【亀甲竜のまとめ!】育て方(植え替えや種まき)と花言葉等14個のポイント!








 

みなさんこんにちは。

今回は、亀甲竜についてまとめていきたいと思います。

 

亀甲竜は、ヤマノイモ科ヤマノイモ属に分類される“多肉植物”となります。

 

一見して目を引くドーム状の「塊根」という器官を持ち、その塊根が栽培の主役となる変わった植物です。

盆栽のように見えることから、海外の盆栽ブームにのり、その人気も密かに高まりつつあります。

 

今回は、亀甲竜についてのポイント、

①亀甲竜の育て方(環境、土、肥料、水やり)
②亀甲竜の画像(写真)!花や葉っぱの特徴は?割れ方は?成長速度は早い?
③亀甲竜の開花時期や季節はいつ頃なの?自生地や原産地はどこ?
④亀甲竜の種の値段や販売価格はいくらぐらいなの?ホームセンターやダイソーで購入できる?良いものの選び方や見分け方は?
⑤亀甲竜の苗の植え付け(植え方)や植え替えの時期とやり方は?オスメスの見分け方は?
⑥亀甲竜の水耕栽培や地植えで育てる際のポイントは?仕立て方は?支柱は必要なの?
⑦亀甲竜が徒長した際の剪定(切り戻し)の時期とやり方は?
⑧亀甲竜の増やし方!挿し木や種まき時期と種まきのポイントは?腰水はいつまで必要なの?
⑨亀甲竜のかかりうる病気や害虫の対策方法は?ハダニやカイガラムシに注意?
⑩亀甲竜が枯れる(枯れた)原因や根腐れ(腐る)の原因や葉焼けの原因と対策方法は?
⑪亀甲竜は休眠するの?目覚めない時にはどうすればいいの?
⑫亀甲竜の冬越しのやり方は?枯れてしまう?耐寒性はあるの?耐寒温度は?最低気温は何度?
⑬亀甲竜の花言葉や英語名はなに?風水との関係性は?
⑭亀甲竜の種類や品種は何があるの?斑入りの種類はどれ?アフリカ産とメキシコ産との違いはなに?似てる植物はなにがある?

 

以上14個の点についてお伝えします。

まずは亀甲竜の育て方からお伝えします!

 

目次(クリックで飛べます)

亀甲竜の育て方(栽培方法)は?室内で育てることはできるの?太らせ方は?

 

亀甲竜はその成長期にたくさんの日光を必要とします。

もちろん窓辺など日が当たり続ける場所に置く適切な栽培を行えば、問題なく室内育成は可能です。

 

亀甲竜を育てる際、夏場は完全に休眠期に入るので、一切の水やりをストップしてください。

水分は『塊根』の中にたっぷりと蓄えているので、この時期の完全放置が、亀甲竜を上手に育てあげる一番のポイントとなります。

 

亀甲竜の塊根は初期が“まん丸”という形を持ち球根にも似ていますが、球根の根は枝分かれしない直根性を持つので、両者は全くの別物です。  

冬に成長が活発になるので、この時期の水やり・日光・適切な管理が亀甲竜栽培における、最大の要となります。

 

亀甲竜の塊根は茎葉が伸び続けても、その根本に鎮座し、野菜のような外見から「イモ」と呼ばれることさえあります。

塊根は枝葉をつけ始めると、名前の通り亀の甲羅や松ぼっくりのようにひび割れ始めます。

 

亀甲竜は夏場に差し掛かる前に、その葉が全て落葉し、塊根と枝のみの状態になります。

 

塊根を太らせるには、この時期を迎える前に十分な水やり・手厚い育成を行う必要があります。

落葉・成長のサイクルを毎年繰り返し続ける多肉植物です。

塊根は成長期ごとに、その枝葉に比例するように太っていくのです。

 

また自生地での亀甲竜は、本来その塊根を土中に完全に埋めています。

これに倣い、原生地のように完全に塊根を用土内に植え付けると、太く逞しく育つケースもあるそうです。

 

亀甲竜の成長速度は非常に遅く、塊根を太らせる条件として『時間』も重視されることを忘れないでください。

 

長年育て込んだ亀甲竜の塊根は、巨大なリクガメの甲羅のようになり、実に見事なものです。

具体的に亀甲竜の塊根がカメの甲羅のようにゴツゴツし始めるのは、まん丸の初期状態から数え、4〜5年ほどかかります。

塊根を太らせるには少なくとも数年単位の育成を、視野に入れなければなりません。

 

ここからさらに詳しくお伝えします。

 

最初は、亀甲竜が好む環境についてお伝えします!

 

亀甲竜の育て方!環境はどうする?置き場所はどうする?直射日光に注意?

 

亀甲竜は温暖な季節に休眠期、気温が下がると成長期を迎えます。

 

梅雨の時期から気温が下がり始める秋ごろまで休眠するので、季節ごとに要求する日照量が極端に変化する植物です。

夏場は日陰、もしくは室内の物陰などに置き、一切光を当てないようにしてください。

 

塊根の時期は、他の植物のように緩やかに成長するような休眠期ではなく、完全に成長を止める休眠期と見做しましょう。

水分を与えず、徹底的に断水することを心がけます。

 

反対に、亀甲竜は気温が下がり始める秋頃ごろに、枝を伸ばし葉をつけます。

 

この時期は多量の日照量を求めるので、一日を通しふんだんに日の光に当ててあげます。

“直射日光”にさらし続けるのはNGです。

枝葉もそうなのですが、亀甲竜育成の主体となる塊根の表面が乾き切り、深刻なダメージを負ってしまうからです。

 

亀甲竜は日本の四季、つまり気温にはさほど依存しませんが、強すぎる日光下は枝葉・塊根の両者とも苦手としています。

その成長期は光が差し込む風通しの良い半日陰、休眠期はひっそりとした暗がりに置いてください。

 

次は、亀甲竜に適した用土についてお伝えします!

 

亀甲竜を育てる際の適した用土や培養土は何?

 

亀甲竜を育てる際は市販の“多肉植物育成用培養土”で問題ありません。

 

水捌けの良い乾燥した土地に自生するので、乾燥に傾く用土が適しています。

もし心配なら、その培養土の2割ほどを赤玉土に置き換えると、より安心です。

この際、赤玉土を入れ過ぎると保湿性と撥水性のバランスが非常に悪くなり、亀甲竜の育ちが遅くなってしまいます。

 

次は、亀甲竜に必要な肥料についてお伝えします!

 

亀甲竜の育て方!肥料はどうする?液肥で育つの?

 

亀甲竜は基本的には肥料を必要としない植物です。

肥料がなくても本来の姿を楽しむことのできる植物となります。

 

亀甲竜には“葉の数”や“塊根の成長”を促すときのみ、肥料を慎重に施しましょう。

 

与え過ぎると、これもまた亀甲竜に深刻なダメージを与えるからです。

 

表題の液肥(液体肥料)は効きの強い速効性を持つので、亀甲竜には与えないでください。

肥料は緩効性化成肥料のみ受けつけますが、こちらも与え過ぎると逆効果です。

 

亀甲竜に肥料を施す時期は「成長期限定」です。

 

施す間隔などの具体的な数値は、元々肥料を要しないので、明確な基準はありません。

ただ塊根は緩やかに育つので、枝葉の様子を見ながら水やりの際に、少しづつ少しづつ緩行性化成肥料を与えるようにしてください。

 

では次は、亀甲竜の水やりポイントについてお伝えします!

 

亀甲竜を育てる際の水の量はどうする?

 

亀甲竜は多湿を苦手とし、塊根内にある程度の水分量を蓄える性質を持ちます。

 

通常の水やりとは異なり、ほぼ放置気味に乾燥させてしまい、たまの水やりに留めておきましょう。

水やりのスパンは枝葉の様子を見ながら、慎重に行ってください。

 

夏季の休眠期は一切の水分を遮断し、断水します。

 

ただ量はある程度は必ず必要なので、たっぷり…とは行かないまでも、用土全体が湿る程度の水分量は求めます。

撥水性の良い用土に植え付けるので、鉢の底穴から水が漏れる程度で構わないでしょう。

 

以上で基本的な亀甲竜の育て方については終わりです。

次は亀甲竜の写真(画像)をお見せします!

 

亀甲竜の画像(写真)!花や葉っぱの特徴は?割れ方は?成長速度は早い?

 

画像は支柱を要するほど充分育った亀甲竜です。

 

亀甲竜の成長速度はかなり遅くなります。

亀甲竜は1年に一度しか成長期を迎えないからです。

 

初期のまん丸の塊根から、ひび割れの状態に持ち込むまで、ゆうに4〜5年はかかるのです。

 

更に塊根がゴツゴツし、ひび割れた部分が隆起するまでには、置かれた環境にもよりますが数年かかるでしょう。

一概に塊根を太らせるといっても、かなりの年月がかかる植物とみて下さい。

 

亀甲竜の枝葉はワンシーズンごとに落葉してしまいます。

枝はかろうじて残りますが、休眠期にはその活動を一切止めてしまうので、枝も非常に脆くなります。

 

亀甲竜の成長期の葉っぱはハート形をしており、葉っぱ一つを見てもかなりの見応えがあるでしょう。

秋口から冬季にかけ、枝から分岐したつる状の茎をつけ、かなりの速さで葉をつけていきます。

安定した葉を育てるには、その茎がからみつく支柱が必須となります。

 

塊根・枝・つる状の茎・そして葉っぱの4点が揃った、アサガオのような植物と捉えると分かりやすいですよね?

 

亀甲竜の塊根は雌株・雄株に分かれ、花のつき方も非常にランダムです。

開花する年もあれば、つる状の茎葉止まりの年もあり…更には雄・雌株ごとに開花状況が異なるのでは?という意見すらあります。

かなり気まぐれに花をつける植物ですが、その花色は綺麗なクリーム色をしており、一株につき10〜20個ほどの花を房状に咲かせます。

 

次に、亀甲竜の開花時期や季節はいつ頃なのかについてお伝えします。

 

亀甲竜の開花時期や季節はいつ頃なの?自生地や原産地はどこ?

 

画像が亀甲竜の花です。

 

亀甲竜の開花時期はその成長期に当たります。

 

詳しく言及すると、気温が下がり始める初秋に枝と茎葉を塊根から伸ばし、充分成長した後に開花時期を迎えます。

一般的に0℃が生育下限と言われているので、それよりやや温暖な2〜4月ごろの、冬の終わりごろから初春にかけてが開花時期となります。

 

亀甲竜の自生地・原産地は多肉植物の宝庫である、南アフリカ近辺となります。

現地では塊根を日本でいう「芋」のように調理し、食されているそうです。

 

次に、亀甲竜の種の値段や販売価格はいくらぐらいなのかについてお伝えします。

 

亀甲竜の種の値段や販売価格はいくらぐらいなの?ホームセンターやダイソーで購入できる?良いものの選び方や見分け方は?

 

亀甲竜は塊根の状態により、価格が著しく変動します。

種子での購入も可能なので、もしかしたらダイソーなどの100円ショップで、種売りをされているかも知れません。

 

ホームセンターの園芸コーナーなどでは季節によりますが、取り扱うことが多いでしょう。

その得意な生態からコアな人気種でもあるので、多肉植物コーナーを覗いて見てください。

 

亀甲竜の値段・価格ははっきり言うと、多肉植物の仲間で高価な部類に入ります。

 

販売形態は鉢植えの株を購入するか、その種を地道に栽培するという二択です。

 

もちろん種子の状態の方が安く、松ぼっくりのような種子が一粒の単価が100円ほどで売られています。

まとめ売りがほとんどを占めるので、500〜1,000円で5〜10粒が手に入ります。

 

塊根…つまり株状の鉢植えサイズは種に比べ、極端に値段が上がります。

最大サイズまで栽培された亀甲竜は8,000円前後の価格がつき、初期の小さな塊根のみでも2,000円前後の価格帯となります。

 

亀甲竜の良し悪しは塊根部に着目してください。

休眠期に限りますが、良い塊根は丸々太っており、成長期に丁寧に育てられた痕跡が見て取れます。

 

よくひび割れた塊根も、長年丁寧に栽培された証です。

 

成長期の亀甲竜は、その葉のしおれ具合を見れば一目瞭然です。

反対に亀甲竜をインターネット通販等で購入する際は、既に枯れてしまった亀甲竜の塊根を販売する、悪徳業者に気をつけましょう。

枯れたものを休眠中と称していたり、長文の説明文の中に「枯木」という言葉を混じらせる詐欺まがいの業者さえ存在します。

なるべくならこの手の植物は通信販売ではなく、トラブルの少ない対面販売をお勧めします。

 

実際に園芸店・ホームセンター等で購入する際は、塊根が極端に痩せていないかに着目しましょう。

 

塊根の状態での見極めはかなり難しく、判断するのは園芸マニアでもかなり難しい部類です。

最も良い方法は枝葉を伸ばす冬季に買いつけることでしょう。

 

次に、亀甲竜の苗の植え付け(植え方)や植え替えの時期とやり方についてお伝えします。

 

亀甲竜の苗の植え付け(植え方)や植え替えの時期とやり方は?オスメスの見分け方は?

 

亀甲竜のオスメス…つまり雄株・雌株を見分けるには、長期間育成し、その開花を待つ必要があります。

雌雄別体なので単体では栽培が不可能であり、塊根や枝葉が伸びていく段階で、雌雄差を判別することはできません。

 

亀甲竜の植え替え適期は。葉が枯れ落ちた6〜8月ごろの初夏から真夏にかけて行います。

 

下準備として植え替え前の数日間は水やりを止め、用土を完全に乾かしてください。

用土が乾燥したら亀甲竜を取り出し、古い土を軽く振り払います。

この時に細い根や元気のない根は根本から切り取ってしまい、太く健康な根を残すようにしましょう。

ワンサイズ上の鉢を用意し、たっぷりと用土を充填したのち、塊根の上部半分が表土に露出するように植え替えたら完成です。

 

亀甲竜の植え付けですが、そもそも鉢とセット売りされているので、ほとんどのシーンで必要としません。

ただ種から育てた苗や、塊根単体での購入時にはもちろん植え付けが必須となります。

 

これらを植え付ける際の適期は、一年を通じいつでも可能です。

 

植え付け方法は極めて容易で、鉢に用意した用土に埋め込むのみです。

苗は指などで穴を開け、適度な深さに移し替えるのみであり、株に関しては植え替えと同様の手順を踏むだけとなります。

 

次に、亀甲竜の水耕栽培や地植えで育てる際のポイントについてお伝えします。

 

亀甲竜の水耕栽培や地植えで育てる際のポイントは?仕立て方は?支柱は必要なの?

 

亀甲竜の水耕栽培は、結論から言うと可能です。

ただし相当難易度が高いので、細かな変化も見落とさないような「時間」と「手間」がかかります。

 

水耕栽培といっても直接開墾を水にさらすのではなく、綿状のマットに水分を含ませて行います。

毛細管現象などで塊根に過剰な水分が行き渡ると、途端にダメになってしまう上に、新鮮な水を常に用意する必要が生じます。

 

この方法で確かに茎や枝は発生するのですが、肝心の根は発生しません。

 

そもそも亀甲竜自体が乾燥状態で発芽する多肉植物なので、直接水分に触れる水耕栽培は適していないと言えるでしょう。

あくまで弱った塊根の緊急措置として位置づけてください。

 

亀甲竜を地植えする際は、耐寒性の下限が5℃(茎葉が発生した状態)ということを忘れずに行いましょう。

 

冬季には大きなビニールで覆ったり、園芸用の保温用具が必ず必要となります。

土壌も撥水性の高い用土に全て取り替える必要があります。

なかなか実例がありませんが、屋内育成より手間がかかるのは確かです。

環境が合わず弱るようでしたら、すぐに鉢に植え替え、室内に取り込むのが無難でしょう。

 

前述したように亀甲竜はその枝からつる状の茎を伸ばし、アサガオのように育ち続けます。

 

支柱がないと茎は丈夫の重みに耐えられず、地を這ったり折れてしまうことがあるので、成長期には茎を支柱に誘導し仕立ててあげましょう。

つるは爆殺的に伸び続けるので、適宜選定する必要があります。

 

次に、亀甲竜が徒長した際の剪定(切り戻し)の時期とやり方についてお伝えします。

 

亀甲竜が徒長した際の剪定(切り戻し)の時期とやり方は?

 

亀甲竜の剪定は成長期に当たる秋口から初春、9月〜翌年3月ごろが適宜となります。

無闇に切ると、返って切り口からつるが増殖してしまうので、伸長した若葉に限定し剪定を行います。

 

こちらもやり方は簡単で、茎先端の新芽を指で摘み取るだけです。

 

成長期の生育速度はかなり早くなるので、頻繁な剪定を要します。

新芽が塊根から発生し2ヶ月が過ぎると、その成長はピッタリと止まるので、後は亀甲竜自身に任せる形になります。

 

次は、亀甲竜の増やし方についてお伝えします。

 

亀甲竜の増やし方!挿し木や種まき時期と種まきのポイントは?腰水はいつまで必要なの?

 

写真は亀甲竜の種子です。

 

亀甲竜は残念ながら挿し木で増やすことはできません。

増やし方は『種蒔き』に限定されます。

 

亀甲竜の種蒔きの適期は9月〜11月の秋ごろとなります。

 

鉢はホームセンターなどで見かける、黒いプラスチック状の育苗床が適しています。

種や初期苗は病原菌やウイルスなどに非常に弱いので、洗剤等は使わずに水道水で入念に洗い込みます。

 

用土は市販の「種用育成用土」が最も適しています。

「多肉植物用培養土」はきめが荒く、種が発芽する際に充分な根を張ることができないので、若木に育つまで使用は控えてください。

用土そのものを熱湯やレンジなどで滅菌すると、より効果的です。

うまく種を育てるコツは、使用する鉢や用土を徹底的に滅菌することです。

 

これらが用意できたら、亀甲竜の種を表土に軽く撒くか、少しだけ覆土をしましょう。

 

その後は水分保持のため、鉢に軽くラップを被せます。

水分は鉢が収まる容器に『腰水』を入れ、施します。

目安としては苗用ポットの下部から、1〜1.5cmほどの深さの腰水を用意します。

 

発芽に要する時間はかなりのバラつきがあり、早くて1週間・平均的な目安は2〜3週間・長ければ数ヶ月ほどと、かなりの差が生じます。

 

早くに死種と判断せずに、発芽するのをじっくりと待ちましょう。

発芽しても腰水は絶やさないようにし、苗の根元に塊根が発生し、冬季の成長期に差しかかった時点で水揚げしてください。

 

次は、亀甲竜のかかりうる病気や害虫の対策方法についてお伝えします。

 

亀甲竜のかかりうる病気や害虫の対策方法は?ハダニやカイガラムシに注意?

 

亀甲竜は病気や害虫がつきにくい多肉植物です。

ただ、新芽の際はやや注意が必要です。

 

新芽にはびっしりとアブラムシがつくことがあり、葉にはハダニが発生することがあります。

塊根にはカイガラムシが発生することがあります。

常日頃から葉が黄色味を帯びていないか?害虫の姿がないかどうか?その2点を気にかけるようにしてください。

 

亀甲竜の害虫対策は「早期発見・早期対処」が大前提です。

これら害虫を見かけたら、園芸用の殺虫剤や駆逐剤を用いて、早急に駆除してください。

 

次は、亀甲竜が枯れる(枯れた)原因や根腐れ(腐る)の原因や葉焼けの原因と対策方法についてお伝えします。

 

亀甲竜が枯れる(枯れた)原因や根腐れ(腐る)の原因や葉焼けの原因と対策方法は?

 

亀甲竜が枯れる場合には、大きく分けて2つの原因が挙げられます。

1つは真夏の休眠期に於ける自然現象、もう1つは亀甲竜を育てている環境です。

 

7〜8月ごろの酷暑になると完全に成長を止め枝葉・茎・根のほとんどが枯れ落ち、全く成長しない休眠期に入ることは既にご説明しました。

この時期に亀甲竜が枯れるのは、正常に育っている証なので、心配する必要は全くありません。

 

たまに「枯れた」と早合点し廃棄してしまう人もいますが、疑わしい時は塊根を掘り出し、掌に乗せてみましょう。

 

ずっしりと重みを感じるようであれば、塊根内部に成長期へ向けての水分がしっかり蓄えられている証拠です。

逆に、コルクのように妙に軽い、表面のゴツゴツが剥がれ落ちる…そんな時は塊根が死滅しているか?適切な場所で保管していないか?この2つのケースが想定されます。

既に死滅した塊根は残念ですが、諦めるしかありません。

 

まだ望みがあるようなら、塊根の保管場所を再度見直し、一切水分を与えず日の光の当たらない別箇所に保存し直してみてください。

亀甲竜はかなり丈夫な植物なので、気温が下がり始めたら、不意に芽を出すこともあり得ます。

すぐに捨てたりせず、数ヶ月は様子を見る方が良いでしょう。

 

もう1つ、亀甲竜が枯れる要因にその“環境”が挙げられます。

 

成長期の耐寒性の加減が約5℃、休眠期は0℃なので、育成している場所の気温を再度測り直してください。

この温度を下回る状態が長期に渡ると、塊根・枝葉・その茎は徐々に弱り、最終的に枯れ落ちてしまいます。

 

亀甲竜が枯れてしまう環境要因は、これだけではありません。

 

直射日光に晒し続けたり、常に寒波・冬風が直撃する状態だと、亀甲竜の葉は徐々に黄色くなる“葉焼け”を起こしてしまいます。

文字通り黄色信号なので、すぐに置きつける環境を変えるか?大人しく屋内育成に切り替えてしまいましょう。

 

とにかく亀甲竜の葉は直接的な直射日光・極端に冷えた風が当たり続けることに耐性がありません。

野外の場合は遮蔽物が多く間接的に日光が当たる「半木陰」で育てましょう。

屋内育成の場合は南から東側にかけての、窓際などに置くと良いでしょう。

どちらも亀甲竜の葉に黄色い葉枯れが見られたら、速やかに別の場所に移動してあげてください。

 

亀甲竜はその塊根から伸びる根が腐る“根腐れ”に悩まされる方も多いようです。

 

この場合のほとんどが、過剰な水やりか用土に問題があります。

まず亀甲竜は、種と初期苗の腰水以外は、ほとんど水分を必要としません。

良かれと思い毎日水やりをしてしまうと水分過多になり、その根が呆気なく弱っていき、最終的に腐ってしまいます。

もちろん夏季の休眠期の水やりは一切不要です。

 

成長期には寧ろ、乾燥した方が良い成長に繋がる植物なので、水やりに関してはほぼ放置し気づいたら少量与える程度に留めます。

 

それでは、亀甲竜は休眠するのかについてお伝えします!

 

亀甲竜は休眠するの?目覚めない時にはどうすればいいの?

 

画像は休眠期に差し掛かった亀甲竜です。

 

亀甲竜は気温が下がると成長期、反対に気温が上がると休眠期に入る植物です。

 

その休眠期はかなり独特で、枝葉は全て枯れ落ちてしまい、根元にある『塊根』のみの状態になります。

他の植物と異なり、水分や日の光を一切必要としない“完全休眠”なので、この時期は冷暗所に置き人の手は一切必要ありません。

 

通常、亀甲竜の塊根は秋に差し掛かると新芽を生やし始めるのですが、なかなか発生しない株も多いようです。

そのような場合はじっくりと待ち続けましょう。

目覚めが遅いからといって、やたらに掘り出したりすると、塊根を傷つけたりし逆効果になってしまいます。

 

それでも長期間目覚めない場合は、一度だけ塊根を掘り起こし、その様子を観察してみてください。

 

微かに触れただけで、表面の甲羅が剥がれ落ちる。

やけにスカスカで異様に軽い。

このような場合は残念ながら、塊根がダメになっています。

 

また、本来の亀甲竜はその塊根はすべて土の中に埋まっています。

諦めてしまう前に今一度、塊根を用土の中にスッポリと埋めてしまいましょう。

これが刺激となり、新たに発生を始めるケースも存在します。

 

それでは次に、亀甲竜の冬越しのやり方をお伝えします!

 

亀甲竜の冬越しのやり方は?枯れてしまう?耐寒性はあるの?耐寒温度は?最低気温は何度?

 

亀甲竜は多肉植物としては珍しい冬型植物です。

そのため強い耐寒性を備えています。

 

ただし、南アフリカ地方にルーツを持つ多肉植物なので、塊根時は0℃・成長期の冬でも5℃を下回ると呆気なく枯れ落ちます。

亀甲竜を育てる地域に依存しますが、5℃を下回るようなら、屋内育成に切り替えましょう。

 

どうしても屋外で育成したい方は、ビニール袋や各種園芸用品を用い、5℃を上回る気温をキープし続けなくてはなりません。

 

それでは次に、亀甲竜の花言葉や英語名はなにかをお伝えします!

 

亀甲竜の花言葉や英語名はなに?風水との関係性は?

 

亀甲竜は根元に塊根や塊茎を持つ多肉植物の仲間の「コーデックス種」に分類されます。

多種多様で種類も非常に多い多肉植物種に属するので、亀甲竜の花言葉は現状存在しません。

 

亀甲竜は学名『Dioscorea elephantipes (ディオスコレア・エレファンティペス)』といい、英語では『elephant’s foot』つまり「象の足」と呼ばれています。

 

風水についてですが、多肉植物では葉の形や生える向きにより、特別な意味合いを持ちます。

 

亀甲竜の場合、その葉は丸く支柱の有無で上にも下にも伸び続けるので、育て方に風水的な捉え方が変化します。

ハート型の丸い葉は、気持ちを落ち着かせてくれる「ヒーリング効果」「リラックス効果」を持つので、リビングや寝室にもってこいです。

支柱を立て上向きに育てると「陽のエネルギー」を持ち、支柱がなく下向きに下がると「負のエネルギー」を備えます。

明るく活発なものが陽のエネルギー、不安や恐れを鎮めるのが負のエネルギーと捉えましょう。

 

この様に「育て方」「置く場所」などを組み合わせ、運気改善に使われるのです。

 

最後に、亀甲竜の種類や品種は何があるのかをお伝えします!

 

亀甲竜の種類や品種は何があるの?斑入りの種類はどれ?アフリカ産とメキシコ産との違いはなに?似てる植物はなにがある?

 

写真がメキシコ産亀甲竜です。

 

亀甲竜が属するヤマノイモ属は正式には「ディオスコレア属」と言い、数多くの種類を内包しています。

 

その数は約600種類を超えると言われ、流通するディオスコレア属の多肉植物は、氷山の一角です。

学名の「Dioscorea elephantipes」は“Dioscorea”が属名を指しており、属名を冠していれば同じ科の近縁種と言えます。

 

亀甲竜の主な種類として、表題の「メキシコ亀甲竜」の他に「タンザニア」「パニクラタ」「へミクリプタ」が挙げられます。

どの種もレアでかなり高額になります。

 

◎ タンザニア

 

この種はトウダイグサ科モナデニウム属に属する植物ですが、亀甲竜の立ち位置で販売されることが多いので、記載しました。

トゲ状の細長い塊根を持ち、そこから生える茎と葉は赤みがかった褐色を持ち、葉も細長く鋭利な形をしています。

冬型植物であり、亀甲竜と全く変わらない栽培方法で育てられ、ステップアップ種としてはもってこいです。

結実するとワインレッドのみを複数つけ、非常に見応えがあります。

 

◎  パニクラタ

 

正式名称は「クッソニア・パニクラータ」と言い、こちらもまた塊根以外は分類上、亀甲竜と別種になります。

亀甲竜と同じく南アフリカ近辺が原産地ですが、夏型植物であり冬場に休眠期を迎えます。

英語圏の国では「キャベツの木」と言われるほど、個々の葉の肉厚が著しく、塊根からは樹木の様な枝を伸ばします。

非常に盆栽に似ており、海外では手軽な盆栽として人気が高いそうです。

 

◎ へミクリプタ

 

亀甲竜と同科同族の多肉植物ですが、亀甲竜の塊根ほど形が整ってはいません。

塊根は重厚な木の幹の様な形をしており、夏型植物という明確な差が見られます。

塊根が幹のように露出するため寒さに非常に弱く、基本的には埋め込んで育成する、塊根植物となります。

肝心の班入りの種類ですが、ディスコレア植物には突然変異で発現するものが多いようで、かなり種類は絞り込まれます。

 

◎ ディオスコレア・ドデカネウラ

 

こちらは南米原産の亀甲竜の仲間です。

全体的に渋みのある深いダーク色を持ちますが、湿度80%以上の極端な環境に置くと、顕著に班が現れます。

葉全体がそのような色味を持つので、白斑というよりは部分変異に近しい班をつけます。

 

◎ ディオスコレア・モンタナ

 

こちらの近縁種はアフリカ大陸最南端に自生しています。

斑入り…というにはやや物足りない面があり、直前上の白線や、緑の濃淡による斑が見られる程度です。

この種も亀甲竜と育成方法は全く同じであり、手間要らずといったアドバンテージがあるでしょう。

 

この他には亀甲竜自体の突然変異がほとんどです。

国内にも山芋や自然薯といったヤマノイモ属の仲間が生息しますが、その班もやはり成長期の突然変異によるものになります。

 

最後にアフリカ産とメキシコ産の亀甲竜の違いについて説明します。

両者ともヤマノイモ科ディオスコレア属の多肉植物であり、塊根を持つという共通点に違いはありません。

 

まずそもそもの生息地が異なり、アフリカ産は南アフリカ近辺のアフリカ大陸、そしてメキシコ産はメキシコからパナマ近辺が生息地となります。

アフリカ産が冬型植物なのに対し、メキシコ産は夏型植物というのも、大きな違いでしょう。

 

見た目はメキシコ産の塊根の方がひび割れが浅く、アフリカ産と比較しゴツゴツするまでに、時間がかかります。

メキシコ産の塊根は比較的平べったい形をしており、その葉は若干の鋭利さを持ちます。

 

アフリカ産は既に述べたように、遠景に限りなく近い塊根を持ち、葉はなだらかなハート型の形状をしています。

 

メキシコ産の亀甲竜は冬に休眠期を迎えるとされますが、日本の気候下では休眠期を取らないことも多々あります。

メキシコ産の亀甲竜はアフリカ産に比べて、流通量が極めて少なくなります。

そのため、メキシコ産の方が高額になるので、この点も大きな違いとなります。

 

それでは、今回お伝えしたことをまとめていきましょう!

 

亀甲竜のまとめ!

 

いかがでしたでしょうか?今回お伝えした重要なポイントは14個ありました。

覚えているでしょうか?1個ずつ振り返っていきましょう!

 

①亀甲竜の育て方(環境、土、肥料、水やり)

亀甲竜は初期状態が球状の塊根であり、冷え込みが強くなると枝葉を伸ばします。

そのため夏場は日の当たらない暗所などで保管し、冬場は直射日光が当たらない場所で、充分日の光に当てる必要があります。

用土は多肉植物用培養土で問題ありませんが、2割ほど赤玉土を混ぜ合わせても良いでしょう、

成長期にはある程度の保湿性を求めるので、赤玉土の入れ過ぎは逆効果です。

肥料はゆっくり浸透する、緩効性化成肥料が適しています。

水やりは夏の休眠期には一切与えず断水して下さい。

乾燥を好むので多量の水やりは厳禁です。

 

②亀甲竜の画像(写真)!花や葉っぱの特徴は?割れ方は?成長速度は早い?

極めて成長が遅く、塊根がゴツゴツし始めるのが生育から4〜5年ほどであり、隆起し始めるにはさらなる時間を要します。

その葉は枝から派生した茎に無数につき、よく見るとハート型をしています。

つる状の茎に葉をつけるので、アサガオのような支柱が必要となります。

塊根には雌株と雄株があり、株の雌雄差に依存する上に、長いスパンで気まぐれに花をつける植物です。

その開花を楽しむために栽培する多肉植物ではないことを念頭においてください。

花は綺麗なクリーム色をしており、10〜20ほどが連なる、房状の開花を見せてくれます。

 

③亀甲竜の開花時期や季節はいつ頃なの?自生地や原産地はどこ?

亀甲竜の塊根は秋口から芽を出し、厳冬期を乗り越えた2〜4月ごろに開花時期を迎えます。

花のつきは相当ランダムであり、滅多にお目にかかれません。

塊根の雌雄差にも依存するので、塊根とそのつる状の茎葉を楽しむ多肉植物と割り切り、栽培に繋げるべきでしょう。

原産地は主に南アフリカ近辺に自生しています。

 

④亀甲竜の種の値段や販売価格はいくらぐらいなの?ホームセンターやダイソーで購入できる?良いものの選び方や見分け方は?

高価な部類の多肉植物なので、まずダイソーなどの100円ショップで亀甲竜を見かけることはないでしょう。

ただ本来は松ぼっくりのような種から栽培する植物なので、もしかすると種子コーナーで販売されているかも?しれません。

代表的な多肉植物なので、ホームセンターの園芸コーナーなどでは、時期や季節に依存しますがまず販売されているはずです。

値段は種子一粒が約100円、成木が8,000円前後、初期の塊根状態が2,000円前後となります。

良し悪しはその塊根で判別します。

丸々太っていたり、充分なひび割れが見られるのなら、かなり大切に育てられていることが伺われます。

成長期はその葉や茎の状態で一目瞭然です。

ただし、インターネット通販などでは、既に枯れつきてしまった塊根を販売するケースが多々あります。

どうしてもWEB上では写真のすげ替えなどで、詐欺まがいの行為が取りやすい傾向があります。

そのため可能な限り、実店舗での対面販売を強くお勧めします。

 

⑤亀甲竜の苗の植え付け(植え方)や植え替えの時期とやり方は?オスメスの見分け方は?

雄株,雌株の見分けは、初期の塊根状態や枝葉ではまず区別することができません。

そのため長年育成し、花をつけるか否かでオスメスの差が初めて明らかになります。

植え替え適期は葉を落とし始める6〜8月に行うのが、最も適しています。

植え替え前の数日間は、水やりを一切止め完全に用土を乾燥させてしまいます。

その後は一回り大きな鉢に用土を充填し、塊根と根の古い土を払い落とし、細く不健康な根は全て取り除いてしまいましょう。

そして塊根の下部半分を用土に埋め込み完了となります。

植え付けは塊根団体での購入時や、種から育苗した際のみ行います。

植え付けは時期を選ばず、一年を通し行うことが可能です。

やり方は至極簡単で、苗の場合は用土に適切な穴を開け、そこに植え付けるだけです。

塊根の場合は植え替え同様の手順を踏んでください。

 

⑥亀甲竜の水耕栽培や地植えで育てる際のポイントは?仕立て方は?支柱は必要なの?

水耕栽培も可能ですが発根しないケースが多く、乾燥を好む亀甲竜にはあまり適していないようです。

地植えの際は庭土を撥水性の良い用土に全て取り替え、植え付けます。

冬季の成長期の加減気温は約5℃なので、それを下回る際は大型のビニール袋をかけたり、園芸用の保温用品が必須となります。

つる状の葉を急速に伸ばすので、支柱は必ず必要です。

先端を支柱に誘導して、うまく仕立ててあげてください。

伸び過ぎたつるも適宜剪定し、仕立て上げなければなりません。

 

⑦亀甲竜が徒長した際の剪定(切り戻し)の時期とやり方は?

剪定は成長期の秋口から初春、9〜翌年3月ごろが適期です。

無闇に切ると、返ってつるを伸ばすので、若葉に限定し剪定を行います。

方法は茎先端の新芽を指で摘み取るだけです。

成長期の生育速度はかなり早くなるので、頻繁な剪定・摘み取りを行ってください。

新芽が塊根から発生し2ヶ月が過ぎた真冬には成長が止まるので、その点をイメージして剪定を行いましょう。

 

⑧亀甲竜の増やし方!挿し木や種まき時期と種まきのポイントは?腰水はいつまで必要なの?

亀甲竜は挿し木で増やすことはできません。

増やし方は『種蒔き』に限定されます。

種蒔きの適期は9〜11月の秋ごろです。

種の植え付けは個別育成可能な、黒いプラスチック状の育苗床が適しています。

病原菌やウイルスなどに非常に弱いので、使用する園芸用品はしっかり洗浄してください。

用土は市販の「種用育成培養土」が最適です。

「多肉植物用培養土」はきめが荒く、種が発芽する際に充分な根を張ることができないので、若木に育つまで使用は控えます。

用土そのものを熱湯やレンジなどで滅菌すると、より効果的です。

亀甲竜の種を育成するコツは、徹底的な滅菌・殺菌に尽きます。

種蒔きは表土上に軽く撒くか、少しだけ覆土をしましょう。

その後は水分保持のため、鉢に軽くラップを被せます。

水分は鉢が収まる容器に『腰水』を入れ、鉢底から施しましょう。

苗用ポットの下部から、1〜1.5cmほどの深さの腰水が適しています。

発芽はバラつきがあり、早くて1週間・平均的な目安は2〜3週間・長ければ数ヶ月ほどです。

死種と早計に判断せず、発芽するのをじっくりと待ちましょう。

発芽しても腰水は絶やさず、根元に塊根が発生し、冬季の成長期に差しかかった時点で水揚げしてください。

 

⑨亀甲竜のかかりうる病気や害虫の対策方法は?ハダニやカイガラムシに注意?

亀甲竜は元々、病気・害虫とは無縁の植物です。

しかし新芽の際はやや注意が必要です。

アブラムシやハダニがつくことがあり、若い塊根にはカイガラムシも発生します。

葉が黄色味を帯びていないか?害虫の姿がないかどうか?その2点を気にかけるようにしてください。

害虫対策は「早期発見・早期対処」が大前提です。

これらの虫を見かけたら、園芸用の殺虫剤や駆逐剤を用い、早急に駆除してください。

 

⑩亀甲竜が枯れる(枯れた)原因や根腐れ(腐る)の原因や葉焼けの原因と対策方法は?

亀甲竜は乾燥状態の方が育成に適しているので、水やりを気にせず、放置気味に育てます。

与えすぎると水分を根が吸収できず弱りきり、最終的に腐り落ちてしまいます。

また撥水性の高い用土でないと、いつまでも多湿になるので、こちらも同様の結果となってしまいます。

亀甲竜が枯れるケースは、環境要因と人的要因の二つが挙げられます。

冬風や直射日光が直接当たり続けると、葉が黄色なり、最終的に枯れ落ちてしまうのです。

そのため、屋外育成の際は園芸用の風除けなどを用意し、遮蔽物のある場所で育ててあげてください。

日の光自体はふんだんに必要なので、室内育成時は南側、あるいは東側の窓際に置いてあげましょう。

 

⑪亀甲竜は休眠するの?目覚めない時にはどうすればいいの?

亀甲竜は7〜8月の真夏付近に『完全休眠』という休眠期に入ります。

枝葉は全て枯れ落ちてしまいますが、次の成長期に向けての準備段階ですので、塊根はしっかりと生きています。

日の光が届かない冷暗所に保管してあげましょう。

気温が下がる秋口になると、塊根から芽を生やし始めますが、時折発生しない塊根も見受けられます。

その様なケースの場合、基本はじっくりと待ち続けることです。

発芽する時期はかなりまばらであり、塊根によっては2〜3ヶ月もずれ込むことがあるので、無闇に掘り出すことは止めてください。

それでも様子がおかしければ、塊根を掘り出し、よく観察してみましょう。

表面の甲羅がポロポロ剥がれ落ちたり、スカスカで異様に軽い場合は、残念ながらダメになっているでしょう。

ただ早計はせず、本来の自生状態に合わせ、開墾そのものを完全に土中に埋め込んでみてください。

元々は塊根を地表に露出しない多肉植物なので、これがきっかけで新芽を発生させるケースもあります。

 

⑫亀甲竜の冬越しのやり方は?枯れてしまう?耐寒性はあるの?耐寒温度は?最低気温は何度?

亀甲竜は冬型の多肉植物であり、強い耐寒性を兼ね備えます。

塊根時は0℃・成長期は5℃が育成の最低気温となります。

この気温を下回る状態が続けば、呆気なく枯れ落ちるので、気をつけてください。

冬季は素直に屋内飼育に切り替えるのがベストです。

屋外育成を続けたい場合は、常に温度に注意し、ビニールや園芸用品を用い保温に努めてください。

 

⑬亀甲竜の花言葉や英語名はなに?風水との関係性は?

亀甲竜は花言葉を一切持ちません。

英語名は『elephant’s foot』つまり「象の足」と呼ばれています。

その丸い葉はヒーリング効果・リラックス効果を風水的観点から持ち、上向きに育てると「陽」下向きに育てると「陰」のエネルギーを兼ね備えます。

陽は明るく活発な運気を呼び込み、陰は不安ごとの解消などに繋がるそうです。

育て方・置き場所により、様々な運気を運んでくれます。

 

⑭亀甲竜の種類や品種は何があるの?斑入りの種類はどれ?アフリカ産とメキシコ産との違いはなに?似てる植物はなにがある?

亀甲竜の種類には「タンザニア」「パニクラタ」「へミクリプタ」の3種が最も有名です。

ただし「タンザニア」「パニクラタ」は亀甲竜と同属の多肉植物ではなく、塊根を持つ類似種になります。

班入りは主に突然変異が多く、元々有する種類は少ないのですが、代表種として「ディオスコレア・ドデカネウラ」「ディオスコレア・モンタナ」が挙げられます。

ディオスコレア・ドデカネウラは湿度が高いと顕著な斑を見せますが、元々がワインレッドのような色を持つので、白斑は持ちません。

線状やスポット状の部分変異と考えてください。

ディオスコレア・モンタナも白斑は持たず、あくまで緑色の濃淡状の斑点に留まります。

亀甲竜はアフリカ産・メキシコ産の2種類が有名ですが、同属であり塊根を持つ点は共通します。

夏型・冬型植物という点・ひび割れに要する年数・葉の形状・塊根の形状にその差が見て取れます。

メキシコ産は流通量が乏しく、アフリカ産に比べて高値がつく傾向があります。

 

それでは今回はこれで失礼します。

最後までご覧いただきありがとうございました。

 

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