みなさんこんにちは。
今回は、楠木(クスノキ)についてまとめていきたいと思います。
楠木(クスノキ)はクスノキ科ニッケイ属の常緑高木です。
日本での生息地は本州中南部以南の四国や九州で、ほかに、台湾や中国、ベトナムなど太平洋側になります。
楠木(クスノキ)の学名は「Cinnamomum camphora」ですね。
今回は、楠木(クスノキ)についてのポイント、
以上11個の点についてお伝えします。
まずは楠木(クスノキ)の育て方からお伝えします!
目次(クリックで飛べます)
楠木(クスノキ)の育て方は?楠はどんな木なの?庭木としておすすめ?
楠木(クスノキ)は、多く枝分かれし非常に大きく育つ植物です。
神社仏閣では巨木になると、ご神木としてまつられたりしていますよ。
楠木(クスノキ)は環境にもよりますが、30m~50mくらいまで成長し、根張りもしっかりしているので普通のお宅の庭木としてはおすすめできません。
ここからさらに詳しくお伝えします。
最初は、楠木(クスノキ)が好む環境についてお伝えします!
楠木(クスノキ)の育て方!環境はどうする?
楠木(クスノキ)は暖かく日当たりのよい場所を好みます。
強風にはあまり強くないので、とくに幼木の場合は風が当たらない場所で育てましょう。
次は、楠木(クスノキ)に適した用土についてお伝えします!
楠木(クスノキ)を育てる際の適した用土は何?
楠木(クスノキ)は肥沃で水はけのよい用土を好みます。
環境の変化には強い方なので、枯れた土地でも育ちますが、その際は掘り返した土に腐葉土や堆肥を混ぜこんであげましょう。
次は、楠木(クスノキ)に必要な肥料についてお伝えします!
楠木(クスノキ)の育て方!肥料はどうする?
基本的に楠木(クスノキ)に肥料は必要ありません。
あまりにも栄養のなさそうな土地の場合のみ、堆肥や緩効性化成肥料を混ぜこんで育てます。
では次は、楠木(クスノキ)の水やりポイントについてお伝えします!
楠木(クスノキ)を育てる際の水の量はどうする?
楠木(クスノキ)の水やりは、種から育てる場合や幼木の場合など定植するまでは、芽が出るまでや木化するまでは土が乾いたら、たっぷり与えてください。
定植したあとは、降雨でしのげるので水やりの必要はありません。
以上で基本的な楠木(クスノキ)の育て方については終わりです。
次は楠木(クスノキ)の写真(画像)をお見せします!
楠木(クスノキ)の画像(写真)!花や葉っぱや実や匂い(香り)の特徴は?実は食べられるの?毒性はあるの?
(インスタグラムgonzafrog様より引用)
楠木(クスノキ)の花や葉っぱ、枝や実からは樟脳(しょうのう)の香りがします。
樟脳とは楠木(クスノキ)から抽出できる物質で、香りの良さから、欄間(らんま)や床材、建具や仏壇、家具などに利用されてきました。
楠木(クスノキ)は枝分かれが多く、スギの木のようにまっすぐ伸びる箇所が少ないため材木としての利用は、徐々に少なくなったようです。
楠木(クスノキ)の花が終わると10月~11月頃にかけて、直径0.7cm~0.9cmの淡い緑色の実がなります。
この実は11月~12月になると、黒く変色して鳥の餌になりますが、人間には不向きなようです。
楠木(クスノキ)には特に毒性があるという情報はありません。
楠木(クスノキ)を食べるという人はあまりいないようですが、楠木(クスノキ)の成分には、鎮痛、鎮痒、血行促進、消炎作用、防虫作用などがあります。
次に、楠木(クスノキ)の開花時期や季節はいつ頃なのかについてお伝えします。
楠木(クスノキ)の開花時期や季節はいつ頃なの?紅葉するの?
楠木(クスノキ)の花はとても小さく目立たないですが、開花時期は春5月~6月で小さなクリーム色の花をたくさん咲かせ、ほんのりと樟脳の香りがします。
楠木(クスノキ)の紅葉は、春の4月ごろです。
葉の寿命は1年で、新しい葉は冬の間につくられ、春になると古い葉は赤くなり一斉に落下します。
楠木(クスノキ)の新しい葉は、黄緑やオレンジがかった色をしており、鮮やかです。
次に、楠木(クスノキ)の値段や販売価格はいくらぐらいなのかについてお伝えします。
楠木(クスノキ)の値段や販売価格はいくらぐらいなの?
楠木(クスノキ)の苗の値段は、大きな苗になればなるほど高くなりますが、30cm~50cmくらいの大きさで、750円ほどで取引されているサイトがあります。
楠木(クスノキ)の苗を購入したい場合は、植物の専門サイトをのぞいてみましょう。
次は、楠木(クスノキ)の苗木の植え付け(植え方)や植え替え(移植)の時期とやり方についてお伝えします。
楠木(クスノキ)の苗木の植え付け(植え方)や植え替え(移植)の時期とやり方は?寿命はどれくらいなの?
楠木(クスノキ)の苗の植え付け(植え方)は、5月~9月の暖かい間に行います。
楠木(クスノキ)は成長が早く、あっという間に大きく育つため、一度定植したら植え替え(移植)をするのは難しいので、業者の方に頼むのがおすすめです。
植え替え(移植)の時期も、プロの方にお願いするのがよいでしょう。
楠木(クスノキ)は広葉樹のなかでも、一番といってよいほど寿命の長い樹木です。
1000年をゆうに超える巨木も、多く存在します。
次は、楠木(クスノキ)の鉢植えや庭植えで育てる際のポイントについてお伝えします。
楠木(クスノキ)の鉢植えや庭植えで育てる際のポイントは?
楠木(クスノキ)は成長が早く、よく枝分かれし、巨木になる樹木なため、鉢植えや一般家庭での庭植えは現実的ではないでしょう。
盆栽として育てる方もいらっしゃいますが、上級者ですね。
鉢植の場合、毎年欠かさず植え替えが必要になりますし、成長が早く枝分かれして株の形が乱れるたびに剪定の必要があります。
庭植えの場合、さらに大きく育つため、根張りがよく地中にある水道やガスの配管を傷つける心配があります。
ご近所への日照問題や、落葉での雨どいの詰まりの原因になるので枝打ちもかかせませんし、大きくなったらプロの方へお願いしなければならないので、経済的にも負担が大きくなります。
それでは、楠木(クスノキ)の剪定(切り戻し)の時期とやり方についてお伝えします!
楠木(クスノキ)の剪定(切り戻し)の時期とやり方は?
楠木(クスノキ)の剪定(切り戻し)は、おもに春3月下旬~4月にかけてと、軽い剪定(切り戻し)であれば、9月~10月に行います。
楠木(クスノキ)は剪定に強いため、強剪定ができますが春がおすすめです。
秋の剪定(切り戻し)は冬に向かう季節のため、強剪定はせず軽く枝打ちするくらいにしておきましょう。
それでは次に、楠木(クスノキ)の増やし方をお伝えします!
楠木(クスノキ)の増やし方!挿し木や種まき時期と種まきのポイントは?
楠木(クスノキ)は挿し木よりも種まきで増やすのが簡単で、おすすめです。
秋にできる種は、そのまま落下したり鳥に食べられてフンとなって、別の土地で芽吹きます。
楠木(クスノキ)の種が手に入ったら、暖かい地域であればすぐにまいてもかまいません。
楠木(クスノキ)の種を40℃くらいのぬるま湯につけ、冷めないようにお湯を足しつつ6時間~12時間保温すると、発芽しやすくなります。
市販の草花の用土や発芽用の用土に、2cmほどの穴をあけて種を入れて土をかぶし、発芽まで水を切らさないようにしましょう。
2週間~3週間で発芽するので、本葉が5枚~6枚くらいになったらポットや植木鉢へ植え替え、木化したら定植します。
寒冷地では、種まきは暖かくなる春になってから行いましょう。
それでは次に、楠木(クスノキ)のかかりうる病気や害虫の対策方法をお伝えします!
楠木(クスノキ)のかかりうる病気や害虫の対策方法は?枯れる(枯れた)原因と対策方法は?
楠木(クスノキ)は病気の心配はほとんどありません。
楠木(クスノキ)には防虫効果があるにもかかわらず、クスサンやアオスジアゲハの幼虫は好んで楠木(クスノキ)の葉を食害します。
巨木になってしまえば、大した被害にはなりませんが、小さい苗に虫がついた場合は除去しましょう。
実は、楠木(クスノキ)は2種類のダニと共生しています。
葉の裏に大きな穴と、小さな穴がありこれを「ダニ室」といいます。
小さな穴には「フシダニ」という植物を食害するダニが住み、大きな穴には「ケボソナガヒシダニ」という虫を食べるダニが住んでいます。
小さな穴にいるフシダニが増えすぎて、穴に入り切らなくなったところを、ケボソナガヒシダニが捕食するという仕組みです。
では楠木(クスノキ)の葉の裏にある穴を、ふさいでしまえばよいではないかとも思えますが、そうすると有害なフシダニは、「虫えい」や「虫こぶ」と呼ばれる、こぶ状の病変を作るのです。
これをビロード病と呼ぶこともあります。
なぜ、楠木(クスノキ)が有害なダニとそれを駆除するダニと共存しているかは、まだ判明していませんが、楠木(クスノキ)の不思議な一面でした。
楠木(クスノキ)が枯れる原因は、剪定(切り戻し)の時期が多いです。
冬は休眠期で活動が鈍くなるた、真冬に強剪定をしたり、枝先を剪定したりすると株が自己修正できずに枯れることがあります。
また真夏の暑いさかりに強剪定した場合も、木肌が日差しで焼けて枯れてしまいます。
剪定(切り戻し)は春に行うのがよいですね。
それでは次に、楠木(クスノキ)の花言葉や英語名はなにかをお伝えします!
楠木(クスノキ)の花言葉や英語名はなに?いつの季語?縁起が良い木なの?
楠木(クスノキ)の花言葉は「芳香」です。
英名は「camphoe tree」でcamphoeはカンフルとよみ、楠木(クスノキ)からとれる成分がカンフル剤として使用されることがあることが、名前の由来です。
楠木(クスノキ)は初夏の季語です。
楠木(クスノキ)は枝分かれをよくし、すくすくと大きく育ち、寿命も長いことから縁起の良い木とされています。
最後に、楠木(クスノキ)の種類や品種は何があるのかをお伝えします!
楠木(クスノキ)の種類や品種は何があるの?樟や楠木との違いや見分け方はなに?
楠木(クスノキ)には「マルバクスノキ」という品種があります。
通常の楠木(クスノキ)の葉は先がとがっているのにたいして、マルバクスノキは葉が丸みを帯びています。
沖縄や台湾には「アカハダクスノキ」という種類があり、楠木(クスノキ)の木肌が縦に切り込みが入っているのにたいして、アカハダクスノキは皮がうろこのようになり、むけると赤茶色の新しい皮が出てくるのが特徴です。
「樟」と「楠木」の違いは、日本に由来するか中国に由来するかになります。
本来、日本で「クスノキ」というと「樟」と表します。
「楠木」の「楠」は中国に生息する「ダブノキ」を表す言葉でした。
「樟」は樹肌に切れ込みが縦にはいり、葉に目立つ3本の葉脈があるのにたいして、「ダブノキ」はぼつぼつしたコブ状の樹肌で、葉には目立った葉脈はありません。
「樟」の葉の寿命は1年ですが、「ダブノキ」は2年~3年で「樟」よりも耐寒性が強いのが特徴です。
「ダブノキ」にも香りはありますが、「樟」ほどの芳香ではありません。
それでは、今回お伝えしたことをまとめていきましょう!
楠木(クスノキ)のまとめ!
いかがでしたでしょうか?今回お伝えした重要なポイントは11個ありました。
覚えているでしょうか?1個ずつ振り返っていきましょう!
①楠木(クスノキ)の育て方(環境、土、肥料、水やり)
楠木(クスノキ)は暖かく日当たりのよい場所で、水はけのよい用土を好みます。
肥料はよほど枯れた土地でないかぎり必要なく、樹木になってからの水やりは降雨でしのげます。
②楠木(クスノキ)の画像(写真)!花や葉っぱや実や匂い(香り)の特徴は?実は食べられるの?毒性はあるの?
楠木(クスノキ)の花や葉っぱ、幹には芳香があり、樟脳の香りとされています。
実は鳥は食べられますが、人間向きではないようです。
③楠木(クスノキ)の開花時期や季節はいつ頃なの?紅葉するの?
楠木(クスノキ)の開会時期は春、4月~5月頃で、紅葉も春です。
④楠木(クスノキ)の値段や販売価格はいくらぐらいなの?
楠木(クスノキ)の苗の大きさやお店にもよりますが、30cm~50cmで750円というサイトがありました。
植物専門のサイトを調べましょう。
⑤楠木(クスノキ)の苗木の植え付け(植え方)や植え替え(移植)の時期とやり方は?寿命はどれくらいなの?
楠木(クスノキ)の苗木の植え付け(植え方)は真夏を除いた暖かいじきで、5月~9月がよいでしょう。
楠木(クスノキ)は広葉樹の中では一番の長寿で、1000年の樹齢を超える木も多くあります。
⑥楠木(クスノキ)の鉢植えや庭植えで育てる際のポイントは?
楠木(クスノキ)は成長が早く、枝分かれ根張りともに勢いがあるため、鉢植えの場合は植え替えや剪定など、作業の回数が多いです。
また、一般家庭での庭植えではさらに大きく成長し、地面の中の水道やガスの配管を傷つける可能性や、ご近所への日照問題、雨どいの詰まりなど問題が多いのでおすすめできません。
⑦楠木(クスノキ)の剪定(切り戻し)の時期とやり方は?
楠木(クスノキ)の剪定(切り戻し)は強剪定にも耐えられる春3月下旬~4月がおすすめです。
秋9月~10月でもよいですが、軽く剪定(切り戻し)するていどにしておきましょう
⑧楠木(クスノキ)の増やし方!挿し木や種まき時期と種まきのポイントは?
楠木(クスノキ)の増やし方は、挿し木よりも簡単な種まきがおすすめです。
暖かい地域では、すぐにでも撒いて大丈夫ですが、寒冷地では暖かくなる春に行ってください。
⑨楠木(クスノキ)のかかりうる病気や害虫の対策方法は?枯れる(枯れた)原因と対策方法は?
楠木(クスノキ)は基本的に病気はあまり心配いりません。
害虫はクスサンやアオスジアゲハの幼虫が、葉を食害しますが大木の場合は大きな被害はありません。
楠木(クスノキ)は葉の裏大きな穴と小さな穴に、2種類のダニと共生しています。
穴を無理にふさいでしまうと、虫えい、虫こぶといった病気に似た症状がでます。
楠木(クスノキ)の枯れる原因は真冬や真夏の強剪定が多いので、剪定は春がおすすめです。
⑩楠木(クスノキ)の花言葉や英語名はなに?いつの季語?縁起が良い木なの?
楠木(クスノキ)の花言葉は「芳香」で、英名は「camphor tree」です。
楠木(クスノキ)は初夏の季語で、大きく育ち、寿命も長いことから縁起の良い木とされています。
⑪楠木(クスノキ)の種類や品種は何があるの?樟や楠木との違いや見分け方はなに?
楠木(クスノキ)にはマルバクスノキ、やアカハダクスノキといった種類があります。
「樟」は日本での本来の読み方で、「楠木」の「楠」は中国の「ダブノキ」を表します。
樟は葉に3本の目立つ葉脈がありタブノキにはなく、樟の木肌には縦に切れ込みがありますが、ダブノキにはぼつぼつとしたこぶ状のものがあります。
耐寒性はダブノキのほうが強く、葉の寿命も樟が1年なのに対して2年~3年ですが、香りは樟ほど強くありません。
それでは今回はこれで失礼します。
最後までご覧いただきありがとうございました。
(アイキャッチ画像は、インスタグラムniwadouraku_ots…様より引用)
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