みなさんこんにちは。
今回は、子宝草(多肉植物)についてまとめていきたいと思います。
子宝草(多肉植物)はベンケイソウ科カランコエ属に分類される多肉植物です。
非常に繁殖力旺盛なこの植物は、葉のふちにまるで子株を子供の様に次々と発生させていくことからこの名前が付きました。
その名の通り「子宝」に恵まれたい方々に人気の高い品種となります。
今回は、子宝草(多肉植物)についてのポイント、
以上16個の点についてお伝えします。
まずは子宝草(多肉植物)の育て方からお伝えします!
目次(クリックで飛べます)
子宝草(多肉植物)の育て方(栽培法)は?室内でも育てられるの?冬越しはどうする?冬の寒さには強いの?
子宝草(多肉植物)を育てる際の基本事項をお話しします。
子宝草(多肉植物)は非常に日光を好みます。
半木陰でも育ちますが日差しが差し込むことが絶対条件で、もちろん日向での育成が一番好ましくなります。
夏場などの直射日光に長時間さらし続けてしまうと葉焼けしてしまうので、この点は要注意です。
日光不足が続くと茎や葉がヒョロヒョロとし、成育不良に陥ってしまいます。
子宝草(多肉植物)は多湿…即ち“蒸れ”にも弱い面があるので、風通しの良い場所に置いてあげるようにしましょう。
そして子宝草は熱帯地方由来の多肉植物なので、冬場の乾季には弱く、ある程度の気温を保たなければいけません。
耐寒性は5℃と言われていますが、これはギリギリ耐え得る最低ラインで、健康に育て上げるには10℃以上の気温を用意してあげます。
屋外栽培の場合は10℃以下になる前の、外気温15℃ほどの時点で屋内に取り入れるのがベストです。
以上の三点を守り子宝草(多肉植物)の育て方は、このサイクルを取るべきでしょう。
もちろん一年を通して室内育成しても問題ありません。
ここからさらに詳しくお伝えします。
最初は、子宝草(多肉植物)が好む環境についてお伝えします!
子宝草(多肉植物)の育て方!環境はどうする?
子宝草(多肉植物)に最も適した環境は【10℃以上の気温】【乾燥環境の維持】【豊富な日照量】です。
子宝草(多肉植物)は特にジメジメとした湿気の多い環境が大の苦手です。
そのため水捌けの良い場所や風通しの良い場所に置きつけてあげましょう。
また子宝草(多肉植物)は耐寒性を持つとも言われますが、多肉植物という点を考慮すると温暖な環境下の方が遥かにその育成が楽になります。
耐寒性については5℃や0℃、霜や凍結が起こらなければ外に置いたままで良い…という話もありますが、10℃以上を保つ方が確実に良い結果が出ます。
丈夫な植物なので耐えることは確かに可能ですが、極端な生育不良…最悪、枯死にも繋がるでしょう。
子宝草(多肉植物)の力に頼らず、最適な環境を用意して下さい。
子宝草(多肉植物)の生育にはふんだんな「光量」が必要です。
既にお話ししましたが、季節に応じて夏期などは直射日光を避けた「適切な光量調整」をしましょう。
次は、子宝草(多肉植物)に適した用土についてお伝えします!
子宝草(多肉植物)を育てる際の適した用土は何?
子宝草(多肉植物)の用土は水捌けの良さ・通気性に重点を置きましょう。
最も適しているのは市販品の『多肉植物用培養土』や『観葉植物用培養土』です。
自作の混合用土を作る場合は、赤玉土と腐葉土を7:3の割合で配合して下さい。
より水捌けを良くするため、川砂・燻炭を少量混ぜ込んでも子宝草(多肉植物)の栽培に効果的となります。
次は、子宝草(多肉植物)に必要な肥料についてお伝えします!
子宝草(多肉植物)の育て方!肥料はどうする?
子宝草(多肉植物)は特に肥料を必要としません。
ただ春から秋にかけて“速効性液体肥料”を少な目に施すと、子株のつきが良くなります。
肥料の与え過ぎは子宝草(多肉植物)にとって逆効果になり弱ってしまう事が多いので、株の様子を見ながら「ごく少量」を施す程度に留めておく方が無難です。
では次は、子宝草(多肉植物)の水やりポイントについてお伝えします!
子宝草(多肉植物)を育てる際の水の量はどうする?
子宝草(多肉植物)は乾燥に強い反面、水切れに弱いという相反する特徴を持ちます。
水分を与え過ぎても根腐れ等を起こしてしまいますが、乾燥状態が長期間続いても株自身がダメージを受けてしまいます。
葉に水分は貯蔵しますが絶対量が少なく、他の多肉植物に比べ水切れに弱いので、その点は注意が必要です。
子宝草(多肉植物)はシーズンごとに水やりの方法が異なります。
乾燥に強いイメージのある多肉植物ですが、本種は適切な水やりを怠れば葉が萎れたり根腐れを起こし枯死してしまいます。
そのため3月から10月の春から秋にかけては、用土が乾いたらたっぷりと水やりを行いましょう。
11月から2月の冬場は休眠期に当たるので、月に1~2回ほどの水やりに留めて下さい。
乾燥状態を見つけても直ぐ水やりを行わず、数日間ほど間をあけて水やりをするのがコツとなります。
また子宝草(多肉植物)は極度の水切れを起こすと、その葉先が薄紅色に変色します。
これを目安にして水やりを行っても良いでしょう。
以上で基本的な子宝草(多肉植物)の育て方については終わりです。
次に、子宝草(多肉植物)の画像(写真)についてお伝えします。
子宝草(コダカラソウ)の画像(写真)!花の特徴は?
画像が子宝草(コダカラソウ)です。
子宝草(コダカラソウ)の開花は、日照量の短さに依存する“短日性植物”です。
そのため夜間でも明るくなってしまう場所では、なかなか花を咲かせることはありません。
樹高は最大2mにも達しますが、その茎先に円錐の形をした『集散花序』をつけ、地面に向かうよう下向きに30~60個ほどの多数の花を咲かせます。
子宝草(コダカラソウ)の花は楕円形をしており、開花すると薄紅色・ピンク色の花色を持ちます。
花の長さは2~3cm、花径は約1~1.5cmほどとかなりの小花です。
花弁は4つに大きく分かれ、落下後の果実は『蒴果(さっか)』という、2つに割れる特徴を持ちます。
次に、子宝草(多肉植物)の開花時期や季節はいつ頃なのかについてお伝えします。
子宝草(コダカラソウ)の開花時期や季節はいつ頃なの?紅葉は楽しめるの?
画像が子宝草(多肉植物)の花です。
子宝草(多肉植物)の開花時期は、2月から5月にかけての冬期から春半ばとなります。
秋にかけて各葉の先端部分がピンク色に色づき、やがて葉全体がピンク色に染まります。
時期的に“秋”ということもあり「紅葉」という言葉も当てはまるのではないでしょうか?
ごく稀ですが、水分不足のサインと誤認することもあるので、秋頃の水やりは特に要注意です。
次に、子宝草(多肉植物)の値段や販売価格はいくらぐらいなのかについてお伝えします。
子宝草(コダカラソウ)の値段や販売価格はいくらぐらいなの?ダイソーで売られている?
ダイソーで販売されている子宝草(多肉植物)です。
子宝草(多肉植物)は人気の高い多肉植物で、園芸店・ホームセンターで販売されています。
100円ショップのダイソーでも実際に販売されており、運が良ければ見つけ出す事ができるかもしれません。
ただ100円ポッキリではなく、大きな鉢・株が300円で販売されていることもあります。
子宝草(多肉植物)は葉の縁から子株を産み出すので「苗・若株」状態の他に「葉っぱ」単体で販売されることもあります。
気になる実勢価格ですが、葉一枚からでも殖やすことができるので、そこまで高額にはなりません。
ある程度大きく育った株が最も高く2000円前後、ポット苗の子株が200~500円、そして葉一枚に関して言えば100円足らずでしょう。
子宝草(多肉植物)の葉は5枚・10枚とまとめ売りされる事が多いようです。
次は、子宝草(多肉植物)の苗の植え付け(植え方)や植え替えの時期とやり方についてお伝えします。
子宝草(コダカラソウ)の苗の植え付け(植え方)や植え替えの時期とやり方は?
子宝草(多肉植物)の植え付け適期は夏期・冬期を避けた4~6月と9~10月にかけて、植え替えは頻繁に行わず2~3年ごとの同時期に行います。
子宝草(多肉植物)の植え付けの際は、その場所をしっかりと見極める必要があります。
地植えの場合は用土の項を参考にし土地そのものを土壌改良する必要がありますが、鉢植えの際は特別難しい手順は必要ありません。
植え付けそのものは根株の古土を軽く振り払う程度で構いませんが、地植えの場所には慎重な配慮が必要です。
真冬の霜や寒さ・真夏の高温多湿下にさらされると呆気なく枯れてしまうので、冬は防寒マットやシートなどで保護・保温し直射日光が当たらない半木陰の土地に植え付けて下さい。
若しくは鉢植えに移行しても良いのですが、頻繁に植え替えてしまうと株自身が弱ります。
子宝草(多肉植物)の栽培に慣れていない方は、鉢植えのまま育成し続ける方が良いでしょう。
鉢植えの場合は用土を充填し植え付けるだけですが、あまり大きな鉢を用意すると根に栄養が回らず弱ってしまいます。
植え付け後1週間は水やりを控え、明るい半日陰に置いておきます。
子宝草(多肉植物)の植え替えは鉢植え時のみ行いましょう。
概ねの目安は鉢底から根が溢れ出た時点で、その様な場合は随時行います。
基本的には2~3年単位の定期的な植え替えで充分です。
植え付け時同様、一回り大きな鉢に植え替え、腐ったり枯れた根を見つけたら取り除きます。
そして植え替え後の1ヶ月は、5~7日に一回を目安に少量の水やりをして下さい。
次は、子宝草(多肉植物)の鉢植えや水耕栽培で育てる際のポイントについてお伝えします。
子宝草(多肉植物)の鉢植えや水耕栽培で育てる際のポイントは?
子宝草(多肉植物)は多肉植物の中では水耕栽培に向いている種類です。
まず子宝草(多肉植物)を水耕栽培する際は、充分消毒した園芸用ハサミなどで根株を5mmほど残しカットして下さい。
その後は数日ほど切り口を乾かし、株のサイズに見合った器・容器を用意します。
それから容器に水を入れ、僅かに根株が水に触れる程度の部分子宝草(多肉植物)を固定し、発根するのを待ちましょう。
この時、根の部分や株本体が水に浸かってしまうと、湿気を嫌う子宝草(多肉植物)は溶けるように枯死してしまいます。
水耕栽培のセット方法はひとまずこの時点で完了です。
次に子宝草(多肉植物)を水耕栽培する際の注意点です。
気をつける点は次の2項目です。
- 水を常に清潔に保つ
- 水の酸素濃度を維持し続ける。
水耕栽培の際は水そのものが用土の代わりとなります。
水中には水カビなど雑菌が繁殖しやすく、根を通じ株に雑菌がうつると上手く栽培することができません。
そのため水は毎日清潔なものに交換し、容器も徹底的に洗浄して下さい。
次に水の酸素濃度ですが根株自体も呼吸をするため、一定の酸素量を必ず含んでいる必要があります。
こちらについても頻繁な水替えでカバーすることが可能です。
本来、多湿を嫌う子宝草(多肉植物)ですので上記の2点は必ず継続しましょう。
また水と株本体の距離を一定に保ち続けるのが、水耕栽培を成功させるカギとなります。
肥料についてですが、そもそも痩せた土地に生息する子宝草(多肉植物)はさほど栄養を必要としません。
どうしても気になる場合や明らかな育成不良が起きる様でしたら、液体肥料を1000~2000倍に希釈し水中に溶け込ませましょう。
子宝草(多肉植物)は多肉植物の仲間では、例外的に水耕栽培に向いている種類です。
葉そのものを湿ったキッチンペーパー・スポンジ上に置きつけ、子株を増やす方法も取ることができます。
次に子宝草(多肉植物)の鉢植え時の注意点です。
基本的に鉢は根株よりわずかに大きなものを選んだ方が良いでしょう。
余りに大きすぎると根を張り巡らすことにエネルギーを使い過ぎ、子宝草(多肉植物)の生育不良に繋がります。
そして子宝草(多肉植物)はふんだんな日光・温暖な気温を好みます。
夏場の酷暑時の高温多湿・真冬の寒さに脆い点があるので、この時期は必ず鉢ごと屋内に取り込んで下さい。
日光が良く当たる窓辺などが良い場所ですが、日照量に成育リズムが左右される「短日植物」なので、日の出・日の入りに合わせ光を当てる時間を調節します。
夜間は屋内灯でも影響を受けるので、光の届かない暗がりに移動させるようにしましょう。
子宝草(多肉植物)は温暖な気温を好みますが、常に暖房の風が当たる様な状況下では、人間で言う「定温火傷」をしてしまいます。
葉焼けや立ち枯れに直結してしまうので、風通しの良い場所・空気が循環するような場所が最も適しています。
この様に子宝草(多肉植物)を鉢植えする際は、明るさや空気の流れ・気温の変化に気をつけて、置き付ける場所を常に替え続ける必要があるのです。
次は、子宝草(多肉植物)の寄せ植えに合う植物はなにがあるのかについてお伝えします。
子宝草(多肉植物)の寄せ植えに合う植物はなにがあるの?
子宝草(多肉植物)の寄せ植え例です。
子宝草を寄せ植えする際は、生育環境や好適温度などが合致した植物が良いでしょう。
その様な植物はかなり限定されるので失敗しない「寄せ植え」は、やはり他の『多肉植物類』がベストです。
子宝草は【10℃以上の気温】【乾燥環境の維持】【豊富な日照量】を維持しなければなりません。
更に生長速度も速い多肉植物なので、子宝草の葉で他の植物の日差しを遮らない様に気をつけて育てる必要があります。
条件が良いと葉の縁から多数の子株を落とすので、その都度子株も間引いて下さい。
その点を加味すると“子宝草”との寄せ植えに適した植物は、下記の3種類が適しています。
◎ クラッスラ属
画像はクラッスラ・ゴーラムです。
「金のなる木」に代表される多肉植物の一群が、クラッスラ属です。
「クラッスラ・ゴーラム」など他の種類も店頭やECサイト等でよく見につく上に、自然界で約200種類、販売されている品種でも多岐に渡ります。
外気温が5℃の状態まで耐える半耐寒性も持ち、乾燥にも極めて強いので子宝草(多肉植物)の好む環境に柔軟に合わせてくれます。
湿気に極めて脆いのですが、子宝草自身も湿気を嫌うので、その相性はかなり良いでしょう
◎ グラプトペタルム属
画像はグラプトペタルム属の多肉植物です。
グラプトペタルム属はメキシコを始め中米を原産とする多肉植物です。
大多数が茎を立たせて育ち、肉厚のある葉の表面には白い粉が発生します。
初心者用の多肉植物でもあるので栽培も非常に容易です。
改良品種も非常にバラエティーに富むので、自分の好みに合う葉の形や色を選ぶのも楽しみの一つです。
◎ カランコエ属
画像はカランコエ属の多肉植物です。
子宝草(多肉植物)が分類される「ベンケイソウ科カランコエ属」の多肉植物群となります。
同科同属の多肉植物なので気を使わず、ほぼ同じ環境で栽培できるのがメリットです。
カランコエ属は他の多肉植物より多くの花を咲かせるので、開花時期が重なる品種同士を寄せ植えすると非常に見栄えがするでしょう。
それでは、子宝草(多肉植物)の剪定(切り戻しや間引きとも)の時期とやり方についてお伝えします!
子宝草(コダカラソウ)の剪定(切り戻しや間引きとも)の時期とやり方は?
子宝草(多肉植物)の選定(切り戻し・間引き)には明確な適期はありません。
条件が良いと各葉が非常に生い茂り、また日照量が不足するとヒョロヒョロとみすぼらしく育ちます。
このタイミングで上手く栄養が行き渡る様に「剪定(切り戻し・間引き)」を行います。
子宝草(多肉植物)の剪定(切り戻し・間引き)には特別、気を使うべき点はほぼ皆無です。
子株から成長すると枝立ちする“有茎植物”なので、まずは枯れかけ・枯れ死した葉があれば根元3~4mmほど残し、清潔なハサミ等でカットして下さい。
余りに葉が繁茂し過ぎてしまうケースも同様です。
かなり丈夫ですぐ次の葉を生やすので、根株付近の葉を数枚ほど残しバッサリ切り戻しても全く問題ありません。
注意点として、子宝草(多肉植物)の葉につく子株を摘心(間引き)するのはNGです。
子株はポロポロと取れるイメージがありますが、それはあくまで充分生長し切ってからです。
強引に摘心すると見栄えが悪くゴチャゴチャになり、葉にもダメージを与えかねません。
時期が来ると自然に用土表面に子株が落ちるので、その時を狙い『間引き』して下さい。
この様に子宝草(多肉植物)の剪定(切り戻し・間引き)は非常に容易です。
それでは次に、子宝草(多肉植物)の増やし方をお伝えします!
子宝草(コダカラソウ)の増やし方!株分けや挿し木の時期とやり方は?
子宝草(観葉植物)の株分けのやり方は、その独特な特徴から他の植物と一線を画します。
大げさに言ってしまいましたが…要は“子株”が葉の縁につくので、その落下を待つことが本種では「株分け」に当たります。
最終的には草丈が最大30cmにもなるので、寧ろ増え過ぎないように注意する必要があるほどです。
手に入れた子株の育て方は、植え付けの項での説明通りに行って下さい。
子宝草(多肉植物)は生命力が強く、挿し木でも問題なく育成できます。
4~6月にかけての春期・9~10月の秋季が挿し木をするのに最も適しています。
こちらもやり方は驚くほど簡単です。
茎を10cmほど切り用土に先端1cmほどを埋め込むのみです。
1週間水やりを控えてから週1度少量の水やりをすると、1~2週間で根や葉が発生します。
それでは次に、子宝草(多肉植物)のかかりうる病気や害虫の対策方法をお伝えします!
子宝草(コダカラソウ)のかかりうる病気や害虫の対策方法は?
画像は害虫の代表格であるカイガラムシ(イセリアカイガラムシ)です。
まず子宝草(多肉植物)の病気についてですが、本種はほとんど病気にかからない植物として有名です。
病気と言えるかは疑問ですが「根腐れ」以外に罹患することがなく、適切な水やりを行っていれば全く問題ありません。
逆に子宝草(多肉植物)につく“害虫”は代表的な3種類が挙げられます。
それが「ハダニ」「カイガラムシ」「ナメクジ」です。
前者2種は葉や茎から液を吸汁し、ナメクジは直接その葉を食害してしまいます。
これら子宝草(多肉植物)につく3種類の害虫の対策方法は単純で見つけ次第徹底的に駆除することです。
特にナメクジは身体も大きいので割り箸などで容易に捕まえられます。
カイガラムシもヘラなどでこそぎ落とせますが、余りに大発生してしまった場合は「園芸用殺虫剤」を用いるしかありません。
更にハダニも余りに小さいので、やはり殺虫剤を用いるのが最善です。
ここで注意したいのは子宝草だけでなく、この3種類の害虫は園芸害虫で最も顕著に見られるという事です。
更にカイガラムシは成虫になると、その名の通り貝殻状の厚い殻を身にまとい、殺虫剤の類が効きにくくなってしまいます。
そのため成虫を叩くには使用済み歯ブラシなどを使い、地道に除去する必要があります。
ナメクジは梅雨や9~10月に多く見られるので、予め「忌避剤」などで予防しておくことをお勧めします。
それでは次に、子宝草(多肉植物)が増えすぎる場合はどうすればいいのかをお伝えします!
子宝草(コダカラソウ)が増えすぎる!どうすればいいの?逆に増えない時の対策方法は?
子宝草(多肉植物)が増えすぎて困るという投書が良く目につきます。
既にお話しした様に子宝草(多肉植物)は、自身の葉の縁に自分のクローン株である子株を無数につけます。
大切に栽培している方ほど悩まされがちですが、思い切って落ちた子株は間引いてしまいましょう。
子宝草(多肉植物)は増殖力が異様に高く全ての子株を育て切ることは、普通の暮らしをしている方はほぼ不可能です。
ご自身で栽培しフリーマーケットやフリマサイト等で出品するという手もありますが…そうなると本来の「観賞」の観点が薄れてしまいます。
また子宝草(多肉植物)の剪定の項でもお話ししましたが、根株付近の数枚を残し葉を切り戻しても良いでしょう。
次に子宝草(多肉植物)が増えない時の対象方法についてです。
子株を付けない状態が滅多に見られないほど旺盛な繁殖力を持ちますが、3つの要因で成育不良に陥る事があります。
それは「極端な直射日光」「日照不足」「水やり過多」です。
子宝草(多肉植物)は直射日光下で葉がダメージを受けやすく、光が少なくても茎葉がヒョロヒョロになってしまいます。
水やり過多に陥ると根株の元気がなくなり、葉も萎れてしまうのです。
この3パターンのいずれも、最終的に子株づくりの要になる葉が真っ先に被害を受けます。
子宝草(多肉植物)の最も重要な器官はその「葉」です。
もちろん根株や茎など他の器官も大事な事には変わりません。
ただ子宝草に於いては「水分貯蔵」「光合成によるエネルギー作成」そして「子株の増殖」と重要事項を一挙に引き受けています。
そのため「子宝草が増えない!」といった時は、その主要器官である「葉」にダメージを与える3項目を中心に、しらみつぶしに原因を探り当てて行きましょう。
それでは次に、子宝草(多肉植物)がひょろひょろ(しなしな)になるのかをお伝えします!
子宝草(コダカラソウ)がひょろひょろ(しなしな)になる!原因と対策方法は?
子宝草(多肉植物)がひょろひょろ(しなしな)になる要因は、殆ど前項でお話しした3つが主要因です。
既に述べた『直射日光』『日照不足』『水やり過多』については葉の育成と同様の理由などで割愛します。
ですがもう一つ大きな要因に『極端な寒さ』があるのです。
基本的に子宝草(多肉植物)は関東以北の地植えは推奨されません。
外気温が最低でも10℃は必要なので、西日本でも冬越しはかなりのリスクが伴います。
寒さに晒され続けると既にお話しした『直射日光』『日照不足』『水やり過多』と同じく、株全体が弱ってしまい成長不良…つまり「ひょろひょろ」とした形に収まります。
寒さに対する子宝草(多肉植物)の対策方法は至ってシンブルで、素直に鉢植えに移行する事でしょう。
鉢植えに移行し屋内に取り込むのが最も安全です。
他にも園芸用の暖房用品を用いたり、温室を設置する必要が必ず生じます。
一番大切なのは子宝草(多肉植物)が健康に栽培され続ける事です。
地植えに必要以上に拘らず、表題の様な成育不良が見られたら柔軟な対応を取りましょう。
それでは次に、子宝草(多肉植物)が枯れる(枯れた)原因と対策方法をお伝えします!
子宝草(コダカラソウ)が枯れる(枯れた)原因と対策方法は?
子宝草(多肉植物)は基本的にかなり丈夫な多肉植物であり、滅多に枯れる事はありません。
実はこの「枯れる(枯れた)原因」も前項・前々項から繋がっていており…「子宝草が増えない」→「ひょろひょろになる」→「枯れてしまう」という現象が一連の流れです。
枯れる要因に直結しているのは「水やり過多」と「10℃以下の気温」です。
「直射日光」は葉焼けの原因にこそなりますが枯死には直結せず「日照不足」も若干の耐陰性を持つ子宝草(多肉植物)には致命傷にはなりません。
子宝草(多肉植物)はとにかく湿気を大の苦手とします。
また本来の生息地を遥かに下回る気温下ではあっという間に凍死に陥るのです。
実は子宝草(多肉植物)の原産地は東アフリカの島国“マダガスカル”です。
この地は完全な熱帯域であり、乾季・雨季に分かれますがトータルで見ると一年の大部分が平均気温30℃前後の乾季となります。
当然雨季の僅かな水を蓄える必要があり、カラッとした乾燥状態が殆んどです。
そのため大切にし過ぎついつい水やりの回数が増えたり、冬場に庭植えをするのは明らかに子宝草が好む環境の真逆です。
いかに丈夫な子宝草とはいえ、真逆の環境下での生育は不可能ですよね?
子宝草(多肉植物)を枯らさない対処方法の内「外気温」については既にお話ししたので、本稿では「水やり過多」に言及したいと思います。
まず第一に子宝草(多肉植物)は常にカラッとした土壌を好むので、庭植え・鉢植えに関わらず用土が乾いたな…と思った時点で給水するようにしましょう。
そして給水過多になると前述した唯一の病気「根腐れ(病)」に罹患してしまいます。
根腐れに気付かず放置したままだと、水分はおろか用土内の栄養素も蓄えることができずに枯れ落ちてしまいます。
一番は子宝草を始めとする「多肉植物」への栽培者の意識改革です。
必ずしも、全ての植物が「水をあげれば喜ぶ」という先入観は捨てるようにして下さい。
それでは次に、子宝草(多肉植物)は食べることができるのかをお伝えします!
子宝草(コダカラソウ)は食べることができるの?漢方として使われているの?薬局で買えるの?
結論から言うと子宝草(多肉植物)を食すのは、やや危険性が伴います。
というのも子宝草(多肉植物)が属するベンケイソウ科カランコエ属の仲間には、有毒成分を含む植物が多いからです。
量の如何を問わずカランコエ属の全植物は共通して『強心ステロイド』『ブファジエノリ 』を含みます。
これらの物質は胃腸など消化器系の炎症や、心臓障害を起こす可能性が示唆されているのです。
別名『植物毒』とも言われ、ヒキガエルの耳下腺から出る白い液体(強心配糖体)と同様の効果を持ち、そのヒキガエルを食べて得るヤマカガシの頸腺毒の中にも
含まれています
では子宝草を始めとしたカランコエ属の被害の実例はあるのでしょうか?
実はオーストラリアにて、カランコエ属の植物を大量に食べた牛2頭が48時間以内に死亡した実例があります。
シドニー大学のレパス教授の解剖所見では、前胃に激しい急性の炎症が発症していました。
気管狭窄、及び肺気腫なども併発していたという実録も残っています。
更に調査を進めて行くと飼い犬や飼い猫による同様の死亡事故も多数発生しています。
牛の身体で大量という事ですから、人間が僅かな量の子宝草を食べても即座に健康被害は起こらないと思います。
実際にWEB上ではご自身が栽培した子宝草を食べている方もいました。
ただ、安全上の観点からも無暗に口にしないことを強く推奨します。
それでは次に、子宝草(多肉植物)の花言葉や学名はなにかをお伝えします!
子宝草(コダカラソウ)の花言葉や学名はなに?風水との関係性は?育てると妊娠すると言われているの?置き場所はどうする?
子宝草の花言葉はその名の通り『子孫繁栄』です。
由来を説明するまでもなく、ピッタリの花言葉ですよね?
子宝草の学名は“Kalanchoe creanta daigremontianum”といいます。
風水の観点では、子宝草は『子宝運アップ』『子供を授かる』に繋がるとされています。
人が良く集まるリビングなどに置いて育てると“子宝を授かる”…つまり妊娠するという意味合いを持つそうです。
確証は取れませんが、実際に妊娠・子宝に恵まれた方も少なくないようですね。
最後に、子宝草(多肉植物)の種類や品種は何があるのかをお伝えします!
子宝草(コダカラソウ)の種類や品種は何があるの?セイロンベンケイソウとの違いはなに?
セイロンベンケイソウが開花した際の全体画像です。
子宝草とセイロンベンケイソウは両者とも葉の縁から子株を出す植物です。
そのため、かなり頻繁に同一種として混同されがちな面があります。
最も大きな違いは分類上の差です。
子宝草がベンケイソウ科カランコエ属に分類されるのに対し、セイロンベンケイソウはベンケイソウ科リュウキュウベンケイ属の植物となります。
更に子宝草は茎につけた葉に子株を作り出すのですが、セイロンベンケイソウは落葉し始めて子株を発生させるのです。
またセイロンベンケイソウは通称『ハカラメ』と呼ばれており、滅多に開花しません。
その点、子宝草は開花時期も決まっており、規則的な開花を行います。
この様にかなり似た植物である2種ですが、細かく見るとかなりの差が見て取れます。
次に子宝草の品種ですが、実はそもそも子宝草自体がベンケイソウ科の「胡蝶の舞」と「子宝弁慶草」を交配させた品種です
交配原種である「胡蝶の舞」「子宝弁慶草」を始めとした近縁種・品種を紹介していきましょう。
◎ 胡蝶の舞
東アフリカ大陸マダガスカル原産の子宝草の原種です。
冬になると葉の間から子株を出し増殖します。
花の形は子宝草に準じますが、真っ赤な色味を持つベル状の花を咲かせます。
◎ 子宝弁慶草
子宝草のもう一つの原種です。
子宝草に良く似ていますが、成長するにつれ葉先が鋭くなる違いが生じます。
葉裏の色合いもやや異なります。
◎ 不死鳥錦
鳥類が広げた羽根のような葉の形・子株をつける増殖力から「不死鳥」の名を冠しています。
これまでのカランコエ属とは明らかに異なる葉の形状が特徴です。
この不死鳥錦は子株と葉を同時に落葉させ増える形態です。
◎ 錦蝶
葉の先端部にのみ子株をつける変わり種の品種です。
葉が落ちることで増殖するタイプのカランコエ属となります。
写真の様に細長く毒々しい葉を持つことで知られます。
それでは、今回お伝えしたことをまとめていきましょう!
子宝草(多肉植物)のまとめ!
いかがでしたでしょうか?今回お伝えした重要なポイントは16個ありました。
覚えているでしょうか?1個ずつ振り返っていきましょう!
①子宝草(コダカラソウ)の育て方(環境、土、肥料、水やり)
最も適した環境は【10℃以上の気温】【乾燥環境の維持】【豊富な日照量】です。
湿気の多い環境が大の苦手なので、水捌けの良い場所や風通しの良い場所に置きつけてあげましょう。
耐寒性を持ちますが、多肉植物なので温暖な環境下の栽培がベストです。
耐寒性は5℃や0℃、霜や凍結を避ければ大丈夫という説もありますが、10℃以上を保つ方が良い結果が出ます。
光量もふんだんに求めますが、夏期などは直射日光を避けて下さい。
用土は水捌けの良さ・通気性に重点を置きます。
市販品の『多肉植物用培養土』『観葉植物用培養土』もしくは赤玉土と腐葉土を7:3の割合で配合して下さい。
水捌けを良くするため、川砂・燻炭を少量混ぜ込んでも良いでしょう。
また多肉植物である子宝草は特に肥料を必要としません。
ただ春から秋にかけて液体肥料を少量施すと、子株のつきが良くなります。
肥料の与え過ぎは逆効果なので、様子を見ながら少しづつ施すのがコツです。
子宝草は乾燥に強い反面、水切れに弱いという相反する性質があります。
水分過多で根腐れ等を起こし、長期の乾燥状態は株にダメージを与えてしまいます。
葉に水分は貯蔵しますが絶対量が少なく、他の多肉植物に比べ水切れに弱いので、その点は注意が必要です。
そのため3月から10月の春・秋は用土が乾いたらたっぷりと水やりを行いましょう。
11月から2月の冬は休眠期なので月に1~2回ほどの水やりに留めて下さい。
乾燥状態を見つけても直ぐ水やりを行わず、数日間ほど間をあけます。
極度の水切れ時は葉先が薄紅色になるので、これを目安に水やりを行っても良いでしょう。
②子宝草(コダカラソウ)の画像(写真)!花の特徴は?
開花が日照量の短さに依存する短日性植物です。
夜間でも明るい場所では、花を咲かせることはありません。
茎先に円錐状の集散花序をつけ下向きに30~60個ほどの花を咲かせます。
形は楕円形をしており、開花すると薄紅色・ピンク色の花色を持ちます。
花の長さは2~3cm、花径は約1~1.5cmほどと小型の花です。
花弁は4つに大きく分かれ、落下後の果実は蒴果…2つに割れる特徴を持ちます。
③子宝草(コダカラソウ)の開花時期や季節はいつ頃なの?紅葉は楽しめるの?
開花時期は2月から5月にかけての冬期から春半ばです。
秋にかけて各葉の先端部分がピンク色に色づき、やがて葉全体に広がります。
あたかも紅葉のような変化を見せてくれます。
④子宝草(コダカラソウ)の値段や販売価格はいくらぐらいなの?ダイソーで売られている?
100円ショップのダイソーでも実際に販売されており、運が良ければ見つけ出す事ができるかもしれません。
ただ100円ポッキリではなく、大きな鉢・株が300円で販売されていることもあります。
葉の縁から子株を産み出すので「苗・若株」の他に「葉」単体で販売されることもあります。
価格は大きく育った株が最も高く2000円前後、ポット苗の子株が200~500円、そして葉一枚に関して言えば100円ほどです。
葉は5枚・10枚とまとめ売りされています。
⑤子宝草(コダカラソウ)の苗の植え付け(植え方)や植え替えの時期とやり方は?
植え付け適期は4~6月と9~10月にかけて、植え替えは頻繁に行わず2~3年ごとの同時期に行います。
植え付けの際は、場所をしっかりと見極めましょう。
地植えの場合は土地を土壌改良する必要がありますが、鉢植えの際は特別難しい手順は必要ありません。
植え付けそのものは根株の古土を軽く振り払う程度で構いませんが、地植えの場所には慎重な配慮が必要です。
真冬の霜や寒さ・真夏の高温多湿下にさらされると枯れるので、冬は防寒マットやシートなどで保護・保温し直射日光が当たらない半木陰の土地に植え付けて下さい。
栽培に慣れていない方は、鉢植えのまま育成し続ける方がベターです。
鉢植えの場合は用土を充填し植え付けるだけですが、あまり大きな鉢を用意すると根に栄養が回りません。
植え付け後1週間は水やりを控え、明るい半日陰に置いておきます。
植え替えは鉢植え時のみ行います。
鉢底から根が溢れ出た時点で随時行います。
2~3年単位の定期的な植え替えで充分です。
一回り大きな鉢に植え替え、腐ったり枯れた根を見つけたら取り除きます。
植え替え後の1ヶ月は、5~7日に一回を目安に少量の水やりに留めます。
⑥子宝草(コダカラソウ)の鉢植えや水耕栽培で育てる際のポイントは?
水耕栽培する際は、充分消毒した園芸用ハサミなどで根株を5mmほど残しカットして下さい。
その後は数日ほど切り口を乾かし、株のサイズに見合った水耕栽培用の器・容器を用意します。
容器に水を入れ根株が水に触れる程度の部分に子宝草を固定し発根を待ちましょう。
この時、根の部分や株本体が水に浸かってしまうと、湿気を嫌う子宝草(多肉植物)は溶けるように枯死してしまいます。
注意点は「水を常に清潔に保つ」「酸素濃度を維持する」2点です。
水カビを始め雑菌が繁殖しやすく、根を通じ株に雑菌がうつると上手く栽培できません。
水は毎日清潔なものに交換し、容器も徹底的に洗浄する必要があります。
更に根株自体も呼吸をするため、水中に一定の酸素量を含んでいる必要があります。
こちらも水替えでカバー可能です。
肥料は必要ありません。
次に鉢植え時の注意点として根株より僅かに大きい鉢を選びましょう。
夏場の酷暑時の高温多湿・真冬の寒さに脆いので屋内に取り込んで下さい。
「短日植物」なので、日の出・日の入りに合わせ光を当てる時間を調節します。
夜間は光の届かない暗がりに移動させるようにしましょう。
また常に暖房の風が当たる様な状況下では、定温火傷を起こします。
葉焼けや立ち枯れを避けるため、風通しの良い場所・空気が循環するような場所が適しています。
⑦子宝草(コダカラソウ)の寄せ植えに合う植物はなにがあるの?
生育環境や好適温度などが合致した多肉植物が良いでしょう。
【10℃以上の気温】【乾燥環境の維持】【豊富な日照量】の共通項が求められます。
葉の縁から子株を落とすので、寄せ植え時はその都度子株を間引いて下さい。
理想的な寄せ植え種は「クラッスラ属」「グラプトペタルム属」「カランコエ属」の多肉植物でしょう。
⑧子宝草(コダカラソウ)の剪定(切り戻しや間引きとも)の時期とやり方は?
子宝草の選定(切り戻し・間引き)には明確な適期はありません。
条件が良いと各葉生い茂り、日照量が不足するとヒョロヒョロになります。
このタイミングで栄養が行き渡る様に「剪定(切り戻し・間引き)」を行います。
は特別、気を使うべき点はほぼ皆無です。
有茎植物なので、枯れかけ・枯れ死した葉があれば根元3~4mmほど残しカットして下さい。
余りに葉が繁茂し過ぎてしまうケースも同様です。
かなり丈夫ですぐ次の葉を生やすので、根株付近の葉を数枚ほど残しバッサリ切り戻しても全く問題ありません。
注意点として葉につく子株を摘心(間引き)するのはNGです。
ポロポロ落ちそうなイメージがありますが、それは生長し切ってからです。
強引に摘心すると見栄えが悪くなり、葉にもダメージを与えます。
時期が来ると自然に用土表面に子株が落ちるので、その時を狙い『間引き』して下さい。
⑨子宝草(コダカラソウ)の増やし方!株分けや挿し木の時期とやり方は?
子株が葉の縁につくので、その落下を待つことが「株分け」に当たります。
手に入れた子株の育て方は、植え付けと同じように行って下さい。
子宝草は挿し木でも問題なく育成できます。
適期は4~6月にかけての春期・9~10月の秋季です。
方法は容易で10cmほど茎を切り先端1cmほどを埋め込むだけです。
その後1週間水やりを控えてから週1度少量の水やりをすると、1~2週間で根や葉が発生します。
⑩子宝草(コダカラソウ)のかかりうる病気や害虫の対策方法は?
子宝草はほとんど病気にかからない植物です。
「根腐れ」以外に罹患することがなく、適切な水やりを行っていれば病気の心配はありません。
逆に害虫は代表的な3種類「ハダニ」「カイガラムシ」「ナメクジ」が挙げられます。
前者2種は葉や茎から液を吸汁し、ナメクジは直接その葉を食害します。
対策方法は見つけ次第徹底的に駆除することです。
ナメクジは身体も大きいので割り箸などで容易に捕まえられます。
カイガラムシもヘラなどでこそぎ落とせますが、余りに大発生してしまった場合は「園芸用殺虫剤」を使いましょう。
ハダニも余りに小さいので、同様の手順が理に叶います。
カイガラムシは成虫になると貝殻状の殻をまとい、殺虫剤の有効性が薄れます。
そのため成虫を叩くには使用済み歯ブラシなどを使い、地道に除去する必要が生じます。
ナメクジは梅雨や9~10月に多く見られるので、予め「忌避剤」などで予防しておくことをお勧めします。
⑪子宝草(コダカラソウ)が増えすぎる!どうすればいいの?逆に増えない時の対策方法は?
自身の葉の縁に自分のクローン株である子株を無数につけます。
大切に栽培している方ほど悩まされがちですが、思い切って落ちた子株は間引きましょう。
増殖力が異様に強く子株全てを育てることはほぼ不可能です。
また根株付近の数枚を残し葉を切り戻しても良いでしょう。
逆に増えない時の対象方法についてですが3つの要因が考えられます。
「極端な直射日光」「日照不足」「水やり過多」です。
直射日光下で葉がダメージを受けやすく、光が少なくても茎葉がヒョロヒョロになってしまいます。
水やり過多に陥ると根株の元気がなくなり、葉も萎れてしまうのです。
いずれも子株づくりの要になる葉が真っ先に被害を受けます。
子宝草の最重要器官はその「葉」です。
葉は「水分貯蔵」「光合成によるエネルギー作成」「子株の増殖」の重要事項を引き受けています。
増えない際はその主要器官である「葉」にダメージを与える3項目を中心に、詳細に原因を探り当てましょう。
⑫子宝草(コダカラソウ)がひょろひょろ(しなしな)になる!原因と対策方法は?
『直射日光』『日照不足』『水やり過多』も要因ですが『極端な寒さ』も考えられます。
基本的に関東以北の地植えは推奨されていません。
外気温が最低でも10℃は必要なので、西日本でも冬越しはリスクが伴います。
寒さに晒され続けると株全体が弱ってしまい成長不良、「ひょろひょろ」とした形に収まります。
対策方法はシンブルで、素直に鉢植えに移行する事でしょう。
そのまま屋内に取り込むのが最も安全です。
他にも園芸用の暖房用品を用いたり、温室を設置する必要が生じます。
⑬子宝草(コダカラソウ)が枯れる(枯れた)原因と対策方法は?
基本的にかなり丈夫な多肉植物であり、滅多に枯れる事はありません。
枯れる要因に直結しているのは「水やり過多」と「10℃以下の気温」です。
多肉植物は湿気を大の苦手とします。
本来の生息地を下回る気温下では凍死に陥るのです。
大切にし過ぎついつい水やりの回数が増えたり、冬場に庭植えをするのは明らかに子宝草が好む環境の真逆です。
子宝草(多肉植物)は常に乾燥した土壌を好むので、庭植え・鉢植えに関わらず用土が乾いたな…と思った時点で給水するようにしましょう。
給水過多になると前述した唯一の病気「根腐れ(病)」に罹患してしまいます。
根腐れに気付かず放置したままだと、水分はおろか用土内の栄養素も蓄えることができず弱り切ります。
⑭子宝草(コダカラソウ)は食べることができるの?漢方として使われているの?薬局で買えるの?
結論から言うと子宝草を食すのは、やや危険性が伴います。
ベンケイソウ科カランコエ属の仲間には、有毒成分を含む植物が多いからです。
カランコエ属の全植物は共通して『強心ステロイド』『ブファジエノリ 』を含みます。
これらの物質は胃腸など消化器系の炎症や、心臓障害を起こす可能性が示唆されているのです。
別名『植物毒』とも言われ、ヒキガエルの耳下腺から出る白い液体(強心配糖体)と同様の効果を持ち、そのヒキガエルを食べて得るヤマカガシの頸腺毒の中にも
含まれています
オーストラリアでは、カランコエ属の植物を大量に食べた牛2頭が48時間以内に死亡した実例があります。
解剖所見では、前胃に激しい急性の炎症が発症していました。
気管狭窄、及び肺気腫なども併発していたという記録も残っています。
飼い犬や飼い猫による同様の死亡事故も多数発生しています。
安全上の観点からも無暗に口にしないことを強く推奨します。
⑮子宝草(コダカラソウ)の花言葉や学名はなに?風水との関係性は?育てると妊娠すると言われているの?置き場所はどうする?
花言葉はその名の通り『子孫繁栄』です。
学名は“Kalanchoe creanta daigremontianum”といいます。
風水で子宝草は『子宝運アップ』『子供を授かる』に繋がるとされています。
人が良く集まるリビングなどに置いて育てると“子宝を授かる”…つまり妊娠するという意味合いを持つそうです。
確証は取れませんが、実際に妊娠・子宝に恵まれた方も少なくないようですね。
⑯子宝草(コダカラソウ)の種類や品種は何があるの?セイロンベンケイソウとの違いはなに?
子宝草とセイロンベンケイソウは両者とも葉の縁から子株を出すため混同されがちです。
分類上の差があり、子宝草がベンケイソウ科カランコエ属に分類され、セイロンベンケイソウはベンケイソウ科リュウキュウベンケイ属の植物となります。
子宝草は茎につけた葉に子株を作り出すのですが、セイロンベンケイソウは落葉し始めて子株を発生させます。
またセイロンベンケイソウは滅多に開花しません。
子宝草は開花時期も決まっており、規則的な開花を行います。
種類・品種は様々であり代表的なものに「胡蝶の舞」「子宝弁慶草」「不死鳥錦」「錦蝶」などが挙げられます。
それでは今回はこれで失礼します。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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