【オオヤマサギソウのまとめ!】栽培方法や花言葉等7個のポイント!








 

みなさんこんにちは。

今回は、オオヤマサギソウについてまとめていきたいと思います。

 

オオヤマサギソウはラン科ツレサギソウ属に分類される多年草です。

名前が似る「サギソウ」と混同されがちですが、こちらはサギソウ属の草花であり、あくまで近縁種に過ぎません。

 

今回は、オオヤマサギソウについてのポイント、

①オオヤマサギソウの育て方(環境、土、肥料、水やり)
②オオヤマサギソウの画像(写真)!色や葉っぱや花の特徴は?レッドデータに載っているの?
③オオヤマサギソウの開花時期や季節はいつ頃なの?兵庫県にあるの?
④オオヤマサギソウの値段や販売価格はいくらぐらいなの?
⑤オオヤマサギソウの苗の植え付け(植え方)や植え替えの時期とやり方は?
⑥オオヤマサギソウの花言葉はなに?
⑦オオヤマサギソウの種類や品種は何があるの?似た花はなにがある?オオバノトンボソウやヤマザキソウとの違いはなに?

 

以上7個の点についてお伝えします。

まずはオオヤマサギソウの育て方からお伝えします!

 

目次(クリックで飛べます)

オオヤマサギソウの育て方(栽培方法)は?

 

オオヤマサギソウは国内の山野や高山地・湿原付近に自生しています。

 

その数は全国的に減少傾向であり、ほとんどの自治体では独自の保護施策が取られているので、保護自治体での野外採取は避けてください。

時折、園芸店などに入荷するので正規ルートでの購入が大原則となります。

 

オオヤマサギソウの育て方(栽培方法)はかなり難しい部類に入ります。

 

野生下ではやや標高の高い山野の針葉樹林内部や、稀に棚田・水田のあぜなどにも自生することがあります。

そのため耐寒性にはめっぽう強いのですが、暑さに脆い植物です。

夏場の酷暑時にはエアコンを稼働させる必要も生じます。

 

オオヤマサギソウは「山野草用土」や「基本培養土」などを使い、特別な用土は不要です。

開花期は7〜8月とかなり短期間であり、その後は不活発になります。

 

痩せ気味の土地に生えることが多く、デリケートなため、化学肥料はほぼ使えません。

基本肥料は油粕肥料となります。

春と秋の年2回油粕肥料を与え、7〜8月の成長期には「有機性」の速効性肥料が有効です。

 

本来オオヤマサギソウは湿地帯やジメジメとした土壌を好むので、水やりは多めに行ってください。

そのような環境を好むので、日陰を好みますが、間接的に日が差し込まなければ成長不良を起こします。

適度な明るさを保っている日陰…このような場所がベストでしょう。

 

冬場には落葉するので、その際の湿度・気温の管理・水分量・適度な栄養など、匙加減がかなり難しくなります。

 

ここからさらに詳しくお伝えします。

最初は、オオヤマサギソウが好む環境についてお伝えします!

 

オオヤマサギソウの育て方!環境はどうする?

 

オオヤマサギソウは半陰半陽…つまり完全な日陰ではなく、時折日差しが差し込んだり、間接光がふんだんな「明るい日陰」を好みます。

 

かなり矛盾した表現ですが、原生地は針葉樹林地帯の縁や他の草が生い茂る水場近くです。

この環境を用意するのが大前提となります。

 

更にオオヤマサギソウは他の木々や草花が生い茂るという、かなり痩せた土地に多く見られます。

育成環境もこちらに合わせ、慎重に生育状態を観察し続けましょう。

 

次は、オオヤマサギソウに適した用土についてお伝えします!

 

オオヤマサギソウを育てる際の適した用土は何?

 

オオヤマサギソウは各メーカー市販の「山野草用の培養土」や「草花用用土」「基本培養土」を用土として使用します。

 

基本的にオオヤマサギソウを育成する際は、用土に神経質になる必要はありません。

ただし、水捌けが良く乾燥する用土・化学肥料が混入している用土、これらは避けてください。

 

次は、オオヤマサギソウに必要な肥料についてお伝えします!

 

オオヤマサギソウの育て方!肥料はどうする?

 

オオヤマサギソウに化学肥料を与えるのはNGです。

自然由来の有機肥料以外を使うのは逆効果であり、オオヤマサギソウに取っては毒にしかなり得ません。

 

基本的に与えて良い肥料は油粕肥料となります。

 

油粕肥料は主に植物を由来として作られた有機肥料であり、葉や茎を育てる窒素化合物を多く含みます。

栄養の乏しい土地で、他の植物の落ち葉等の分解物に依存するオオヤマサギソウにとり、最も適した肥料です。

 

7〜8月の開花期と成長期には液体肥料も使用できますが、こちらも有機物由来のものが原則となります。

 

では次は、オオヤマサギソウの水やりポイントについてお伝えします!

 

オオヤマサギソウを育てる際の水の量はどうする?

 

オオヤマサギソウは水分量を多く求める植物です。

 

低温多湿を最も好むので、休眠期でもしっとりとした土壌を保つようにします。

開花期は成長を促すため、毎日の水やりは必須となります。

 

ただ、あまりにビショビショの状態にしてしまうと、根腐れを起こし呆気なく枯れてしまいます。

 

オオヤマサギソウは確かに多量の水分を求めますが、ごく僅かな量の差でダメージを受けやすいのです。

そのため通常のジョウロ等ではなく、夜露や霧など生息地に合わせ「霧吹き」でつぶさに観察しながら水やりを行ってください。

 

以上で基本的なオオヤマサギソウの育て方については終わりです。

次はオオヤマサギソウの写真をお見せします!

 

オオヤマサギソウの画像(写真)!色や葉っぱや花の特徴は?レッドデータに載っているの?

 

 

上記画像がオオヤマサギソウです。

 

オオヤマサギソウは開花時の白い花が印象深いのですが、年の大半を占める休眠期は実に地味な草木です。

 

9月から翌年6月初頭までは、蕾を含む全てが緑色であり、一見では他の雑草等と見分けがつきません。

茎の高さは平均30〜50cmほどで、その葉は茎の根元に2枚しかつきません。

葉は先端が鋭い楕円形をしており、かなり大きく目立ちます。

 

7〜8月に咲かせるオオヤマサギソウの花は、その全てが白色です。

「ヤマサギソウ」の名を冠しますが、鳥類の鷺というよりかは貝類の「クリオネ」に非常に似ており、クリオネ状の花を咲かせると記載する文献もあるほどです。

 

かつては広範囲に分布していたオオヤマサギソウですが、近年は除草剤や農薬の影響で水田地帯からはほぼ完全に姿を消しています。

針葉樹を主とする山間部の森林でも、低山地帯では宅地造成等が盛んになり、その群生地は急速に減少しています。

 

環境省レッドリストに記載はありませんが、県や市区町村などで懸命な保全活動が行われています。

岩手・茨城・富山・奈良・岡山・広島の各県では独自基準のレッドデータにより「準絶滅危惧種」に指定されています。

その他徳島県などでは「絶滅危惧I類」とされ、今なお危機的状況下にあります。

最も有名なのが京都府で「京都府レッドデータブック」では「鹿の食害」「マニアの盗採」の2点が原因で「絶滅寸前種」に指定されるほど数を減らしています。

「近畿レッドデータブック」では近畿地方の統一見解として、全てのオオヤマサギソウが「準絶滅危惧種」に位置づけられました。

 

この様なオオサギソウが置かれている状況を鑑みると、思いつきでの購入等は決してお勧めできません。

育成難関種ですが、可能な限りその先にある「オオヤマサギソウを増やす」事にもチャレンジしてみてください。

 

次は、オオヤマサギソウの開花時期についてお伝えします。

 

オオヤマサギソウの開花時期や季節はいつ頃なの?兵庫県にあるの?

 

 

オオヤマサギソウの全体画像です。

 

オオヤマサギソウは開花時期は夏場の1ヶ月ほどの短期間です。

生育環境によりますが、大方は7〜8月の間に白色の花を無数に咲かせます。

 

改良品種は存在しないので、オオヤマサギソウの花の色は、その全てが白色です。

オオヤマサギソウは兵庫県内にも自生していますが、生息地は盗採の観点から非公開となっています。

 

次は、オオヤマサギソウの値段についてお伝えします。

 

オオヤマサギソウの値段や販売価格はいくらぐらいなの?

 

オオヤマサギソウは滅多に販売されません。

生息地の情報を閉じている上に、保護植物のある意味象徴種ともなるので、その販売に躊躇する店舗が多いのでしょう。

 

オオヤマサギソウが流通する可能性として、保護施策が始まる前の愛好家からの提供が考えられます。

生育はおろか、増やすのはそれ以上に困難なので、一般の園芸店頭では長期ストックが行えないのも一因でしょう。

 

ごく稀にオークション系サイトやネット通販で見かけることもあります。

相場価格…と呼んでいいのか分かりませんが、その様な場合は2,000〜3,000円の値段がついています。

 

それでは、オオヤマサギソウの苗の植え付けについてお伝えします!

 

オオヤマサギソウの苗の植え付け(植え方)や植え替えの時期とやり方は?

 

オオヤマサギソウの植え付けや植え替えは、似た特徴を持つ同属の植物に倣い、休眠期に行います。

7〜8月は開花・生育期になるので、この前後に行うと、根を傷つけたり環境に適応できず枯れてしまいます。

耐寒性が非常に強いので冬〜初春にかけて行ってみてください。

 

オオヤマサギソウの植え替え・植え付け時には、新しい用土と油粕肥料を新たに用意します。

 

苗の植え方については未知数の部分が多いので、以下は参考程度に留めてください。

 

オオヤマサギソウは2つの葉を地面間際に持ちます。

おそらく苗も同様なので、葉が生えている部分を目安にし、苗の植え付けを行うのが理に敵うと思います。

初期肥料は油粕肥料で十分です。

 

その後はやや水分を多めに与え、安定して根付くようでしたら、通常の生育方法に切り替えましょう。

念のため、ある程度の大きさに成長するまでは、エアコンの効いた屋内で育てた方がベストでしょう。

 

それでは次に、オオヤマサギソウの花言葉をお伝えします!

 

オオヤマサギソウの花言葉はなに?

 

入念に調べてみましたが、どうやらオオヤマサギソウの花言葉は存在しないようです。

 

日本で花言葉が広まったのは明治時代以降であり、その後販促のための公募や、身近な花々に想いを託す…という意味で一般園芸種のほとんどが花言葉を持つようになりました。

おそらくですが…園芸種としてほぼ流通せず、開花については野生種を観察する類のオオヤマサギソウは、手軽に気持ちを乗せ人に送ることが難しかったのではないでしょうか?

 

最後に、オオヤマサギソウの種類や品種をお伝えします!

 

オオヤマサギソウの種類や品種は何があるの?似た花はなにがある?オオバノトンボソウやヤマザキソウとの違いはなに?

 

オオヤマサギソウはそもそも単独種の呼称であり、増やすことも困難なため品種は存在しません。

オオヤマサギソウそのものが、その種類を示す固有名詞であり、分類系統図の終端となります。

下位分類・亜種も確認されていないので、現時点では1種類のみとされています。

 

ただ同じ「ラン科ツレサギソウ属」に属する植物の多くは、花の色は違えど、ほぼ同様の形(クリオネ状)の花を咲かせます。

 

オオヤマサギソウはオオバノトンボソウ・ヤマザキソウと外観が酷似しており、その判別にかなり苦労します。

 

オオヤマサギソウとオオバノトンボソウの一番の大きな違いは、その生息地です。

両者ともラン科ツレサギソウ属と同属種ですが、生息地については全くの正反対です。

オオバノトンボソウは里山等の日が当たる乾燥気味の土地を好み、オオヤマサギソウのようにジメジメとした地域には生息できません。

 

形質でも判断可能であり、オオヤマサギソウの葉はほとんどの場合が2枚であり柔らかく、強い光沢を持ちます。

オオバノトンボソウの葉は2〜4枚と重複するケースもありますが、オオヤマサギソウと比較し多めにつき、光沢もなく硬い質感を持ちます。

 

両者ともその花が特徴的であり、左右に大きく広がる一対の「側萼片」でも見分けることが可能です。

側萼片が平行に開くのがオオヤマサギソウ、後ろに強く反り返るのがオオバノトンボソウです。

その花色はオオヤマサギソウが白色になり、オオバノトンボソウは緑色となります。

ただ時折白が緑、緑が白と逆転した色を付けることもあるので、全ての特徴を踏まえ総合的に判断してください。

 

次にヤマザキソウとの違いですが、こちらは花の器官である「距(きょ)」で見分けがつきます。

「距」は花と茎の間にある器官で、ここで主に花蜜を生成します。

この距が大きく婉曲しているのがヤマザキソウとなります。

 

他にもヤマザキソウは地表近くに大きな葉をつけるのも共通していますが、その葉は筋状のように細く茎部分に同様の小型の葉を無数につけています。

 

3種とも全て同科同属であり、事前知識がなければ確実に誤認しますが、葉・花の構造に差異があることを覚えておきましょう。

 

それでは最後に、これまでのおさらいをしていきましょう。

 

オオヤマサギソウのまとめ!

 

いかがでしたでしょうか?今回お伝えした重要なポイントは7個ありました。

覚えているでしょうか?1個ずつ振り返っていきましょう!

 

①オオヤマサギソウの育て方(環境、土、肥料、水やり)

明るい日陰を好みます。

土は山野草・草花用の市販品で問題ありませんが、肥料は「油粕肥料」と「有機性液体肥料」に留めておきましょう。

多湿を好み、常に水分を絶やさないようにします。

多湿を好みますがビショビショの状態では弱るので、霧吹きなどを利用すると良いでしょう。

 

②オオヤマサギソウの画像(写真)!色や葉っぱや花の特徴は?レッドデータに載っているの?

根元付近に光沢がかった2枚の葉を持ちます。

開花期以外は黄緑〜緑色をしており、その花のみ白色になります。

花はクリオネのような独特の形をしており、7〜8月の僅か1ヶ月間しか開花しません。

国(環境省)が定めるレッドリストへの記載はありませんが、自生地を持つ県のレッドデータリストにはほぼ記載があり、地方自治体ごとの保護活動が盛んです。

 

③オオヤマサギソウの開花時期や季節はいつ頃なの?兵庫県にあるの?

開花時期は夏場の7〜8月となります。

兵庫県にも群生地が確認されており、レッドリストに記載されています(希少種のため地域は明らかにされていません)

 

④オオヤマサギソウの値段や販売価格はいくらぐらいなの?

一般的な流通種ではなく、通常園芸店等では手に入りません。

オークションサイトやネット通販などで2,000〜3,000円代で売られていますが、盗掘品の可能性もあるのでしっかり見極めた上で責任を持ち購入してください。

 

⑤オオヤマサギソウの苗の植え付け(植え方)や植え替えの時期とやり方は?

植え付け・植え替え時期は開花期の前後を除き、いつでも可能です。

地表に接するように葉が生えるので、それを目安に埋め込んでください。

肥料は油粕肥料のような植物由来の有機性肥料に留めます。

その後新たな土壌に根付くまで、多めに水を与えましょう。

 

⑥オオヤマサギソウの花言葉はなに?

オオヤマサギソウの花言葉は残念ながら存在しません。

 

⑦オオヤマサギソウの種類や品種は何があるの?似た花はなにがある?オオバノトンボソウやヤマザキソウとの違いはなに?

増やすどころか育成も困難な種類なので、品種というものは存在せず、原種「オオヤマサギソウ」1種のみです。

ラン科ツレサギソウ属の植物は共通してクリオネ状の花を開花させます。

オオバノトンボソウ・ヤマザキソウ共に同科同属なので誤認しがちですが、花と葉の形状・構造に始まり、自生区域で判別することができます。

 

それでは今回はこれで失礼します。

最後までご覧いただきありがとうございました。

 

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