【コナギのまとめ!】除草方法や花言葉等9個のポイント!








 

みなさんこんにちは。

今回は、コナギについてまとめていきたいと思います。

 

コナギのルーツは、稲の渡来と共に日本にやって来た外来植物です。

 

稲作と共に日本人の身近に存在し、ニホンヤモリの様に現在ではほぼ完全な在来種として認識されています。

かなり変わった生態を持つ「水田植物」であり、その一方で増え過ぎにより、稲作農家から厄介者とされる事もしばしばです。

 

今回は、コナギについてのポイント、

①コナギの育て方(環境、土、肥料、水やり)
②コナギの画像(写真)!花の特徴は?食用で食べることはできるの?栄養はあるの?
③コナギの開花時期や季節はいつ頃なの?発芽の温度はどれくらいなの?
④コナギの値段や販売価格はいくらぐらいなの?
⑤コナギの苗の植え付け(植え方)や植え替えの時期とやり方は?
⑥コナギに効く除草剤はなにがあるの?バサグランやクリンチャーがおすすめ?
⑦コナギの冬越しのやり方は?耐寒性はあるの?
⑧コナギの花言葉や英語名はなに?漢字でどう書くの?名前の由来はなに?
⑨コナギの種類や品種は何があるの?ミズアオイとの違いはなに?

 

以上9個の点についてお伝えします。

まずはコナギの育て方からお伝えします!

 

目次(クリックで飛べます)

コナギの育て方(栽培方法)は?

 

コナギは「水田植物」更に細かく見ると根株が水中にある「抽水植物」です。

そのため必ず水漏れのしない容器に腰水を足し、水位調整が栽培の要となります。

 

冬期には必ず枯死する「一年草」であり、毎年育成するには必ずその種子を採取しなければなりません。

 

コナギは夏の終わりから秋にかけ葉の根元に総状の穂をつけ、冬になると穂を残し完全に枯れ落ちてしまいます。

その後種子は水面に弾け飛び、長い休眠期を経た後に、翌年5月頃の水田開きと共に発芽するのです。

 

この様にコナギは一見複雑なライフサイクルを取るので育成が難しく感じますが、ポイントを的確に抑えれば、その育成はそれほど難しいものではありません。

 

ここからさらに詳しくお伝えします。

最初は、コナギが好む環境についてお伝えします!

 

コナギの育て方!環境はどうする?

 

コナギは北海道北部を除く全国各地に自生します。

そのため地植え・鉢植え、屋内・屋外育成が共に可能です。

 

コナギの育成は気温や湿度に振り回されないという、大きなメリットがあります。

その反面、腰水が必要な抽水植物…そして種子の採取や保存に気をつける必要があります。

 

また日光を好むので、安定した継続育成に繋げるには、ふんだんに日光に当て健康な穂・種子を作り上げて貰わなければなりません。

 

コナギの育成環境は、基本的に水田地帯を想像すれば非常にわかりやすいでしょう。

 

次は、コナギに適した用土についてお伝えします!

 

コナギを育てる際の適した用土は何?

 

コナギは水田植物なので泥状の用土が最も適しています。

許可を取り「田んぼの土」を頂く形が理想的ですが、お住まいの環境的に依存するので、かなりニッチな方法になってしまいます。

 

コナギに使う用土は、一般的に赤玉土のみで構いません。

 

コナギの生育環境や継続育成に拘りたい場合は「赤玉土」「鹿沼土」「黒土」をそれぞれ、3:1:6の割合に混ぜ、混合用土を作ります。

使用する際は充分水に浸しておきましょう。

 

次は、コナギに必要な肥料についてお伝えします!

 

コナギの育て方!肥料はどうする?

 

コナギには緩効性肥料が最も適しています。

 

自然下でのコナギは泥中の窒素分を主栄養としているので、窒素含有量の高い緩効性肥料を施してあげましょう。

施すタイミングはコナギの成長期に合わせます。

 

コナギは6〜10月に成長期を迎えるので、その期間内の3〜4週間に一度、緩効性肥料を与えてあげましょう。

 

では次は、コナギの水やりポイントについてお伝えします!

 

コナギを育てる際の水の量はどうする?

 

抽水植物であるコナギは、その腰水で水やりを調整します。

株元が常に水中下にある状態を維持すれば、水量は問題ありません。

 

以上で基本的なコナギの育て方については終わりです。

次はコナギの写真(画像)をお見せします!

 

コナギの画像(写真)!花の特徴は?食用で食べることはできるの?栄養はあるの?

 

画像は水場に自生しているコナギです。

 

コナギの花は藍色や濃い紫色をしています。

 

コナギはその成長期に、葉の基部に短い房状の「花序」という器官を作り開花します。

この「花序」は短い花茎であり「総状花序」という、2〜8輪ほどの複数の花をつけるのです。

 

コナギの花は直径1.5〜2.0cmと小柄で6本の雄しべを持ち、短く黄色に色づくものが5本・長く青紫色を持つ1本で構成されます。

「閉鎖花」といい、時に花が開く事なく結実するケースもある様です。

 

花が落ちて“穂”の状態になると水中に垂れ下がり、水面にその種子を撒き散らす変わった特徴を持ちます。

 

コナギは外国ではベトナムでも現在食用にされており、国内でも江戸時代以前は貴重な食料源でした。

咲きつける期間の短い花ではなく、ハート型の「葉」を食用とします。

 

コナギの葉はその形状が数パターンほどありますが、特に多く発現するハート形の部位が好まれて来ました。

 

天ぷらや和え物・酢の物で食されますが、創意工夫料理としてパスタソースに混ぜても、シャキシャキとした食感が際立つそうです。

 

コナギは先ほど話したベトナム以外でも東南アジア諸国で頻繁に食用とされています。

各国の研究では常食野菜で栄養豊富な“クレソン”と同等の栄養価を持ち、人間にとってはかなり有用な食用植物とされています。

 

因みにコナギは別命「田んぼの厄介者」と言われるほど増殖するので、かなりお手軽な食料植物とも言えるでしょう。

 

次に、コナギの開花時期や季節はいつ頃なのかについてお伝えします。

 

コナギの開花時期や季節はいつ頃なの?発芽の温度はどれくらいなの?

 

写真はコナギの種子です。

 

コナギの開花時期は毎年8〜9月にかけての、夏の終わりごろです。

花が落ち穂になると水面に種子を撒き散らし、そのまま翌年の5月ごろまで休眠期に入ります。

 

コナギの種子は冬季…つまり寒さに晒されなければ発芽スイッチが入らず、発芽まで水中で過ごすため「嫌酸素性」を持つ変わり者です。

発芽の温度自体は5月付近になぞらえて構いませんが、必ず「寒気」を経なければ決して発芽には至りません。

 

そのためトータルで見ると初秋から春頃に倣った、外気温全てが「発芽に必要な温度」と言えるでしょう。

 

次に、コナギの値段や販売価格はいくらぐらいなのかについてお伝えします。

 

コナギの値段や販売価格はいくらぐらいなの?

 

コナギはごく稀に抽水植物のアクセントとして販売されますが、ほぼ流通はしません。

 

理由として、その扱いがほぼ雑草・厄介者であり「観葉植物」としてのイメージが極めて薄いことにあります。

ホームセンター・園芸店での取り扱いは同属の「ホテイアオイ」が主で、コナギは一切見当たりませんでした。

 

一応ECサイトでは見つけましたが、WEB上でも取扱店舗は一件のみで、3株1,000円・種子5gが5,000円程とかなりの高額です。

 

どうしてもコナギを育成したい方は、その生育期に自生するコナギを直接採取した方が理にかなっている様ですね。

 

次は、コナギの苗の植え付け(植え方)や植え替えの時期とやり方についてお伝えします。

 

コナギの苗の植え付け(植え方)や植え替えの時期とやり方は?

 

コナギは害虫にも強く、寧ろその生命力により水田農家が駆逐に辟易する植物です。

そのため植え付け・植え替え共にかなり容易に行えます。

 

コナギは植え付け・植え替え共に適期は4〜5月の生長期前です。

 

コナギの根株についた古い用土を洗い流し、新しい腰水を用意して、株が水中内に位置する様に植え込むだけで構いません。

地下茎を張らない直根性の植物なので、水上葉が倒れない様に注意して下さい。

基本的にコナギの水上部分は水中生活に適応しておらず、水中内では呼吸ができなくなり、枯死してしまうからです。

 

この様に抽水植物であるコナギの植え付け・植え替えは非常に容易です。

 

次は、コナギに効く除草剤はなにがあるのかについてお伝えします。

 

コナギに効く除草剤はなにがあるの?バサグランやクリンチャーがおすすめ?

 

画像は水田に繁茂しすぎてしまったコナギです。

 

コナギの防除・除草には、その生育段階にかけ、適正な除草剤の使用が求められます。

 

水田に水が入り稲作が始まる頃の「苗・若木」の段階では“初期除草剤”が有効です。

初期は簡単に駆除できますが、コナギが成長し始めるとそうはいきません。

 

この初期の時点で「バサグラン」除草剤を使用して下さい。

この除草剤はコナギの発生前後〜3枚葉までの、若齢期に非常に効果を発します。

 

バサグランでも僅かに生き残ったコナギは、薬剤抵抗を獲得しまいます。

 

この時点のコナギには、雑草の中〜後期にその茎葉部から吸収される「クリンチャー」で防除しましょう。

 

即効性が高く、コナギの茎葉部から即座に吸収され、葉を黄化・黒化し呆気なく枯死させてしまいます。

コナギには成長段階により除草剤を使い分ける必要がありますが、表題通り「バサグラン」「クリンチャー」の2種類が非常に有効です。

 

それでは、コナギの冬越しのやり方についてお伝えします!

 

コナギの冬越しのやり方は?耐寒性はあるの?

 

コナギ自体には耐寒性は皆無であり、冬季を迎えると全て枯れてしまいます。

ただ、コナギは種子で越冬する植物です。

 

水面に撒き散らした種子はやがて水中に沈み、強い耐寒性を持つ休眠状態に入ります。

コナギは一年草ですので、このライフサイクルで越冬を行うのです。

 

コナギの種子の耐寒性は非常に強く、滅多な事で死滅する事はありません。

国内で唯一自生不可能なのが「北海道北部」に限定されている事から、その耐寒性の強さが垣間見えます。

 

それでは次に、コナギの花言葉や英語名はなにかをお伝えします!

 

コナギの花言葉や英語名はなに?漢字でどう書くの?名前の由来はなに?

 

コナギの花言葉は「奥ゆかしさ」です。

その生態とは真逆ですが、他の草花と違い葉の根元にひっそりと花をつける事から、この花言葉がついたとされています。

 

英語名は学名表記そのままの『Monochoria vaginalis』と呼ばれています。

 

コナギの漢字表記は「小菜葱」が使われます。

菜葱は同属の「ミズアオイ」の古い呼び名であり、それより花が控えめで全体的に小柄な事から「コナギ」の名がつきました。

 

最後に、コナギの種類や品種は何があるのかをお伝えします!

 

コナギの種類や品種は何があるの?ミズアオイとの違いはなに?

 

画像はコナギと同属種のミズアオイです。

 

コナギの種類・品種はそう多くはありません。

元々観葉植物として積極的に用いられず、その繁殖方法から新たな改良品種が作出しにくい…という点がネックとなります。

 

コナギが属するミズアオイ属は総計10種存在し、その殆どが熱帯・亜熱帯地方に分布します。

学名表記で和名すらない種が多く、ほぼ国内に流通する事はないでしょう。

国内に自生し越冬までする種は、この属では他に『ミズアオイ』しか存在しません。

 

ただ元々コナギは、ミズアオイ科ホテイアオイ属として分類づけされ、そこからミズアオイ属に細分類された経緯があります。

あくまで近似種ですが『ホテイアオイ』が唯一近しい植物とも言えます。

 

ホテイアオイはホテイソウ・ウォーターヒヤシンスとも呼ばれ、南アメリカ原産種です。

 

その育てやすさから各国に移入され、地球上ほぼ全ての地域に外来種として分布します。

葉柄が膨らんで浮き袋となり、水面に群生する浮き草で、園芸店やペットショップなどで最も見かける事が多い種です。

夏場には綺麗な薄紫色の花を咲かせ群生する様は、中々知られていないのではないでしょうか?

 

コナギと国内唯一の同属種『ミズアオイ』は、その花色・葉が似通っており区別がつきにくくなります。

 

コナギとミズアオイの見分け方は生長期…即ち開花時期に着目して下さい。

 

コナギの花は葉の付け根から発生し、自身の葉より伸長することはありません。

反対にミズアオイは独立した花茎を持ち、直立した形で花をつけるのが特徴です。

そしてコナギの葉の付け根は、ミズアオイのそれと比べ太くなることはありません。

 

その生命力に反してミズアオイは数を減らしており、東北地方の各県では「準絶滅危惧種」IUCN・環境省レッドリスト入りしているという明確な差もあります。

 

それでは、今回お伝えしたことをまとめていきましょう!

 

コナギのまとめ!

 

いかがでしたでしょうか?今回お伝えした重要なポイントは9個ありました。

覚えているでしょうか?1個ずつ振り返っていきましょう!

 

①コナギの育て方(環境、土、肥料、水やり)

国内種なので外気温に左右されず、屋内・屋外育成、鉢植え・地植え(庭植え)共に可能です。

日の光を好むので、日向に置きつけてあげましょう。

用土は泥状の用土…水田の土が最も適しますが、赤玉土だけでも育成できます。

混合用土を作る場合は「赤玉土」「鹿沼土」「黒土」をそれぞれ、3:1:6の割合に混ぜて下さい。

肥料は窒素含有量の多い“緩効性肥料”を施しましょう。

抽水植物なので腰水で育て、下部は必ず水中に置きつけます。

 

②コナギの画像(写真)!花の特徴は?食用で食べることはできるの?栄養はあるの?

葉の基部…付け根部分に花序を作り、直径1.5~2.0cmほどの小さな花を2~8輪ほど咲かせます。

時折「閉鎖花」を作り、花を咲かせることなく結実する事もあります。

花が落ち“穂”の状態になると水中に垂れ下がり、水面にその種子を撒き散らす変わった特徴を持ちます。

ベトナムや東南アジア諸国では頻繁に食用化されており、そのハート形の葉を調理します。

国内では江戸時代まで、天ぷらや和え物・酢の物として食用化されていました。

栄養分はかなり豊富であり、クレソンと肩を並べるほどです。

 

③コナギの開花時期や季節はいつ頃なの?発芽の温度はどれくらいなの?

コナギの開花時期は毎年8〜9月にかけての、夏の終わりごろです。

水面に種子を撒き散らし、翌年の5月ごろまで休眠期に入ります。

発芽自体は5月の春頃の気温ですが、一度冬期を経なければ種子は発芽に至りません。

 

④コナギの値段や販売価格はいくらぐらいなの?

観葉植物というより、雑草・水田の厄介者という立ち位置なので、店頭ではほぼ見かけません。

ECサイトでは3株1,000円・種子5gが5,000円程と高額で取り引きされていましたが、一店舗のみの販売なので参考基準としては薄いでしょう。

 

⑤コナギの苗の植え付け(植え方)や植え替えの時期とやり方は?

植え付け・植え替え共に適期は4~5月で非常に容易です。

コナギの根株についた古い用土を洗い流し、新しい腰水を用意して、株が水中内に位置する様に植え込むだけで構いません。

地下茎を張らない直根性の植物なので、水上葉が倒れない様に注意して下さい。

 

⑥コナギに効く除草剤はなにがあるの?バサグランやクリンチャーがおすすめ?

コナギは生育段階にかけ、適正な除草剤の使用が求められます。

発芽直後・苗の段階はバサグランを、それ以降にはクリンチャーを使用しましょう。

 

⑦コナギの冬越しのやり方は?耐寒性はあるの?

耐寒性は皆無で一年草なので冬期には枯死してしまいます。

ただその種子は耐寒性が顕著であり、北海道北部以外では種子の状態で越冬可能です。

 

⑧コナギの花言葉や英語名はなに?漢字でどう書くの?名前の由来はなに?

コナギの花言葉は「奥ゆかしさ」です。

英語名は学名表記そのままの「Monochoria vaginalis」です。

漢字では「小菜葱」と書き、その昔同属種の「ミズアオイ」を「ナギ」と呼んでいた事から「コナギ」の名がつきました。

 

⑨コナギの種類や品種は何があるの?ミズアオイとの違いはなに?

コナギが属するミズアオイ属は計10種類存在しますが、その殆どが熱帯・亜熱帯に分布します。

和名も存在せず観葉的価値も低いと見做されているので、ほぼ輸入されることはありません。

近縁種では、最もメジャーな浮草である「ホテイアオイ」が挙げられます。

ミズアオイとの違いは、コナギが葉の根元に小さな花をつけるのに対し、ミズアオイは独立・直立した花茎に花を咲かせます。

またミズアオイの葉柄の方が厚みが増すことで、見分けることが可能です。

 

それでは今回はこれで失礼します。

最後までご覧いただきありがとうございました。

 

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