みなさんこんにちは。
今回は、カラタチについてまとめていきたいと思います。
カラタチは、ミカン科カラタチ属に属する落葉低木です。
学名は「Citrus trifoliata」で、中国が原産です。
カラタチは、強い刺があることから昔は生垣として人気のある樹木でした。
しかし、今では柑橘類の台木として使われることが多くなり、日本で生産される柑橘類の95%が、カラタチを台木として育てたものだと言われています。
また、カラタチはアゲハ蝶が好んで葉を食べるので飼育用にも使用されています。
今回は、カラタチについてのポイント、
以上11個の点についてお伝えします。
まずはカラタチの育て方からお伝えします!
目次(クリックで飛べます)
カラタチの育て方(栽培)は?
カラタチは、柑橘系の中では耐寒性に優れている落葉低木なので、北海道南部以南であれば地植えが可能です。
また、非常に丈夫な樹木なので地植えしてしまえばほぼ放置していても育ってくれます。
しかし、大きく育てたい場合や台木として育てる場合は、しっかりと肥料を与えて育てましょう。
ここからさらに詳しくお伝えします。
最初は、カラタチが好む環境についてお伝えします!
カラタチの育て方(栽培)!環境はどうする?
カラタチは、日当たりの良い場所で育てましょう。
日陰でも育ちますが、花付きが悪くなるので花や実を観たい場合は日当たりの良い場所を選んでください。
次は、カラタチに適した用土についてお伝えします!
カラタチを育てる際の適した用土は何?
カラタチは、水はけの良い用土で育てましょう。
地植えする場合は痩せすぎていない土地でなければ、特に土質は選びません。
地植えの場合は、苗が若いうちから肥料を混ぜて植え付けるのではなく、花が咲くようになったら追肥をするようにしましょう。
用土を配合する場合は、鹿沼土か赤玉土(小粒)7:腐葉土3の割合で混ぜてください。
また、市販の庭木や果樹用の培養土でも十分に育ちます。
次は、カラタチに必要な肥料についてお伝えします!
カラタチの育て方(栽培)!肥料はどうする?
カラタチは、2月下旬~3月上旬と8月下旬~9月上旬に追肥をしましょう。
有機質の肥料か、速効性のある化成肥料を株元に施してください。
8月下旬~9月上旬の追肥は、株の様子をみて少量の追肥でも構いませんが、鉢植えの場合はしっかりと追肥をしましょう。
では次は、カラタチの水やりポイントについてお伝えします!
カラタチを育てる際の水の量はどうする?
カラタチを地植えしている場合は、ほぼ降雨のみで育ちます。
乾燥状態が続く場合や、植え付けてから根付くまでの間は水やりをしましょう。
鉢植えで育てている場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをしてください。
以上で基本的なカラタチの育て方については終わりです。
次はカラタチの写真をお見せします!
カラタチの画像(写真)!特徴は?葉や花はどんな感じ?
カラタチは、樹高約2m~3mになる落葉低木です。
若い枝は緑色をしていて、鋭い刺があるのが特徴です。
刺は成長すると3cmほどの長さになります。
防犯目的やイノシシ駆除のために、生垣として利用されるほどの強さの刺なので注意しましょう。
葉は縁に細かいギザギザがあり、互生し、3枚の小葉からなる複葉です。
小葉は1.5~3.5cmの長さで楕円形~倒卵形をしています。
カラタチは、前年に伸びた枝の刺の隣に1つか2つの蕾を付けて、葉が出る前に花が咲いていきます。
花は白色で、長さ約2cmの5枚の花びらと芳香を持ち、20本の雄しべがそれぞれ分かれているので目を引きます。
花後には3cm~4cmの丸い実を付け、熟すと黄色くなり刺の間から実が見える様子は、刺に守られているようです。
次に、カラタチの開花時期をお伝えします!
カラタチの開花時期や季節はいつ頃なの?
カラタチの開花時期は、4月~5月です。
カラタチは落葉低木なので、秋に紅葉して12月~3月には落葉して休眠します。
また、熟した実を観られるのは10月~11月ですが、2年目までは小さな実しか付かない場合があります。
実を収穫する場合は、2年目まではしっかりと追肥をして、3年目からたくさん収穫できるように育てましょう。
次は、カラタチの種や苗木の販売場所をお伝えします!
カラタチの種や苗木の販売場所は?どこで買えるの?
カラタチは、園芸店やホームセンター、インターネット通販で購入できます。
苗木は約1000円~3000円で販売されています。
矮性で観賞用の「飛龍」・「雲竜」という品種や、花付きが早い「一才カラタチ」もありますので、お好みに合わせたものを購入してみてください。
それでは次に、カラタチの苗の植え付けのポイントをお伝えします!
カラタチの苗の植え付けのポイントは?
カラタチの苗の植え付けは、新芽が芽吹く頃は避けて4月~9月に行いましょう。
直径30cm、深さ20cmほどの穴を掘り、苗を入れて根が隠れるまで土をかけます。
その際、カラタチの根はとても細く根崩れしやすいので、根が切れないように注意して植え付けてください。
植え付けて根付くまでは支柱を立てておきましょう。
たっぷりと水やりをして、根付くまで乾燥しないように管理してください。
次は、カラタチの台木の作り方のポイントをお伝えします!
カラタチの台木の作り方のポイントは?
カラタチを台木として育てる場合は、強く育てましょう。
剪定はせずに、しっかりと追肥をして2年間は育ててください。
あらかじめ8号鉢から育てると、鉢植えでも台木として使用できます。
次に、カラタチの剪定のポイントをお伝えします!
カラタチの剪定のポイントは?
カラタチの剪定は、12月~3月の休眠期に行いましょう。
剪定をしなくても育ってくれますが、生垣にしたい場合や邪魔な枝がある場合は、この時期に剪定してください。
カラタチは芽吹く力も強いので、強めに剪定しても大丈夫です。
また、仕立てたい形がある場合は、若いうちから徒長枝や下を向いている枝を剪定しましょう。
しかし、カラタチには成長すると3cmほどにもなる強い刺があるので、剪定する場合は軍手などをして怪我をしないように注意して行ってください。
次は、カラタチの挿し木のやり方をお伝えします!
カラタチの増やし方!挿し木のやり方はどうするの?
カラタチの挿し木は、6月~9月に行いましょう。
新しく伸びた枝先を10cm~15cmに斜めに切り落とします。
切り落としたら1時間ほど水に挿して吸水させてください。
吸水させたら、湿らせた挿し木用の用土に挿しましょう。
乾燥させないように半日陰の場所で管理してください。
挿し木にする挿し穂は、台木としてミカンなどを育てる際に、端から出てくるカラタチの枝でも構いません。
丈夫な木なので、条件さえ合えば簡単に増やすことが出来ます。
それでは次に、カラタチの種まき時期と種まきのポイントをお伝えします!
カラタチの種まき時期と種まきのポイントは?
カラタチの種まきは、採取したらすぐにまくか3月に行いましょう。
発芽適温は17℃~25℃なので、すぐにまく場合は鉢植えにして室内で管理することをおすすめします。
種を保存して3月にまく場合は、種を乾燥させてしまうと発芽しなくなるので乾燥しないように保存しましょう。
保存方法は、秋に種を採取したら実ごと土や砂に埋めておくか、濡らした新聞紙などで包み、ビニール袋に入れて冷蔵庫で保管しておきましょう。
種まきの土は特に選びません。
覆土は1cmほどにして、たっぷりと水やりをして発芽までは乾燥しないように管理してください。
次は、カラタチのおすすめの食べ方をお伝えします!
カラタチの実は食べられる?おすすめの食べ方は?
カラタチの実は、酸味や苦味が強いのでそのまま生で食べることはできません。
ホワイトリカーと氷砂糖で実を漬けて、カラタチ酒として利用するのが一般的です。
また、果肉を煮詰めてジャムにしてもおいしいでしょう。
他にも、熟していない未成熟の実は乾燥させて生薬としても利用されます。
生薬名は「枳実(きじつ)」で、利尿作用や発汗作用などがあるそうです。
それでは最後に、カラタチの花言葉をお伝えします!
カラタチの花言葉はなに?
カラタチの花言葉は、「思い出・心に沁みる・温情」です。
このような花言葉は、「からたちの花」という童謡に由来するそうです。
この曲をご存じの方も多いと思いますが、カラタチの花が咲く様子や熟した実を歌った歌です。
「からたちの花」の歌詞は、この曲を作曲した山田耕筰の少年期の体験が元になっていると言われています。
その体験談が花言葉の由来となったそうです。
それでは最後に、これまでのおさらいをしていきましょう。
カラタチのまとめ!
いかがでしたでしょうか?今回お伝えした重要なポイントは11個ありました。
覚えているでしょうか?1個ずつ振り返っていきましょう!
①カラタチの育て方(環境、土、肥料、水やり)
カラタチは、日当たりの良い場所で育てましょう。
水はけの良い用土で育てれば、特に土質は選びません。
また、2月下旬~3月上旬と8月下旬~9月上旬に速効性のある化成肥料を施してください。
地植えの場合は、乾燥状態が続く場合や根付くまでの間は水やりをしましょう。
②カラタチの画像(写真)!特徴は?葉や花はどんな感じ?
カラタチは、樹高約2m~3mになる落葉低木です。
若い枝は緑色をしていて、鋭い刺があるのが特徴です。
刺は成長すると3cmほどの長さになるので注意しましょう。
葉は縁に細かいギザギザがあり、互生し、3枚の小葉からなる複葉です。
前年に伸びた枝の刺の隣に1つか2つの蕾を付けて、葉が出る前に花が咲いていきます。
花は白色で、長さ約2cmの5枚の花びらと芳香を持ちます。
花後には3cm~4cmの丸い実を付け、熟すと黄色くなります。
③カラタチの開花時期や季節はいつ頃なの?
カラタチの開花時期は、4月~5月です。
カラタチは落葉低木なので、秋に紅葉して12月~3月には落葉して休眠します。
また、熟した実を観られるのは10月~11月です。
④カラタチの種や苗木の販売場所は?どこで買えるの?
カラタチは、園芸店やホームセンター、インターネット通販で購入できます。
⑤カラタチの苗の植え付けのポイントは?
カラタチの苗の植え付けは、4月~9月に行いましょう。
直径30cm、深さ20cmほどの穴を掘り、苗を入れて根が隠れるまで土をかけます。
その際、根が切れないように注意して植え付けてください。
植え付けて根付くまでは支柱を立てておきましょう。
たっぷりと水やりをして、根付くまで乾燥しないように管理してください。
⑥カラタチの台木の作り方のポイントは?
カラタチを台木として育てる場合は、強く育てましょう。
剪定はせずに、しっかりと追肥をして2年間は育ててください。
⑦カラタチの剪定のポイントは?
カラタチの剪定は、12月~3月の休眠期に行いましょう。
生垣にしたい場合や、邪魔な枝がある場合はこの時期に剪定してください。
カラタチは芽吹く力も強いので、強めに剪定しても大丈夫です。
また、仕立てたい形がある場合は若いうちから剪定をしましょう。
⑧カラタチの増やし方!挿し木のやり方はどうするの?
カラタチの挿し木は、6月~9月に行いましょう。
新しく伸びた枝先を10cm~15cmに斜めに切り落とします。
切り落としたら1時間ほど水に挿して吸水させてください。
その後、湿らせた挿し木用用土に挿して乾燥させないように半日陰の場所で管理しましょう。
⑨カラタチの種まき時期と種まきのポイントは?
カラタチの種まきは、採取したらすぐにまくか3月に行いましょう。
発芽適温は17℃~25℃なので、すぐにまく場合は鉢植えにして室内で管理することをおすすめします。
種を保存して3月にまく場合は、種を乾燥しないように保存しましょう。
種まきの土は特に選びません。
覆土は1cmほどにして、発芽までは乾燥しないように管理してください。
⑩カラタチの実は食べられる?おすすめの食べ方は?
カラタチの実は、酸味や苦味が強いのでそのまま生で食べることはできません。
ホワイトリカーと氷砂糖で実を漬けて、カラタチ酒として利用するのが一般的です。
また、果肉を煮詰めてジャムにしてもおいしいでしょう。
⑪カラタチの花言葉はなに?
カラタチの花言葉は、「思い出・心に沁みる・温情」です。
それでは今回はこれで失礼します。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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