みなさんこんにちは。
今回は、スナップドラゴンについてまとめていきたいと思います。
スナップドラゴンと言うと聞き覚えがありませんが、一般流通名の『キンギョソウ』と呼び変えると納得の行く方も多いのではないでしょうか?
キンギョソウの別称・流通名が『スナップドラゴン』という名前であり、古くからヨーロッパ諸国を中心に盛んに品種改良が行われてきた歴史を持ちます。
切り花専用の高性種から花壇に奥行きを持たせるための中性種、全面に押し出すための矮性種など草丈も豊富であり、現在進行形で品種改良が進められています。
スナップドラゴンはキンギョソウの食用改良品種という意味合いも持つこともありますが、本記事では英名の『スナップドラゴン』の育て方そのものについて言及していきたいと思います。
今回は、スナップドラゴンについてのポイント、
以上8個の点についてお伝えします。
まずはスナップドラゴンの育て方からお伝えします!
目次(クリックで飛べます)
スナップドラゴンの育て方(栽培方法)は?
スナップドラゴンは非常に日光を好む植物です。
そのため、スナップドラゴンの置き場所や植え付け場所は日照量の多い箇所を選んで下さい。
ただ直射日光などの激しい光は嫌うので、日差しの強い夏場は、半木陰や若干の遮蔽物がある日陰で育てましょう。
またスナップドラゴンは耐寒性にも優れています。
ただ冬場の霜が最大の弱点なので、屋外育成する際はスナップドラゴンに霜がつかない様にくれぐれも気をつけて下さい。
室内育成する際はエアコンやストーブの熱波を避ける必要もあり、直に高温・低温が当たり続ける環境を非常に苦手とします。
湿度過多もスナップドラゴンの育成には適しません。
そのため水捌けの良い場所や用土に植え付けて下さい。
梅雨の時期や真夏時は、その湿度に特に注意が必要です。
ここからさらに詳しくお伝えします。
最初は、スナップドラゴンが好む環境についてお伝えします!
スナップドラゴンの育て方!環境はどうする?
前述した様に、スナップドラゴンは極端な高温・低温をひどく嫌います。
耐寒性は-5℃もあり暑さにも強いのですが、長時間寒波・熱波にさらされる様な環境は苦手です。
そのため暑さ寒さが連続する環境下では、出来るだけ空気の対流や風通しの良さを重視して下さい。
スナップドラゴンは多湿環境も苦手とします。
空気・風通しの良さは多湿環境も避けることができるので一石二鳥です。
用土や地植えの土地は水捌けの良いものにし、極力スナップドラゴンへのダメージを減らすようにしましょう。
ただスナップドラゴンは日の光自体は非常に好みます。
屋内・屋外で栽培する際は上記2点に気をつけた上で、ふんだんに太陽光が当たる場所に誘導してあげましょう。
次は、スナップドラゴンに適した用土についてお伝えします!
スナップドラゴンを育てる際の適した用土は何?
スナップドラゴンが望む用土は“水捌けの良い”用土です。
地植え・鉢植え共に可能ですが、地植えの場合は植え付け2週間前ほどに、苔土石灰を庭土に混ぜ込み土壌を中和しておきます。
更に庭土に赤玉土と腐葉土を6:4の混合比で混ぜ合わせたものを足し、少々の川砂を加えて下さい。
スナップドラゴンの鉢植え用土はマメな世話を行えば、ほぼ拘る必要はありません。
市販品の「草花用培養土」で問題ありませんが、スナップドラゴンの様子を観察することは怠らない様にしましょう。
次は、スナップドラゴンに必要な肥料についてお伝えします!
スナップドラゴンの育て方!肥料はどうする?
スナップドラゴンは元肥以外は原則、肥料を必要としません。
地植えの際は、堆肥と化成肥料を使った混合肥料を元肥として施しましょう。
この後順調に育つ様でしたら、追肥は一切必要としない植物です。
鉢植え時のスナップドラゴンも元肥は地植えに倣います。
ただ鉢植えの場合は用土自体が少ないので、生育不良や葉の萎れが見られるようでしたら、例外的に追肥をしても構いません。
この際施す肥料は『液体肥料』となりますが、必ず1000〜2000倍程度に希釈して与えましょう。
スナップドラゴンに対し、必要以上の肥料を施すのはNGです。
株などにダメージを与えるという逆効果になるので、ほぼ肥料は必要としない植物と考えて良いでしょう。
では次は、スナップドラゴンの水やりポイントについてお伝えします!
スナップドラゴンを育てる際の水の量はどうする?
スナップドラゴンは水やり方法に少々うるさい植物です。
基本的に開花期の花に水をかけてしまうと枯れてしまうので、この点は注意すべき大原則です。
スナップドラゴンは乾燥に強いため、水やりはほとんど必要としません。
実は地植えで夏場を越すことは難しく、枯れ落ちることが殆どなので、一年草として見られてしまうほどです。
また冬場も休眠期に当たるため、水やりの必要性が乏しくなります。
基本的に夏場は雨があたらない様に気をつけ、冬場は水やり後の凍結に気をつける様にしましょう。
以上で基本的なスナップドラゴンの育て方については終わりです。
次はスナップドラゴンの写真(画像)をお見せします!
スナップドラゴンの画像(写真)!花の特徴は?和名や学名はなに?
上記画像がスナップドラゴンです。
スナップドラゴンは実に色とりどりの花を咲かせます。
その名の通り「竜が口をあけた」様な形の花であり、花色は“赤・桃・白・橙・黄・複色…”と実にバラエティー豊富です。
花形は稲穂の様な『穂状』を取り、品種改良も頻繁に行われているので、多様な花色を楽しめる事でしょう。
スナップドラゴンの和名は、その花の形が金魚に似ているのでキンギョソウ(金魚草)と名付けられました。
学名は「Antirrhinum majus」と言い、「Antirrhinum」はギリシャ語由来で“鼻に似た”という意味を持ちます。
その穂状の花を「鼻」になぞらえて学名がつけられたそうです。
次は、スナップドラゴンの開花時期や季節についてお伝えします。
スナップドラゴンの開花時期や季節はいつ頃なの?
スナップドラゴンの開花時期は4〜6月にかけてです。
季節は春季になりますが、梅雨期に重なることもあるので、花に雨がかからない様注意しましょう。
その花に水分がかかるとたちまち枯れてしまうと言う、少々厄介な性質を持ち合わせています。
次に、スナップドラゴンの値段や販売価格や切り花の販売についてお伝えします。
スナップドラゴンの値段や販売価格はいくらぐらいなの?切り花は販売されている?
写真はスナップドラゴンの初期苗となります。
スナップドラゴンは主に種と苗の状態で販売されています。
ホームセンターの草花コーナー・種子コーナーで目にすることが多く、かなり頻繁に流通している人機種です。
スナップドラゴンの種はかなり安価で、高くても300〜400円ほど、安くて100円足らずで入手可能です。
苗は少しだけ高くなり概ね500〜700円ほどでしょう。
それでは次に、スナップドラゴンの苗の植え付け(植え方)や植え替えの時期とやり方についてお伝えします。
スナップドラゴンの苗の植え付け(植え方)や植え替えの時期とやり方は?
スナップドラゴンの植え付け・植え替えの際の最大の注意点は“根を触らないこと”に尽きます。
牛蒡や大根と同じ直根性の根を持ち、一度傷つくと再生ができないので慎重に取り扱う必要があります。
スナップドラゴンの苗の植え付け時期は鉢植えの場合は時期を選びません。
地植えの場合は少しコツが必要で、霜が降りる厳冬期前に植え付けを済ませてしまいましょう。
植え付けた直後に霜が張るとデリケートな根が寒さでダメージを受けてしまうので、極端に寒い時期は避けるべきです。
花壇に植える場合は矮性種は20〜30cm間隔で、高性種の場合は30〜40cm間隔、そして中性種はその中間の30cmほどの間隔を取り均一に植え付けて下さい。
次にスナップドラゴンの植え替えですが、こちらについては行わなくても構いません。
元々直根性の植物は一度根付くと移植を非常に嫌い、一度抜くとかなり弱ります。
単刀直入に言うと植え替えを行わなくても、かなり痩せた土地で問題なく栽培できるのです。
ただスナップドラゴンを鉢植えした際は少し趣きが変わります。
直根性の根とは言え、その成長に応じ地中深くに伸長していきます。
そのため鉢底から根が見え窮屈な様でしたら、根を傷つけない様に鉢土ごと丸々取り出し、古土はそのままにしておきます。
縦に伸びるタイプの根なので、より深さのある鉢を用意し再度そこに植え替えておきましょう。
次は、スナップドラゴンの種まき時期と種まきのポイントについてお伝えします!
スナップドラゴンの増やし方!種まき時期と種まきのポイントは?
スナップドラゴンの種まき時期は4月の初春か、9・10月ごろの秋期が最も適しています。
スナップドラゴンの種まきポイントとして「覆土をしない」という点が重要です。
光に反応し発芽する「好光性種子」なので、暗所では決して発芽しません。
育苗ポットなどに「種用育成培養土」を充填し、こぼれ落ちないよう気をつけ、パラパラと地表に置きつける様に種まきをします。
発芽適温は15℃から20℃の間なので、この温度を維持し続ける様にして下さい。
次は、スナップドラゴンの花言葉や何日の誕生花なのかについてお伝えします。
スナップドラゴンの花言葉はなに?何日の誕生花なの?
スナップドラゴンは英名で『Snap Dragon』と表記します。
花言葉は『大胆不敵』であり、“Snap Dragon = 噛み付きドラゴン”のイメージから名付けられました。
更に複数の花言葉『おしゃべり』『でしゃばり』『おせっかい』も持ちますが、こちらは別称のキンギョソウ由来の花言葉です。
スナップドラゴンは2月18日の誕生花となります。
最後に、スナップドラゴンの種類や品種をお伝えします!
スナップドラゴンの種類や品種は何があるの?
スナップドラゴンには非常に多くの品種が存在します。
開花期の花の色を始め、草丈も矮性種・中性種・高性種とバラエティー豊富です。
スナップドラゴンのみの寄せ植えでも、かなりの見応えがあります。
スナップドラゴンはF1品種(一代交配種)が大半を占めるので、開花後の種から同様の花はとれません。
同じ花のスナップドラゴンを再度手に入れたい方は、その都度同じ品種の種を1年ごとに手に入れて下さい。
そのため品種名は『F1~系』とグループごとに呼ばれることがほとんどです。
代表的な品種群を、順を追ってご紹介していきます。
◎ F1ツィニー系・スナップドラゴン
画像がF1ツィニー系品種のスナップドラゴンです。
八重咲きになるスナップドラゴンの品種となります。
花色が非常に華やかな人気種で、少数を植え込んでもかなりのインパクトを持ちます。
夏期の酷暑には弱く花が落ちやすくなるため、外気温には要注意です。
薄ピンクからワイン色まで多彩な花を開花させます。
◎ F1パレット系・スナップドラゴン
F1パレット系のスナップドラゴンの画像です。
花色はピンクやオレンジが主ですが、一株に混合した色を何色も咲き付ける種もあります。
矮小性の改良品種であり、寄せ植えの前景に適しています。
やや遅めの開花時期を迎えるので、その点は気を付けて下さい。
◎ F1レジェ系・スナップドラゴン
F1レジェ系のスナップドラゴンです。
ピンク・黄色・ホワイトなど様々な花を咲かせる品種です。
開花時期が他のスナップドラゴンより早くなりますが、長期に渡る点が好まれています。
花や茎・葉が他品種より固めであり、管理がし易い改良品種となります。
◎ F1カリヨン系・スナップドラゴン
F1カリヨン系のスナップドラゴンです。
かなり濃い色の花を咲かせる品種です。
濃い黄色・赤・オレンジ等が主で、花弁の大きさも特徴的となります。
他のスナップドラゴンより開花時期が1週間と、やや早くなります。
◎ ドワーフ・スナップドラゴン
画像がドワーフ・スナップドラゴンです。
矮小種のスナップドラゴンの草丈を更に低くした改良品種です。
花が咲かなければスナップドラゴンに見えないほどの小型種となります。
開花期はホワイトから淡いクリームの花を無数に群生させます。
それでは、今回お伝えしたことをまとめていきましょう!
スナップドラゴンのまとめ!
いかがでしたでしょうか?今回お伝えした重要なポイントは8個ありました。
覚えているでしょうか?1個ずつ振り返っていきましょう!
①スナップドラゴンの育て方(環境、土、肥料、水やり)
極端な高温・低温・多湿に弱い植物なので、冬期・夏期は空気の対流や風通しの良さを重視して下さい。
ただ日の光自体は好むので、常に太陽光が当たる場所に置いてあげましょう。
地植え・鉢植え共に可能ですが、地植えの場合は植え付け2週間前に苔土石灰を庭土にすき込み、土壌を中和させます。
掘り起こした庭土に赤玉土と腐葉土を6:4で混ぜ合わせ、少々の川砂を加えて下さい。
鉢植え用土は丁寧な世話を行うのなら、ほとんど拘りません。
市販品の「草花用培養土」を用いましょう。
また元肥以外の肥料以外は原則必要としません。
地植えの時に堆肥と化成肥料を施したら、追肥は一切不要です。
鉢植え時も元肥は地植えに倣います。
鉢植えの場合は用土が少ないので、例外的に追肥をしても構いません。
肥料は『液体肥料』ですが、1000〜2000倍程度に希釈して与えましょう。
水やりには少し神経を使います。
開花期の花に水分がつくと枯れるので注意して下さい。
元々スナップドラゴンは乾燥に強く、水やりはほとんど必要としません。
また冬場は休眠期を取るので、水やりの回数が少なくなります。
夏場や梅雨の降雨に気をつけ、冬場は水やり後の凍結に気をつけて下さい。
②スナップドラゴンの画像(写真)!花の特徴は?和名や学名はなに?
スナップドラゴンは多彩な形・色の花を咲かせます。
名の通り「竜が口をあけた」様な形の花であり、花色は“赤・桃・白・橙・黄・複色…”と豊富です。
花形は稲穂の様な『穂状』を取り、品種改良も頻繁に行われているので、多様な花色を楽しめます。
スナップドラゴンの和名は、花の形が金魚に似ているのでキンギョソウ(金魚草)と名付けられました。
学名は「Antirrhinum majus」と言います。
③スナップドラゴンの開花時期や季節はいつ頃なの?
開花時期は4〜6月にかけてです。
季節は春季になりますが、梅雨期に重なることもあるので、花に雨がかからない様注意しましょう。
④スナップドラゴンの値段や販売価格はいくらぐらいなの?切り花は販売されている?
種と苗の状態で販売されています。
種はかなり安価になり概ね300〜400円、最安値で100円足らずという所です。
苗の状態での購入はやや高くなり概ね500〜700円ほどでしょう。
⑤スナップドラゴンの苗の植え付け(植え方)や植え替えの時期とやり方は?
植え付け・植え替えの際の最大の注意点は“根を触らないこと”です。
直根性の根を持ち、一度傷つくと再生ができないので丁寧に扱いましょう。
苗の植え付け時期は鉢植えの際はいつでも行えます。
地植えの場合は厳冬期前に植え付けを終わらせましょう。
植える場合は矮性種は20〜30cm間隔で、高性種の場合は30〜40cm間隔、そして中性種はその中間の30cmほどの間隔を取り植え付けて下さい。
植え替えも特に行う必要はありません。
直根性植物は移植を非常に嫌い、一旦抜くとかなり弱ります。
ただ鉢植えの際は必要に応じ植え替えを行って下さい。
直根性の根ですが、他の根と同じく地中深くに伸長していきます。
鉢底から根が見え窮屈な様子が見られたら、傷つけない様に鉢土ごと丸々取り出し植え替えて下さい。
縦に伸びるタイプの根なので、植え替え先の鉢はより深さのあるものを用意しましょう。
⑥スナップドラゴンの増やし方!種まき時期と種まきのポイントは?
種まき時期は4月の初春か、9・10月ごろの秋期に行います。
「覆土をしない」という点が重要です。
光に反応し発芽する「好光性種子」なので、暗所では発芽しません。
「種用育成培養土」表面に、パラパラと地表に置きつける様に種まきをします。
発芽適温は15℃から20℃の間なので、この温度を維持し続ける様にして下さい。
⑦スナップドラゴンの花言葉はなに?何日の誕生花なの?
英名は『Snap Dragon』と表記します。
花言葉は『大胆不敵』であり、“Snap Dragon = 噛み付きドラゴン”のイメージから名付けられました。
他の花言葉『おしゃべり』『でしゃばり』『おせっかい』は別称のキンギョソウ由来ものです。
スナップドラゴンは2月18日の誕生花となります。
⑧スナップドラゴンの種類や品種は何があるの?
多くの品種が存在し花の色を始め、草丈も矮性種・中性種・高性種と豊富です。
F1品種(一代交配種)が大半を占め、種から同様の花を取ることはできません
再度同品種を手に入れるには、その都1年ごとに度同品種の種を購入しましょう
以上の理由から、品種名は『F1~系』とグループごとに呼ばれることが大半を占めます。
代表的な品種群は『F1ツィニー系・スナップドラゴン』『F1パレット系・スナップドラゴン』『F1レジェ系・スナップドラゴン』『F1カリヨン系・スナップドラゴン』『ドワーフ・スナップドラゴン』が挙げられます。
それでは今回はこれで失礼します。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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