みなさんこんにちは。
今回は、ピーカンナッツ(ペカンナッツ)についてまとめていきたいと思います。
ピーカンナッツ(ペカンナッツ)は胡桃(クルミ)に極めて近い近縁種です。
北米を原産とするナッツ類であり、1500年ごろからネイティブアメリカン達により、積極的に食用栽培されてきたという歴史があります。
近年でもアメリカを中心にチョコレートを含むお菓子類に多用され、スイーツに使われる代表的なナッツ類としての知名度は群を抜くそうです。
今回は、ピーカンナッツ(ペカンナッツ)についてのポイント、
以上9個の点についてお伝えします。
まずはピーカンナッツ(ペカンナッツ)の育て方からお伝えします!
目次(クリックで飛べます)
ピーカンナッツ(ペカンナッツ)の育て方(栽培方法)は?
ピーカンナッツ(ペカンナッツ)はとにかくその寿命が長い樹木です。
本種を栽培するとなると、特徴的なナッツの収穫までには最低10年、おおよそ10~20年はかかります。
また流通するほとんどの実生苗が種から育てられているので品種名がないのが特徴です。
クルミ科の植物なので、その果実は胡桃(クルミ)と見間違えるほどです。
ピーカンナッツ(ペカンナッツ)の育て方(栽培方法)ですが、気にする部分はごく僅かとなります。
まず、北米原産種なので耐寒性が極めて強く、本州北部東北地方や北海道での栽培が最も適しています。
冷涼な温度を必要とするので、南下するにつれ200~600mほどの高地で育てる必要性があるのです。
本来は耐病性も強い丈夫な木ですが、例えば九州・四国南部や沖縄といった暖かい地方ではなかなか栽培が困難でしょう。
逆に発芽したばかりの苗は寒さに弱いので気をつけてください。
またピーカンナッツ(ペカンナッツ)は高湿度にも弱いので、高温多湿下で栽培するのは難しくなります。
ただ苗木のころは、カラッとし過ぎた環境ではなく、やや風当たりの弱い場所を選んであげましょう。
あまり風通しが良くても新芽がダメージを受けるので要注意です。
樹高数10cmほどの若木になったら、ピーカンナッツ(ペカンナッツ)が好む高温多湿下に移動します。
本来はかなり丈夫な『耐寒性落葉高木』に分類づけられているので、地植え・庭植えなどが一番適しているでしょう。
寿命が長く300年の記録もあるほどなので、ご自身の庭などにはくれぐれも計画的に植え付けてください。
次にピーカンナッツ(ペカンナッツ)が好む日光量についてです。
苗や植え付け直後は丈夫な本種とはいえ、かなり不安定な時期に当たります。
この時期を上手く乗り切るには、直射日光が葉に当たるのを避けてください。
ある程度成長したり、土地に慣れ根づいた状態の株は問題ありませんが、この時期は葉焼けを起こしがちなので注意深く見守ります。
地植え・庭植えなどは移動しづらいので、園芸用遮光カーテンなど市販のもので工夫すると良いですよ。
そしてピーカンナッツ(ペカンナッツ)は結実…つまり実がなるまでに、約10~20年もの長期間を要します。
国内の環境下では最低樹高が約10mにも達し、本場北米では最大記録が50mにも達するので、十分に広い土地スペースを確保してから栽培に臨みましょう。
雌雄同株の植物なのでピーカンナッツ(ペカンナッツ)一本でその実を収穫できそうですが、雄花雌花が咲くタイミングにかなりズレがあるので、実の収穫を優先するなら最低でも2本以上植え込む必要性が生じます。
そのため果実の収穫・果実からピーカンナッツ(ペカンナッツ)を増やすことは一般家庭ではほぼ不可能でしょう。
ここからさらに詳しくお伝えします。
最初は、ピーカンナッツ(ペカンナッツ)が好む環境についてお伝えします!
ピーカンナッツ(ペカンナッツ)の育て方!環境はどうする?耐寒性はあるの?
既にお話しした様に、ピーカンナッツ(ペカンナッツ)は日本国内の環境で普通に栽培が可能です。
原産地が北米に集中するので、耐寒性…そして耐暑性・耐乾性にも優れており、適度な日照量でマイペースに育ちます。
ただしピーカンナッツ(ペカンナッツ)の耐暑性は微々たるものと考えてください。
そのため夏場の猛暑・酷暑には少し気をつけて、園芸用遮光ネットをかけたり、鉢植えの場合は半木陰などに移動させましょう。
成木になると頑健そのものなので、ちょっとしたことではビクともしません。
特別な対処をしなくても大きなダメージを受けることはないでしょう。
お話したように苗や植え付け直後は、やや繊細な管理を要します。
国内植え付け環境の目安は一般的に北海道南部から九州北部ですが、南下するにつれ標高の高い山間部に移行してください。
次は、ピーカンナッツ(ペカンナッツ)に適した用土についてお伝えします!
ピーカンナッツ(ペカンナッツ)を育てる際の適した用土は何?
基本的に肥沃で水捌けの良い用土なら、特別これにしなければならない…という用土はありません。
ピーカンナッツ(ペカンナッツ)自身が『極端な乾燥』と『異様な多湿環境』に弱いので、ある程度の保湿性があれば、かなり融通が効きます。
粘土質の庭土なら撥水性の良い「赤玉土」などを漉き込み、逆に大きめの粒状なら「ピートモス」や「腐葉土」を漉き込んでみてください。
次は、ピーカンナッツ(ペカンナッツ)に必要な肥料についてお伝えします!
ピーカンナッツ(ペカンナッツ)の育て方!肥料はどうする?
ピーカンナッツ(ペカンナッツ)をはじめとするクルミ類の肥料は、自然由来の有機肥料が最適です。
成長ステージにより施肥が異なり、苗や幼木状態の鉢植え時は1ヶ月に一度、根株周りに有機性肥料を適量撒き付けましょう。
庭植えの場合は12月から翌年1月にかけて、年に一度鉢植え同様、有機性肥料を根株付近に撒くか庭土に漉き込んで下さい。
有機性肥料として代表的なものは『堆肥』『牛糞・鶏糞』『完熟腐葉土』などが挙げられます。
ナッツ収穫後の成木には、10月〜11月頃にお礼肥として、ごく少量の化成肥料を与えることもあります。
では次は、ピーカンナッツ(ペカンナッツ)の水やりポイントについてお伝えします!
ピーカンナッツ(ペカンナッツ)を育てる際の水の量はどうする?
ピーカンナッツ(ペカンナッツ)は加湿と乾燥、両方を嫌うため、適度な土中内湿度を保つ必要があります。
そのため鉢植えの苗などは水分過多にならない様に、表土が乾いた時点で鉢底から少しだけ水が溢れる程度の水やりに留めます。
鉢植え時は苗・若木などライフステージに関わらず、基本的に表土の渇きが見られたら水やりを行うというスタイルです。
庭植えや地植えの場合は余程のことがない限り、自然の降雨に任せて構いません。
ただし、空梅雨の場合の水切れや真夏の干ばつ時は、人為的に水やりを行う様にします。
また、ピーカンナッツ(ペカンナッツ)は6〜7月ごろに果実肥大期を迎えるので、この時期に水分不足になるとナッツの大きさに響くので要注意です。
以上で基本的なピーカンナッツ(ペカンナッツ)の育て方については終わりです。
次は、ピーカンナッツ(ペカンナッツ)の写真(画像)をお見せします!
ピーカンナッツ(ペカンナッツ)の画像(写真)!特徴やカロリーはどれくらい?原産地はどこなの?
写真はピーカンナッツ(ペカンナッツ)の老木です。
上記写真がピーカンナッツ(ペカンナッツ)の果実です。
ピーカンナッツ(ペカンナッツ)はその生産のほとんどがアメリカ、野生種は北米地方です。
本来クルミ科に属する『ヒッコリー』という木になる実で、その殻の内部の核…つまり種子がピーカンナッツ(ペカンナッツ)と呼ばれていました。
この呼び名は長い歴史の中でかなり曖昧になってしまったようですね。
脂質成分が70%を超えるほど栄養豊富な種子であり、別名「バターの木」とさえ呼ばれます。
その他にもエイジングケア成分を多量に含有しており、ナッツ類ではその含有量がナンバーワンだと米国農務省が報告しています。
ピーカンナッツ(ペカンナッツ)の原産地は本来は北米大陸です。
現在はアメリカ南部でも盛んに栽培され、世界中に輸出されています。
最も気になるのが総カロリー数ですが、1粒が実に14kcalにも達します。
糖質は低いのですが100gで約700kcalにもなるので、くれぐれも食べ過ぎには注意してください。
次は、ピーカンナッツ(ペカンナッツ)の旬の時期や収穫時期と生産地や原産地についてお伝えします!
ピーカンナッツ(ペカンナッツ)の旬の時期や収穫時期はいつ頃なの?生産地や原産地はどこ?
写真は十分熟れ、旬の時期のピーカンナッツです。
ピーカンナッツ(ペカンナッツ)の収穫期は秋から冬にかけてです。
広大なアメリカ大陸全土で栽培されていますので、収穫時期は本来の生息地である北アメリカから始まります。
北から南下する形で南アメリカのファームまで収穫時期は広がり、実に9月の秋期から翌年の冬期1月にまで及ぶそうです。
日本国内では概ね9月から11月頃が収穫時期になります。
写真は花が落ちた後の初期の果実です。
完全に熟したピーカンナッツ(ペカンナッツ)の写真です。
北アメリカ原産のピーカンナッツ(ペカンナッツ)を基準にすると、その旬は果実が熟すタイミングになります。
開花時期が終わると緑色の果実がつき、色が褐色になれば完全に熟している証拠です。
北アメリカ原産のピーカンナッツ(ペカンナッツ)は「秋頃」が旬になり、日本国内で栽培した場合もほぼ同時期に当たります。
自然に任せていると完熟し地面に落下してしまうので、ファームでの栽培時にはやや早めの収穫が行われています。
アメリカでは南下するにつれ徐々に後倒しに旬の時期はずれ込むようですね。
写真の様にシェイカーと呼ばれる機械で激しく揺らし豪快に落とし収穫します。
前述の様にピーカンナッツ(ペカンナッツ)の野生種は北アメリカに自生しています。
原産地は北アメリカですが、現在その生産地…つまりピーカンナッツ(ペカンナッツ)のファーム(農場)は南アメリカが大半を占めています。
特にテキサス州・ジョージア州が二大産地として有名で、テキサス州では「州木」に指定されているほどです。
その他の生産地としてメキシコ北部が挙げられます。
アメリカ南部とメキシコ北部の国境付近が主な生産地であり、かなりの総量がアメリカに輸出されているようですね。
次は、ピーカンナッツ(ペカンナッツ)の値段や販売価格についてお伝えします!
ピーカンナッツ(ペカンナッツ)の値段や販売価格はいくらぐらい?売っている場所は?どこで買えるの?
写真はECサイトで販売されていた一年生実生苗です(※送料込5,070円)。
ピーカンナッツ(ペカンナッツ)は樹高が最低でも10mを超す落葉高木のため、取り扱いは少ないようです。
普段、観葉植物などを購入するホームセンターや花屋さんでは確実に手に入りません。
そうなると、どこで購入するか?ですが一般的には植木・庭木などの専門店に問い合せてみましょう。
お住まいの地域にもよりますがピーカンナッツ(ペカンナッツ)は人気が高く、扱う専門店は多いようです。
最近ではインターネット通販・ECサイトでも容易に見つけることができます。
リサーチして見たところ「Amazon」「楽天」「Yahoo!ショッピング」など有名どころでも販売されています。
専門店もオンライン通販を積極的に行っていました。
気になるお値段と販売価格ですが「実生苗」が最も安く「接ぎ木苗」は同年数の実生苗の約3倍ほどの値段がつけられています。
「接ぎ木苗」はかなり高度な技術が必須で、プロでも成功率が低いので差別化しているのでしょう。
具体的な価格は実生苗の一年生苗が約5,000円、三年生苗が約10,000円ほどで、年数に価格が比例していました。
接ぎ木苗は一年生苗で概ね20,000円前後といったところです。
意外にもインターネット通販・ECサイトと専門店の対面販売に、大きな価格の差は見られません。
初めて購入される方は、若い実生苗から初めてみてはいかがでしょう?
次は、ピーカンナッツ(ペカンナッツ)の苗木の植え付け(植え方)や植え替えの時期とやり方についてお伝えします!
ピーカンナッツ(ペカンナッツ)の鉢植えで育てる際の苗木の植え付け(植え方)や植え替えの時期とやり方は?
ピーカンナッツ(ペカンナッツ)は、その苗を鉢植えにし販売されていることがほとんどです。
そのためある程度の大きさに成長するまでは、しばらくの間鉢植えで栽培しなければいけません。
購入時のままでは成長に支障が出る可能性があるので、苗木を買いつけたら新しい鉢と用土に植え付けてあげましょう。
苗木の植え付け(植え方)で気を付ける点は以下の通りです。
植え付け適期は秋頃から翌年の梅雨頃までと幅広く、真夏の酷暑や真冬の降雪時など極端に気温が上下しなければ苗木自体も比較的頑丈です。
成木と異なる点は「湿度」と「通気性」「用土」になります。
耐乾性は成木ほど強くないので、風通しの良さはそこまで必要なく、耐暑性もそこまで強くはありません。
用土も赤玉土など水はけの良い用土をすき込む量を控え、若干保湿性を上げるようにしますが、初期肥料として多めに『堆肥』をすき込むと良い結果が出ます。
具体的な苗木の植え方について言及しましょう。
落葉樹なので葉が落ちている期間は、根株や根をいじっても構いませんが、できるだけ優しく取り扱った方がベストです。
葉が芽吹いている時期に植え付けるには、根株には極力触れずに古土も完全に除去する必要もないでしょう。
将来的な成長を見こして、少し大きめな鉢に植え付けたらピーカンナッツ(ペカンナッツ)の植え付けは完了です。
植え方の工程自体は非常に簡単ですが、湿度や温度…そしてその後の育成管理が苗木を上手く育てる要となります。
しばらく経つと苗木が成長し鉢が手ぜまになるので、植え替えを行う様にします。
植え替えは非常に簡単で、根が鉢底から溢れ出し根づまりを起こした時点で即座に行います。
用土も株の成長度合いをよく観察しながら、徐々に通気性の良いものに置換していきましょう。
販売されているものは一年生苗から始まるので、栽培環境によりますが鉢植えで何とか育てられるのは二・三年生苗木までです。
雄花・雌花共に発生二年目から咲きつける上に、年間平均成長速度が約50cmなので、あっという間に大きく育ちます。
ピーカンナッツ(ペカンナッツ)に合う適切な環境下なら、一年生苗でも辛うじて地植えが可能でしょう。
次は、ピーカンナッツ(ペカンナッツ)を食べすぎるとどうなるの?一日の摂取量やカロリーはどれくらい?ダイエットに向いている?賞味期限は長いの?についてお伝えします!
ピーカンナッツ(ペカンナッツ)を食べすぎるとどうなるの?一日の摂取量やカロリーはどれくらい?ダイエットに向いている?賞味期限は長いの?
ピーカンナッツ(ペカンナッツ)はかなりの高カロリー・高栄養なので摂取量に注意が必要です。
果実1粒あたりの食べられる部分が約1.3gほどになり、総カロリー数は約9calほどになります。
一日の摂取量は18粒ほどが限度とされているそうです。
皆さん馴染み深いくるみを例に挙げると100gあたり674kcal糖質は4.2gになり、ピーカンナッツ(ペカンナッツ)は702kcal糖質6.2gとくるみを上回ります。
くるみより柔らかく食べやすいので、食べ過ぎにはかなり注意してください。
この様に高カロリーな上に脂質含有量はナッツ類でもナンバーワンなので、ダイエットには全く不向きです。
開封後の賞味期限は保存環境にもよりますが、だいたい約2~6ヶ月程度と思っていいでしょう。
次は、ピーカンナッツ(ペカンナッツ)の増やし方!挿し木(挿し芽)や種まき時期と種まきのポイントについてお伝えします!
ピーカンナッツ(ペカンナッツ)の増やし方!挿し木(挿し芽)や種まき時期と種まきのポイントは?
上記はピーカンナッツ(ペカンナッツ)の発芽を捕えた画像です。
ピーカンナッツ(ペカンナッツ)を増やすには『種まき』と『挿し木(挿し芽)』の2通りの方法があります。
まず『種まき』による実生苗の増やし方は、少し手間と時間がかかります。
大前提として必要となるのが、雄花・雌花の開花時期が微妙にずれるので、きちんと受粉した生きた種子の入手がかなり困難です。
そのため大規模な土地を持つ造園事業主が増やすことが多い方法ですが、種子が手に入ったら以下の手順を踏んでください。
①種子全体を2~3日ほど水かぬるま湯に浸けておき、毎日換水します。
②芽が出やすいように、人の手で殻を半分ほど除去しましょう。
③腐葉土単体に種子を横置きして、覆土は2~4cmほどにします。
④発芽するまでは必ず日の当たらない暗室に保管し、表土が乾かない程度の水やりを毎日行います。(※多く水やりし高湿度になると種子が腐るので要注意です。)
⑤10日から2週間で発根し、その後発芽しますので太陽光を十分に浴びさせてください。
⑥樹高が1m以下は鉢植えで育てて、それ以上になったら地植えに切り替えます。
種まき時期は6~8月頃がベストです。
もう一つの増やし方『挿し木(挿し芽)』は『接ぎ木』についで難易度が高く、滅多に成功しません。
そのために挿し木や接ぎ木で増やした苗木は、かなり高額なお値段がつきます。
『接ぎ木』は園芸関係のプロや熟練者でも成功率が低いので割愛させて頂き、挿し木(挿し芽)での殖やし方をご紹介します。
①ピーカンナッツ(ペカンナッツ)の成木の樹勢が強い枝を、なるべく鋭利な刃物で約10~15cmほどにカットする。
(※節目でカットし切り口をやや斜めにすると成功率が上がります。)
②カットした枝を1時間ほど水につけ『挿し穂』を作る。
(※断面に発根促進剤を塗ると良いでしょう。)
③用土は専用の『挿し木用培養土』『赤玉土(小玉~中玉)』『鹿沼土』など水捌けが良く撥水性の高いものを用意します。
④挿し穂全体の1/2~1/3を目安に育成用土に突き刺してください。
⑤植え付け一回目の水やりは鉢底から溢れるほどたっぷり与えます。
⑥その後は乾燥に気を付け半木陰に置きつけます。
⑦順調に苗丈や新芽が茂り始め、優しくつまみ抜けないようでしたら順調な発根が成功している証拠です。
⑧そのまま栽培し、大きくなったら苗木の植え付け方法に倣い植え替えてください。
ペカンナッツは落葉樹なので、挿し木(挿し芽)を行う適期は新芽が発生し始める時期になります。
概ね春頃から秋まで新芽が育つので、この時期はいつでも挿し木(挿し穂)を作ることが可能です。
ただ真夏時の酷暑下や、晩秋では冬期に霜で枯死してしまうので、この時期は必ず室内栽培に切り替えてください。
次は、ピーカンナッツ(ペカンナッツ)の花言葉についてお伝えします!
ピーカンナッツ(ペカンナッツ)の花言葉や英語名や中国語名や和名は?名前の由来はなに?
写真がピーカンナッツ(ペカンナッツ)の雄花(オスの木)です。
こちらの写真はピーカンナッツ(ペカンナッツ)の雌花(メスの木)となります。
ピーカンナッツ(ペカンナッツ)は雌雄異株で、雄花・雌花の開花時期がそれぞれ異なる上にその形状も全くの別物です。
雄花は雌花より一月ほど先行して開花時期を迎え緑色のすだれ状をしており、他の植物種に誤認されることもしばしばあります。
雌花は淡い赤色を携えており、房状に連なるように開花するのが特徴的です。
この様に雄花・雌花が全く異なりますが、肝心の花言葉はピーカンナッツ(ペカンナッツ)1種で統一されています。
ピーカンナッツ(ペカンナッツ)はクルミに次ぎ、オメガ3脂肪酸という脳を活性化させる物質を多量に含みます。
そのためクルミは『ブレインフード』の異名を持ちますが、ピーカンナッツ(ペカンナッツ)も例に漏れません。
この様な背景から【知恵】【知性】【野心】【謀略】という花言葉がつけられました。
ピーカンナッツ(ペカンナッツ)の呼び名は国により様々です。
英語圏では和製英語そのままの『Pecan Nuts』であり、中国では『碧根果』と呼ばれます。
国内ではそのクルミに似た果実を『ピーカンナッツ』『ペカンナッツ』実がなる樹木の方を『沢胡桃(さわぐるみ)』と呼んでいます。
ただ本来ならば果実と樹木の名前は別なのですが、昨今は混同して使われがちな様です。
英名でも樹木本体は『Pecan』『Hickory』という正式名称が存在します。
名前の由来はアメリカ合衆国建国時代にまで遡ります。
アメリカ大陸の先住民族インディアン・アルゴンキン族の言葉で「石を使って割る」を意味するペカン(Pecan)が語源です。
英国からの白人入植者がこの言葉を耳にし「ペカン」「ピーカン」と聞き取ったので、ピーカンナッツ(ペカンナッツ)とPecanの名が脈々と受け継がれています。
しかし本来のPecan「石を使って割る」という意味に反し、その外殻はお馴染みのクルミほど固くなく、成人男性ならばそのまま剥いてしまうことも可能だそうです。
最後に、ピーカンナッツ(ペカンナッツ)の種類や品種についてお伝えします!
ピーカンナッツ(ペカンナッツ)の種類や品種は何があるの?くるみやペカンナッツやウォールナッツとの違いはなに?
ピーカンナッツ(ペカンナッツ)はクルミ科ペカン属に分類されます。
ペカン属の木の総称を「ヒッコリー」と呼びアジアの「アジアヒッコリー」が6種類、そして北アメリカでは「本ヒッコリー」と「ペカンヒッコリー」に分かれます。
本ヒッコリーに属するものは10種類、ペカンヒッコリーはピーカンナッツ(ペカンナッツ)を含む4種類で構成されるのです。
ピーカンナッツ(ペカンナッツ)は雄花・雌花の開花期が異なり、植樹した本数が多ければ多いほど果実がなる確率がアップします。
このような背景から、実は品種改良というものが行いにくい植物なんです。
そのため改良品種というものは、存在しないとされています。
最も近縁種である野生種(ペカンヒッコリー)内の他3種が代表的な種類・品種となるでしょう。
以下、これらのペカンを個別に紹介していきましょう。
○ ウォーター・ヒッコリー
上記画像がウォーター・ヒッコリーです。
学名を『Carya aquatica』と言います。
学名内のaquaの文字通り、比較的低地のローム層・小川や河川周辺などの水分豊富な土壌を好みます。
分布域は南アメリカでありミシシッピー川周囲を中心にかつては森林をなしていましたが、成長が遅く結実し難いこと、そして木材も入植当時好まれなかったことから、他のペカンナッツ種を植えるため伐採されてきた経緯があります。
雌雄同株ですが耐陰性が極めて弱く栽培が困難なため、IUCNでは最も下のカテゴリーですがLC(低危険種)として保護の対象です。
近年高い水質浄化能力があることが判明し、植樹などウォーター・ヒッコリー保全運動が活発に行われるようになりました。
○ ビターナッツ・ヒッコリー
上記画像がビターナッツ・ヒッコリーです。
ピーカンナッツ(ペカンナッツ)に似ていますが、ビターナッツの名の通り果実が苦すぎて食用には用いられません。
非常に耐久性のある硬い性質をしているため、木材として用いられます。
大半が湿地帯に自生しますが極端に乾いた土地にも対応し、環境に左右されない頑健さが特徴です。
ヒッコリーの仲間では最も広範囲に均一に分布する種であり、地域によっては写真の様にその葉が黄色く紅葉することがあります。
○ メキシカン・ヒッコリー
写真はメキシカン・ヒッコリーの老木です。
名前の通りメキシコにしか自生しないメキシコ固有種です。
本種は山岳部の急斜面を好んで自生地に選ぶという、変わった特徴を持ちます。
主にメキシコ北部の山岳部で見られます。
因みにメキシコ南部はアメリカに次ぐピーカンナッツ(ペカンナッツ)生産量を誇り、メキシカンナッツの名でも親しまれています。
次にくるみやペカンナッツ・ウォールナッツとピーカンナッツ(ペカンナッツ)の違いについて見てみましょう
写真(左)が「くるみ」写真(右)が「ピーカンナッツ(ペカンナッツ)」です。
実はペカンナッツ(Pecan Nuts)はピーカンナッツ(Pecan Nuts)と全く同じものを差します。
先住民族の発音を多岐に渡って聞き違えた結果のようで、日本でいう方言・地方名の様なものと考えてください。
そしてウォールナッツ(Walnuts)とくるみも同様です。
くるみの英名はWalnuts、こちらもまた同じものを差しています。
では、くるみとピーカンナッツ(ペカンナッツ)の違いはどの様なものでしょうか。
まずくるみは「クルミ科クルミ属」ピーカンナッツ(ペカンナッツ)は「クルミ科ペカン属」に分類されます。
姿形は似ていても分類学上は【属】という隔たりがあることは確かです。
どちらの果実も食用にされますが、日本国内ではピーカンナッツ(ペカンナッツ)はあまりなじみがありません。
これは世界の消費量の実に80%をアメリカが占め、クルミと違い種子はスイーツなどの材料に使用されるからです。
それぞれの果実の栄養素や特徴について見てみます。
くるみはα-リノレン酸(ALA)と呼ばれるオメガ3脂肪酸の一種を多く含み、ALAは血圧を下げ血液をサラサラにする作用を持ちます。
更にALAは脳を活性化させることも知られ、くるみは別名「ブレインフード」と呼ばれるほどです。
対してピーカンナッツ(ペカンナッツ)の果実はナッツ類の中でも最も脂肪分が多く「森のバター」の別称を持ちます。
果実の約72%が脂質で、これはくるみの60%を大きく上回ります。
くるみと比較すると苦みが全くなく、ローストされた果実はシロップのような甘い風味を持つほどです。
脂肪分の多さとクセのない甘さ、加工のしやすさがパティシエに好まれスィーツの代表的な食材にもなりました。
両者の果実の違いはかなり極端です。
クルミの果実外殻は専用のペンチなどを使わなければ容易に砕けません。
それに反しピーカンナッツ(ペカンナッツ)は成人男性なら軽く外殻が剥けてしまいます。
果実の形もくるみは円形に近く、ピーカンナッツ(ペカンナッツ)はどんぐりの様な楕円形をしています。
この様に一見同じ果実に見えなくもありませんが、くるみとピーカンナッツ(ペカンナッツ)にはとても大きな差があるのです。
それでは、今回お伝えしたことをまとめていきましょう!
ピーカンナッツ(ペカンナッツ)のまとめ!
いかがでしたでしょうか?今回お伝えした重要なポイントは9個ありました。
覚えているでしょうか?1個ずつ振り返っていきましょう!
①ピーカンナッツ(ペカンナッツ)の育て方(環境、土、肥料、水やり)
耐寒性・耐暑性・耐乾性を持ちますが、苗木・若木の間は湿度が高すぎても低すぎてもいけません。
耐陰性も持ち合わせるので、なるべく直射日光に当たらない半木陰で栽培します。
用土と肥料はセットで互いを漉き込んでしまいましょう。
自然由来の有機系肥料を好むので、堆肥や腐葉土・牛糞や鶏糞などを庭土によく漉き込んでください。
苗は一ヶ月ごとに根株周りにこれらの肥料を撒きますが、地植えした成木には施肥は必要ないです。
水やりは苗木の鉢植え時は慎重に行います。
春・夏の成長期には表土が乾いたらその都度水やりを行い、落葉期にあたる秋・冬は控えめにしてください。
地植えに移植した成木はそのまま自然環境に任せて構いません。
ただし果実を取りたいのなら6~7月の水分量が良い果実の要になるので、カラ梅雨などの際は人為的にたっぷりあげるようにします。
②ピーカンナッツ(ペカンナッツ)の画像(写真)!特徴は?原産地はどこなの?
雌雄異株・雄花雌花の開花期のズレ・最大樹高50mにもなる高木落葉樹・樹齢は300年をゆうに超える…など、多くの特徴を持ちます。
原産地は北アメリカ一帯です。
③ピーカンナッツ(ペカンナッツ)の旬の時期や収穫時期はいつ頃なの?生産地や原産地はどこ?
旬の時期は総じて落葉前の秋頃、果実が十分に熟す時期です。
ピーカンナッツ(ペカンナッツ)はこの時期が収穫期になります。
基本的に生産地は南アメリカが世界シェアのほとんどを占め、次点でメキシコ南部が世界2位の生産地です。
本来の原産地は北アメリカですが、ファーム栽培は南アメリカの方が活発です。
④ピーカンナッツ(ペカンナッツ)の値段や販売価格はいくらぐらい?売っている場所は?どこで買えるの?
インターネット通販や植木専門店などで入手可能です。
種子から直接発芽させた実生苗の一年生が最も安く、通販・実店舗ともに5000円前後です。
二年生苗になると8000~9000円ほど値段が高くなります。
最も高価なのが接ぎ木苗であり、その成功率の低さから接ぎ木一年生苗でも20000円前後はかかります。
⑤ピーカンナッツ(ペカンナッツ)の鉢植えで育てる際の苗木の植え付け(植え方)や植え替えの時期とやり方は?
植え替え・植え付け共に時期を選びませんが、適期は春から6月頃です。
極端に寒い時期や酷暑日に野外で植え付けを行ってはいけません。
植え付け適期は秋頃から翌年の梅雨頃までと幅広く、真夏の酷暑や真冬の降雪時など極端に気温が上下しなければ苗木自体も比較的頑丈です。
成木と異なる点は「湿度」と「通気性」「用土」になります。
耐乾性は成木ほど強くないので、風通しの良さはそこまで必要なく、耐暑性もそこまで強くはありません。
用土も赤玉土など水はけの良いものを控え、若干保湿性を上げるようにします。
落葉樹なので葉が落ちている期間は、根株や根をいじっても構いませんが、できるだけ優しく取り扱った方がベストです。
葉が芽吹いている時期に植え付けるには、根株には極力触れずに古土も完全に除去する必要もありません。
将来的な成長を見こして、少し大きめな鉢に植え付けましょう。
苗木が成長し鉢が手ぜまになったり底から根が出てくるようなら植え替えを行います。
用土も株の成長度合いをよく観察しながら、徐々に通気性の良いものに置換していきましょう。
⑥ピーカンナッツ(ペカンナッツ)の増やし方!挿し木(挿し芽)や種まき時期と種まきのポイントは?
挿し木(挿し芽)と種まきの方法は以下の通りです。
種まきでの殖やし方は以下の通りです。
①種子全体を2~3日ほど水かぬるま湯に浸けておき、毎日換水します。
②芽が出やすいように、人の手で殻を半分ほど除去しましょう。
③腐葉土単体に種子を横置きして、覆土は2~4cmほどにします。
④発芽するまでは必ず日の当たらない暗室に保管し、表土が乾かない程度の水やりを毎日行います。(※多く水やりし高湿度になると種子が腐るので要注意です。)
⑤10日から2週間で発根し、その後発芽しますので太陽光を十分に浴びさせてください。
⑥樹高が1m以下は鉢植えで育てて、それ以上になったら地植えに切り替えます。
種まき時期は6~8月頃に行いましょう。
もう一つの増やし方『挿し木(挿し芽)』は以下のやり方で行います。
①ピーカンナッツ(ペカンナッツ)の成木の樹勢が強い枝を、なるべく鋭利な刃物で約10~15cmほどにカットする。(※節目でカットし切り口をやや斜めにすると成功率が上がります。)
②カットした枝を1時間ほど水につけ『挿し穂』を作る。(※断面に発根促進剤を塗ると良いでしょう。)
③用土は専用の『挿し木用培養土』『赤玉土(小玉~中玉)』『鹿沼土』など水捌けが良く撥水性の高いものを用意します。
④挿し穂全体の1/2~1/3を目安に育成用土に突き刺してください。
⑤植え付け一回目の水やりは鉢底から溢れるほどたっぷり与えます。
⑥その後は乾燥に気を付け半木陰に置きつけます。
⑦順調に苗丈や新芽が茂り始め、優しくつまみ抜けないようでしたら順調な発根が成功している証拠です。
⑧そのまま栽培し、大きくなったら苗木の植え付け方法に倣い植え替えてください。
⑦ピーカンナッツ(ペカンナッツ)を食べすぎるとどうなるの?一日の摂取量やカロリーはどれくらい?ダイエットに向いている?賞味期限は長いの?
一日の摂取量は最大18粒まで、一粒当たりが9calなので総カロリー数は162calになります。
脂質がナッツ類で最も含有量が多いので、ダイエットには全く向いていません。
保存環境に依存しますが、賞味期限は約2~6ヶ月ほどです。
⑧ピーカンナッツ(ペカンナッツ)の花言葉や英語名や中国語名や和名は?名前の由来はなに?
ピーカンナッツ(ペカンナッツ)の花言葉は【知恵】【知性】【野心】【謀略】です。
英語名は「Pecan Nuts」中国語名は『碧根果』和名は『沢胡桃(さわぐるみ)』と言います。
名前の由来はアメリカ大陸の先住民族インディアン・アルゴンキン族の言葉で「石を使って割る」を意味するペカン(Pecan)が語源です。
英国からの白人入植者がこの言葉を耳にし「ペカン」「ピーカン」と聞き取ったので、ピーカンナッツ(ペカンナッツ)とPecanの名が脈々と受け継がれています。
⑨ピーカンナッツ(ペカンナッツ)の種類や品種は何があるの?くるみやペカンナッツやウォールナッツとの違いはなに?
なかなか品種改良がしづらいので、近似種のみとなります。
全て野生種で3種あり、それぞれ「ウォーター・ヒッコリー」「ビターナッツ・ピッコリー」「メキシカン・ヒッコリー」と呼ばれます。
くるみの英名がウォールナッツ(Walnuts)ピーカンナッツとウォールナッツは共に「Pecan Nuts」と書き、全て同一種です。
くるみの実はそのまま用いられますが、ピーカンナッツ(ペカンナッツ)は柔らかく潰しやすいのでスイーツの生地などの用途にもちいられます。
またくるみはALAを多く含み血圧低下や脳の活性化の役割を担うので『ブレーンフード』とも呼ばれます。
ピーカンナッツ(ペカンナッツ)は72%もの資質を含み「森のバター」の異名を持ちます。
くるみの果実は球状でピーカンナッツ(ペカンナッツ)は楕円形をしており、その外殻の硬さも全く異なります。
ピーカンナッツ(ペカンナッツ)の方が遥かに外殻が薄く、くるみの様に専用器具を使い割る必要もありません。
それでは今回はこれで失礼します。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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