みなさんこんにちは。
今回は、ヤマホロシについてまとめていきたいと思います。
ヤマホロシは、ナス科ナス属に属する多年草です。
学名は「Solanum japonense」で、日本が原産です。
別名は「ホソバノホロシ」と言います。
漢字で書くと「山保呂之」で、「山を滅ぼすほど丈夫」という意味で名づけられたそうです。
また、「ヤマホロシ」の流通名で他の植物である「ツルハナナス」が売られていることもありますので注意しましょう。
今回は、ヤマホロシについてのポイント、
以上10個の点についてお伝えします。
まずはヤマホロシの育て方からお伝えします!
目次(クリックで飛べます)
ヤマホロシの育て方は?
ヤマホロシは、丈夫なツル性の植物です。
そのため、土壌などは選びませんが乾燥に弱ところがあるので、それだけ気を付けて育てましょう。
ここからさらに詳しくお伝えします。
最初は、ヤマホロシが好む環境についてお伝えします!
ヤマホロシの育て方!環境はどうする?
ヤマホロシは、日向~半日陰の場所で育てましょう。
もともと林や山の中に自生している植物なので、落葉樹の下などに植え付けると良いでしょう。
しかし、丈夫すぎて他の植物を圧迫することもあるので注意しましょう。
次は、ヤマホロシに適した用土についてお伝えします!
ヤマホロシを育てる際の適した用土は何?
ヤマホロシは、土質は特に選びませんがやや保湿性のある用土を好みます。
市販の山草用、又は草花用培養土でも十分に育ちます。
地植えする場合は、庭の土に腐葉土を混ぜておきましょう。
次は、ヤマホロシに必要な肥料についてお伝えします!
ヤマホロシの育て方!肥料はどうする?
ヤマホロシは、肥料は少量で良いです。
追肥は、春と秋に緩効性肥料を株元に施すだけで十分です。
言い換えると、肥料をあげればあげるほどツルを伸ばすと考えてください。
伸びすぎて困ることもありますので、注意しながら追肥をしましょう。
では次は、ヤマホロシの水やりポイントについてお伝えします!
ヤマホロシを育てる際の水の量はどうする?
ヤマホロシは、乾燥に弱い植物です。
そのため、地植えの場合は根付いてしまえばほぼ降雨のみで育ちますが、乾燥状態が続く場合は水やりをしましょう。
鉢植えで育てている場合は、土の表面が乾いたら水やりをしてください。
また、冬場の水やりは控えますが乾燥しないように注意しましょう。
以上で基本的なヤマホロシの育て方については終わりです。
次はヤマホロシの写真をお見せします!
ヤマホロシの画像(写真)!特徴は?花や実はどんな感じ?
ヤマホロシは、ツル性の植物なので50cm~120cmほどにまで伸びます。
葉は互生し、若葉の頃は葉に毛がありますが徐々になくなります。
そして、株元の葉は3裂~5裂に深く裂けていて、上に行くにつれて先が尖った卵状披針形になります。
(ヤマホロシの上部の葉)
花は、集散花序で1つの茎から3個~6個の花を付けます。
花径は約1cmほどで始めのうちは白色ですが徐々に淡い紫色に変わります。
花弁は5枚で後ろに反り返り、雄しべ5つが雌しべを囲んで直立しているのが特徴的です。
また、花は野菜のナスに似ていて下向きに咲きます。
花後に出来る実は直径6mm~7mmの丸い実で、熟すと真っ赤になります。
次に、ヤマホロシの開花時期をお伝えします!
ヤマホロシの開花時期や季節はいつ頃なの?
ヤマホロシの開花時期は、5月~10月です。
地域や植え付け時期によって若干花期が違ってきます。
また、ヤマホロシは多年草ですが冬場に乾燥させすぎてしまったり、霜が何度も降りると枯れる場合もありますので、注意しましょう。
次は、ヤマホロシの苗の植え付けのポイントをお伝えします!
ヤマホロシの苗の植え付けのポイントは?
ヤマホロシは、4月~6月頃までに植え付けましょう。
根鉢の1.5倍~2倍の大きさで穴を掘り、植え付けてください。
植え付ける際は、根鉢を崩さないように優しく植え付けましょう。
植え付けたら根が張るまでは、水やりを続けてください。
それでは次に、ヤマホロシの鉢植えや庭植えで育てる際のポイントをお伝えします!
ヤマホロシの鉢植えや庭植えで育てる際のポイントは?
ヤマホロシを鉢植えにする場合は、根詰まりに気を付けましょう。
適した環境だと、6号鉢に植え付けて1年もしないうちに根詰まりをするくらい成長します。
また、ツル性なので支柱はもちろん必要ですが、気づかないうちに絡まれたくない場所へ絡むこともあります。
ツルの管理はこまめに行い、鉢の移動や植え替えが不可能にならないように注意しましょう。
また、ヤマホロシを地植えする場合は、名前の通り他の植物を圧迫していく生命力があります。
根の張りも強く、どんどん横に伸びて広がっていくので植え付ける場所を良く考えてから植え付けましょう。
次は、ヤマホロシのツルの誘引のポイントをお伝えします!
ヤマホロシのツルの誘引のポイントは?フェンスを使ってみよう!
ヤマホロシのツルの誘引は、こまめに行いましょう。
すぐに成長するので、フェンスなどにきれいに誘引したい場合は、こまめにするしかありません。
誘引にはワイヤーを使い、害虫の被害にも合うことは少ないので剪定せずに伸ばしていきましょう。
早めに絡ませたい場合は、肥料を与えてください。
しかし、本当に成長が早いので逆に管理が大変になることもあります。
隣の家など、絡ませたくない場所に絡ませないように注意してください。
次に、ヤマホロシの剪定のポイントをお伝えします!
ヤマホロシの剪定のポイントは?
ヤマホロシは、どんどん伸びていく生命力があります。
そのため、伸びすぎたら剪定をしてください。
他の植物にからまったり、絡めたくない場所にツルがいつの間にか絡まることもあります。
そのような時は、すぐに剪定をしましょう。
しかし、強めに剪定する場合は開花時期は避けてください。
次は、ヤマホロシの増やし方をお伝えします!
ヤマホロシの増やし方!挿し木のポイントは?
ヤマホロシの挿し木は、6月~9月頃に行いましょう。
剪定した枝でもよいので、元気な新しい枝を5cm~7cmほどに切り落とします。
切り落としたらコップなどに水を入れて挿し、30分ほど吸水させましょう。
吸水が終わったら、湿らせたバーミキュライトや鹿沼土などの清潔な用土に挿してください。
はじめは半日陰で管理し、乾燥させないように注意しながら育てましょう。
次に、ヤマホロシとツルハナナスやヒヨドリジョウゴ、マルバノホロシとの違いをお伝えします!
ヤマホロシとツルハナナスやヒヨドリジョウゴ、マルバノホロシとの違いはなに?
ツルハナナスは、ヤマホロシと同じくナス科ナス属に属する近縁種です。
しかし、ブラジルが原産で日本原産のヤマホロシとは全く違う植物です。
ツルハナナスは、ヤマホロシと非常によく似ていますが、ヤマホロシのように赤い実は付けません。
ツルハナナスが付ける実は、濃い青色~黒色に熟します。
また、ツルハナナスは葉に光沢がありますが、ヤマホロシは光沢がありません。
(ツルハナナス)
ヒヨドリジョウゴも、同じくナス科ナス属に属しますが、ヤマホロシと違い花は主に白色で稀に淡い紫色の花が付きます。
また、花冠の基部がヤマホロシは紫色ですが、ヒヨドリジョウゴは緑色をしています。
そして、全草に毛が生えているのもヤマホロシとの違いの1つです。
(ヒヨドリジョウゴ)
マルバノホロシも同じくナス科ナス属に属します。
しかし、ヤマホロシは若葉に毛がありますが、マルバノホロシは若葉にも毛が無く全草が無毛です。
また、マルバノホロシは若葉に点状のブツブツとした突起毛がまばらにあるのが特徴です。
そして名前の通り、ヤマホロシよりも葉が丸みを帯びていて、花は白色が一般的です。
それでは最後に、ヤマホロシの花言葉をお伝えします!
ヤマホロシの花言葉はなに?
ヤマホロシの花言葉は、「真実」・「さみしがりや」です。
このような花言葉は、下を向いて小さな花を咲かせ、他の植物に巻き付くような姿から名付けられたのでしょうか。
それでは最後に、これまでのおさらいをしていきましょう。
ヤマホロシのまとめ!
いかがでしたでしょうか?今回お伝えした重要なポイントは10個ありました。
覚えているでしょうか?1個ずつ振り返っていきましょう!
①ヤマホロシの育て方(環境、土、肥料、水やり)
ヤマホロシは、日向~半日陰の場所で育てましょう。
土質は特に選びませんが、やや保湿性のある用土を好みます。
市販の山草用培養土でも十分に育ちます。
また、肥料を与えすぎると伸びすぎる場合もあるので様子をみながら春と秋に追肥をしてください。
水やりは根付くまでの間と、乾燥が強い場合におこなってください。
②ヤマホロシの画像(写真)!特徴は?花や実はどんな感じ?
ヤマホロシは、ツル性の植物なので50cm~120cmほどにまで伸びます。
葉は互生し、若葉の頃は葉に毛がありますが、徐々になくなります。
花は、集散花序で1つの茎から3個~6個の花を付けます。
花径は約1cmほどで、始めのうちは白色ですが徐々に淡い紫色に変わります。
花弁は5枚で後ろに反り返り、雄しべ5つが雌しべを囲んで直立しているのが特徴的です。
また、花は野菜のナスに似ていて下向きに咲きます。
花後に出来る実は直径6mm~7mmの丸い実で、熟すと真っ赤になります。
③ヤマホロシの開花時期や季節はいつ頃なの?
ヤマホロシの開花時期は、5月~10月です。
地域や植え付け時期によって若干花期が違ってきます。
④ヤマホロシの苗の植え付けのポイントは?
ヤマホロシは、4月~6月頃までに植え付けましょう。
根鉢の1.5倍~2倍の大きさで穴を掘り、根鉢を崩さないように植え付けてください。
植え付けたら根が張るまでは、水やりを続けてください。
⑤ヤマホロシの鉢植えや庭植えで育てる際のポイントは?
ヤマホロシを鉢植えにする場合は、根詰まりに気を付けましょう。
また、支柱はもちろん必要です。
ツルの管理はこまめに行い、鉢の移動や植え替えが不可能にならないように注意しましょう。
ヤマホロシを地植えする場合は、名前の通り他の植物を圧迫していく生命力があります。
根の張りも強く、どんどん横に伸びて広がっていくので植え付ける場所を良く考えてから植え付けましょう。
⑥ヤマホロシのツルの誘引のポイントは?フェンスを使ってみよう!
ヤマホロシのツルの誘引は、こまめに行いましょう。
誘引にはワイヤーを使い、害虫の被害にも合うことは少ないので剪定せずに伸ばしていきましょう。
しかし、本当に成長が早いので逆に管理が大変になることもあります。
隣の家など、絡ませたくない場所に絡ませないように注意してください。
⑦ヤマホロシの剪定のポイントは?
ヤマホロシは、どんどん伸びていく生命力があります。
そのため、伸びすぎたら剪定をしてください。
しかし、強めに剪定する場合は開花時期は避けてください。
⑧ヤマホロシの増やし方!挿し木のポイントは?
ヤマホロシの挿し木は、6月~9月頃に行いましょう。
元気な新しい枝を5cm~7cmほどに切り落とします。
切り落としたら枝を水を入れて、30分ほど吸水させましょう。
吸水が終わったら、湿らせたバーミキュライトや鹿沼土などの清潔な用土に挿してください。
はじめは半日陰で管理し、乾燥させないように注意しながら育てましょう。
⑨ヤマホロシとツルハナナスやヒヨドリジョウゴ、マルバノホロシとの違いはなに?
ツルハナナスは、ヤマホロシと同じくナス科ナス属に属する近縁種です。
しかし、ブラジルが原産でツルハナナスが付ける実は、濃い青色~黒色に熟します。
また、ツルハナナスは葉に光沢がありますが、ヤマホロシは光沢がありません。
ヒヨドリジョウゴも、同じくナス科ナス属に属しますが全草に毛が生えています。
また、花冠の基部がヤマホロシは紫色ですが、ヒヨドリジョウゴは緑色をしています。
マルバノホロシも同じくナス科ナス属に属しますが、若葉にも毛が無く全草が無毛です。
また、マルバノホロシは若葉に点状のブツブツとした突起毛がまばらにあるのが特徴です。
そして名前の通り、ヤマホロシよりも葉が丸みを帯びています。
⑩ヤマホロシの花言葉はなに?
ヤマホロシの花言葉は、「真実」・「さみしがりや」です。
それでは今回はこれで失礼します。
最後までご覧いただきありがとうございました。
アイキャッチや見出し下に入っている写真は、すべてヤマホロシではなくツルハナナスではないでしょうか。ただでさえ、園芸店では二つを混同して扱っているのに、余計混乱を招くのでは。