をつけるので、その部分を慎重に取り分けて新しい鉢に植え付けましょう。
葉挿しは育ちが良く勢いが強い茎を鋭利な刃物で切断し、数樹分ほど水につけ挿し穂状態にします。
用土は新しく清潔な赤玉土や鹿沼土に突き刺し、発根が見られたら苗の栽培に倣い栽培してください。
根株にポツポツと小さなイモが見られるので適量摘心し、発芽させる方法もあります。
根株を上下分離し下半分から新芽を発生させ増やす方法もありますが、リスクが大きくプロ向きの増やし方なのであまりお勧めできません。
⑦アローカシア・アマゾニカの花言葉や英語名はなに?風水との関係性は?
アローカシア・アマゾニカの花言葉は『復縁』『仲直り』です。
肉穂花序を仏炎苞が優しく包み込むような様が由来とされます。
英語名は学名の『Alocasia amazonica』と呼ばれることがほとんどです。
俗称として葉が象の耳に似ていることから『Elephant’s Ear』とも呼ばれます。
風水においては『陽の気』を持つとされ、風水的には恋愛や家族、仕事などの対人関係の運気上昇に関係があります。
人が大勢集まるようなリビングや休憩所などが置く場所としては最適でしょう。
⑧アローカシア・アマゾニカの種類や品種は何があるの?ポリーやドワーフなどの違いはなに?
元親であるアローカシア・ロウィーやサンデリアナ、クワズイモやインドクワズイモが代表的な種類です。
ポリーとドワーフはアマゾニカの矮性品種であり、分類的にはアマゾニカに全てまとまります。
それでは今回はこれで失礼します。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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