みなさんこんにちは。
今回は、銀杏(イチョウ)についてまとめていきたいと思います。
銀杏は秋の紅葉や茶わん蒸しなどでなじみ深い、中国原産のイチョウ科イチョウ属の落葉樹です。
学名は「Ginkgo biloba」と言います。
銀杏は裸子植物なので、ギンナンは銀杏の実ではなく種子そのものなんですよ。
樹齢1,000年を超えることもある長寿の樹である銀杏は、一般家庭というよりは公園や学校、街路樹や神社に植栽されることが多い植物です。
銀杏は雌雄異株で4月頃にそれぞれの花が咲き、雄株から出た花粉は風に乗って数キロ先の雌株とも受粉します。
雄株と雌株の見分け方は、扇形の葉の先に切れ込みがあるのが雄株・切れ込みがないのが雌株と言われていました。
しかし、この葉の形の差は雄雌の違いではなく個体差によるもので、実際には花や実を見ないと区別するのが難しいです。
今回は、銀杏(イチョウ)についてのポイント、
以上17個の点についてお伝えします。
まずは銀杏(イチョウ)の育て方からお伝えします!
目次(クリックで飛べます)
銀杏(イチョウ)の育て方(栽培)は?
銀杏は育てやすい植物ですが、ウルシにかぶれる人は気を付けて下さい。
ギンナンだけでなく、葉に触れたり木の傍を通るだけでも皮膚に炎症を起こしたり水泡が出来たりする可能性があるので十分に気を付けて下さいね。
ここからさらに詳しくお伝えします。
最初は、銀杏(イチョウ)が好む環境についてお伝えします!
銀杏(イチョウ)の育て方!環境はどうする?
病害虫や乾燥、強風にも強くやせた土でも育つ銀杏ですが、日陰では生育が悪いです。
十分に日当たりのよい場所で育ててあげてくださいね。
次は、銀杏(イチョウ)に適した用土についてお伝えします!
銀杏(イチョウ)を育てる際の適した用土は何?
地植えで銀杏を育てる場合は特に土質を選ぶことはありませんが、極端に乾燥しやすい土地は避けてあげてくださいね。
鉢植えで銀杏を育てる場合は、赤玉土小粒7:腐葉土3の割合で混ぜた土がおすすめです。
もしくは、野菜や果樹用の培養土を使うと簡単に育てることができますよ。
次は、銀杏(イチョウ)に必要な肥料についてお伝えします!
銀杏(イチョウ)の育て方!肥料はどうする?
銀杏は広く根が張る植物なので、土から栄養をたくさん吸収することが出来るため肥料を頻繁に施す必要はありません。
1年か2年に1度、12月~2月の間にリン酸を主体とした肥料を施してあげましょう。
肥料を与えるときの注意として、窒素を多く含む肥料は避けるようにしましょう。
窒素を多く与え過ぎると葉が綺麗な黄色に色付かなくなってしまいます。
では次は、銀杏(イチョウ)の水やりポイントについてお伝えします!
銀杏(イチョウ)を育てる際の水の量はどうする?
銀杏は土の表面が乾いたらたっぷりと水を上げましょう。
地植えで根付いた銀杏は水やりをする必要はありません。
以上で基本的な銀杏(イチョウ)の育て方については終わりです。
次は銀杏(イチョウ)の写真をお見せします!
銀杏(イチョウ)の画像(写真)!特徴は?毒性はあるの?
銀杏は雌雄異株の植物で、雌株は果実を付けるころに強い匂いがするので街路樹としてよく目にする銀杏は雄株が多くなっています。
銀杏の雄花は尾状の花を付けます。
また、銀杏の雌花は緑色の裸の裸子を二つ付けます。
ギンナンを素手で触るとかぶれてしまうので、ビニール袋やゴム手袋をして触るようにしましょう。
ウルシなどでかぶれてしまう人は、ギンナンだけでなく銀杏の葉やそばを通るだけでも皮膚に炎症が出る可能性があるので気を付けて下さいね。
次に、銀杏(イチョウ)の開花時期をお伝えします!
銀杏(イチョウ)の開花時期や紅葉の季節はいつ頃なの?
銀杏は4月~5月に開花時期を迎えます。
また、10月頃から徐々に銀杏の葉は黄色に色付き始め、10月中旬~10月下旬が紅葉の見ごろとなります。
次は、銀杏(イチョウ)の食べ方をお伝えします!
銀杏(イチョウ)の食べ方!栄養や効能はあるの?食べ過ぎると中毒になる?
銀杏の種子であるギンナンは食用や漢方薬に使われています。
ギンナンを煎じて飲むと滋養強壮や頻尿、鎮咳や去痰の効果があり、葉を煎じて飲むと血小板が活性化して様々な効果があります。
また、ギンナンを練ったものを歯痛に春と痛みがひく効果もあります。
焼いたり、煮たり、炊き込みご飯にするのが一般的なギンナンの食べ方です。
しかしギンナンには毒性があるので、食べすぎると嘔吐や痙攣、呼吸困難や意識混濁、顔面蒼白や便秘、発熱などの中毒症状が出ることがあります。
成人では40個~300個、小児では7個~150個の量を摂取すると命に危険があるとされています。
体調によってはこれよりも少ない量で中毒症状が出てしまうこともあるので、ギンナンは美味しいですが食べるときは適量にしておきましょう。
それでは次に、銀杏(イチョウ)の苗木の植え方をお伝えします!
銀杏(イチョウ)の苗木の植え方は?
銀杏の植え付けの適期は3月~4月です。
銀杏を植え付ける時は山高に土を盛り、その中央に苗を植え付けた後支柱をしっかりと立ててあげて下さいね。
地植えで育てる場合は苗を植える1週間前に苗より一回り大きな穴を掘り、腐葉土を混ぜて耕して寝かせておきましょう。
次は、銀杏(イチョウ)の鉢植え(盆栽)や庭植えで植える際のポイントをお伝えします!
銀杏(イチョウ)の鉢植え(盆栽)や庭植えで育てる際のポイントは?
銀杏を鉢植えで育てる場合は、銀杏は生育が早い植物なので鉢の中に根が回っていないかを確認して1年~2年に一度植え替えを行ってください。
鉢植えで育てている場合、春から梅雨の時期までは日当たりのよい場所に、夏の日差しが強い時期は半日蔭に、冬は土が凍らない場所に移動させてあげましょう。
銀杏を地植えで育てているとどんどん大きく成長していきますので、植える際には広い場所を確保してあげましょう。
目的の大きさになったら幹のてっぺんを切り落として、それ以上大きくならないように枝を張らせるようにすると管理しやすくなります。
他にも、銀杏を植える際には雌株を植えると独特の匂いがするようになるので、ご近所の迷惑にならないように配慮して育てて下さいね。
次に、銀杏(イチョウ)の植え替えのポイントをお伝えします!
銀杏(イチョウ)の植え替えのやり方は?
銀杏の植え替えの適期は3月~4月です。
植え替えのポイントは、根についている土をなるべく落とさないようにすることです。
長くて太い根は早めに処理するのがおすすめですが、あまり処理すると弱ってしまいます。
根土の3割程度を取り除いてあげ、1回り~2回り大きなサイズの鉢に植え替えしてあげましょう。
それでは次に、銀杏(イチョウ)の寄せ植えに合う植物をお伝えします!
銀杏(イチョウ)の寄せ植えに合う植物はなにがあるの?
銀杏の寄せ植え盆栽には、銀杏の苗木だけを何本か使って作る寄せ植え盆栽と、他の植物を一緒に植える寄せ植え盆栽があります。
同じ素材である銀杏だけで寄せ植えをすると管理が簡単になるので初心者にはおすすめです。
銀杏の寄せ植えに合う植物として、ダイモンジソウやコムラサキシキブなどがおすすめです。
次は、銀杏(イチョウ)の剪定のポイントをお伝えします!
銀杏(イチョウ)の剪定のポイントは?
銀杏の剪定は、11月下旬~2月の落葉の時期に行うのが一般的です。
銀杏を剪定する場合、芽が出た後は避けてくださいね。
銀杏の一般的な剪定方法は、主軸をある程度の高さで切り取り、それ以上大きくならないようにします。
その際、脇の太い枝も一緒に切り取ることで脇から新芽が出るようにします。
切り詰める時に中枝の中で細いものを2本くらい残すことで次の発芽の際に枝が多くなりすぎなくなります。
銀杏の他の剪定方法としては以下のものもあります。
- 武者立ち
銀杏をよりコンパクトにすることにより、庭植えの銀杏をまとめるのに適しています。
- 透かし剪定
日光が根元まで射し、風通しもよくなるのできの負担を抑えることが出来ます。
- 切り詰め剪定
新しく伸びた枝を切り取っていく方法です。
- 切り返し剪定
自然な樹形を作るための剪定で、定期的に行うことで綺麗な姿を維持することが出来ます。
次に、銀杏(イチョウ)の増やし方をお伝えします!
銀杏(イチョウ)の増やし方!
銀杏は種まき、挿し木、接ぎ木で増やすことが出来ます。
それでは次に、銀杏(イチョウ)の挿し木のやり方をお伝えします!
銀杏(イチョウ)の挿し木や接ぎ木のやり方はどうするの?
挿し木は前の年に育った枝の中で直径2㎝を超えるものを15㎝~20㎝の長さに切り取り、切り口を斜めに切り取って下さい。
1.5号~2号鉢に赤玉土を入れ、そこに切り取った枝を挿してあげ、土が乾かないように水をしっかりとあげましょう。
銀杏の接ぎ木は実を取る際や、斑入りの園芸品種を育てるときに行います。
台木に種から2年間育てた木を使うのがポイントです。
次は、銀杏(イチョウ)の種まき時期をお伝えします!
銀杏(イチョウ)の種まき時期と種まきのポイントは?
銀杏の種まきは、秋に熟した銀杏の種子を採取したあとギンナンの状態にしてすぐまく方法と、翌年3月の下旬にまく方法があります。
どちらの方法でも、深さ2㎝ほどのところに種をまき、成長しても2~3年は移植せずにそのまま育ててあげましょう。
鉢や箱にまとめてまく時は、1本ずつポットや鉢に植え替えて苗づくりしてあげるのがおすすめです。
次に、銀杏(イチョウ)が枯れる原因をお伝えします!
銀杏(イチョウ)が枯れる原因と対策方法は?
銀杏は暑さ寒さに強い植物ですが、日当たりが悪いと元気がなくなってしまいます。
剪定を行って日当たりと風通しを確保してあげることで改善することがあります。
また、根の周りの土が固くなりすぎると根が傷んでしまい、樹が弱ってしまうことがあります。
銀杏の根が広がっている部分の土を気を付けてみてあげて下さいね。
それでは次に、銀杏(イチョウ)のかかりうる病気や害虫の対策法をお伝えします!
銀杏(イチョウ)のかかりうる病気や害虫の対策方法は?
銀杏は特にかかりやすい病害虫はありません。
次は、銀杏(イチョウ)の販売価格をお伝えします!
銀杏(イチョウ)の値段や販売価格はいくら位なの?
ギンナンでの販売価格は100gで40円~、ポット苗で2500円くらい~販売されています。
次に、銀杏(イチョウ)の花言葉をお伝えします!
銀杏(イチョウ)の花言葉はなに?英語でなんていうの?
イチョウの花言葉は「長寿」「荘厳」「鎮魂」です。
銀杏は大きく長生きする植物なので、長寿という花言葉が付きました。
また、神社仏閣でご神木として扱われているものが多いことから荘厳・鎮魂が付けられたそうです。
銀杏は英語で「Ginkgo」といいます。
最後に、銀杏(イチョウ)の種類をお伝えします!
銀杏(イチョウ)の種類や品種は何があるの?別名はなに?
銀杏は厳密には品種ではありませんが、遺伝的に発生する形状に対する特別な呼び方で分類されています。
- オハツキイチョウ
葉に種子が密着して出来るので「実付きイチョウ」とも呼ばれます。
- チチイチョウ
太い枝や幹からコブ上の気根が垂れさがり、遺伝として持ち合わせている気が樹齢を経ることにより特徴が発生します。
- フイリイチョウ
葉っぱにどっと模様や縞模様などが見られるもの。
- シダレイチョウ
枝がしだれるもの。
- ラッパイチョウ
葉の形がラッパの様になる品種。
銀杏の別名は、公孫樹(イチョウ)、鴨脚樹(おうきゃく)、白果樹(ハクカジュ)、チチノキ、ギンナンノキなどです
それでは最後に、これまでのおさらいをしていきましょう。
銀杏(イチョウ)のまとめ!
いかがでしたでしょうか?今回お伝えした重要なポイントは17個ありました。
覚えているでしょうか?1個ずつ振り返っていきましょう!
①銀杏(イチョウ)の育て方(環境、土、肥料、水やり)
銀杏は日当たりのよい風通しの良い場所で育ててあげましょう。
窒素を多く含む肥料を与えると、葉が綺麗な黄色に色付かなくなるので注意してあげましょう。
根付いた銀杏には水やりの必要はありません。
②銀杏(イチョウ)の画像(写真)!特徴は?毒性はあるの?
銀杏は雌雄異株の植物で、雌株は果実を付けるころに強い匂いがするので、街路樹は雄株が多く利用されています。
ギンナンを素手で触るとかぶれてしまうので、ビニールやゴム手袋をして触るようにしましょう。
ウルシにかぶれてしまう人は、実だけでなく葉などでも皮膚に炎症が起きることがあるので気を付けてください。
③銀杏(イチョウ)の開花時期や紅葉の季節はいつ頃なの?
銀杏は4月~5月に開花時期を迎えます。
また、10月頃から徐々に色付き始め、10月中旬~10月下旬に紅葉の見ごろとなります。
④銀杏(イチョウ)の食べ方!栄養や効能はあるの?食べ過ぎると中毒になる?
銀杏の種子であるギンナンは食用や漢方薬として使用されています。
しかし、ギンナンには毒性があるので中毒症状が出ないように適量を守って食べましょう。
⑤銀杏(イチョウ)の苗木の植え方は?
銀杏の植え付けは3月~4月が適期となります。
植え付けの際、山高に土を盛り中央に植え付けた後、支柱をしっかり立ててあげましょう。
⑥銀杏(イチョウ)の鉢植え(盆栽)や庭植えで育てる際のポイントは?
銀杏を鉢植えで育てる場合は1年~2年に一度植え替えをしてあげましょう。
地植えで育てる場合は、大きく育つので広い場所を確保することと、雌の株を植えると匂いがするのでご近所の迷惑にならないように配慮することが大切です。
⑦銀杏(イチョウ)の植え替えのやり方は?
銀杏の植え替えは3月~4月が適期となっています。
ポイントとしては根をあまり処理しすぎないことと1~2回り大きな鉢に植え替えてあげることです。
⑧銀杏(イチョウ)の寄せ植えに合う植物はなにがあるの?
銀杏の寄せ植えには、同じ素材である銀杏だけで寄せ植えする方法と、ダイモンジソウやコムラサキシキブなど他の植物と寄せ植えする方法があります。
⑨銀杏(イチョウ)の剪定のポイントは?
銀杏の剪定は11月下旬~2月の落葉の時期に行ってください。
銀杏の剪定方法には、武者立ち・透かし剪定・切り詰め剪定・切り返し剪定などがあります。
⑩銀杏(イチョウ)の増やし方!
銀杏は種まきや挿し木、接ぎ木で増やすことが出来ます。
⑪銀杏(イチョウ)の挿し木や接ぎ木のやり方はどうするの?
挿し木は前年に育った枝を使用して行います。
接ぎ木は台木に種から2年間育てた銀杏の木を使うのがポイントとなります。
⑫銀杏(イチョウ)の種まき時期と種まきのポイントは?
銀杏の種まきは、秋または翌年3月に深さ2㎝ほどでまいてあげましょう。
⑬銀杏(イチョウ)が枯れる原因と対策方法は?
銀杏が枯れる原因は、日照不足か根の周りの土が原因のことが多いので対策をしてあげましょう。
⑭銀杏(イチョウ)のかかりうる病気や害虫の対策方法は?
銀杏は特にかかりやすい病害虫はいません。
⑮銀杏(イチョウ)の値段や販売価格はいくら位なの?
ギンナンでの販売価格は100gで40円~、ポット苗で2500円くらい~販売されています。
⑯銀杏(イチョウ)の花言葉はなに?英語でなんていうの?
イチョウの花言葉は「長寿」「荘厳」「鎮魂」です。
また、銀杏は英語で「Ginkgo」といいます。
⑰銀杏(イチョウ)の種類や品種は何があるの?別名はなに?
銀杏は遺伝的に発生する形状によって、オハツキイチョウ・チチイチョウ・フイリイチョウ・シダレイチョウ・ラッパイチョウなどに分けられます。
銀杏の別名は、公孫樹(イチョウ)、鴨脚樹(おうきゃく)、白果樹(ハクカジュ)、チチノキ、ギンナンノキなどです。
それでは今回はこれで失礼します。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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